今回は自分達の他に、お店のママのバンドである Eriko Band、そして対バン相手としてお馴染みの一級河川荒川団との3マンライブとなっており、トップバッターは Eriko Band と聞いていたのですが、バンドメンバーがまだ全員揃っていないという事で、急遽最後に回したという緩さの中で始めさせて頂きました。結局、最初に荒川団、次に自分達…という順番になりました。
荒川団のステージが結構盛り上がっていたので、自分達も負けてはいられないという面持ちでステージに臨んだ(笑)今回は、最初から飛ばしていきました…。自分達にとっても久し振りのライブになりますが、オリジナル曲で新しいものは無く、過去にやったものからバラエティにお送りさせて頂きました。その中で突出していたのが、珍しくカバー曲“Love Is Over”をやった事でしょう。4ビートらしいリズムに乗せて、伊藤さんの声が店内に響き渡ります。カバー曲をやるなんて、丸くなりましたね…という客席からの声も声援に変えて(笑)、堂々と歌い切っていたのは流石でした。
9年振りに Uzu に訪れた為か、ステージ上にちょっとした変化がありまして、照明が増えていたのと、何とスモークを焚けるようになっていました(笑)。これが結構な威力で、それぞれのソロを回している時に焚かれていたのですが、そんなに広いステージでは無いので、たちまち目の前の視界が薄くなり、不思議な環境が出来上がりました。しかしその時には照明の綺麗な光の筋道が見えたりしたので、これはこれで良かったのかもしれません。伊藤さんが歌うからこそ面白い“ギリギリなんだぜ”(笑)の次に、強引にアンコール曲“人生色々下心”をお送りして、無事に終了となりました!…久し振りのライブでしたが、大いに盛り上がったと思います。
そして、前述の Eriko Band のステージで本日は締め括りました。伊藤さん界隈の方々と久し振りにお会い出来たり、ニューヨークから(一時的に)帰ってきたミキヤも、ライブ後には軽くマルガリータを頼んでいて元気そうでした。伊藤さん然り、ミキヤ然り、まだまだライブに対する意欲は大きそうなので、これからもどんどんステージに立って貰えればと思いましたね。伊藤親子は未だ健在と知らしめる、良い1日になったと思いました。どうもお疲れ様でした!
☆福生 Uzu のHP…http://uzu69.com
この動画への反響は高く、やはり冒頭の高速連打のピアノイントロが、結構なインパクトを与えているようです。どこかで16連射ピアノイントロという、○○名人を連想させられるような名を付けられてしまいましたが(笑)、幼少の頃はシューティングゲーム等で○○名人を尊敬していた時もあり(笑)、あの頃の動きが今になって役立つとは…という感覚でもあります。
そしてよく耳にするのが、あれはどのようにして弾いているのか(2、3人くらい)…という事です。ここでは多くの声にお応えして、せっかく?なので、あのイントロをどのように弾いているかを解説させて頂きたいと思います。…とは言え、とにかく速く弾く…くらいの答えしか出せないのですが(笑)、速く弾くコツとしては、鍵盤を押す時より、離す時を素早くさせるようなイメージでしょうか。練習すれば、意外とコツはすぐに掴めると思います。
イントロの音階を書かせて頂きますと、
ソソソソソソソソシ♭ソソソソソソソドソソソソソソソレソソソソソソソ
ソソソソソソソソシ♭ソソソソソソソドソソソソソソソレソソソソソソソ
…となります。これを約5秒間(動画を見て測りました…笑)で弾き切れば良いのです。動画を参照して頂ければ分かりますが、これらを片手の指だけで弾くのは到底無理で、右手と左手を交互に使って弾くようにしています(たまに出てくるシ♭、ド、レがソより高い故、右手で弾くようにしたい為、右手から先に弾きます)。色分けすると、こうなります。
・赤➡右手の指 ・青➡左手の指
ソソソソソソソソシ♭ソソソソソソソドソソソソソソソレソソソソソソソ
ソソソソソソソソシ♭ソソソソソソソドソソソソソソソレソソソソソソソ
そして、こういう指使いで弾いています。
・ソ➡右手の親指
・ソ➡左手の中指
これを沢山繰り返して、たまに、
・シ♭➡右手の中指
・ド➡同じく右手の中指
・レ➡右手の薬指
…という弾き方になります(笑)。以上ですが、指使いに関しては、たまたま自分がこうしているだけで、他の指でも大丈夫だとは思います。後は結局根気かもしれません(笑)。ポイントとしては、左手は中指を使っている事と、右手はシ♭もドも中指を使っている事でしょうか…。何故そのような指使いにしたかは分かりませんが、これだと自分的には弾きやすい…という事なのだと思います。
是非皆さんで練習して頂いて、曲に合わせて“Freeway”をイントロってみましょう(笑)!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com
10月22日(1日目)
毎回、自分自身のツアーで九州に行く時には、その手段をバラエティに富んだものとさせているのですが(笑)、今回も新たな手段で向かう事になりました♪…それが、2014年の8月に日本に初就航を果たした LCC、春秋航空日本です。中国の航空会社である春秋航空の日本国内線専門部門で、この時には成田〜広島線と、成田〜佐賀線の2路線が開設されていました。ツアーの初日は、福岡の天神近くでのライブが予定されていたので、自分はこの後者の路線に注目し、就航を聞いて真っ先に予約したのでした。ちなみに、諸税合わせて6300円という値段で乗る事が出来ました。
それまで春秋航空というのは聞いた事が無かったので、何となく不安も感じていたのですが、成田空港にはちゃんとチェックインカウンターがあり(当たり前ですが…笑)、最近の LCC と同様に、予約確認書にあるバーコードをかざして、セルフチェックインを行います。そしてそのまま荷物検査を行って待合室へ。現在、過渡期も言える簡素な状態の待合室ですが、もう少しで成田空港に LCC 専用ターミナルである第3ターミナルが出来る(2015年4月に営業開始)筈で、それまでの繋ぎとも言えるこの待合室の雰囲気も覚えておきたいところでした。
そして、搭乗、離陸です。機材はボーイング737−800型が使われていました。本国の春秋航空の機材はエアバス機らしいですが、日本はボーイング機を使用する会社が多いので、整備等の面も考慮して、新しくボーイング機の導入を図ったとの事。まだ2路線で、1日1、2往復しか飛んでいない航空会社なのですが、この努力には頭が下がります。
…さて、英語で Spring Airline Japan と称される春秋航空日本ですが(“秋”は何処に…笑)、当然 LCC らしく飲み物等は有料です。ただ、飲み物の1つである緑茶は、嬉野茶という、佐賀県と長崎県にまたがって作られる地域特産の物を利用したり、佐賀がルーツとされる丸ぼうろを提供する等、買いたいと思わせるものを用意しているのは流石でしょう…。また、ちゃんとした機内誌(…というか、地域情報誌と言いますか…)が用意され、それの特集が佐賀だったので、ついつい熟読してしまった程でした(笑)。
実は、飛行機で佐賀空港に行くのはこれが初めてですが、そもそも佐賀空港自体が非常に小さな空港で、この春秋航空が就航するまでは、全日空が羽田便を5往復飛ばしているに過ぎない空港でした。佐賀県にとっては、県下で初めての空港!と意気込んで開設された空港でしたが、隣りの福岡県には立派な福岡空港があり、しかもここは市内中心部にも近い場所にありつつ、色々な県とを結ぶ空港バスも充実しているので、実は佐賀県からのアクセスも非常に良いのです…。そして勿論、福岡空港からの飛行機の便数、行き先も充実しています。
そういった状況もあり、苦戦を強いられていた佐賀空港でしたが、発着枠に余裕があるところに注目し、就航したのが春秋航空だったのです…。この成田便の他に、本拠地である中国の上海便も設定されており、安く中国に行ける手段の1つに躍り出た…という見方も出来るかもしれません。実際、自分が乗った飛行機の中では、「本当に安い飛行機が出来たわね〜」、「思ったよりちゃんとしてるから、私これでいいわ」等の話し声も聞こえており、早速地元の方にも浸透しているような気がしました。ただ、この時は1日2往復の設定だったのが、空港の受け入れ体制と機材繰りの関係で現在は1往復の設定となっており、便の選択肢という側面では不便な状態になってしまいました。今後、佐賀という場所をどのように生かすかが鍵となるかもしれません。
佐賀空港までの所要時間は約2時間。決して広い機内空間ではありませんでしたが、それでもあっという間に九州に着いてしまいました。この時は13:00ぐらいで、ここから福岡市内までは2時間くらいは掛かるものの、それでも時間的にはまだ余裕があります。色々と電車で遠回りをしていくという手段もありますが、個人的に既に九州内の鉄道は全て乗ってしまったという事情もあり(笑)、なかなか悩ませます。…とりあえずバスで佐賀駅に向かって昼ご飯にし、その辺りの予定はゆっくり考える事にしました。この佐賀の海の幸もなかなかのものでした。
そして昼食後、とりあえず佐賀駅からは離れようと思い、JR長崎本線で鳥栖駅方面へと向かいます。この時点でもあまり行き先は考えていませんでしたが、鳥栖駅に近付くに連れ、久し振りに西鉄(西日本鉄道)の特急電車にでも乗るか…と思い、同本線の終点である大牟田駅まで、そのままJR鹿児島本線で行く事にしました。今夜の演奏場所は、西鉄の薬院駅が最寄りという事で、最終的には西鉄に乗っていようとは思ったのですが、西鉄の看板列車である特急に大牟田駅から乗る事で、約1時間、その路線の醍醐味を味わおうという手段でした。
こうなると、急にワクワクしてくるもので(笑)、じゃあ途中の○○駅での見所は何だっけ…とか、○○線の○○系は写真に撮っておくか…等、この先に遭遇するであろうチャンスを、ものにするのか否か、色々と考えるのですが、途中で眠気に襲われてそれらの場所を通過したりしてしまい、最終的に何も行えなかったりします(笑)。…ただし、この何とも言えない適当さが、自分には心地良い時間を与えてくれているような気もしています。
まだまだ続きます!
これまでのレコーディングと同様に、録音曲数を1日に2曲〜3曲と限定させ、長いスパンを掛けてレコーディング日程を進めていく…というのが Tsumuzi 君のやり方です…。拘りの強い Tsumuzi 君ですから、時間を掛け、納得のいくものが出来るよう、最善の力でやっていくに違いありません。また、今回は積極的にカバー曲も取り入れていきたいとの事で、今までオリジナル曲ばかりやってきた自分達にとっては、新たな風を吹き込む作品ともなる事でしょう。
メンバーは、Tsumuzi 君、ギターに侑音君、ベースに太田太君、ドラムに津島周平さん、そしてピアノに自分…と、最近のライブやツアー等でもお馴染みの5人で、この日は録らせて頂きました。全曲がこのメンバーになるとは限らないかもしれませんが(実際、前作は曲によって色々な楽器、メンバーでレコーディングが進められました)、ライブ等で普段から一緒に音を出している分、そのクオリティをそのままレコーディングに繋げられればとも思いますね。ひとまずはレコーディングの初日、お疲れ様でした!
☆Tsumuzi 君の…http://tsumuzi2013.wix.com/ernestocielorecords
☆池袋 Studio Dede のHP…www.studiodede.com/
…今回も至極の2曲が収録されていますが、カマタミズキさん、大和田慧さんという、2人の女性ボーカリストをフィーチャーしてお送りしているのが特徴と言えましょう。それぞれに告知動画がありますので、こちらもどうぞ御覧下さいませ!
・“Tom's Diner” feat. Mizuki Kamata
・“Lady day and John Coltrane” feat. Kei Owada
どちらもカバー曲ですが、Nautilus 風アレンジのエッジが効いています♪…ボーカル入りの楽曲も積極的に取り入れていく Nautilus にとって、素晴らしいスタートが切れたのではないかと思います。1st.7インチアナログと共に、どうぞよろしくお願いします!
☆Nautilus のHP… http://www.nautilusmusic.net
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net
昨年まで、このイベントとはご無沙汰をしていたのですが、昨年に久し振りに出演をさせて頂いて、イベントとしての成長を垣間見た時間でもありました。そして昨年に続いて今年の出演。本当に有り難く、また大きなイベントのステージに帰って来れた事が大変嬉しかったです。西武新宿線の沼袋駅から歩いてすぐの所にある氷川神社が『NUNO JAZZ FESTA』の開催地ですが、久し振りに足を踏み込んでみると、昨年同様、いや、昨年以上の人出で溢れており、年を追う毎に多くの人に注目されているという事が瞬間的に感じられたものでした。早速ビールが進んでしまいます(笑)。
自分のピアノトリオに、TRI4TH の管楽器担当のトランペットの織田君と、サックスの藤田君を加えたのが今回のバンドメンバーになるわけですが、昨年の同イベント以来の組み合わせでもあり、これは他では見れないものであるという事を意味します。…そう、この日は本当に貴重なステージだったのです。今回の出番は最後から2番目という順番で、日も暮れて雰囲気も出始めた頃でした。心配していた天気も大丈夫そうで、お客さんも沢山です。最高の舞台を用意させて貰えた感じでした。
今回はトリでは無かったので、最後まで駆け抜けていくような感じにはせず、1曲1曲が特徴あるステージになるような選曲をさせて頂きました。その意味も含めて、今回の1曲目はピアノトリオメンバーのみで“Love Theme From Spartacus”。実は今年の『NUNO JAZZ』のテーマとして、「Love(愛)」というものがあり、丁度良い曲?が自分達のレパートリーにあったのを思い出したのです。5拍子アレンジというスパイスを効かせ、ステージの幕開けとしていったのでした。
そしてホーン隊の2人を呼び込み、そのままミシェル・ペトルチアーニの“Looking Up”、そして昨年も演奏した秋田民謡の“ドンパン節”をお届けしました。どちらもテンションが上がる曲であり、お客さん達も身体を揺らしてノってくれている様子が、ステージ上からもよく見えたのが楽しかったです。
また、昨年に引き続き、やはりこのメンバーだからこその選曲を持っていきたい考えは前からあり、それが次にお送りした“Casa Familia”のホーン入りバージョン、そして次の“Freeway”の、竹内大輔トリオ・リズム隊バージョンでした。前者が竹内トリオ用の自分のオリジナル曲、後者が TRI4TH 用の藤田君のオリジナル曲ですが、ホーンのパートを増やす事や、演奏メンバーを変化させる事によって、とても新鮮なサウンドを作り出す事に成功しました。後者の“Freeway”に関しては10月7日発売になる TRI4TH のCDアルバムの宣伝という側面もありましたが、今回のメンバーによって演奏する事に大きな意味を持たせる事が出来たと思います。正にここでしか見られないアレンジ、演奏だったわけで、自分達としても遣り甲斐のある時間になりました。
そして最後には、誰もが知っている「Love」の名曲、“Isn't She Lovely”で締めさせて頂きました。特に構成は決めず、その時の感性でお客さんと一体感を持たせる為に臨んだ曲でもあり、藤田君は恒例?の練り歩きも披露し(笑)、大いに盛り上がれたと思います。本当に大きな拍手を頂けました。皆様どうもありがとうございました!…ちなみに、今回は自分名義ライブ60回目という日でもありました。ここまで続けられる事にも感謝の1日になったと思います。
…この後はトリのバンドとして、ボーカルの河波浩平さんのバンド JAGUNARISM でステージを締めて頂きましたが、そのままプログラムはスーパー・ジャムセッションへと突入していきました。何故か自分がセッションホストを務める事になっていたのですが(笑)、ひとまず3曲程用意して、その場の出演者、その場の選曲、その場の構成で、後は即興的に演奏をしていったのでした。いつの間にステージ上は、自分達のメンバーや河波さんのバンドメンバー、そしてその他のバンドのメンバーを組み合わせて演奏していて、正にセッションという名に相応しい時間をお送りする事が出来たのではないかと思います。
最後には、河波さんと、もう1人ボーカルの Ayuko さんの2ボーカル編成で、今年のテーマでもあり、ジャズスタンダードの名曲でもある“Love”を披露し、今年の『NUNO JAZZ』の締めの1曲となりました。企画者から、セッションで2ボーカル編成が見たいというリクエストも受けており、その念願が叶えられた瞬間でもありました。最後までお客さん方も大勢残って頂けて、皆さん大満足の表情でお聴き頂けたのではないかと思います。本当に楽しい時間でした!
今年も『NUNO JAZZ』は大盛況で、ライブ時間も多いに盛り上がりました。今でこそ沢山のジャズフェスがありますが、『NUNO JAZZ』のような雰囲気の場は、他ではなかなか見る事が出来ないと思います。それだけ特徴的でもあり、地域と人の結び付きを強く感じさせるイベントでもあるのでしょう。これでまだ第8回目というのですから驚きですが、まだまだ続けていって貰いたいですし、まだまだ成長していってほしいイベントでもありますね。今回は遠方からお越しの方も多く、沼袋や野方という場所も色々な方に知って頂けた事でしょう。今後も楽しみにしたいと思います。そして、また来年も皆様にお会い出来ますように!
●今回のセットリストです!
1、Love Theme From Sparutacus(トリオ演奏)
2、Looking Up
3、ドンパン節
4、Casa Familia(オリジナル)
5、Freeway(藤田淳之介オリジナル)
6、Isn't She Lovely
☆NUNO JAZZ FESTA のHP…http://nunojazz.cinq-rivage.com
☆沼袋氷川神社のHP…http://hikawa-n.or.jp
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/
メンバーが固定になると、サウンドもバンドらしくなってきて、オリジナル曲も生まれてくるものです。当然、以前からライブも多くやっていたのですが、今回の記事はその弾楽が初めて東京進出を実現した時のものです。1日目が静岡の富士、2日目が東京の西麻布と、1つのツアーで静岡も東京もやるというのが弾楽らしいのですが、元々が静岡での町興しを念頭に置いた活動をしていたので、言わば静岡はライブの拠点でもあったのでした。実際、いづみさんは昔から三島や沼津に縁があり、ベースの中司さんは富士市出身、在住でもあります。そこから考えると、初東京ライブは大きな転換期に移れたのではないかと思われます。現在は、東京でも静岡でも沢山ライブをやっていて、自分達の事を知ってくれているお客さんも増えてきました。その1つの切っ掛けとなったツアーを、今回取り上げたいと思います。それでは御覧下さい!
10月18日(1日目)
いつものように、自分は東京の自宅から在来線で静岡方面へと向かっていました。今回の目的地は富士市。弾楽としてライブをやる場所としては、熱海や三島、沼津に比べて遠い部類に入る場所です。弾楽のお陰で、静岡県内でライブをやる機会が本当に増えましたが、多くのお客さんと触れ合えるようになったのも嬉しく、これはやはりバンド活動様様でしょう。在来線で行くと約3時間の行程ではありますが、途中には海も垣間見え、ゆっくりと東海道を下っていくのは未だに飽きがきておりません。折しも、今回利用したJR東海道本線の車両は、この路線では貴重なE217系(左下写真参照)…。東海道本線では2015年3月までの運用なので、しっかりと記録に収めておきます(笑)。
JR東海の区間に入り、さらに1時間程走ると富士駅に着きます。この日は富士イルポンテというレストランでの演奏となっていて、しかもハロウィン・イベントとしてやっていくとの事でした。これは次の日の東京のライブでもそうらしいのですが、モデル業もやっているいづみさんとしては、非常に気合いの入るツアーになっているに違いありません(笑)。実際、自宅からここに来るまでの間に、衣装の提案のメールを何度やり取りした事か…(笑)。色々と用意をしているらしく、出演者側なのに何だかドキドキしてしまいます。
初めて足を運んだイルポンテはイタリアンのお店らしく、中庭もある開放的な造りで店内にはグランドピアノも置かれ、豪華な雰囲気が漂っていました。…とは言え、カジュアルなスタイルでお客さんを迎えており、入りやすいお店だと思いました。ここの店内をハロウィン仕様に変えていくのですが、ピアノには蜘蛛の巣を貼らせ、テーブルにはバラエティ豊かな装飾を置き…、これはこれでまた雰囲気が変わって見応えがありました。
そして、いよいよ自分達も仮装に入ります。詳しくは写真を見て頂きたいですが(笑)、個性豊かな顔触れ…という感じでしょうか。意外に?いづみさんが大人し目な感じでしたが、よく見てみると口元や手の周りに血糊を付けており、成程、本格的なのかもしれません…。また、ここでは分かりませんが、実はお店の方も帽子やアクセサリー等でそれぞれ着替えており、辺りは非常に一体感のあるハロウィンムードが出来上がっていたのでした。これはまたオリジナル性溢れるライブになりそうではありませんか。
実際、今回の選曲は、ゲゲゲの鬼太郎のテーマや、マイケル・ジャクソンの“Thriller”、そしてアダムスファミリーのテーマ曲等、正にハロウィンだからこその曲を、随所に盛り込んでいったのでした。また、こうした格好で演奏する事により、更に雰囲気は倍増していったに違いありません(笑)。イタリアンレストランがハロウィン・パーティー会場へと変わった瞬間でした。
しかし、流石にマスクを付けたままの演奏は、蒸し暑く、呼吸がろくに行えないらしく、暫くすると左上写真のような出で立ちになってステージを続けたものですが(笑)、やるだけの事はやったと言えましょう。弾楽のレパートリーとしてお馴染みの曲も勿論演奏したのですが、格好が格好だけに、また異なった雰囲気を持って演奏出来たのも面白かったです。…最初から最後までハロウィン一色で楽しめた富士でのライブ。この雰囲気を、次の日には東京にそのまま持っていくのでした。
2日目(10月19日)
前日は、函南(熱海と三島の中間辺り)に位置する、いづみさんの別荘宅に泊まり、車で東京へと向かわせます。東京でなくても、静岡でライブが連続する時にもよく使わせて貰っており、これはお馴染みのコースでもありました。そしてその時にほぼ恒例となっているのが、道の途中の Marie というベーカリー・カフェのお店です(下写真参照)。真っ白な外観が特徴的なそのお店の焼きたてのパンは本当に美味しく、もう何度も何度も寄らせて貰っていて、いつものツアーの楽しみの1つともなっています。パンの種類は多く、来る度にラインナップが変わっていたりするので、何度も寄りたくなってしまうのです。今回も至極の3種を選択。パンを頬張りながら東京に向かったものでした。
そして夕方前くらいに、今回の演奏場所である西麻布 COHIBA ATOMOSPHERE TOKYO へと到着。シガー・バーとの事でしたが、予想以上に大人の雰囲気で店内の灯りも抑えめにしているようで、前日のイルポンテとはだいぶ雰囲気が異なる感じでした。ある意味でハロウィンは似合いそうな感じでもありますが…(笑)。
夜になって周りが暗くなってくると、その雰囲気は更に確かなものになります。空気感も一種独特なものになる為、自分達が仮装をしていると、本当にそういうお店なのかと思ってしまう程でしょう(笑)。お店には電子ピアノが置いてある事から、たまに演奏は行っているのかもしれませんが、自分達のような出で立ちでステージを行った方達はいたのでしょうか…。
ここではいづみさんは、昨日とはまた違った衣装を着てステージに臨んでいました。もう自ら一番楽しんでいるような感じでしたが(笑)、それがハロウィン・イベントを牽引する重要な部分でもあるのです。勿論ステージは、前日にやった曲のアレンジを生かしたり、それをもう少し発展させる等して、より洗練させて臨むようにしました。
…初めての都内ライブという事もあってか、前日よりはお客さんの数は少なかったのですが、逆にお客さんとの距離が近かった事もあって、結構盛り上がったと思います。自分達としても、騒ぐ所は騒いで、真面目にやる所は真面目にやったりするので(笑)、色々とステージに緩急が付いて見やすかったのではないかとも思います。
こうして初の東京進出のツアーは、ハロウィン・イベント仕様という大きな印象を持って無事に終えられました。しかし、これを皮切りに弾楽は横浜〔弾楽、野毛ちぐさ初ライブ!参照〕にも行ったり、都内でのライブを急に増やす等、それこそ各地でライブをブッキングしていくようになります。また、仮に誰か1人ぐらいはいなくても、弾楽という名前で最近はライブを打ったりしているので、更にフットワークは軽くなれたようにも思います。それぞれのメンバーの移動は大変ではありますが、だからこそお会い出来る方も多いのです。これから更に活動の幅を広げられるよう努めて参りますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします!
…しかしまあ、ドラキュラの牙を付けての演奏は弾き辛かったです(笑)。
☆富士イルポンテのHP… http://ilponte.i-ra.jp
☆西麻布 COHIBA ATOMOSPHERE TOKYO のHP…http://www.cohiba-atmosphere.jp
☆函南 Marie のHP…http://e-marie.biz/izu/
前者のメンバーは、ボーカル・ギターに犬塚彩子さん、そしてボーカルに折井敦子さんという面々で、この日はお客さんも交えて、半ばセッション的に演奏も行う等、お客さんとの一体感をより感じた1日にもなりました。…後者のメンバーは、同じくボーカルの折井敦子さん、そしてバイオリンの Tsukasa さんで、9月は Tsukasa さんの誕生日月でもあるので、こちらのお祝いもしつつ、勿論お店の周年もお祝いしつつ、とにかくお祝いムードで溢れた1日になっていたと思います。
これで Kuro は13年目に突入したわけですが、このブログに周年の記事を4周年の時から載せている事もあり、演奏と共にあった歴史を感じさせますね…。毎年恒例という事で、今までの Kuro の周年記事のリンクを貼らせて頂きます。これからもどうぞよろしくお願いします!
・11周年…〔Kuro は開店11周年!〕
・10周年…〔Kuro は開店10周年!〕
・9周年…〔Kuro は開店9周年!〕
・8周年…〔Kuro は開店8周年!〕
・7周年…〔Kuro は開店7周年!〕
・6周年…〔竹内大輔の写真日記(〜2009)、赤坂 Members Kuro、6周年!〕
・5周年…〔竹内大輔の写真日記(〜2009)、神泉“玄”の風景 7.〕
・4周年…〔竹内大輔の写真日記(〜2009)、神泉 Kuro 4周年記念!〕
☆赤坂 Kuro のHP…http://www.livebar-kuro.jp
今回、ライブをするにあたって、どうしてもやりたい演出がありました。CD『Voyaging』のヴィレッジ・ヴァンガード購入限定特典となっている、写真家の市橋織江さんの映像作品である『Interlude』〔CDショップ巡り(Voyaging 編 2.)参照〕をプロジェクターでライブ会場に映し出し、後に生演奏に切り替える…というものです。この作品に使われているBGMは自分作曲の“The Day Of The Black Key”ですが、途中にブレイク箇所があり、あたかも曲が続いているように、BGMから生演奏に切り替えさせるのです。これはライブの冒頭に行ったので、今回のライブの世界観を的確に表す事にも繋がったのではないでしょうか…。映像とのコラボ演奏は、いつかやりたいと思っていた事もあったのですが、実はなかなか手に入りにくい『Interlude』を何かの形で皆さんにお見せしたかったという意図もありました。作品自体も写真と音楽のコラボですが、更に一歩進んだコラボ演奏をお届け出来たのではないかと思います。
そして、“Overseas”、“The Outside Yellow Lamp”等、『Voyaging』に収録されている曲を中心にお送りしていきますが、1ステージ目の最後に演奏した“From East”は、今回初お披露目の新曲としてお届けしました。この曲を作り始めたのは1週間前にも満たない程で、言わば突貫工事のような感じで作っていったのですが、その分鮮度が高まっている状態のまま演奏する事により、とても好評に受け入れられました。これから更に曲を成長させていければと思います。
2ステージ目も、やはり『Voyaging』の収録曲から演奏していきましたが、中には TRI4TH でのレパートリーとなっている“Everybody Knows That”や、トリオの3作品目のアルバムである『ReInterpret the Passage』から“Tombo in 7/4”もお送りし、少しステージの内容に変化を付けてみました。この辺りになってくると自分もリラックスしてきたのか、演奏中に多くの仕掛けを即興的に盛り込む事が出来るようになっていたと思います。確かに、1ステージ目と比べて、2ステージ目に取り上げた曲の方が、自由度が高いような気もしました…。楽曲だけではなく、演奏時の個々のジャズ的なアプローチも、このトリオとしては重視させたい部分なのです。
今回、アンコール曲は2曲お届けしました。最初は、昔から現在まで本当にコンスタントに弾き続けている自分のオリジナル曲“Monte Fiesole”で、今回は『Voyaging』に収録されているのと同様に、ソロピアノで短めにお送りしました。そして最後は、こちらもトリオとして何度も何度も演奏しているカバー曲“Spain”。まだまだ底を見ないアプローチのバリエーションを駆使し、いつも以上に楽しく、盛り上がったのではないかと思います!
こうして、約2時間にもなるライブは無事に終了しました。トリオライブで2時間を越える演奏をしたのは本当に久し振りで、流石に疲れてしまいましたが(笑)、心地良い疲労とはこの事だと思います…。入念に準備を進めただけあって、爽快感に浸る事が出来ました。そして、多くのお客さんに触れ合えた事が何より嬉しかったです。CDリリースから少し間が空いてしまい、それまで別のバンドやライブでお会い出来た事はあるのですが、やはり自分がリーダーとなり、自分が開催出来たライブで色々な方と触れ合えるのは格別なのです…。今後ともどうぞよろしくお願いします!
さて、今回まで間が空いてしまった自分名義ライブですが、実はここから立て続けにライブが決まっています(笑)。まず、1週間後の9月13日(日)の『NUNO JAZZ』でのライブは、昨年に引き続き TRI4TH Horns を加えて演奏します。そして、10月11日(日)は久し振りの吉祥寺 Sometime の昼の部で、トリオ編成でたっぷりやらせて頂きます。また、少し先になりますが、11月10日(火)に1年半振りとなるソロピアノライブを行います!…こちらはお馴染み、外苑前 Z・imagine にてです♪…それぞれが全く異なるコンセプトで臨むライブになりますので、どうぞ熟慮して(笑)足をお運び下さいませ。それでは改めて、どうもありがとうございました!
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、The Day Of The Black Key(オリジナル、BGM➡生演奏)
2、Overseas(オリジナル)
3、The Outside Yellow Lamp(オリジナル)
4、Late Sunrise(オリジナル)
5、Veins of Leaf(オリジナル)
6、From East(オリジナル)
・2ステージ 1、The Night Visitor(オリジナル)
2、La Grande Roue De La Concorde(オリジナル)
3、Everybody Knows That(オリジナル)
4、Tombo in 7/4
5、Casa Familia(オリジナル)
・アンコール 1、Monte Fiesole(オリジナル)
2、Spain
☆南青山 Mandala のHP…http://www.mandala.gr.jp/aoyama.html
☆池田暢夫のHP…https://sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/
こちらでございます。16連射ピアノ?のイントロが爆発力を高めてます(笑)。曲調に沿うかのようにスピード感のある映像で、次々と場面展開がなされていきます。かなり細かく作られていますので、メインの画面だけではなく、小さく分割された方の画面も注意深く御覧になってみて下さい。新たな発見があるかもしれません(笑)。
そしてこのMV公開日、同じ Playwright レーベルメイトとなった fox capture plan、そして Primitive Art Orchestra のメンバーと共に、3バンド合同となる撮影が行われました。どれもが Playwright から今年後半のCDリリースが決定しているバンド達です。…ますます勢いに乗る Playwright ですが、その勢いに TRI4TH もしっかり加担出来るよう、更なる成長をしていきたいと思います。TRI4TH の 4th.CDアルバム『AWAKENING』は10月7日(水)リリースです。どうぞよろしくお願いします!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com
☆Playwright のHP…http://www.playwright.jp

5月16日(木)