写真だと、よく分からないですかね。そんな方は、是非ライブに足をお運び頂き…(笑)。
9月30日(1日目)
コンサートの日は、10月1日と2日に設定されていたので、ツアー1日目となるこの日は前日入り(一応、軽いリハーサルを行いましたが…)という名目となり、スケジュール的にも余裕な感じになっていました。東京から室蘭へのルートと言うと、勿論羽田空港から飛行機で新千歳空港までですが、その出発時刻も昼頃の便となっており、時間的にも無理の無いスケジュールが組まれていました。
故に…というわけではありませんが、自分は普段なら京浜急行で羽田空港へ向かうところを、敢えて東京モノレールで向かってみる事にしました。これは、10月21日に開業予定の(現在は無事開業しております)羽田空港の新国際線ターミナルを見ておきたかった為で、京浜急行ですとホームが地下なので、よく分からないと思ったからです。ただ、出発当日は結構強い雨で、外もよく見えなかったので、しっかりとこの目で確認した!…という感じにはならなかったのは残念でしたが…。まあ、いずれレポートする時が来る事でしょう(笑)。
…元々、余裕時間を持って空港に着くようにしていましたが、予想以上に早く着いてしまい、若干空港では時間を持て余してしまう事になります…。晴れていれば展望デッキに寄るのところですが(笑)、この天気ではなかなか厳しいところで、とりあえず空港内をブラブラとしていました。この点では、色々な施設が充実している第2ターミナル利用は嬉しいものです。
さて、出発時刻が近付いて、搭乗ゲートへと移動しました。今回利用する航空会社は、北海道に本社を置いている北海道国際航空…通称エア・ドゥ(Air Do)です。思えば、前の夢輝さんによるツアー〔竹内大輔の写真日記(~2009)、黒光由佳、北海道ツアー(2008.6.28~7.2)参照〕で北海道に行った時(今回は、それ以来の利用になります)も、この航空会社のチケットを用意されましたが、ひょっとしてお気に入りなのかもしれませんね…。
夢輝さんや北條さんも、同じ飛行機に乗っている筈なのですが、チケットが別なので近くには確認できず、とりあえず飛行機に乗り込みます。窓の外はまだ大雨で、生憎の出発日という感じでしたが、移動日なので、大して気にする必要は無いでしょう。
離陸して暫くすると、飲み物が用意されてきました。現在は全日空ですら、国内線の無料飲み物提供をやめてしまいましたが、格安航空会社(現在は全日空系列の会社になったので、そう捉えるのも若干微妙なのですが)とされるエア・ドゥには飲み物のサービスが健在です。そして、その殆どが北海道産のものを使用しているのも特徴と言えるでしょう。要するに、本当に北海道に特化した航空会社なのです。今でこそ、羽田~新千歳間の最安の値段はスカイマークに抜かれてしまいましたが、北海道の翼として、今後も頑張って貰いたいものだと思いますね。
さて、そんな頃には下の雲は切れ目が出てきて、先程の天気とは一転…、非常に天気の良い状態へとなってきました。確かに、この日から3日間、北海道の天気は晴れとなっていて、こちらこそが、1日目の本命の天気と言っても過言では無いでしょう。機内からは、かなり遠くの方ですが、これから向かう室蘭の町が見え(左上写真参照)、この後に着陸する新千歳空港の全景もハッキリと見えました。やはり、晴れている状態でのフライトというのは、無条件に心地良いものですよね!
こうして、無事に飛行機は新千歳空港へと着陸しました。手荷物受取の場所では、無事、夢輝さんや北條さんと合流し、改めて3人で室蘭へと向かいます。ここで、流石地元の夢輝さんは、空港から室蘭行きの高速バスがある事を紹介してくれ、スムーズにそのバス停へと案内してくれるのですが、残念ながら、室蘭行きのバスは行ったばかり…。約1時間ほど待たなければならなくなりました。しかし、余裕で時間を潰せるのが新千歳空港の醍醐味です。この空港は、これでもか…という程、お土産屋さんやレストランが充実しており、北海道を洗礼を味わうには十分過ぎる程の場所なのです。実際、北條さんはホエー豚丼等を平らげており、早速、北海道を満喫しているようでした。良いスタートです♪
…そしてバスの時間を迎えましたが、これが予想以上に混んでいて、よく利用しているという夢輝さん自身も困惑している様子でした。…と言うのは、いつもは4,5人くらいしか利用していなく、余裕で椅子に座れる感じなのに、この日と来たら、かなりの混雑状態になっていたからなのです。中には、恐らく韓国人、中国人観光客も何人かいたので、この時はたまたまだったのかもしれませんが、一番大変そうだったのは、このバスの運転士でしょう。何せ、乗客のスーツケースをバスの荷物室に入れる役目なのは、この運転士なのです…。確かに、4,5人くらいの乗客だったら問題は無いのでしょうが、この日は、目視でも50人くらいは利用者がいたのではないでしょうか。流石に5分程遅れて、バスは発車していきました。
バスの中では、ほぼ爆睡でしたが(笑)、途中の登別で、乗客の半分くらいが降りていった事は確認出来ました。道中、何だか太陽が眩しくて、バスの中も凄く暑かったです…。北海道は涼しいと思っていた自分達の心構えは、一体どこに行ってしまったのでしょう(笑)。
そんなこんなで、JRの東室蘭駅前に到着しました。前の北海道ツアーでも来た場所ですが、要するにこの辺りが、夢輝さんの地元だという事です。夢輝さんの母親とも落ち合い、そのまま次の日のコンサート場所?でもある、夢輝さんの出身校、東中学へと足を運ばせました。
…先に話しておくと、この中学校は、実は今年度で廃校になってしまうのだそうです。残念な話ではありますが、夢輝さんを今回の文化祭に呼んだのは、そういった計らいもあるのだと思います。それでも、今回の文化祭で50回目を迎えるのだそうで、なかなか歴史ある学校には違いありません。その最後の文化祭でもある日にコンサートをやらせて貰えるというのは、卒業生としても名誉ある事ではないでしょうか。自分も、参加させて貰って嬉しい限りでした。
さて、学校では既に文化祭の準備を終えているようで、至って静かなものでしたが、校長先生や教頭先生が揃って迎えて下さいました。校長室へと案内され、昔話に少々花でも咲かせつつ、コンサート場所にもなる体育館へと移動します。ここで若干のリハーサルを行い、殆ど問題も無い事を確認しました。実は、学校の体育館という場所は音が響き過ぎて、何だかんだで、マイク等を通したり、大音量を出すようなライブには厳しい場所ではあるのですが、今回はボーカルと生ピアノの2人のみ…という編成が功を奏したようです。これで、明日への準備は完璧と言えるでしょう。
この後に先生に案内されたのは、とある教室での展示でした。ここは、東中学校の変遷と示された内容になっていて、今までの学校の歴史を振り返るべく、残っているものの全卒業生の写真や文集、そして作品などを展示しているものでした。…という事は、夢輝さんの中学時代の写真がここにはあるわけです!…これは自分も北條さんも大喜びで(笑)、いとも簡単にその写真を見付けてしまいました(それくらい、今の面影があるという事ですね…)。そして、別の展示には“著名人の卒業生”と書かれ、タレントの安部なつみさん(同じ中学出身なのですね)と共に、夢輝さんも紹介されていました。しかし、当の夢輝さんはというと、かなりそれらの写真が恥ずかしいらしく(…でしょうね…笑)、直視出来ていない感じでしたが、それを自分や北條さんが面白がっているので、余計に調子が狂っている感じでした。どうやらここの展示は、夢輝さんにとって相当刺激の強いブースだったようです(笑)。
非常に愉快になったところで(笑)学校を後にし、そのまま夕食へとなだれ込みました。ここでは夢輝さんの弟さんとも合流し、夢輝さん馴染みのイタリア料理屋へと向かいます。…確かにお勧めするだけあって美味しく、シャンパンやワインも入って、皆、上機嫌状態でした。前菜、パスタ、サラダ、デザート…全て充実していて、次の日からの時間が非常に楽しみに感じられる夜だったと思います。この日は次の日に備えて、早く寝てしまいましょう。
10月1日(2日目)
この日の朝は、近くの食堂で朝御飯を食べる事から始まりました。せっかく北海道に足を運ばせたなら、一度は“らしい”食堂に行っておくべきだという計らいだそうですが、確かに、お店のカウンターの周りに、色々な食材が沢山置かれたこの場所は、東京ではなかなか見ないスタイルの食堂だったように思います。ただ、自分は○○定食的なものを頼んだものの、夢輝さんが注文したのは、うどん…でした(笑)。逆に、地元だとこんな感じなのかもしれません…。
この後、また近くの市場(近くにあるのが羨ましいですが…)に行って、この日の打ち上げの食材の仕入れをしておきます。何と言っても、ここでは海鮮物、特に毛ガニが素晴らしかったのですが、コンサートの前に、こんなに目移りしてはいけません…。とりあえず買い出しを済ませてから、早々と学校へと向かいました。
学校に入ったのはお昼前…。正に文化祭中…という東中学校でしたが、自分達のコンサートは13:00から予定されているという事で、時間的には余裕な感じでした。始まる前までに、色々な教室を見て回ろうかと思いましたが、それだとギリギリになってしまいそうなので控える事にもしておきました。…と言うか、教頭先生の提案で、コンサートが始まる前に、少しソロ・ピアノをお願い出来ないかと頼まれてしまったので、見てる場合でもなかったのです…。これには流石に驚きましたが、引き受けないわけにもいかないので(笑)、何だか不思議な気もしましたが、始まる20分くらい前で、もう生徒が殆ど体育館に揃っているという中、自分は1人で前に出て行き、何曲か弾いていたのです(笑)。教頭先生曰く、ジャズなんて良いですね~…、なんて言うので、その通り弾かせて頂きましたが、流石にポップスも織り交ぜさせて頂きました…。果たして、中学生にはどのように映ったのやら…(笑)。
さて、何だか長く感じた20分間でしたが(笑)、いよいよ夢輝さんを交えて、コンサートを始めます。颯爽と現れた夢輝さんでしたが、大きな拍手をもって迎えられていました。皆、生徒は釘付けといった感じでしょうか。コンサート自体の時間枠は30分も無かったので、曲数にしては全部で5曲ぐらいでしたが、宝塚時代の曲である“明日へのエナジー”や、皆が知っているであろう“君を乗せて”、“翼を下さい”…、そして、夢輝さんがこの日コンサートをやる事が決まってから、生徒達にも歌詞が配られたというオリジナル曲、“Flower Cathedral”等々、幅広い選曲で披露出来たのは良かったと思います。
そして、やはり生徒達的には、夢輝さんの中学校時代の話し等も聞きたいところでしょう…。これはMCで実現しましたが、反抗しがちな生徒だったものの(笑)、とにかく何かやりたいと思っていた頃…だったようです。卒業後はまず高校に行き、そして踊りもやりたかったという事で宝塚音楽学校に行くのは周知の事実ですが、生徒の中には、自分も宝塚に行けますか?…という質問も飛び出したぐらいで、それに「私が行けたんだから大丈夫!」と答えた夢輝さんには、本当に頼もしい限りでした(笑)。
最後には生徒代表の2名から花束を(自分も…笑)頂き、盛り上がりの中で終了しましたが、なかなか面白い体験でしたね。生徒達も、そのままジーっと見ているだけのような感じもしたのですが、ちゃんと聴いているのです。正直、照明が思いのほか明るかったので、あまり生徒達の表情を窺える事は出来なかったのですが、何かに燃える情熱は感じられました。中学校の最後の文化祭のコンサートに出演出来るという、ある意味で学校に軌跡を残せたのは、本当に良かったと思います。どうもありがとうございました!
この後は、この次の日に控えている本格的なコンサートの下見に行きます。場所は同じ東室蘭界隈にある、ホテル・サンルート室蘭内にてで、実は以前のツアーの時に宿泊させて貰っていたホテルでもあるのです。ここでは宴会場みたいな場所でコンサートを行うのですが、デザートやドリンク等が用意されるという事で、言わば“気軽なディナー・ショー”…という感じでしょうか(時間も17:00からですからね…)。音と動線を確認しつつ、明日に備えていきました。
あっという間に時間は過ぎて、もう夕食の時間になりましたが、この日は夢輝さんの弟夫婦の自宅に招かれ、家族皆で一緒に食事…という事になりました。勿論、食材の主役は、この日の朝に仕入れた?北海道産の物ばかりです♪…お酒も飲みつつ、腹も膨れつつ、本当に幸せな時間でした。そして、弟さんには小さい子供が2人いらっしゃるのですが、何故か上の子(3,4歳とかですが…)に絵本を読んで貰っていたような(読んであげたのではなく…笑)。お酒も入り、あまり詳しく思い出せない時間ではありました。さあ、いよいよライブ2日目となる次の日は、ホテルでのコンサートです!…気合入れていきましょう♪
10月2日(3日目)
ホテル・サンルート室蘭に入ったのは午後13:00頃でした。今までの流れから考えると、余裕の入り時間と言えそうですが、この日は事前にやる事も沢山です。会場に入る前のひと時の休息は何物にも変え難い時間だったと言えそうです。
会場に入ってセッティングへ…。こういう時に演奏者が少ないのは楽ですが(笑)、逆に2人だけという状況は、それぞれの微妙な立ち位置が重要にもなってきます。特に夢輝さんの方は、ステージ中に動きを大きく付けて歌う場面もあるので、その拘りは1つ1つ無視出来ないものなのです。リハーサルは、ほぼ最初から最後まで通した…という感じだったでしょうか…。この時点で自分は、結構やり切った感が出てしまいましたが(笑)、本番の為に余力は残していないといけません。ここでまた束の間の休憩を満喫しつつ、いよいよ本番という時間になりました。
ステージは17:00頃から始まりました。お客さんは16:00には会場に入って、スイーツや紅茶等の飲み物を頂き終えた頃でしょう。会場はもう満員で、ファンの方が大勢という感じですが、やはり地元からのお客さんも結構いらっしゃっているようです。今回は凱旋コンサートと言っても差し支えない状況ですが、どういった心境でこのステージを迎えているのでしょうか…。
まずは、夢輝さんがソロで歌う時には珍しい選曲とも言える、“すみれの花”からステージは始まりました。この曲は自分は参加しなかったので(オケを流しました)、夢輝さんのみの演奏でしたが、自分はピアノの前で、次の曲にいつでも行けるようにしておきます。そのままお馴染みの“イーハトーヴ夢”に繋げる為で、ゆっくりと聴いているわけにはいかないのです(笑)。こういった流れはもう慣れているので、全く心配はいりません。ステージの最初というのは緊張するものですが、この2曲で大分体も暖まってきたように思いました。
この後は“翼を下さい”や“君を乗せて”、“Jupiter”等、前日に演奏したものも含めて何曲か演奏をしていきましたが、この最初に挙げた2曲は、前日と結構異なったアレンジでやらせて頂きました。特に“君を乗せて”は、途中から4ビートになるようなアレンジを施したので、若干ジャズ風というか、オリジナルには無い雰囲気が感じられた事でしょう。この方向性は、意外にもここ2日間で決めたという、ある種閃きに近い感覚で取り入れていったのですが、その思い切りの良さが好評にも繋がったようです。この日だけの特徴性も出せて、正にアレンジのし甲斐があった曲になりました。
ステージも後半になってきて、“見上げてごらん夜の星を”や“アヴェ・マリア”等、この日のみに行われた曲へと突入していきます。これらは、やはりグランド・ピアノが本当に生きる曲で、自分も弾いていて大変心地良い瞬間でした。色々とMCを挟みつつ、衣装も刻々と変化をしているので、2人だけの1ステージなのに、様々な側面が感じられる時間が進んでいくようでした。言うならば、今までの夢輝さんの軌跡を、ダイジェストで披露しているような感じでしょうか。遠征して見に来て頂けた方は勿論、地元の方々も満足、納得のいくステージだったように、自分としても思えました。
最後の“Flower Cathedral”、“銀河鉄道999”という流れは前日と同じでしたが、この日は更にダブル・アンコールとして、“My Way”を演奏したのが特別でした。それぞれの思いを踏まえつつ無事にステージを終えましたが、ここでいきなりの花束を頂く場面へと移っていきました。その花束を持ってきてくれたのは何と、前日の弟夫婦さんの家で一緒に遊んでいた?子供2人ではありませんか!…しかも、かなりの正装姿での登場です。流石にビックリしましたが(笑)、嬉しかったです。良い思い出にもなったと思いました♪
この後は勿論、関係者で“大”打ち上げへと続いていきますが、改めて、夢輝さんを取り巻く人の多さに驚きました。お客さん方は勿論の事、地元室蘭市関係の方々や、それに纏わる人達等、皆今後を期待していますし、家族同然のように応援をしてくれています。直接ではないものの、自分としても有り難味を感じてしまうくらいで(笑)、これは、期待に応えなくてはと思うのは当然でしょうね…。
そういった方々の支えがあったからこそ、今回のコンサートの成功へと繋がりましたし、今後の活動にも繋がっていくのだと思いました。お陰で、自分も最初から最後まで楽しく、自分らしく演奏出来たと思います。どうもありがとうございました。またの機会を楽しみに、この町にも伺いたいと思います!
そして自分はこの後…、旅に出ます(笑)。
10月3日(4日目)
いよいよお別れの時です。ここで夢輝さん一行は東京に戻りますが、自分は予想通り?これから鉄道の旅へと繰り出します。せっかく北海道まで来たのに、ここで簡単に帰路につくわけにはいきません(笑)。東室蘭駅前がその出発地点となりましたが、ここに空港行きバスも発着していますので、夢輝さん一行や、その弟家族の方々(子供達も♪)も御一緒に、お疲れ様の言葉を告げられました。
さて、1人になった自分は、このまま縦横無尽に鉄道を乗り回しても良いわけですが(笑)、実はこの日は用事を作っていました。…と言うのは、これは来年の7月の話しになるのですが、自分のピアノトリオが北海道の伊達市という所で演奏をさせて貰える事になっていて、その主催者の方にお会いしようかと思っていたのです。伊達市というのは、ここ室蘭市から程近く、JRの鈍行列車でも30分程の距離です。事前に連絡はしており、東室蘭駅前まで迎えに来てくれるという話しもあったのですが、やはり自分は鉄道の移動が大好きという事で(笑)、自力で伊達まで向かう事にしました(ちなみに、その間に、まだ乗った事の無かった東室蘭駅~室蘭駅を往復しています…笑)。
さて、自分の乗った列車は、キハ150形という車両の1両編成で、JR北海道になってから登場した比較的新しい車両です。それにしても、この“1両編成”というのが北海道ならではで、今回の旅では何度も乗る事になるのですが、北海道の鉄道の旅の幕開けに相応しい編成ではありませんか(笑)。この路線は室蘭本線という路線で、札幌と函館を結ぶ特急街道の一区間でもあるので、特急が割りと頻繁に走る路線でもあるのですが(北海道の中では…です)、そんな特急なら15分くらいで走破してしまう距離を、鈍行列車でゆっくりと30分掛けて向かう…。良い時間の流れです。伊達紋別駅にはお昼前ぐらいに到着しました。
駅では、今回の主催者の方が待っていてくれました。メールでは何度かやり取りしてしまいましたが、一応初めましてという事で、挨拶もそこそこに車に乗り込みます。そこでまず向かったのは、湾が望める、国道沿いの道の駅でした。早速、「お腹空いたでしょ?」と言われてしまいます。勿論でございます(笑)!
写真のように、早速ウニ重(ウニ丼…ではないのです!)を注文し、いきなりの大満足状態になってしまいました(笑)。そういえば、今回のツアーではまだウニを食べていませんでした。この量で1500円という値段の安さに驚愕し(勿論、味も文句無し!)、もう旅のピークを迎えた感じにもなってしまいましたが(笑)、また車に乗り込み、少々走り始めました。
色々と伊達の街を案内してくれるのかな…と思ったのですが、どうやら向かっているのは洞爺湖の方で、「伊達にはそんなに見る所はありませんから…」と仰っています。あまりにハッキリと言っていたので面白かったのですが、そんなやり取りはなかなかどうして、飽きない時間を作り出してくれていました。
洞爺の街から脇道に逸れて、坂を上っていき、トンネルを潜るとそこは洞爺湖畔近辺でした。静かで、それでいて雄大だった洞爺湖でしたが、ここは火山活動が今でも活発に動いているところでもあります。実際、先程潜ってきたトンネルは新しいもので、それは10年くらい前の火山活動で、以前の山越えのルートの道が滅茶苦茶になってしまったから…というものでした。それでも、ここ洞爺湖は温泉地としても非常に有名で、確かに普通に温泉街が林立する土地でもあるのですが、よく考えるとクレイジーな街ですよね…。そして、そんな人間の逞しさを感じさせる場所として、その滅茶苦茶になったルートの道を案内されたのですが、何故逞しいかと言うと、そこがを逆に観光地みたいな感じにさせているからです(笑)。確かに、洞爺湖畔から順調に進んできた道が、先の方で大きな水溜りになってしまい、土地が陥没してしまっているのが分かります。更にその先には隆起してしまった道が見え、成程、大地の生命の凄さを感じたと同時に、その見学場所に露店等を出している状況にも感服致しました。なかなかリアルな一面を見せてくれる観光ガイドさんです(笑)。
そして、そのルートを別の角度からも眺めてみたのですが、未だに白い煙が上がっているところもある等、本当に活動は止まっていないという事がよく分かりました。倒壊した家屋も幾つか見えましたが、敢えてあのままにしているのだとか…。観光地化もしているのでしょうが、火山によって生まれた有珠山(昭和新山)がこの近くにありますが、あんな山がいつまた生まれてもおかしくないのそうで、それでも街を離れない洞爺湖の人達は、やはり逞しいと表現せざるを得ない感じです…。本当に色々な場所がありますよね。
さて、場所を変えましょう。「なんか鉄道好きみたいで」…と、いきなり切り出されたのには驚きましたが、「胆振線の跡地でも行きますか」と言うではありませんか。胆振線というのは、伊達紋別駅から北に抜け、函館本線の倶知安駅まで通っていた旧国鉄路線で、利用客が乏しく、1986年に廃止されてしまった路線でもあります。それにしても、なかなか伊達本来の施設を案内されませんが(笑)、こんなガイドも楽しいなと感じてきてしまった頃でした。
洞爺湖から伊達市に向かう途中で、その跡地はありました。どうやらサイクリング・ロードになっているようで、写真は、伊達紋別駅から1駅目だった、かつての上長和駅という所になりますが、喉かだと思う反面、天候が悪くなってきたので、また大地の活動の不気味さも感じてしまう事になりました。綺麗に整っていた施設ではありましたが、人も全くいませんでしたしね。
この後、やっと本来の目的?である、例の来年の7月に演奏する会場を案内させて貰える事になったのですが、そこは“だて歴史の杜カルチャーセンター”という所で、言わば小ホールのような場所です。市の施設であるので、少し堅苦しい雰囲気もあるのかなと思ったのですが、突然の訪問にも関わらず、皆温かく迎えて下さいました。ただ、肝心の会場ですが、この時何かの会議で使われてしまっていたようで、そそくさと入り、そそくさと出ていく…程度しか見る事が出来ませんでした(笑)。まあ、今じっくり見ても仕方無いので、これで良いのかもしれませんが、楽しみは後にとっておく事にしましょう。…この時、外では雨がぱらつき始めていました。
この後に連れて行って貰ったのは、いわゆるサラブレッド等がいる牧場です。伊達はそのような土地でもあるらしく、向かったのも、かなり大きな牧場でした。北海道らしい光景を目の前にしつつ車で向かっていると、いつの間にかその敷地内に入り込んでしまった…という感じです。雨が降ったり止んだりだったので、そんなにゆっくりと見て歩く事は出来ませんでしたが、伊達という場所のもう1つの側面を垣間見たような気もしました。
この頃には、雨も本降りになってきてしまうのですが、…それでは室蘭本線の駅でも見てみますか?と、鈍行列車しか止まらない駅を案内されました(笑)。一体どこまで、自分の好きなものを知っているのでしょうか…。それは、稀府(まれっぷ)という駅だったり、北舟岡という駅だったり…、途中で特急が通過するところも写真に収められたのは良かったかもしれませんね。しかし、駅構内まで付いてきて頂いた事には…もう感謝ですね…(笑)。
そんなわけで、そろそろ時間となってしまいました。雨はいよいよ強くなり、もう外に出るのさえ厳しい感じになってきてしまいました。何だか不思議な道案内ではありましたが、ある意味で伊達という街がよく分かったようにも思い、ありったけの感謝をしつつ、来年、是非ともよろしくお願いしますという事で、再度戻ってきた伊達紋別駅を後にしました。勿論、鈍行列車にてです(笑)。良い時間を過ごせました♪
今朝、東室蘭駅から通ってきた路線を逆戻りし、この日はこのまま苫小牧駅まで向かいます。勿論、途中では東室蘭駅を通ったのですが、まさかこの時間にまた自分がいるとは、弟家族も思わなかった事でしょう(笑)。ここでは列車の乗り換えをしたので、20分ぐらいは駅構内にいたのですが…。
ここから、乗った列車は特に混む事も無く、1つ1つ丁寧に駅を停車していき、苫小牧駅に着いたのは18:00過ぎくらいだったでしょうか。…とは言え、この時期の北海道は既に日も暮れて真っ暗で、駅の雰囲気はもう夜中という感じでした。偶然、上野駅行きの寝台特急“北斗星”号が入線してきて、駅の雰囲気に華を添えていましたが、郷愁を誘う時間でもありましたね。
さて、明日から怒涛の列車旅が待っています。この日は伊達で、思った以上に楽しく過ごしてしまい、何だか元気を貰ったような感覚さえ覚えました。ひとまずホテルでゆっくりと過ごし、また次の日にからに備える事にしましょう。部屋では缶ビールを開け、とりあえず、今日までの自分に乾杯です!
まだまだ続きます!
Sweet Rhythm に関しては今更説明するまでも無いとして…(笑)、EART というユニットのメンバーの2人は、どちらも自分の大学時代の後輩にあたり、大学時代は勿論、卒業後も何度か一緒にライブをやった間柄でもありました。今回、ライブはそれぞれが1ステージずつという試みで行われていて、最後には2つのバンドで共演…という時間も設けられていたので、実はその2人とは相当久し振りに、一緒に音を出す事にもなっていたのです。自分は EART の曲は初めてですが、池田君は今まで何度かサポートでライブを手伝ってきたそうで、セッションにあたっては何の問題も無いでしょう。また、今回の Sweet Rhythm のドラマーとして、自分は初対面の中島道博君が手伝ってくれる事になっていましたが、彼も EART のサポートは何度かやっているそうなので、むしろ初めて演奏するのは自分だけという状態ではありました…(笑)。
さて、このお店は名前通り、グリル&バーとして営業しているのですが、この日は貸し切りという形でライブをやらせて貰っていたので、通常の営業とは異なり、基本的には飲み物のみを出して(軽いつまみはありましたが)、座席も全部取っ払い、スタンド状態でのライブという事になったのです。これは実際にお店に行けば分かるのですが、実は店内はそんなに広くなく、楽器類は殆ど持ち込みになったので、実際にお客さんが入れるスペースは更に限られていたのです。実質、お店の3分の1くらいは“ステージ化”してしまっているので、立ち状態での観覧は致し方無かったとも言えるでしょう。
しかしその事が逆に、今回は成功に繋がったようにも思いました。この日はそんなに寒い日ではなかったので、お店はオープン・ウィンドウの状態で営業をしていたのですが、中の音が心地良く外の通りまで届いているようで、何だろう…と思ったお客さんも結構入ってくれたのです。そして、皆で立って聴いているので、外からも気軽に立ち寄りやすい環境が上手く出来ていたのでしょうね。また、体が動かしやすいのか、ノリも良かったという点も大きかったです。これが座って聴いていると、やはりどこかしら“じっくり”と聴く事になるので、お店の雰囲気的にも、若干静かめな感じになってしまっていたかもしれません。
ゆえに、今回のライブは最初から最後まで楽しく、そして盛り上がりを肌で感じるほど、人の暖かさや賑わいを感じたライブでもありました♪…だまって聴いているほど静かでも無く、かと言って演奏に支障が出る程の騒がしさは感じなかったので、本当にお店の雰囲気と共にバランスが良かったのだと思います。勿論、演奏している自分達も心地良く、そして曲に集中する事が出来ていました。
これは出番が EART になって、より顕著に感じました。お客さんの数も更に多くなり、やはりこういった場所によく馴染むユニットなのだなと思います。適度なバランスの中で紡ぎ出されるサウンドは、そのバランスを、更に心地良い方向へと誘ってくれるようでした。
このまま聴いていたい感じですが(笑)、最後には自分達 Sweet Rhythm の3人も加わってライブを進めていく為、再度“聴く”方から“弾く”方へとチェンジさせます。こうなってくると、お客さんのノリは更に上がっていき、皆で手拍子したり、皆で声を出してメロディをなぞってみたりと、そのバランスに“一体感”まで加わってきました♪…お客さんとの距離は殆ど無く、正にどちらもが楽しめている瞬間で、本当に素晴らしい時間だったと思います。更にアンコールまで頂き、半ば即興的に“Close To You”をやらせて(勿論、自分達風?なアレンジを加えて…)頂きました。小さなお店で体験出来た、大きな至福感。どうも皆様ありがとうございました!…また機会があったら是非やりましょう。
…さて、この日はお店はお酒は提供しているという事で、自分も調子に乗って(笑)ビールを何杯か頂いていたのですが、場所柄、やはり外国産のビールが多く、最後の方ではアルコール度が9%という、なかなかファンキーなビールを飲んでしまい、帰宅後の自分の部屋で撃沈していました(今思えば、ちゃんと帰れて良かったなと思っています)。まあ、1日楽しかったので良しとしましょうか(笑)♪
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆中島道博君のHP…sites.google.com/site/drumitchie/
☆EART のHP…eart.nu/
☆石川町 Charcoal Grill & Bar Green のHP…greenyokohama.com/
お店の入り口は目立たない所にありながらも、しっかりと、その存在感を誇示していました。お店は地下にあり、そのまま階段を降りていくと、なんと店内は靴を脱いであがるのだとか…。地下にあるお店では珍しいですが、中に入ってみるとリラックス・ムードが満点という感じで、テーブル席も用意されているものの、中には座布団までもが用意されていて、確かにこういったスタイルも悪くはないなと思いました。
また、今回は頂きませんでしたが、食事も出る所らしく、しかも結構拘りを持って作っているらしいので、長い目で見て、また来たくなるお店でもありましたね。ステージ上に置いてある、若干クラシカルなアップライト・ピアノも良い感じです。成程、鹿嶋さんとのデュオのライブにおいては、結構雰囲気もピッタリかもしれません。
今回は対バン形式となっており、自分達は4バンド中の4番目、つまり最後でした。殆どが弾き語りで出演する方々で、それにプラスして演奏者が何人か…とか、そういった感じで進んでいきました。ところで、このお店には、楽屋や客席に、さりげない感じで色々な本が置いてあるのですが、そのバラエティさと言ったらありません…。ざっと見回しただけでも、聖書、地球の歩き方(ネパール編とバンコク編)、妖怪大図鑑2巻・文庫版(水木しげる)、ブラックジャック(手塚治虫)、マイルスを聴け…等々、個人的には、どれもが見たくなるものばかり…。あっという間に待ち時間は過ぎていったものでした(笑)。
そして本番です。今回は、特に新しい曲ををやったわけではありませんでしたが、やはり自分が生ピアノという事で、随分雰囲気的には異なったライブになったと思いました。それは、自分達がよく取り上げる“月夜の浜辺”や“ヨイトマケの唄”、そして“糸”に関してもそうです。やはり深みが増すのは当然の事で、鹿嶋さんもそれに触発された歌声を披露しているようでした。
また、お店の雰囲気が“舞台”を作り上げているようなイメージがあり、久し振りにシャンソンの曲を2曲、“バラ色の人生”と“アコーディオン弾き”をやりました。これもまた、生ピアノでの演奏で…特に今回は、アップライトというのが逆に良かったのかもしれません。2人だけの演奏ですが、それが小ぢんまりとした“舞台”を演出しているように見えるのです。これはあたかも、シャンソニエに来てしまったかのような時間でした(笑)。
その他にはスタンダードを2曲、“Besame Mucho”と“I Let A Song Go Out Of My Heart”をやりましたが、これこそ、周りの雰囲気を吸収して演奏していったようなものなので、正にここでしか表現出来ないテイストに仕上がったように思いました。これらは即興性の強い選曲として取り上げ、今までにも何回か演奏した曲ではありましたが、それともまた違ったアプローチへと自然になっていき、弾いていても面白かったです。ここでもスリリングな演奏が楽しめるとは思いませんでした。
ライブを振り返ってみると、色々と詰め込んだ内容だったものの、充実した時間だったように思います。お店の雰囲気もまた良く、それらと上手く共存させられたのが良かったのかもしれませんね。なかなか良いお店に出会ったと思いましたが、実はそれは、ボーカルの平尾由美さんからの紹介でもあったのです。これまた懐かしい名前ですが(笑)、この日はわざわざライブにも見に来て下さって、実に何年振りかの再会を果たさせて頂きました(ちなみに、今回のライブの写真は、由美さんが撮影したものです…笑)♪…そのままお店にて、飲みの時間へと繋がっていくのは必然な流れだと思いましたが(笑)、最後には鹿嶋さんと3人でラーメン屋で締めたのが珍しくて面白かったです。
とにかく、楽しい時間でした。どうもお疲れ様でした!
☆鹿嶋敏行さんのブログ…blogs.yahoo.co.jp/kajimarl_to_the_world
☆池袋鈴ん小屋のHP…www.ringoya.org/
ジャズ研の出し物と言うと、勿論“ライブ”になるわけですが、そこに喫茶店も併設しているというのが、他の部には無い特徴ではないでしょうか。これは自分が在学時代でもそうで、その名も“ジャズ喫茶 PIT INN”という名前で、現在も変わらず、その出し物を続けているのです。
そんな S.P.F.…、今でこそ月に1度は通る学校の門ですが、この日は自分は、何か特別な気持ちでそこを潜ったような気がしました。
ジャズ研の生徒にとって S.P.F. は、恐らく特別な意味を持った時期と受け止められます。…と言うのは、この日をもって3年生は基本的に引退をし、部長などの役職も、完全に後輩達に受け継がせなくてはいけないからです。今後は大学進学へ向けての準備…という事になるのだと思いますが、自分がこのジャズ研をコーチするようになってから、よく教えていたのが現在の3年生であり(教えてから約1年半くらいになるので、当時は2年生だったわけですが)、その生徒達がジャズ研を引退するというのは、月日が経つ事の早さを思うのと共に、感慨深くなるのも当然の事だったのです。
現在、ジャズ研の3年生は15名くらいはいるでしょうか…。これでも受験組が減ったので、昨年よりは何人か減っているのですが、3バンドくらいは作れてしまう布陣です。実際、その数のバンドによるライブが行われており(若干、途中でメンバーの入れ替えはありましたが…)、そして、それぞれの音楽的な個性は確かなものだと受け止めました。
ジャズ研には“ジャズ”…と名前が付いているので、勿論基本的にはジャズという音楽を演奏していくのですが、元々“ジャズ”という言葉自体、広義で捉えられる部分もあるので、いくら高校生による演奏とは言え、その個性は本当に千差万別なものになっていたのです。それは見ていて面白く、そして教えてきた者としても、感動すら覚える出来事でした。
そして、やはり3年生のライブにかける思いというのは、他の学年には無い、只ならぬ気迫を感じましたね。皆よく弾きまくる事弾きまくる事…(笑)。曲を演奏するのもそうですが、どちらかと言うとソロ(アドリブ)を弾いていきたい…という感じでしょうか。これは最後に行われたセッションの時により明確に表れていましたが、フロント楽器陣は自由参加ではあるものの、進んでソロを弾きたいがためにステージに集まってくるのです…。そして、本当にその場の雰囲気で、1人1人アドリブを展開させていくというこの状況…。絶対に他の部では真似の出来ない事ですね。ジャズ研の持つ誇りと捉えても良いくらいではないでしょうか(笑)。
それにしても、本当にアドリブ部分の時間は楽しかったです。実はセッションは自分も特別に参加させて貰っていたのですが、その只ならぬ雰囲気に、こっちも触発されてしまったくらいでした。1年前は、「アドリブとか、自分は飛ばして貰って構わないので…」みたいなスタンスが強かった生徒達でしたが、いつの間にこんなに成長して…。これぞジャズ研ですよ!
本当にお疲れ様でした。…3年生はこれから、音楽に触れていく人、そうでない人と様々だと思いますが、たまには今後のジャズ研にも顔を出して貰って、また一緒にセッションでも出来たら良いですね。自分はまた、今後の在校生と共に頑張っていこうと思います!
☆立教(新座)高校・中学校のHP…niiza.rikkyo.ac.jp/
●11月2日(火)石川町 Charcoal Grill & Bar Green
Open…19:00~、Start…20:00~2ステージ
Charge…2000円(1ドリンク付き)
Member…≪EART≫(Vo)こだまかおる、(G)関口シンゴ
≪Sweet Rhythm≫(B)池田暢夫、(Key)竹内大輔、(Ds)中島道博
ベースの池田暢夫君が企画した、2つのバンドのコラボイベント・ライブです。
Sweet Rhytym はもう既知でしょうから良いとして(笑)、eart というユニットは、
メンバー的に、どちらも自分の学生時代の後輩、且つ、昔はよく一緒にライブも
やっていた間柄なので、今回は凄く久し振りに思うライブになると思います。
とりあえず、それぞれのバンドによるライブを1ステージずつ行い、最後には
それらメンバーも交えて演奏するらしいです。個人的には、随分貴重なコラボに
なる感じもするのですが(笑)、なかなか楽しみです。この日はお店的に
貸し切り扱いになるらしく、食事はつまみ程度のものしか無いらしいのですが、
美味しいお酒と、心地良い空間での音楽…。そんな1日になりそうですね♪
●11月5日(金)、10日(水)、12日(金)、
15日(月)、16日(火)、17日(水)赤坂 Kuro
1st.…21:00~、2nd.…22:00~、3rd…23:00~、
Charge…詳細不明
Member…(Vo)石川早苗(5日、17日のみ)、(Vo)白石恭子(12日のみ)、
(Vo)東野泰人(15日のみ)、(Vo)山崎信子(16日のみ)、
(Vo,As)加地直子(17日のみ)、(Vn)Tsukasa(10日、15日のみ)、
(Key)竹内大輔、(B)大久保輝幸(16日のみ)
11月も賑やかにやっております(笑)。相変わらず、出演ミュージシャンの
バラエティさは他を抜きん出ておりますが、特に15日(月)~17日(水)の
3日間は、お店のママのバースデー記念週間?的なイベントも行われており、
より賑やかさを増しております♪…皆で楽しく、飲みつつ?盛り上がりましょう!
●11月9日(火)六本木 Morph-Tokyo
Open…17:30~、Start…18:00~、自分達の出番は20:50~、
Charge…前売り2400円、当日2900円(共にドリンク別)
Member…(Vo)彬子、(G)山口和也、(Key)竹内大輔、(B)相澤卓也、(Ds)Soki
ボーカルの彬子さんのライブです。今後暫くは、月に1回くらいのペースと、わりと
コンスタントにバンドでのライブをやっていくかもしれないという事で、この日はその
初回の日として、勢いを付けておきたいライブでもありますね。当日は全部で
6バンドと、かなり多めのバンドの出演が予定されていますが、その中で自分達
らしさを出せていけたら良いですね。恐らく新曲も用意して?お待ちしております!
●11月11日(木)吉祥寺 Meg
Opne…12:00~、Start…19:30~2ステージ
Charge…2500円(ドリンク別)
Member…(Fl)西仲美咲、(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)和丸
フルートの西仲さんのカルテット・ライブです。このメンバーでのライブは、年内
最後になると思います(12月に、別メンバーでのライブが予定されています)。
思えばこのメンバーでは、今年は沖縄にツアーに行ったりと、色々な事があった
ものでしたが、その集大成となるライブにもしたいですね。今年は、本数こそ
少なかったものの、とても濃い1年だったと思いますし…。どうぞ御期待下さい!
●11月13日(土)渋谷公園通りクラシックス
Open…16:30~、Start…17:00~、
Charge…3000円
Member…≪fromnou≫(Vo)松井陽明、(G,Cho)二木元太郎、
(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫
7月にも参加させて頂いた、男性2人組のユニット“fromnou(フロムナウ)”に、
今回も参加させて頂きます。場所も前回と同じですが、土曜日という事もあり、
わりと早い時間からのスタートとなっていますので御注意下さい。メンバー的には、
前回が不参加だったベースの池田君(11月は共演回数が多いですね…笑)が
参加しますが、逆に、パーカッション・レスの編成でやらせて頂きます。曲に
関しても、前回とは結構異なるレパートリーを用意しているようですし、そもそも
楽器編成が違うので、また違った雰囲気で楽しめるのではないかと思います。
なかなか面白い空間ではありますが、アコースティックのサウンドを聴きに是非!
●11月23日(火・祝)新宿 Future Nature Valve
Open…17:00~、Start…17:30~、自分達の出番はまだ未定
Charge…2000円(ドリンク別)
Member…(Vo)鹿嶋敏行、(Key)竹内大輔
ここは初めて出演するお店で、ボーカルの鹿嶋さんとデュオライブをお届けします。
今年は鹿嶋さんとは、色々なお店で演奏する機会が多かったのですが、続く時は
続くのですね…。ここでも思う存分?やりたいと思います(笑)。ちなみにこの日は、
“ソラニワ(Vol.3)”というイベントの日らしく、今まで自分達も何回もやってきた
LGBT 関連のイベントのようですね。だからこそ気軽にお越し頂けたらとも思います。
●11月25日(木)横浜 Hey-Joe
Open…18:30~、Start…19:30~2ステージ
Charge…予約2500円、当日3000円(共にドリンク別)
Member…≪Generation Gap≫(Ts)上杉雄一、(Ss)副田整歩、
(As)宮里陽太、(Bs)藤田淳之介、(G)寺岡佑、
(Pf,Key)竹内大輔、(B)安達貴志、(Ds)立山秋航
お馴染み、Generation Gap のライブです。最近は新曲も増えてきて、どんどん
活動も充実してきていますが、更に Hey-Joe では、12月に2回も出演予定があり、
怒涛の勢いで、今年一杯駆け抜けていく事になりそうです。ベースには、久し振りの
安達貴志君を迎え、ゴリゴリな1日になりそうですね(笑)。まずは年末に向けた
1回目のライブ…。どうぞ楽しんで頂けたらと思います。自分も楽しみます♪
●11月26日(金)五反田 Rocky
Open…19:00~、1st.…19:30~、2nd.…20:50~、3rd.…22:10~、
Charge…2500円(ドリンク別)
Member…≪黄門御一行様≫(Vo)白石恭子、(Keys)竹内大輔、
(B)植木宏之、(G)坂上真一、(Ds)中武誠二
こちらもお馴染み、黄門御一行バンドによるライブです。もしかしたら、今年最後の
ライブとなるかもしれません。今年も黄門バンドは、緩く、楽しく、そしてマイペースに
演奏していった1年でした。そして、これからもそうなる事でしょう…(笑)。何だか
今どき珍しいバンドだとも思いますが、居心地は何だか落ち着く感じです…。やはり
大事なポジションのバンドなのでしょうね…(笑)。この日もよろしくお願いします!
★11月27日(土)外苑前 Z・imagine
Open…18:00~、1st.…18:30~、2nd.…20:30~、
Charge…2700円(ドリンク別)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
Guest…(Perc)ミキヤ
自分名義のピアノトリオのライブです。場所はお馴染み、外苑前 Z・imagine にて。
この日はピアノトリオ結成4周年でもあり、なんと30回目という記念すべき数字の
ライブの日でもあります。土曜日なのに、スタートの時間が早いのは、早めに帰れる
…ではなく、その分長い間ライブをやるからです。覚悟して下さい(笑)。そして、
そんな特別な日を記念して、この日は自分らしいゲスト・プレイヤーを呼びました。
上の欄を見てもお分かりのように、それはジャンべを叩くミキヤです(笑)。彼は
まだ高校1年生ですが、ライブの出演経験はもう人並以上ですし、自分達と曲を
合わせる事で、また面白い演奏になるに違いありません。一応、1ステージに付、
1,2曲程やって貰うつもりですが、まだ何の曲をやるかは未定です。まあ、彼は
自分のライブにも何度も足を運んでくれて、CDも、恐らく覚えるくらい何度も聴いて
いる筈なので、いきなり曲を始めても大丈夫でしょう(笑)。是非お越し下さいませ!
…という事で、ピアノトリオのスペシャルなライブで締めさせて頂きました(笑)!…そんなこんなで11月は、なかなかの変化な月になりそうです。
…ちなみに現在、自宅のマンションも、20年に1度の補修工事中でございまして…。朝から夕方にかけて、なかなか騒がしい日々が続いておりますが(笑)、こちらも変化は確実に起きている状態という事で…(強引ですね)、11月もよろしくお願いします!
Crazy Love は経堂にあるジャズ・バーですが、自分が大学を卒業して音楽活動を始めてから、わりとすぐに出演させて貰っていたお店でもありました。そのまま暫く3、4年程は、本数こそ少ないものの、長い期間出入りをさせて頂いたお店もあります。しかし、最近では殆ど出演する機会も無くなり、何だかんだで足も遠のいてしまっていました…。
そんな時に、池田君からの「今度は Crazy Love でやります」という誘いには、正直かなり驚いたものでしたが(笑)、こうして、“超”が付くほど久し振りに、自分はこのお店に出演する事になるのです。いつ以来足を運んでいなかったのか調べてみたのですが、なんと2006年2月〔竹内大輔の写真日記(~2009)、だから仕事中だっていうのに…参照〕以来という、衝撃の事実が待っていました。4年8ヶ月振りですか…。もう、そんなに経ってしまうのですね。
しかし、お店の雰囲気、そしてマスターやお客さん方も、以前と変わらない感じで自分を迎えて下さったのは本当に有難い事でした。池田君も久し振りという事でしたが、それでも1、2年振りくらいらしいので、自分は懐かしささえ感じたものです。ライブの時間帯は、前より早めの設定になっていて、夜通し営業しているという事も無くなったそうですが(以前は、ライブが終わるのが終電後だったので、仕方なく次の日の始発電車で帰ったものでした…笑)、自分がお店のカウンターに座ると、瓶でビールが出てきて、永遠と飲んでいる状態になるというのは不変でした(笑)。そう言えば昔はここでよく飲んで、朝方になると潰れていたものでしたが(今より弱かったんですね…)、きっと今日は、昔より美味しく飲めている事でしょう。
ライブは、お客さんの様子を窺いつつ、2ステージ行いました。ここでは池田君のトリオとは違い、ジャズ・スタンダード曲をやるのが基本です。まあ、今回はスタンダード…というより、チック・コリアの曲やハービー・ハンコックの曲など、わりとモダンな感じの選曲が多くなりましたが、マスターからの“Spain”のリクエストも有り、楽しくやらせて頂きました。
残念ながらこの日はお客さんは少なかったのですが、それでも盛り上がった夜になりました。お店の感覚も思い出しつつ、まだまだやっていけそうな気すらしました(笑)。そしてマスターに言われて思い出した、「なんせ鮮血のピアニストだから」…という件…(笑)。
これは、その昔 Crazy Love に自分が出演していた時、なんと演奏中に鼻血を出してしまい、どうやってもその場では止める事が出来なかったので、急遽他の人にソロをとって貰って、その間に自分はトイレに駆け込んで必死に止めていた…という、今となっては笑える?話しがあるのです。演奏中に鼻血を出したのは、後にも先にもこの1回きりですが、やはりインパクトは相当なものだったのか、その後、事ある毎に Crazy Love では“鮮血のピアニスト”と呼ばれるようになってしまうのです…(笑)。まあ、鮮やかだから良いか♪…と当時は思っていましたが、まさか今日まで覚えていて貰っているとは思いませんでした…。
何だか懐かしさと共に、嬉しさも感じた1日になりました。そしてマスターから、「12月もやろう!」と有難い言葉を頂きまして、次回は12月16日(木)に、またデュオでやらせて頂きます。どうぞ良かったらお越し下さいませ♪…という事で、また経堂が身近な存在になってきそうですね(笑)。
☆経堂 Crazy Love のHP…www.jazzbar-crazylove.com/
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
前回のライブ〔スタンダード性参照〕こそ、若干即興性を交えた曲が多かったものの、流石に事前にリハーサルは行っていたのですが、今回それは全くゼロ…。本当に出たとこ勝負の世界でライブに臨んでいったのです。
勿論、鹿嶋さんと自分は何回もライブを一緒にやっているので、それまでの曲として、演奏が慣れているレパートリーも少なくはないのですが、それだけでは面白くない…という事で、今回初めて合わせるジャズ・スタンダード曲を何曲か揃えてみたのです。ちょっと前に、自分が鹿嶋さんに“Just Squees Me”をやりましょう!…と提案したところ、その感じに鹿嶋さんも合わせてくれたのか、“I Let A Song Go Out Of My Heart”と、“Do Nothin' Till You Hear From Me”を出してきました。
つまり、この3曲は全てデューク・エリントンの曲なんですよね…。その人の曲にしては渋いものが集まった気はしますが(笑)、それも一興という事でしょう。これに、前回も演奏して好評だった“Besame Mucho”も加え、完璧に即興なのは全4曲という事になりました。他の曲は、一応自分達が今まで何回か演奏した曲という事で、いわゆる慣れている曲…という選曲になったのですが、それでも打ち合わせが無しだったので、即興感は予想以上にあったと思います。本当に最初から最後までスリル溢れる演奏でした。
今回、鹿嶋さんとこういったライブをやってみて、凄い楽しい部分もあった反面、とても体力のいるライブだったとも思いました…(笑)。演奏し終わった後は本当に、身体から力の抜けた状態になってしまっていたのです…。自分的には気軽に挑戦した感じだったのですが、無意識的に気が相当張っていたようです。確かに、鹿嶋さんから繰り出される、歌の真に迫った部分の音の数々…。自分も、何気ない感じで弾いているだけでは支える事が出来ません。明らかに今までとは違ったアプローチの演奏…。刺激的な夜になったのは確かでした。
…何とも挑戦し甲斐のあるライブでした。しかし、毎回こういった感じのライブというのも、ちょっとキツそうかもしれません(笑)。また何か機会があったらチャレンジしてみたいなとも思った次第です。とりあえず、次回の鹿嶋さんとのライブは10月31日(日)と、もう来週に迫っており、場所も池袋の鈴ん小屋(りんごや)という、ちょっと変則的な感じにはなっているのですが…、恐らくここでは、いつもの感じに演奏していくと思います。…とは言え、鹿嶋さんの事ですから、それでも一般的なものとは異なったライブが出来上がると思うのですが(笑)。また楽しみにしている事にしましょう。どうもお疲れ様でした!
☆鹿嶋敏行さんのブログ…blogs.yahoo.co.jp/kajimarl_to_the_world
☆下北沢 Big Mouth のHP…www.livebarbigmouth.com/
昨日は、フルートの西仲美咲さんのカルテットで、久し振りの吉祥寺 Meg でライブをやってきました。言われるまで気付かなかったのですが、実はこの4人でライブをやるのは、今年の6月〔お互いを紹介し合う参照〕以来の事らしく、正直、そんなに経ってしまったのかと思わざるを得ない感じでもありました。
まあ、その間にも、自分は西仲さんと、カルテットという形ではないにしろ、何回かライブを一緒にやってきましたので、あまり久々な感じはしなかったのかもしれません。やはりベースの池田君との取り合わせが久し振りだったのでしょう。ドラムの和丸君とも最近一緒にやったので〔暢夫のいない西仲美咲カルテット 参照〕、言わばあれから1人増えただけなのですが(笑)、やはり、ベーシスト…という存在が1人増えたのと増えないのでは、大きな違いなのです。本番の前の打ち合わせの雰囲気も、やはりカルテットだからこその空気感がありましたしね。恐らく何かしらの?安心感が得られているのかもしれません…。
先程言ったように、西仲さんと和丸君とは、この5日前にライブをやったばかりですが、西仲さんの中でも、このカルテットだからこそ出来る曲…という位置付けがあるようです。選曲にしても、ライブの進め方にしても、やはり激しめの曲が多くなるというか、ノリの良い感じの曲が基本となる進行になっていました。
そして、それに呼応するかのように激しく曲を盛り上げていくリズム陣(別名、野郎3人)。明らかに5日前とはパワーの入れ方が違います(笑)。一応、何曲かはその時と同じ曲も演奏したのですが、曲へのアプローチは否が応にも異なってきてしまうのでした。
やはり、ベースの池田君の力の大きさというか、カルテットのメンバーそれぞれの個性が大きくなってきた証拠なのだと思います。誰か1人が欠けても、全く異なる音楽となってしまう…。それは逆に言えば、このカルテットはライブにおいて、メンバーそれぞれの個性を存分に出せるバンドでもあるという事ですね!…それは素晴らしい事で、だからこそ皆が続けていける部分でもあると思います。次回ライブは11月11日(木)と割りと至近で、同じく吉祥寺 Meg でお送りします。またどうぞ楽しみにしていて下さい!
☆西仲美咲さんのHP…misakinishinaka.com/
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆和丸君のHP…oki-zamami.jp/~kazumaru/
☆吉祥寺 Meg のHP…www.meg-jazz.com/
郷原君は、自分と一緒にライブをやる時は大体がデュオ編成で組まれたものになるのですが、今回のライブは、“Deep River”と名の付いた、郷原君が昔からメインでやっているバンドによるものです。編成はサックス・カルテットですが、そのバンド・メンバーというのも全員、自分の顔見知りなので(特に、ドラマーは自分のピアノトリオのメンバーでもある、佐々木俊之さんですので…笑)、本当に気軽に足を運べるライブでもありました。
しかし、何を隠そう自分は“Deep River”のライブを生で見るのは今回が初めてで、実際、自分は人のライブに行く事が殆ど無いので(笑)、今回は凄く貴重な時間を体験させて貰ったとも思います。よく自分と一緒にやるメンバーが、他の場所でライブをしているところを見るのも面白いもので、今回も、なんとか時間が空けられたので見に行けたライブでもあったのでした。
特に、今回はその“Deep River”のレコ発ライブでもあったのです。新作を出すとは前々から聞いていましたが〔竹内大輔の『奢らせて頂きます!』5.(郷原繁利編) 参照〕、なかなか実行する日が作れずにいた感じだったので、郷原君にとってこの日は、正に念願の日でもあったの事でしょう。じっくりと見させて貰いました。
“Deep River”というバンドは、郷原君や、そのメンバーのオリジナル曲を中心にやるバンドでもあります。しかし、普通のオリジナル・バンドとは違った側面で、今回はライブを見れた感じになったと思いました。…と言うのは、曲を殆ど知っているからです。自分が郷原君とデュオでライブをやる時も、曲の半分くらいは郷原君が作曲したのを演奏するので、今回のライブでは、デュオとの違い…という部分も含んだライブの見方にならざるを得なかったのです。
しかし、それがまた新鮮で面白かったです。わりと昔めの曲は、前回の作品『苔色の地平線』で既に知っている部分がありましたが、今回の新作に入っている曲というのは、バンド編成でのサウンドを殆ど聴いていません。勿論アレンジからして異なる箇所もあるのですが、ここはこういったアプローチになるのか…とか、こういったバッキングの弾き方もあるのか…とか、ドラムのトシさんが、郷原君の曲を叩くとこうなるのか…とか(笑)、色々な発見等があったりして、それこそ忙しく聴いていたものでした(笑)。
いや、そもそもCDとライブは違います。恐らく、新鮮と思っていた中にも、ライブだからこその盛り上がりが含まれていたに違いありません。それは、メンバー達の演奏中の表情を見ていれば明らかで、正にその時の、生きているライブが目の前で繰り広げられていたこそ、自分は楽しめたのだと思いました。
さて、今回自分が最も気になっていたのは、一部の曲ではありますが、このカルテット編成に弦楽器を入れた曲があったという事です…。しかも、郷原君とのデュオ・ライブでもよく演奏する“晴れた”という曲で、ストリングス・アレンジも郷原君が考えたらしいので、これは確実に押さえておきたい曲でもありました。
勿論この日は、ストリングスの方達(2人)を加えての演奏も実現していました。…そして、これら弦楽器を入れる事で出来上がるサウンドの奥深さというものに、改めて感心の一言…という感じでした。何だか、曲に新たな表情が出来上がったような気がします。それは今まで自分の中では思い描けなかった側面で、正に目の前が“晴れた”感じでした(笑)。弦楽器というものの可能性を、新たに感じた瞬間でもありましたね。楽しい時間を過ごせて良かったです!
☆郷原繁利のHP…sgohara.com/
☆中目黒楽屋のHP…www.rakuya.net/

5月16日(木)