出演者は、楽器陣が自分と、パーカッションの佐藤直子さんの2人で、ボーカルには鳴海さんの他、やはり宝塚出身の真織由季さんと芽映はるかさんを加えた、計5人編成での布陣となっていました。勿論、常に5人で演奏を行うのではなく、それぞれのソロの曲も盛り込まれていて、短いながらも変化に富んだ内容となっていました。
代官山のお店らしく、la JEUNESSE は非常に洗練された雰囲気を持っていて、場所的にも少し静かな環境にあるのが、“隠れ家”的な感じで素敵でした(それでも代官山駅までは5分も掛かりません)。この日のコンサートは“ディナーショー”という括りになっていたので、演奏が始まる前に食事を召し上がって頂く時間が作られています。つまりは演奏者側からすると、リハーサルと本番までの間が結構空いてしまう事になるわけで(確か2時間以上はありました)、せっかく代官山に来ているなら…という事で、自分は外で食事がてら飲みに行ってしまいました(笑)。まあ、いつもの事と言えばいつもの事ですが(笑)、真織さんや芽映さんは初めて共演する方々なのに、内心良いのかなと…思いながらも、お酒が美味しかったので仕方ありません…(笑)。ライブ前の準備?も万端で本番に臨めるというものでした♪
コンサートの最初は、少し芝居風に…と言いますか、ピアノでBGMを弾きながら鳴海さんが登場し、役者“鳴海じゅん”としてトークを繰り広げ、そのまま芽映さん、真織さんが登場してきて1曲目に突入していきます。その1曲目が正に“La Jeunesse”というタイトルの曲だったのは驚きですが(笑)、宝塚にこういった曲があったので持ってきたのだとか。今回の出演者の誰かが出ていた時の曲では無かったらしいのですが(笑)、ストレートに今回の1曲目に持ってくるというのも、ある意味で鳴海さんらしい選曲だったのかもしれません。
そして、次にデュエット・リレーというコーナーに進みました。これは、ボーカルのメンバーそれぞれが、相手にリクエストをして一緒に歌う…というもので、鳴海さんと真織さん、真織さんと芽映さん、そして鳴海さんと芽映さん…というように、正にデュエットのリレー方式で行われていきました。それぞれの個性が良い意味でぶつかり合い、1曲1曲に特色のある空間を作れたと思います。ここでも既に盛り上がってしまいました。
さて、次のコーナーですが、la JEUNESSE のキャストの方とのコラボ演奏…というのがありました。ここ la JEUNESSE は、キャストの方がそのままステージに上がって演奏するという珍しいお店でもあるのですが、そのシステムを盛り込ませ、自分達とも共演させてしまおう…というものでした。キャストの中にピアノの方がいたので自分は交替となりましたが、他にフルートやバイオリンの方も加わって、宝塚でも大変人気があったという『ベルサイユのばら』から、有名な“愛あればこそ”を演奏し、生楽器の音色ならではの優美な時間が提供されていたと思います。そのままキャストの方々と直子さんで“チャルダーシュ”も演奏し、いよいよステージは後半戦へと突入していきました。
ここからは、ボーカルの方それぞれのソロ曲をお送りしていきます。正に個性が一番発揮される部分で、選曲にも特徴があったのではないでしょうか。ミュージカルの挿入歌があったりと、楽曲的にも緩急の激しい曲が続き、これぞ宝塚の曲!…と思わせる場でもありました。ちなみに今回のコンサートで演奏された曲は、全てが宝塚で歌われた曲だったの事で、これは意外にも珍しい事なのだとか…(確かにそうかもしれません)。楽器陣的には非常にシンプルな2人編成という中で、如何に宝塚の曲らしい側面を出していくのかが、今回の個人的な演奏のポイントでしたが、なかなか好評のようで良かったです。…そして何よりも、鳴海さんを初めとした共演者の方々に楽しんで貰えたのが嬉しかったです。
最後にまた5人全員で演奏して、そしてアンコールも頂いて、今回のコンサートは終了となりました。そもそもが1時間15分ぐらいの予定が、それよりも30分ぐらいは軽くオーバーしてしまっていて、最後の方が慌ただしくなってしまっていた事は否めませんでしたが、これは今後にフィードバックしていければという部分でしょう。それよりも、何か新しいものが作れたという手応えの方が大きく、非常に楽しい時間を過ごさせて頂きました。
la JEUNESSE は、来月で開店1周年を迎えるという、まだまだ新しいお店のようですが、正にこれからが期待出来そうな要素は十分にありました。そして、それは新たな可能性という部分でも追求出来る事なのかもしれません。今回は個人的に、本当にゼロから作っていったという感覚が強く、成功に導けた喜びはとても大きいものでした。またどうぞよろしくお願いします。どうもお疲れ様でした!
☆鳴海じゅんさんのブログ…http://ameblo.jp/narumi-jun/
☆代官山 la JEUNESSE のHP…http://www.lajeunesse.jp/
今回の訪問先は、神戸、鳥取、出雲の計3ヶ所…。一緒にツアーを回るという事は、お互いのライブも当然見る事になり、自分達は JABBERLOOP のライブを何度も拝見してきたわけですが、これが特に良い時間でした。1回のライブだけではなく、その次の日にも演奏があり、同じ曲も沢山やるわけでですが、やはり日によって雰囲気が異なるのです。勿論、会場の変化というのも大きいと思うのですが、それに見合ったライブを行えているからなのでしょう…。自分達に無いものを沢山持っており、非常に身になる、勉強になったツアーでした。3日間ながら、盛り沢山だった印象ですが、どうぞ御覧下さいませ!
8月23日(1日目)
まずは神戸での演奏が予定されていた1日目。いつものように5人全員で、車1台での移動となりましたが、今回は入り時間が15:00ぐらいに設定されていたので、余裕を持っても朝8:00ぐらいの出発となり、今までの深夜出発(笑)とは違った健全な時間で移動が出来ました。それでもやはり、移動時間は6時間以上は見ておきたいもので、この時期は夏休みの終わりという時期でもあります。1時間という余裕時間は、正解の考えだったように思いました。
そんな中、自分達の強みは5人中、4人が運転出来るという事でしょう(織田氏は車の免許は持っているのですが、ペーパー・ドライバーなので運転を自粛しているのです…笑)。運転休憩を入れる必要が無いので、時間的にもスムーズに移動出来るのです。各々持ち寄りの音楽を聴きながら、もう自分達にはお馴染みになった新東名を通り、順調に関西入りを果たせました。
時間的にも余裕で着きそうだったのですが、お店の直前の道で、かなりのドタバタ劇がありました。車にはナビが積んであるのですが、何だか変な行き方をさせられるのです。具体的には、距離的にすぐ左にお店がある筈なのに(恐らく、車からも見えていた)、だいぶ先に進んでからUターンをし、そして右折(つまり、こちら側から見たら左折)をして、その付近に入るというもの。気分的には、すぐに左に曲がった方が良いのではないかと思ったのですが、ここでナビを信じたのが間違いでした。…か、その途中で道を間違えたのか、車は検討違いの方向へと進み、何故だか海を越えてポートアイランドの方に行ってしまいました(笑)。お店は勿論陸地側にあるので、海を越える筈が無いのですが、この一連の流れにより、結局時間通りにお店に着くという事になってしまいます…。本来なら1時間ぐらい余裕があり、どこかで御飯でも食べて、…と思っていたのですが、願いは叶いませんでした。早速、地方の洗礼を受けましたね(笑)。
結果的に、苦労してお店に着いた感じになった(笑)自分達でしたが、ここで JABBERLOOP の一同と合流。久し振り…と思いきや、このツアーの1週間前に行われた“渋谷Jazz Jungle”というイベント〔すみだジャズ→ Jazz Jungle 参照〕でも御一緒していたので、むしろ「また」という感じでもありました。しかし、地域が変わってお会いするというのは、やはり雰囲気を変えてくれるものなのです。今回のオープニング・アクトとなっていた“シカキム”というユニットも、やはり“Jazz Jungle”で御一緒したカルメラのメンバー2人によるものだったので、同じ事を思いましたね。徐々に、神戸に来たという感覚が強まってきたのかもしれません。
リハーサルも順調に終え、空腹が限界になっていた自分達は、すぐさま神戸(三宮)の街へと繰り出しました。三宮で腹ごしらえと言えば、やはり中華街だ!…と単純に思い、観光がてら?そこへ向かいましたが、先にリハーサルを終え、街に向かっていた JABBERLOOP のメンバーとバッタリ会ったのは面白かったです(笑)。…豚まんを食べたり、屋台を冷やかしたりしつつ、ちゃんとした食事もとりました。これで健全な?演奏が出来そうではないですか。
そして、ライブは始まりました。お店は既にお客さんはで一杯になっていて、JABBERLOOP、そしてシカキムの人気の高さを窺えるというものです。シカキムは、カルメラのメンバーであるサックスの辻本美博君と、キーボードの PAKshin 君の2人組で、この時は辻本君はクラリネットで演奏をしていました。やる曲は、オリジナルは勿論ですが、スタンダード曲も何曲か演奏していまして、カルメラとは違った世界観を披露してくれていました。むしろ、自分達はカルメラのような音楽感をイメージしていただけに、正直、やられた!…と思いましたね(笑)。いつもは激しい音楽ですが、この時は甘い雰囲気と言いますか、完璧に異なったカラーで勝負していましたし、その中にも、内に秘めたる熱さみたいのも感じて、やはりカルメラらしい一面もあるのかと思ったりしつつ、楽しい時間だったと思います。
ちなみに、このお店のステージは吹き抜け風になっているのですが、1階が客席のスペース、では2階は…と言うと、出演者の楽屋になっているのです(まあ、本来の使い方かどうかは分かりませんが、2階の空いているスペースをそのように使った…という感じです)。そして、2階からは皆で左下写真のように見ていました(笑)。なかなかプレッシャーを与えてくれている図でもあります。ちなみに、カルメラのリーダーであるゴウシ君も、この日駆け付けてきてくれていて、何故か照明を手伝ったりする場面もありました(笑)。なんと和気藹々とした空間なのでしょうか…。
…という事で、自分達の出番がやってきました。2人組のシカキムの演奏の後…という事で、どのようなステージングにすれば良いのか、若干悩ませましたが(笑)、ここは張り切って自分達らしさを出したいところです。CD『TRI4TH AHEAD』からの曲を中心に、バンバンやらせて頂きましょう!
“Sunlight Yellow Over Drive”や“TRY AHEAD”、“Dance Em All” 等はもう、盛り上げるには必須の曲とも言えるでしょう。これに、最近やり始めた“Rumble Fish”や、意外に貴重な存在である4ビートの曲の“Night Hawks”を合わせて、“TRI4TH 流”を作っていきます。そして、最近作成した TRI4TH 団扇の存在も忘れてはいけません。どのようなタイミングで使うのか、若干難しい部分ではあったのですが、曲によって分けて使う事で、団扇の意味を見出す事が出来たのではないでしょうか。勿論、これに関してはまだまだ課題の余地はあるとも思いますが…。
1時間弱というライブ時間だったと思いますが、本当にあっという間という感じがしました。ツアーの初日の1回目の演奏という事で緊張もあったのでしょうが、一瞬で楽しさへと変わった感覚はありましたし、それが演奏に出ていたのも良かったかもしれません。最後には皆で立ち上がって掛け声なんかを掛け合ったりして、一体感にも触れられた気がしました。さあ、いよいよ今回最後のステージの JABBERLOOP の出番です!
JABBERLOOP へのお客さんからの期待の高さは、自分から見ても分かる程でした。このお店は見ての通り、ステージに上がる動線が、そもそも客席上にあるので、入場時、演奏するだいぶ前からメンバーの姿は見えているわけですが、その時の空気感で、既に違うものを感じました。そして音を出した瞬間に、その“期待”が“興奮”に変わっていくのです。後は“楽しさ”一筋!…という感じでしょうか。メンバーにしてもお客さんにしても、楽しむポイントを心得ていると言いますか、その辺りの一体感は言葉では表せない程の完成度でした。
オリジナル曲にしても、曲調は色々とあるものの、全てに見所があって、楽しめる部分が適度に散りばめられているのです。その間のお客さんのコミュニケーションも忘れず、飽きさせるという時間は全くありません。自分は、JABBERLOOP のライブを見るのはこれで3度目になったわけですが、見る度に色々な発見があって、特にこの時は衝撃を持って拝見していたように思います。JABBERLOOP も、自分達と同じように新作CD『5』を発売(今年は、デビュー5周年でもあるようですね!)していて、かなり気合いを入れてのパフォーマンスだったに違いありません。本当にメンバーの個性、曲の個性を最大限に生かしたステージでした。
そして JABBERLOOP ライブの恒例?の時間、ソレソレ祭りがやってきました(笑)。ここで全て、場はキーボードのメルテン氏に託されます。今まで自分達も 横取り 参考にさせて頂いた〔JABBERLOOP×TRI4TH 参照〕このパフォーマンス…。ここはしっかりと、本家の祭りを見させて頂く事にしましょう(笑)。いやー、やはり凄いですわ…。
そしてその後もテンションは上がったままでラスト曲に突入。当然の如くアンコールがあり、そのまま盛り上がって終了しました。とにかく、流石…という言葉しか出てきませんでしたが、同時に、TRI4TH にも参考に出来そうな事が幾つかあり、早速次の日からにも応用したくなるような見せ方もありました。これが、カップリング・ツアーの利点なのかもしれませんが、真の意味での“対バン”が出来る…という事なのかもしれませんね。やはり、1日だけでの対バンというのは、実はしっかりと見る事が出来ていないのだと思います…。そんなつもりは今まで無かったのですが、今回、日を追う毎に JABBERLOOP のライブを見てきて、そうなのかも…と思い始めてきてしまいました。とにかく1日目にして、TRI4TH にとっては刺激的な時間を過ごせたのではないかと思いました。
ツアー1日目にして、こんな感じでした…。これで2日目、3日目になると、どうなってしまうのかという気持ちが溢れてきそうでしたが(笑)、自分達は頑張るしかないのです…。そして次の日は、サックスの藤田君の故郷と言える鳥取で、言わばホームと呼べる場所でのライブ…。この日は幾分環境が違ってきて、そんな場での JABBERLOOP のライブも非常に気になるところですね。色々な思いを抱えながら、この日は神戸市内のホテルで1泊しました。そして夜な夜な(恐らく24:00ぐらいから)、JABERLOOP のメンバーと自分達で飲みに行ったという事も付け加えておきましょう(笑)。…さあ、2日目以降も楽しみになってきました!
8月24日(2日目)
夜遅くまで飲んでいた自分達一行でしたが、ちゃんとホテルのチェックアウト時刻の10:00には皆で出発する事が出来ました。この日は藤田君の故郷、鳥取の倉吉に移動して、そしてライブが行われるわけですが、こちらもまだまだ遠い道のりです。途中休憩を挟みつつ、無理の無い範囲でゆっくりと移動していきました。
倉吉は鳥取県の真ん中辺りに位置し、ここに至るには途中で高速道路を降りて、そして山道を暫く走らなければなりません。もう通い慣れた道ではありますが、やはり運転には気を付けたい区間でもあります。…そんな感じで、神戸を出てから約4時間、倉吉は白壁土蔵群に位置する高田酒造という場所に到着しました。
そして中に入って驚きでした。高田酒造でライブ…と確かに自分達は聞いていたわけですが、本当に読んで字の如くの状態が建物内に造られていました。蔵造りの倉庫という場所に位置するのかは分かりませんが、そこに手造りっぽい客席とステージが設置され、何とも渋い空間が出来上がっていたのです。端には大きな樽も置いてあって、確かに酒造である事を窺わさせるというものですが、ここでライブをやるというのは新鮮です。敢えて言うなら、中にはエアコンの類が無く、何台かの扇風機で涼をとるしかない状態だったのですが…、成程、確かに面白い企画だと思いました。
このエリアは倉吉の中でもレトロな雰囲気が残っている場所のようで、その中でも高田酒造の主屋は、特に歴史ある建物です。なんと天保14年に建てられ、今も江戸時代の面影を残しているという事で、国登録有形文化財に指定されているのだとか…。そして、昔ながらのやり方でお酒を製造しており、確かに大変貴重な場所である事は最もです。恐らく今回のライブも、色々な方の協力があって実現したのではないでしょうか…。改めて、呼んで貰える事の有難さを感じたものでした。
今回は TRI4TH と JABBERLOOP 以外には出演者はいなく、言わば完全な2マン・ライブとなるので、リハーサルの時間もたっぷりと用意されています。JABBERLOOP にとってはここは初めて訪れた場所でもあるので、昨日より入念にリハーサルを行っているような気がしましたが、入念という意味では、自分達も同じです。もうお馴染みの方も、沢山来て頂けている会場ではありましたが、だからこそプレッシャーも感じるというものでした。しかし、これは良い緊張感ですよね…。会場は扇風機があると言えど、既に暑さが大変な事になっていて、これは逆に団扇が大活躍するなと思いながら(笑)本番を待ちました。
そして時刻は夕方になり、この日は JABBERLOOP からライブは始まりました!…既に多くのお客さんで会場は埋め尽くされており、中は熱気でムンムンです(笑)。しかし、ライブを楽しみにしているという空気を本当に感じた時間だったとも思います。自分達も楽屋を抜け出して、しっかりとライブを見させて頂きました。
JABBERLOOP はクラブ・ジャズ・バンドですが、そのオリジナル曲はポップスをも意識させるもので、特にメロディは一度聴いたら忘れなくなるぐらい、キャッチーでインパクトを残すものだと思います。それは初めての地で強力な武器となり、既に1曲目からお客さんを虜にしている感じがありました。そして、ただ聴かせるだけではなくて、適度に手拍子や掛け声等も促したりして、曲に参加させている状況にしてしまうのです。それは客観的に見たら、お客さん皆が既に JABBERLOOP の曲を知っているのではないかと思うくらいで(笑)、改めて凄いバンドだと思いました。自分達とは少し方向性は異なるのかもしれませんが、当然、大いに参考にしたい事なのです。
そして、この地でも“祭り”の時間がやってきました(笑)。ライブ会場の雰囲気からしても、その状況はハマり過ぎていて楽しくなりましたが(笑)、より生き生きとした空間が作り出せていたような気がします。自分達も客席の後ろの方で応戦していましたし、正に蔵の中が一体感で包まれた瞬間でした。自分達も…負けてはいられません!
そしてこの盛り上がりの時、気付くとお客さんは皆、TRI4TH 団扇を持ちながら、身体を大きく揺らしていたのです。TRI4TH 団扇を使ってくれている有難さと、それを取り込んで、尚会場を盛り上がらせた JABBERLOOP の凄さに圧倒されつつ、次の自分達の出番では「よし、やってやろう…」という気持ちが自然に漲ってきたものでした。それは、自分達の演奏もそうですが、この会場にいるお客さんを楽しませたい…という本当に素直な想いから生まれてきたものだったのかもしれません。
お客さんに方には、本当に温かい拍手で迎えられました。そしてそのまま自分達の時間へとなだれ込ませます。2マン・ライブのトリという順番で、多くのお客さんからの期待の眼差し…。普通に考えたら緊張する場なのかもしれませんが、不思議とこの日はリラックスしていました。それは演奏にも表れていて、伸び伸びした…というと月並みな表現になってしまいますが、それぞれのメンバーに“攻め”の姿勢が如実に感じました。そして、進んでお客さんとの会話を楽しもうとしていた空気感があったのです。
お客さんとの会話…というのは、言葉に出すものではなく、こちら側が音を出した時に応えてくれる、客席側からの空気感…とでも言いましょうか。抽象的で、なかなか説明し辛い部分ではあるのですが(笑)、確かにこの時に感じたものはそうでした。それはそのまま、自分達の演奏の幅へと繋がっていきます。こちら側も勿論言葉には出していませんが、音で会話をしているというのは、正にそういう事なのだと思いました。楽しい時間ではありませんか。
…そして、ここ鳥取ならではの選曲として、鳥取県の代表的な民謡“貝殻節”を、TRI4TH 流にアレンジして、演奏させて頂きました。実は以前にも演奏した曲ではあったのですが、今回は更にアレンジを加え、より洗練された形(民謡で洗練…というのも変な話しですが…笑)でのお披露目でした。初めはサックスとトランペットの2管のハーモニーで始まり、自分達のタイミングでリズムが加わっていく…。民謡の持つシンプルなメロディーの美しさと、ジャズの要素である即興の部分を兼ね備えた、なかなか面白い仕上がりになっていたと思います。この日のお客さんにも喜んで頂けたようで、幸いでした。
さて、グッと雰囲気を大人にして“Circle”をお送りし、後は最後まで一気に突っ走ります。建物の中は、いよいよ熱気が充満と言うか、もう蒸し風呂状態と化しそうでしたが(笑)、まだまだ自分達は元気に動けます。このままサウナ状態にでもしたいものです。
そして“Hammer Head”では、その熱気が最高潮に達していました。それぞれのソロの勢いは凄いもので、お客さん方にも掛け声、そして団扇振りも手伝って貰い、更なる熱気を生み出そうとしています…。ワイヤレス・ベースは使用している関谷君は、まだどこかに行ってしまいましたし(笑)、ドラムソロもいつも以上に長く、そしてリズムでも遊びつつ、ここでもお客さんとの“会話”を楽しめた感じでした。
もうこれ以上は動けない…という所までは来れたのかもしれません…。最後には織田君が高い所からジャンプをして(笑)、締めの合図となりました。たっぷりと演奏してきた筈でしたが、感覚的にはあっという間で、充実した時間を過ごせていたのだと思います。そしてそれは、まだ熱気が垣間見える会場を感じる事で、確かなものだという認識に繋がったのでした。お越し頂いた皆さん、本当にどうもありがとうございました!
楽しいライブを過ごすと、その後の打ち上げも本当に楽しい時間になります。この日は食事に皆で招待され、それは美味しい食べ物やお酒を頂いてしまいました。なんて自分達は幸せなのでしょうか…。勿論、多くの方の協力があって今日があるという事は忘れてはいけません。更なる高みを目指し、またこの土地にやって来ようと、強く思った次第でもありました。
ツアーとしてはあと1日、出雲でのライブが残っています…。島根県なので隣りの県ですが、鳥取県と共に横に長い県なので、移動は結構なものとなるでしょう。一応体力温存という事で、次の日に備える事にはしました。そして、自分はこの移動を利用して、自分の時間を作ろうと、この時密かに考案していたのでした(笑)。それは次の日のお楽しみです。…ひとまず2日目、お疲れ様でした!(3日目以降は、下のリンク先を参照)
今回も、それぞれのバラエティな選曲が集まり、それをライブ進行用に並べていくのも一苦労という感じでしたが(笑)、やはりこれも刺激になる作業なのです。そして今回の自分の選曲ですが、他のメンバーがフュージョンやファンクらしい曲を選ぶだろうと思い、自分は本当に自分らしく弾けるものを優先的に考えてみました。結果、“New Life Standard”や“Monte Fiesole”等のオリジナル・ナンバーと、自分のトリオでよくやる、リアレンジ・バージョン“Spain”をお送りさせて頂いたのです。リハーサルは本番当日の演奏前の1回だけで(これは敢えてです)、特に後者は、なかなかハードルの高い選曲となってしまいましたが(笑)、どうやらお客さんにも好評で良かったです。また、トリオ以外でこのバージョンで演奏したのは初めてでしたが、また今回も新鮮味があって楽しかったです。やはりセッションの醍醐味は、こういったものにもあるような気がしてなりません。
また、今回はトランぺッターの下神竜哉さんが、急遽飛び入りで参加して頂けました。本当に突然…という感じでしたが、2曲の参加となり、特に“Run For Cover”は、2管になる事で更に再現度が高くなった部分もあり、変に感動しながら(笑)自分も演奏していたものでした。
ちなみに、“紅葉美し”…と言いながら、まだ紅葉の時期には早過ぎるのでは…と思うかもしれませんが、これはリーダーの川内君が北海道出身で、もう7~8年は東京に住んでいるものの、東京の紅葉の時期がいまいち把握出来ていなかった事に由来するものです(確か、4月に行った前回の“桜美し”…の時もそうだったような…笑)。
なかなか好評なライブで、出来ればまた第3弾も予定したいとの事でしたが、今度は一体どのようなタイトルになるのでしょうか(笑)。演奏以外にも楽しみを見出されたりと、何気に見所が沢山の集まりだと、改めて思った次第でした(笑)。またよろしくお願いします!
☆川内啓史君のHP…http://music.geocities.jp/k2_bassman/k_top.html
☆横浜 Hey-Joe のHP…http://www.ne.jp/asahi/hey-joe/yokohama/
●10月21日(日)JOINUS 横浜店屋上・ジョイナスの森彫刻公園
Start…15:30~、※お昼の公演は無くなり、昼過ぎの1回公演になりました
Charge…無料
Member…≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Key)竹内大輔
これも新作CD『TRI4TH AHEAD』リリース・ツアーの一環と言えましょう。
デパートの屋上という環境になりますが、この“ジョイナスの森彫刻公園”という
所は、自然と芸術が融合した広大な屋上公演で、今までにない状況でのライブが
楽しめると思います。当初は2公演の予定でしたが、、会場の都合で午後の1回
だけになってしまいました。御来場の方は御注意下さいませ!…無料ですので、
色々な方に楽しんで頂ければと思います。どうぞよろしくお願いします。
写真は、本文の環境とは全く関係ありません(笑)。どうぞよろしくお願いします!
実は、2010年の12月に東北新幹線が新青森駅まで延びてきて、この路線に乗る気軽さが少しでも上がったかのように思えたのですが、その翌年に起きた東北の地震で、暫く東北への足が遠のいてしまう事にもなってしまっていました…。十和田観光電鉄線の今回の廃止は大変残念でしたが、まだ足を踏み入れていない、東北新幹線の八戸駅より先の区間にも乗ってみる事にしましょう。時間の都合で、日帰りの旅にならざるを得なかったので、朝早く起きての出発です。3月という時期でしたが、雪もまだまだ残っていた、まだ冬の香りが残る旅となりました。
●七戸十和田駅から…
早朝の大宮駅から東北新幹線『はやて』号に乗り、一路北へと目指します。前に東北新幹線に乗った時〔旅日記 38.仙台往復編(2011.5.16~5.17)〕は俊足の『はやぶさ』号ですら徐行を余儀無くされていましたが、今はその徐行も解除され、かつての走りを取り戻していました。ここで目指すのは、2010年12月に東北新幹線が延伸された区間の八戸駅~新青森駅間の、唯一の中間駅である七戸十和田駅です。地元は七戸町になりますが、ここでの有名な観光産業である“十和田”の文字を冠していて、いかにも新しい新幹線らしい駅名だとは思います。
この駅を訪れたのは、一応、新しく出来た駅だから…というのもありますが、これから向かう十和田観光電鉄線の終着駅に、まずはバスで向かいたかった…という思いが大きかったのです。十和田間電鉄は、青い森鉄道(以前のJR東北本線)の三沢駅を起点の駅としているのですが、そこから終点の十和田市駅まで、他に接続する路線はありません。つまりは1本道の盲腸線という事になるのですが、普通に考えると、三沢駅まで出向いて乗って帰るには、終点の駅に着いた後に、必ず来た道を戻るという往復行動をしなければならないのです。
この単純往復が自分はあまり好きではなく、なんとか他の方法で十和田市駅に着く方法は無いかと考えていたのですが、新幹線の七戸十和田駅から十和田市駅を結んでいるバス路線がある事を発見し、この方法に至ったのです。常に新鮮味がありますし、絶対にマイナーな行き方の為、混んでいるという事もないでしょう。この日は路線廃止まで既に1週間を切っていて、平日とは言え春休みの真っ只中だったので、特に三沢駅等は混んでいる事も予想され、敢えて自分は前述の方法で向かいました。このバスは本数は少なめだったのですが、事前に調べておけば何の心配もありません。新幹線とも程良い接続で、無事にバスに乗り込むことが出来たのでした。
路線バスとは言えど、左上写真のように観光バスのような車両を使っていて、移動は極めて快適でした。まだまだ雪深さも残る七戸十和田駅でしたが、恐らく少し山に近い場所にあったのでしょう。十和田市内に近付くに連れて雪は少なくなり、場所によって積雪度が大きく変わる事を痛感させられました。バスのルートは割りとシンプルで、国道4号線を南に下っていった…という感じだったでしょうか。約30分程で十和田市駅前に到着しました。
十和田市駅ではショッピング・ビルが併設されていて、そこにバスターミナルもあるので結構立派にも見えるのですが、実は中のテナントは2007年に閉店されていて、再開発される予定もあるものの、こちらの鉄道路線が廃止になってしまいました(逆に、再開発するが故に、この鉄道が敷地からの撤退を求められていた…という見方もあります…今では、バスも建物の中での発着はされていないとの事です)。
そもそもが厳しい状況だったわけですが、電車が駅に到着すると、やはり絵になるというか、どこか街が活気付くような雰囲気が醸し出されている気がして、これが後1週間以内に廃止になるとは思えないような状況でした。車両は、元々東急電鉄で走っていたものを譲渡された物で、改造されて1両単位で走っているものと、2両単位で走っているものとあります。今回入線してきたのは2両編成でしたが、1両単位のものを2両連結した7200系という車両でした。
駅構内には“TKD89 ミュージアム”と題されたショップがあって、恐らく89年の歴史があったという事なのでしょう…。今までの写真やグッズ等が販売されていて、自分もクリアファイルも買ってしまいました(笑)。記念切符等も多く、自分も買おうかどうか迷いましたが、悩んでいるうちに列車の発車時刻が近付いてきました。廃止が近付いていると言えど、1日に17往復しか走らない路線でもあるので、電車を1本逃すのも大きなリスクです。ひとまずそこは後にし、車内へと乗り込みました。大混雑を予想しましたが、そうでもなく、席は埋まっていて、立ち客が何人かいるくらい…という感じでしょうか。最終日まであと1週間にしては、少し拍子抜けしましたが、このまま三沢駅まで向かう事にしましょう。
自分は席には座らず、最後尾の運転席の後ろに陣取り、そこから過ぎ去る景色を楽しんでいました。この車両は東急時代にも乗っていた可能性があり(恐らく、池上線や、旧目蒲線)、車内を見るとそんな姿を思い出しますが、外は明らかに雪景色で、ああ、東北にいるのだと思わせてくれます。また、ワンマン運転なので、車掌室には車掌はいないという状況も、地方ならではという光景なのでしょうか。どちらにしても、少し寂しい風景であるのかもしれませんが…。
十和田市から六戸町に入り、七百(しちひゃく)という駅に着きます。沿線唯一の交換駅で、車両基地が設置されている駅でもあるので、目のやり場に大忙しですが(笑)、かつての十和田観光電鉄の名車、モハ3400形やモハ3600形が見れたのは良かったです。少し途中下車したくもなりましたが、時間に限りがあるので、ここはグッと我慢して、そのまま三沢駅まで乗り通しました。
十和田市駅から30分足らずで三沢駅に到着です。JR東北本線から転換された青い森鉄道の三沢駅との駅舎は別になっていて、こちらはかなり重厚な造りの渋い建物でした。駅舎内には、これまた渋めのお蕎麦屋さんがあって、ここで腹ごしらえをしてから、少し周囲を散歩してみる事にしてみました…。十和田市から乗ると、三沢駅の1つ手前の大曲駅から、随分と坂を下って三沢駅に至る感じがしたのですが、実際にそうで、土地の起伏を感じる車窓を、外から見てみたくなったのです。
この辺りは古牧温泉の敷地内みたいな場所で、線路もその場を通りつつ、カーブを繰り返しながら坂を進んでいく…という感じでした。なかなか不思議な光景で、まだこの路線に乗っていない時代、東北本線からチラッと見えていたこの空間を不思議に思っていたものでしたが、やっとその全容が明らかになった感じでした。やはり、乗っておいて良かったと思います。雪もまだまだ残る中、寒さとの戦いでのシャッター・チャンスでしたが(笑)、悔いは残したくないですからね。…再度三沢駅に戻り、いよいよこの地ともおさらばとなりましたが、非常に印象的な時間でした。…では、新青森駅へと向かいましょう。
新青森駅へは、新幹線では前述の七戸十和田駅から1駅で、所要時間も15分程ですが、在来線で鈍行列車で三沢駅から向かうと、青森駅を経由して約1時間20分は掛かります…。随分と所要時間に差がありますが、これしか方法が無いので仕方ありません(たまに快速も走っていますが、本数が限られています…)。この区間は、青い森鉄道に転換されてからは初めて乗りましたが、車両が青い森鉄道“風”になっている他は、あまり変化は感じませんでした。ただ、料金体系も変わり(やはり、高くなっています)、JR時代に比べてスリムな体制にはなっている筈なので、各所でコストを抑えている部分はあるでしょう。1,2回乗っただけでは分からないとは思いますが、これからも頑張って走り続けてほしいように思いました。
さて、青森駅を通り、奥羽本線に乗り換えて1つ目の新青森駅に到着です。東北新幹線の現在の終点は青森駅ではなく、こちらの新青森駅となっているのですが、これは今後の北海道の延伸に向けたものであり、延伸が可能な構造に出来る、広々としたこの土地を選んだようです。ここは2009年時に、まだ新幹線が延伸していない状態の時にも訪れていて〔竹内大輔の写真日記(~2009)、旅日記 30.(ブルートレイン編…2009.6.22~6.25)参照〕、今回はそれ以来の訪問になりましたが、周囲の風景の一変した事と言ったらありません…。あの時、新幹線の駅自体はだいぶ出来上がっていたのですが、周囲の開発はまだまだという感じであり、どのような形態になるのか分からない部分もあったのですが、今はこの景色を見て、成程…と思わざるを得ない感じでしょうか。時代というのは、本当に早く過ぎ去ってしまうものなのですね。元々は在来線の小さな無人駅から始まったこの駅でしたが、開業当時の雰囲気からは想像出来ない程、大きく変わってしまいました。先程乗ってきた十和田観光電鉄も、跡形もなく…という事にならなければと思います。
さて、そろそろ東京に戻りましょう…。お世話になるのは、今後東北新幹線の主役になりうるE5系による『はやて』号です。東京までは、たった3時間半程度の道のりです。御存知の俊足『はやぶさ』号ですと、現在でさえ3時間10分程ですし、来年を目途に更なるスピードアップが行われ、3時間を切る列車まで現れるとか…(2時間59分らしいですが…笑)。
東北の発展の目覚ましさを窺わさせた東北新幹線でしたが、その一方で消えていってしまった地方私鉄…。これが時代の移り変わりとも言え、少々複雑な鉄道の旅になってしまいましたが、しっかりとその現状を見届けるのも、自分達の役割でありましょう…。最新のE5系に乗ると、如実にそんな事を思ってしまった自分がいたものでした。どうもお疲れ様でした!
☆十和田観光電鉄のHP…http://www.toutetsu.co.jp/
★11月4日(日)外苑前 Z・imagine
Open…19:00~、1st.…19:30~、2nd.…21:00~、
Charge…2700円(ドリンク別)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
ほぼ4ヶ月振りの、自分名義のピアノトリオのライブとなります。そして、
この11月で結成6周年を迎える事になりました!…思えば長くやってきた
ものですが、自分達らしい、自由で伸び伸びとした演奏をお見せ出来たらと
思いますね。曲の方は、わりとカバー曲が多めになる感じでしょうか…。
既存の曲にプラスして、色々な曲をお聴かせ出来ればと思います。時間に
ついてですが、いつもと異なりますので御注意下さい。通常、日曜日という事で
お店的には早めの18:30スタートとさせて頂いているのですが、この日は
19:30スタートと、平日と同じ時間帯となります。どうぞ御了承下さいませ!
恐らく、今年最後の自分名義ライブとなるでしょう。自分で開催するライブというのは、他のバンドでサポートしている時とは比べ物にならない程、準備するものが多く、また、自分自身に対するプレッシャーも大きいものですが、それが何よりも刺激になる機会です…。有難い事に、この時期は忙しくさせて貰っているのですが、そんな中で、やはり自分名義ライブを入れるという事は、とても大切な活動と言えるでしょう。自分も楽しみにその日を迎えたいと思います!
この時のツアーでは、島田さんとは3回程のステージを共有でき、Daddy さんのステージでは勿論の事、一緒に回っていた、すわ親治さんのバックでも何曲か演奏し、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
残念ながら、ライブ以外では2,3度一緒に飲む機会があっただけで、そんなに長く話せたような感じはしませんでしたが、とにかく几帳面な方で、何事にも真剣に全力で取り組むという姿勢がそこにはありました。それは、その温かみと人間性を感じるドラムの音にも表れていたのかもしれません。そして何より、Daddy さんと一緒に出来る事を楽しんでいるように感じました。このツアーが終わった後も、またやりたい…という意志はあったようで、それだけに今回の訃報は残念でなりません。
…とにかく、あまりに突然で、自分としても信じ難いのが現状です。今はただただ、御冥福をお祈りするしかありません。合掌…。
☆島田和夫さんのHP…http://www.orcaland.gr.jp/~morris/shimada/
演奏後の15:00頃は、本当に和歌山はピークという感じで、鉄道も徐行運転や運休を余儀なくされていたのですが、新幹線ならば動いているかもしれないと、なんとか大阪に向かうも(これがまた時間が掛かりました…)、予想通り?東海道新幹線も運転見合わせという事態に陥ってしまう事になります。
…この時点で、時間は19:00頃…。もしかしたら新幹線は運転を再開するかも…という考えもあったのですが、動いたところで、東京への到着はいつになるか分からないし、そもそも、東京からの足が怪しくなるという懸念はありました(伊藤さん宅は埼玉県の日高市にあります)。
…という事で、この日は大阪での宿泊を決め、次の日である10月1日の午前中の新幹線で、やっと東京に戻ってくる事が出来たのです。ちなみに、この日は自分は、午後からリハーサルがあったので、直接スタジオに向かい、何とかやり切る事が出来ました。なかなかハードな1日となりましたが、やっとこさ自宅に戻ってきて、ホッと一息ついているところです…。
台風17号の影響をモロに受けてしまった感じでしたが、大阪での宿泊が決まった事で、そのまま大阪の街に繰り出す事にもしました。今回は、ジャンベのミキヤ、そしてベースの池田暢夫君も一緒だったので、3人で心斎橋や梅田を探索♪…よく考えると、この3人で飲みに繰り出す(ミキヤは未成年なので、お酒は駄目ですが…笑)のは初めてで、色々な熱い話しが出来たのは良かったのかもしれません。
…何だか楽しんでしまい、結局ホテルに戻ったのは夜の3:30でした(笑)。とても愉快な時間を過ごす事が出来たと共に、これで3人の距離感がグッと縮まった感じもあり、ある意味で台風の恩恵を受けた形になったのかもしれませんね…。演奏でも勿論そうですが、こういった時間も大切なのだと、改めて思わせてくれたツアーになりました。また詳細は、後々に綴っていきたいと思います。どうもお疲れ様でした!
当初、織田夫妻が住む練馬近辺にしようと、色々なお店をあたってみたのですが、お客が沢山で入れなかったり、クローズが思ったより早かった等、なかなかお目当てのお店が見付けられないでいました(左上の写真は、結局入れなかった練馬のお店の前にて…笑)。…そんな時、実は第一候補に決めていたという、野方のお店の提案が織田君から出され、一路タクシーで野方へ向かったのです。
練馬と野方はそんなに離れてないので、タクシーだとすぐ…という感じですが、ここでついにお店に入る事が出来ました。野方は織田君にとって、東京に出てきて初めて1人暮らしを始めた場所らしく、ある意味で一番縁のある地域との事。入ったお店も、昔は本当によく飲みに来ていたという事で、確かに第一候補であった事も頷けるというものでした。…という事で、織田夫妻を迎えて色々な話しをしてきました。どうぞ御覧下さいませ!
●日時…2012年9月29日(28日深夜) ●場所…野方 ●お店…備長
竹内(以下、緑で表示)「よろしくお願いします。」
織田祐亮(以下、濃い青で表示)「よろしくお願いしまーす!」
織田陽子(以下、濃い赤で表示)「よろしくお願いしまーす!」
「いやいやいや…。生ビール、旨いっすね。」
「2人を相手にする…っていうのは初めてなので…、どういう記事に
なるのか楽しみです。このお店はよく来てたんですか?」
「結婚する前に、野方に住んでたんですよ。ここから歩いて5分くらいの所に。」
「ああ、そうなんですか。」
「僕、出身が大宮じゃないですか。…で、東京に出てきて最初に
住んだのが野方だったんです。だから、しょっちゅう来てましたよ。
TRI4TH の練習後とかも、よく来てました。」
「へー、それって何年くらい前ですか?」
「だから…、結婚する前だから、1年前くらいは野方に住んでました。」
「ふーん、結構最近まで…って事ですよね。」
「ちょうど竹うっちゃん(織田君は竹内の事をこう呼びます)と
出会うくらいに引っ越しをしたので…。」
「成程。じゃあ、最初に宇都宮でやった時は、まだこの辺りに住んでたって事ですかね。」
「そうですね。…で、このお店が一番来てたんですけど、
何でかって言うと、今は無きレバ刺しがあって…。」
「あー、はいはい…。」
「このメニューにあるやつ、“ちょいレバ”っていって、
ちょっと炙ってあるんですよ。これが…やばいです。…ね?」
「…これが…好き。」
「そう、やばいんですよ。」
「へー、、、。」
「……。」
「……。」
「陽子ちゃん、凄い大人しいですねぇ(笑)。」
「確かに…。」
「ええ、失言しそうで…(笑)。」
「そういうのは全部書きますから(笑)。」
「でしょ(笑)?…だから、今日はクレバーな感じでいこうかと…。」
「クレバー…。」
「レバーだけに!?」
「ヒューーーーーー!!」
「あらららら…。」
「失言1ですな(笑)。」
「ええっ??」
「今の竹うっちゃんじゃないですか(笑)。」
「今の竹内さんじゃないですか(笑)!」
「凄い、総一致…。」
「…で、TRI4TH でニューヨークに行ったじゃないですか。
その時のお祝いも、その都度、ここで行っていたんですよ。」
「へー。」
「だから、地元は大宮ですけど、東京で一番縁があるのは、ここだと思う。」
「ホント大好きだよねー。」
「今回は久々で…?」
「久々ですね。」
「何度も来ようと思って、挫折しました。」
「野方と練馬って微妙な距離なんで、歩くとキツいし…。」
「…かと言って、電車で行こうとすると、相当な大回りですものね。」
「そうなんですよね。西武新宿線に乗り換えて…とか…。当時は、用事が
あると、高円寺まで自転車で行って、そこから中央線で行ったものです。」
「それは賢いかもしれませんね。」
「あと、じゅんじゅん(藤田淳之介君)が当時、高円寺に住んでたんで…。」
「あ、そっか。それは近いわ。」
「もう、やたらと飲みに行ってて。ホントに、週に3、4回とか…。」
「それは…、結構な飲み代になりそうですな。」
「高円寺がまた楽しいんですよ。」
「ふーん。」
「…あの、皆、どんな話ししてるの、これ(笑)?」
「あれ、見てないですか?」
「見てますよ。あの、海野(海野あゆみさん)のやつとか、じゅんじゅんのとか…。」
「あ、海野さんのは、全く参考にならないです(笑)。」
「ふふふふ(笑)。」
「じゅんじゅんは、わりと音楽寄りとか…、普通な感じの話題だったかな。
まあ、あまり決めなくて良いですよ。自然に、自然に♪」
「そうですか。」
「別に、自分から質問があるわけでもなく…(笑)。」
「あとは、竹うっちゃんのセンスで拾われていくと…。」
「そうですね。」
「……。」
「……。」
「あははは、喋らないですね(笑)。」
「…だって、ここに来る前に、私いったん、今日はどのキャラでいこうかなって…。」
「キャラ?」
「ははははは(笑)。」
「あ、竹内さん、食べて下さい。これが食べたくて食べたくて…。」
「おおー、これは…、いくらでもイケますな…♪」
「レバ刺し、平気?」
「全然平気です。」
「ここは、焼鳥も美味しいんですよ。」
「お酒に合うやつとか、いっぱいあります。」
「焼鳥とか…、俺は好きだけど、陽子ちゃんが
嫌いなやつ…、何だっけ、シロとかもお勧めです。」
「あー。」
「好き嫌いとかあります?」
「僕は…、鳥皮と…、フキノトウですね。」
「あははははは(笑)。」
「ははは(笑)、焼鳥からまた変化球が来た(笑)。」
「その2つですね。」
「えー、俺、鳥皮とか凄い好きなんですけど…。」
「いや、焼鳥の鳥皮は好きなんですけど、あの、鳥のトマト煮とかで鳥皮があると、
皮の部分が柔らかくなっているじゃないですか。あれがちょっと苦手です。」
「香ばしいなら良いんだ。」
「そう。」
「…と言うか、そもそも焼鳥の中の話しじゃなかったんですね(笑)。」
「あと、冷凍グリーンピース。」
「あ、増えた(笑)。」
「いや、今のはわりと美味しいんですよ。」
「じゃあ、いいじゃん(笑)!」
「あの、僕が小学校ぐらいの時は冷凍技術が悪かったから、
ミックス・ベジタブルとか、みんな嫌いだったんですよ。」
「あー、分かるかも。回りでも結構いましたわ。人参とか…。」
「そうなんですよ。ミックス・ベジタブルで大丈夫なのはコーンだけです。」
「はは、それ分かる、それ分かる(笑)。」
「唯一アンパイな…(笑)。」
「そうそう。コーンだけ入れてれば良いだろ!…っていう。」
「それじゃあ“ミックス”にならないですよ(笑)。」
「あははは(笑)。」
「え、好き嫌い、あります?」
「ありますよ。このシリーズで何度も言ってますが、
ドライフルーツ全般です。その王者がレーズンです。」
「へー、まあ、俺もあまり好きではないけど…。」
「レーズンなんか、見たくもないくらいですけど。」
「相当嫌いじゃないですか!」
「色々聞いておこう。今後、うちに招待する時の参考になるかもしれないし…。」
-----嫁、喋り始める-----
織田陽子「いつも何を食べてるんですか?」
竹内「は?」
織田祐亮「ふふふふふ(笑)。」
「なんか、凄いの食べてそうじゃない?」
「何、朝からフレンチとか(笑)?」
「まあ、あれだよね。竹うっちゃんは、生活感があまり無いというか…。」
「そう、無いの。分かんないの。謎めいてるよね?」
「そうですかね。まあ、和食が基本的に好きですけどね。」
「なんか、ラーメンとかオプションで食べてる気がするよね。皆に合わせて。」
「いや、ラーメン好きですよ。特に豚骨系が。家系とか…。」
「なんか…見直したわ。」
「自分の住んでる要町にも、ラーメン屋が何軒かあって、
別に特段美味いわけでもないんですよ。…でも、行っちゃうんですよ。」
「あははは、好きなんだ(笑)。」
「でも分かる。なんか、現代のラーメン屋にない
魅力みたいなのが、そういう所にはあったりしますよね。」
「この会は、私が竹内さんに質問しても良いんですか?」
「まあ、良いんじゃないですか?」
「カットされるかどうかは、竹うっちゃん次第だしね。」
「なんか、部活動とか、そういった事はやってましたか?」
「部活?」
「おー。」
「ジャズ研究会。軽音楽部。」
「軽音楽部?」
「そう、大学の時。ジャズ研究会は高校の時。」
「中学の時は?」
「写真部。」
「な…、今と同じじゃないですか!」
「凄いね。」
「そうなんだー!…筋、通ってるね。」
「そう言われれば、そうですね。」
「へー、変わらないもんですね。」
「鉄道研究会…っていうのにも入ってましたしね(笑)。」
「それこそ筋が通ってますね(笑)。」
-----織田祐亮君がトイレに行く-----
竹内「なんか、お2人の馴れ初めとか…聞きたいですねえ。」
織田陽子「え、興味無いじゃないですか!」
「いやいや、聞きたいですよ(笑)。」
「野暮な話しですよ。それより、竹内さんに音楽の話し、して貰いたいわ。」
「まあまあ、そういった話しは、わりと他でもしてますから…。」
「馴れ初めって言うか…、私がソルフェージュを習ってて…。
あ、竹内さん、ソルフェージュってやってましたか?」
「いや、特には通ってないですね…。」
「え、それであんなに弾けるんですか?」
「いやいや…。まあ、理論は習ってなくもなかったけど、
それを演奏に生かしてる方向にしてた意識はなかったかも…。」
「どういう頭の構造になっているか知りたいです。」
「……。」
織田祐亮「どんな話しになってますか?」
「全然話してくれないですね、2人の馴れ初め(笑)。」
「なんで?」
「恥ずかしいんですかね。」
「やっぱり、もう1杯ビール飲んだ方が、良いんじゃない?」
「いやいや、食べれなくなっちゃうよ…。ちょっと、一緒に飲みましょうよー。」
「すみませんー。生ビールを…2つ下さい。」
「…竹内さんが沢山飲むなんて知らなかったから…。凄い…良かった。」
「いや、そんなに飲まないけど。」
「飲むよー(笑)。なんか、潰れる人が好きなんだよね?」
「大好き!…そう、優しくなっちゃう(笑)。」
「あまり、この前はそんな感じじゃなかったですよね。」
「ええっ?…竹内さんにはそんなに…。」
「そんなに…だね。俺にだけ…ね。」
「祐亮さんはヒドイじゃーん。」
「そうだね、ごめんなさい、ごめんなさい(笑)。」
「もう、何をやってるの~?…みたいな目で見てきたから…。」
「あははは(笑)。あれはもう地獄だったからなあ。」
「じゃあ、音楽の話しでもしますか。」
「え、馴れ初めを聞いてないんですけど!?」
「ああ、それは…。うちのお袋にソルフェージュを習ってたから…。」
「あ、そうなんですか!…なんでまた。偶然?」
「あのー、マリンバの先生…、あ、私、マリンバやってるんですけど。」
「知ってます!」
「そのマリンバの先生とオリパパが、吹奏楽コンクールの審査員で一緒で…。」
「ふーん。」
「…で、私、ソルフェージュとか全然知らなかったけど…、
そのー…、高校の授業に全然付いていけなくて…。
急に、楽典全部知ってるでしょ?から始まった感じがあったから。」
「高校で…、そんなのやるんですか?」
「音楽高校だったんだよね。埼玉の方の…。」
「成程。それでソルフェージュを、オリママに習いに行ったと…。」
「その時はまだ会わなかったけどね。その時は僕は愛知に行ってましたから。」
「教え方が凄い上手だったんですよ。これは1つの手段よ…っていう感じ
だったから。だから凄いエイコ先生が好きで。なんだか大きくて、存在が…。」
「ふーん、そして…知り合ったと。」
「そうですね。」
「でも、知り合っただけなら、結婚には結びつかないですよね。」
「…私、結構、劣等感と、変なプライドの狭間でですね…。」
「劣等感!?…どういう…。」
「…要は、私も陽子ちゃんも、第1志望の大学には入れて
ないんですよ。東京芸術大学を受けていたんですけど…。」
「もう、その話し、いいよー!」
「なんで!…まあ、今となっては…なんですけど。
当時はやっぱり、クラシックをやっていたから…。」
「はいはい。」
「俺がトランペットを始めたのが中学2年生の頃で、それまでは
野球をやっていたり…、卓球部にいたりとかで…。」
「何だか面白いですね(笑)。」
「まあ、それで、大学に4年間行って、それらが終わった頃かな…。
一緒にコンサートに出る機会があって、そこで出会ったんですよ。
まあ、その時はそんなまだ…仲良くないんですけど。」
「仲良くない…って言うか、まだお互い知らないって事ね…。言い方、言い方(笑)!」
「…で、実は TRI4TH の前身の時…まだ友貴もいなくて…。」
「淳之介さんもいなかった。」
「あれ、それはまさかのフィッシュカッターの時ですか?」
「いや、TRI4TH です(笑)。…で、その時3人編成
だったんですけど、凄くライブに来てくれたんですよ。」
「え、それは、知ってた…って事?」
「いや、オリママに聞いて…。」
「はいはい。なんか、ここからが面白い話しになるって感じですかね(笑)。」
「まあ…、お開きになるんじゃないかって時間かもしれませんけど…(笑)。」
「いやいや(笑)。」
「それで、その後にじゅんじゅんが入って4人になって、大宮で
夢祭りっていうイベントがありまして…。そこに TRI4TH が
誘って貰って出まして、陽子ちゃんの“ざくろ”ってバンドも
出てまして…。それで仲良くなって、付き合うようになったんです。」
「へー、じゃあ長いですね。」
「いや、でも1度別れてるんですよ。」
「ええっ!?」
「そう、1年も経たず…だったよね。」
「でも、その後に復活するって事ですよね。うわー、そういう経験無いからなあ…。」
「たぶん理由として、要は僕が、陽子ちゃんの師匠の息子なわけじゃないですか。」
「あー、成程ね。」
「だらしない所とか、酔っ払った所とか見せられない…みたいな。」
「まあ、結果見せてますけどね(笑)。」
「それで、2年ぐらい間をあけて…。」
「へー。でも、2年も間をあけていたら…、ライブとか来ないですよね。」
「それが、行ってて…。」
「え?マジか…。来てたの?どういう事?」
「あのー(笑)、やっぱりどうしても、エイコ先生に似てらっしゃるじゃないですか。」
「体格が?」
「失礼ですよ(笑)!」
「体格というか、言う言葉というか、やはり流れている血が一緒だから…ってのも
あるかもしれないんですけど。私、基本的に、自分で悩んでいる事の答えって、
最低でも、自分が悪かった、頑張ろ!…っていうのが結果にしているんですよ。」
「成程。」
「でも、誰かのせいにしたいし、あの人が悪かった…とか、言いたいけど、最終的に
そこに落ち着くっていうのが分かっている時に、一番近い所で相談に乗ってくれ
たのが、エイコ先生と祐亮さんだったんです。…で、何か被っちゃって…。」
「うんうん。」
「…で、祐亮さんの場合は、付き合っている時に、自分らしさを全開に出したら
引かれるだろうなって…。だって、こんなんじゃ…引くでしょ?」
「最初って事ですか?」
「いや、いつもです。…今だって引かれてるかもしれないし。」
「…かもしれないですね。」
「ふふふふ(笑)。」
「失礼だよねー、この人はー(笑)。ははは、豪快(笑)。ホントあの人、豪快!」
「そうですかね(笑)。」
「なんか竹内さんって、普通にしてたらさ、イケメンだしさ、なんか音楽も
凄いし、モテるのにー、なんかポロっとSっ気を出してきてさ…。」
「それは性格だから仕方ない。」
「それなのに、どんな人なのかー、って興味持っちゃうじゃない。なんかズルいわ。」
「それは、そっち次第の話しでしょ!」
「なんか、つっけんどんなラーメン屋みたいだよね(笑)。」
「あはは、だまって食え…みたいな(笑)。」
「なんかズルいよね~。」
「はいはい。じゃあ、馴れ初めは分かりましたから…(笑)。」
-----今後の展望をお願いします-----
織田陽子「あのー、前に竹内さんにお話しした事があるのですが…。」
竹内「はいはい。」
「たぶん、竹内さんが覚えてらっしゃるかは、私がうる覚えで…分からないけどー…。」
「ん?酔ってますか(笑)?」
織田祐亮「大丈夫ね?」
「いつも酔ってますから(笑)。」
「確かに。」
「やっぱり、音楽って、作っていくメンバー同士で決まっていくじゃないですか。」
「そうですね。人間同士でやりますからね。」
「祐亮さんはたぶん…、竹内さんに出会えて良かったと思う、私は。」
「うんうん。」
「何ですか突然(笑)。」
「まず、賢いし。」
「いやいや…。」
「賢さっていうのが、学問的な賢さもあるけど、音楽に対しての賢さもあるっていうか…。」
「そうですかね。」
「祐亮さんもやりそうで、ちょっと実直な感じもするけど、
それはそれで、いつも近道を探しているタイプなんですよ。」
「…苦い顔してますけど(笑)。」
「ふふふふ(笑)。」
「やっぱ、そういう時にメンバーっていうものが重要になってきて、近道が
良いんですけど、なかなかそうはいかなくて…。それでも人間だから、
やっぱり最短を探していくんですよね、きっと…。大回りし過ぎない、一番
折り合いの付く所…っていう時に、メンバーの力量が重要になっていくって
私は思ってて…って、これは本当に載せて貰わなくて良いんですけど。」
「いや、載せます(笑)。」
「あはは、だって竹内さん、べた褒めになっちゃうから(笑)。」
「ははは、書き辛い…みたいな(笑)。」
「いやいや全然(笑)。どうぞ続けて下さいな。」
「いや、まあ…、だから、いい人に出会ったよな…って、特に落とし所もなく、
ただシンプルに言ってしまうと、どうもありがとうございます、…って事です。」
「ぇえ~!?」
「ふふふふふ(笑)。」
「なので、今後ともよろしくで…。」
「まあ、織田君との今後との関わりは、やはり
TRI4TH が基本になっていくでしょうから…。」
「そうですよね、バンドですもんね。」
「やはりバンドの今後の展望性とか…。ちょっと言って頂けると…。」
「え、それを書くんですか(笑)?」
「うん、やはり書いた方が…。」
「これ、すっごい今回深い話しじゃないですかー!?」
「まあ、あるなら書きたいですねぇ。」
「でも確かに、そういうのがあるなら私も聞きたい。」
「そうですよね。なかなかこういうのって、公にならない話しですから…。別に、
実現しなくても良いんですよ。ただ、こういう思いは持ってるぞ…みたいな。」
「はい。いま俺が、やっぱりこういう気持ちでいるっていうのは、竹うっちゃんが
TRI4TH に入って、俺、このままじゃいかんな…と、正直思ったんですよ。」
「…というのは。」
「やっぱり、音楽面。TRI4TH って確かにバンドなんだけど、こうやって色々と
ツアーを回って、対バンとかも多く組んで貰ったりとかして、このバンドは
やはり、ジャズというフォーマットに置きたいな…って思ったんですね。」
「うんうん。」
「でも、置きたいな…って思うからには、自分が今よりも
もっともっと凄くならなければいけないなと思ったんですよ。」
「演奏面で…って事ですか?」
「演奏面でも、まあ、全てですけどね…。パフォーマンス全般。
そして人間性も然り。ただ、ジャズをやる人達が集まって、
セッションぽくなった…って感じにはしたくないんですよね。」
「バンドですしね。」
「そう。それで、ジャズの言葉を使って、もっと喋れるようになりたいな…って、
竹うっちゃんのピアノを聴いたからってわけでもないんだけど…(笑)。」
「まー、それはあるよね。」
「…あの、竹うっちゃんが入って…。」
「刺激されちゃった?」
「まあ、まず最初は、竹うっちゃんが入るまでは、それも出来なかったからね。
それで、竹うっちゃんが入った事によって、凄くパッと伸びた部分もあるし、
実は逆に、不恰好になった部分もあるんですよ…。」
「うんうん。」
「それは、ハッキリ言ってしまうと、実力の差があるからなんです。」
「うまい!」
「いやいやいや…。」
「…と、僕は思うんです。」
「でもそれは、実力の差とかじゃなくて、自分で言うのもなんですけど、
如何にこう、自分を出しているか!…だと思うんです。」
「いや勿論、それも思います。それも含めてと言うか…。」
「だって、あまり出さないで弾く事も、一応出来ますし…。」
「でも、その出すバランスが良いんだよね~。」
「ホントにべた褒めですね(笑)。書こうかなー、どうしようかなー(笑)。」
「だから、書かなくても良いんですって(笑)!」
「まあ、でもそういう事です。だから僕も、ジャズの
レッスンに通おうかなって考えているわけで…。」
「成程。でも最終的には、音と音だけの判断でやっていきたいですよね。」
「そうですね、ツイッターのマイルス bot を見て、研究しておきます(笑)。」
「じゃあ、締めの一言でも貰って良いですか?」
「はい!…え、いつも皆、どうやって締めてるの?」
「締めてないです(笑)。」
「ふふふふふ(笑)。では、まあ、…まだ付き合いで言えば、浅いじゃないですか。」
「浅い…ですねえ。」
「今後とも、色々と迷惑をお掛け過ぎると思うんですけど…、頑張りますんで。」
「頑張りますんで…って(笑)。…じゃあ、嫁に締めて貰います(笑)?」
「いやー、それ違うなー、駄目だ私ー。竹内さんを持ち上げ過ぎて終わっちゃう。」
「じゃあ、下げて下さい。」
「下がんない!」
「下がらない!?…あははは(笑)。」
「でもー、迷惑を掛け過ぎるっ俺ですが…って言うところを、全然、
『そんな事ないぜ!』って言って、カバーしてくれる人な気が
しちゃってるの。迷惑掛かってごめんなさい!…って私は言うけど、
あんたが言ってても、そんな事は俺は関係無いんだから…って言う
くらい、『迷惑掛けた?いつ?』…みたいなぐらい、余裕な感じが…。」
「…あの、もういいっすか(笑)?」
「ちょちょ…言わせて下さい。余裕な感じがあって、、、」
「…帰ろうか(笑)。」
☆本日の注文品
・生ビール(500円×7点)…3500円
・レモンサワー…380円
・ハイボール…350円
・トマト肉巻き(200円×3点)…600円
・冷やしトマト…300円
・塩辛(300円×2点)…600円
・砂肝…90円
・ハツ…90円
・皮…90円
・つくね(200円×2点)…400円
・中落ち(150円×3点)…450円
・ナスの肉詰め(280円×6点)…1680円
・ちょいレバ中皿(580円×2点)…1160円
・外税…484円
・端数丸め…-4円
計10170円!…奢らせて頂きました!!
☆織田祐亮君のブログ…http://ameblo.jp/oritayusuke
☆織田陽子さんのブログ…http://ameblo.jp/yoko-ubu-zakuro/
●10月2日(火)、17日(水)、24(水)、26日(金)赤坂 Kuro
1st.…21:00~、2nd.…22:00~、3rd…23:00~、
Charge…詳細不明
Member…(Vn)Tsukasa(2日、17日、26日のみ)、
(Vo)石川早苗(24日のみ)、(Key)竹内大輔
お馴染み、赤坂 Kuro での演奏ですが、10月は結構シンプルなブッキングと
なっています。見てお分かりのように、バイオリンの Tsukasa さんと3回、
そして、ボーカルの石川早苗さんと1回…という構成です。何だか、原点に
返るようで良いですね(笑)。楽しく演奏していきたいと思います♪
●10月10日(水)横浜 Hey-Joe
Open…18:30~、Start…19:30~2ステージ
Charge…予約2500円、当日3000円(共にドリンク別)
Member… (Sax)海野あゆみ、(B)川内啓史、(G)倉内達矢、
(Pf,Key)竹内大輔、(Ds)山内陽一郎
半年前、春という季節に行われた“桜美しセッション”。これはベースの川内君が
企画したセッションでしたが〔○内セッション参照〕、この度、第2弾ともなる、
題して“紅葉美しセッション”が行われる事になりました(笑)。メンバーは以前と
変わってないので、正に“続編”という雰囲気で行われるのではないかと思います。
それぞれが曲を持ち寄って、それがライブの曲になるというのは、ある意味で
セッションの原点に立ち返るような感じではありますが、選曲にも個性は出る
もので、それがそのまま演奏にも反映されていく事でしょう。また、個人的に、
Hey-Joe 自体にも久し振りの出演となりますね…。どうぞお楽しみに!
●10月12日(金)銀座月夜の仔猫
Open…13:00、Start…14:00~(予定)
Charge…詳細不明
Member…(Vo)Mirano、(Pf)竹内大輔、(Sax)藤田淳之介
ボーカルの Mirano さんと、久し振りにライブを行います。場所は銀座にある
月夜の仔猫というお店にてで、自分は初出演となるのですが、どうやらこの日は
お昼の公演となるようです。まずは食事をとって頂き、その後に演奏をするという
Mirano さんお得意のコースです(笑)。ライブに食事、どうぞ御堪能下さいませ♪
●10月14日(日)代官山 la JEUNESSE
受付…18:00~、食事…18:30~20:30、ショー…20:30~21:30
料金…16000円(ディナー、1ドリンク付き)
Member…(Vo)鳴海じゅん、(Vo)真織由季、(Vo)芽映はるか、
(Pf)竹内大輔、(Per)佐藤直子
何度か共演した事のある、元宝塚の鳴海じゅんさんに誘われ、代官山の
フレンチレストラン、la JEUNESSE(ラジュネス)にて、ディナーショーの
演奏を担当させて頂きます。パーカッションには久し振りの佐藤直子さんを
迎え、他の方は初共演ではありますが、アコースティックな雰囲気になる
ものの、豪華にお送り出来るかと思います。残念ながら、既に満席との
情報が入っていますが、しっかりとサポートできるように頑張ります!
●TRI4TH、札幌ツアー
・10月19日(木)CROSS HOTEL 札幌、レストランアゴーラ
Open…19:00~、Start…20:00~、
Charge…前売り3000円、当日3500円(共に1ドリンク付)
※以上、メンバー全て、≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Key)竹内大輔
TRI4TH がついに北海道に上陸します!…場所は、モダンなホテルとして知られる
CROSS HOTEL 札幌にてで、ここの3階に位置するレストラン、アゴーラにて、
クラブ・イベント・スタイルとして、オールスタンディングで行われるそうです。
これは、札幌の有名なジャズ・イベント、Sappro City Jazz と、このホテルの
コラボ・イベントとして行われるようで、“Cross Generation”と呼ばれる内容の
ものとなっています。ドレスコード有り…という、なかなか大人な演出が施され
そうな今回のイベント、要注目です!…専用のページへは、«こちら»へ!
●10月20日(土)日高市日高総合公園
Start…10:00~、自分達の出番はまだ不明、恐らく昼過ぎ頃
Charge…入場無料
Member……≪さばいばるいとう UNIT≫(Vo,G)さばいばるいとう、
(Perc)ミキヤ、(Key)竹内大輔
久し振りに、埼玉県の日高総合公園にて、憩いの森コンサートに出演してきます。
昨年末、一度倒れてしまった伊藤さんでしたが、今年になってからは徐々に
元気を取り戻し、ライブ活動も盛んになりつつあります。勿論、無理はくれぐれも
禁物ですが、また独特の世界観を見せ付けてやりたいものですね。この日自分は、
前日の札幌から、直接会場に向かいます(笑)。果たして間に合うのでしょうか…。
●10月20日(土)経堂 Crazy Love
Open…19:30~、Start…20:00~
Charge…3000円(ドリンク別)
Member…(Vo,Tap)MIHO、(Pf)竹内大輔、(B)吉木稔、(Ds)大島洋
この日は2本立てて、夜は経堂 Crazy Love にて、ジャズ・ライブを行います。
ボーカルの MIHO さんとは2度目の共演ですが、実はこの方はタップ・ダンスも
行う方で、実際にこの日も披露してくれる事でしょう。そしてジャズのライブなので、
タップもアドリブを用いて踊っていく等、独特の演奏の流れが垣間見えるかも
しれません。なかなか面白い1日だと思います。どうぞお越し下さいませ!
●10月21日(日)JOINUS 横浜店屋上・ジョイナスの森彫刻公園
Start…15:30~、※お昼の公演は無くなり、昼過ぎの1回公演になりました
Charge…無料
Member…≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Key)竹内大輔
これも新作CD『TRI4TH AHEAD』リリース・ツアーの一環と言えましょう。
デパートの屋上という環境になりますが、この“ジョイナスの森彫刻公園”という
所は、自然と芸術が融合した広大な屋上公演で、今までにない状況でのライブが
楽しめると思います。当初は2公演の予定でしたが、、会場の都合で午後の1回
だけになってしまいました。御来場の方は御注意下さいませ!…無料ですので、
色々な方に楽しんで頂ければと思います。どうぞよろしくお願いします。
●10月23日(火)吉祥寺 Manda-la 2
Open…18:30~、Start…19:30~、自分達の出番はまだ未定、
Charge…2000円(ドリンク別)
Member…(Vo,G)丸本達也、(Pf)竹内大輔
毎月恒例の、ギター・ボーカルの丸本さんとのライブで、今年もそろそろ佳境に
入ってこようとしています。11月は決まっているものの、12月はライブの予定は
入れないようなので、今年もあと2回…という事ですね。それこそ1回1回を大切に
やっていきたいところですが、今回はどんな新曲が生まれるのでしょうか(毎回、
新曲を書いてきてますからね…)。自分も楽しみにしていきたいと思います。
●10月27日(土)、28日(日)渋谷 Glad
2日間とも、昼の部…14:00~、夜の部…18:30~(入替制)
Charge…6000円(ドリンク別)
Member…(Vo)新納慎也、(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介、
(Ds)伊藤隆郎、(B)関谷友貴、(Keys)竹内大輔、(G)平田崇
俳優の新納慎也さんが主催するイベント、“NIROCK Vol.7”に、TRI4TH として
演奏を担当させて頂きます。公演は27日(土)と28日(日)で、それぞれ2公演、
計4公演行われるのですが、28日(日)の18:30~の回は、既に Sold Out と
なっているようです。御了承下さいませ…。TRI4TH では、過去にこのイベントに
参加をした事があるらしいので、全くの初出演は自分だけになりそうですが、
精一杯頑張っていきたいと思います。曲は TRI4TH の…というわけではなく、
カバー曲が中心で、当然の如く歌モノで、中には、こんな曲もやっちゃうの?
…という内容のものも用意されています(笑)。是非とも期待していて下さい♪
●10月29日(月)赤坂 Pro-Amuse
Open…18:00~、
1st.…19:30~20:10、2nd.…20:40~21:20、3rd.…21:50~22:30、
Charge…2500円(ドリンク別)
Member…(Vo)ナオキ、(Key)竹内大輔
お馴染みの Pro-Amuse で、ボーカルのナオキさんとのデュオ・ライブです。先日、
無事に1周年を迎えさせて頂きましたが〔赤坂 Pro-Amuse は開店1周年!参照〕、
これからまた、飛躍の年にしていきたいですね。勿論、自分達も頑張らさせて
頂きます。緩い時間ではありますが(笑)、これからもどうぞよろしくお願いします!
…以上になります。実は10月30日(火)からは、ギター・ボーカルの Daddy 津田さんとの九州・山口ツアーが控えているのですが、これはまた別の機会に載せさせて頂きます。これからの季節、演奏場所も演奏内容も、更にバラエティに富んでいく事になりそうです。どうぞ皆様御期待下さいませ♪
写真は、先日の休暇を利用して出向いた、長野県の善光寺(左上)と、栗の町小布施(右上)のものです。まだ秋という感じではありませんでしたが、少し涼しい時間帯もあり、着実にその季節は近付いているのだと実感させられました。…それでは、10月以降もどうぞよろしくお願いします!

5月16日(木)