自分はこの日、お昼に都内でライブがありまして、それを終えてからの猿ヶ京入りとなっていました(郷原君は逆に、お昼にこちらの猿ヶ京でライブをしていたそうで、先に猿ヶ京入りを果たしていました)。現地に着いたのは18:00頃で、この日の天気予報では高確立で雨という予報だったのですが、雲行きは怪しかったものの、何とか天気は持ちこたえているという感じだったでしょうか。バスで現地に着くと、花火の会場となる赤谷湖では打ち上げ台が設置されていて、予定通り開催されそうな雰囲気があってホッとしたものです。まずはお店の Humpty Dumpty に向かったところ、お店の庭ではBBQが行われていまして、早速のビールを頂きます…(笑)。たまにポツリポツリと雨は降ってきていたものの、天気が変わりやすい場所なのか、それが長引くという事は結局ありませんでした。
そして、花火の打ち上げ予定時刻の20:00になりました。正にこの時間から自分達の演奏も始めたわけですが、改めて、凄い状況での演奏を担当したなと思います。打ち上げ会場と演奏会場はそんなに離れていなく、演奏会場では盆踊りのやぐらも組まれ、一気にお祭り気分が高まってもきました。
雨も、この時点では全く降っておらず、もう開催は誰の目にも明らかでした。そして自分達の演奏も始まったわけですが、お客さんの心理的には、ライブ会場より、花火会場に出来るだけ近付きたい…という方が多かったのでしょう。それまでステージの前にいたお客さん達は、その半分以上がそちらの場所へと移動してしまったのですが、この左下の写真を御覧下さい。
演奏会場では、正にライブと花火が同時に楽しめる景色が展開されていたのです!…これはなかなか客席的には贅沢な環境ではないでしょうか。しかし、写真を見てお分かりのように自分達からは花火は全く見えない位置にありました(笑)。無惨にも花火の重低音だけが演奏会場にけたたましく響いており、音と地面に映る光を見て、花火の様子を確認するに至った…という感じでもあります…。
しかしここは、ジャズというフォーマットで演奏していったのが吉と出た部分でした。お互いがソロをとっている間に、片方は演奏を辞め、ステージを降りる事も、出来ると言えば出来るのです(笑)。花火見たさに…というだけではありませんが、今回のライブではそんなシーンを何度か披露したような気がします。お陰で、花火にも少しだけでしたが楽しめましたし、ステージ的にも緊張感が漂って良かったのではないかと思いました。
こうして何だかんだでライブも盛り上がり、最終的には多くの方々に喜んで頂けたステージになりました!…お客さんは勿論、この花火大会の主催の方々にもそれは届いたようで、自分達としても遣り甲斐のある演奏でした。そのままテンションが上がったのか、演奏後にはやぐらの上にもお邪魔して、郷原君は暫く太鼓を叩く…という大役も背負っていましたが(下写真参照)、これもまた良き思い出として、皆さんの頭の中に刻まれる事になるでしょう(笑)。
この後、何故か自分達はステージ上でのイベント(じゃんけん大会等)に何度か借り出され、実行委員の方々と進行のお手伝いをする事になってしまったのですが(笑)、このお祭りに遊びに来ていた方々のパワーを沢山頂けたような、とても貴重な時間を過ごせたようにも思います。やはり、こうした地元の花火大会というイベントは、多くの方々の協力があってこそ実現するものなのです。今回、そんな役の一員になれた事に、改めて感謝したい瞬間でもありました。
この日はお店の御好意で、Humpty Dumpty に寝泊まりさせて頂きました。お店の常連の方々との話しも楽しく、いつの間に時間が経ってしまった感じでしたが、是非またこのデュオで演奏しに来て下さいとの事だったので、良きタイミングを合わせて伺いたいものです。今回の演奏も好評だったので、また行ける場所があるというのは本当に嬉しい事ですよね。自分達も昔からだいぶお世話になっているので、演奏という形で期待に応えていきたいと思います。
この『Bridge』としても、野外…という環境でのライブを通して、またひと回り成長出来たような、そんな1日になったと思いました。次に繋げて、またより良い演奏を目指していければと思います。今回はどうもありがとうございました!…そして、お世話になりました。
☆郷原繁利のブログ…http://sgohara.com
☆猿ヶ京(群馬)Humpty Dumpty のHP…http://kie-ko.com/?page_id=20
☆赤谷湖上花火大会のHP…http://www.sarugakyo-hanabi.com/index.html#id1
1日目の8月16日(土)に出演したのは、バイオリンの Tsumuzi 君のバンドで、今回が初出演という状況でもありました。数あるステージの中、自分達は“緑のステージ”という所で出演をしたのですが、ここは次の日の TRI4TH も出演する事になっていた場所でもあり、奇しくも同じ場所で自分は2日間演奏する事になったのでした。この1日目という日は、何だか空が曇りがちの日でもあり、たまにポツリポツリと雨が降っていた瞬間もあったのですが、自分達の出番には何とか保つ事が出来ました。
この日の出番は13:00〜という、割りと早めの時間帯でもあったのですが、既にステージの前には結構な人だかりが出来ていまして、盛り上がって演奏出来そうな気がしたものです(笑)。まずはお馴染みの“二二六のタンゴ”から入りまして、そのまま“Devilish Waltz of A Soul”に突入していくと、もうステージ上は Tsumuzi 君の世界観に包まれます…。この『すみだジャズ』の中でも、バイオリンでジャズサウンド基調のオリジナル曲をやるというのは、なかなか希少な存在なのではないでしょうか。その特徴に輪を掛けて、そもそも変拍子の曲が多い自分達ではありますが(笑)、この日はいつも以上に変拍子曲の割合が多かったステージになっていたように思います。それが良い意味で、お客さん方にはインパクト大で映っていたのかもしれません。
お陰様で沢山の拍手を頂け、CDも色々な方に購入して頂けように思います。恐らく、自分達の事を初めて見る方が殆どだったと思うのですが、少なからずこのバンドの印象付けは出来たように思った1日でした。
そして2日目は、お馴染み TRI4TH のステージです。この日は初日と打って変わって青空が広がり、強い日差しと暑さの中で行われた1日となりました。それはビールが進んでしまうのもやむを得ません(写真を振り返ればお分かりのように、1日目も飲んでいますが…笑)。
TRI4TH のこの日の出番は15:00〜。晴れていたせいもあり、前日以上の人だかりがステージ前を埋め尽くしており、皆で一緒に楽しんでしまおうという熱気が既に表れていたような気もします。そして1曲目から早速“Hop!”で手拍子を煽り、会場が暖まってきたところで、今回は最近よく演奏しているカバー曲、“Moanin'”と“Night In Tunisia”をこの曲順に持ってきてみました。やはり、お客さんの多くが知っている曲の威力は強く、ここで一気に盛り上がりを見せてきた感じもあったと思います。
また、この日は新曲となる“TKO”の初披露の日ともなりました。トランペットの織田君が作曲した曲で、ノリノリのビートで攻めていく1曲でもあります。お客さんの反応も良く、またこの曲が徐々に育っていければ良いなと思った次第です。そして、最後にはやはり“Dance 'em All”。お客さんを立たせ、サックスの藤田君もステージを飛び出し(笑)、会場が一気に1つになっていく雰囲気は、演奏している自分達としてもテンションが更に上がっていった瞬間でした。織田君の最後の跳躍力(右上写真参照)が、その時の空気をよく表しているかもしれません(笑)。非常に楽しい時間でした!
会場も熱気に包まれていましたが、ステージ上も当然熱気に包まれていて、その後のビールの美味しい事美味しい事…(笑)。身に染みるひと時でした。ここでやっと落ち着いてきた感じもあったので、ライブ後は他のバンドのステージも見つつ、少し会場を抜け出してメンバーで杯を交わしつつ…(笑)、ライブ後も大いに楽しめた1日だったと思います。
…そして、この後は御存知のように?ほろ酔い気分で自宅に帰り、準備も程々に、羽田空港へと向かったのでした(笑)。長きに亘る2日間が、これで終了したのか終了していないのか…、この時はまだよく分からない状態でもありましたが(笑)、正直テンションが上がったままでもあったので、その状態はバンコクに着いた1日目まで引き摺っていたような気がします(だからこそ、遠出も出来たように思っています)。…とにかく、充実した2日間を過ごせたという事でした。また来年も参加をし、更に楽しい時間を皆さんと過ごせたらと思いますね。暑い2日間ではありましたが、お越し頂き、どうもありがとうございました!
☆Tsumuzi 君のHP…http://tsumuzi2013.wix.com/ernestocielorecords
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com
☆すみだストリート・ジャズ・フェスティバルのHP…http://sumida-jazz.jp/sj/
つまりは、バンコクに着いたのは翌18日、現地時間の朝5:00(日本より2時間遅いです)。ある意味で丸々1日使える“2日目”という感じだったのですが、この日を有効活用しない手はありませんでした。そもそも、こんな早くからホテルにチェックインは出来ないわけで、こういう時には遠出をするに限ります。…午前中は流石に眠かったですが、長い移動中に眠ってしまえば(結局、あまり眠れませんでしたが…笑)良いわけで、この日はバンコクから2〜3時間の場所にある、カンチャナブリーという所に行ってきたのでした。
カンチャナブリーは、映画『戦場に架ける橋』で描かれた場所で、右上写真のクウェー川鉄橋はあまりにも有名です。勿論、現役の鉄道路線の鉄橋ですが、列車は1日に数本しか通らない為もあってか、歩いても渡れる事になっています。
カンチャナブリーは、行きはタクシーと高速バス、そして乗り合いバスのソンテウを使って向かいましたが、帰りにはその1日数本(バンコクまで通うのは僅か2本)のみの鉄道で帰ってみる事にしました。しかし、この列車が1時間20分も遅れて駅に到着してきて、流石にそれまでの待ち時間中はバスで帰ろうかとも何度も思った事でしたが、忍耐強く待って、列車で帰って良かったです。正に『世界の車窓から』のような、異文化漂う、のんびりとした風情を堪能する事が出来ました(バンコクまでの所要時間は3時間強)。
そんなバタバタした2日目に比べ、3日目と4日目はバンコク市内に留まりつつ、色々な場所へと足を運ばせていきました。今回、バンコクは2度目の訪問で、12年振りというタイミングでもあったのですが、やはり昔に比べると高層ビルが増え、より近代的な街になったような印象がありました。しかし、相変わらず道路の渋滞は甚だしいですし、相変わらずタクシーの運転手はすぐにボッてきますし(笑)、屋台の乱雑さも健在でしたし…、やはりバンコクらしさはまだまだ残っていて楽しかったです。ドナルドはワイのポーズでお客さんを出迎えていました。
…そして、バンコク自体の話しとは少し逸れますが、帰りの飛行機からの眺めがまた素晴らしかったので、何枚か写真を載せたいと思います。特に沖縄からの風景が良好で、しばし機窓に釘付け…という感じでした(つまり、無事に窓側の席は確保出来たと…笑)。明日からまた東京での日々が戻ってきますが、これらの風景やタイでの体験を糧としていきたいものです♪
左上写真…八重山諸島(左上から主に、西表島、小浜島、竹富島、石垣島です)
右上写真…下地島(空港がある島)と、ほぼ繋がっている伊良部島
左下写真…左上が久米島で、右下が慶良間諸島(阿嘉島や座間味島、渡嘉敷島等)
右下写真…左上が奄美大島で、右下が喜界島
これらも含めて、また旅日記として長々と?書き留めたいと思います。どうぞ楽しみにお待ち下さいませ!…では、どうもお疲れ様でした。
せっかくなので、部屋にグランドピアノが置いてある場所を確保しましたが、何を隠そうこの場所は、TRI4TH の3rd. アルバムのPV〔“Everybody Knows That”PV公開!参照〕を撮ったスタジオでもありました。しかし、全く雰囲気の異なる仕上がり(動画とか静止画の差というだけでなく)になる事は間違い無いでしょう。ヘアメイクは、黒船のCDジャケット撮影時にもお世話になった〔黒船、初CDのジャケット撮影参照〕島田さんをお呼びし、郷原君と共に、髪に動きを付けた感じに仕上げて頂きました!…恐らく自分は、人生最大級のウェーブをもって撮影に臨んだ気がします(笑)。お馴染み?の眼鏡も、有り無し両方のパターンで撮らせて頂きましたが、どのような仕上がりになるかは、出来てのお楽しみ…という事にしておきましょう。
限られた時間ではありましたが、よいものが撮れたように思います。これがCDジャケットとして、どのような姿になって自分達の前に届くのか、今から自分でもワクワクしてきますね…。お披露目まで、もう少しの時間を頂きたいと思います!
そして大きな動きの2つ目としては、CDのマスタリング作業が本日、無事に終えられた事があげられます!…マスタリング作業は、今まで録った音源の最終仕上げの段階と言えるもので、これを終えると、いよいよジャケットのデザインと共に、プレス工場に出す…という作業になります。言わば、CD完成まで、かなり近付いてきた状況になったという事なのです。
音質の最終調整や、曲間の調整等、ここまで来ると、本当に最後の仕上げに入ってきたんだなあと、切に思いますね…。そして改めて、本当に良い音で録って頂いた事に感謝する時間でもありました。ここでは曲間も含めて、作品の最初から最後までを一気に通して聴く時間も設けたのですが、とても聴きやすい仕上がりになったのではないかと思います。勿論、じっくり聴いて頂いても良いのですが、部屋に何気無く流しても良し、何かの作業中のBGMとしても良し、意外にも、眠る前とかにも良いかもしれません(笑)。また、インストをあまり聴かない方にもお勧めしたいですね。あまり堅苦しく考えず、何となく聴く…という状況に適しているのではないかと思ったものでした。
そしてついに、仕上がったマスターCDを手に取る事に!…これがまた、なかなか嬉しい瞬間なのです(笑)。…これで音の素材は出来上がりました。発売まであともう少しです。どうぞ楽しみにして頂けたらと思います!
また、今まで郷原・竹内デュオ…と名乗っていた自分達ですが、このレコーディングを機に、『Bridge』という名前で活動をしていく事になりました。CDにも堂々とこの名前を載せる予定です。そして、CDのアルバムタイトルは、郷原君のオリジナル曲でもある“Fly Beyond”…となりました。続報に御期待下さい!
このデュオの結成自体は、それこそ今年でもう10年くらいになってしまうのですが、装いを新たに?これからの『Bridge』としての活動を、どうぞチェックしてみて下さいませ。…そして早速、そんな『Bridge』のライブが今月の8月24日(日)に、お馴染みの外苑前 Z・imagine にて行われます。
●8月24日(日)外苑前 Z・imagine
Open…18:30~、1st.…19:00~、2nd.…20:30~、
Charge…2500円(ドリンク別)
Member…《Bridge》(Sax)郷原繁利、(Pf)竹内大輔
2ステージたっぷり行います。今の自分達のサウンドにどうぞ触れて下さいませ。このライブも含め、今後ともどうぞよろしくお願いします!
☆郷原繁利のブログ…http://sgohara.com
早速ですが、この期間中に決定したライブが幾つかあります。まずは、9月6日(土)に沼袋で行われる『NUNO JAZZ FESTA 2014』への出演で、自分は2バンドでの出演、しかもその内の1つは、自分がリーダーを務める竹内大輔ピアノトリオに、TRI4TH のホーン隊2人を加えたクインテット編成で行う“竹内大輔トリオ Feat. TRI4TH HORNS”というもので、本当にこの日限りのスペシャル編成でのライブとなります。そしてもう1つは、ベースの関谷君がリーダーを務める“関谷友貴と LIVE ソムリエオールスターズ”への出演というもので、こちらもこの日限りのバンド編成となります!…そして、翌日の9月7日(日)は、竹内大輔トリオとして、お馴染みの吉祥寺 Sometime への出演と、土日で盛り沢山の2日間となりそうです♪…いずれも気合いが入ったライブですので、是非とも見逃さないように(笑)、よろしくお願いします!
●9月6日(土)沼袋氷川神社
開催時刻…11:00〜21:00、自分達の出番は17:00前後を予定
Charge…無料
Member…(B)関谷友貴、(Vo)KAORU、(G & Vo)Kelly SIMONZ、
(Key)竹内大輔、(Ds)小笠原拓海
ベースの関谷君が、自身の音楽表現の1つとして続けている『LIVE ソムリエ』。
今回は、その幾度に及ぶ LIVE ソムリエに出演してきたメンバーが、この日限り
の集結を果たし、正に一夜限りのスペシャル・ライブを行います。それぞれが
個人でリーダーを務める程の実力を持つ、個性豊かななこのバンド…。今回の
『NUNO JAZZ』のテーマとして、“輪”、“和”というものがあるのですが、
そういったテーマをどのように捉えて、そして料理していくのか…。見所は
沢山でしょう。異色とも言えるこのメンバーのサウンドをどうぞお楽しみ下さい!
★9月6日(土)沼袋氷川神社
開催時刻…11:00〜21:00、自分達の出番は最後、20:00〜を予定
Charge…無料
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之、
(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介
そしてこちらも、この日限りのスペシャル編成によるステージとなります。実は
竹内大輔トリオは、この『NUNO JAZZ』の前身と言える『街おこしジャズ』と
いうイベントの第1回目の出演を果たしており、今回のイベントは、その時から
数えて7回目(7年目)…という状況になるのですが、そんな機会に、しかも
イベントのトリを務める大役を果たせて貰えて、非常に気合いが入っています!
有りそうで無かったこの組み合わせですが、限られた時間で、どのような選曲を
持って臨んでいくか、自分も楽しみながら悩んでおります。自分はトリオとしても
TRI4TH としてもメンバーではありますが、そんな状況を生かした選曲を踏まえ、
そしてこの編成だから出来るステージを目指してやっていきたいと思います。
後は見てのお楽しみ…という感じでしょうか(笑)。是非ともお越し下さい!
★9月7日(日)吉祥寺 Sometime
Open…11:00~、1st.…14:00~、2nd.…15:30~
Charge…1000円(要1オーダー)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
『NUNO JAZZ FESTA 2014』を一夜明けたこの日の昼になりますが、こちらは所謂
通常の、トリオ編成のみによるライブとなります。こちらは逆に、トリオ編成という
状況を生かし、最近のオリジナル曲を中心に、今後の展開を見据えたライブを行って
いけたらと思います。実はトリオとしては、徐々に徐々にオリジナル曲を増やしており、
それは次作のCDまで視野に入れたものになっている…と言っておきましょう…。
CD作品とは言え、ライブのような空気感を大事にしている自分達にとって、今回の
ような1つ1つのライブも非常に大切な瞬間です。そのライブ感が作品に影響する
可能性は多いにあり、それ故、この日もまた見逃せない1日になる事でしょう。是非
とも楽しみにして頂きたいと思います。…と、固い事を言ってきてしまいましたが、
この日のチャージは1000円です。お気軽に足を運んで頂きたいと思います!
ひとまず以上になります。大きなライブではありますが、どれもが気軽に足を運べる環境でのライブとなっておりますので、是非とも多くの方にお越し頂きたいです。そして、自分達ならではの音楽を思う存分楽しんで下さい!…どうぞよろしくお願いします♪
『今年も奨励賞を頂く事が出来ました!』
そう、この日は、今年で第4回目を迎える“高等学校軽音楽コンテスト埼玉県大会”の本戦が行われた日であり、〔2014年度の立教新座高校ジャズ研究会コーチ生活〕の記事で紹介した生徒達のバンドが、出場を果たしていた時だったのです。2バンドある内、残念ながら1バンドは予選で落とされてしまったのですが、残りの1バンドは本戦にて健闘し、第3位に値する奨励賞(グランプリ、準グランプリの次に値し、全3バンドに与えられます)を手に入れる事が出来たのでした。このコンテスト、年数を重ねる毎に出演バンド数が増え、今年は40校56バンドが参戦し、本戦に進めたのは16校21バンドだったようですが、その中での奨励賞というのは、誇りに思って良い順位のように思います。改めて、おめでとうございました!
…これで立教新座高校ジャズ研究会は、第2回目以降、3年連続で奨励賞を頂けた事になりました。恐らく、年々とその競争力は激しさを増している筈なのですが、これは凄い事だと思います。また、軽音楽コンテスト…と銘打っているだけに、ジャズ研究会はただでさえ特殊な存在となっているわけですが、全ての方に於いて風当たりが良いわけではなく、ジャズとしての参加を否定的に見られてしまう側面も無いわけではありません…。そんな雰囲気での今年の参戦だったわけですが、明らかにその否定的な流れを吹き飛ばしてくれたと言っても良いでしょう。作曲の段階からコーチをさせて頂いた自分としても、本当に清々しい気持ちにさせてくれました。
写真は、この日に部室でコーチをさせて頂いた、2年生中心の生徒達です。この同時間帯に、3年生達は会場で結果発表を聞いていたのかもしれません。恐らく、来年度にジャズ研究会の参戦があるとしたら、彼等が中心となるバンドになる事は間違い無いと思いますが、今からその事を自分が楽しみにしていると、少々プレッシャーを感じてしまうでしょうか(笑)?
実はこの時点で、コンテストを見に行っていたOBの生徒達が部室に寄ってくれて、その会場の様子を動画で早速見せてくれたのでした。…なので、自分は結果を聞く前に、ちゃんと3年生バンドの本番の演奏を2年生達と聴けていたのです。…それは予想以上に堂々たるステージで、何となくですが、奨励賞ぐらいは勝ち取れるような…、そんな感じはしていたものでした。こうやって、皆の協力によって作られていく流れ…(笑)。奨励賞は、ジャズ研究会の皆で取ったようなものです!…本当におめでとう♪
☆立教新座高校ジャズ研究会のHP…http://jazz-rikkyo-hs-2012.jimdo.com/
※これから、世間はお盆休みに入るという事で、このブログも
そんな慣例に則り(笑)、少々夏休みを頂きたいと思います!
また何日か後に再開しますので、どうぞ御了承下さいませ!
斎藤さんの企画とは言え、現在は鹿嶋さんと、あと1人の奇才シンガーソングライター?である水井涼佑君の3人合同で考え出されているイベント…と言っても良いでしょう。それぞれ個々のステージに加え、3人の合同ステージも用意されていますが、この時間こそ、このイベントの目玉の時間でもあるくらいです。
本番直前に、トップバッターの水井君の身体を癒す鹿嶋さん(左上写真参照)。こんな感じの光景が、この『奇才』ではよく見られます(笑)。水井君は基本はピアノ弾き語りですが、お馴染みのピアニカを取り出し、アカペラでも歌う箇所を取り入れる等、実は幅広い表現力を持った方であり、そしてその熱量も強力なものであります。カバー曲も取り入れたりして、更に聴きやすさも加わったのが今回のステージの特徴だったのではないかと思いました。
2番手には企画者の斎藤さっこさん。改めて思ったのですが、企画者が斎藤さんとなっているものの、自らトリ(3番目)は務めないのですね…。鹿嶋さんが自分とのデュオの編成なので、人数の多さ?的に3番目に持って来させてたのか、結局は最後に皆のコラボ演奏があるから良いのか…、真実は謎ですが(笑)、第1弾からこのような順番でやってきていたので、ある意味でこのイベントの特徴とも言えるでしょう。『両手に』と謳っているので、斎藤さん自身は真ん中のポジションが合ってる…という見方もあるのかもしれませんが…(笑)。
斎藤さんは、ここ最近は対バンで御一緒する事も多いので、斎藤さんオリジナル曲が、徐々に自分にとってお馴染みになってきました。そして改めてメロディだけでなく、ピアノの1音1音の伴奏の細部までに拘っている事が分かります。和音のボイシングにしても、恐らく拘りの部分があり、どのライブでも絶対に外さない音を入れてきます。これがまた、斎藤さんの楽曲の魅力に繋がっているのだと思ったりしました。
そして、毎回3番手となる(笑)自分達…。今回は、スタンダード曲を多めに取り上げたという事もありますが、全体的に即興的な要素を入れたライブ展開をしていきました。その証拠に、会場でのリハーサルというのも、ある1曲を1回通しただけで、後は本番に取っておく…という感じでもありました。そして、その事が吉に出たのだと思います。
やり慣れていた曲が多かったせいもありましたが、なるべく今回は、いつもと違うように演奏しよう…という意識があったと思います。勿論、いつもの状態でも、その時だけの要素を入れたりしていたものですが、今回はその部分を更に掘り下げさせたと言いますか、お互いにその時だけの要素が出てきたら、その部分を受け、更に発展させていく感じだったのです。こうなると、どこまでも突き進んでいく!…という状況になりそうですが、実際、曲によっては正にそんな感じだったかもしれません(笑)。しかし、それがまた面白く、鹿嶋さんとのライブの良い刺激に繋がっていっているような気がしたものでした。そして、このやり取りは今回で終わりになるものではなく、また次のライブへと継続していける事柄でもあるのです。その意味でも、お互いが爆発出来た、良いライブになったのではないかと思いました。今後がまた楽しみです♪
そして、御三方のコラボステージへ…。今回も、このコラボの為に1ステージ分の時間を用意しており、ここへの力の入れようが半端なものではない事が窺えるというものです。しかも新曲まで作ったとの事でしたが、こちらの完成度も高いものがあり、そもそも3人の一体感が、更にパワーアップされているような印象がありました。それぞれの歌のパートは複雑に絡んでいるのですが、決して不自然な形ではなく、自然に受け入れられます。そしてバックコラース等、その時の思うままに入れている部分も見受けられ、要素的にもバリエーションに富んでいるものを感じました。自分も最後に1曲だけ加わらせて頂きましたが、こうした色々な要素が絡んだ中での演奏は、非常に楽しいものでありました。どうもありがとうございました!
こうして、『両手に奇才』の第3弾は無事に終わりを迎えました。前回よりもお客さんが増えていた傾向もあり、半年という長いスパンなものの、徐々にこのイベントの成長を感じつつあります。恐らく第4弾もやる事と思われますが、今度はどのような曲が演奏され、どのような空気感の中でやっていくのか、またまた楽しみにしていきたいですね。どうもお疲れ様でした。またどうぞよろしくお願いします!
☆鹿嶋敏行さんのブログ…http://blogs.yahoo.co.jp/kajimarl_to_the_world
☆斎藤さっこさんのHP…http://www.saitou-sacco.net
☆水井涼佑君のHP…http://tosp.co.jp/i.asp?i=mizuiizumi
☆渋谷 Last Waltz のHP…http://lastwaltz.info
そして、この路線は国鉄時代の1968年に首都圏と北陸を短絡する路線として“北越北線”の名で着工されます。このルート選定には時間を要し、最終的には十日町、六日町を通る北線案、越後田沢、越後湯沢を通る南線の2案が有力となり、紆余曲折を経て北線案に落ち着き、この路線名になったのだと思われますが、トンネルが多く工事は難航し、建設予算にも限りがあって、計画がどんどん後ろ倒しになってきてしまいました。そんな時に国鉄の経営悪化も進み、ついに工事は凍結されてしまいます。
その後、国鉄再建法に従って、建設が中断された地方鉄道新線については地元が第3セクターを設立して引き受ける事が可能となり、こちらも紆余曲折があったものの、北越急行株式会社が設立され、建設にも修正が加えられ、工事は再開となります。また、この頃には首都圏と北陸を結ぶ北陸新幹線の計画もあがっていましたが、建設の見通しが立たない事から、北越北線を高速化し、スーパー特急を走らせる構想が運輸省から出されました。これで北越北線は首都圏と北陸を高速で結ぶパイプの役割として、元々優等列車の運転を想定していた高規格の線形を生かし、現在の姿で運行を始めるのです。
ほくほく線が開通したのは1997年3月22日。路線名の“ほくほく線”は、国鉄新線として名付けられていた北越北線を略して平仮名化したものですが、これは同鉄道の愛称等ではなく、正式な路線名称となっています。開業と同時に、上越新幹線の越後湯沢駅から、JR上越線を経由して六日町駅、そして犀潟駅に抜けてJR信越本線、JR北陸本線のルートで富山、金沢方面へと結ぶ特急『はくたか』号の運転も始まりました。それまで、首都圏と北陸を結ぶルートというと、東海道新幹線の米原駅経由か、上越新幹線の長岡経由のルートがあり、場所によってその2種類のルートから選ぶ…という感じでしたが、ほくほく線開業により、その殆どが越後湯沢駅からの『はくたか』を乗り継ぐルートが有利になりました。…なので地方路線ではありますが、旧国鉄から第3セクターに移管した方式の鉄道路線としては、愛知環状鉄道に次いで2位の輸送密度、8000人/日…を計上している、利用者の非常に多い路線となっています。経営状態を見ても、10日間しか営業していなかった初年度を除いて毎年黒字を計上し、しかもその数字は年数億円規模となっている程です。
しかし、御存知のように現在は北陸新幹線が建設され、2015年の春には開業が予定されています。そうなると、特急『はくたか』号は減便、あるいは廃止が予想され、同社のドル箱列車無しでの経営方法を考えていかなければいけませんが、勿論それは同社も予想済みで、これまでの利益を赤字補填用に蓄えてあるのだそうです(目標は、2014年までに100億円との事でしたが、2012年度の決算にて、それを越える事に成功したと発表されました)。
これらは、実際に蓋を開けてみないと分からない部分もありますが、色々な対策が考えられているのは事実でしょう。…という事で、『はくたか』号の現在のような活躍も、北陸新幹線の開通である2015年の春までかもしれなく、もう残された時間は僅かしか無いという事になりました。自分は、この路線は特急『はくたか』号でしか通過した事が無く、沿線の風景も知らない部分が多かったので、今回の“鉄道さんぽ”のタイミング的には、正に今しか無い路線だと言える事が出来ましょう…。冬の時期に取り上げても良かったのですが、降雪量の多いこの地域的に、問題無く“さんぽ”が出来るかどうかも疑わしかったので(笑)、8月の現在の時期とさせて頂きました。ほくほく線というと、やはり雪のイメージもありましたが、今回の時期に“さんぽ”をして大正解。夏ならではの風景をバックに走る、ほくほく線の絵画的な姿を見る事が出来ました。勿論、その分暑さは尋常ではなく(笑)、体力的にも大変だった状況でもありましたが、とても良い印象を残す事が出来たと思いました。それではどうぞ御覧下さい!
●日時…2014年8月2日 ●距離…59,5km ●駅数…12駅
ほくほく線の起点は六日町駅ですが、前述のように首都圏と北陸を結ぶ路線の性格が強い為、特急列車は全て、普通列車も殆どがJR上越線に乗り入れ、上越新幹線との接続駅である越後湯沢駅を発着する列車が多いです。尚、六日町駅が起点駅ではありますが、犀潟方面を上り列車と称し、六日町方面を下り列車と称しています。これは特急『はくたか』がJR西日本主体の列車であり、JR北陸本線に合わせた為です。
『はくたか』に使用される車両は、通常681系、683系(外観は681系と似ています)とあり、それぞれに自社用の車両と、JR西日本所属のものが存在します。見分け方は簡単で、赤色のラインが入っているものが北越急行所属、青色のラインが入っているのがJR所属のものとなっています。これらは共通運用が組まれており、つまりは日によって担当の車両が変わったりするわけですが、『はくたか』は殆どが6両+3両の9両編成で運行されていて、1編成内に2社の車両が組まれている事もしばしばです(上写真参照)。ちなみに、これらの運用は同社のHPに載っています。
越後湯沢駅を出発すると、途中に石打駅、大沢駅、上越国際スキー場前駅、そして塩沢駅を経てから六日町駅となりますが、石打駅と大沢駅は常時、上越国際スキー場前駅は季節によって、普通列車も全列車が通過となります。六日町駅は、上越線の長いホームに対し、ほくほく線側は普通列車の最長編成?である2両編成までの長さとなっています。この為、『はくたか』は六日町駅を通る際には上越線側の線路を使用し(左下写真参照)、停車する時にも上越線のホームを使います。ほくほく線のホームには、片岡鶴太郎氏の描いた駅名票が掲げられており(右上写真参照)、これは、ほくほく線全駅に施行されています。
さて、ほくほく線に入ります。六日町駅を後にすると、上越線を右に見ながら左カーブして、坂を上っていきます。この後の長大トンネルに入るまでに高度を稼ぐ為ですが、そのまま無人駅の魚沼丘陵駅に着きます。正に駅名通りの土地の場所です。ちなみに、ほくほく線での有人駅はJRとの接続駅である六日町駅、十日町駅、犀潟駅のみとなっており、他は全て無人駅となっています。
魚沼丘陵駅付近は緩いカーブとなっていて、制限速度が設けられているのですが、その制限速度は120km/時〜125km/時と、他社線から見たら全く制限が掛かっていないような速度となっています(笑)。確かに、ほくほく線の最高速度は、新幹線を除いた在来線の最速である160km/時となっているので、制限と言えば制限なのですが、ほくほく線を特徴付ける事例だとも言えるでしょう。この為か、無人駅のホームの入口にはスイングゲートが付いていて、列車に乗降する時以外にはホームに入らないように…との案内書きがしてあります。
さて、正に魚沼丘陵!という風景を臨んだ後、列車は全長10471、5mの赤倉トンネルに入ります。これは、JR以外の鉄道トンネルでは日本最長を誇るトンネルでもあり、トンネル内に赤倉信号所(列車の行き違い可能)と美佐島駅(行き違い不可能)が存在します。ほくほく線は普通列車でも最高速度110km/時を維持しており、トンネル内でも結構なスピードを出すのですが、勿論これは、特急『はくたか』の運行の影響を極力少なくする為でもあります。
せっかくなので、赤倉トンネル内にある美佐島駅に降りてみます。この日は真夏の太陽が照り付け、相当暑い日だったのですが、トンネル内のホームに降りると空気は冷んやりとしていて驚かされました。普通列車しか停まらないのでホームも2両分しか無く、何だか不思議な雰囲気の駅です。そしてホームの外に出るには、分厚いドアを2ヶ所(ホーム側の1ヶ所は、その時の運転士がリモコン操作で開錠しているとの事)通らなければいけない仕組みになっていました。
つまり、列車通過の際に起きる風圧が凄い為、客扱い時以外はホームに立ち入れられないようにしてあるのです。当駅下車後は、2分以内にホームから出る必要があり、ホームは防犯カメラで監視もされているので、列車発車後にホームに残っているとアナウンスで退出を促されるそうです。そしてドアが何故2ヶ所あるかというと、列車発車の際に起きる気圧差で突風が起きる可能性がある為に、この2ヶ所のドアは同時に開かないようになっているのです。入ってきたドアが閉まってから、ようやく次の扉が開く…という感じです。なかなか物々しい状況ですが、階段を上がって地上に出てみると、右上写真のように喉かな風景の中の駅となっています。
駅前には道路が通っていますが、何も事情を知らない人から見たら、まさかこの建物の地下に鉄道路線のホームがあるとは思わないでしょうね…。無人駅ですが駅舎は立派で、建物内には誰でも使え、エアコン完備の畳敷きの無料の待合所(右上写真参照)まで設置されています(今年の9月にボヤ騒ぎがあったのとの事で、現在は終日閉鎖されているとの事…残念です)。
さて、不思議な光景の美佐島駅を過ぎ、まだまだ赤倉トンネルは続きますが、その出口直後にしんざ駅があります。この場所の地名は新座という場所ですが、漢字表記にするとJR武蔵野線の新座(にいざ)駅と重複するので、しんざ…と平仮名表記になっているようです。
ここから次の十日町駅までは1、5kmと短いので、早速“さんぽ”してみましょう。しんざ駅は既に十日町の市街内にあるとも言え、少し歩くと建物が徐々に増えてきて、雁木型アーケードの街並みになります。雪の多い土地である事が伺えるというものです。そしてJR飯山線と合流し(線路は繋がっていません)、十日町駅となります。ほくほく線で数少ない有人駅ですが、前述の六日町駅と犀潟駅ではJRの駅員による有人駅であるのに対し、当駅は唯一の、北越急行社員による有人駅となっています。飯山線の列車の本数は少なく、日中は3〜4時間も列車が来ない時間帯もありますが、ほくほく線はほぼ1時間に1本は列車が確保されており、『はくたか』も何本か停車します。正に、ほくほく線が開業して特に便利になった地域でしょう。ここから車で越後湯沢方面に向かうにも、どうしても山越えになってしまうので1時間以上は掛かってしまいます。特急『はくたか』なら30分程度で着きます。
地上駅の飯山線に対し、ほくほく線は勿論高架駅。1面3線となっており、東側には通過線も存在していて(左下写真参照)、通過列車はホームには入らずに、高速で通過本線を通っていきます。十日町駅を過ぎると、市街地を地下でやり過ごす?為、下り坂になって(右上写真参照)トンネルに入ります。一気に市街地をトンネルで抜けると信濃川を渡り(右下写真参照)、今度は全長6199、17mの薬師峠トンネルへと入ります。トンネル内には薬師峠信号所があり、ここでは列車の行き違いが可能です。
薬師峠トンネルを抜けると、大小4つのトンネルを抜け、まつだい駅へと着きます。ちなみに十日町駅〜まつだい駅間の距離は13、3km。ほくほく線の中で、最も駅間が長い区間でもあります。まつだい駅は、ほくほく線発祥の地でもあり、北口には“ほくほく線発祥の碑”も建てられています。駅舎も北口側にあり、道の駅まつだいふるさと会館(左下写真参照)に併設しているので、あたかも有人駅のような雰囲気となっていて、レストランは勿論、お土産屋や休憩所も用意されています。対して南口は、まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」に直結していて、駅周辺にもアート作品が点在している感じ(右下写真参照)になっています。
まつだい駅付近の特急列車は160km/時での走行が許容されていて、全国でも珍しい信号を見る事が出来ます。それが、左下写真の“高速進行信号”というものです。緑色のランプが2ヶ所付いているのが特徴で、この信号表示の場合には、列車は130km/時以上での進入が可能になります(681系・683系使用の車両でなければ表示されません)。この信号の導入により、それまでの緑1灯の信号表示は、130km/時の制限信号という事になりました。
…さて、先に進みましょう。まつだい駅を出ると、またまた長大トンネルの鍋立山トンネルに入ります。全長は9129、5mです。沿線を見ても分かるように、山越えルートが続くので、どうしてもトンネルが多くなってしまいますが、実際に沿線の7割弱はトンネルで占められています。これは、車窓の景色があまり楽しめない…という状況になってしまっているわけですが、ほくほく線ではそれを逆手に取り、トンネル走行時に車内で映像を鑑賞を出来る“ゆめぞら号”という車両が運行されています。普通列車に使用されるHK100形の、アレンジバージョンのような車両が使われています(右上写真参照)。
その車内の様子は上写真の通りです!…2両編成ですが、前後の車両と季節に応じて、様々なパターンが用意されているらしく、BGM付きでもあるので、確かに飽きる事無くトンネル内が過ごせそうです。また、静かに過ごしたい人用?…なのか、ドアがある車端部付近は常時照明のスペースとなっています。この列車は基本は土日祝日に運転され、多客期は毎日運転されます。他の日には一般車両と共通運用が組まれ、その場合は上映はされないようです。
そんな上映されている最中、トンネルを出ると(この時に上映は中断されます)、単線ホームのほくほく大島駅に着きます。そしてすぐにまた2連続のトンネルで、これを出たところが2面2線(列車の行き違いが可能)の虫川大杉駅。この駅を出ると、またトンネル…、そして出たところが、単線ホームのうらがわら駅…。これをまた出ると、再び2連続のトンネルで、それらを抜けたところが、こちらも単線ホームの大池いこいの森駅…と、正にトンネルか、駅か…、という状況が続きます…。単線ホームの駅が多いですが、ほくほく線には列車行き違いの為の信号所(全てトンネル内)も多く、行き違い可能の駅と合わせると、大体5km〜10kmの間隔で行き違い設備があるような状況になっています。トンネル内で列車交換をする事も多く、駅も無いのにトンネル内で暫く停車…という状況はよくあります。
さて、大池いこいの森駅まで来ると、長い山岳地帯を抜け、ようやく平野部に降りて来た感じになります。しかし、まだ降り切ってない…という所でもあり、当駅周辺には民家が無く、駅だけポツンとあるような、不思議な環境の駅でもあります。降りる人も殆どいなく、2012年度の1日平均乗車人員は5人だったとか。…それでは当駅から、次の駅のくびき駅までの約2kmを“さんぽ”してみましょう。
話しには聞いていましたが、本当に駅の周囲には民家が1つもありません。何故、こんな所に駅があるのか…という考えに至ってしまいますが、駅付近には野外活動施設の、大池いこいの森があり、こちらへの利用者を見込んだのでしょうか。しかし、風景は素晴らしく、列車を撮影する際に、どこを切り取っても絵になります。路線的には、カーブしながら平野部に降りていく…という感じの区間なので、周囲の風景と相まって、自然的にも迫力的にも申し分無い状況が作り出されているのです。しかも、これらの風景は駅を降りた瞬間から始まっているので(右上写真は駅のホームから撮影したものです)、変な話し、撮影の為に設置された駅なのでは…と思ってしまうくらいです(笑)。
上の写真を見ても、路線が下り坂でこちらに向かって来ているのが分かります。左奥に微かに見えるのが、前述の大池いこいの森駅です。勿論、列車は快適にスピードを出して通過していきます。これが新しく出来た鉄道の風景なのかもしれません。この区間を過ぎると、全長250mの短いトンネルを抜け、くびき駅へと着きます。ここは頸城平野の真っ只中で、この先にはもうトンネルはありません。ちなみに、頸城が“くびき”と読みます。少し難読感があるので、平仮名の駅名になったのかもしれません(また、全体的に平仮名表記は親しみやすい…というのもあるようです)。
くびき駅の駅舎は特徴的で、後ろか見ると右上写真のような感じです(笑)。正面からの姿も見たかったですが、残念ながら工事中で、全容を拝む事は出来ませんでした。当駅は2面2線のホームで、列車の行き違いが可能な駅です。
くびき駅を過ぎると、いよいよ終点の犀潟駅となりますが、この間の区間が、ほくほく線最大のハイライト区間でもあると言えましょう。頸城平野を築堤と高架橋で抜けるのですが、喉かな田園地帯を横切る近代的な高架橋路線は、現代の鉄道路線の美とも言えるような風景を作り出してくれます。ここを撮影に訪れる人は多く、周囲が開けているので様々なアングルが可能です。写真は午後の風景ですが、夕陽の時間帯は本当に綺麗なんだろうと思います。ここは既に日本海側の土地…。太陽が沈む方向のエリアでもあります。
手前味噌ながら、開放的な良い写真が撮れたと思うのですが、写真の風景とは裏腹に、環境はなかなか厳しいものがありました。前述したように、この日は太陽が強く照り付ける、いわゆる猛暑日にあたる日でして、そもそも今回のほくほく線の“さんぽ”では、ある意味で太陽と格闘しながら(笑)ここまで辿り着いたわけですが、終盤戦のこのポイントは、そんな最後の総仕上げの如く、暑さと眩しさが半端では無く、何とか撮りきった…という感じだったのです。陽を遮る所も無く(だだっ広い平野ですから)、当然の事ながら休憩する場所も無く、ただただ、列車と対面する時間でした…。何だか鉄道さんぽ的に、ひと回り大きくなれたような気がする1日でもありました(笑)。
さて、くびき駅に戻り、ほくほく線最後の乗車となります。列車はひたすらに日本海側に向けて走り、右側にJR信越本線が見えてくると、その上下線の間に入り込むような形で駅構内に進入し、犀潟駅となります。ほくほく線の区間はここまでですが、列車は殆どがJR線に乗り入れをしています。普通列車はこの2つ先の直江津駅まで、そして『はくたか』は更に先の金沢方面までを結んでいるのは、もはや言うまでも無いですね!
流石に歴史がある犀潟駅は、駅の雰囲気も昔ながらという感じで、ほくほく線のそれとは全く様子を異にします。ほくほく線の普通列車は、上下線とも真ん中の2番線を使用しますが、全列車通過の『はくたか』は、両側の1、3番線を使って当駅を通過していきます。
せっかくなので、普通列車の乗り入れ先の直江津駅まで足を伸ばしてみましょう。途中に黒井駅がありますが、普通列車も含めて、ほくほく線の列車は全て当駅を通過しています。なので、ほくほく線の列車に乗っていると、犀潟駅の次が直江津駅…という事になります。周囲の土地は低く、海側には松林が立ち並び、新潟の日本海側らしい風景が続きます。
そして、住宅や工場が多くなってくると直江津駅に到着します。上越市の交通の要衝とも言える場所で、JR東日本とJR西日本の境界駅でもあり、管轄はJR東日本ですが、当駅を終点とするJR北陸本線の普通列車等、JR西日本の車両が多く見られます。
特急列車も全てが停車する、正に機能的にも交通の要衝ですが、北陸新幹線が開通する際の、この上越市内の駅は、市南部に所在する、信越本線の脇野田駅を移設して設置される為(新幹線開通時に、上越妙高駅になる予定)、新幹線はこの駅は通らない事になります。また、新幹線開業の際は、新幹線と並行する信越本線の長野駅〜直江津駅、北陸本線の直江津駅〜金沢駅がJRから経営分離され、県や沿線時自体が出資する第3セクター鉄道になり、新潟県担当のこの区間は「えちごトキメキ鉄道」となります。直江津駅の施設自体もこの鉄道会社に譲渡されるので、直江津駅にとって、大きな変革の時代を迎えようとしているわけです。
この記事を書いている途中に、北陸新幹線の開通は2015年3月14日…という発表がありました。もう半年を切っています。そう考えると、このタイミングでほくほく線を取り上げておいて良かったと思いますが、新幹線開通後の当路線も気になるところですね。新幹線開通の陰で経営が苦しくなってしまっている鉄道会社は多々あるのですが、そんな状況への打開策、そして参考の要になるのかどうか…。自分も楽しみにしながら待つ事にしましょう。北陸新幹線が開通したら、まず新幹線で金沢に行き、帰りは新装された在来線と、ほくほく線で帰ってくるのも良いかもしれません(笑)♪
☆北越急行株式会社のHP…http://www.hokuhoku.co.jp
・7月6日(日)〔カルメラ Presents『JAZZ A GO GO Vol.3』〕
・7月21日(月・祝)〔Party The Playwright Vol.2!〕
・7月29日(火)〔Hybrid Variety〕
…と、記憶に残るライブを駆け抜けてきたという感じがありましたが、今月8月にも、色々と記憶に残りそうなライブが発表されましたので、既出のものも含め、ここで2つ程紹介したいと思います。
☆8月17日(日)錦糸公園、緑のステージ
開催時間…10:30~20:00、TRI4TH の出番は15:00~15:40
Charge…無料
Member…≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Key)竹内大輔
昨年〔すみだストリート・ジャズ・フェスティバル2013参照 〕に引き続き、
今年もすみだストリート・ジャズ・フェスティバルへの出演が決定しています!
場所は、昨年と同様の錦糸公園内なものの、少しメインステージから移動した
緑のステージ…という場所での演奏となります。TRI4TH 自体は、ここでは既に
3度目の出演を果たしていますが、更なる成長を見つめ直しつつ、当日はお祭り
騒ぎの如く、大爆発させてお送りしたいですね。どうぞよろしくお願いします!
☆8月27日(水)原宿 Crocodile
Open…18:00〜、Start…19:30〜、自分達の出番はまだ不明
Charge…前売り2500円、当日3000円(いずれもドリンク別)
Member…≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Key)竹内大輔
『Over The Dream Vol.6』と掲げられた、Star Bell Plus というバンドのイベントに
TRI4TH が参戦し、この日は2マンライブとして、渋谷 Crocodile の夜を飾ります!
Star Bell Plus は“世界一聴きやすいインストポップスバンド”を目指して結成された
らしく、“世界一聴きやすいインストジャズバンド”を自負する TRI4TH としては(笑)、
とても刺激的な1日になるような気がしています。そして、場所も自分にとっては
久し振りの Crocodile にて…。この日は見逃せない夜になる事でしょう。是非!
…以上になります。夏の暑さを TRI4TH のサウンド共に、吹き飛ばしてしまいましょう。自分も更なる気合いを入れて臨みます!
Under Deer でのライブは19:30頃からスタートしました。今回のイベントは全部で5バンドの出演となっていて、自分達はその中でもトリ、時間も22:10頃からと、結構遅い時間での出番となっていました。…とは言え、最初から全てのバンドに目を通し、前述の通り全てが格好良いバンドだったので、自分達の出番まではあっという間という感じでした。
〔TRI4TH Presents Tokyo JAZZ Tribe Vol.7〕でも出演頂いた Three Primary Colors が、今回のトップバッターでした。3人編成ながら、曲調はバラエティに富んでいて、相変わらず無条件に格好良いサウンドを作り上げていっています。平日にしては贅沢!…と謳われていた今回のイベントでしたが、正にその通りで、よくこれだけのバンドを集めたなとも思いました。
そして、Delightones(左上写真参照)、videobrother(右上写真参照)と続きます。編成人数は異なれど、どちらも個性的なホーンバンドで、それは1度見たら、記憶に鮮烈に残るようなバンドでしょう…。そして4バンド目には Liquid(右下写真参照)。メンバーにウッドベースがいたギタートリオ編成だったので、ジャズらしい曲でもやるのかと思いきや、完全にサウンドがロックで、しかもそれは激しい系のロックではありませんか!…度肝抜かれましたが、これこそ無条件で格好良い!と言えるものです。ウッドベースでもここまで激しいパフォーマンスが出来るのだと、何だか色々と可能性を感じた瞬間でもありましたね。
さて、会場もどんどん盛り上がっていって、ついに自分達 TRI4TH の出番になりました。この日も約30分という短めのステージでしたが、魅力をギュッと凝縮し、それこそ濃厚に熱くお送りしていったものでした。選曲も、前回のライブ〔Party The Playwright Vol.2!参照〕に引き続き、ジャズ・スタンダード曲のカバーである“A Night In Tunisia”や“Moanin'”を演奏し、今回もステージのハイライトの1つになっていたかもしれません。お客さん方には、TRI4TH ライブを初めて見たという方も多かったのですが、皆さん身体を揺らしてノって頂いて、自分達も楽しくやらせて頂いたのでした。
ここまで来ると、何だか30分という時間が非常に短く感じ、ステージの終わりの方に近付いてくると、もう少し演奏していたいな…という気持ちも大きくなっていたのですが(笑)、その気持ちは次回以降にブツけていきたいと思います。…ひとまず、この日の1バンド目のステージから続いてきたバトンを無事に引き継ぎ、そして盛り上がって終われた事にホッと出来た感じでしょうか。本当に楽しい、あっという間の時間でした…。
『Hybrid Variety』、非常に面白いイベントでした。そもそも TRI4TH の自主企画イベントである『Tokyo Jazz Tribe』も、タイトルに“ジャズ”と付いているものの、ジャンルに関係無く、自分達が格好良いと思ったバンドを呼んで行うイベントというコンセプトなので、どこか共通する部分も感じられたのだと思います。そして、それが居心地が良いと思える空間になっていたのが良かったです。改めて、渋谷 Under Deer に感謝しつつ、自分達発信のイベントも、より充実していきたいと思った次第でした。どうもありがとうございました!…またどうぞよろしくお願いします♪
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com
☆渋谷 Under Deer のHP…http://www.under-dl.jp
☆Three Primary Colors のHP…http://www.threeprimarycolors.com
☆Delightones のHP…https://www.facebook.com/Delightones
☆videobrother のHP…http://www.videobrother.jp
☆Liguid のHP…http://liquid-man.net

5月16日(木)