その後、1941年に駿豆鉄道に吸収合併されます。駿豆鉄道は既に三島駅〜修善寺駅間の路線も保有していて、神奈川県に1路線、静岡県に1路線と、それぞれ独立した路線を持つ鉄道会社になりました。そして1957年に伊豆箱根鉄道へと改称。現在の社名となっています。
大雄山線全長 9,6km 程のミニ路線ですが、参詣鉄道という背景があるので歴史は結構古く、昨年で開業90周年を迎えました。その90周年の時には色々なイベントが行われたそうなのですが、そのファイナルイベントとして2016年10月1日に、この路線を走る5000系車両の1編成目の塗装を、かつての旧型車両のカラーとして復活運行させる事になったのでした。
この塗装は、グループ会社の西武鉄道車両の昔の“赤電”と呼ばれる塗り分けでもあり、ある意味で懐かしい反面、5000系はその塗装で走った事は無いので、挑戦的な復活とも言えるものでした。特別塗装である以上、期間限定の運行であると思いますので、今のうちに乗っておきたかったという事が今回の『鉄道さんぽ』選定の大きな理由になったのです。また、伊豆箱根鉄道駿豆線の方は、個人的にライブで三島方面によく行くので頻繁に乗っていたにも関わらず、大雄山線は今まで1度しか乗った事が無い路線であり、その意味でも久し振りに大雄山線を見ておきたくなったのです。
…以前の乗車は恐らく自分が中学生か高校生の頃なので(笑)、約20年振りの乗車となってしまうのは確実だと思いますが、そんな大雄山線の今をお届けしていきたいと思います。どうぞ御覧下さいませ!
●日時…2016年12月24日 ●距離…9,6km ●駅数…12駅
JR東海道本線で小田原駅に着くと。 15両編成が停車出来る東海道本線のホームからすると小さなホームが左手に見えてきますが、これが大雄山線の小田原駅になります。規模は小さいながらも、中小私鉄としては利用者の多い路線であり、3両編成とは言え、早朝と深夜を除いて終日12分毎に運転されているので、ダイヤ的にもシンプルで乗りやすい路線なのです。
小田原駅では、東海道本線と線路が繋がっています。これは大雄山線内に車両の大規模の整備工場が無い為、全般検査といった大規模な車両検査を行う場合は、東海道本線の小田原駅〜三島駅間を回送(甲種輸送…JR貨物等の機関車に牽引され、貨物扱いとして輸送させる)させて、駿豆線内にある自社の工場に入場させるのです。左上写真を注意深く見て頂けると分かると思いますが、線路は繋がっているものの、架線は張られていない事が分かります。これでどうやって車両を受け渡すかというと、JR側の機関車に数両の貨物車両を中間に連結し、架線の張られていない区間に誤って機関車が入らないように授受するのです。この光景は大変珍しく、甲種輸送時には沢山のカメラマンの被写体の的となります。
駿豆線の小田原駅には、早速大雄山最乗寺にまつわる天狗のモニュメントがありました。伊豆箱根鉄道は西武系なので、自動改札の雰囲気も何となく西武鉄道と似ています。そして、この日購入した切符は、1日乗車券『金太郎きっぷ』。これ1枚で大雄山線内が乗り降り自由な、正に『鉄道さんぽ』向き(笑)の切符です!…540円なり。
小田原駅の次の緑町駅までは 0,4km しかないので、早速“さんぽ”して向かってみましょう…。小田原駅から伸びる商店街の1つを歩いて進み、商店街が尽きてきた所が緑町駅入口…という近さでもあります。線路的にはこの先で東海道本線の下を潜るのですが、その為に高度を下げてきたら、次の駅に着いた…という感じでしょうか。
そして写真のように、早速90周年の復刻塗装車両に出会えました。大雄山線を走る車両は現在は全て5000系で統一されていますが、その装備は10年にも亘って割りとゆっくりと揃えられたので、各編成毎に仕様が異なっているのです。特に写真の車両はその第1編成目で、他の編成がステンレス製車両なのに対し、この編成だけ普通鋼製車両となっています。だからこそ、このような塗装変更が容易に可能で、復刻塗装の対象になったものと思われます。
5000系は全部で7編成あり、2編成目以降はステンレス製で、更に5編成目以降は、関東地方では数少ない転換クロスシート車となっています(右上写真参照)。6編成目以降では前面部にスカートが付き(左上写真参照)、行き先もLED方式に変更となりました。それまでの編成は、行き先に「小田原」と「大雄山」しか無いという状況を生かし、最初から前面に両方の行き先を固定表示させ、営業運転時にそれぞれの裏から電灯で照らす…といった仕組みにしていました。…なので、光線の具合によってはどちらの行き先も読み取る事が出来ます(笑)。
緑町を出ると、左に急カーブして東海道本線の下を潜ります。左上写真を見ると随分ときついカーブを通っているのが分かります。これは半径100mのカーブで、このカーブをクリアさせる為に、大雄山線にでは車両の大型化(1両の長さが20m)が難しく、全て18m車となっています。以前は17m車が限度だったそうですが、5000系は連結面間隔を通常よりも広げた設計にしており、18m車でも大丈夫にさせたのだとか。
また、このカーブでは線路にスプリンクラーも設置されていました。線路にスプリンクラーというのは、よく雪国を走る新幹線等で、除雪用に使われていたりしますが、こちらの使用目的はレールの軋みや車輪との摩擦を軽減させる為でもあるそうです。それぐらいきついカーブだと言う事でしょう。
東海道本線を潜ります。その先に、前述のかつての相模広小路駅がありました。更に井細田駅を過ぎて、五百羅漢駅へ。駅名の通り、五百羅漢のある玉宝寺や、多古城址等、付近には旧跡が多く存在しています。逆に駅名のイメージとは異なり、駅本屋はマンション併設の建物となっています。ホームからはこの先で潜る、小田急小田原線の線路も見えます。当駅から300m程に小田原線の足柄駅が存在しています。
…この先も“さんぽ”してみましょう。大雄山線は距離が短いので、頻繁に“さんぽ”をしないと、すぐに終点に着いてしまうのです(笑)。道路もほぼ大雄山線と並行していて、とても散歩しやすい環境でもありました。
小田原厚木道路を潜り、片面1面1線の穴部駅に着きます。大雄山線は12分間隔の運転頻度と書きましたが、単線で、列車の行き違い設備を持つ駅も限られているので、逆に言えばこれ以上は列車間隔を狭める事が出来ません。そこで、先程の回送列車の為に、計画運休させる列車を1日に2往復設定しています。車両検査等の際は、そのダイヤを使って回送列車を運行させているのです。
穴部駅から先も“さんぽ”してみましょう。大雄山線の路線延長が合計10km にも満たないと言う事は、起点から終点まで全て歩いても3時間は掛からないという事になります。確かに、今回はゆっくりと進めた方が良い感じはしました。この辺りは狩川と接近するポイントとなっているので、車窓の片側はわりと開けた風景が楽しめます。…とは言え車窓からはその堤防に遮られ、狩川自体を望める事は難しいです。より良い風景を楽しみたいなら列車から降りて、線路と川の間にある堤防部分を“さんぽ”するのが(笑)良いでしょう(左下写真参照)。
さて、今度は歩いてばかりでは“鉄道”さんぽにならないので(笑)、次の飯田岡駅からは列車に乗ります。この後はどこで降りようかと思いますが、線路が狩川を渡るポイントがあるので、その最寄りとなる塚原駅で降りてみましょう。当駅も、片側1面1線の小さな駅ですが、もはや大雄山線ではこれが標準です。これらの駅は無人駅が多いようです。
この狩川を望むポイントでは、大雄山線では貴重な富士山が望めます(右上写真参照)。手前の山に遮られ、山頂付近の少しの部分しか見られませんが、それでも富士山が見えるのは嬉しいもので、このポイントに立ち寄って良かったと思いました。近くを走る小田急小田原線は、手前の山から少し離れた場所を走っているので、富士山を車窓に暫く望めるのですが、大雄山線は山に近い所を走っているので、それらに遮られて富士山が見えるポイントが少ないのです。
そして、中間駅では最後の列車交換駅となる和田河原駅へ。やはり駅本屋がマンション併設となっています。ちなみに、読み方は「わだがはら」です。この駅では、終日駅員が配置されています。この次の駅は富士フィルム前駅となっていますが、狩川の向こうにある富士フィルム工場の正門へは、ここ和田河原駅の方が近いようです。
富士フィルム前駅を過ぎると、終点の大雄山駅に到着です。車庫が併設されており、そこと留置線とに挟まれた部分にホームがあります。線路はこの先には伸びていなく、ホームと垂直に接する形で駅本屋が建てられています。ここまで小田原駅からは21分。本当に小旅行という感じでした。
駅の周辺は南足柄市の中心部という感じで、スーパー、銀行、そして商店等が入ったビルが建ち並び、大雄山線としては小田原駅に次いで活気があるところと言っても良いでしょう。前述のように、最乗寺への玄関口でもあり、駅前からバスが出ています。また、距離的に5kmほど離れた小田急小田原線の新松田駅へも、頻繁にバスが出ています。駅前には童話で有名な金太郎像があり、観光客の格好の被写体となっています(今回は時期的に、サンタクロースの格好をさせられてました…笑)。また、駅の発車メロディも童謡の「金太郎」でした。
車庫は道路側からも拝見でき、線内の電気機関車の代用となっているコデ165形もチラ見?する事が出来ました(右上写真参照)。前述の甲種輸送時に運ばれてきた車両は、当線内はこのコデ165形で牽引します。元は鉄道省用として1928年に製造されましたが、1960年に相模鉄道〔鉄道さんぽ 40.(相模鉄道、本線編)参照〕へ譲渡、その後1976年に伊豆箱根鉄道に譲渡され、旅客用として使われた後に、1996年に事業者用に改造されたという、複雑な歴史を持った車両でもあります。
これで大雄山線の“さんぽ”は終了です。10kmにも満たない路線でしたが、その分、ゆっくりと沿線を楽しむ事が出来て、充実した時間になっていたのではないでしょうか。これからも地元の足としてまだまだ走り続ける…。そんな頼もしさを感じられた鉄道さんぽになりました。
☆伊豆箱根鉄道のHP…http://www.izuhakone.co.jp/
2016年の締めのライブ…となったのは最近の事でした、今回のライブ自体、ツアーの行程が決まった時点ではまだ組み込まれていなかったからです。しかしツアーを進めていくにつれ、2016年も終わりが近付いている事ですし、TRI4TH 結成10周年によるお客様への感謝の気持ちを込めて…という意味を含め、急遽フリーライブが決定したのでした。メンバー皆、忙しい中で、また、お店も12月とい状況でよくスケジュールが合ったなとも思いましたが、この時期でのフリーライブはやはりインパクトがあったようで、当日は満員御礼以上の人だかり…。後ろの方からはステージが全く見えなかったとも思われますが、多くの方にお越し頂けて本当に嬉しかったです。
渋谷 The Room は最近リニューアルし、バー・カウンターが広くなった反面、その分フロアの面積は狭くなってしまったかもしれません。それでも、この独特な雰囲気は健在で、TRI4TH としてもこのお店で熱い演奏を響かせてやりたいという願望も強くあったと思います。なんと、開場の1時間以上も前から既にお客さんの行列が出来ており、これにはお店の方も驚かれていました。何とも有り難いものです。
お店のオープンは19:00、そのままDJタイムが始まりました。今回のDJは TRI4TH チームとしてもお馴染み、MAISAWA さん、IWATA さん、そしてゲストDJとして坂田かよさんも加わり、とても頼もしい布陣にお集まり頂きました。途中には関谷君がリーダーのバンド、黒船の音源もかけてくれる等、一時たりとも見逃せない選曲が続きます。自分達のモチベーションも上がりつつ本番に臨む事が出来ました。
既にフロアはパンパンで、前の方は身動きすら取れないような状態にも見えました。しかし自分達のライブが始まると、その予想を覆すかの如く、激しく動きながら自分達の音楽を楽しんでくれている様子が目に飛び込んできました。それにしてもお客さんと自分達の距離の近さは凄いです(笑)。ホーンズの2人は、既に楽器が客席に被っているような印象と言っても良く、その息遣いも聞こえる程の近さだったというのは間違いありませんでした。そんな状況で披露した全2ステージ。どちらも一気に駆け抜けました。
ちなみに関谷君は、前回のライブで破壊したベース〔TRI4TH、『踊るインストクリスマス』に出演!参照〕はまだ直らず、別のウッドベースを持ってきたものの、なんとライブ中には突然エレキベースも披露(右上写真参照)されました。ウッドベースが調子が悪かったのでは無く、恐らく“狙っていた”と思われます(笑)。
そして、なんと新曲も惜しみなく披露されました。フリーライブだから既存の曲だけでという考えは通用しないのです(笑)。タイトルは“Boozer”。酒飲み…という意味のこの曲は、途中でテンポアップして皆で大団円のように締め括る、今までの TRI4TH であったようで無かった曲でもありましょう。また、最近のオープニングの流れから取り掛かっている別の新曲も、そろそろタイトルが定まりそうです。こちらは後に決まり次第の明言とさせて頂きましょう(笑)。
アンコールでは、トランペットの織田君が扮する?オリサンタも登場し、投げ銭制の意味を布教させるかの如く、踊って、投げて、挟ませました(笑)。本当に楽しい時間を皆さんと過ごせました。これもCD『Defying』リリース・ツアーの得た結果だとも思います。どうもありがとうございました!
そして『Defying』ツアーも、残すところファイナルの1日のみですね。この度、ゲスト出演として、自分達のレーベルメイトである MASSAN × BASHIRY から、MASSAN の参加も決まりました!…一体どのような景色が見られるのでしょうか…。絶対に損はさせないライブです。自分達の集大成を是非体感しにきて下さい!…今年も1年間 TRI4TH を応援して頂き、どうもありがとうございました。来年2017年も早速のツアーファイナル・ライブも含めて、どうぞよろしくお願いします!
☆2017年1月9日(月・祝)代官山 UNIT
Open…17:00〜、Start…18:30〜
Charge…前売り3500円、当日4000円(共にドリンク別、学生は500円割引)
Member…≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Ts,Ss)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Key)竹内大輔
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com
☆渋谷 The Room のHP…http://www.theroom.jp
今回、Tsumuzi 君が考案したセットリストの流れとして、各月毎に御自分の曲を充てて、その月を順々に進めていき、音楽で1年間を振り返ってみる…という趣向が凝らされたものとなりました。例えば、Tsumuzi 君の代表曲である“二月二十六日のタンゴ”は2月に割り当てられ、春らしいイメージの“ローチェの香り”は4月、夏のイメージとして作った“Palacio Blanco”は8月という感じです。ちなみに、今回のアルバムの代表曲である“俺のリベルタンゴ”は、CDの発売月に則って11月が割り当てられていました。
ちなみに、1ステージ目が4月から始まり、12月まで…。2ステージ目は2月から始まり、その後のアンコールもまた12月まで進んだので、セットリストで季節を2周したような感じでしょうか。この趣向ならではの選曲もあったので、この日は本当に特別な1日という見方が出来るのかもしれません。そして、月毎に曲があるという事は、つまりはこの日の曲数も膨大な数になっていたのです。恐らく、Tsumuzi 君のライブでは今年一番、沢山の曲に取り掛かったかもしれません(笑)。ある意味、やり切った感がありました。どうもありがとうございました!
…これにて、3rd.CDリリースに即したライブは幕を閉じましたが、Tsumuzi 君の中では既に新しい作品への意欲が湧いているそうで、こちらの展開も楽しみにしていきたいですね。今年も Tsumuzi 君のライブや作品作りには沢山関わらせて頂きました。また来年もどうぞよろしくお願いします。お疲れ様でした!
☆Tsumuzi 君のHP…http://tsumuzi2013.wixsite.com/ernestocielorecords
☆六本木 CLAPS のHP…http://c-laps.jp/
蒲田駅に降りるのは結構久し振りだったと思います。本来ならばJR京浜東北本線で向かうところですが、せっかくなので滅多に乗らない、東急多摩川線経由で向かってみる事にしました。元東急東横線所属の、東京メトロ日比谷線直通用だった1000系を、東急多摩川線・池上線用に改造した1000系1500番台(左上写真参照)、7000系として登場し、足回りは新型同様に更新するも、車体は50年以上もの歴史を持つ東急最古参の7700系(右上写真参照)等々、渋い路線ながら見所の多い車両達と出会いながらの往路はなかなか楽しかったです♪
蒲田駅は久々でしたが、今回のイベントが行われていた東口こそ、本当に初めて降りたかもしれません。少々昭和の香りが漂う駅前のロータリーの中に小さめの広場があり、今回のイベントはそこにステージを組んでいて行われていました。前日の土曜日と合わせて、何組もの出演者がいるようで、しかも自分達の2組前の出演者を見てみると、なんとサックスの横田寛之君率いる ETHNIC MINORITY ではありませんか(上写真参照)。既に多くのお客さんを魅了していたのは流石で、個人的にもゴリゴリのサウンドを久々に楽しめて良かったです。
このように、実は今回、偶然にも出会えたミュージシャンは多く、何気に色々な人が出演しているイベントなのだと改めて感じさせられました。そんな自分達の出番は、日もそろそろ暮れてきた16:20頃から…。ボーカルトリオで、敢えてしっとりと聴かせるようなライブを目指して、ステージに上がったものでした。
ステージの最初こそ、まだ薄明るい感じでもありましたが、やがて完全に日も暮れ、駅前も夜らしい雰囲気になってきました。しっとり目の曲が多かったですが、中には手拍子も促したりしまして、4ビートでビートルズのカバー曲等も演奏していきます。関谷君の頼もしいベースソロも炸裂していました(笑)。ここで感じたのが、やはり蒲田の方々の温かさ。本当に楽しそうに聴いてくれていて、皆さんの笑顔がこちらにも伝わってきて、冬の寒さも吹き飛んでしまう程でした。40分程の短いステージでしたが、沢山のお客さんと楽しさを共有出来たのではないかと思います。どうもありがとうございました!
クリスマス間近の日曜日に、短い鉄道の旅(笑)、そしてライブを拝見し、自分達の演奏も行う事が出来た1日になりました。考えてみたら、結構盛り沢山で、贅沢な時間を過ごしていたのではないかと思いました。復路は往路と変化を付け、京浜東北線で帰りました♪
☆山岡美香さんのHP…http://www.mika-yamaoka.com/
☆蒲田東口商店街のHP…http://www.e-kamata.jp/
さて、ここでの演奏は実に1年振り…。この時期特有の、強烈な西日を受けての演奏となりましたが、与え足れた時間をたっぷり使って、デュオ演奏の魅力をお届けしてきました。最近取り上げているビートルズのカバーの“Bird”を皮切りに、竹内大輔オリジナル曲やクリスマス曲を混ぜながら音を会場に響き渡らせていきます。この響きこそが、この場所の最大の魅力でもあると思っているのですが、演奏していて本当に気持ち良いのです。熱帯植物館だけに、会場内も適度に暖かく、のどかな昼過ぎの時間を楽しんで頂けたのではないかと思いました。
…なんせ、郷原君に至ってはTシャツ姿でしたからね(笑)。この格好でクリスマス曲を演奏しているというのは若干の違和感もありましたが(笑)、Bridge の世界観満載の時間でもありました。多くの方に楽しんで頂けて良かったです。どうもありがとうございました!
☆Bridge のHP…http://bridge-duo.com
☆郷原繁利のHP…sgohara.com/
☆新木場夢の島熱帯植物館のHP…www.yumenoshima.jp/
ただの2マンライブではない…というのは具体的にどういう事かと言うと、まずは常に今回の出演者である、丸本さん、又吉君、そして自分の3人は、基本的にステージに出ずっぱりだという事です。…とは言え、それぞれのソロ曲も勿論あるのですが、ここで特徴的なのは、ステージの後方に出演者の待機席を用意しており、自分がお休みの時はそこでステージを見ている…という流れのものなのです。…また、丸本さんのステージを何曲もやって、又吉君のステージを何曲もやって…という事もせず、本当に1曲毎に演奏者を入れ替えるくらいの段取りを組んでおり、ある意味で音楽番組形式とでも言いましょうか。自分としても経験の無いステージングがこの日は組まれていたのでした。
流石に事前にセットリストは決まっていましたが、いざ会場でリハーサルをしてみると、机上の事だけでは気付かなかった注意点が色々と出てきて、それらの確認には結構な時間が費やされたと思います。入れ替えが激しいだけに、スムーズな流れには持っていきたいところで、これは実際に演奏するようり緊張感が増すものでもありました(笑)。そして、本番は例の待機席からスタート。ステージ上で乾杯を交わし、ここから見たステージ(下写真参照)は想像以上に新鮮な光景でもありました。
実は、待機席にもマイクは置いてあり、ステージ上の人と会話のやり取りも出来ます。そして前述のように、ここではビール等のドリンクも飲んでも良し…。早速ビールを頂くも、慣れない環境でお酒のペース配分が進んでしまいそうですが(笑)、音楽番組での出演者の待機席って、こんな心境なのかな…と思ったりしながら、ステージの時間を楽しんだりしていました。
ちなみに、客席からステージを見ると、左上写真のような感じになります。普通にステージ上で談笑しているのが面白いですが(笑)、これは、この2マンライブの初期の頃からリスペクトしている、ミュージカル『Once』を参考にした形態(舞台上にバーカウンターが設置されているセットとなっていて、本番前や休憩中には観客が舞台に上がって利用する事が出来るそうです)なのだとか。…なるほど、確かに、いつしかステージと客席の境目も曖昧にしていったら更に面白くなるような気もします。
さて、ステージ上からビールを注文する…といった野望も果たしつつ(笑)、時間が進むに連れて、ここでの振る舞いにも慣れてきたような感じもしました。そんな中、自分のソロピアノ曲も今回は3曲、セットリストの中にバラバラに振り分けられており、勿論、自分がソロピアノを演奏中の時は、丸本さんと又吉君が待機席でこちらを見ているわけで(笑)、ここでも新鮮な気持ちでピアノに向き合う事が出来たと思います。
選曲は、アイルランド繋がりで“Firedance”、お馴染みの“Spain”、そして、今回はあまりにもクリスマスの印象が無かったので、“Merry Christmas Mr. Lawrence”…の3曲を放り込んでみました。どれも好評のようで良かったです。そして、すぐに次の展開に繋がるのもまた新鮮でもあったのでした。
序盤の方こそ3人の入れ替えは激しく、自分達も流れに乗りながら、徐々に場の雰囲気に慣れていくという感じでしたが、ステージも後半になると3人で演奏する曲も続いてきて、いつもの雰囲気に戻ってきたような感覚もありました。こうした見せ方もまた良かったのではないかと思います。お馴染みの DS では、CDでも又吉君がコーラスをとっている曲“フォトグラファー”を取り上げ、今月の新曲は、正に“Once”というタイトルが付けられていました。丸本さんと又吉君の合作であり、最初から2人で歌う事を前提としたアレンジ且つ、お客さん参加型ともなっていました。これもまた盛り上がったと思います。
そしてアンコールには、今年の自分達の総決算とも言える“Fifteen”、そして、昨年にもやらせて頂いた“Mrs Robinson”を演奏し、今回の2マンライブは幕を閉じたのでした!…本当に面白い企画で、お客さんも心から楽しんでいたのが印象的な時間でした。普通、お客さんからしたら、2マンライブですと、自分の目的ではない出演者がステージに上がった時に、どこか第三者的な目で見てしまう事があると思うのですが、これならば、そんな事も無くなるような気はします。つまり今回は、出演者達による1つの大きなワンマンライブだったと言えるのかもしれません。どうもありがとうございました。そして丸本さん、激動の?1年間お疲れ様でした。また来年もどうぞよろしくお願いします!…次回の自分達のライブは1月19日(木)になります♪…またどうぞお越し下さいませ。
☆丸本達也さんのブログ…blog.livedoor.jp/waits2/
☆又吉康人君のブログ…http://ameblo.jp/diary-iris/
☆吉祥寺 Manda-la 2 のHP…www.mandala.gr.jp/man2.html
店内は終始華やかであり、この日足を運んで下さった多くのお客さんへ、笑顔の絶えない空間が作り出せているような気がしました。そんな中、トップバッターののキモノやんの演奏が始まります。男女1人ずつの組み合わせのユニットで、どちらも和服で登場。『和二咲ク〜』に相応しい出で立ちで、今回のイベントは幕を開けたのでした。
聞くと、なんとキモノやんの2人は、この日が初東京ライブだったそうで、そんな舞台をこの日に選んでくれて、嬉しいような、申し訳ないような…(笑)。タップダンサーの丹精君の縁で今回の出演が決まったそうで、丹精君も同じステージに立つ機会も設けていました。少し退廃的な雰囲気を醸し出していたキモノやんでしたが、若さなのかフレッシュさもあり、今後が楽しみな感じでした。
続いて、Moon Ring。ピアノのくぼなつみさん率いるこのグループは、ギターはバイオリンに加えて、パーカッションやダンサーの方もいて、アイリッシュや、民族音楽的な要素を感じさせる音楽を作り出していました。また、今回の空間の中にダンサーの方がいるという風景がなかなか合っていて、それがまたオリジナルの世界観を作り出している印象が面白かったです。
…そして、弾楽の登場となります。弾楽のライブは8月の〔弾楽、1st.CD『和二咲ク水輪花』ツアー・ファイナル!参照〕以来、約4ヶ月振りとなりました。8月はツアー真っ只中という事もあって、ライブ数は当然の如く高頻度であった事を考えると、今回はだいぶ久し振りという状況でしたが、男勢3人は、当時の“水輪花”の衣装を着て、当時の雰囲気も出していきます。勿論、今年の大トピックであった 1st.CD『和二咲ク水輪花』からの選曲が中心としつつ、今後への展望も含めてか、新曲“土の香り”も披露されました。いづみさんらしい、落ち着いた印象の曲で、これが既存のCD曲のように、どのように今後成長していくのか楽しみです。
ところで、この日の演奏に関してですが、実は本番前のリハーサルをやったとは言え、殆ど何も決まっていないまま本番に突入してしまったので、一時はどうなるかと正直思っていました。しかし、やはり今年の夏に何度も何度もライブを合わせていただけあって、予想以上に?演奏がしっかりと成立していた事に驚きました。ただ、そこに時間という概念は無く、恐らくはいつものように長めな感じになっていたのだと思いますが(笑)、これもある意味で今年の集大成と言えるべき事だとも思います。昨年の今頃で今回と同じ状態だったら、今回のようなスムーズな演奏にはならなかったように思うからです。何だかんだで成長していた弾楽。これからも見守って頂きたいものです。
この弾楽ステージの後には、今回の出演者達とコラボでセッションを行いました。全部で2曲行い、ラストは“White Christmas”で締め括りました。ここでの即興の進化が問われましたが、お客さんの温かい眼差しで乗り切れた感じでしょうか(笑)。大きな拍手を頂け、ホッと胸を撫で下ろせたところでした。
こうして、何とか終われた『和二咲ク水輪花』ライブ。バンドの皆さんの協力があって実現出来た事に感謝の1日でした。どうもお疲れ様でした!…来年は弾楽にとって、どのような1年になるのでしょう。自分でも分かりませんが(笑)、まあ楽しみにしていて下さい!
☆渋谷 The Guinguette by MOJA のHP
…http://www.cafecompany.co.jp/brands/partyplan/the_guinguette_by_moja/
Club Quattro は個人的に初めて出演させて頂きましたが、空間の広さ、雰囲気、そして音、照明の良さ共に抜群で、こんな場所でのイベントに参加出来て、本当に有り難かったです。早速リハーサルの時点から、その照明の充実度に心がまず踊りました(笑)。
当日、PUFFY さんからお花が届く等、嬉しさは更に継続させてのスタートとなりまして、自分達も逸る気持ちを抑えつつも、本番にベストな状態で立てるよう、徐々にそのモチベーションを高めていきます。オープニング・アクトの DA-Dee-MiX は、約2年前に TRI4TH とも対バンをさせて頂いており〔TRI4TH、2015年初ライブ!参照〕、あの時よりも更にパワーアップしていたパフォーマンスに、早速会場も湧いていました。そして、TRI4TH の出番となりました。
…つまり、TRI4TH は今回トップバッターという順番でもありました。当然の順番でもありましたが、1バンド目なので、会場を徐々に温めて…というやり方は、自分達の辞書にはもはやありません(笑)。最初から飛ばして、中盤も飛ばして、最後まで飛ばして飛ばしまくる…という堂々の40分のステージをやらせて頂きました。その流れを作っていく為に、1曲目には最近出来立ての新曲を持ってきて、メンバー達の勢いも付けさせます…。ここでも既に勢いはありましたが、この勢いを落とす事なく、そのまま“Sand Castle”へ繋げます。この“Sand Castle”こそ、今までのステージの1曲目によく持ってきていた、勢いを付ける曲でもあったのですが、新曲を1曲目に持ってくる事で、更なるビルドアップが臨める展開になりました。今回は短いステージなので、より攻めまくらなければならないのは当然の事でしょう!
Quattro のステージは広いので、メンバーの動きも今まで以上に大きく、そして激しくやらせて頂きました。本来ならばキーボードとは反対側の陣取っているベースの関谷君が、今回はいつも以上にキーボードに近付いている事が多く、常にステージ内を駆け巡っていたような印象があります。ウッドベースを持ちながらのそのフットワークの軽さは流石だと思いましたが、その代わり、新たな代償を生む事にもなってしまいます…。
曲のそれぞれに見せ場を設け、お客さんも煽っていきます。正に TRI4TH は個性の塊。それぞれの楽器のポテンシャルを生かしつつ、動きで見せるところもあれば、その演奏テクニックで見せていくところも忘れてはいません…。演奏面で言えば硬派である我々だからこそ、表現出来るステージがあるというものなのです。
…というように書くと、堅苦しい感じになってしまうかもしれませんが、それらのマナーを守りつつ、エンターテイメント性も忘れずにお送りしていくライブは、演奏している自分達が最も楽しく思えるライブとなるわけで、そういったステージであればお客さんも絶対に楽しい筈なのです。その意味では今回、とても多くのお客さんと楽しさを共有出来たと思いました。ステージから見えた沢山のお客さんの踊り狂う姿(笑)、そして笑顔…、これらは忘れる事は無いと思います。最高に楽しい時間でした。どうもありがとうございました!!
そして、2バンド目には Schroeder-Headz の登場です。キーボーディスと、渡辺シュンスケさんのソロ・プロジェクトである Schroeder-Headz は、サポートドラムとベースを引き連れてのトリオ編成となっていましたが、それまでの空気を一変させるように、凛としたピアノの音から始まりました。確かにここで世界観は変わりました。
既にこの時点で、ピアノを主体とした音の世界にお客さんを引き込ませていましたが、その世界観の中でのダンサブルな曲も多く、会場の熱気も伝わってきます。ピアノを支配しているかのようなパフォーマンスも面白く、鍵盤を自由自在に操り、時には鍵盤の上に寝そべりと(笑)、アクションでもお客さんも魅了しているのは流石でした。
そしてトリの、→Pia-no-jaC←の登場です。これまで、YouTube では何度も見させて頂いたお2人のパフォーマンスですが、まさか生で見られて、しかも対バン相手として見られる日がくるとは…、感無量でした。そして最初から熱量をガンガンに上げてのステージ…、とにかく圧巻でした。誰もが言う、メンバーが2人だけとは思えない音の圧力…と、色々なところで耳にしてきた表現ではありますが、実際に耳にするとそれ以上、いや、視覚を伝わってくるパフォーマンスは言葉以上の破壊力を持っており、確かなテクニックと確かな表現力が、この会場の多くの人を魅力しているというのは、当然の事だと改めて納得したものです。…お互いのセンス、瞬発力、そしてエンターテイメント性と、どれをとっても隙が無く、これぞ→Pia-no-jaC←という道しるべが完成されているのでした。
ビックリしたのが、キーボードスタンドの仕掛け(右上写真参照)。唐突だったので呆気に取られてしまいましたが(笑)、こんな仕組みのスタンドがあるとは…。個人的にながら、普通に欲しいと思ってしまった程でした。本当に楽しいステージでした!
アンコールには、セッションの時間を設けてありました。→Pia-no-jaC←のセッティングに加えて、Schroeder-Headz の渡辺シュンスケさんのキーボードをセット、そこに TRI4TH Horns の2人が加わります。ここでイベント名の『踊るインストクリスマス』の、“クリスマス”の部分をフィーチャーするかの如く、“Jingle Bells”にてセッションが始まったのでした。
…いきなりトランペットの織田君がピアノを弾き出す、そしたら、→Pia-no-jaC←のピアノの HAYATO さんが、渡辺シュンスケさんと連弾を始める…等、このセッションは最初から予測不可能な事態に陥ります(笑)。織田君と HAYATO さんでピアノの連打対決等も始まってしまいましたが、そこにサックスの藤田君が応戦して、これまた大盛り上がり。なかなかに凄いステージでしたが、それぞれの見せ場もあり、音と音、そして人間と人間のやり取りが結果的に面白い時間になっていました。そして音が爆発的に熱量が高く、お客さんもスリル満点のステージを見ながら、白熱の時間を過ごせたのではないかと思いました。
そんなセッション感が伝わる写真(左上写真)です(笑)。皆で踊り狂った最高の時間になりました。どうもお疲れ様でした!…また、この日の模様は、今回のイベントをサポートとして下さった MEETIA さんによるレポートも写真、動画付きでアップされています。良かったら御覧下さいませ ➡ こちら
本当に最初から最後まで楽しいイベントであり、それぞれのバンドの個性、熱量も半端無く、自分達も更なる精進をしていきたい気持ちが大きくなるばかりでした。そして個人的には、今回のようなクラブスタイルにおける、ピアノという楽器のパフォーマンスの可能性を存分に感じられた1日にもなり、今後にも生かしていければと思います。色々と勉強させて頂きました。こうした貴重な機会に参加出来て、とても幸せです。どうもありがとうございました!
そして、ライブの激しさを伝える証拠写真です。ベースに大きな傷が付いていました…。恐らくライブ中に付いたものだと思われますが、アドレナリンが出っ放しだった本人は、その瞬間に全く気付いてなかったようです。御愁傷様でした…(笑)。
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆Schroeder-Headz のHP…http://schroeder-headz.com/
☆→Pia-no-jaC← のHP…http://pia-no-jac.net/index.html
☆DA-Dee-MiX のHP…http://da-dee-mix.com/
☆渋谷 Club Quattro のHP…http://www.club-quattro.com/shibuya/
☆MEETIA のHP…http://meetia.net/
まず、ネッツトヨタ群馬太田りゅうまい店はどこにあるのかと言いますと、最寄り駅で言えば東武小泉線の竜舞駅になります。…早速、どこ!?…という感じかもしれませんが(笑)、そもそも東武鉄道に小泉線という路線がある事自体があまり知られていないくらい、鉄道で向かうのは大変な場所にあります。群馬県の南東部に位置するので、東京から車で向かう場合は、埼玉県を越えてすぐ…という感じなのですが、鉄道で向かう場合は少し迂回をしなければならず、結構な根気も必要です(笑)。
…とは言え、鉄道も通ってはいるので、こちらで向かいたいところでもあり(笑)、今回自分は鉄道で向かわせて頂きました。まずは久喜駅まで向かい、東武伊勢崎線に乗り換えて館林方面へと向かいます。そしてここで路線図(左上写真参照)を見て頂きたいのですが、竜舞駅の位置を見るに、この付近は東武の路線だけで環状ルートが形成されていて、館林駅で小泉線に乗り換えるか、伊勢崎線で太田駅まで行って、そこから1駅戻るか…という、竜舞駅ならではの2つのルートが考えられるのです。
館林駅で小泉線に乗り換えた方が近い感じはしますが(実際、距離的にはそうですが)、小泉線は終日、2両編成のワンマン列車が行き交うだけの路線で、ローカル度はかなり高く、日中の運転本数も1時間に1本…。また、更に東小泉駅で乗り換えが発生してしまうので、実は便利な路線ではありません…。対して太田駅周りですと、太田駅までは特急『りょうもう』号が走っており、そこから小泉線の接続も概ね良いので、こちらの方がメインルートである事は明白です。
しかし、小泉線だけでも行けなくはないので(笑)、自分は敢えて館林駅で2両編成の小泉線に乗り換え(左上写真参照)、そして東小泉駅で15分程待って接続電車に乗り継ぎ(右上写真参照)、そして竜舞駅に着きました(右下写真参照)。勿論無人駅ですが、ここから徒歩10分程で今回の会場に着くわけです。それはそれは、鉄道旅の醍醐味みたいなものを味わえたというものです(笑)。
ちなみに東武小泉線は、自分の記憶が正しければ、とりあえず東武鉄道の路線の全線制覇を目論んでいた中学生の時以来、2度目の乗車…という感じだったと思います。あの時は4両編成の電車だった気もしましたが、輸送量、輸送力は縮小されている傾向もあり、時の流れを感じずにはいられませんでした。竜舞駅からネッツトヨタまでの道のりも風が強く、そして冷たく、早速北関東からの洗礼を受けているようでした。
しかしネッツトヨタの前の道路に出ると、車の交通量が多く、いきなり活気有るような風景に出くわした事に驚きました。周りには広い駐車場が整備されているお店が多く、全体的に明るい雰囲気も感じました。北関東に来る度に思いますが、やはり車社会ですよね。ネッツトヨタの他にも、多くのディーラーが暖簾を構えているのも頷けました。
ここで皆と落ち合い、リハーサルに入ります。正にネッツトヨタのロビーと言える場所での演奏となるようで、窓ガラスも大きく太陽光が差し込み、とても開放的なライブになる予感がしたものでした。リハーサル後には、お店の近くにある“ちろりん村”という焼きそば屋さんで、この日のお昼を購入。焼きそばは太田の名物でもあるらしく、美味しく頂いてからの本番へ臨む事が出来ました。
この日のステージは約1時間。この中で『子どものためのジャズライヴ』を、酒井さんをうまくフィーチャーする形で見せていかなければなりません。そして会場を見回したところ、家族連れやお年寄りの方等、大人の方も多く、実はこれは予想済みでもあり(笑)、皆さんに楽しんで頂けるようなライブ作りを目指していきたいところでした。
自分達だけの選曲としては『わらべ JAZZ』からが中心となりましたが、せっかく酒井さんと御一緒するので、何か TRI4TH 流にアレンジした曲をお届けしたいものです。そんな中、やはり時期的にもクリスマス曲は取り上げたく、“赤鼻のトナカイ”や“White Christmas”等、今回の為にアレンジした曲を酒井さんと一緒に演奏していきました。…しかも“White Christmas”では、サンタやトナカイに扮した店長さん(!)やスタッフの方々が、お客さんにプレゼントを配るというサプライズ付き(笑)。お客さんにも喜ばれた事と思います。
本編最後の曲は、バイオリンと言えばこの曲!…という事で“情熱大陸”を、こちらも TRI4TH 流のアレンジで演奏させて頂きました。TRI4TH でこの曲を演奏する日がくるとは思ってもいませんでしたが(笑)、バイオリニストとのコラボによって実現した事を嬉しく思います。そしてアンコールには『わらべ JAZZ』から“ぶんぶんぶん”。皆でアドリブソロをとりつつ客席にも伺いつつ(笑)、ジャズらしく盛り上がった時間をお客さんと共有出来たと思います。どうもありがとうございました!
お客さんからも好評で、過去最高に盛り上がったとの言葉も頂きました!…イベントの今回のテーマであった『子どものためのジャズライヴの世界』ですが、ジャズって本当は難しくなく、誰でも楽しく盛り上がれるジャンル…というコンセプトを基にお送りした今回のライブは、正に年齢は関係無く、誰でも楽しめる空間をお届け出来たように思います。自分達も演奏していて楽しかったです!
…そして、いつの間に日は暮れておりました。帰りは太田駅まで車で送って貰い、ここからは特急『りょうもう』号で久喜駅へと向かう事で、行きで2回乗り換えて1時間以上も掛かった道のりを、30分程でダイレクトに結ぶ事が出来ました。今回の演奏と共に経験した、北関東地域の東武鉄道の旅。どちらも印象に残る1日となりました♪
☆ネッツトヨタ群馬太田りゅうまい店のHP…http://www.netzgunma.co.jp/shop/i.html
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆酒井ありささんのブログ…http://blog.i-voce.jp/vocest/author/007/
本番前に美味しくお酒を頂いていた黒船メンバーがお店に戻ると、既にレスザンのステージは始まっており、会場も温まっている雰囲気が伝わってきました。これは当然の事ではあると思いましたが、お客さんの中には、今までの『和魂洋祭』のような和をイメージしていた方もいるとは思う中で、もうお客さんを虜にしているステージは流石だと思います。
そして実は、今回レスザンのドラムに、黒船のドラマーでもある佐々木俊之さんがサポートしているのも特徴的でした。つまりダブルヘッダーだったという事ですが、黒船との音楽性の違いも見事に使い分け、まるでバンドの一員(ガールズバンドなので、それは叶いませんが…笑)のようにドラムを叩いていたのが印象的でした。ステージから戻ってきても余裕の表情…、これは黒船のステージでも暴れて貰わねば…ですね(笑)。
そして、自分達黒船の出番となりました。図らずとも、メンバー皆、黒っぽい衣装を貴重とした出で立ちでステージに上がり、今年の黒船活動の総仕上げのような気持ちで演奏に臨んでいきます。まずは関谷君オリジナルの“New Frontier”から始まり、奄美民謡の“ヨイスラ”へと繋げていきます。それぞれ黒船の 1st.、2nd. CDの代表曲であり、今回はお互いの作品からバランス良く抽出して、ステージを進めていった感じでした。
その中でも3曲目にお送りした“斎太郎節(大漁唱い込み)”は盛り上がりました。この曲は、今年初めて黒船で仙台公演を行った時にアレンジして持っていった意欲作でもあり、今年の活動が大きく反映されている曲でもありました。津軽三味線、ピアノと共にソロがあり、軽快感のあるテンポの中で盛り上がっていきます。こうしたアドリブソロに重点を置くやり方も、黒船の楽曲制作の特徴の1つであり、黒船らしいレパートリーが増えた事も今年のトピックの1つになりそうですね。
アンコールを頂き、まずは黒船メンバーで、お馴染みの“豊年節”をお届けし、次にレスザンからシンガー2人をお呼びして、3ボーカルで“Silent Night”をお届けしました。この時期ならではの豪華なひと時。皆さん良い時間を過ごせたのではないでしょうか。今年の2月に第一幕を行い〔黒船企画『和魂洋祭〜第一幕〜』開幕!参照〕、沢山の方々にお越し頂けた『和魂洋祭』…。第四幕も無事に閉幕となりました。どうもありがとうございました!…次回の黒船ライブは、来年の2月17日(金)に決定しております。皆さん、予定を是非空けておいて下さいませ。よろしくお願いします!
…そして、この12月9日という日は、エンジニア速水さんの誕生日でもありました!…黒船メンバーから純米大吟醸をプレゼント。おめでとうございました。健康でいて下さいね(笑)。
☆黒船のHP…http://www.peaceofcake.net/kurofune/
☆LESS THAN 1 THOUSAND のHP…http://999ladys.tumblr.com/
☆渋谷 Last Waltz のHP…http://lastwaltz.info