1日だけライブ…という状況だけに、ライブの次の日はなるべく沖縄に滞在するべく(2日目に帰らなければいけない状況ではありました)、帰りの飛行機の便を出来るだけ遅くしたものですが、台風接近の影響で、帰路に予約していた飛行機は運休の案内が来てしまい、色々と変更を余儀無くされたツアーでもありました…。以前にも紹介したように、今回の沖縄の滞在時間は、たったの18時間〔沖縄滞在時間、約18時間 参照〕だったわけですが(笑)、状況が状況なだけに、非常に濃い体験が出来たと思います。時間が短かったからこそ、凝縮された印象になったのかもしれませんが、どうぞその約18時間の経過をご覧下さい!
8月3日(1日目)
今回の羽田空港発の飛行機は12:50発と、そんなに遅くはない便での出発となりました。前回のツアー〔西仲美咲、沖縄ツアー(2011.414~4.16) 参照〕が確か15:55発でしたので、今回は約3時間も早い便となっています。後者の便でも、その日のライブには間に合うように入れるので、2日間しか滞在時間の無い沖縄へ少しでも長くいて貰おうという、西仲さんの配慮なのかもしれません。
そもそもこの時点で今日か明日には台風が接近する事が分かっており、行けるには行けるとしても、帰ってこれない可能性を誇示されての訪問となっていたので、ある程度の覚悟は出来ていたつもりでした。しかし、この日の東京は良い天気で、写真の通り、夏の空が広がっていた光景を目にしてしまった事もあって、どこかで「大丈夫」だろうとも思っていたのでしょう。新しくオープンした、空港第1ターミナルの展望デッキにて、そんな気楽な自分がいたものでした。
航空会社はもう言うまでもなく、お馴染みのスカイマークです。この10月末からは成田空港への就航も決まっており、ひとまずは国内線のみの運航となるそうですが、羽田空港からの便より安い値段設定になるそうで(那覇線もあるようです)、これからがますます楽しみな航空会社でもあります。
8月の休み時でもあるので、羽田空港は結構な混雑状況となっており、予想通り飛行機は幾分が遅れての出発となりました。荷物検査上の混雑で、まだ機内に辿り着けていない乗客が何人かいた為です。まあ、混雑期のお馴染みの光景でもありますが、今回は沖縄に着いてから少し時間に余裕があるので、こんな状況でも特に気にするわけでもなく、とにかく沖縄にさえ着いてくれれば、それで満足でした。
関東付近は雲は出ていたものの、概ね良好な天気でした。機内からも陸地の様子がよく見え、楽しい時間を過ごしたものですが(まあ、殆どは洋上飛行なのですが…)、これから向かう沖縄に台風が近付いている等、この風景から想像が出来たでしょうか…。
勿論、現地に近付くにつれて雲は多くなっていき、やがてその厚さも相当なものとなってしまいます…。高度を落としてきて、その兆候はより分かるようになり、そして着陸寸前では、風に煽られて飛んでいるのがハッキリと感じる事が出来ました。そして、フラフラしながら那覇空港にタッチダウン。結構激しい接地でしたが、風の強い時の着陸は、わざと飛行機にショックを与えてブレーキを掛けやすくしているというやり方もあるので、やはりここは高度なテクニックに注目すべきでしょう。
そして飛行機から降りてみると、まあ風の強い事強い事…。東京から一気に、台風を想像させられるような天候になってしまいました。まだ青空も見える感じでしたが、天を突き抜けるような夏雲の存在に、いつでも雨を降らせてやると言わんばかりの雰囲気が漂っていたものでした。
そして、那覇到着の連絡を西仲さんにしたところ、ここで、帰りのスカイマーク便が欠航してしまった事を知らされてしまいました…。台風接近に伴うものなのは簡単に予想出来ましたが、さて、どうしたものか…。色々とスカイマークのHPを調べてみると、どうやら欠航になったのは明日の午後便からで、まだ午前中の便は動いているようでした。それらに振り替えた方が良いかな…とも思いましたが、夏のこの時期でもあるので、既に満席になっており、スカイマークでの明日帰りは、まず不可能に思えてきました。では…、他の航空会社は…というと、まだ欠航が決まったわけではないようですが(天候調査中…と書いてあったので)、同じような感じになるのかもしれません。…まあ、ひとまずホテルに向かうとしましょう…。
ホテルがある那覇市内に向かう手段として、個人的に恒例利用化しているのが、沖縄唯一の鉄道である“ゆいレール”ですが、ここで1ヶ所だけ寄っておきたい場所がありました。沖縄にこの鉄道(モノレール)が完成してから、日本の鉄道の最南端駅、最西端駅はこちらに移ってきたのは想像出来ると思いますが、最西端駅の那覇空港駅は何度も利用しているものの、最南端駅である“赤嶺駅”は、まだ降りた事が無かったのです。
赤嶺駅は終点では無く、路線の途中に位置する駅なので、想像し辛いのですが、那覇空港駅を発車した列車は、まず南に進路を取り、暫く進んで東に方向を変えて、この赤嶺駅に到着するのです。その後、やや北東に進路を向けるので、結果的にこの赤嶺駅が日本最南端の駅になっているのですが、実際“結果的”であるので、この駅に着いたところで、何か特別な催し物があるわけでもありません(笑)。しかし、駅の南側にあるロータリーには、日本最南端の駅記念碑が建てられていて、さり気なくその事を主張しているようでした。この記念碑を写真に収め、再度列車に乗り込み、美栄橋駅近くのホテルにチェックインをさせます。
少し寄り道をしたので、予定よりは遅めの到着になりました。そんな時、西仲さんから夕食のお誘いを受け、その分リハーサルも早めにするという事なので、あれよあれよという間に、自分は寓話の人となっていました(笑)。西仲さんや和丸君とはここで落ち合い、明日の便をどうするか…とか話しながら、軽くリハーサル(サウンド・チェックですね)を行い、夕食に向かった先は、前回のツアーでも寄らせて頂いた、Cafe Smooth でした♪
前回の時も大満足のお店でしたが、今回もその美味しさは健在でした。今回…とは言え、前回から僅か4ヶ月しか経っていないので不思議な感じでしたが、もう既に西仲さんや和丸君は常連と化しているようでした(このお店でライブも行っていましたしね)。早速ビールを嗜みつつ、前回とは異なったパスタで、当然満足します(笑)。姉妹で店員を務めるお2人さんも元気そうで何よりでした。
お腹が一杯になったところで、寓話でのライブの始まりです。台風の接近が懸念されていましたが、予報より大分遅く移動しているのか、ライブの時間になっても雨は全く降っていない様子でした。そしてお客さんの入りも若干心配されたものの、1人、また1人と徐々に増えていき、お店的にも良い感じに埋まっていたように思います。中には久し振りに会う方もいらっしゃったりして、やはり沖縄ツアーは楽しいですね♪
このトリオでやる寓話でのライブは、今回で2回目となりますが、本当に2回目という感じなのでしょうか…。あまりに自然に音のやり取りがあったので、もう何年も一緒にやっているような感覚に陥ります。勿論、東京では何度もライブをやっているので、お互いの慣れは存在しているとは思うのですが、ここが那覇という、沖縄の場所であるという事が大きなものであるような気がします。
実際、周りから見れば、西仲さんと和丸君は沖縄の人で、自分は東京(沖縄の方は、よく沖縄県外の事を“内地”って言いますね)からやってきた人…というふうに映り、“呼んで貰った”という感じになるのかもしれません。しかし個人的にはそういう感覚と言うか、皆で東京からやってきた…という思いの方が強いのです。東京で誕生させたトリオ…という見方も大きく、ライブや打ち上げ(笑)等を通して、一体感も強めてきました。それが形となったのが、先日発売された西仲さんのCDであり、それは自分だって喜びもひとしおです。CDという作品を作って、そして西仲さんと和丸君の地元である沖縄でライブをやる事が出来るなんて、本当に素晴らしい事ではありませんか…。それらの思いが交錯し、良い形で演奏に出てくれたのかもしれませんね。
この日も西仲さんのオリジナル曲、そして沖縄民謡のアレンジ曲を中心に、2ステージお送りしました。勿論“aka is. funky”もやりましたし、充実した時間を過ごせたと思います。終わってみれば短かったですが、CDを発売させた喜び、そしてここでライブが出来る喜びは、全て演奏にぶつけたつもりです(笑)。台風接近という、本当に危なっかしい状況でのライブとなりましたが、結局まだ雨は降っておらず、無事に終了する事が出来ました。本当にどうもありがとうございました!…勿論、西仲さんと和丸君は、明日以降もまだまだツアー演奏が続いていくという事で、楽しくやっていければと思います。
さて、ライブも終わった事で、考えるのは明日の帰路の飛行機の確保です。流石に明日中に帰らないとまずく、最悪、明後日の午前中に帰れれば大丈夫ですが、この台風の遅さを窺う限り、明後日の方がもっと酷い状態のような気がします。
やはり、鍵となるのは明日の午前中に出発する事でした。…ただ、スカイ―マークが全便満席の今、頼みの綱は日本航空が全日空(ANA)になり、やはり皆、考える事は同じなのか、こちらも運航が決定されている便については、全便が満席になっていました。午後の便については、まだ空席があったのですが、運航するかどうかが分からないので、その便に全てを託すのは危険な気もしました。
…そんな時に思ったのが、経由便という選択でした。現在、羽田空港に直行する飛行機が満席になっているのであって、実は福岡空港に向かう便には、まだ空席が残っている事を発見したのです。福岡空港から羽田空港は頻繁に飛んでいますし、経由便を選択すると、直行便とそう変わらない値段でチケットを確保する事が出来ます。…これしかありません。自分は携帯電話で予約をし、コンビニで早々と料金を支払って、ホテルへと帰りました。後は、台風が、早く来ない事を祈るのみです。
8月4日(2日目)
あまり寝付けなかった自分でしたが、朝7:00頃に窓の外を見ると、まだ雨は降っていないようでした。しかし、風が強くなってきているのは目で見て明らかで、飛行機の出発には少々早いですが、もう空港に向かってしまおうと思いました。ちなみに、自分が予約した福岡空港行きの便は、那覇9:20発という便でした。
空港には8:00前に着き、何やら日本航空のカウンターには人ごみが出来ていました。どうやら日本航空は、この日の羽田空港との便の全面運休を決めたそうで、航空券の払い戻し等の手続き等で、空港内がごった返していたのです。確かに、このまま天候が良くなる筈もなく、分からなくもない決定だとは思ったのですが、そんな中、まだANAの羽田便は“運休”とは表記されず、“天候調査中”と書いてありました。
そして、自分の乗る福岡空港行きの便ですが、ちゃんと、“搭乗手続き中”と表記されていました!…これで安心♪…と言いたいところですが、搭乗ゲートに飛行機はまだ着いていないようで、調べるに、羽田空港から到着した便が折り返して、福岡空港に出発するという機材繰りになっているようでした。
…という事は、那覇空港に到着する事が出来なかったら(恐らくこの日は、那覇空港に着陸出来ない場合も想定した、条件付きの運航になっていたのではないでしょうか)、福岡空港行きの便もキャンセルされてしまう可能性があります。滑走路の方に目をやると、確かに風は強い感じで吹いており、折りしも、満席の羽田空港行きのANA便が出発していったところでしたが、結構風に煽られているような感じもしたのです。
そして、反対側の遠くの方から飛行機のライトらしいものが目に入り、フラフラしながらも那覇空港に近付いてくる飛行機が見え始めました。…来ました。今度自分が乗る機材であるボーイング767‐300型です。後は無事に着陸してほしいと願うばかりでしたが、流石のANAと言いますか、台風からの風をものともせず、安定した着陸を見せてくれました。この時点で自分はやっと、どうやら無事に沖縄を飛び立てそうだと確信を得たものでした。
西仲さんに、無事に東京に戻れそうですと一報を入れ、後は機内の人となりました。自分と同じ考えを持った人が何人かいたのか、出発する直前になってお客さんが増えてきた事もあり、飛行機は20分程遅れましたが、風の強い中、飛行機は滑走路へと向かいます。後は離陸するだけですが、台風を背にするように北に向かって滑走を始め、流石に風に煽られながらの離陸ではあったものの、スピードと高度さえ上がればこちらのものです。フライトは順調そのものだったと思います。
…そんな中、むしろ大変だったのは、福岡空港での乗り継ぎでした。出発が遅れた福岡空港行きの便でしたが、勿論、その遅れは到着地まで引きずり、11:00前に到着するところが、11:15ぐらいの到着になってしまいました。この後の羽田空港行きの便は11:30を予定しており、これはかなりタイトな接続時間ではありませんか。当日の福岡空港の天候は、沖縄に比べるとビックリするほど穏やかな空でしたが、それとは逆に空港内の慌ただしい事慌ただしい事…。恐らく、福岡空港での滞在時間は10分程です(それでも、福岡名物は購入していきました…笑)。沖縄滞在時間18時間を上回る、慌ただしさっぷりだったかもしれませんね(笑)。
こうして、福岡空港を出発して約1時間半後の13:00過ぎ…、無事に自分は羽田空港に到着しました。ここも当然、台風を感じさせない天候ではありましたが、もうこの時点で、沖縄行きの便は全て欠航になってしまっているようでした(後から調べると、自分が那覇空港を出発した後、ANAは羽田空港行きの臨時便を運航させたそうです…救済便とも言うべきか…流石ですね)。
13:00というと、前日の那覇空港行きの便が12:55発でしたから、ちょうど24時間で羽田空港に戻ってこれたとも言えるわけですね(笑)。何にせよ、沖縄と台風との関係というのを学べた2日間(24時間)であったとも思いました。この次の日からの西仲さんのライブは、流石に台風直撃中でキャンセルを余儀無くされたそうですが、これで負けてはいられません。またやる時がくるのを待ちましょう!…どうもお疲れ様でした!
☆西仲美咲さんのHP…misakinishinaka.com/
☆和丸君のブログ…ameblo.jp/ds-gun-kazumaru/
☆那覇寓話のHP…www.ii-okinawa.ne.jp/people/guuwa-jazz/
☆那覇 Cafe Smooth のHP…www.chanpurusou.com/shop/smooth/
例えば、右上写真のような感じでしょうか(曲タイトルと、この商品を買った印象の関係性はありません)。こういった状況の時、今まで自分は五線譜を自ら書いていたので(普通に5本の線を…笑)、ある意味では、今後は作業が軽減されるのかもしれませんね。…しかし、この商品を買ってから早5日間…。写真は、この記事の為の例として書いただけなので、未だ実戦で使う機会がありません。今後のリハーサル次第では、機会が生まれてくるのかもしれませんが、常に携帯していなければならないのが辛いところですね(笑)。
ちなみに、1個480円です。うーむ…。
★10月2日(日)横浜 Hey-Joe
Open…18:00~、Start…19:00~2ステージ
Charge…予約2500円、当日3000円(共にドリンク別)
Member…(Pf)竹内大輔、(Sax)副田整歩、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
場所は、Generation Gap のライブでもお馴染みの横浜 Hey-Joe にて、勿論、
自分達トリオとしての出演は初になります。また、今回はサックスに、同じく
Generation Gap でもお馴染みである副田整歩君に参加して頂く事になりました。
ゲスト…と言うよりは、この4人で一斉にステージを行っていく…という感じに
していきたいと思っています。…とは言え、やはりトリオ+1というスタイルは
大事にしていきたいので、自分のオリジナル曲を副田君にも吹いて貰うなど、
ここでしか表現出来ないアレンジをやっていきたいですね。せっかくなので、
副田君のオリジナル曲もやりたいと思っているのですが、どうなるやら…(笑)。
普段とは少しだけ違う、トリオ+1のライブ…。どうぞ楽しみにしていて下さい!
今回、初の試みとなるライブでもありますが、互いに顔見知りの部分も多く、先日、メンバーで晩酌も交わした仲なので、意志の疎通はバッチリでしょう(笑)。
さて、どんな曲をやりますか…。今から楽しみです♪
●8月20日(土)宇都宮、東口屋台村 Jazz Bar Obbligato
Open…18:00~、Start…20:00~2ステージ(入れ替え無し)
Charge…前売り2500円、当日3000円(ドリンク別)
Member…≪Tri4th≫(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Pf)竹内大輔
初の参加となりますが、サックスの藤田淳之介君に誘われ、Tri4th のライブに
初参加させて頂ける事になりました。初めてのメンバーも多いですが、共通の
知り合いも多く、和気藹々と(笑)、そして楽しいライブになる事は間違い無し
です!…Tri4th は、三谷幸喜さん脚本、香取慎吾さん主演、小西康陽さん
音響監督のミュージカル“Talk Like Singing”で、バンド役としてニューヨーク
公演にも参加し、サウンド面でも支える等、若手実力者のバンドである事は
言うまでもありません!…曲はオリジナルが中心となりますが、格好良い曲
ばかりでシビれます(笑)。精一杯サポートさせて頂きたいと思います!
写真は、先日その Tri4th のレコーディングに参加させて頂いた時の1枚…。またこちらの詳細は改めて紹介させて頂きます。どうぞよろしくお願いします!
何分、気紛れで呟いてはいますが(笑)、良かったらフォローして下さいませ(ユーザー名は pf_takeuchi です)。勿論、mixi ボイスも続けていくつもり(今のところ、Twitter とは分けて呟いています…笑)ですので、こちらもよろしくお願いします。
☆Twitter のHP…https://twitter.com/
北海道に位置する伊達市にて、毎年夏に行われている“New どさコン”。これは正式には一昨年から始まったもので、一昨年、昨年が、サックスの郷原君がリーダーを務める Deep River、そして今年は自分のピアノトリオが演奏をする事になりました。会場も大々的に、場所は伊達市内に位置する、だて歴史の杜カルチャーセンターの大ホールにてです。自分達は前日入りを果たしていて、食事や観光など、もう北海道に身体を馴染ませてしまった身ですが(笑)、昼前には郷原君も伊達入りをしてくれて(半ば自主的に…笑)、ライブの準備は万端です。そんな中、開場のアナウンスが流れました。
先に、昨日一緒に食事会をした方々、つまりは協会の方々からの挨拶が始まりました。司会の成田さんの進行でスムーズに進み、そして自分のピアノトリオが紹介されます。そもそもホールという場所で自分のバンドがライブをやるのは初めてだったので、随分と新鮮な状況に心躍りますが(笑)、自分には、掛け声を掛ける…という役を任されています。
…と言うのは、この“New どさコン”の主旨として、東京から若いバンドを呼んで、その代わり伊達の街のPRをさせる役目を遣わせ、伊達も東京も元気になっていこう!…みたいな主旨?があって、その合言葉として「さあ、元気出して行くべさ!」と言うと「オー!」…という掛け合いの儀式?が存在するのです。その第一声が自分に任されているので、ここは責任重大です…。そのポーズも指定されていて、左手をグーにして腰にやり、そして右手もグーにして、天高く突き上げるような感じです。…という事で、初めてだったので、ぎこちない感じだったのは置いておくとして(笑)、何とか大役を務める事が出来ました。さあ、演奏にいきましょう…。
この日は久し振りに“Morning In Trastevere”から演奏しました。最近、1曲目に持ってくる曲と言えば、“Scramble”等の、いわゆる新作アルバム内からの曲が多かったのですが、今回は敢えて1作目からの選曲となりました。これは、以前伊達に自分が訪れた時に、1作目のアルバムを渡している事と、そこで流してくれていた背景を踏まえさせて貰って、その御礼としての1曲という事で選んだのです。ライブですと、イントロを自由に弾いていけるこの曲ですが、今回も、北海道の大地や風景等を思い出しながら演奏していき、そのイントロは4分強にまで及んでいました。初めての方ばかりの前で、このやり方は攻めの姿勢だったかもしれませんが(笑)、これで自分達の“らしさ”を早速見せられたのでは…とも思っています。
そして2曲目には、間髪を入れずに“Scramble”…。これこそ、今の自分達の演奏を表現するのに最適な曲です。今回もまた、緊張感を持って演奏出来ました。その後はカバー曲を…と思い、続けて“Someday My Prince Will Come”、“Gymnopedie No.1”を演奏します。有名な曲でもあるので、静かに楽しめたのではないかと思っています。
そして、1ステージ目最後の曲になりますが(今回は2ステージ制でお送りしました)、ここでいよいよ郷原君を呼び入れました。…と言うのも、ここで郷原君の伊達をモチーフにしたというオリジナル曲、“伊達 Sky”を演奏する為です。この“New どさコン”にはルールがあって、出演するバンドは2年毎に変わっていくのですが、その2年目の出演の時に、伊達をモチーフに曲を書いてくるという課題が出されていて、その為に郷原君が昨年に披露したのが“伊達 Sky”だったのです。
元々、郷原君が今回のライブに来れなかったとしても、自分達はこの曲をトリオでやる予定ではいたのですが、作曲者本人が来たのなら、やはり、郷原君を入れて演奏するしかありません。会場には、昨年も足を運んで頂いた方もいらっしゃていたようで、いささかサプライズ的な状況でもありましたが(笑)、これはせっかくの機会です。楽しんで演奏してしまいましょう!
“伊達 Sky”は、Deep River 内で自分も既に演奏をしているので〔自分名義ライブ34回目、New どさコン、引き継ぎライブ 参照〕、特に難しく思う必要は無かったのですが、実際に伊達という場所で演奏するのは、やはり環境が異なるというか、不思議な状況だなと思いながら弾いていました。郷原君はここで空や自然を見て、こんな曲を書いたのだとか、このメロディーは、どんな風景を思い描いているのかな…等、今回で見てきた色々な風景が頭に浮かんできたものでした。自分のオリジナル曲と比べると、その演奏時間も短い“伊達 Sky”ですが、ギュッと伝えたいものが凝縮していて、会場のお客さんにも喜んで貰えているように感じました。やはり、郷原君は来た甲斐がありましたね!
さて、順調に1ステージ目を終えて、2ステージ目へと移っていきますが、この間にちょっとしたイベントが用意されていました。それは、演奏メンバーからお客さんに投げ掛ける?クイズ大会というもので(笑)、見事答えられると、お客さんは自分達のCDがプレゼントされるというものです。メンバーには郷原君も入っていて、彼も自分のCDを持ってきたので、まあ、普通に参加していたという事ですね…。この頃から、バンドメンバーが計4人のように感じてきた時間でもありました(笑)。
クイズはメンバーそれぞれが問題を出すので、郷原君も入れて計4問という事ですが、池田君の出した「僕の出身地である国分寺市の名産は何でしょう」でさえ、「ウド!」と簡単に答えられてしまう程(笑)、この日のお客さんは優秀というか物知りといいますか、もっと本気で難しい問題を考えなくては駄目だ…と思ったくらいでした。これは来年…リベンジさせるしかありませんね(笑)。
そして少々の休憩を経て、2ステージ目の始まりです。今度はオリジナル曲中心でやっていく方向で、早速1曲目には“Water Lily”を、2曲目には“Fingers Dance”を持ってきました。どちらもアドリブの部分をたっぷり取って、北海道の広大な土地の中だからこそ出来る演奏を表現していきました。難しそうな状況ですが、これは今まで見てきて感じてきた事を、そのまま素直に演奏に出していけば良い事です。確かに、この“素直に”という部分が難しいのかもしれませんが、遣り甲斐のある内容でした。それは3曲目の“Guernica”に関しても同じで、過去の演奏に囚われる事無く、今一番弾きたい事をストレートに表現していったものです。
4曲目はビートルズのカバー曲、“Here, There And Everywhere”を演奏し、ついにこの日最後の曲となりました。やはりここは“Hagatna”を持ってきて、そして郷原君にも再度参加して頂きましょう。先程はアルト・サックスでしたが、今度はソプラノ・サックスでの参加です。わざわざ2本も持ってきて、本当に有難い事です(持ってきてと言ったのは自分ですが…笑)。
この環境で演奏するのも初めてではなく、やはり Deep River との2マン・ライブで既に郷原君に参加して貰っていますが、郷原君の心境的にどうだったのでしょう。ある意味で今回で3年目の出演となるこのステージで、自分、竹内のオリジナル曲を演奏するとは思ってもいなかったのではないでしょうか…。しかし、確かにお客さんの中には、郷原君の演奏を知っている方もいらっしゃっていますので、1年越しという意味でも、ステージにまた立てる喜びは大きかったのではないかと思います。
それは演奏にも表れていたのか、この時は演奏の切れ味が鋭く、また、刺激的なアプローチでトリオ・メンバーを煽っていきました。結果的に非常に激しい内容なものとなり、この日一番の盛り上がりを見せてくれました。特に、最後のピアノとサックスの掛け合いの部分は楽しくて、緊張感の中に面白味を含ませた内容にもなっていたので、最後の曲としても相応しかったと思います。わざわざ北海道まで…本当にお疲れ様でした…。
…まだまだ演奏したいところですが、流石に時間が迫ってしまいました。専務理事の方が再びステージ上にいらして、また来年もお願いしますとの報告を受け(…と同時に、伊達をモチーフとした曲を作る事も決定です)、伊達PR大使という名刺をメンバー分、頂きました。この日から1年間、大事な役割を自分は受けたと改めて感じ、また来年戻ってくるという決意が確かなものになった瞬間でもありました。
…そして、閉幕の時にもう一度必要な儀式…。そう、締めの「元気出して行くべさ!」です。ここで緊張してはいけませんが(笑)、最初の時よりは“元気に”掛け声を掛けられたのではないかと思っています。勿論、メンバー含め、ステージ上の方々、スタッフの方々、そしてお客さんも皆で一緒に「オー!!」と言って頂き、会場内が大きく1つになれました♪…ライブも大事ですが、こういったやり取りも大切です。皆さん笑顔でいてくれて、北海道の暖かさをここでも感じてしまいました。皆さん、本当にありがとうございました!
その後会場の外では、お花を沢山戴いたり、CDも沢山購入して頂いたりと、お客さん方との直接のやり取りが出来たのは嬉しかったです。その中には、以前、室蘭でのツアー〔夢輝のあ、北海道、室蘭ツアー(2010.9.30~10.5)参照〕でお世話になった家族の方々もいらっしゃってたりと、楽しいひと時を過ごす事が出来ました。
…振り返れば振り返る程、当時の様子を鮮明に思い出してしまうコンサートでしたが、やはり多くの方の協力があってこそ、成し遂げられたイベントだったと思います。7月の頭から、連続してトリオ名義のライブをやってきて、ひとまずの区切り付けられた今回のライブ…、大成功に終わる事が出来ました。今までのライブも含めて、多くの方々に感謝したいと思います。改めまして、どうもありがとうございました!…そして、これからまた次に繋げていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします!
…という事で、このまま打ち上げに繋ぎましょう(笑)。
⇒再び〔竹内大輔トリオ、北海道、伊達ツアー(2011.7.22~7.24)〕へ…。
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Morning In Trastevere(オリジナル)
2、Scramble(オリジナル)
3、Someday My Prine Will Come
4、Gymnopedie No.1
5、伊達 Sky(郷原繁利オリジナル、with 郷原繁利)
・2ステージ 1、Water Lily(オリジナル)
2、Fingers Dance(オリジナル)
3、Guernica(オリジナル、リアレンジ・バージョン)
4、Here,There And Everywhere
5、Hagatna(オリジナル、with 郷原繁利)
☆伊達市だて歴史の杜カルチャーセンターの(伊達市の)HP
…http://www.city.date.hokkaido.jp/shisetu/ippan/n96bln000000g6t6.html
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のHP…http://www.toshiyuki-sasaki.com/
先月行った、自分名義のピアノトリオによる、北海道は伊達市にて行われたコンサート。これは同じ7月中に行われた、トリオの第2弾となる新作アルバム“Fingers Dance”のレコ発ライブ〔自分名義ライブ33回目、“Fingers Dance”レコ発ライブ! 参照〕、そして、この伊達市でのコンサートの切っ掛けを作ってくれたバンド、Deep River との2マン・ライブ〔自分名義ライブ34回目、New どさコン、引き継ぎライブ 参照〕を経て、その月の“締め”と言えるライブにもなるように思いました。この7月に企画された、以上の3つのライブは、全てが繋がっているもので、そのどれか1つが欠けても完成されないような気がしたものです。
伊達市でのコンサートが行われたのは、7月23日(土)…。自分達に組まれたスケジュールとしては22日(金)に北海道入りし、24日(日)にもう東京に戻るというもので、お世辞にも“ゆっくり”というわけにはいきませんでしたが、充実した3日間であったと共に、伊達の方々の暖かさに触れ、そして北海道の大自然にも触れられたツアーでした。
今回、記事的にブログのカテゴリーの扱いが難しかったので、この記事は“ツアー日記”として演奏時以外の行程をまとめ、コンサートの様子は“自分名義ライブ”として、別記事で書いていく事にします。…と言うわけで、まずはトリオ・メンバー+α?の行程をお楽しみ下さいませ♪
7月22日(1日目)
自分名義のピアノトリオのメンバー、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之(以下トシさん)が羽田空港の第2ターミナルに集まったのは、22日の午前10:00の事でした。今回、新千歳空港に向かう飛行機は11:15発だったので、幾分早い集合時刻とも言えそうですが、池田君は飛行機のチェック・イン時にウッドベースを預けさせなくてはならず、その時間に少々の余裕を見ておきたかったからです。
池田君は他にスーツケース、トシさんはスティック・ケースに大きめのリュックと、それなりに多い荷物ではありましたが、自分はというと、ポーチにいつものカバン1つという、他の2人に比べると相当身軽な格好です。自分は楽器が無いので、3日間くらいの行程だとこれで済んでしまうのですが、これが旅慣れているのか、手抜きと見られるかは、人によってそれぞれな気もしてしまいます(笑)。
ウッドベースを預けるのは、少々手間が掛かっていたので(別の階まで、ベースを運びに行かなくてはならないのです)、自分とトシさんは早速1杯やりに行きました(笑)。まだ午前中という時間帯ではありましたが、その状況が逆にモチベーションが上がります。池田君とは結局、飛行機搭乗ゲートの前で落ち合う…という策を取りましたが、何のトラブルも無く、時間通りに飛行機は出発していきました。
乗った飛行機は、北海道ツアーではお馴染みの北海道国際航空(エア・ドゥ)という航空会社です。今回の機材はボーイング767-300ERという種類のもので、機内の座席の並びが、2列・3列・2列…となっていたのですが、そのど真ん中の3列の部分に、自分達3人が並んで座っているのが個人的にはツボで(笑)、何だか面白い時間でした。逆に言えば、外の景色が眺め辛いのが残念ではありましたが、新千歳空港までは約1時間半の道のりです。ビールを飲んでいる身にとっては(池田君以外)あっという間の時間です。
北海道の大地が見え、新千歳空港にはほぼ定刻通りの12:50頃に到着しました。無事に荷物をピックアップし、今回の企画に携わって頂いている方と落ち合います。トシさんは Deep River のメンバーでもあるので、一昨年、昨年も来ているのでお馴染みの人達でもありましたが、池田君は勿論初めてです。自分は…と言うと、実は昨年の10月に室蘭でライブをした後に、一度お会いしに行っているので〔夢輝のあ、北海道、室蘭ツアー(2010.9.30~10.5)参照〕、今回は久し振りの再会という感じでした。このまま、車で伊達まで送って貰ってしまいます♪
空港ターミナルを出ると、日差しは結構あるものの、やはり第一印象は「涼しい」に尽きるでしょう。温度的な差より、やはり湿度の差なのでしょうか…。夏に来るのは最高だと思える瞬間でもありました。そして車に乗るやいなや、やはり「お腹空いたでしょ?」と言われ、羽田空港で1杯やってきたとは全く言えず(笑)、とある牧場へと案内されました。そして、早速北海道の“食”を堪能する事になるのです。
それは、伊達に行く途中に位置する白老町という所にあるウエムラ牧場という所で、そもそもここの白老牛というのは高級ブランド牛にあたり、この牛肉を使った料理を食べられるという所なのです。車で行くと(車でしか行けない場所かも…)、牛舎の脇を通りながらレストランに向かうという、なかなかシュールな道順を辿るのですが(笑)、北海道の大地で伸び伸びと育った牛というのが、また美味しさを引き立てるのかもしれません。北海道の食というと、真っ先に自分は“海の幸”が浮かんできてしまうのですが、こちらの食もやはり見逃せない内容ではある事に気付かされたものでした。
ここで自分達が注文したのは、その牛を贅沢に使ったハンバーグ!…これが肉だ!と思わせるジューシーなもので、確かになかなか味わえないものだと即座に分かりました。本当は、ビーフシチューを勧められたのがですが(笑)、メニュー写真の容姿には勝てず、この結果に。しかし本当に美味しかったです。また来れる時があったら来てみたい場所になりました。
そして、レストランの帰り際に、目を丘の方にやるとまたビックリ…。なんと丘の上…と言いますか、丘そのものの部分に、牛が放し飼いになっているではありませんか!…これは確かに足腰が鍛えられそうと言うか何と言おうか…、とにかく、タフな牛が育つのは間違い無い環境なのだと、改めて思いましたね。流石北海道です。
ここから車を走らせて、約1時間ぐらいだったでしょうか。この間、流石に自分達は眠ってしまっていましたが、とあるサービス・エリアで車が停まりました。ここは有珠サービス・エリアという所で、伊達市が望めるポイントでもあり、しかも他の山々も見えたのですから、寄らずにはいられなかったのでしょう。自分は昨年の10月にこの付近を案内させて貰っていて、流石に高速道路のサービス・エリアからの眺めではなかったのですが、そんなに遠く無い所に海が見えたのを覚えていて、ああ、この風景だ…と思ったものでした。あの時とはまた見せる風景も違い(そもそも季節が異なるので、当然かもしれませんが…)、北海道の自然の奥深さを感じさせると共に、伊達という街の育ち方も窺えるような、そんな眺めでした。
しかし、何だかこの辺りから寒くなってきました。この時点で、少々日が傾きかけていた事もあるのでしょうが、上着を着ても寒いくらいです。山の中腹に位置し、上の方から風が強く吹き付けていたせいかもしれません。感傷に浸るのはこれくらいにして(笑)、すぐさま街中へと降りていきました。
このまま今回演奏させて頂くホールに寄り、既に楽器の準備がされている中で、色々と立ち位置等を含めて打ち合わせをして、その後すぐに、この日泊まる宿へと案内されました。どうやら1泊目と2泊目では泊まる場所が異なり、それは一昨年も昨年もそうだったらしいのですが、2泊目のホテルは毎回同じ所なものの、1泊目はいつも趣向を凝らされているという事で、今回は伊達市から海沿いに北側に少し向かった、有珠という所での旅館になっていました。
そんなに大きな旅館ではなく、しかもこの日に泊まっているのはどうやら自分達だけで、ある意味で貸切状態でした♪…ここの宴会場で、今回のコンサートを企画して頂いた方々との夕食が用意されているとの事でしたが、その前に少し散歩してみようという事で、空港からずっと付き添いで案内をしてくださった方に連れられ、海の方に向かってみる事にしました。
以前にも言ったかもしれませんが、、伊達市を初めとするこの地域は、北海道の中でも比較的温暖なところで、海水浴場もあるという事で、“北の湘南”と言われている地域でもあるのです。今回、その数少ない海水浴場の、その名も有珠海水浴場に案内されましたが、人が全くおらず、若干の寂しさを感じたものの、それが妙に郷愁を誘い、とても印象的な風景となって脳裏に焼き付いたような気がしました。
時期的には良いと思うのですが、少し時間帯が遅かったのでしょうか…。海の家的な施設も、あるような無いような…という感じで、勿論この時間では営業しておらず、人より鳥をよく見た時間でもありました(笑)。ちょうど夕陽時で綺麗だったのですが、ある意味で独り占めが出来た風景でもあり、ついつい海とじゃれ合ってしまいましたね(笑)。こういった風景の一面も、北海道にはあるのだと思ったものです。
教会に寄りつつ旅館に戻り、待ちに待った夕食会です!…今回のコンサートは、伊達メセナ協会という、伊達市のNPO法人によって企画されているものなのですが、その専務理事の方や、会長さん等をお招きして(いや自分達が招かれているのか…)、人数こそ少ないものの、盛大に行われました。自分達も先にお風呂に入っておいて、浴衣にも着替えて、準備万端です(笑)。ビール、そして日本酒とお酒を入れまくり、これぞ海の幸!…というくらいに並べられた食事に舌鼓を打ちつつ、楽しい時間を過ごしたものでした。
…なのに自分、気付いたら眠ってました(協会の方がいらっしゃている前で…笑)。うーん、明日が楽しみです♪
7月23日(2日目)
前日の大宴会は21:00頃まで続いたらしいですが、皆に起こされ部屋に戻り、もう次の瞬間には皆で就寝…という感じでした(自分は24:00頃に起きてしまい、暫くは寝付けられなかったのですが…)。次の日の朝8:00ぐらいの朝食まで、特に何もする事は無く過ぎ去っていったので、周囲からはどれだけ寝てるんだ!…と言われそうなくらいでしたが(笑)、無事に2日目を迎える事が出来ました。
コンサート当日…という日ではありますが、昼15:00頃から行うものなので、早めに会場入りをしなければなりません。…しかし、朝8:00頃に気分スッキリになっている自分達にとっては、それでも余裕のある時間設定でした。せっかくなので、旅館も早めに出て洞爺湖を回っていき、これは昨年の10月に自分が案内されたルートも通ったので、個人的にも懐かしく見学出来たという感じでした。
この日の天気は本当に良く、雲はあるものの青空が壮大と言って良いくらいに広がっていて、山々の緑は勿論の事、海や湖などの青さが本当に引き立っています。自分が前に来た時は曇りがちの天気だったので、昨日見た伊達市の街並み同様、天気で随分と印象は変わるものだと思いましたね。池田君はこの風景が初というので羨ましい限りですが、トシさんは今回で3回目なのにも関わらず、こんなに天気が良かったのは初めて…との事でした。素晴らしいライブ日和に恵まれていたのかもしれません。
洞爺湖は、湖畔付近にも立ち寄り、その自然に直接触れながら今日の演奏に生かそうと、色々と考えているのか考えていないのか分からないような状況で戯れ(笑)、そしていざ伊達市中心部に向けて車を走らせました。…と、演奏場所のホールを通り越し、そのままJRの伊達紋別駅に向かっているではありませんか。
これは本日のゲストを迎えに行く為です。1人は成田さんという、この日のコンサートの司会を務めてくれる方でしたが、もう1人はと言うと、何とサックスの郷原君でした。実は郷原君、この日の為に東京から飛行機で足を運ばせ、顔を見せに来てくれると言うのです。まあ、その事は自分も知っていたのですが(笑)、何ならサックスも持ってこいと事前に言ってあり、この日新千歳空港に着いて、伊達市に鉄道で向かっているという状況だったのです。
どんな表情で駅に着くのかな…と、内心ワクワクしていた自分でしたが、目的の列車が到着しても、郷原君の姿が見えてきません(成田さんとは予定通り落ち合えました)。おかしいな…と思って確認してみると、どうやら飛行機が少々遅れたのか、予定の列車に乗る事が出来ず、次の列車(約1時間後)で向かっている…との事でした。
な~んだ、よし、じゃあ、置いていこう!…と、冗談交じりに本気で置いていき(笑)、先に自分達は会場入りをしてリハーサルを行っていました。まあ、じきに郷原君は到着するので心配は無用でしょう。リハーサルというか、軽いサウンド・チェックでしたので、後はいつ本番が始まっても良い状態です。ある意味で、郷原君の方が入念だったのではないでしょうか(笑)。
…と言うわけで、郷原君も無事に間に合って(あ…、一緒に昼食を食べたぐらい、余裕の到着でしたけど…笑)いよいよコンサートの始まりです。ここから先の演奏の模様は、次回のブログ〔自分名義ライブ35回目、2011 New どさコン!〕を御参照下さい!
…そして、このライブ後は、お待ちかね?の打ち上げです。既に会場は押さえてあり、郷原君も含めたメンバーは勿論、今回のコンサートに関わって頂いた多くの方も交えて向かいました。途中はタクシーを使ったので、少し距離があったのかなと思いましたが、それでも時間的にはすぐでした。当然の如く、まだまだ外は明るい状況でしたが、後はもう、飲めや騒げや(そこまででもないですが…笑)の時間です♪
ビールは勿論、ワインやら日本酒やらが出てきて、食べ物にしても、海の幸から野菜、そして肉までも…至れり尽くせりとは正にこの事でしょう。そして、皆で調子が出てきたのか、お店に置いてあったピアノを用いて、郷原君に弾いてくれと促し、彼自身の結婚式の時に披露してくれた“弾き語り”の曲〔今こそ明るいニュースを…参照〕を再現させてみせました(笑)。…これがもう…、いや~、、、笑い 感動しました。あっという間に時間が経ってしまいました♪
これで、心置きなく来年も足を運べます!…そして、この飲み会で培った?一体感は、他のものには代えられない結束力を残せそうです。皆様、どうもお疲れ様でした。そしてまた来年に向けて、どうぞよろしくお願いします!
7月24日(3日目)
さて、名残惜しいですが、もう伊達を後にしなくてはなりません。自分達はお昼過ぎの飛行機を予約してあったので、そんなにゆっくりしていられないのが歯痒いですが、少し早めにホテルを出発し、車で支笏湖を経由して空港に向かってくれるというとルートを通って下さいました。最後まで嬉しい待遇ではないですか。郷原君はこの後、札幌に用事があると言っていましたが、空港で自分達を降ろした後、更に札幌までも送ってくれるらしく、これは感謝してもし切れない程ですよね…。それは郷原君も甘えてしまいます(笑)。
途中、ドライブインには寄ったものの、支笏湖は車で脇を通っただけだったので写真はありませんが(笑)、道中は北海道の山中の自然の真っ只中…という感じでした。その間というもの、車の中は自分達はお喋りばかり…(笑)。池田君がトシさんに話しかければ、それにトシさんが答え、自分がそれに便乗し、更に郷原君が右斜め上的な話しになり、それを池田君がツッコを入れていく…。大体こんな流れの車中が続いていきました(笑)。絶妙なトークのバランスだったと思います。
そんなこんなで、新千歳空港に着きました。また来年…と別れ、郷原君とも別れ(笑)、後は飛行機にチェックインするだけです。またもウッドベースの預け入れに手間を要しますが、その間にも自分とトシさんは、空港内にある札幌ラーメン街のエリアに足を運んでいきます(当然、一杯やりました…笑)。ここ最近、新千歳空港はリニューアルを果たし、空港ターミナルも拡張され、見所も以前より多くなっていたからです。今の今まで、札幌ラーメンを食べていないで良かったと思いました(笑)。
これで、ひとまずは自分のトリオの北海道・伊達ツアーを終え、7月の約1ヵ月間に亘って続けてきたライブ三昧は一区切りを付けました。しかし、これで終わりではありません。これから1年間、自分は伊達 New どさコンのPR大使としての役割を担う事にもなったわけです。この責任重大?な役割を全うし、来年の今頃に、無事に別のバンドに引き渡しを行う…、そこまでが自分の仕事でしょう…。今回のツアーを実際に行うまで、自分は北海道ツアーでの演奏を、ひとまずゴールと定めていたのですが、“PR大使”という言葉に、まだまだ終わらせられないという気持ちが芽生えてきたものでした。また今後ともよろしくお願いします。そして、来年も無事に顔を合わせる事が出来るよう、心より願っております。ツアーに関わって頂いた方々、そして、この1ヶ月間に色々とお世話になった方々…、改めて、どうもありがとうございました!
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のHP…http://www.toshiyuki-sasaki.com/
☆郷原繁利のHP…http://sgohara.com/
☆伊達メセナ協会のHP…http://date-mecenat.jp/
☆伊達市だて歴史の杜カルチャーセンターの(伊達市の)HP
…http://www.city.date.hokkaido.jp/shisetu/ippan/n96bln000000g6t6.html
☆ウエムラ牧場のHP…http://www.kitaiti.com/uemura/
狛江 Add 9th は、自分は初めてではありませんでしたが、以前出演したのは恐らく6、7年は前の事だと思うので(笑)、もう初めてみたいなものでした…。来る途中、と言うかお店の前が狛江市役所になっていて、そこの敷地内で盆踊りをやっていたので、夏という季節を感じつつ、懐かしい思いに駆られながらお店に入る事になります。
ボーカル以外のメンバーは Crazy Love の時と同じで、ベースに池田暢夫君、そしてドラムに倉橋利幸さんでした。今回は事前にセットリストが既に組まれており、本気度を感じると共に、演奏する前からその進行具合をチェックしていく必要もありました。今回は2ステージ程行いましたが、1ステージ目は最初に2人で一緒に、その後に、まとめて3曲くらい由美さんが歌い、その後に夏目さんが3曲歌い、そして最後に2人で歌う…という構成になっていて、2ステージ目は、それこそ1曲ずつ交互に歌う…という構成になっていました。つまりは、見せ方も2つのステージで全く変えていたわけですが、これはジャズのライブにしては珍しい状況だったかもしれませんね。
珍しいと言えば、今回自分はジャズ一色のライブになると思っていたのですが、意外にも由美さんの選曲にはポップスが多く入っていて、それに対して夏目さんは真っ向からジャズの曲を選曲していたので、それぞれの個性が際立つステージにもなっているように感じました。それでも2人一緒に歌う曲の中には歌謡曲(しかも、“恋のフーガ”と“恋のバカンス”のメドレー(笑)…一応、アレンジは施してあります)や、“Route 66”等も入れる等、バラエティに富んだステージになっているのは確実でしたね。…ジャズのお店で歌謡曲を演奏するとは思ってもみませんでしたが(笑)、お客さん的にも楽しんで貰えていたようなので、良い刺激になっていたのではないかと思います。
…それにしても、今回のライブは実験的にな側面もあったのか、選曲の流れ的に難しく感じる部分があったのも否めません。例えば、2ステージ目のボーカルの選曲を見ると、1曲目が夏目さんの“Caravan”になっていて、2曲目が由美さんの“Night In Tunisia”になっていました。もうステージの最後のような感じの選曲です(笑)。勿論、盛り上がる雰囲気にはなったのですが、この後に“Too Yong”や“You've Got A Friend”等の静か目の曲が続いていて、何だかどう弾いて良いのか分からない感じでした(笑)。ジャズの演奏とは、周りの空気感を吸収しつつ、そのまま素直に音に出していく感じなので、自分のテンションのコントロールが難しい時間でもあったのです…。ボーカルの2人のパワーは物凄いものがありますが、それにも翻弄された1日でもありました(笑)。また機会があったら参戦させて頂きたいです。どうもお疲れ様でした!
☆平尾由美さんのHP…hirawo.net/
☆狛江 Add 9th のHP…www2.u-netsurf.ne.jp/~add9th/
昨日は横浜 Hey-Joe にて、お馴染み Generation Gap(以下 GG)のライブでした。ここ最近はコンスタントにライブが行われているので、顔合わせもいつも通りに…という感じでしたが、今回はゲスト・プレイヤーとして、アルト・サックスに海野あゆみさんをお迎えしたのが目新しい点だったと言えるでしょう。
海野さんは、この GG のメンバーとは、個別としては様々なライブを行っていますし、自分とも既に何度も御一緒させて頂いていますが、ステージ上で、そして GG としてライブに出演するというのは、恐らく初めての事だったと思います。元々、GG のメンバーの音大時代の後輩にあたる海野さんですが、そう考えると、GG の事を昔からよく知っている方でもあり、それらを見てきた数少ないプレイヤーでもあるのです。本人は「参加出来た事が夢のようだった」と言っていましたが、本当にそんな感じなのかもしれませんね…。
編成的には、男ばかりの GG に1人だけ女性…という事になりましたが、意外にもしっくりきていたのが興味深かったです。そういえば、テレビの戦隊シリーズでも、1人だけ女性が入っているのが当たり前ではありました…。そんな側面を思い出したのかもしれませんが(笑)、とにかく、違和感無くライブに臨めたのは大きい事でした。
海野さんにとって、GG の曲はほぼ初めての演奏になるわけですが、それなのに今回のライブでは新曲が2曲もありました。元々今回は、「新曲祭りだ!」と豪語して臨んだライブ…。これで新曲が1曲だけでは“祭り”になりません(笑)。何とか間に合って良かったですが、GG に新たな風を吹かせた曲調でもあり、なかなか面白い雰囲気になっていたと思います。1曲は、リーダー上杉君の書いた“Cloudy Crystal”、もう1曲は、副田君の書いた“An Inaccessible Land”(陸の孤島…という意味ですかね)という曲です。初めて演奏する曲というのは、自分達としても探り探りでやっている部分があり、まだまだ熟しているレベルには達していなかったと思いますが、これからどう向き合って行くかが大事な位置付けでもありますね。今後こそ、楽しみにして頂きたいと思います。
リズム隊は、もうベースの安達貴史君がお馴染みになってきたので、いつもの4人…と言っても差支え無いでしょう。今回は、アンコールで自分のオリジナル曲“Hagatna”を演奏し、リズムだけでそれぞれソロを回していくという、面白い光景も見られました。サックス隊が魅力な GG は勿論ですが、こうしたリズムのやり取りが多く見られるのも、見所としてまた魅力的なように思います。やはり、8人の力が合わさって、GG なのですね。
さて、昨年 GG は結成10年目を迎え、それを祝したライブも昨年7月に大々的にやらせて頂きましたが〔Generation Gap 10周年記念ライブ@渋谷 Jz Brat 参照〕、バンド結成した月の関係でか、11月か12月くらいで11年目を迎える…という感じになるようです。…そこで、10周年の最後のライブ?…という企画が挙がりまして(笑)、GGの ホーム、横浜 Hey-Joe にて、今のところ10月16日(日)、17日(月)と、なんと2daysライブが行われようとしています。ただし、まだ確定はしていません…。それでも、良い報告が出来るように頑張っていきたいものです。
では、また次回に向けて精進していきましょう!…どうもありがとうございました♪
☆Generation Gap のHP…www.generation-gap.jp/
☆海野あゆみのHP…ayumi-unno.com/
☆横浜 Hey-Joe のHP…www.ne.jp/asahi/hey-joe/yokohama/
そもそも台風は、3日の内に沖縄本島に直撃しそうな予報でもありました。しかし台風の速度は予想以上に遅く、一時は時速7~8km/時という速さにまでなっていました。結局、ライブを行った3日には沖縄本島には達せず、それは4日の午後以降…という見方になったのですが、この時点で、自分が乗る予定だった19:35那覇空港発の飛行機は欠航が決まってしまい、他の便に振り替えなければ駄目な事態になってしまいます。
今回の自分の沖縄ツアー・スケジュールとしては、4日に東京に戻るものの、時間の遅い便でもあったので、その日に少し沖縄観光でもしていこうかと思っていたのですが、もはや天候的にそれどころではありませんでした。…それよりか、どうにかして東京に戻る手段を探すのが最優先になっていたのです。利用予定航空会社はお馴染みのスカイマークでしたが、スカイマークは4日どころか、5日の午前中の便までも欠航になる事が決まっていました。
最初は、台風が通り過ぎるのを待って、5日の昼頃にでも帰れれば良いかと気楽に考えていたのですが(4日は特に予定が入っていなかったので…)、このままだと、5日こそが台風の直撃にあたる日なのではないかと思い、これは4日の早い時間帯に帰るしかないのでは…と考え方を変え、急いで(ライブ前です…笑)東京行きの便を探してみました。
スカイマークはもう既に全便が駄目だったので、日本航空を見てみると、最初こそ調整中という表示だったのものの、いつしか4日の早朝を除く便が全て欠航になってしまいました。すると残りは全日空です。こちらは午後以降の便が欠航の表示になっていて、成程、…という事は午前中なら飛ぶかも…という思いが浮かんできたものでした。
しかし、予想はしていたものの、東京行きの便は全てが満席…。そもそも行楽シーズンなので混雑は当たり前であるのかもしれませんが、欠航になった便の乗客が流れてきて、満席が当然の状態となっていたのです。空席待ち…という手段もありましたが、どれだけそれを待つ人がいるかも分からなかったので、自分が目を付けたのが乗り継ぎ便というものでした。
要するに直接東京に向かうのではなく、どこかの空港を経由して行けば良い…という事です。本当に混んでいるのは那覇~羽田便なわけで、他の行き先には若干の余裕がまだあったのです。便には指定がありますが、福岡行きの便に空席を発見…。その後の福岡~羽田の飛行機は相当数の便が飛んでいますし、いざとなれば新幹線もあるのが心強いです。
…という事で、那覇空港を9:20に出発する、“福岡行き”の飛行機で沖縄を脱し、福岡空港では僅か20分の滞在時間で、羽田空港に13:10に無事に到着しました!…ちなみに、3日に沖縄入りした時間は15:40頃だったので、沖縄での滞在時間は約18時間という事になりました。ある意味で記録更新です(笑)。本当に次は日帰りかと思わせてくれますね…。
さて、ライブは勿論、楽しく過ごせました。一時は台風が3日に直撃するかもしれないので、ライブをキャンセルする事も考えた西仲さんでしたが、演奏が実現出来て良かったです。久しぶりの方にも多く出会え、台風が来るのを忘れさせてくれる時間でもありました。
台風9号は未だ沖縄本島を彷徨っていますが、西仲さん達はまだまだツアーの演奏が続いていくという事で、台風に負けずに頑張ってほしいものです。そして、今度は是非ゆっくりという、嬉しい言葉を頂きました(笑)。自分もそれを望みたいです…。ひとまず、今回のツアーの詳細は後にブログに挙げさせて頂くとして、どうもお疲れ様でした!

5月16日(木)