丸本さんにとってワンマンライブというのは、過去にバンドをやっていた時には経験はあったものの、現在のスタイルである、自分とのデュオでお送りするようになってからは初めてになるわけで、これはつまり、今まで2人で演奏してきたライブの集大成となると言っても過言ではないものだったのです。丸本さんとの共演が初めて実現したのは2007年10月の事〔竹内大輔の写真日記(~2009)、丸本達也ライブ at 吉祥寺 Manda-la 2 参照〕。それから、ざっと5年弱の月日が流れてしまいましたが、ついにワンマンライブは行われる事になりました。演奏場所も、今までずっと変わらずにお世話になってきた、Manda-la 2 というのも良いではないですか…。とにかく、非常に気合いの入った1日だったように思います。
ワンマンライブ…というのは当然の如く、そのライブハウスの1日を、全て自分のステージに出来てしまうもので、それこそ拘りの時間を考えさせて頂きました。この日の為に間に合わせた新作アルバム(右上写真参照)も完成し、いつもなら受付辺りに置いて貰う物販ブースも、この日は客席の後ろに堂々と置かせて頂いています。また、ステージの楽器配置にしても、ピアノの向きや、丸本さんの立ち位置等々、いつもなら対バンの制約の中で動かしていたものが、今回は自分達が一番良いと思う位置にして貰い、とにかく、隙を作らせません。
そして、それらの拘りの焦点は、特にライブの曲順にありました(ステージング含みます)。いつもの対バンライブですと、全部で7曲構成で作っていて、しかも、毎回新曲を発表してきたので、その新曲の見栄えを良くするように曲順を組んでいたのは必然と言いますか、ある意味で並べやすい状況でもありました。
…しかし、今回のワンマンライブで用意された曲というのは、1ステージ目が9曲、そして2ステージ目が10曲、アンコールに2曲と、全21曲も用意されていたのです。単純に考えて、いつもの3倍ものボリュームがあり、しかも組み合わせで言ったら、3倍どころの騒ぎではありません。曲順(更に言えば曲間も)というのは本当に大事で、これだけで、同じ曲でもイメージが大分変わってくるものです。今回、曲順決めには自分も堂々と参加させて頂き、そして5割以上は自分のアイデアが反映されたものとなりました。勿論、それなりの責任制も生まれてはきますが、個人的には結構自信有りの選曲、曲順でもありました。この時点で、ある程度のライブの流れは、既に頭の中に出来上がっていたのです。
今回、ステージングを考えるにあたって、ワンマンライブでしか出来ない事をやる…という事を念頭において進めていきました。例えば、ピアノだけの曲を入れる…とか、逆にギターだけの曲を入れる…等です。また、最初の1曲目には、昔からのナンバーである“まわっているのは”を演奏しましたが、ピアノだけで2~3分程、フリーのイントロを弾いて、その演奏上で丸本さんがステージに登場…。そのまま普段のギター・フレーズに繋げていくという試みも行いました。ライブで慣れた曲を、別アレンジを加えて演奏するというのは、新鮮さも加わって、初めての方にもリピーターの方にもインパクトをもって受け入れられます。なので、この曲が1曲目というのも、もはや必然とも言って良いくらいなのでした。
丸本さんのオリジナル曲には“スランチェ”という曲がありますが、新作アルバムにも入っていまして、正に今回のワンマンライブの鍵となる曲でした。CDの為に、英語版で歌うバージョンも作りまして、今回は、それを初披露する場にもなりました。この曲は実は、アンコールで日本語版を歌う…という事が最初から決まっていまして、それでは…と、敢えてステージの前半の方に持っていき、そして楽器はピアノだけで演奏していきました。これも、良いステージングに繋がっていったのでは…と思います。
ライブは順調に進んでいきます。アンコールを入れて、全21曲を1人で歌い切る…というのも大変な話しではありますが、本当に順調過ぎるくらいでした。その中で、CDに入っている曲は勿論の事、前回のCD〔スランチェ!参照〕に入っている曲からも、なるべくセットリストに入るように組み合わせてあるのですから、どうしても目が離せない状況が続いてしまうのです。曲間にしても、結構細かいところまで決めて臨んでいたので、緊張感もありましたが、お陰で隙の無いステージが出来上がっていたと思います。繰り返し言いますが、オリジナル曲というのを全21曲、1人で歌い切るというのは、想像以上に大変です。改めて、アンコールまでステージをやり切った時には、感慨深い気持ちになったものでした。
今回、お客さんの入り状況ですが、丸本さん曰く、正直、蓋を開けてみるまで分からない…という状態だったそうです。しかし、実際はかなりのお客さんがお越し頂けていて、非常に盛り上がった1日になりました。半分、同窓会のような状態だったと言っていましたが(笑)、それもまた、楽しさが一段と増した結果に繋がったのでしょう(実は、丸本さんの歌と言うのは、地元の事や友人に関する歌が何曲かあったりするので…)。本当に楽しい時間でした。CDも順調に売り上げていったようで何よりです。長丁場なライブでしたが、どうもお疲れ様でした。ゆっくりと休んで下さいませ!
…と言ったのも束の間、1ヶ月に1度のライブを継続中の自分達としては、次の7月のライブも普通に存在しているのです(笑)。そんなわけで、次回のライブは7月25日(木)。場所は今後ともお世話になる(笑)吉祥寺 Manda-la 2 にてです。どうぞよろしくお願いします!
☆丸本達也さんのブログ…blog.livedoor.jp/waits2/
☆吉祥寺 Manda-la 2 のHP…www.mandala.gr.jp/man2.html
そろそろ夏も真っ盛りという時期にもなってきており、ライブもそんな雰囲気に合わせたような展開になっていきそうです。勿論、ペースも守り、夏バテしないように(笑)乗り切っていきたいですね。7月も沢山のライブが目白押しです。どうぞ御覧下さいませ!
●7月3日(火)赤坂 Pro-Amuse
Open…18:00~、
1st.…19:00~19:35、2nd.…20:10~20:45、3rd.…21:20~21:55、
Charge…2500円(ドリンク別)
Member…(Vo)ナオキ、(Key)竹内大輔
7月は、ナオキさんとデュオでのライブから始まります。ここも、出演をし始めて
そろそろ1年になろうとしており、お馴染みなお店…と言える事が出来るのは
嬉しい事ですね。和気藹々とした雰囲気でやっておりますが(笑)、実は、
演奏の内容的には結構シビアに?お送りしてます。また、この日は時間が
変則的になっています。いつもより若干早めですので、御了承下さいませ。
●7月4日(水)、5日(木)、6日(金)、
10日(火)、18日(水)、24日(火)赤坂 Kuro
1st.…21:00~、2nd.…22:00~、3rd…23:00~、
Charge…詳細不明
Member…(Sax,Vo)加地直子(4日のみ)、(Vo)折井敦子(4日のみ)、
(Vo)大久保知佳(5日のみ)、(Vn)Tsukasa(5日、18日のみ)、
(Vo)石川早苗(6日のみ)、(As)松山ますみ(6日のみ)、
(Vo)山崎信子(10日のみ)、(Vo)東野康人(24日のみ)
(Key)竹内大輔
お馴染み、赤坂 Kuro での演奏です。いつもより、出演メンバーがバラエティに
富んでいるように思いますが、これは、7月の最初の週が、Kuro が赤坂に
移転した3周年記念の期間でもあるからです。もうそんなに経ったかと
思ってしまいますが、これも来て下さる皆さんのお陰です。出演者も豪華に、
今後も楽しくやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします!
★7月8日(日)外苑前 Z・imagine
Open…18:00~、1st.…18:30~、2nd.…20:00~、
Charge…2700円(ドリンク別)
Member…(Pf)竹内大輔、(Sax)副田整歩、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
前回から数えると、だいぶ久し振り(約5ヶ月振り!)になってしまいますが、
第40回目となる自分名義ライブをやらせて頂きます!…この日は以前にも行った
トリオ+1という形で、サックスの副田君を迎えて、4人で演奏させて頂きます。
約5ヶ月振り…と書きましたが、その間には自分も含め、メンバーも色々な事を経験し、
吸収してきた事でしょう。ライブというのは、正にその経験が発揮させる舞台のような
もので、そんな側面が表現出来たら良いなと思いますね。メンバーが4人になるので、
メンバー間の音の会話もより深みが出てきて、見所沢山のライブになりそうです!
オリジナル曲、カバー曲、ジャズ・スタンダード曲…たっぷり演奏していきます♪
●7月12日(木)中目黒楽屋
Open…18:00~、Start…19:30~、2マン形式、自分達の出番は未定
Charge…前売り2000円、当日2500円(共にドリンク別)
Member…≪ERNESTO-CIELO≫(Vn)Tsumuzi、(G)清水拓也、
(Pf)竹内大輔、(B)太田太、(Ds)佐々木俊之
バイオリンの Tsumuzi 君がリーダーとなる、ERNESTO-CIELO のライブです。
お店も中目黒の楽屋と、お馴染みのお店で、メンバーに関しても、これは前回披露
したのと全く同じという事で、恐らくリラックスした雰囲気でライブをお送りできるのでは
ないかと思います。このメンバーの組み合わせは前回が初めてでしたが、やはり
最初は、探り探りの感じがどうしても出てしまいます。そこからもまた時期が経った
ライブ…という事で、良い感じで力の抜けたものが出来上がるのではないでしょうか。
曲は少し難しいものの(笑)、それを感じさせない演奏が目標です。頑張ります♪
●7月14日(土)経堂 Crazy Love
Open…19:30~、Start…20:00~
Charge…3000円(ドリンク別)
Member…(Vo)夏目路代、(Pf)竹内大輔、(B)トオイダイスケ、(Ds)倉橋利幸
こちらもお馴染み、経堂 Crazy Love でのライブです。ここではいつも、初めましての
出演者の方と共にお送りする事が多かったのですが、久し振りに皆、顔馴染みな
感じになりそうですね。それぞれが多方面で活躍されている方ですが、ここで
一堂に会した時に、どのような化学反応が生まれるのか…。これこそジャズの
醍醐味でもありますね、自分も楽しんで演奏したいと思います。よろしくです!
●7月15日(日)町田 Herbie
Open…19:00~、Start…20:00~、
Charge…2000円(ドリンク別)
Mebmer…(G)藤井進一、(Sax)副田整歩、(Key)竹内大輔、
(B)川本悠自、(Ds)亀井孝太郎
この時期に町田 Herbie でのライブというのは、なかなか身体慣れしてない感じ
なのですが(笑)、どうやらマスター企画でミュージシャンが呼ばれ、一夜限りの
セッション・ライブが行われる模様です。町田に縁あるミュージシャン(自分は?)
ばかりが集い、楽しい1日になる事間違い無しですね。良く考えたら、町田での
ライブも久し振りでしょうか。沢山、その空気に触れてきたいと思います(笑)!
●7月16日(月・祝)渋谷 Plug
Open…18:30~、Start…19:00~、自分達の出番はまだ未定
Charge…前売り2500円、当日3000円(共にドリンク別)
Member…≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Key)竹内大輔
3月から続いている、恒例の TRI4TH の渋谷 Plug ライブですが、この日は通常の
対バンライブに出演となります。8月の新作アルバムに向け、徐々に準備が整って
きた自分達ですが、何と言っても1つ1つのライブ程重要なものはありません。
この日も、これからの展望に向け精一杯、そして楽しくやれたらと思います!
●7月17日(火)赤坂 Pro-Amuse
Open…18:00~、
1st.…19:30~20:10、2nd.…20:40~21:20、3rd.…21:50~22:30、
Charge…2500円(ドリンク別)
Member…(Vo)白石恭子、(Key)竹内大輔
7月、2度目の Pro-Amuse は、ボーカルの白石恭子さんとのデュオ演奏です。
こちらはやはり、幅広い選曲が売り?でしょう(笑)。今までやってきたライブで、
積極的にレパートリーを増やしてきていた証ですよね。この日も、スタンダードの
曲から、ディスコ・ナンバーや歌謡曲まで…、どうぞ幅広くお楽しみ下さい♪
●7月19日(木)赤羽 Mojohand
Open…18:00~、
1st.…19:00~19:30、2nd.…20:00~20:40、
3rd.…21:20~22:00、4th.…22:30~23:10
Charge…男性2500円、女性2000円(共に1ドリンク付き、税・サ別)
Member…(Vo)ナオキ、(Key)竹内大輔、(B)鈴木健市
先月から出演をし始めた、ボーカルのナオキさんの、バンド・スタイルでのライブ
です。先月も何だかんだで?盛り上がり(笑)、バンドでの演奏も新鮮と思えた
矢先の、嬉しいブッキングでございます。前回はドラムも加えたカルテット編成で
出演しましたが、この日はドラムの James Robinson はお休みで、恐らく残りの
3人で演奏していくと思います。こちらもまた、ある意味で新鮮な編成なのでは
ないでしょうか。全部で4ステージと長丁場ではありますが、頑張ります!
★7月21日(土)伊達紋別だて歴史の杜カルチャーセンター(伊達市のHP)
Oepn…14:30~、Start…15:00~、
Charge…前売り500円、当日600円、高校生以下無料(要整理券)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
昨年、初めて参加させて頂いた、北海道は伊達市で行われる“NEW どさコン”。
何度も言うように、これは現地の NPO 法人である、伊達メセナ協会が毎年企画を
しているもので、今年も伊達の地の舞台に、トリオ編成で立たせて頂きます。
伊達市は本当に良い所で、昨年は“初めて訪れた地”…という思いでステージに
立たせて頂きましたが、今年は、このイベントの“特別広報大使”としての役割も
背負いつつの、イベントに参加させて頂きます。北海道の大地のエネルギーを
受けつつ、ここでしか出来ない演奏を目指して、張り切ってやりたいですね!
東京からの責任も感じつつ、是非とも楽しんで頂けたらと思います♪
●7月25日(水)吉祥寺 Manda-la 2
Open…18:30~、Start…19:30~、自分達の出番は2バンド目、20:30~
Charge…2000円(ドリンク別)
Member…(Vo,G)丸本達也、(Pf)竹内大輔
毎月恒例の、ボーカル・ギターの丸本さんとのライブです。先月(6月)には
初のワンマン・ライブも成功させ、また1つ1つのライブをコツコツとやって
いく感じです。実は、12月にも自主企画的(ワンマンかもしれませんし…)
なライブを考え中との事で、またこれからが楽しみになっていく感じですね。
ひとまずは、いつもの自分達のライブを、この日は楽しんでしまいましょう♪
…以上になります。北海道でのライブも楽しみですね。遠い場所なので、気軽に…とは言えない状況ですが、とても良い所なので、機会がありましたら足を運んで頂けると幸いです。
…写真は、昨年行った時〔竹内大輔トリオ、北海道、伊達ツアー(2011.7.22~7.24)〕のもので、左上写真には、こっそり演奏会場も写っています(真ん中、やや左にある大きな建物)。北海道の空気を、存分に触れてきます!
その中で自分は、熊本を走るJR三角(みすみ)線という路線を見付けました。熊本駅の少し南にある宇土駅から出ていて、路線総延長は約25kmと、そんなに長くなく、熊本でしたら、博多から九州新幹線で40~50分で着けてしまいます。勿論、まだ乗った事の無い路線でもありました。気になるのは、沿線にそんなに見所が無い…という事ですが(笑)、そこに見所さ?を見付けるのが、このシリーズの特徴でもあります。当日は朝6:00には博多を出発し、気合を入れて“さんぽ”に臨んできたものです(笑)。
●日時…2012年6月23日 ●路線距離…25,6km ●駅数…9駅
三角線の“さんぽ”は、JR鹿児島本線の宇土駅から始まります…。ここは熊本駅から南に3駅目に位置し、三角線の列車は、その全てが熊本駅まで乗り入れをしています。宇土駅の東側には九州新幹線の高架が連なっていて、近代的な場所だという事を感じさせますが、三角線は1時間に1本ぐらいの本数のローカル線です。鹿児島本線から枝分かれてしていく様も、何となく郷愁を感じさせてくれますよね。
宇土駅を出ると、南向きだった路線を西向きへと変え、宇土半島へと向かっていきます。三角線を走る車両はキハ31形(右下写真参照…車内は右上写真参照)を中心としていて、2両編成で走る時には、キハ40形を連結していたりします。国鉄末期に登場した、少々コストダウンを図った車両でもありますが、座席は新幹線0系の廃車発生品の転換クロスシートを装備してたりするので、観光的には悪くない車両でもあります。
さて、宇土駅から2駅目の住吉駅という駅で降り、その次の肥後長浜駅まで、早速歩いてみましょう。この辺りから列車は有明海の海沿いを走るようで、車窓も楽しい雰囲気の筈です。ここを歩いて攻めてみましょう(笑)。
…とは言え、写真で見ても分かるように、この時はが梅雨前線九州一体に停滞していて、天気が終日良くなかったのです。海も、真っ青な色!…とはいかずに、どちらかと言うと、空と共に真っ白…という状態でして(笑)、しかも途中からは雨が降ってきて、なかなか大変な状況ではありました。
本来ですと、海の向こうに熊本市の金峰山が見える筈なのですが、それも左下写真の通りの写り方となってしまっています(僅かに見えなくもないですが…)。それよりも、列車が海沿いを走っている…とは言え、その全てが国道を挟む環境になっていまして、車通りも結構多いので、これが写真に撮る時に障害に思えてしまう感じでした。この国道は、宇土半島を越え、天草半島にアクセス出来る道ともなっているので、どうしてもトラック等の交通量も多くなってしまうようですが、なかなか写真を撮る側としては苦労させられますね。どうも良い所の見えてこない三角線ですが(笑)、今度は天気の良い時に来たいものです…。
1時間程歩いて、肥後長浜駅に着きました。国道から少し奥に入った所にある駅ですが、この入口がなかなか分かりにくくて苦労させられたものです。どうやら三角線は、かなり地味な路線に入りそうな雰囲気ですね…(笑)。列車は更に進みますが、少し海と離れて(国道とはやはり並行)綱田駅、そしてまた海と国道と並行していく場面が続きます。
この辺りになると、車窓にもヤシの木が飛び込んできて、何となく南国気分も味わえたりしたのですが、そう思っている内に列車は国道と離れ、徐々に高度を上げてきました。暫くすると、海や国道を列車から見下ろす形になってきくるのですが、それも束の間、一気に山の方に線路を向け、そのまま赤瀬駅に到着となります。秘境のような雰囲気の駅で、周辺の集落に行くには、長くて急な坂を下りてかなければなりません。自分も下車して歩いてみましたが、雨でぬかるんでいて、いつ滑ってもおかしくないような状況で、それは冷や冷やしたものでした。…この駅を利用している人は、さぞかし大変な毎日を送っているように思えてしまいます。
これは、この先の峠をトンネルで抜ける為で、列車はここから、宇土半島の北側から南側に出るような進路をとっていくのです。そう思うと、このような場所に駅を造ったのは不思議な感じもしますが、かつて近隣の赤瀬海水浴場が賑わっていた頃には、夏季の乗降客数が多かったのだとか…。今では、年間を通じて利用者は少ないようです。
今度来た車両は、赤い塗装が目立つキハ200形。宇土線でも少々ですが運用されています。既に三角線の“さんぽ”は佳境に近付いてきました…。
さて、赤瀬駅を出てトンネルを抜けると、すぐに石内ダム駅になります。赤瀬駅からは直線で約1km程の距離ですが、歩くとなると山道を迂回していかなければならず、相当な遠回りになります。1989年に完成したので、比較的新しい部類に入りますが、三角町の住人や、三角に縁のある人から資金を調達して開業させたのだとか…。ここは既に、宇土半島の南側の生活圏に入ったようです。
このまま徐々に坂を下っていき、市街地に入ってきたような雰囲気になります。そして波多浦駅を過ぎると終点三角駅です。宇土駅からは、約40分弱の短い旅でした。熊本駅からも、1時間も掛からないぐらいです。やはり、今回の“さんぽ”にはピッタリの規模の路線でしたね。駅はリニューアルが施されてあり、道を挟んで反対側には、ピラミッド型の建物が特徴的な三角港もあります。ここからは天草へのフェリーが出ていますが、今回は見送る事にしましょう…。
さて、三角線は盲腸線なので、帰りには今来た道を引き返すしかありませんが、ここで、この日のメインの列車の登場です。基本的には週末の運転で、最近、運転が始まったものです。もう左上写真にも出てしまっていますが(笑)、それが、特急“A 列車で行こう”号…です。冗談みたいな名前ですが(笑)、本当です。あのジャズの名曲が、そのまま特急列車の列車名になってしまいました。
JR九州では、それぞれの路線(ローカル線が多い)に向けた観光特急の新設に、近年特に力を入れており、この“A 列車で行こう”号も、昨年の10月から運行を始めました。2両編成と、とても短く、車両もキハ185系という、そんなに新しくはない車両ではありますが、車内は豪華に改造されており、当然の事ながら、BGMには“Take The A Train”等のジャズが流れております(なんと、向谷実氏のアレンジだそうです)。
ちなみに、この列車名の“A” は、天草の“A”であったり、“Adult”の“A”という意味を持たせてあるそうで、南蛮文化の象徴である天草を、よりピックアップした列車であるとも言う事が出来そうですね。車内も楽しく、ステンドグラスで飾られたカウンター・バーまでが併設されており、この列車お勧めの“A ハイボール”というお酒も嗜む事が出来ます(天草の名産であるポンカンが含まれているそうです…飲みやすいです。自分も嗜みました…笑)。
列車は、基本的には熊本駅~三角駅間を2往復しており、片道の所要時間は40分と、これは本当にあっという間…という印象でした。実際、列車に乗り込んで、車内探検をし(2両編成なのですぐに見終われますが…笑)、カウンター・バーで土産物を物色し、ハイボールやつまみを購入し、席でそれらを堪能していたら、もう宇土駅くらいにはなってましたからね…。三角線、終了です(笑)。
この列車、たまに博多駅まで延長運転する時もあり、じっくりと楽しむには、この時を逃さぬべきという感じでしょうか。自分は、この手の観光列車は、何となく今まで敬遠していた感じがあったのですが、乗ってみると意外にも楽しんでしまった自分がいたものでした。天気が良くなくて、印象の薄い路線となりそうだった三角線の自分のイメージを、根本から拭ってくれたとも言え(笑)、本当にこの日は“A 列車で行こう”号さまさまでした。楽しい気分でライブの臨めたのは言うまでもありません♪
3日間?…と思うかもしれませんが、これは当初のスケジュールの2日目から4日目までの日にちを指しています。…と言うのは、実は1日目のライブは無くなってしまい、そして5日目のライブは趣向を変え、自分がメイン(島田さんや、すわさんは不参加で、いつも自分が北九州にツアーに来ている時のような感じ)のライブという事になっていたからです。…つまりは、何だかバラエティに満ち溢れた、普段とはどこか雰囲気が異なるツアーになっていたのですが、これがまた面白い時間を作り出していました。どの1日を切り取っても、個性ある時間が作れていたと言いますか…、とにかく、貴重な6日間でした。
今回ツアーをするにあたって、Daddy さんのバンド・メンバーと別に、ゲストとして、ドリフ第6の男…とも呼ばれる、すわ親治さんも迎えて一緒にライブを回らせて頂いていました。すわさん1人のステージをたっぷりと披露して頂いて、しかもツアー後半は、自分と島田さんを加えての時間も実現させてしまいました。この6日間は、個性ある時間と共に、変化の多かった時間でもあったようですね。
このツアーの詳細は、また違う機会に改めて綴らせて頂きますが、今回、演奏の日程の合間には“鉄道さんぽ”(右上写真参照)にも繰り出しましたので(笑)、こちらも別記事で紹介させて頂きます。どうぞ楽しみにしていて下さい。要するに、演奏も自分の時間も、思う存分満喫したという事です♪…皆さんどうもありがとうございました!…ひとまず、お疲れ様です。
この日、お店での音響チェックの時には、既に雨は降り始めていました。正にこれから台風がやってくる前兆のような状態で、客足が心配になりましたが、それでもライブが出来るというのは嬉しい事です。自分達は自分達で、やれる事をやっていきたいものです。それは、本番前の腹ごしらえ等の上の写真にも、そのリラックスさが窺えるというものです(笑)。
…という事で、“Feel our soul !! Vol.3”の始まりです。そして恒例?の最初のステージには、彬子さんの弾き語りの時間という“オープニングアキコ”の登場です。彬子さんは白ワインを片手にステージに姿を現し、終始緩い…いや、リラックスした雰囲気で(笑)、お喋りも入れつつ、歌を披露したという感じでした。2曲のみの短い時間でしたが、半年前、初めてここでワンマンライブを行った時に、その時は“新曲”として入れた“想いをのせて”を、ここで披露したというのは良かったと思います。彬子さんにとって、吉祥寺という場所が特別であるという事を感じさせてくれる、大事な時間であったような気がしました。
そして本編に入りまして、星野裕矢君の登場です。前述通り、自分もピアノで参加させて頂きましたが、それは全7曲中の、後半3曲のみで、あとは星野君とチェロの方とのデュオで演奏を披露していました。なかなか自分もチェロの方とは共演の機会は無いですが、個人的には結構好きな楽器の1つに入り、特に小編成の時には、チェロの良さがダイレクトに伝わってくる感じがあり、演奏する方としてもワクワクする時間です。勿論、自分が加わってもチェロの方は残って下さって、アコースティックな感じの良いバランスの3人の演奏でお届けしていきました。空気感を大事にした、とても良い時間だったように思います。
今回、自分は星野君と共演するのは2度目なものの、チェロが入っての演奏というのは流石に初めてで、リハーサルもそんなに時間が取れなかったので、ほぼ、ぶっつけ状態と言っても良いような感じではありました。しかし、かえってそれが良かったように思います。星野君の曲に、チェロがどのように絡んでくるのかを耳で聴いて、確かめながら自分もピアノを入れていく…。スリリング且つ、正にライブと言える感覚がそこには存在し、綺麗な曲の中でのメンバー同士の熱さが、分かりやすく表現出来ていたように思うのです。自分は3曲という短い時間でしたが、そのせめぎ合いがとても楽しかったです。慣れてきたら慣れてきたらで、それはそれでもっと良くなるとは思うのですが、この日、この場での演奏というのは、なかなか他で再現する事は出来ないでしょうね。そういった意味では、有意義なライブになっていたと思いました。これで心置きなく、次のバンドに繋げられそうです。
さて、次のバンドには、ボーカルの黒崎ジュンコさんのバンドの出演となりました。メンバー全員が女性という、なかなか思い切った編成にもなっていましたが、それぞれの演奏はとても個性があって格好良く、女性らしさというよりは、男性らしさを感じたステージでもありました。コーラスの入るバランスがとても絶妙であり、曲そのものがまず格好良いのです。自分は、この次にまた出演なので、あまりステージを見る事は出来ませんでしたが、お客さんの歓声、拍手は楽屋にまで届いており、相当な盛り上がりを見せたのだなと思いました。自分達もこの流れを受けつつ、ますます頑張っていかねばなりませんね。
…そんなわけで、自分達の出番となりました。今回は、ギターに寺岡佑を加えた5人編成で、大々的にやっていきます…。与えられた時間は約1時間という事で、たっぷりと見せていきたいライブ時間でもありました。今回はどんなステージが披露されるのでしょうか。
…と書くと、自分は何だか客観的に見ていたような感じを受けるかもしれませんが、それが今回のライブで大きくやり方を変えた所でもあるのです。…と言うのは、今回のライブの構成は、殆ど彬子さんに任せて行っていたのです。いつもの感じですと、曲順やら曲そのものの構成等、結構自分が口出しをしている状況ではありまして、それはそれで大事だったのですが、彬子さんらしさがどこまで出ているか…という事を考えると、本人への一存を任せる時期に差し掛かったのではないかと考えたのです。…勿論、アドバイスと言える事は幾つもしたつもりですが、いわゆる“彬子プロデュース”という言葉を尊重した1日でもあったのでした。
ある意味で、彬子さん企画のイベントという中で、彬子さん自身のステージも本人に全てを任せる…というのは、実はかなり過酷な状況であったかもしれないのですが、そこは押し切ってやらせてあげたい部分でもありました。そして、台風という状況にも関わらず、多くのお客さんにお越し頂き、皆さん楽しんで頂けた様子を感じる事ができ…、とても良いライブになっていたと思います。
そして今回のライブで大きく変えた事の、もう1つの事柄として、かなり時間通りにライブを進めていった…というものがあります。今まで自分達は、それこそライブを何度も何度も行ってきましたが、それらは基本的に、時間を大きくオーバーしてしまう事が殆どでした。別に、長くなる事が悪いとは言いませんが、もう少しスリム化しても良い状態だとは、前々から思っていたのです。この意識は成功で、アンコールも含めて、本当に時間通りにライブを終わらせる事が出来ました。最後の最後でMCが長くなった…という部分もありましたが(笑)、アンコール前の部分なので、これは良しとしましょう。これらの事を含め、今回は本当に特徴的であり、今までの流れを変える1日にもなっていたのではないかと思いました。どうもお疲れ様でした!
ライブが終わる頃には、台風もピークという感じでしたが、意外にも多くの方がお店に残っていたのは面白かったですね(笑)。自分も、この前日に沖縄ツアーから帰ってきていたせいか、帰れなかったら帰れなかったで、仕方無いのではないか…と、普通に思い始めてしまっていましたが(まあ、一応は帰りましたが…)、そのままお店が打ち上げ会場になっていた感じもあり、これも含めて今回のイベントを象徴しているような感じはありましたね。彬子さんのいる所に、酒飲みのコミュニティーが生まれる…。そんなやり方も有りなのでは思ってしまう程、彬子さんらしさが存分に出ているイベントでもありました。
次回のライブ…と言いたいところですが、実はバンドでのライブは暫く予定されていません。しかし、彬子さん1人による弾き語りのライブが7月7日(土)に下北沢 Big Mouth で行われるという事で、これはまた、1歩足を進めたような展開が待っていそうです。そして、それはそのままバンドでのライブの期待感にも繋がっていきそうですよね。どうぞ今後を楽しみにしていて下さい。よろしくお願いします!
☆彬子さんのHP…http://www.akiranochikara.com/
☆星野裕矢君のHP…http://18.xmbs.jp/hoshino/
☆吉祥寺 Star Pine's Cafe のHP…http://www.mandala.gr.jp/spc.html
18日(今日)はライブは入っていませんでしたが、今回のツアーの最後の沖縄滞在の日になるという事もあり、多くの方々と大いにオフを楽しむ予定になっていて(笑)、これは泣く泣く切り上げさせて頂きました。以前にも、これと似たような状況は体験していたので〔西仲美咲、沖縄ツアー(2011.8.3~8.4)参照〕本当に残念でしたが、自然の影響には代えられません…。実際、18日の15:00以降の那覇空港発着の便は欠航になっていて、19日(明日)に自分が乗る予定だった、10:30発の東京行きの便も、欠航が決定していました。
台風の進路はコロコロ変わるので、今回のツアー時でも結構振り回された感がありましたが、18日に帰ってきたのは正解と言えるでしょう。19日の昼前には、沖縄本島から台風が抜けているような予報ではありましたが、飛行機というのは、出発する便の前にはその飛行機が空港に降りてくれないと、その先の運用には進めないのです。実際、沖縄から台風が抜けたところで、その台風は本州に向かって進んでいくのは確実視されていますから、羽田から沖縄に向かってくる飛行機の運航に、影響が無いとも言えなさそうなのです。
…とにかく、無事に東京には戻ってきました。これで明日のライブにも、何の心配も無く参加出来そうです(当初は、沖縄からそのままライブ会場に向かう予定でした…笑)。…と、台風の事ばかりが話しに上がってきてしまいますが、今回のツアーは初めての石垣島訪問…、そして、ライブは行ってないものの、西表島や由布島、竹富島にも初めて足跡を残せた事、そして沖縄の代表する歌手でもある、国吉なおみさんや古謝美佐子さんの共演等、とにかく初めて尽くしの、内容濃いツアーでありました。息を呑むような景色に、刺激的な演奏…、そして新たな方々との出会い等、どうやらまたツアー日記は長くなってしまいそうです(笑)。どうぞ楽しみにお待ち下さいませ♪
右上の写真は、石垣島から本島に向かう飛行機から見た宮古島(右)です。左には、日本唯一のパイロット訓練用の空港が設置されている下地島も見えますね♪…こんな景色が沖縄にはまだまだ沢山あるのでしょう。いつか宮古島でも演奏をしてみたいものですね。…ひとまず、今回のツアーもありがとうございました!
ツアーの詳しい内容は〔2012年6月のライブスケジュール〕を参照して頂きたいですが、しっかりと今後の時間と向き合い、無理のないペースでやっていきたいです。そして、ツアー先での色々な風景を頭に焼き付け、演奏に生かせればと思いますね…。
…と、そんな矢先、自分の持っているデジタル一眼レフカメラが、また壊れてしまいました。損傷した…というか、また外れた…といいますか、約2年前に起きた状況〔自分のデジタル一眼レフカメラが、損傷してる的な…参照〕と同じ、持ち手のグリップが外れてしまったのです。
…酷い状況ではありますが、この状態はもう1ヶ月前から顕著に出てて、そろそろ限界というところまできてしまっていたのです。これは修理せざるを得ない感じですが、それには結構な時間を要し、そもそもカメラを暫く使わない状況…等、自分は皆無に等しく(笑)、なかなかそのタイミングが見付け出せずにいたのです。
そんな時、ある方から、デジタル一眼レフカメラを貸してくれるという話しが飛び込んで来ました。これは願っても無いチャンスで、つまりはツアー中に、今自分が使っているカメラを修理に出しておけば良いのです。しかも貸してくれた機種は、かつての名器、ニコンのD80です。勿論、これまでに使った事はないですが、それもまた楽しみではないですか。
こうしてカメラ問題は解決し、明日からD80を持って、ツアーに行ってきます。沖縄、そしてその後に控えている九州と、色々と新しい景色が目白押しである事は間違い無く、頭に焼き付けると同時に、カメラでもそれらの風景を切り取っていきたいものです。
とにかく、楽しんで1日1日を過ごしたいですね…。勿論、演奏でも良いものを残せたらと思います。どうぞ皆様、明日からよろしくお願いします!
今回、自分達に与えられた時間は40分。自分達のやるライブの中では短い方ですが、だからこそ大事にやりたい40分間でした。ここ何ヶ月かで何本もライブをやっている自分達ですが、それらの中ではやはり、毎回のように演奏する曲、逆に、あまり演奏する機会が無い曲…というように、曲によって演奏頻度が異なっているのが事実です。その中でも今回は、特に今後も押していきたい全6曲…と言いますか、今度新しく出るCDにも入っている曲でもあるので、一番のメインどころの曲を揃えたという感じになりました。
そして今回も、祭りの件をやりました!…と、前回のライブ〔JABBERLOOP×TRI4TH 参照〕を見てない方には何の事やら…と思いますが(笑)、これは、その前回の時の自分達との対バン相手、JABBERLOOP のライブ中に行われていた“ソレソレ祭り”(笑)の事であります。この時の自分達のライブで、既に取り入れさせて(パクったとも言います…笑)頂きましたが、今回のライブでも
しかし、「ソレソレ、、、」では、あまりにも使い回し過ぎだと言えましょう。そこで出してきたのが、「ソイヤソイヤ!」、もしくは「らっせーら、らっせーら!」、そして「どすこい、どすこい」、更には「うっちゃり、うっちゃり」…等々、メインMCを務める織田君からは色々と出てきましたが、まあ、オリジナリティを何とか出そうと必死だったのです(笑)。個人的には相当面白かったですが、不思議な時間と言えば不思議な時間ですよね。どうだったのか、非常に気になります(笑)。
今回は静かな曲は殆どやらなかったので、勢いを押していった40分…となり、会場も盛り上がって頂けて楽しかったです。勿論、あっという間だった…という状況は言うまでもなく、こうなると、じっくりとやるライブが恋しくなってしまうものですが(笑)、今回は今回で、良い所も悪い所も色々発見出来たというか、身になるライブにはなっていたと思いました…。是非とも次に繋げたいという気持ちは当然で、今度のライブも気合いを入れて臨みたいと、改めて思った次第でもありました。
自分達の出番が終わり、後は対バンの方のライブの時間となるので、ビールでも飲みながら、ゆっくりと楽しもう♪…と思っていたのですが、この後のバンドはどちらとも、なかなか目が離せないライブ・パフォーマンスとなっていて、聴くだけでなく、見ても楽しい!…というライブを見せ付けてくれた感じでした。
2バンド目の Bloodest Saxophone さんは、かなり昔のスウィング・ジャズ…という感じの音楽を聴かせてくれて、逆に新鮮感が味わえました。しかし、ただ昔の感じだけではなくて、そこには確かな技術力と、メロディーを歌い上げていく演奏力があり、お客さんへの説得力が相当なものだと感じました。凄い集まりだったと思います。
そして、最後の3バンド目の本日のメイン、たをやめ Orquesta!!! さんですが、もう既にこの存在感は何なのでしょう。ビックバンド編成故に総勢19名というのが普通に驚きですが、全員が女性というのも、もはや個性です…。自分なんかは、全員がステージに乗ったところから驚きでしたが(笑)、演奏もしっかりとしていて、各所に見せ場を設けていたのが心憎い演出だったと思います…。ボーカルの方もいるのですが、インストでもじっくりと聴かせてくれましたし、やはりホーンのバンドである事を感じさせてくれました。
ただ、個人的には、ホーンの陰に隠れがちではありますが、リズム隊の方々に注目してしまいました。タイトなリズムに、その裏では何かしらの個性を出してきている…。これは目立たない作業ではありますが、この辺りのバランスは本当に難しく、それが嫌味の無い感じで表現されているというのは本当に素晴らしい事だと思うのです。…欲を言えば、そんな状況の中で、敢えてバランスを崩すような演奏というのも見てみたかったものです。ビックバンドでのリズム隊という状況故に、それらを出していくのは結構なリスクが必要な事ではあるのですが、その壁をぶち破った時に、更に面白い事が生まれそうな感じはありましたね。
数々の見せ場を作ってくれたライブでしたが、最後のアンコールでは、それぞれの対バン相手の代表を加えて演奏を行う(曲は、ジャズ・スタンダードの“Love”でした)等、更なる見せ場を提供してくれました。TRI4TH からは織田君が出場?し、見事に吹き切ってくれましたが、何だか絵的に面白かったと思ったのは自分だけではない筈です(笑)。
こうして、最初から最後まで盛り上がって終了しましたが、個性の異なる3バンドの組み合わせというのが、出演者としても非常に興味深く、楽しかったです。そして、いつも以上に熱気に溢れていた Plug の雰囲気にも圧倒された1日でした。まだまだ自分達は熱くなっていける猶予を残していると言えそうですね。今後も頑張らねばいけません。
そんな TRI4TH の次回ライブですが、いよいよ自主企画となる6月30日(土)のライブが近付いてきております…。場所は勿論 Plug にてで、対バン相手には、関西ツアーで非常にお世話になったカルメラ〔TRI4TH 関西ツアー(2012.5.3~5.6)参照〕。そして、今年の2月に行ったライブ〔TRI4TH Live@吉祥寺 Star Pines Cafe 参照〕で御一緒した ETHNIC MINORITY を迎えて行います。これは本当に見逃せないです。是非とも楽しみにして下さい!…今回も本当に、ありがとうございました!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆Bloodest Saxophone のHP…http://bloodsax.main.jp/bloodsax/top/top.html
☆たをやめ Orquesta!!! のHP…http://tawoyameorquesta.com/
☆渋谷 Plug のHP…http://www.shibuya-plug.tv/
以前にコンスタントにライブをやっていた時もそうでしたが、自分達で作っていくライブは、どちらかというとアコースティックな曲が中心となっており、鈴木さんもウッドベースを使い、ナオキさんの選曲も、いつもとは違い(…とは言え、自分と一緒にやる時の選曲です…つまり、自分と一緒にやる時が、そもそも異色の選曲なのだそうで…笑)、ジャズ・スタンダード曲や、少し古めの曲等を多用し(実際、お店のスケジュールには“ジャズ・バージョン”と書かれてあります)、そこに1つの特徴を見出していきます。
今回、久し振りに自分達は集まったわけですが、やはり以前にコンスタントにライブを行っていた事もあって、曲に対しての記憶力はなかなかで、本番に入るとすぐに当時の感覚を思い出してきた感じでした。一応、今回に関しては、既存の選曲をそのまま使わせて貰った形になりましたが(笑)、1曲1曲やる毎に深みが増してきたと言いますか、とても新鮮味はあったように思います。そして、ライブを進めていくにつれて、ここはこうしてみよう…とか、新しくこの曲をやってみたい…等、次に繋げられる意見がどんどん出てきて、とても良い時間を過ごせたように感じました。やはり、音楽をやる事に対しては強い探求心を持っていくべきで、それを久し振りのバンドで感じられたというのは、本当に喜ばしい事だと思うのです。
何だか楽しくなってきそうな、このナオキさんのカルテット。そして嬉しい事に、このお店での次回のライブが来月にも決定しております。日にちは7月19日(木)で、また新しい展開が待っているかもしれません。どうぞまたよろしくお願いします!
☆ナオキさんのHP…http://na-key.com/Na-key/HOME.html
☆赤羽 Mojohand のHP…http://mojohand-akabane.com/
★7月8日(日)外苑前 Z・imagine
Open…18:00~、1st.…18:30~、2nd.…20:00~、
Charge…2700円(ドリンク別)
Member…(Pf)竹内大輔、(Sax)副田整歩、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
前回から数えると、だいぶ久し振り(約5ヶ月振り!)になってしまいますが、
第40回目となる自分名義ライブをやらせて頂きます!…この日は以前にも行った
トリオ+1という形で、サックスの副田君を迎えて、4人で演奏させて頂きます。
約5ヶ月振り…と書きましたが、その間には自分も含め、メンバーも色々な事を経験し、
吸収してきた事でしょう。ライブというのは、正にその経験が発揮させる舞台のような
もので、そんな側面が表現出来たら良いなと思いますね。メンバーが4人になるので、
メンバー間の音の会話もより深みが出てきて、見所沢山のライブになりそうです!
オリジナル曲、カバー曲、ジャズ・スタンダード曲…たっぷり演奏していきます♪
★7月21日(土)伊達紋別だて歴史の杜カルチャーセンター(伊達市のHP)
Oepn…14:30~、Start…15:00~、
Charge…前売り500円、当日600円、高校生以下無料(要整理券)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
昨年、初めて参加させて頂いた、北海道は伊達市で行われる“NEW どさコン”。
何度も言うように、これは現地の NPO 法人である、伊達メセナ協会が毎年企画を
しているもので、今年も伊達の地の舞台に、トリオ編成で立たせて頂きます。
伊達市は本当に良い所で、昨年は“初めて訪れた地”…という思いでステージに
立たせて頂きましたが、今年は、このイベントの“特別広報大使”としての役割も
背負いつつの、イベントに参加させて頂きます。北海道の大地のエネルギーを
受けつつ、ここでしか出来ない演奏を目指して、張り切ってやりたいですね!
東京からの責任も感じつつ、是非とも楽しんで頂けたらと思います♪
自分にとって、大事な大事な2本のライブです…。北海道の方は場所柄、気軽に…とは言えませんが(笑)、この1年でまた一回り大きくなった自分達を見て頂きたいですね。やり慣れた地を離れての演奏というのは、本当に毎回新鮮に思うものなのです。演奏の雰囲気が違ってくるのも当然です。一緒に楽しい時間を過ごしましょう。どうぞよろしくお願いします!

5月16日(木)