当然の事ながら、このツアーはCD『あかばなーのうた』のリリース・ツアー…という意味合いが込められており、通常のツアー演奏とはまた異なった気合いが感じられたものでした。そして会場が異なれば、演奏するメンバーも、バラエティに富んだ事になっていて、CD販売の為のツアーという括りでは片付けられないような、そんな充実した2週間になったとも思いました。どうぞ1つ1つの詳細を御覧下さいませ!
9月3日(1日目)
リリース・ツアー1日目となったこの日は、練馬区の大泉学園にある“ゆめりあホール”という建物内にて、“JAZZ Meets 沖縄”というイベントに出演するところから始まりました。この会場では割りとコンスタントに“ゆめりあ JAZZ”というイベントが行われているらしく、今回のテーマが“沖縄”という事になったらしいのですが、出演には西仲さんと自分の他に、ドラムにお馴染みの和丸君、そしてボーカルに大城蘭さんを迎えての布陣で演奏する事になっていました。
説明するまでもありませんが、自分以外のメンバーは全て沖縄出身のジャズ・ミュージシャンであります。なんか自分だけ沖縄出身でなくて恐縮な部分もありましたが(笑)、とにかく楽しくやっていきたいライブではありました。そして、和丸君は当初、パーカッションで出演するというように聞いていたのですが、この日が実は東京での最後のライブになるという事もあってか(来年からアメリカに出向き、このライブ後、ひとまず故郷の沖縄に帰る事にしていた為…)、フルセットのドラムを持ち込んで臨んでいました。…ここにもまた、気合いを持ったメンバーが1人いたわけで…(笑)。本当に頼もしい限りです♪
…という事で、新作CD『あかばなーのうた』の準備も万端にし、いよいよライブの始まりとなりました。最初は、このライブを企画して下さり、『あかばなーのうた』のライナー・ノートも書いて下さった岩浪洋三さんが挨拶をする予定だったのですが、御病気の為に欠席せざるを得なかったので、西仲さんが代役を務めての挨拶となりました(※)。
まずは西仲さんと自分と和丸君の3人で、インストで何曲かお送りしていきます。最初は自分達の紹介…という意味合いも込めて、ジャズ・スタンダードから数曲行いまして、そして徐々に沖縄民謡のジャズ・バージョンを聴かせていったのは、良い流れだとも思いました。当然、今回のアルバム『あかばなーのうた』のコンセプトの1つには、聴き馴染みのある沖縄民謡音楽を、自分達なりのジャズ風にアレンジして演奏する…という部分があったので、既にCDの内容のものを、自然に聴かせている事にもなっていたのです。お客さんもじっくりと聴いて頂けていて、演奏し甲斐のある時間でもありましたね。
そして1ステージ目の後半で大城さんが登場します、今回は全2ステージとなっていますが、入れ替え制ではないので、ゆっくりとステージを楽しめる構成にもなっています。その中でも、時折見せる和丸君のドラムソロの威力はやはり圧巻でしたね。特にこの日は、東京最後の…という意気込みが相当のものだったのか、本当にいつも以上にパワフルなドラミングを聴かせてくれまして、同じ出演者ながら、ステージ上で聴き入ってしまいました(笑)。時間的にも結構掛けていましたしね。本人も楽しんでいる感じが滲み出ていて良かったです。
また、大城さんとは今回が初共演でしたが、実は今年の1月に沖縄で一緒のステージに立った事はあったのです。…とは言え、その時は大城さんが、自分達のステージに急遽飛び入りしたという状況〔西仲美咲、沖縄ツアー(2012.1.26~1.30)参照〕での演奏でしたが、やはりその歌声は独特の魅力があり、沖縄でも一緒に演奏した特別な時間が、見事に再現されたものでした。また共演出来た事の喜びを、シンプルに感じられましたね。
大城さんが歌うと、ジャズ・スタンダードも独特のものになり、沖縄民謡も独特な表現のものになり、これこそ正に、オリジナリティというものではないでしょうか。それは、ジャズと沖縄の融合…という言葉だけでは表現出来ないものでしょう。まだ自分も共演回数が1,2回程度なので、何とも言いようがありませんが、また機会があったら御一緒したいですね。良いステージになったと思いました。
今回、この会場には200名近いお客さんが集まってくれて、見た目以上に大盛況…と言って良い状況でした。CDの売れ行きも好調だったようで何よりです。リリース・ツアーの1日目として、今後に繋げられるスタートを切れたと思いつつ、この後に控える5本のライブをどのように演奏していくか、楽しみながら過ごせそうな気がした次第です。そして、和丸君も本当にお疲れ様でした!…今度は、どこで会える日が来るのやら…(笑)。色々な思いが交錯した1日目になりましたね。
※岩浪洋三さんは、10月5日、心不全の為にお亡くなりになりました。
79歳でした。謹んでお悔やみ申し上げます
9月6日(2日目)
ライブ2日目は、西仲さんと自分にとってはお馴染みの、吉祥寺 Meg で行われました。ツアー初日との状況とは一変して、こちらは小さなジャズ・バーでのライブで、編成も自分達のみの、いわゆるデュオ・ライブという形でお送りしていきました。非常にアットホームな空気で、初日とは違った意味で、やりやすい環境だとも思います。
Meg は、自分達がライブ演奏する上で、本当に昔から使わせて貰っているお店で、ある意味で一番馴染みのある場所でもありましょう。今でこそ西仲さんは沖縄に居を移してしまったので、昔より“気軽に”…は演奏出来ない状況となってしまいましたが、きっと、西仲さんが今後の東京ツアーを計画する時にも、やはりここは、ライブ演奏に組み入れられるお店なのだと思います。お店と自分達との関係もそうですが、ここ吉祥寺は、お客さんとの関係も色々と築き上げてこれた場所でもあるので、良い感じにコミュニティを積み重ねてこれた結果があるお店…という自負があったりするのです。
…なので、やはり今回も外せない場所になりました。この時も初日と同じように、ライブの前半は割りとスタンダード曲を多めにし、途中から沖縄民謡曲を入れたり、オリジナル曲を入れていったりして、全2ステージを行わせて頂きました。ハイライトは、やはり“谷茶前”を演奏していた時に、お客さん同士でエイサーを踊り出した事でしょう。前にもこんな風景は見させて頂きましたが(笑)、ここ Meg で見るというのも、なかなか新鮮なものです。なんだか、沖縄民謡という曲には、独特の魔法でもかかっているのでしょうか(笑)。自然に踊り出してくれたという感覚もあり、音楽の持つリズムの強さを感じた次第でした。
とにかく、色々と演奏面でも自由度が増していたのは確かで、踊り出させるも良し、振り付けをさせるも良しで(笑)、伸び伸びとプレイ出来た1日になりました。ここでまた、デュオ編成というフォームの魅力を改めて知る事にもなりましたね…。それがスタンダード曲だけでなく、オリジナル曲でやれたというのが、何よりも良かったのではないでしょうか。確実に自分達は、CDのレコーディング後から、演奏がプラスの方向に進化しているように思います。…これは、ツアー…という、ある種の一環した流れの影響を受けているのかもしれませんが、素直に、次のライブが待ち遠しいところでした。…という事で、3日目に続きます!
9月7日(3日目)
この日は、自分達にとっても相当久し振りな場所、高田馬場 Gate One での、デュオ・ライブという日になっていました。
まだまだ続きます!
今回のライブのコンセプトは、カバー曲を多めにやる…というものでした。今でこそ、自分達はオリジナル曲を中心にライブを行っていますが、ジャズというカテゴリーを軸に考えた場合、やはりカバー曲の演奏というのは外せない位置にいます。そして、そのポイントはアレンジに掛かっているような気がしています。そして今後、このピアノトリオでカバー・アルバムを出さないかという話しになっており、今まで以上にカバー・アレンジというものに重きを置かなければいかない状況にもなっていました。そして、そのコンセプトに従事したライブを行ってみようという形になったのです。ある意味で、良いタイミングでのライブになったとも思いました。
…とは言え、そういったカバー・アレンジばかりのライブは、このトリオでも今までに何度か行ってきたので、特に目新しい試みでは無かったわけですが(笑)、今回初披露となるカバー曲が2曲程ありまして、こちらは本当に新鮮味を持って演奏出来たと思いました。その2曲というのは、“Love Theme From Spartacus”と“Close To You”という曲で、どちらも有名な曲ではありますが、アレンジ的には結構手を加えていまして、良い意味で、原曲とは異なったアプローチで演奏出来るようになったと思いました。そして、ここからが重要だと思うのですが、その中で原曲の大きい部分でのイメージというのは壊さないように…というのが、しっかり守れたようにも思っているのです。この辺りはバランスが難しいところではありますが、自分としては納得のいく形に仕上げられました。是非とも、新しく作るアルバムに入れたいものです!
こうして1ステージを終え、休憩後の2ステージ目は、これまで恒例のように自分達が取り上げてきたオリジナル曲の、“Guernica”で始めさせて頂きました。ただ、今回は敢えてリアレンジする前のバージョンで演奏し、逆の目新しさを楽しみます(笑)。そして、なかなか久し振りで面白かったですね。意外に新鮮味がある時間でした。
さて、2曲目ですが、ここでゲストとして、この日お店に遊びに来てくれていた、サックスの藤田淳之介君に加わって頂いて演奏していきました。この日の前日に、ライブに行くよ…という話しはしていて、半ば自分はノリで、「じゃあ、サックスも持ってきて貰って」…と言っていたのですが(笑)、ちゃんとその手にはソプラノ・サックスが用意されているではないですか…。そしてステージ上に呼び出し、自分のトリオと TRI4TH の共通の曲目である、自分のオリジナル曲の“New Life Standard”をお送りする事になるのです。この4人で演奏するのはこれが初めてでしたし、藤田君がソプラノ・サックスでこの曲を弾くのも初だったと思うので、これも貴重な時間になりましたね。
当初はこの1曲だけ加わって貰おうとしていたのですが、演奏後、何だかもう1曲程やりたくなってしまったので、今度は藤田君とのデュオで、TRI4TH の曲でもあり、藤田君のオリジナル曲でもある“Circle”を、本当に急遽(笑)お送りしました。突然の提案だったので、結構な緊張感の中での演奏となりましたが、正にこの時だけのステージが構築されていて、良い時間だったように思います。TRI4TH の宣伝もしっかりとさせて頂きましたしね(笑)。
この流れが大きかったので、ライブ当初の“カバー曲中心に”…というものが、どこかに行ってしまった感じもありましたが(笑)、ちゃんと本編最後には、アレンジを重ねに重ねた集大成と言える“Spain”をお送りして、ケジメは守れた感じでしょうか…。アンコールも頂きまして、本当に楽しく演奏出来たと思います。最後は少し長くなってしまいましたが、皆様どうもありがとうございました!
現在、ライブから1日が経ってこの文章を書いていますが、今回は本当に素直に…と言うか、良い意味で自由に演奏が出来た日だったと思いました…。あまり余計な事は考えずに、演奏そのものに没頭出来た感じです。こういった事は、没頭しよう!…と思っても出来る事ではないので(没頭しよう!…って考えている時点で、出来てないですよね…笑)、良い時間を過ごせていたのではないかと思います。色々と身辺が忙しくなってくると、このような時間が貴重なのだという事が改めて分かりますね。ひとまず次回のライブは決まっていませんが、また自分から進んで機会を設けようと思った次第でした。どうもお疲れ様でした!
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、On Green Dolphin Street
2、The Countess Cathleen
3、Love Theme From Spartacus
4、Home
5、La Cantaora(オリジナル)
・2ステージ 1、Guernica(オリジナル)
2、New Life Standard(オリジナル、with 藤田淳之介)
3、Circle(藤田淳之介オリジナル、with 藤田淳之介、サックス・デュオ)
4、Close To You
5、Spain
・アンコール ・Monte Fiesole(オリジナル)
☆外苑前 Z・imagine のHP…http://www.radio-zipangu.com/zimagine/
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/
☆藤田淳之介君のHP…http://www.junnosukefujita.com/index/Home.html
九州・山口のツアーもバラエティに富んだ内容となっており、2度目となる門司港の旧三井倶楽部で演奏出来た事や、天神のライブに至っては、お客さんが全員外国人という、人生初の経験(過去に中国でやったライブも、何人かは日本人がいたと思うので…笑)をさせて頂きました。この時は自分がメインとなるステージも行ったので、MCは英語で言わざるを得ない状況(お客さんは、オーストラリア人とニュージーランド人のみ)だったのですが、何とか楽しんで貰え、しかもCDも購入して頂いたのは嬉しい限りでした。
こちらのツアーの様子は、また改めて更新するとして、今回は“オリパパまつり”について綴りたいと思います。…自分が、演奏場所である大宮の市民会館に着いたのが12:40ぐらい…。既にリハーサルを終えた TRI4TH のメンバーと落ち合い、自分は本番ぶっつけの状態でやらざるを得ない状況(今回の開演は14:00~と、結構早かったので自分はリハーサルに出れず、その代役を織田君の母親に委ねたのです)ではありました。…とは言え、まずは旅で疲れた身体を休ませるのが先決です。とりあえず一息付き、静かに本番を待つように心掛けました。
…そうこうしている内に、開演の時間になってしまいました。実は今回は、時間が相当タイトな事になっていて、それぞれの出番は正に分単位で予定が組まれていて、自分達 TRI4TH の出番も14:58から始まる休憩後の、15:18からの出番…という事になっていました(笑)。その間、オリパパの挨拶があったり、シニアバンドの皆さんの演奏があったり、それぞれのステージ演奏の間を繋ぐ、ちんどんバンド☆ざくろの皆さんによる賑やかし演奏も盛り込まれたりと、会場内は常に変化がある段取りになっています。そしてホールのロビーでは、おかしさんによるお菓子の販売も行われている等、本当に多くの方が関わっているというのがよく分かる内容になっていたのです。確かにこれが“まつり”と言えるものなのかもしれませんが、これもオリパパの人柄によるものでしょう…。自分達がゲストとして呼んで貰えているのも、実の息子という関係はあるものの(笑)、本当に有難い事なのでした。
そして、自分達の出番がやってきました。今回は35分の演奏時間が与えられていましたが、その中で6曲の曲目を演奏しました。普段の自分達の演奏時間から言うと、6曲というのは時間をオーバーするのではないかと冷や冷やしたものでしたが(笑)、少しだけコンパクトに演奏する事を意識しつつ進めていきました。“New Life Standard”ではベースのソロを省略し、久し振りの“Rainy Holiday”では、ソロはトランペットが行う等、いつもとは違う進行も入れつつ、新鮮味も随所に出していきます。
その中で今回のスペシャルと言えば、オリママ作曲の“トランペットが吹きたい”という曲を、TRI4TH アレンジでジャズ風(ビックバンド風?)に演奏した事でしょう。織田家はクラシックの人なので、作る曲もどこかクラシック調であるのですが、それを息子が、自分がメンバーであるジャズのバンドで(笑)ジャズ風にアレンジする…というのは、何か親子代々の音楽を引き継ぐかのようで、非常に壮大なプロジェクトのようにも感じてしまったものです(笑)。
…とは言え、アレンジは至ってシンプルでした。所謂ジャズ風に演奏すると、こうなるんだろうな…というのを純粋にやった感じです。しかし、こういったアレンジが実は、逆に難しかったりするものなのです。どうしても色々と手を加えたいと思ってしまうところを、敢えてちょっとした変化に留めておく感じが良かったと思ったのです。原曲の持つ美しいメロディ・ラインは壊さない辺りとか、これは織田君の、父親への優しさだったりするのでしょうか。父親愛を感じた1曲でもありました。そして、最後には“幸せなら手をたたこう”を演奏し、皆さんには手拍子も頂いて TRI4TH のライブは終了となり、後はオリパパの演奏(ピアノとのデュオ)をゆっくりと楽しませて貰いました♪
このオリパパの演奏が、プログラム上では最後のステージとなっていたのですが、ここで実はサプライズが仕込んでありました。オリパパには内緒で、事前にお客さん(勿論自分達にも)にケミカルライト(折ると蛍光色に光る棒みたいなもの)を渡していて、アンコール時に客席が暗くなった時に、皆でオリパパに向かってその棒を振る…というものです(右上写真参照)。成功したのかどうかは分かりませんが、一応は驚いてくれたようで良かったです。写真的に、もう少し綺麗に撮れるかと思っていたのですが…(笑)。
これで終演…という形にはなりましたが、この後はロビーにてささやかなパーティーが開かれるという事で、お客さんも参加出来るという事もあって、まだまだ“まつり”は続いていくようでした。改めて、多くのお客さんに囲まれているオリパパを見て、多くの方に愛されているという事を思ったもので、楽しそうな笑顔(演奏が終わってホッとしたのかもしれませんが…笑)が成功を物語っているようでした。
この後はお酒が振る舞われたり、お祝いの樽をオリパパが割ると、中から娘が出てくるという段取りが仕込まれていたり(笑)、オリパパの顔を模ったケーキが出されたり、皆で記念写真を撮ったりと、もう盛り沢山!…オリパパが笑顔になれば、皆が笑顔になる…というように、本当に楽しい会になったと思いました。TRI4TH のメンバーも勿論全員で参加。CDの販売を行いつつも(笑)、楽しいひと時を皆さんと過ごさせて頂きました♪
今回の“オリパパまつり”…。全体的な雰囲気が、どこかで感じたものと似てるような気がしていたのですが、そういえば以前、TRI4TH メンバーでBBQ〔TRI4TH で BBQ!参照〕を行った時を思い出させるもので、その雰囲気をそのまま大ホールに持ってきたような…そんなコンサートだったように思いました。正にオリパパの人柄がそのまま出たようなコンサートで、それを全てひっくるめて“オリパパまつり”と名付けられているのだと、改めて感じた次第です。ツアー直後で疲れていた身体も、一気に吹き飛ぶというものでした♪…楽しい時間を有難うございました。そしてデビュー40周年(&60歳!)、本当におめでとうございます!
☆Oripapa Music Friendsのブログ…http://d.hatena.ne.jp/oripapa-music-friends/
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆ざくろのブログ…http://zakurochindon.jugem.jp/
☆おかしさんのHP…http://okashisan.com/
☆さいたま市民会館おおみやのHP…http://saitama-culture.jp/omiya/
…だからこそ…というわけではありませんが、東京圏でのライブも非常に大切になってくるのです。特に、11月4日(日)には4ヶ月振りの自分名義のライブも控えており、気を引き締めさせてくれるというものです。また、毎月恒例のライブも沢山有り、やはり1つ1つのステージが大事である事には変わりません。少し異色の月ともなっているかもしれませんが、色々な所で皆さんにお会い出来ればと思います。それではどうぞ御覧下さいませ!
●Daddy 津田・竹内大輔、九州ツアー
・10月30日(火)小倉フォークビレッジ
Open…19:30~、Start…20:00~、Charge…前売り2500円、当日3000円(ドリンク別)
Member…(Vo,G)Daddy 津田、(Cho,G)ちきぴー、(Pf)竹内大輔
・10月31日(水)天神(福岡)B.B. Kenchann
Open…19:00~、Start…20:00~、Charge…2000円(要オーダー)
Member…(Vo,G)Daddy 津田、(Cho,G)ちきぴー、(Pf)竹内大輔
・11月1日(木)門司港旧三井倶楽部
Open…18:30~、Start…19:00~2部制
Charge…無料(募金への御協力をお願いしております)
Member…(歌と語り)ルージュω(1部のみ)、(Pf)竹内大輔
・11月2日(金)宇部(山口)お貴らくに(ぐるナビのHP)
Open…19:00~、Start…19:30~
Charge…3000円(1フード、フリーワイン付き)
Member…(Vo,G)Daddy 津田、(Cho,G)ちきぴー、(Key)竹内大輔
ギター・ボーカルの Daddy 津田さん、そしてボーカルのルージュω さんに誘われ、
北九州を中心にツアーを行ってきます。基本的には、Daddy さんと、ちきぴーさんと
共に動き、11月1日(木)のみ、ルージュω さんとのコンサート…となっています。
中には、自分がソロでライブを行う時間も設けられており(笑)、思った以上に
バラエティに富んだ4日間になりそうです。また、宇部市という、山口県内で
ライブをやるのも、自分にとっては目新しい事と言って良いでしょう。色々と
楽しみな部分があるツアーになりそうですね。今回を逃すと、次は来年の
春以降になってしまうと思うので、この機会に是非?よろしくお願いします!
●11月3日(土)さいたま市民会館おおみや
開場…13:30~、開演…14:00~、自分達はゲストとして出演
Charge…S席3000円、A席2000円(全席指定席)
Member…≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Key)竹内大輔
TRI4TH のトランペット奏者である織田祐亮君の父親であり、同じくトランペット
奏者の織田準一氏、通称「オリパパ」の還暦コンサートに、TRI4TH ゲストとして
出演させて頂くコンサートです。ちなみに、コンサートの名前は“オリパパまつり”
となっております(笑)。TRI4TH はゲストとしての出演なので、時間は限られて
いるとは思いますが、精一杯“お祝い”の意味も込めて、勢い良く演奏させて頂き
たいと思います!…他にもゲストは盛り沢山で、せっかくなのでコンサート全体を
楽しんで頂けたらと思いますね。この日、自分は山口の宇部市から直接向かう予定
です(笑)。どうぞよろしくお願いします。特別な曲が聴けるかもしれませんよ♪
★11月4日(日)外苑前 Z・imagine
Open…19:00~、1st.…19:30~、2nd.…21:00~、
Charge…2700円(ドリンク別)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
ほぼ4ヶ月振りの、自分名義のピアノトリオのライブとなります。そして、
この11月で結成6周年を迎える事になりました!…思えば長くやってきた
ものですが、自分達らしい、自由で伸び伸びとした演奏をお見せ出来たらと
思いますね。曲の方は、わりとカバー曲が多めになる感じでしょうか…。既存の
曲にプラスして、色々な曲をお聴かせ出来ればと思います。また、時間について
ですが、いつもと異なりますので御注意下さい!…通常、日曜日という事で
お店的には早めの18:30スタートとさせて頂いているのですが、この日は
19:30スタートと、平日と同じ時間帯となります。どうぞ御了承下さいませ!
●11月5日(月)赤羽 Mojohand
Open…18:00~、
1st.…19:00~19:30、2nd.…20:00~20:40、
3rd.…21:20~22:00、4th.…22:30~23:10
Charge…男性2500円、女性2000円(共に1ドリンク付き、税・サ別)
Member…(Vo)ナオキ、(Key)竹内大輔、(B)鈴木健市、(Ds)James Robinson
ほぼ2ヶ月に1回の出演となっている赤羽 Mojohand ですが、11月も出演
させて頂きます。ボーカルのナオキさんと、現在唯一のバンド編成での
ライブとなっており、ある意味で貴重な場でもあります。そしてナオキさん
的にも、貴重な“アコースティック・ライブ”の場…という側面があり、なかなか
プレミアム感溢れるライブになっているのです。どうぞ足をお運び下さいませ!
●11月6日(火)経堂 Crazy Love
Open…19:30~、Start…20:00~
Charge…2500円(ドリンク別)
Member…(Tp)西尾健一、(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)金澤沙織
お馴染みの Crazy Love でのライブですが、いつもはフロントにボーカルの
方を加えて演奏しているところに、今回はトランペットの西尾健一さんを
迎えてのライブとなります。自分とは初共演で、それはドラムの金澤沙織
さんも同じなので(対バンした事はありましたが…)、新鮮味溢れるライブに
なる事でしょう。目新しさと刺激さを求めて、攻めの演奏を目指します!
●11月7日(水)、22日(木)、27日(火)赤坂 Kuro
1st.…21:00~、2nd.…22:00~、3rd…23:00~、
Charge…詳細不明
Member…(Vo)石川早苗(7日のみ)、(Vo)沢野鏡子(22日のみ)
(Vo)白石恭子(27日のみ)、(Key)竹内大輔
お馴染み、赤坂 Kuro での演奏です。11月は、ボーカルの方とのデュオ
演奏が多くなる月となりました。それぞれ全くタイプの異なるボーカリスト
だと思うので、気持ちの切り替えが大切になりそうな気はしています。
1つ1つ丁寧にやっていければと思います。どうぞよろしくお願いします!
●11月8日(木)赤坂 Pro-Amuse
Open…18:00~、
1st.…19:30~20:05、2nd.…20:40~21:15、3rd.…21:50~22:25、
Charge…2000円(ドリンク別)
Member…(Vo)白石恭子、(Key)竹内大輔
少し久し振りになりましたが、ボーカルの白石恭子さんとのデュオ演奏
になります。ここでは本当に色々な曲をやらせて頂きますが、実は更に
少しずつ、そのレパートリーを増やしていっているというのも、特筆出来る
部分なのではないでしょうか…。今回も楽しみにお越し下さいませ♪
●西仲美咲、沖縄ツアー
・11月9日(金)北谷 Live House Mod's
Open…19:00~、Start…20:00~2ステージ、
Charge…前売り3000円、当日3500円(共にドリンク別)
Guest…(唄、三線)古謝美佐子
・11月11日(日)うるま市(沖縄)平敷屋公民館ホール
開場…17:00~、開演…18:00~、Charge…無料
・11月12日(月) 那覇 Jazz Live In 寓話
Open…19:00~、Start…20:00~2ステージ、Charge…2500円(1ドリンク付き)
・11月14日(水)宮古島(沖縄) Bar Soi
住所…宮古島市平良字西里327 電話…090-7907-4180
Open…18:30~、Start…19:00~2ステージ、
Charge…前売り2500円、当日3000円(1ドリンク付き)
・11月15日(木)宮古島(沖縄) Book Cafe“Breathe”
住所…宮古島市平良字西里809-3 1F 電話…090-9236-5970
Open…19:00~、Start…20:00~2ステージ、
Charge…前売り2500円、当日3000円(1ドリンク付き)
・11月16日(金)石垣島(沖縄)City Jack
住所…石垣市美崎町8-12 電話…0980-88-6689
Open…19:00~、Start…20:00~2ステージ、
Charge…前売り2000円、当日2500円(共にドリンク別)
Guest…(Vo)国吉なおみ
※以上、基本メンバー全て(Fl)西仲美咲、(Pf)竹内大輔
沖縄に居を移したフルートの西仲美咲さんとの、長いツアーになります!
元々は、西仲さんの友人が結婚披露宴を挙げる為、その演奏を…という
目的で自分が沖縄入りをする事になっていたのですが、せっかく沖縄に
来ているなら…という事で(笑)、大々的なツアーを打つ事になりました。
これは、CD『あかばなーのうた』のリリース・ツアーと言って良いもので、
今回、初めて宮古島へも足を延ばします。そして、沖縄で今まで何度も
ライブをやらせて貰ったお馴染みのお店は勿論、石垣島にも再度行ける
事になり、本当に嬉しく、そして非常に楽しみに思います。基本的には
西仲さんと自分のデュオ編成でお送りしますが、ゲストとして古謝美佐子
さんや、国吉なおみさんとの共演も予定されており、こちらもまた楽しみ
なのです♪…また、間の11月13日(火)には、那覇市のスタジオで
西仲さんのフルート・クリニックが予定されているとの事で、自分も
ピアノ伴奏として参加します。詳細は西仲さんのHPを御覧下さい。
今回はどんな出会いがあるのでしょうか…。よろしくお願いします!
●11月17日(土)海老名妙常寺
Open…17:30~、Start…18:00~、
Chrage…前売り大人1500円、前売り小学生以下500円
当日大人2000円、当日小学生以下1000円(御予約は妙常時HPにて)
Member…(Sax)副田整歩、(G)藤井進一(Key)竹内大輔、
(B)川本悠自、(Ds)亀井孝太郎
神奈川県の海老名市にある、由緒正しきお寺、妙常寺…。今回このお寺の
中でジャズライブを行う事になりまして、少し困惑しているのですが(笑)、
以前、7月にライブを一緒に行ったメンバー〔夏の町田 Herbie ライブ参照〕と
御一緒出来るという事で、非常に楽しみにしています。お店のHPを見て
頂けると分かるかと思うのですが、住職の Twitter や facebook の欄が
ある等、非常に現代的で、若者にも親しみやすそうなイメージを持ってHPを
運営しているという事が分かります。聞くと、住職が今年31歳をいう若さ
らしく、成程とも思ってしまうのですが(笑)、HPにも出ている大仏の前で
演奏を行うらしく、これはなかなか特殊な環境でのライブになりそうです。
最寄駅は海老名駅になりますが、少し距離があるので、徒歩だけでの
移動は厳しそうです。アクセスの詳細は妙常寺のHPに載っていますので、
是非とも参考にしてみて下さい。また、ライブの予約フォームも、そのHPに
掲載されています(なかなかお寺のHPでは見ないシステムです…笑)。
どうぞ御活用下さいませ。きっと、面白いライブになる事でしょう♪
●TRI4TH、広島ツアー
・11月18日(日)東広島賀茂輝酒造円座
Open…17:00~、Start…17:30~、
Charge…前売り3300円、当日3800円(共に1ドリンク別)
Guest…(Vo,Acc)中山うり
※以上、メンバー全て、≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Key)竹内大輔
TRI4TH の広島ツアー…となっていますが、実際に行く場所は、広島市より
結構手前に位置する東広島市にてで、こちらの酒造処の円座(わろうだ)と
いう所で演奏を行わせて頂きます。東広島は酒造の街という事らしく、なかなか
楽しみな感じではありませんか(笑)。ここでの自分達の演奏は勿論ですが、
TRI4TH と今まで何度かコラボしてきた(自分は今回が初共演になります)、
シンガーソングライターの中山うりさんとの共演も予定されていて、正に
ここだけのスペシャルなライブになりそうです。TRI4TH の広島ツアーとしては
ここ1日だけの予定なので、何だか勿体無いような気もしてしまいますが、
精魂込めて演奏させて頂きます。どうぞ楽しみにしていて下さいませ♪
●11月21日(水)吉祥寺 Manda-la 2
Open…18:30~、Start…19:30~、自分達の出番はまだ未定、
Charge…2000円(ドリンク別)
Member…(Vo,G)丸本達也、(Pf)竹内大輔
毎月恒例の丸本さんとのライブも、今年は11月のこの日で最後となります。
これは12月が開催出来なかった為で、残念ではありますが、この月も恐らく、
今年出来た新曲をまとめて披露するようなライブになりそうです。曲の候補は
沢山あるので、どれを選ぶか…というより、どうやって並べるか…という方に
頭が働きそうな感じですが(笑)、正に今年の集大成のようなライブになるの
ではないでしょうか…。自分も、新曲が出来た時の気持ちを思い出しながら
打ち込んでいきたいと思います。今年最後のライブ、どうぞよろしくです!
●TRI4TH、東北ツアー
・11月23日(金・祝)酒田 Music Factory
Open…19:00~、Start…20:00~、
Charge…スタンディング3000円(ドリンク別)、当日券500円増し
・11月24日(土)秋田 Live Space 四階
Open,Start…21:00~DJ Time、TRI4TH のライブは24:00~を予定
Charge…予約2500円、当日3000円(ドリンク別)
・11月25日(日)宇都宮、東口屋台村 Jazz Bar Obbligato
Open…18:00~、Start…20:00~2ステージ(予定)
Charge…前売り2500円、当日3000円(予定)(ドリンク別)
※以上、メンバー全て、≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Key)竹内大輔
広島に行ったと思ったら、今度は TRI4TH で東北方面へのツアーです。本当に
今年は充実させています(笑)。個人的に、秋田県や山形県でライブをやるのは
初めてなので、こちらも少し嬉しく思いますね。一応、前半の2日間は、どちらも
クラブ・スタイルでのライブとなっており、特に秋田でのライブは DJ Time が
目白押しとなっています。併せてお楽しみ頂ければと思います。2nd. アルバム
『TRI4TH AHEAD』のリリース・ツアーも、そろそろ終盤戦となってきました。
今回の遠出を経て、また多くの方々に自分達の名前を知って頂ければと思い
ますね。改めまして、2nd. アルバム含め、どうぞよろしくお願いします!
●11月26日(月)赤坂 Pro-Amuse
Open…18:00~、
1st.…19:30~20:05、2nd.…20:40~21:15、3rd.…21:50~22:25、
Charge…2000円(ドリンク別)
Member…(Vo)ナオキ、(Key)竹内大輔
11月、2回目の Pro-Amuse は、ボーカルのナオキさんとのデュオ・ライブです。
こちらも何度もやらせて貰っている組み合わせで、自分達らしい?伸び伸びとした
演奏を聴いて頂けます(笑)。ちなみに、時間通りには全く動けないので、その
つもりでお越し頂けたら幸いです。…と、何だか緩いですが、楽しいライブです。
皆さんも一緒に楽しめたらと思いますね。どうぞ気軽にお越し下さいませ♪
●11月30日(金)横浜 Hey-Joe
Open…18:30~、Start…19:30~2ステージ
Charge…予約2500円、当日3000円(共にドリンク別)
Member…≪Generation Gap≫(Ts)上杉雄一、(Ss)副田整歩、
(As)宮里陽太、(Bs)藤田淳之介、(G)寺岡佑、
(Pf,Key)竹内大輔、(B)田中晋吾、(Ds)立山秋航
11月末という時期なのに、未だに今年2回目という状況のライブとなって
しまいました(笑)。月日が経つのは早いもので、前回開催されたライブ
〔2012年初の Generation Gap ライブ参照〕からも既に半年以上が
過ぎており、今年は本当に、メンバーの忙しさがスケジュールにそのまま
影響が出てしまった感じでしょうか…。それでも、何とか今年2回目を開催
する事が出来ました。それぞれの現場で培った経験をここにメンバー皆で
ぶつけてくる場としても、Generation Gap のライブは貴重なバンドです。
思いの行くまで楽しんで貰えたらと思います。一緒に盛り上がりましょう♪
以上になります。本当にツアー三昧と言いますか、ライブ三昧の月と言いますか…。とにかく11月こそ、ペースを守っていかないと大変な事になりそうですね…。実は、このような状況は12月も同じ感じではあるのですが(笑)、楽しさを念頭にやっていければと思います。充実した月を過ごしたいですね。皆様どうぞよろしくお願いします!
打ち合わせは、選曲の時点から言えば結構前から始まっていましたが、やはり時間を要したのは演奏曲の“アレンジ”という部分でした。新納さんのオリジナル曲もやるものの、7割強はカバー曲を予定していたので、これを自分達なりに、譜面等を書き直していかなければならなかったのです。身近な部分で言うと、曲のキーの変更というのが挙げられますが、それ以上に、2管という自分達の編成に合うような楽器の割り振り、そして NIROCK という舞台に似合うような曲調を考え、それでいて元曲のイメージを崩さないような、なかなかバランス感覚が問われるようなアレンジが求められたのです。そんな中、今回のバンマスとなっていたベースの関谷君、そしてギターリストの平田崇君(彼も、NIROCK は3度目の出演)を迎え、大量のアレンジが完成…。まさに、新納慎也+TRI4TH という、オリジナルのライブ音楽が出来上がったのでした。後は、それを演奏していくのみです。
演奏するのみ…と、口にするのは簡単ですが、1日に付き2公演、2日間なので合計4公演を行った自分達にとって、その演奏内容は非常にハードなものでした。自分は今回が初参加だったので、過去の NIROCK とは比べようがありませんが、皆口を揃えて「今回は特にハードだった」との事です(笑)。確かに、全部で約20曲のセットリストに、中にはアニメソングのメドレー等も盛り込んだりして、アレンジ面でも演奏面でも、相当な技術が求められたように思います。ステージ時間は軽く2時間は超えており(MCも含めていますが)、同じ姿勢でいるのも大変なのに(笑)、ほぼぶっ続けで演奏というのは、本当に体力との勝負でもあったのでした。
しかし、やはり楽しんで頂いているお客さんの表情を見ていると、こちらも負けてはいられないという気分に自然になるものです。NIROCK という言葉からも、ロック調の曲が多く、それはバラードというジャンルでもその要素が垣間見える雰囲気ではありましたが、皆、本当に真剣に聴いてくれています。こちらも真剣(真面目に…という意味ではなく)に演奏していくのは当然の事です。誠意と誠意のぶつかり合い…とでも言いましょうか。2日間、とても身になるライブになりました。そして、非常に充実した2日間をおくれたと思います。
最後の公演には、TRI4TH の初代ピアニスト、喜多形寛丈君が遊びに来てくれ、なかなか貴重な1ショット(右上写真参照)が実現しました。これで急遽、ライブにも参加したら面白かったのですが…(笑)。
4公演の演奏は本当にやり切った感じがあり、それは打ち上げも楽しく盛り上がれるというものです(笑)。改めて、このような機会を頂けた事に感謝し、今後の活動の糧になればと思いました。また、今回演奏した曲というのは、普段 TRI4TH でやっているような音楽とは、ジャンル的にも結構異なるものだったのですが、それでも TRI4TH らしい要素がステージ上には表現出来ていたという感触はあったので、TRI4TH の表現の幅の広さを、更に実感した2日間でもありました。ジャズという枠組みだけに留まらず、自分達オリジナルの音楽性を見付けていくという意味で、意義のある期間になっていたとも思います。まだまだ躍進し続けていきたいものです。
さて、TRI4TH のツアー活動も後半戦に入ってきました。今後は東北ツアーや広島ツアーが控えており、そしてツアー・ファイナルは12月10日(月)の、渋谷 Duo(今回ライブを行った渋谷 Glad とは、目と鼻の先です…笑)でのワンマンライブとなります♪…今までのステージで培ってきた経験を生かし、皆が楽しめるようなライブを目指したいです。どうぞよろしくお願いします!…そして、今回のライブもお疲れ様でした!
☆新納慎也さんのHP…http://www.shinya-niiro.jp/
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆渋谷 Glad のHP…http://shibuya-glad.com/venue/
自分達のトリオは、今でこそオリジナル曲中心のライブを行っていますが、バンドを始めた頃は曲数を補うという意味でも(笑)カバー曲は欠かせなく、そして今でもオリジナル曲とはまた違った魅力を見い出せる、非常に大切なツールでもありました。今回、新たに2曲のカバー曲のレパートリーを増やそうとしてまして(最終的にレコーディングするのは、更に曲数が多くなる予定です…)、こちらもまた自分なりのアレンジをさせて頂きました。元々はレコーディング用に作成したものでしたが、この日のリハーサルで合わせてみて、結構良い感じに仕上がっていたので、早速今度のライブで取り入れてみたいと思います。またステージ上では違った風景が見えるかもしれなく、その部分も楽しみながら演奏したいですね。
カバー曲の演奏の仕方として、事前にアレンジをするのかしないのか…という部分では大きな違いが出てくると思うのですが、自分としてはやはりオリジナル性を出したいという部分が強いのか、殆どの曲でアレンジを施して演奏する場合が多いです。逆に、アレンジを重視しない曲というのは、いわゆる即興性を大事にしたい時で、これはアルバム用と言うよりは、ライブ用という部分が強いでしょう。勿論、どちらかに偏るのも好みではないので(笑)、後はバランスという感じですね…。とにかく今回の2曲は、アレンジ性を強くした感じでもあります。是非とも楽しみにして頂きたいです。
写真は、凄く緊張感のあるスタジオにて…(笑)。集中してリハーサルに臨んだという姿勢が窺えるというものです。前にも言いましたが、今度のライブは、カバー曲を中心とした構成にしてみたいと思っています。今回新しくアレンジした曲も然り、アレンジの“オリジナル性”というものに、是非とも注目してみて下さい!
★11月4日(日)外苑前 Z・imagine
Open…19:00~、1st.…19:30~、2nd.…21:00~、
Charge…2700円(ドリンク別)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
実際、結構久し振りのライブだったりしますからね…。どうぞよろしくお願いします!…そして時間にはくれぐれも御注意下さいませ。
現在、30200回ぐらいの再生回数になっていますが(せっかくなら3万回を超えた瞬間を見たかった…笑)、数字以上に色々な方に見て頂けているという感触があり、本当に嬉しく思います。実際に、2nd. アルバムの雰囲気を伝えるのにピッタリな映像でもありますし、今の自分達の雰囲気を表現するツールとしても、良い作品が残せたように思っています。
引き続き、多くの方々に見て頂きたいです。そして、自分達の名前を少しでも知って貰えたら嬉しいですね。どうぞよろしくお願いします!
そして今年は、今月を入れて、来月の11月の分との残り2回となりました。…つまり、またお店の都合で12月はブッキングが出来なかったわけですが(笑)、そろそろ今年の集大成のものを残したい…という気持ちは、丸本さんも自分も共通する思いだったに違いありません。
そんな中で丸本さんが考えたのは、今年の新曲だけでライブをやる…というものでした。丸本さんはライブを行う毎に、必ず1曲、新曲を披露する事を心掛けていたわけですが、実は昨年の11月のライブ〔丸本達也、2011年の締めのライブ参照〕でも同じ試みをやっていました。しかし、今年は約1年間という歳月を掛けて新曲を増やしていったので、1月から今回の10月まで、言わば10曲の新曲が出来上がっているわけです。これは、いつも1ステージが7曲程のセットリストからすると、時間的に全く足りないのは明らかで、そこで考え出されたのが、今月と来月11月の2ヶ月間に亘って、2012年の新曲を披露していこうというものでした。
何とも壮大な企画ですが(笑)、確かにこの日は、今年作られた曲のみでセットリストが構成されていました…。1月〔丸本達也、2012年始動!参照〕に披露された“ワスレンサンナ”を始め、“プラネット”等、全7曲、思い切ってやりきりました!…中には今年のワンマンライブで初めて披露した、英語版の“スランチェ”も含まれていましたが、確かに英語版という意味では、新曲と扱っても良いのかもしれません(笑)。また、“五月の風”等、これまでに1度しか披露していなかった曲も何曲かあったのですが、逆に新鮮な気持ちで臨めたと思います。緊張感もありつつ、エキサイティングなライブだったと思いました。
今年の新曲をやっていく…という部分では、今まで、それぞれのライブに付き、1曲が完成されていったという経緯があるだけに、1曲演奏する毎に、その時のライブの風景等が思い出されるようで、曲を振り返る…と共に、今年のライブも振り返る…という側面をも生み出されていた気がしました。今年の反省会…というと変かもしれませんが(笑)、良い意味で今年1年を振り返られる1日でもありました。そしてこれは、来月も別の曲を通して続いていくのです…。また今回とは異なったラインナップになる筈ですが、今年の自分達を彩ってくれた曲達である事に変わりはありません。自分も楽しみにその日を迎えるとしましょう♪…次回の丸本さんのライブは11月21日(水)、いつものように吉祥寺 Manda-la 2 にてです!…今年最後となるライブ、存分に楽しんでいきましょう。
☆丸本達也さんのブログ…blog.livedoor.jp/waits2/
☆吉祥寺 Manda-la 2 のHP…www.mandala.gr.jp/man2.html
ツアーの詳細は、また後日に綴るとして(笑)、20日の朝方に東京に戻ってきて、休む暇も無く次の日の21日(日)、今度は横浜駅の相鉄 JOINUS 横浜店にて、新星堂さんに協力して頂いて、インストア・ライブも行ってきました。場所は9階屋上のジョイナスの森彫刻公園という所で、素晴らしい天気に恵まれ、青空の中でのライブとなりました。
少しバタバタがあって、当初はお昼と午後の2公演だったものの、結局は午後の1公演のみになってしまったり、リハーサルにも時間が掛かってしまったりと、せっかくお越し頂いた方々には迷惑ばかり掛けてしまいましたが、温かい雰囲気の中で、とても楽しくライブに打ち込めた感じがありました。自分達が演奏し始めた時間は、予定の15:30より遅れて、恐らく15:50ぐらいからにはなってしまっていたと思いますが、ちょうど太陽も西日の位置に傾き始めていて、橙色の光の中での演奏は、また特別な感覚ありました。
与えられた時間は約30分でしたが、そもそも時間が押していたので、選曲は(曲数も含め)直前まで悩まされたものでしたが、思い切って5曲出来たのは良かったです。自分達は札幌からのライブを含めると、地下という場所の特設ステージで演奏、ホテル内のレストラン・スペースをクラブ風にアレンジしたステージで演奏、そして今回のデパートの屋上での演奏…と、環境的にもかなり異なった場所での演奏が連続して行われてきました。
それぞれ持ち時間も大いに異なり、会場の雰囲気も勿論、無く全く異なる環境です。そんな中で培われたのは、やはり場所に応じたライブをする…という事で、今までの流れもあって、その経験が大いに生かされた日だったのではないかと思いました。これは、今後にも凄く生きる事でもありますし、それは選曲の面だけではなく、演奏の面に於いてもそうでしょう。ますますの成長を自分達自身でも確認しつつ、これからの活動に自信が持てた1日でもありました。
札幌の気温は、夜になると1桁台になるくらい(6℃とか…)の寒さで、自分はダウンコートが手放せないような状態でしたが、横浜でのライブの時は、太陽が照り付ける25℃くらいの状況での演奏で、これこそ全く環境が異なる事の証でしょう(笑)。目まぐるしい変化に富んだ、ここ4日間のスケジュールでしたが、共に行動してきたメンバーの間には、今までよりも深い絆が構築されたような気がしました。堂々と、これからもよろしくお願いします!…と言えると思います。…本当に、今後の展開には注目したいですね。ひとまず4日間、どうもありがとうございました!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆相鉄 JOINUS 横浜店のHP…http://www.sotetsu-joinus.com/
☆CROSS HOTEL 札幌のHP…http://www.crosshotel.com/sapporo/
現在、上野駅(東京駅)~大宮駅間は東北本線に編入されているので、大宮から分かれているように見える高崎線の方が支線扱いのように思えますが、歴史的には高崎線の方が兄貴分だったと言えます。勿論、単に大宮~高崎を結ぶ為の路線ではなく、その先の長野方面(信越本線)、新潟方面(上越線)へ経由させる路線でもあるので、その重要性は昔から高かった路線でした。当然、特急等の優等列車も沢山走っていましたが、現在では上越新幹線や長野新幹線の開業で、在来線の特急列車の運行は数える程となってしまいました。しかし、その中でも貴重な寝台列車である特急『あけぼの』号が走っている事は、特筆出来ると言って良いでしょう。この列車は、まずは新潟方面へ向かい、その後、日本海側を通って酒田駅、秋田駅、青森駅に向かう列車で、今でも高崎線が長距離列車の経由路線として、重要な役割を担っているという事を表しているというものです。
…とは言え、『あけぼの』号は夜行列車の為、東京ではなかなか良い時間にその姿を捉える事は出来ません。しかし高崎線を取り上げるには、やはりこの列車の登場は不可欠…という事で、今回は上り『あけぼの』号が朝6:29に大宮駅に到着するのを見届けてから、高崎線の“さんぽ”を始めたいと思います。つまりは、かなりの早起きで挑んだ“さんぽ”でもあり(笑)、いつも以上に気合の入った1日でもありました。どうぞお楽しみ下さいませ♪
●日時…2012年10月日 ●路線距離…74,7km ●駅数…19駅
まずは、高崎線の起点駅である大宮駅へ、『あけぼの』号を見届ける為に向かいます…。大宮駅は今や埼玉県を代表する駅であり、それこそ色々な路線が乗り入れていますが、民鉄線以外は全て、JR東北本線に関係した路線と言っても良いでしょう。それだけ、大宮から東京方面に向かう利用者が多いという事ですが、前述のように、そもそもこの路線も、高崎線の前身として開業された路線と思うと、日本の重要路線の1つとして数えられるのも当然と言えましょう。その証拠?として、現在でも高崎線から大宮駅に向かう列車は、その殆どが大宮駅を通り越して上野駅や、湘南新宿ラインを通って新宿駅方面へと乗り入れています。
そもそも、大宮駅自体が鉄道交通網の要所となっています。また、近くの東北本線沿いに大宮総合車両センターも存在するので、大宮駅は連日のように、臨時列車や団体専用列車の入出場駅ともなっており、結果的に、鉄道ファンがよく足を運ぶ駅ともなっています(笑)。東北本線が分岐する駅としてこの地が選ばれた事から、ここ大宮は発展の歩みを進める事になったわけで、前述の大宮総合車両センターや、JR貨物大宮車両所も存在する等、駅周辺は正に“鉄道の町”として発展したのです…。東京圏から北側に位置する地方に行くには、必ずと言って良いほど通る大宮駅。駅構内には全国初の大規模駅ナカ商業施設“エキュート大宮”もオープンしており、今後も多大な発展が見込まれそうです。より便利な駅として見届けていきたいものですね。
大宮駅から北側を望むと、一番東側に東武野田線があり、そしてその左側に、東北本線に挟まれる形で、高崎線の線路が伸びていくのが分かります。東北本線の下り線が、高崎線の上下線を乗り越える形となっていて、分かれた後は東北本線が右に逸れていく事からも、後から建設されたのが東北本線なのだと窺えるというものです。
上り線を見てみると、東北本線と高崎線は大宮駅では別のホームに到着するものの、ここから上野駅までは同じ線路を共用している為に、輸送上、朝ラッシュ時の列車本数には限界があるのが事実です。その為、池袋、新宿方面への路線として湘南新宿ラインを開通させた経緯もありますが、故に、高崎線の最混雑区間も大宮駅~宮原駅(大宮駅の次の駅)間となっていて、その混雑度は191%とか…。これは、首都圏の在来線の中でも結構な高い数値で、そして東京から結構離れたこの土地でこの数字というのは、高崎線の利用者数の多さのわりに、列車本数が足りていない事も一因となっていそうです。…とは言え、恐らくこれ以上は増発出来そうにないので、こちらの問題も今後は重要となってくるでしょうね。朝ラッシュ時は、ほぼ全ての列車が15両編成となっているのですが、朝7時台の列車本数が12本という状況を考えると、少し納得かもしれません(環境は違えど、例えば中央快速線は全て10両編成ですが、1時間に30本近くは運転しています)。
大宮駅から1駅目の宮原駅までは、いきなり4km程の距離があるので、少し寄り道をして、暫く高崎線と並行して走っている埼玉新都市交通を使って、鉄道博物館駅まで行って、降りて高崎線を眺めてみましょう。大宮は“鉄道の町”と言いましたが、そんな町に鉄道博物館が出来たというのも、もはや運命だったのかもしれませんね。
鉄道博物館付近では、大宮駅地下ホームからのJR川越線の線路が地上に出てきて、こちらも暫く高崎線と並行して進んでいきます。一応、お互いの線路は繋がってはいますが、ここでの直通運転は存在しません。かつて川越線が、埼京線開通前に、大宮駅で地平ホームを使用していた時代の名残なのだとか…。やがて、埼玉新都市交通や新幹線の高架下を潜ると、その川越線とも別れ、やっと高崎線単独になって宮原駅へと進んでいきます。ちなみに、宮原駅手前に存在する右カーブ付近は、鉄道撮影地としても名高いポイントであり、今回、自分も撮らせて頂きました(下写真参照)。如何でしょうか(笑)。
左上写真は、185系を使った特急『あかぎ』号。右上写真は、かつての高崎線の主力車両である211系です。どちらも国鉄時代に登場した車両で、211系に至っては来年の春までには高崎線から引退するとの発表がありました。そんな211系を高崎線から追い出すのが、今年の9月からこの路線に走り始めたE233系(左下写真参照)で、こちらの車両の装備によって、また高崎線に新たな時代がやってきそうですね。
また、現在東北本線の上野駅~東京駅間で工事が進められており、現在の山手線や京浜東北線の線路に加え、東北本線用の線路も建設されています。これが完成すると、JR東海道本線の東京駅と東北本線が繋がる事になり、これは高崎線や、恐らくJR常磐線とも繋がる事を意味しているので、大規模なダイヤ改正が行われそうです。現在でこそ、東海道本線とは湘南新宿ラインを介して直通運転が行われておりますが、こちらは“湘南東京ライン”とでも言いましょうか…。新たな都心貫通ルートが出来る事になり、列車の動きにも変化が出てきそうです。2014年度の完成を目指しているので、意外にあとすぐ…という感じでもあるのです…。楽しみに待つ事に致しましょう。
…さて、歩いて宮原駅にやってきました。この駅の上りホームの北側からの眺めも、実は有名な撮影ポイントともなっていて、こちらでも自分は撮ってみました(右上写真、下写真参照)。ところで、鉄道撮影ポイントとして紹介されるには理由が勿論あります。やはり、良い鉄道写真を撮れる条件として、被写体となる列車とカメラの間には、何も障害物が無いのが大事で、そして出来れば、列車がカーブに掛かっている方が格好良く写ります。当然、最低でも正面は順光でなければなりません。前述のポイントも併せて参考にして頂ければ分かりますが、確かにカーブが掛かっていますし、確かに直線上で見る列車より、写真写りが良いかもしれませんね(笑)。高崎線は15両編成の列車(左下写真参照)も多く、この長編成を障害物無しで撮れるポイントというのも、実はなかなか無かったりするのです。しかも、ここは駅のホームから撮れるのですから、これ程気軽な場所はありません。短い10両編成(右下写真参照)も文句無い写り様ですので、撮影の練習にも持って来いですね(笑)。…ちょっと話しが脱線しましたが、たまにはこういう話しも良いでしょう(笑)。
ではここから、本格的に高崎線に乗っていきます。朝方の時間に大宮駅から宮原駅に移動してきて、ちょうど朝ラッシュ時も過ぎた頃の時間帯となり、特に下り列車は、殆どが空いた状態で走っています。宮原駅は各停しか停まらなく、北上尾駅、鴻巣駅と途中下車しまして、更に鴻巣駅では、湘南新宿ラインの列車が増発してからは貴重な存在となった快速『アーバン』号に乗り換え、熊谷駅まで行ってみましょう。鴻巣駅より先は田園風景も目立ち始め、いよいよ旅情が感じられてくる区間でもありますね。
ここで、高崎線を走る普通列車の車両を紹介しましょう。まずは、高崎線の主力…と言うか、今やJR東日本の関東圏の主力車両と言っても良いE231系です。その使用線区はJR山手線を初め、JR総武緩行線、JR常磐線、JR東海道本線と非常に多く、特に湘南新宿ラインの普通列車は、全てこの車両が使用されています。登場当初は、近郊型ながら4扉車両というのが波紋を呼び、通勤型とほぼ変わらなく、旅情が無くなったとの批評も受けていましたが、この車両のお陰で混雑度はだいぶ緩和されたとも言えるのです。4扉車ながら、セミクロスシート車両も連結されているのが特徴で、高崎線、東北本線で使われている小山車両センターの車両は、基本編成の10両編成が1、2号車、付属の5両編成を繋げた15両編成では、更に14、15号車がセミクロスシート車となります。
ちなみに、高崎線に乗り入れてくる湘南新宿ラインの車両は、東海道本線に属する国府津車両センターの車両が基本的に使われています。時期的に、こちらの方が後に装備されたので、若干の仕様の違いはありますが、一番の違いは、9、10号車もセミクロスシート車になっているという事でしょう。同じE231系ながら、こうした違いを辿ってみる事も面白いものです。
そして、来年の春には引退が迫っている211系です(写真左上の右側の車両)。国鉄末期に登場し、JRになってからも装備された車両ではありますが、既に初期の車両は登場から25年以上も経過しているので、置き換えも無理はないのかもしれません。同じ時期に東海道本線向けに配備された211系は、既に今年の4月で運用を終了しており、ついに高崎線でも…という形になるわけです。やはりセミクロスシート車とロングシート車に分かれますが、211系の場合は編成毎にその仕様が異なるものとなっています。そして、セミクロスシート車は現在では付属の5両編成の方のみに存在するので、どちらかというと少数派の車両でもあります。引退後は、そのまま廃車になる車両もありますが、まだまだ活躍出来る車両でもあるので、他線区への置き換えも考えられているそうです。
さて、先へと進みましょう。熊谷駅は上越新幹線も停車する大きな駅で、一般的には日本の夏の最高気温を記録する場所としても有名かもしれません。この駅は高崎線が一番最初に開通した明治16年には既に開業していて、高崎線の中でも一番古い駅の1つでもありますね。上越新幹線の他に、秩父鉄道秩父本線とも接続しており、この路線とは、熊谷駅発車後も暫く並走する事になります。せっかくなので秩父鉄道に乗って1駅、上熊谷駅まで行ってみましょう。
上熊谷駅は熊谷駅から約1km。隣りの駅まで見えるくらいの距離ですが、当然、秩父鉄道にしか駅はなく、その規模もいきなり素朴なものとなっています。喉かな風情で、高崎線が通過していくのもまた一興…(笑)。また、上写真の秩父鉄道と高崎線の間に、1本の線路があるのが見えると思いますが、これは以前の東武熊谷線のもので、かつて妻沼まで伸びていた路線だったものの、1983年に廃止になっています。まだ線路が残っているというのも驚きですよね。
再度熊谷駅へと戻り、高崎線で1駅、今度は籠原駅と向かいます。地味な駅ですが、どこかで聞き覚えのある駅だと思うのは、高崎線(湘南新宿ライン含む)の行先で、よくこの籠原駅行きがあるからでしょう。この駅行きの列車が多いのは、この駅の高崎寄りに車両基地がある為で、また、この駅より先の高崎線の駅は15両に対応していないので(1つ先の深谷駅のみ対応)、15両編成の列車はここで付属5両を切り離す作業をするのです。特に最近では、昼間時間帯でも15両編成の列車が多くなったので、列車の切り離し、連結の作業は本当に終日見られる事になっています。この為、ホームには終日立ち番の人がいて、列車の到着、発車の案内も肉声で行われる事が結構あります。
ここで、グリーン車も紹介しておきましょう…。かつての2等車の名残であるグリーン車は、ここ高崎線では普通列車でも見られます。一時期は東海道本線や横須賀・総武快速線ぐらいしか見られなかったものですが、2004年の湘南新宿ライン増発の際(この時点で湘南新宿ラインの全列車に、グリーン車が連結)に、グリーン車 Suica システムを導入し、それ以後、高崎線、東北本線、常磐線でも日常的に、普通列車のグリーン車が連結される事になりました(高崎線は2006年に、上野発着の全列車にもグリーン車が連結されるようになりました)。連結位置は全て、4、5号車です。
扱い上は“自由席グリーン車”となっており、着席の保障はありません。この場合、例えデッキで立っていてもグリーン券が必要となるので注意が必要です(これはJR全線列車に言える事ですが…)。平日や土休日、そして事前購入か車内購入で値段が異なり、これは不正防止の意味もありますが、明らかにグレードが高いこの車両は、高い値段を払ってでも乗りたいと思わせる価値は十分にあるでしょう。
よく見るE231系のグリーン車は、2両とも2階建てとなっており、定員も一番多いタイプと言って良いでしょう。特に2階部分はその眺望性からも人気が高く、何となくこの辺りからお客が埋まっていくような気がします。ただ、個人的にお勧めしたいのは階下席で、窓はホームの地面ぐらいに位置するので、どちらかというと景色はこちらの方が新鮮なのです。また、混んでいる時は別ですが、こちらは空いている傾向があるので、常に静かな空間でもあるのです。是非とも乗り比べて頂きたいですね(笑)。
211系のグリーン車も紹介しておきましょう。211系は一部の編成を除いて、2階建てではないグリーン車両も存在しています。まだ2階建てグリーン車が登場する前の車両で、当初は東海道本線に連結されていましたが、東海道本線のグリーン車の全列車2階建て化に伴い、こちらに移されてきました。しかし、最も個人的に好きなグリーン車のタイプが、実はこれだったりします。2階建てタイプのに乗り慣れているせいか、1階建ての車両の空間の広い事広い事…。天井が普通の高さなので当然なのですが、開放感があり、ちゃんとした特急列車に乗っているような感覚があるので、一番ゆったりと出来るような気がするのです…。残念ながら、211系は来年春に引退し、流石にグリーン車は地方に転用されなさそうなので、ここで乗り納めという事になってしまいそうですが、車両としても端正で美しい感じはしますよね。211系は湘南新宿ラインに入らないので、乗るなら高崎線か東北本線です。今のうち…といったところでしょう。この他、最新のE233系のグリーン車もありますが、殆どはE231系と同じです…(笑)。
では、そろそろ先へと進みましょう!…この先は列車の本数もグッと減って、1時間に3本程度の運転となります。また、昨年から節電対策として、この先の区間は電車のドアの開け閉めが半自動(押しボタン式)になりました。
次の深谷駅は、やはりその駅舎の外観が非常に特徴的でしょう。これは、東京駅丸の内口駅舎を建築する際に、当地に存在する日本煉瓦製造の製造した煉瓦を使用した事にちなんだもので、正に、東京駅をモチーフとしたものとなっています。この駅舎になったのは1996年の事で、その後の1999年には関東の駅百選に選定されました。
更に先に進みましょう…。次の駅の岡部駅から、その次の本庄駅の間は約6kmの距離がありますが、この間には有名な撮影ポイントがあり、せっかくなので駅間を“さんぽ”してみる事にします。田園風景が広がる喉かな区間でもあり、天気は予想以上に晴れていて、このままでは日焼けをしてしまいそうな状況ではありました。
撮影ポイントは、岡部駅から本庄駅方面に25分くらい歩いたところにある、小さな川を渡る為に設けられた築堤付近です。周囲が開けつつ、線路も非常に緩やかなS字カーブを描いているので、遠くから撮っても、近くから撮っても、どちらも絵になる場所なのです。鉄道ファンの間では、通称の“オカポン”と言うだけで通じるような場所でもあり(笑)、それこそ臨時列車や珍しい車両が通る際には、川の土手には数多くの撮影者で一杯になるようです。今でこそ特急列車は減ってしまいましたが、長距離列車等が数多く走っていた時代では、数々の名演が繰り広げられていた事でしょう…。そんな時代に思いを馳せながら、本庄駅までの長い道のりを辿っていきました。
このポイントから本庄駅までは、やはり1時間くらいは歩きました。高崎線の線路も、付かず離れずな感じで並行していますが、やはりこの“オカポン”が一番撮りやすそうでしたね。有名になるのも分かる気はしました。流石に、岡部駅から通算1時間半は歩いたので疲れてしまいましたが、高崎線の“さんぽ”も、もうすぐ終わりが近付いてきます。後もうひと踏ん張り、乗っていく事にしましょう。
本庄駅の近くに、上越新幹線の本庄早稲田駅があり、ここには現在路線バスの類が走っていないので、乗り換え(まあ、乗り換える人は殆どいないでしょうが…笑)はタクシーか歩き…という感じになりますが、こちらまでの距離は約2kmなので、先程の“さんぽ”からすると、心なしか余裕だな…と思ってしまいますね(笑)。
…神保原駅を過ぎ、新町駅を過ぎると、左からJR八高線の線路が近付いてきて、向こうには北藤岡駅という駅が見えますが、高崎線側には駅はありません。そのまま線路は合流して、まるで高崎線の一部になったように路線は進んでいき、烏側を渡ると倉賀野駅です。ここが事実上、八高線との分岐駅になりますが、実際に合流するポイントからは3km以上は離れており、何だか不思議な感じはしますね。また、八高線の列車は、全て次の高崎駅まで直通しています。
…という事で、高崎駅に到着しました。堂々たる新幹線乗り入れの駅でもあり、上越新幹線と長野新幹線の分岐駅でもあります。また、その前身の在来線である、上越線と信越本線の分岐駅でもあり、群馬県の交通の要所としては、むしろ県庁の前橋より上でしょう。駅はだいぶ綺麗になっており、正に群馬県の玄関駅として機能している駅なのだなと思いました。
湘南新宿ラインの列車は、ここ高崎駅までやってきていて、中には当駅発小田原駅行き…という列車も存在します。特急以外の列車では、長距離の部類に入る列車と言っても良く、実際に乗り通すと3時間くらい掛かります。それでも、直通という恩恵はやはり大きいですよね。
これで高崎線の“さんぽ”は終了です。歴史ある路線であると共に、車両の変化や乗り入れ路線の変化、そして今後の東京駅乗り入れ等、今後も目が離せません。よく考えたら高崎線は、道路でいう中山道とほぼ並行しており、昔から重要性の高い路線ではあった事は明白でした。新幹線と共に、更なる発展を期待したいですね!…勿論、自分の家の近くである池袋駅までは、ここから1本で帰れてしまいます。この日は本当によく眠れた…と付け加えておきましょう(笑)。

5月16日(木)