昨日は、ボーカルの彬子さんの、月に1度(必ず)の恒例のバンドでのライブでした。前回のライブ〔渋谷 Under Deer ライブ 参照〕こそ、久し振りにお店を変えてのライブでしたが、今回はいつもの六本木 Morph-Tokyo に場所を戻しつつ、慣れ親しんだお店でのライブという感じでやっていきました。
ただ、大きな違いは、今回も前回と同じく、ギター抜きの4人編成でライブを行ったという事でしょう。このお店では初めての試みですが、それ故ステージ上でのキーボードの位置が、従来のギターの位置に移動してみる等(下手→上手)、意外に雰囲気的な大きな変更点が出ていたのではないかと思います。無論、お客さん側から見た場合は、真ん中にボーカル、そして下手側にベース、上手側にキーボード、奥にドラム…という配置になっているので、バランス良い感じでご覧頂けたのではないかと思います。
初めての試み…と言うと、何だか前もった心構えが必要だったかのかとも思われますが、そこは出演し慣れている場所だけあって、特にステージ配置についての下準備等は必要ありませんでした。むしろ実際にその場所に座ってみて、そこの雰囲気にあった演奏を心掛けるようにする方が大事でしょう。今回は4バンド中、4バンド目と、最後のトリを務めるという順番でした。
ステージ上は、上写真のような配置となっており、やはり自分のキーボードの位置が、今までと比べて新鮮に映ります。音の聴こえ方も若干異なっているようで、これも慣れだとは思いましたが、本番中になれば、大して気にもならなくなってきました。
1曲目に“Game”、2曲目に“Destiny”と、彬子さんのお馴染みのオリジナル曲が続きますが、この“Destiny”に関してはアレンジを変え、少しボサノバっぽい雰囲気で、優しく柔らかい感じで演奏していきました。メロディの大元は変わっていませんが、バックの演奏や歌い回しは結構変えたので、とても興味深く聴けたのではないでしょうか。このように、今まで出来上がっていた曲を更にアレンジを変えて演奏するのは、今回が初めてでしたが、なかなかの手応えと新鮮感があったので、また機会に巡り合えたら考えてみたい事柄だとも思いましたね。
そして今月の新曲は、“N”という曲でした。なかなか抽象的なタイトルでですが、本人に聞くと特に意味は無いと言われてしまう(笑)この曲、目玉は何と言っても、ベースの相澤卓也さんがボーカルも担当するという事です(右上写真参照)。…とは言え、デュエットという感じの構成にはなっていなく、ちょっとしたハモりと、歌のサビの部分で掛け合いが行われる…という程度にはなっています。
しかし、これも初めての試みですので、お客さんは驚かれたのではないでしょうか(マイクは目立たずに?用意されていましたが、前もって歌うとは言っていなかったので…笑)。元々サビが印象的な曲だと思っていましたが、これで更にインパクトを与える事になったのは間違いありません。このバンドも、色々な展開がやってきて面白いものですね。
その後、“光のワルツ”、“天使の梯子”と、お馴染みのナンバーを演奏していきますが、この日は最後にもう1つ、初めての試みが行われました。それはステージのラストに持ってくる曲を、いつもの“Keep On”にはせず、前回のライブでの新曲だった“Your Love So Special”を持ってきたのです。“Keep On”は、それこそこの曲が出来てから毎回ライブで演奏している曲で、しかも殆どがライブの最後に持ってきた曲でもありました。それはある意味で、バンドの代名詞のような曲という役割も果たしていたのですが、この日は演奏自体も全く行いませんでした…。もしかしすると、“Your Love So Special”という曲に込める新たな期待と、今までのライブに一区切り置く…という、2つの意思が取れるのかもしれませんね。演奏メンバーも4人だったので、今まで何度も出演した Morph-Tokyo ですが、気持ち的にも新たな思いで望めたライブだったと思いました。今後にも期待して頂きたいところです!
今回は久々に、演奏メンバー全員で、打ち上げらしい打ち上げもしましたし…。結局、朝まで飲んでしまいました(笑)。この勢いで?次回もやっていきましょう。勿論6月のライブは既に決まっていて、6月14日(火)、場所は久々の、鶯谷にある東京キネマ倶楽部です。ある意味で集大成のようなライブにしたいとか…。頑張りましょう!
☆彬子さんのブログ…ameblo.jp/akiranochikara/
☆六本木 Morph-Tokyo のHP…www.morph-tokyo.com/
道中はずっと雨で、前述の通り道を間違え、しかも途中で交代した海野さんの運転に皆でビビりつつ…という時間が続いたせいか、お店に着いた時には皆、既に疲れてしまっていた感もありました(笑)。しかし、お店の方に桐生(群馬)名物のソースかつ丼のお店(志多美屋と言い、ソースかつ丼の発祥のお店でもあるとか…)を教えて貰ったので、ここで精神的にも満足感が生まれたのは幸いでした。リハーサル後に腹ごしらえをしつつ(左下写真参照)、いざ本番に立ち向かったものです♪
今回 Village に出演するのは、自分は2回目でした。しかし、前回はというと2006年の夏の事〔竹内大輔の写真日記(~2009)、桐生まで行ったのだから…参照〕でもあったので、実に5年振りの出演という事になっていたのです。勿論、その時は海野さんとでは無いですし、お店自体もその間に移転をされていたので、気持ち的には初出演に近いものがあったように思います。Village というお店は、昔からその独特な雰囲気が個人的に好きでしたが、移転してお店が大きくなっても、その部分は変わっていないようで、何だかホッとしたような気分にもなったものでした(笑)。
前回のお店の時は、ピアノはアップライトでしたが、新しくグランドピアノが入ったようで、それと自分の持っていったキーボードと組み合わせて、海野さんのサウンドを作っていきます。いつものように、この日も殆どが海野さん自身のオリジナル曲ですので、セッション的な部分も含めつつ、攻めの姿勢で演奏していきました。
この日は、お客さんの入りが割りと遅かった事もあり、ライブ自体も30分押しくらいで始めざるを得ませんでしたが、最初は変に冷静過ぎた部分もあったでしょうか…。どちらかと言うと2ステージ目の方が、演奏的にも柔らかくなっていき、お客さんも盛り上がって頂いて、より楽しい時間を過ごせたような気がしました。今回、自分にとっての海野さんの新曲が3曲程ありましたが、こうしたライブを何度も踏む事によって、徐々にそれらを身体に馴染ませる事が出来たので、この先もどんどん楽しくなっていくような気がします。このメンバーで Village で演奏するというのは、最初は意外な感じがしたものでしたが、終わってみれば、是非また行けたらと思えるようなライブになりました。
帰路時には雨も止んで、道もスムーズだったので1時間半くらいで自宅に着く事ができ、これにて今回のプチ・ツアー?は幕を下ろしました(勿論、他のメンバーはまだ先の道中が待っていますが…)。最後に車中で行った“音楽用語しりとり”もなかなか盛り上がったので(笑)、またこんな機会があればと思いますね。…どうも皆様お疲れ様でした!
☆海野あゆみさんのHP…ayumi-unno.com/
☆桐生 Village のHP…www.geocities.jp/village_jazz_and_blues/
東京(関東)に住んでいて電車によく乗る方なら、Suica や PASMO のどちらかは持っている事でしょう。関東圏では最も広まっている電子マネーであり、鉄道・バスの乗車に、買い物と、その便利さは今更説明するまでもないと思います。JR東日本から発行されたものが Suica で、その後に続いて民鉄、バス業者が導入したのが PASMO ですが、関東圏内に住んでいる限りは、どちらを使ってもほぼ変わらないと思います(しいて言うならば、発行や払い戻しの出来る場所の違いですね)。
しかし、自分は断然 Suica を使っています…。何故かと言うと、交通系ICカードの中では、最も日本全国での通用度が高いカードだからです。御存知かもしれませんが、JR西日本で発行しているのが ICOCA(イコカ)、JR東海で発行しているのが TOICA(トイカ)、JR九州で発行しているのが SUGOCA(スゴカ)と、現在、地域別に色々なICカードが発行されているのですが、これらは今、どのカードとも互換性があるようにされています。つまり、Suica を1枚持ってさえいれば、大阪のJRだろうが、九州のJRだろうが乗れてしまうわけで、更に九州内では他のICカードとも互換性が持たれているので、例えば、九州の久留米市内等を走っている西鉄バス(路線バス)にも、Suica で乗れてしまうわけなのです。
PASMO にはここまでの互換性はありません。あくまでも、Suica の地域内で使えるという事だけで、それは逆に関西の ICOCA でも、東京の私鉄に乗る事は出来ないのです。自分は気が付くと地方の鉄道に乗りに行ったりするので、やはり Suica が手放せないのですが(笑)、ただ、この事も2013年の春を目途に、更なる互換性が進められる事になっているようで、Suica も PASMO も、より一層の共通化が目指されるのでしょう…。
とにかく、自分にとって今一番便利なのは Suica です。しかし Suica というのは、そのどれもが同じデザインにされており、昔のJRのオレンジ・カードや、民鉄のパスネット(懐かしいですね)のように、それぞれの個性を出しにくいのも事実です(そもそも、個性が必要かという話しもありますが…笑)。…という事で最近、自分の持っている一般的な Suica から変更させたのがこちらです。
見た事がありますでしょうか?…“モノレール Suica”です!…JR東日本の子会社にもなった東京モノレール〔鉄道さんぽ 6.(東京モノレール羽田線編) 参照〕が、自社で発行している Suica で、デザインもオリジナルの、写真のようなものになります。こういった、普通の Suica とは別デザインで作られているのは、他に東京臨海高速鉄道(りんかい線)だけで、こちらは、普通の Suica の緑の部分が水色っぽくなっているだけなので(ちょっとしたキャラクターが描かれていたりもしますが…)、オリジナル性で見るならば、モノレール Suica に軍配が上がるかもしれません…。
このモノレール Suica ですが、りんかい Suica も含めて、普通の Suica と使い勝手は全く同じです。本当に、デザインだけの違いなのです…。まあ、発行や払い戻しが、東京モノレールの駅でしか出来ないというハンデはありますが(笑)、ずっと使い続けると思えば、大した問題ではありません。…という事で前置きが長くなりましたが、以上な感じで、これからは自分でも気に入りつつ、こちらの Suica を大事に使っていきたいと思っています♪
今年の春も、毎年恒例となっている自分自身の九州へのツアーが行われました。いつもの通りシンガー・ソングライターの Daddy 津田さんに呼ばれてのツアーで、今年は北九州地区以外に大分でも演奏を行ったので、晴れて“九州”ツアーと呼ばせて頂きましたが(笑)、こうして徐々に広がりをもって訪問出来るのは、本当に嬉しい事でもあります。勿論、ツアー後の鉄道の旅も充実させていましたが(笑)、順に振り返っていきたいと思います。
3月31日(1日目)
大惨事となった地震の月の、最後の日となった3月31日に、自分は九州の大分に向けて出発をし始めました。まだ都内の鉄道では、結構な減便が行われていた時期で、羽田空港にも行くのも余裕をもってという感じでしたが、無事に空港に着けたのは幸いでした。ただ、空港内の灯りは節電を行っており、いつもより暗めという印象も受ける事になります。しかし、こうして空港ターミナル内をよく見渡してみると、天井には天窓も設けられている等、それによって光が届いているという事も実感させられました。成程、よくできたターミナルなのだとも思います。
今回の大分までの便は、最近この路線に就航したという、スカイネットアジア航空を利用しました。ANA(全日空)傘下ではありますが、値段も安く、今回のツアーには有難い存在の航空会社です。主に九州路線を運航していますが、利用するのは久し振りで、羽田空港から乗るのは初でした(今まで、地方から羽田に向かう時に利用していたのです)。
離陸して、いざ進路を西へと向けますが、ドリンク・サービスが行われたのは意外でした。…と言うのは、親元のANAではドリンク・サービスは既に有料(水やお茶等は無料)になっているからです。ANAより値段が安い、こちらの方がドリンクが無料というのは興味深いですが、ANAの格安部門という航空会社ではなく、もう、別ブランドとしての航空会社としての自覚があるのかもしれませんね。確かに、飛行機の塗装にしても、機内のデザインにしても、南国に行くという風情が十分に感じられる航空会社でもあります。
名古屋付近を過ぎ、琵琶湖付近を過ぎ、中国山地を抜けて…、天気の良いフライトは順調そのものですが、やはり飛行機は早いです。結構な山の中に存在する広島空港を見ると、若干進路を南西に向けましたが、もう降下の準備の開始です。日本地図を見れば分かりますが、大分という場所は九州の中でも一番東に位置し、それは山口県の真南ぐらいの場所にあるのです。直線距離で言うと、福岡空港や北九州空港、そして山口宇部空港よりも近く、本当に広島の先…と言っても言い過ぎではないような気がしました。
…さて、大分空港に到着しました。まだ羽田空港を出てから1時間半くらいしか経っていないのが素晴らしいですね…。迎えの Daddy さんは少し遅れていましたが、初めて訪れた空港という事で、こういう時の時間潰しではお馴染み?の展望デッキにて、飛行機でも眺めている事にしました(笑)。ちょうどスターフライヤーの旅客機が、タッチ・アンド・ゴー(簡単に言えば、着陸後に素早く離陸体制に入り、再度離陸する事)の訓練を行っているところでした。デッキは左下写真のようにワイヤーが張られていて、更にその足元にフェンスがあって近付けないので、飛行機撮影には残念ながら適さない場所でしたが、海が間近に望めるとあって、気分転換には良かったと思います。
そうして Daddy さんの車が、ボーカルのルージュさんも乗せつつやってきました。ルージュさんも毎回のツアーでの心強い協力者でありますが、この日は一緒に演奏する予定ともなっていたので、北九州から足を運んできていたのです。役者は揃った!…という事で?一路大分市内へと車を走らせていきました。
大分市内までは、車で1時間程…という感じでしょうか。大分空港は、大分市内にあるのではなく、国東半島の東南側に位置する為に、ここから別府湾をほぼ半周するように向かわないと、市内までは到達出来ないのです。この遠さが大分空港のネックでもありましたが、その代わりに杵築市や別府市等、街の様子を見ながらの車の旅も出来たので、結果的にはなかなか楽しめていたかもしれません(笑)。そうして大分中心部を抜け、大分川を渡り、車は牧という所に到着しました。
着いたのはライブハウスではなく、温泉施設の前でした(笑)。どうやらここで、ひとっ風呂浴びてからお店に向かうようです。まだツアーは始まったばかりで疲れてはいませんでしたが、移動距離を考えると、もしかしたら身体には無理をさせていたかもしれません。身体を温泉に馴染ませ、改めて心機一転でライブハウスに向かわせる事にしましょう♪
そうして、今回演奏するお店に到着です。見た目には一軒家と見間違う程のお店ですが、中はれっきとしたライブハウスで、成程、確かに“音楽”という雰囲気がとても伝わってきます。ここは“fサウンドカフェ”というお店で、Daddy さんは勿論、さばいばるいとうさんも出演した事のあるお店との事…。まさか自分が“単体”で出演する事になるとは…。
…と言うわけで、ここでは基本的には1人での演奏となったのですが、先程前述したように、ルージュさんを交えての演奏と、それともう一方、地元のギター弾き語りの Toimo さんという方とも、1曲程一緒に演奏する事になりました。これは Daddy さんがセッティングしたもので、前日に Toimo さんが誕生日を迎えた為に、“自分との共演”をプレゼントしたのだそうです。
何とも恐縮な話しではありますが、Toimo さんは基本的に地元で演奏活動を行っているので、他の地方の人との共演経験も難しい事から、今回は良い機会にもなったのではないかとも思いました。しかも曲は Toimo さんのオリジナル曲で、勿論自分は、ぶっつけ本番に近い状態での挑戦です(笑)。ただしメロディを大切にされているのか、非常に分かりやすい曲でもあったので、ほぼ問題無くステージをこなす事が出来たのは良かったです。何か少しでも印象に残って頂けたら幸いですね。
ルージュさんとの共演曲は結構多く、4~5曲はやらせて頂きました。この中には今まで自分がレコーディングもさせて頂いた曲もありますし、今回初めて披露する曲もあります。ルージュさんも九州の方なので、一緒に自分と音を出せるのは、今回のようなツアーの時、つまり1年に1回あるか無いかという感じではありますが、そんな貴重な時間を過ごせたのは良かったと思いました。皆さん結構真剣に聞いて下さって、遣り甲斐があるステージだったとも思います。
このように、この日は共演の多い日でもあったのですが、2ステージある内の1ステージは、自分1人だけでたっぷりと演奏させて頂きました。久し振りの自分単体でのライブに、最初は慣れも必要かなと思いましたが、暖かいお客さん方のお陰で、楽しく弾けたと思いました。一応はジャズのピアニスト…という事で紹介されましたが、演奏した曲はスタンダードの他に、洋楽や邦楽のポップスや自分のオリジナル曲など、わりと幅広くやったと思います。やはり、初めてのお客さんには、聴きやすさ、取っ掛かりさも重要だと思ったからです。
ライブも盛り上がり、その後にはお客さん方やマスターも含めて、打ち上げが始まりました。ここまで来ると、普通に人の家でのホーム・パーティーみたいに思えてきましたが(笑)、大分の方々との楽しい話し…、十分堪能させて頂きました。色々と御馳走になってしまいましたし、ツアー初日として、良い感じで始められたと思います。共演も含めて、皆様どうもありがとうございました!
そして、このまま大分に泊まるかと思いきや、やはり今夜中に北九州に戻らなければいけないとの事…。この時点でもう時間は24:00近かったのですが、ひとまず、Daddy さんの車の運転に託す他無さそうです(笑)。このツアーでまた訪れる大分県を後に、現在の Daddy さん宅に向けてこの日は終わりを告げました。道中は2時間半以上は掛かったように思います。
4月1日(2日目)
疲れたように眠った後の2日目ですが、気持ちの良い目覚めでありました。JR門司港駅に程近く、鉄道もすぐそばを走っているようで、たまにガタンゴトンと聞こえてきます。そんな中、まずは昼食を…という事で、ルージュさんの働き場所でもある、うどん屋の“千兵衛”というお店に向かいました。ここは門司港に来る度に何度か寄らせて貰っているお店でもありますが、今回はお店の2階の個室に案内され、うどんどころか、鍋をつついて食べるという状況になり、お昼から贅沢な時間を過ごさせて頂きました。
そもそも、こんなスペースがある事自体が知らなかったですが(笑)、個室…というかフロアも別なので、本当にゆったりとした時間が流れたものでした。自分も昼間からビールを頂戴してしまい、どんどん楽しい気分になってしまいます…(笑)。この後、少々の散策を行おうとしていた自分でしたが、結局 Daddy さんの家に舞い戻り、昼寝の時間としてしまいました(笑)。何とも贅沢、且つ、素直な気持ちに忠実に動いた1日でもありましたね。
さて、この2日目のライブは、門司港そわあるというお店にてです。ここは以前、さばいばるいとうさんの UNIT で出演〔さばいばるいとう UNIT、西日本・九州ツアー(2010.8.5~8.13)参照〕させて頂きましたが、今度は自分名義での出演となり、何だか前日の f サウンドカフェと言い、伊藤さんの通った軌跡を追っている自分がいるような気がしてきてしまいます…(笑)。喫茶レストラン風のお店で、店内は数々のソファ・タイプの椅子があり、存分にお客さんにも寛いで貰いながらライブを見て頂けそうでした。この日はオープニング・アクト?として、Daddy さんにも弾き語りライブをやって頂き、自分も早速楽しんでしまいました。そのまま自分の出番と移っていきます。
このお店には、アップライトですが生ピアノが置いてあります。以前の伊藤さんのライブの時には確かまだ置いていなく(代わりに、電子オルガンがあったような気が…)、自分達が持っていったキーボードを使っていたので、ここのピアノで演奏するのは今回が初めてでした。やはり自分にとっては生ピアノの方が有難く、テンションも高めで演奏をしていきます。
まずはジャズ・スタンダード曲を何曲か、そしてカバー曲を交え、そのままオリジナル曲も加えていきます。やはり久々の街で演奏しているという状況であるので、曲は分かりやすいところから入っていくのが得策だと思ったからです。既にお客さんの中には、馴染みになってきた方々も大勢いらっしゃいますが(嬉しいですよね!)、それでも1年振りという歳月は、徐々に曲に慣らせていく必要があると思うわけです。勿論、演奏する曲には、その説明をしていくのも重要な場です。
自分のソロだけの演奏を何曲か終え、今度はゲストの方を加えて進めていきます。このツアーでは皆さん御存知の、盲目のトランぺッターの小倉久司さんとであり、毎年毎年、自分も楽しみにしている時間でもあります…。打ち合わせ等は殆ど無しで、選曲に関しても、ほぼこの場で決めていく感じです。スリリング且つ、本当にジャズらしい時間と言うか、真のライブらしい時間がいま始まったとも言えました。即興のブルース曲なんかは、特に音楽が聴かない人でも、お互いの楽器で会話をしていくような感覚が垣間見えたのではないでしょうか。正に“音”という言葉でコミュニケーションです。1年振りの共演に、言葉はいらなかった…と言うと、格好付け過ぎでしょうか…(笑)。
やはり、トランペットが入ると、サウンドに華やかさが増します。最後には自分のオリジナル曲である“On The Way Home”も演奏し(このツアーではお馴染みになっている曲で、小倉さんも1年振りに関わらず、よく覚えていて下さいます)、お客さんも大変喜んでくれて、そのままアンコールへと突入しました。アンコールはもう景気良く、“Take The A Train”を弾いてしまいましょう。ここはもうお互いの演奏が爆発したと言うか(笑)、お互いの力を出し切った形になりました。その熱さが伝わったのか、会場内でも手拍子が上がり、皆で一体になって盛り上がっていきます。最初から最後まで、本当に良い時間を過ごさせて頂きました。
この日は色々な方に駆け付けて頂いて、本当に嬉しかったです。ライブ後には、皆でお話しも沢山させて頂きましたし、賄いも美味しく頂きました(笑)。今回の、北九州での演奏はこれで終了となって、次の日から再度大分へと向かいますが、また1年後?に、良かったら寄らせて頂きたいものです。改めて、ありがとうございました。そして、小倉さんとの次回の共演も楽しみにしたいと思います!…この日は、最後の北九州の夜を満喫した感じになりましたね。
4月2日(3日目)
わりと朝早くに、この日は出発しました。…と言うのも、昼過ぎまでに大分県の九重町は飯田高原に行かなければならなかったからです。九重町も何度も足を運ばせて貰っている場所ですが(以前の Daddy さんの家が、九重町にありましたからね)、北九州から見ると、結構遠い距離に位置する場所です。しかも、途中までは高速道路無しで向かうので、時間も掛かるのは当然の場所です。朝8:00過ぎには家を出て、お昼頃までに着ける予定で、車を飛ばしていきました。
道中の運転は順調そのもので、大分県に入って高速道路に乗りつつ、由布岳(左上写真参照)を見ながら九重町に入ります。しかし、ここがゴールではなく、高速道路を降りてから、また再び山を上がっていく感じになります。…九州というのが、如何に山がちな場所である事がよく分かるというものですが、そんなこんなでこの日の目的地の場所、飯田高原は宮柱邸宅という所にやってきました。
…と、まずはその場所の前に、昼御飯を案内されました。宮柱邸のすぐ近くに建つ、結構新しめの建物で、ロッジ風のレストランになっていたのですが、店内がこれまた洗練されている事。食事も洗練された感じのものが出され、これは関東で言うところの、軽井沢や清里のような雰囲気があります。いきなり歓迎されて、こちらは驚くばかりでしたが、再度、宮柱邸に案内して頂きました。
この宮柱邸というのは、名前の通り、宮柱さんという方の所有している別荘で、広々としたその建物の一室にはグランドピアノが1台置いてあり、小さな音楽会ぐらいなら開催出来るようなスペースが用意されているのです。実際、ここでは何度かコンサートが行われており、地域を盛り上げる事にも貢献しているのだとか…。暖炉等も置いてある、非常に温かみを感じる場所で、何だかここで演奏出来る事が嬉しく思えてしまうような、そんな心境にもなりました。
しかし、この宮柱邸ですが、高原の真っ只中に位置し、かなり人里からは離れた場所にあると言えます。こんな所に、そんな簡単にお客さんが来るものなのでしょうか、、…という思いは、全くの不用でした。演奏時間が近付くにつれ、自分でもビックリするぐらい沢山の方にお越し頂けていて、その会場は満員の状態に!…地元の方が多いとの事でしたが、この場所で定期的に演奏会をやっているという事が、広く知られている証拠でしょう。また、皆楽しみに来て下さっているというのも強く感じ取る事が出来ました。これは…期待に応えなければいけませんね!
…という事でこの日は、ジャズ・ピアノ・コンサート…と言うよりは、皆にジャズに親しんで貰おう…という方向で取り組んでみる事にしました♪…実際にお客さんに聞いたところ、普段、音楽に触れる機会はかなり少ないらしく、コンサート…というと、やはり真っ先にはクラシックが思い浮かぶとの事…。これでは、この場でいきなりジャズの曲をやっても、?マークが出てしまうに違いありません。まずはポップスの、どなたでも知っている曲から耳を慣らして頂いて、そして徐々にジャズらしい雰囲気にもっていく事にしました。
途中では何となく、ジャズとは何か…的な説明も入れてみましたが、特に難しい話しはしていなく、とにかく雰囲気だけでも伝われば良いかな…という程度です!…そもそも同じ音楽なのですから、難しく考える必要は無いのです。ただ、ジャズの聴き所というのもやはりありまして、それを知っているのと知らないのでは、面白さの度合いが違ってくるわけです。…最終的には、ジャズの曲を演奏して拍手が来れば良い…。これで十分ではないですか!
嬉しかったのは、こちらが説明すると、お客さんも素直に反応してくれるというものでした。これは説明し甲斐がある!…というわけではなくて(笑)、皆で一体になっている感じが心地良かったのです。お客さんにも好評だったようで、自分のオリジナルCDも何枚か購入して頂けました!…こうした東京から遠い場所で、自分の音楽を聴いて下さっている人達がいる…。何だか本当に有難いものです。演奏後には、お客さんとの団欒の時間もあり、Daddy さんも加わって(最後の方には、いつの間にかステージに立って弾き語りを始めていましたが…笑)、和気藹々とした時間が流れたものでした。
…さて、時が経つのは早いもので、そんな宴会に近い団欒の時間を過ごしていたら、辺りが暗くなってきてしまいました。周りには殆ど何も無いので、日が暮れると本当に真っ暗になってしまっていましたが、これぞ高原の夜ですよね。この日は、宮柱さんからホテルを用意して下さるという事で、近く(…とは言え、車で15分くらい掛かりましたが)の温泉付きの観光ホテルへと案内されました。そして次の日の昼、また自分は演奏の為に宮柱邸に舞い戻ってくるのです。その前に…、ひとまずこの日は休息といたしましょう。どうもお疲れ様でした!
4月3日(4日目)
充実したホテルライフ?を満喫し、この日はお昼前頃に再び宮柱邸へと向かいました。昨日、ホテルに車で向かっていた時は暗闇の中を走行していたので、どのように走っていたのかはよく分からなかったのですが、やはり昼間になると景色が変わります…。どうやら、宮柱邸から更に高度を上げた所にホテルは位置し、付近には本当に湯気がたっている箇所があるなど、出来ればもう少しじっくり居たいところでもありました。
さて、宮柱邸に着きました。この日はお昼にもここでピアノの演奏を行い、そして今ツアーのすべての演奏スケジュールは終了するのですが、なんとこの日は子供達に向けた演奏を行うようです。子供達…というのは、本当に子供達で(笑)、大きくても上は中学2年生…、下に目を向けると、小学校にも入っていない子達ばかり(こちらが大多数)と、なかなか経験の無い状況になってしまうようでした。
ここでの演奏は、また普段とは違った側面が必要になりそうです…。しかも、宮柱さんが気を遣って頂いているのか、拘りなのかは分かりませんが、自分が演奏している時間は、その会場は子供達だけの空間にさせるという事で、大人達はその場から退出…、本当に“自分”と“子供達”だけの状況が出来上がっていたわけです。これはなかなか大変でしたが、手拍子をさせる等して、演奏に参加型の形を作り、なんとか一体感を持たせたものでした。子供達も、最初は緊張しているようでしたが(たぶん、自分が緊張していたからですよね…笑)、徐々にほぐれ、最後には皆で手拍子をしながら音楽を聴いてくれる…という場になったのは嬉しい限りでした。
…こうして、今回の演奏スケジュールは全て終了しました。ホッとしたと同時に、この日の事もあってか、何だか勉強になった気分でした。ツアーに行くと、やはりその場その場での状況によったステージングを求められますが、それは“地域”で判別するのではなく、やはり“人と人”との状況が重要になってくるのですね。また来年も、ここでの演奏はお願いしたいと言って頂けましたので、自分も更に腕を磨いて、また立ち寄らせて頂けたらと思います。ひとまず宮柱邸の皆さん、2日間、ありがとうございました!
…さて、ツアーの日程自体は終わりましたが、これで自分が素直に東京に戻る…わけがありませんよね(笑)。ひとまずは Daddy さんに連れられて、知り合いの蕎麦屋で軽く腹ごしらえをして、車でどこかしらの場所(駅)まで送って貰う事にしました。
この“どこかしらの場所”…というのを説明するのは難しいですが(笑)、何度も自分は九州に足を運ばせて貰っているという事もあり、現在は九州の鉄道の完乗を目指しているところでもあります。九州新幹線も開通しましたし、それを道中に入れながら、東京に戻る4月6日までの、あと3日間と半日…、効率良く、かつ充実した鉄道の旅を楽しみたいものです(笑)。
山を降り、九重を市街に出てくると、ここはJR九州の九大本線という路線が走っています。付近の大きな駅となると、隣町に豊後森という駅がありますが、まだこの路線は、完乗を果たしていない路線です。ここから乗ると、上りも下りも豊後森駅から片方側しか乗れない事になり、完乗を目指すなら、結局またこの駅に戻ってくる必要があります。
…という事で思い出してほしいのが、昨年の〔竹内大輔、北九州ツアー(2010.4.1~4.5)〕での模様です。この時の鉄道探索時に自分はJR日田彦山線で南に向かい、久大本線との接続駅である夜明駅(日田彦山線の終点でもあります)まで来て、その駅から久大本線で西に向かい、久留米駅へと到達するルートを通っていました。つまりは、久大本線の夜明駅から東側が、まだ自分の乗っていない区間でもあるわけです。少し豊後森駅付近からは距離がありますが、Daddy さんも快く?引き受けてくれたので、ひとまずの目的地は夜明駅となりました。しかし、ここは前回も紹介したように、特に大きな駅ではなく、Daddy さん的にも、何故この駅に?…という感じだったかもしれませんが(笑)、とにかく無事に夜明駅まで送ってくれました。…今ツアーのお礼を言って別れ、いよいよ自分の趣味の旅のスタートです(笑)!
・番組の詳細…www.nhk.or.jp/hot-asia/special/110508.html
また、自分では確認していないのですが、現在もこの番組の予告編が結構流れているらしく、そこにも自分達は僅かながら映っているとか。ただ、聞いた話ですと、移動中のバスでボーっとしている姿が…だそうです(笑)。まあ、確認は是非番組でよろしくお願いします!
☆amin さんのHP…www.amin-wu.com/top.html
またまた前の話しになってしまいますが、5月1日(日)、ボーカルの鹿嶋さんと、幡ヶ谷にある Heavy Sick(なんという名前だ…笑)にて、“カノフェス Vol.6”というイベントに出演をしてきました。これは、鹿嶋さんの知り合いの“カノープス”というバンドが企画したイベントで、バンドの結成6周年にあたる、アニバーサリー的なライブの1つとなっていました(同じ時期に、関東の数カ所でライブを行う予定だそうです)。
幡ヶ谷という静かな雰囲気の住宅地の、商店街沿いの建物にひっそりと佇む Heave Sick もまたユニークな存在でしたが、最近、鹿嶋さんとライブをする時は、“ライブ・バー”という形態よりは、いわゆる“ライブハウス”らしい場所での出演機会が多くなっています。鹿嶋さん自身も、まだ慣れない部分はあるというものの、これはある意味で自分達の挑戦とみても良いように思います。実際、この日の演奏も、とても盛り上がったものとなりましたし…。
1曲目の、お馴染み“Seasons Of Love”を演奏した時からもそうでしたが、会場内で見て頂いたお客さんの暖かさを感じました。そして同時に、恐らくカノープスのお客さんが大勢だと思うのですが、凄く真剣にライブに参加されている雰囲気が伝わってきたのです。これは本当に素晴らしい事で、まだカノープスは出演もしていないのに、ステージと客席との一体感が溢れ出ていたのです。このパワーは素直に凄いと感じましたが、自分達のライブも真剣勝負そのものだと、改めて自覚したものでした。
そんな中、カノープスへのアニバーサリー・プレゼント…ではないですが、カノープス自身の曲を自分達がカバーさせて頂きました。鹿嶋さん曰く、歌詞が選定の決め手となったという“月に逢いたい”という曲で、カノープスのお客さんばかりの前で、こちらも結構な挑戦だとも思ったのですが(笑)、大きな拍手で迎えられ、演奏は大成功だったように思いました。
ただ、実はこの曲を演奏するのはこの日が本当に初めてで、それまでの期間にリハーサル時間が取れなかったので、ほぼ本番ぶっつけの状態となっていた背景は見逃せません。しかし、これはある意味で、自分もまっさらな状態で演奏する事が出来たので、鹿嶋さんの持ってきた譜面のアレンジをそのまま、シンプルに表現する事に繋がったとも思うのです。特に仕掛けも無い感じだったので、メロディや歌詞がストレートに伝わったのではないでしょうか。とても遣り甲斐のある挑戦だったとも思います。
この日は対バン形式で、自分達が2バンド目で、カノープスがトリの4バンド目と、お客さんにとっては長丁場だったかもしれませんが、皆最後まで残ってくれて、いや、むしろ最後になるに連れて、どんどん盛り上がってくる雰囲気にもなってきて…、楽しいイベントになりました。そしてそれは、カノープスの持つステージングそのものを表していると言っても、過言では無いと思いました(写真を見ても明らかでは…笑)。楽しい時間をありがとうございました♪…またどうぞよろしくお願いします!
☆鹿嶋敏行さんのブログ…blogs.yahoo.co.jp/kajimarl_to_the_world
☆カノープスのHP…canopus2005.jimdo.com/
☆幡ヶ谷 Heavy Sick のHP…www.heavysick.co.jp/club/
少し前の話しになってしまいますが、4月30日(土)に、赤坂 Kuro でよく共演をさせて頂いているバイオリンの Tsukasa さんと、合計2つの公演を行ってきました。午前中には埼玉県の南浦和で、午後には東京駅前の丸の内オアゾにてと、なかなかタイトな1日でもありましたが、それぞれのステージに特色が見られた、充実した演奏だったと思いました。
まず午前中は、南浦和さいたま市文化センターというホールで行われ、“さいたま音楽の祭典、ワンデー・ミュージック・アワー”というイベントに参加しての演奏でした。これは元々家族向けのイベントで、中には楽器製作のブース等もあったりして、それこそ気軽に音楽に触れて貰う…という主旨で進められていたのですが、例の大地震で、急遽チャリティ・イベントに変更され、入場料も無料になりました。
選曲に関しても、途中で若干の変更が必要になりつつも、今の自分達の気持ちを素直に反映させれば難しい事でもなく、バラエティに富んだ内容になったと思います。この時の演奏はバンド編成になっていて、Tsukasa さんと自分と、キーボードに岡ナオキさん、そしてパーカッションに山下由紀子さんという4人編成で挑んでいたのです。つまり、ピアノとキーボード…という、2人の鍵盤楽器で進めていったわけですが、自分はグランドピアノのみですし、岡さんは色々な音色でそれをサポートしてくれていたので、見事に棲み分けができ、そして曲の世界観の広がりへと繋がっていきました。また、リバー・ダンスの曲も行ったので、やはりリズムを出してくれるパーカッションも必要です。非常にバランスの良い感じになっていったと思います。
曲は“星に願いを”、“Amazing Glace”、“ハナミズキ”等の、いわゆるポップス・スタンダード系から、先程のリバー・ダンスの曲、そして Tsukasa さんのオリジナル曲も演奏しまして、中には自分もアレンジをやらせて頂いた曲もあるので、それぞれに愛着があり、より気持ちを籠められた演奏になっていったと思います。震災復興の為に行われたイベントでしたが、自分達の演奏というのは、やはり“いつものように”やっていきたいものであり、それが少しでも役に立てられたならば幸いという感じです。ただ、この為に作られた音楽の祭典というのは事実であり、それが今後にも繋がっていければ良いと思いました。この4人での演奏も面白かったので、また何かの機会を期待したいところです♪
そして、午後は場所を東京駅前に移し、丸の内オアゾというビルの○○広場(おおひろば)という場所で演奏させて頂きました。ここで、“ラフォル・ジュルネ・オ・ジャポン2011”という毎年行われているイベントの一環で、Tsukasa さんは毎年出演しているとの事でしたが、勿論自分は初めての出演でした。
基本的にはクラシックのコンサートのようで、しかも作曲家の“リスト”と“ブラームス”というテーマまで今回は(毎回、何らかの作曲家のテーマがあるようですが…)与えられていて、個人的に、なかなか挑戦し甲斐のある?内容にもなっていたのです。メンバーは Tsukasa さんと自分との2人だけでしたが、勿論、この編成のままでクラシックの曲を演奏していく事になり、いつもとは違う緊張感が自分を襲っていたようにも思います(笑)。
○○広場は、東京駅から向かってきて、一番近いところにある入口のすぐ脇に位置する為に、演奏している時のお客さんの数は相当なものになっていました…。ここでクラシック曲…、中でも“リスト”、そして“ブラームス”という、名立たる作曲家の曲を演奏する機会というのは個人的にもなかなか無いので、むしろ感謝すべき事だとも思いました。緊張も、むしろ自分への刺激に転換させていきたいところです。
気になる曲ですが、リストは“愛の夢第3番”、そしてブラームスは“円舞曲”と、どちらも自分が昔から耳にしてきていた有名曲です。ただ、自分としてはピアノ・ソロ曲という認識が強く、今回のようにバイオリンとの二重奏になるバージョンは聴いた事がなかったのですが、それでも曲の持つ魅力というのは流石で、曲を歌っていくという作業はどちらも同じ行程を辿るのです。一番伝えたい場所、一番感情を入れたい場所…というのは、一緒に演奏していく事で自然に気付く事ができ、それが曲のダイナミクスにも繋がっていきます。特に“愛の夢第3番”は、色々な表現方法が入り混じる大曲でもありますが、演奏中、楽しい時間を過ごせたと思いました。やはりこういう場を与えて下さって、“感謝”…という事なのでしょうね。
その他の曲目は、午前中に演奏した曲と被る曲もありましたが、急遽、ラストの曲を、この日初めて演奏する“Time To Say Goodbye”にしようという事になりまして、これがまた成功の判断だったとも思います。ピアノとバイオリンだけのシンプルな編成だけに、バイオリンのメロディが特に美しく、際立って広場内に響いていき、ラストに相応しい壮大な雰囲気を作る事が出来たと思いました。天井が高い空間でもあったので、自分としても気持ち良く弾けたのも良かったのでしょう。改めて、どうもありがとうございました!
いつも、Tsukasa さんと共演する時は赤坂 Kuro が殆どなので(笑)、今回のようなホールでの演奏、そして自分もグランドピアノでの共演と、とても新鮮な気分を味わう事が出来ました。演奏者は、それぞれの場所によって、演奏の雰囲気を変えていくのが必要とされますが、やはりホールという場所ならではの演奏が、この日は際立って感じる事が出来ましたね。お互いに楽しい1日を過ごせたようで良かったです。どうもお疲れ様でした!
☆Tsukasa さんのHP…www.hadashi.jp/
☆南浦和さいたま市文化センターのHP…www.saitama-culture.jp/bunka/
☆丸の内オアゾのHP…www.marunouchi.com/oazo/index2.html
今年の春は、あっという間に過ぎてしまったような…、そんな気がしてなりません…。3月の大地震から約2ヶ月が経とうとしていますが、そろそろライブの方も復活の兆しが見えてきたかなという感じです。しかし、頭の中にあるのは、常に地震とは隣り合わせにある…という事で、まだまだ予断は許されません。引き続き、気を引き締めてライブに臨んでいきたいものです…。5月は自分の新作CDのレコーディングも控えていて、少々ライブは少なめですが、1つ1つを大事にやっていきたいものです。どうぞよろしくお願いします!
●5月1日(日)幡ヶ谷 Heavy Sick
Oepn…17:30~、Start…18:00~、自分達の出番2バンド目、19:05~、
Charge…2000円(1ドリンク別)
Member…(Vo)鹿嶋敏行、(Key)竹内大輔
もう期日が迫っていますが(笑)、ボーカルの鹿嶋さんとのデュオ・ライブです。
最近は色々なお店に出演されている鹿嶋さんですが、今回も初めてのお店で、
鹿嶋さんの友人のバンドというカノープスが企画された“カノフェス Vol.6”という
イベントに呼ばれての出演となります。今回は、本当にぶっつけ本番となるので、
初めてのお店ながら、いつも以上に緊張感のあるライブとなる事でしょう。
どうやら“月”に関した曲が多くなるみたいですが、果たしてどうなるやら…(笑)?
●5月6日(金)、12日(木)、20日(金)、31日(火)赤坂 Kuro
1st.…21:00~、2nd.…22:00~、3rd…23:00~、
Charge…詳細不明
Member…(Vo)沢乃鏡子(6日のみ)、(Vo)折井敦子(12日のみ)
(Vn)Tsukasa(12日、20日、31日のみ)、
(Fl)平野とも子(31日のみ)、(Key)竹内大輔
今月も4回程出演させて頂きます、お馴染みの赤坂 Kuro での演奏です。
ボーカルの沢乃さんは相当久し振りですが、大人な雰囲気の1日となる事でしょう。
Tsukasa さんとの演奏は、もはやレギュラー化している感じもありますが(笑)、
フルートの平野さんと一緒に出演する31日は必見かもしれません。こちらは
結構クラシック色の強い1日になりそうです。頑張ってやっていきましょう♪
●5月11日(木)桐生 Village
Open…18:00~、Start…20:00~、
Charge…2500円(ドリンク別)
Member…(Sax)海野あゆみ、(Pf,Key)竹内大輔、(B)船曳耕市、(Ds)立山秋航
4月に千葉大学構内で行われたライブ〔千葉大学構内 Colza ライブ! 〕と
同じメンバーで、今度は群馬県の桐生へと場所を移してライブが行われます。
この Village というお店ですが、自分は過去に1度だけ出演した事があり
〔竹内大輔の写真日記(~2009)、桐生まで行ったのだから…参照〕、
今回は何と約5年振りの出演ともなります。ただ、その間にお店も移転された
との事で、ほぼ新しい気持ちで演奏する事になるのは間違い無いでしょう。
ジャズのお店だったイメージがあるのですが、このメンバーでのライブは
どのように行われるのでしょうか…。思い存分楽しんできたいと思います!
●5月13日(金)六本木 Morph-Tokyo
Open…18:00~、Start…18:30~、自分達の出番はまだ未定、
Charge…前売り2400円、当日2900円(共にドリンク別)
Member…(Vo)彬子、(Key)竹内大輔、(B)相澤卓也、(Ds)Soki
ボーカルの彬子さんの月1バンドライブ、5月もまだまだ記録更新中です!
場所はお馴染みの六本木 Morph に戻りまして、大きめのステージを生かした
ライブを期待したいですね。勿論、まだまだ新曲作曲も記録更新中です♪
ギター無しでこの場所でライブをするのは初めてなので、どんな雰囲気に
なるかは未知数な部分もありますが、どうぞお越し下さい!…自分は、曲の
殆どのアレンジを任せられていますので、そんな楽しみ方も出来るかも(笑)。
●5月21日(土)中目黒楽屋
Open…18:00~、Start…19:30~、2マン形式、自分達はそれぞれの後半に出演
Charge…予約2000円、当日2500円(共にドリンク別)
Member…(Vo)RayKay、(G)清水拓也、
(Pf)竹内大輔、(B)太田太、(Ds)吉川史紘
この日はバイオリンの Tsumuzi 君のバンド、ERNESTO-CIELO でライブをやる
予定でしたが、本人が体調不良で出演出来なくなってしまったので、急遽、
ボーカルに RayKay さんという方を迎え、歌モノのライブとしてお送りする事に
なりました。流石に突然の事だったので、自分達もセッションっぽく演奏する
方向になるとは思いますが、それもそれで緩い時間が流れる感じで、
楽しくなるように思います。インストも数曲やる予定です。せっかくなので是非!
●5月25日(水)沼津 Tony's Honolulu
Open…18:00~、Start…19:00~、
Charge…5000円(フリーフード付き、ドリンク別)
Member…(B)鮫島秀樹、(Key)竹内大輔、他…
ベースの鮫島さんに誘われ、静岡県は沼津にある、Tony's honolulu というお店で、
Somokey さんという人のバースデー・ライブを行います。…とは言え、どなたでも
参加出来るようで、お店に来て皆で音楽を楽しみながら祝おう!…という感じだと
思います。出演者は多く、詳細はお店のHPを御確認下さい。この日は、泊まりで
自分は参りますので、その土地の感じも楽しんでこれたらと思っています。
●5月26日(木)吉祥寺 Manda-la 2
Open…18:30~、Start…19:00~、自分達の出番はまだ未定、
Charge…2000円(ドリンク別)
Member…(Vo,G)丸本達也、(Pf)竹内大輔
こちらも久し振りです。ギター・ボーカルの丸本さんとのライブになります。恐らく
今年初の本格的なライブ(少し前に、共通の知人の結婚式で一緒に演奏した事が
ありまして…)だと思いますが(笑)、この日も熱いライブになる事でしょう。
お店のグランドピアノを使って、縦横無尽に?弾いてきたいと思います♪
以上になります。5月のレコーディングを控え、そろそろ自分のピアノトリオのレコ発ライブも考えていますので、こちらもどうぞ楽しみにお待ち下さいませ!
さて、もう先月の初旬くらいの写真になってしまいますが、噂の東京タワーの外観を見る機会があったので、ここに掲載したいと思います。確かに…先端…、曲がってますね。
今日、4月29日という日で、東北新幹線が全線で運転を再開する予定です。3月11日の地震の影響で全線で運転を見合わせていて、その頃には復旧の目処が全く経っていないという状況になっていましたが(線路の変形や架線柱の倒壊が何ヶ所にも及んでいたので、それは当然とも言えます)、その後、部分営業を何度となく行い、ついに全線運転再開の見込みになりました。この日、自分は新幹線に乗りに行くわけではないですが(笑)、ある意味で待ち焦がれた日でもありました。
先月、3月12日に九州新幹線が全線開通し、自分も4月の九州ツアーついでに(笑)乗りに行った1人ではありますが〔更なる広がりを見せた九州ツアー参照〕(笑)、そもそもこの時に自分は、九州新幹線の鹿児島中央駅から、山陽新幹線・東海道新幹線を経て、東北新幹線の終点である新青森駅まで行く予定でありました…。以前、東北新幹線“はやぶさ”号のグランクラスのチケットを入手した〔新幹線“はやぶさ”を予約する参照〕のは、この鉄道の旅の一環でもあったわけです。つまり、鹿児島県から青森県まで、この日で新幹線によって路線が1本に繋がる…筈でした…。九州新幹線開通1日前の3月11日、あの大地震が東日本を襲い、当然東北新幹線は全線でストップ…、九州新幹線は無事に開通するものの、未だに新幹線では路線は結ばれていなかったのです。
しかし、4月29日という日で、東北新幹線が約1ヶ月半振りの全線運転再開…。今度こそ、新幹線によって青森県から鹿児島県まで結ばれる日がやってくるのです。ただ、東北新幹線では一部区間で徐行運転を行ったり、3月5日に運転を開始し、現在まで1週間程しか稼働していなかった“はやぶさ”号も通常より1往復減且つ、300km/時運転は暫くは行わない等、流石にイレギュラーでの状態となるようですが、全線運転再開が与える影響は大きく、この事が日本の活性化に繋がればと心から思うばかりです。
折りしも、青森県では今頃が桜の丁度良い季節で、弘前城の桜はこれからが正に見頃となってくる事でしょう。ちなみに今グランクラスに乗ると、その料金から5000円が義援金として寄付されるのだそうです。今こそ自分はリベンジを果たすべきなのかもしれませんが(笑)、なかなかそんな時間も作れないのも事実…。今はこの東北新幹線で、東北地方に元気が届けられるようにお祈りする事しか出来ませんが、より、東北地方を身近に感じていきたいものですね。
そんなこんなで、この日は立川商店のライブでもあります。
●4月29日(金・祝)赤坂 November Eleventh
Open…17:00~、Start…18:30~
Charge…4000円ポッキリ
Member…≪立川商店≫(G)立川善久、(Vo,G)立川真明、(Ts,Cho)荒井啓太、
(B)山田直弥、(Sax)かわ島崇文、(Key)竹内大輔、(Ds)立山秋航
Special Guest…(Vo,Tp)KUWA☆MAN
見ての通り、フライヤーには東北地方が!…自分達も頑張っていきましょう!
昨日は、ボーカルの彬子さんのライブをやってきました。月に1回は必ずバンドでのライブをやるという方針のもとで今回も行われましたが、場所をいつもの六本木から移して、渋谷にある Under Deer というお店でやったのが、非常に目新しい事でもありました。
月に1回、必ずバンドでのライブをやるというのは、月日が経つに連れてそれは難しい挑戦ともなってきます。こういった方針にしてから、既に約半年が経とうとしていますが、新規開拓のお店でライブを行うというのも、長く続ける秘訣ではないでしょうか。そして、出来れば既存のお店とは異なった雰囲気の場所を望みたいところですが、ここ Under Deer は紛れも無く、今まで自分達がやってきたライブハウスとは違った方向性が感じられる所でもありました。
ライブハウスはライブハウスなのですが、どちらかというとクラブっぽい雰囲気でしょうか。また、店内の背後にはバー・カウンターが用意され、お酒の種類も豊富そうです。また、奥には厨房もあるので、パスタやピザ等、食事も注文出来るのが嬉しいところです。椅子やテーブルが数多く用意され、基本的には座りながら見る事ができ、更に客席の一段高い場所にはソファも何脚かあるので、より寛いだ時間を過ごす事が出来そうです。これは、お客さんのライブハウスでのそれぞれの過ごし方に対応されたものであり、その意味では様々なニーズに応えられたお店もあると言っても良いでしょう。確かに、席を立って盛り上がって聴きたい方もいれば、ソファに座り、静かにお酒や食事を楽しみながら聴きたい方だって多くいる筈です(そもそも自分がそうなのです…笑)。このお店は自分も含め、彬子さんも初めてブッキングして頂いたお店でもありますが、より多方面のお客さんに御覧頂ける機会にも繋がりそうですね。ライブも気合が入るというものでした♪
ステージですが、お店の壁のコーナーに三角になる形で設置されている為、どちらかというと小さめ…という感じでしょうか。ただ、今回はギター抜きの4人の編成での出演となったので、そんなに狭いと感じる事もありませんでした。むしろ、お互いが今までより至近の距離で演奏しているので、より息の合ったプレイが期待出来るというものです。
演奏そのものは、新しい場所でやる…というよりも、ギター抜きでやる事の方が大きな変化と思えるような状況でした。確かに彬子さんのバンドでは、今までギターが欠かさず音に加わっていたので、それが無くなるというのは、演奏面でも色々と考えなければいけない部分でもあったりするのです。そしてその埋め合わせの負担は、基本的には自分のピアノで補う事になるのは当然で、その辺りにも気を遣いながらの演奏になっていったように思います。
極端な話し、ハーモニー担当はこの編成ですと、もはやピアノでやる他無いのです。ベースでも出来なくはないですが、全体的にはピアノが分かりやすく支配出来る楽器なので、この際いつも以上に弾く事が求められるわけです。確かに、3割増しぐらいで弾かないと、何だか物足りなく聴こえてしまう(いつも聴いて頂いている方には…)恐れもあるわけで、…かと言って、弾き過ぎも歌を邪魔してしまう事になるので、色々とバランスが大事なわけです。ただ、自分はどちらかと言うと、バンド編成での場合、ギター抜きでライブをやる事が結構多いので、これは自然に身体に染み付いている考えでもありました。今回も6曲の選曲がありましたが、全て問題無く披露する事ができ、遣り甲斐のあるライブでもあったと思います。こうした対応もまた大事なんだと、改めて思った次第でもありました。
そんな中、今回のライブもまた新曲が増えました。タイトルは“Your Love So Special”というものですが、彬子さん曰く、凄く久し振りにギターで作った曲なのだそうです。そもそもピアノの弾き語りライブもやっている彬子さんですが、ギターを弾くイメージは全く無かったものの、今回は敢えてギターで作っていったそうです。ただ、あまりコードの押さえ方の種類は知らないので、簡単な曲になってしまったのだそうですが、自分はそれが逆にシンプルさを生み出して、今までにない感じの曲が出来上がったなと素直に思いました。勿論、新たにアレンジもさせて頂きまして、曲の持つシンプルな部分を壊さずに、無駄なく起承転結が出来上がったと思います。こういったシンプルな曲ですと、やはりメロディが耳に入ってきやすくなるんですよね。そんな持ち味を出した、今後も期待して良い曲のように思いました。ただ、ギターで作った曲が、皮肉にもこの日はギター無しの編成でやる事になるとは…(笑)。
この日は、自分達も含め4バンドの出演がありましたが、他のバンドが演奏している時には、ステージを見ている場合は勿論、食事・お酒を楽しんだり、お客さんとの触れ合いの時間を過ごしたりと、やはりこのお店の環境を生かした楽しみ方をしたいものでした。ステージ上のライブも大事ですが、自分は、こうしたお客さんやスタッフの皆様を話をしたり、一緒にお酒を食事を楽しんだりするのも、演奏と変わらず大事だと思っているので、こうした機会が作れたのは本当に良い事だと思います。全てのバンドのライブ後は、もうお店の中にいる全員それぞれで、思い思いの時間を過ごせるような感じになっていて、とても楽しい状況だなと思いましたね。
そんな時、お店の人から、イェガー・マイスターというドイツのリキュール(アルコール度数が35度!)が、お客さんも含めて何杯も振る舞われ(若干、割って飲んでますが…)、話しが盛り上がっていたせいもありましたが、これはかなり酔っぱらいましたね(笑)。自分は8杯ぐらい飲みましたが、ある時から急に身体にキました(笑)。自分は何とか無事に帰りましたが、その時に、お店の出口まで見送りをしてくれたメンバーは大丈夫だったのでしょうか(右上写真参照)。何にせよ、楽しい1日でした♪…またこのお店でもライブをやっていきたいものです。ひとまず、次回のライブは六本木 Morph-Tokyo にて、日にちは5月13日(金)です!
☆彬子さんのブログ…ameblo.jp/akiranochikara/
☆渋谷 Under Deer のHP…under-dl.iflyer.jp/venue/

5月16日(木)