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 半年以上前の事になってしまいますが、今年の4月1日で、十和田観光電鉄の鉄道線が廃止になりました…。これは青森県の三沢駅と十和田市駅を結ぶもので、全長14,7kmという短い路線だったのですが、青森県という、東京からは結構距離があるという場所柄、今までに自分が乗った事の無い路線の1つでもありました。そんな中での今回の廃止はショッキングで、廃止になる前に絶対に乗っておきたい路線であった事は、もはや説明するまでもないでしょう(笑)。
 実は、2010年の12月に東北新幹線が新青森駅まで延びてきて、この路線に乗る気軽さが少しでも上がったかのように思えたのですが、その翌年に起きた東北の地震で、暫く東北への足が遠のいてしまう事にもなってしまっていました…。十和田観光電鉄線の今回の廃止は大変残念でしたが、まだ足を踏み入れていない、東北新幹線の八戸駅より先の区間にも乗ってみる事にしましょう。時間の都合で、日帰りの旅にならざるを得なかったので、朝早く起きての出発です。3月という時期でしたが、雪もまだまだ残っていた、まだ冬の香りが残る旅となりました。


 ●七戸十和田駅から…

 早朝の大宮駅から東北新幹線『はやて』号に乗り、一路北へと目指します。前に東北新幹線に乗った時〔旅日記 38.仙台往復編(2011.5.16~5.17)〕は俊足の『はやぶさ』号ですら徐行を余儀無くされていましたが、今はその徐行も解除され、かつての走りを取り戻していました。ここで目指すのは、2010年12月に東北新幹線が延伸された区間の八戸駅~新青森駅間の、唯一の中間駅である七戸十和田駅です。地元は七戸町になりますが、ここでの有名な観光産業である“十和田”の文字を冠していて、いかにも新しい新幹線らしい駅名だとは思います。

  東北新幹線の当時の主力、E2系『はやて』号  有名な“チキンライス弁当”を購入し、北へ…

 この駅を訪れたのは、一応、新しく出来た駅だから…というのもありますが、これから向かう十和田観光電鉄線の終着駅に、まずはバスで向かいたかった…という思いが大きかったのです。十和田間電鉄は、青い森鉄道(以前のJR東北本線)の三沢駅を起点の駅としているのですが、そこから終点の十和田市駅まで、他に接続する路線はありません。つまりは1本道の盲腸線という事になるのですが、普通に考えると、三沢駅まで出向いて乗って帰るには、終点の駅に着いた後に、必ず来た道を戻るという往復行動をしなければならないのです。

  いかにも新しい駅ですね…七戸十和田駅にて  結構雪深い感じでした

 この単純往復が自分はあまり好きではなく、なんとか他の方法で十和田市駅に着く方法は無いかと考えていたのですが、新幹線の七戸十和田駅から十和田市駅を結んでいるバス路線がある事を発見し、この方法に至ったのです。常に新鮮味がありますし、絶対にマイナーな行き方の為、混んでいるという事もないでしょう。この日は路線廃止まで既に1週間を切っていて、平日とは言え春休みの真っ只中だったので、特に三沢駅等は混んでいる事も予想され、敢えて自分は前述の方法で向かいました。このバスは本数は少なめだったのですが、事前に調べておけば何の心配もありません。新幹線とも程良い接続で、無事にバスに乗り込むことが出来たのでした。

  今回の旅では、貴重な貴重な路線バス  十和田市内では渋滞も…

 路線バスとは言えど、左上写真のように観光バスのような車両を使っていて、移動は極めて快適でした。まだまだ雪深さも残る七戸十和田駅でしたが、恐らく少し山に近い場所にあったのでしょう。十和田市内に近付くに連れて雪は少なくなり、場所によって積雪度が大きく変わる事を痛感させられました。バスのルートは割りとシンプルで、国道4号線を南に下っていった…という感じだったでしょうか。約30分程で十和田市駅前に到着しました。

  十和田市駅全景…右の建物の中にバスも到着します  元東急の車両です

 十和田市駅ではショッピング・ビルが併設されていて、そこにバスターミナルもあるので結構立派にも見えるのですが、実は中のテナントは2007年に閉店されていて、再開発される予定もあるものの、こちらの鉄道路線が廃止になってしまいました(逆に、再開発するが故に、この鉄道が敷地からの撤退を求められていた…という見方もあります…今では、バスも建物の中での発着はされていないとの事です)。
 そもそもが厳しい状況だったわけですが、電車が駅に到着すると、やはり絵になるというか、どこか街が活気付くような雰囲気が醸し出されている気がして、これが後1週間以内に廃止になるとは思えないような状況でした。車両は、元々東急電鉄で走っていたものを譲渡された物で、改造されて1両単位で走っているものと、2両単位で走っているものとあります。今回入線してきたのは2両編成でしたが、1両単位のものを2両連結した7200系という車両でした。

  逆側は、先頭車改造が施されていました  なかなか大々的にやってましたね

 駅構内には“TKD89 ミュージアム”と題されたショップがあって、恐らく89年の歴史があったという事なのでしょう…。今までの写真やグッズ等が販売されていて、自分もクリアファイルも買ってしまいました(笑)。記念切符等も多く、自分も買おうかどうか迷いましたが、悩んでいるうちに列車の発車時刻が近付いてきました。廃止が近付いていると言えど、1日に17往復しか走らない路線でもあるので、電車を1本逃すのも大きなリスクです。ひとまずそこは後にし、車内へと乗り込みました。大混雑を予想しましたが、そうでもなく、席は埋まっていて、立ち客が何人かいるくらい…という感じでしょうか。最終日まであと1週間にしては、少し拍子抜けしましたが、このまま三沢駅まで向かう事にしましょう。

  後ろ向きに流れていく景色  ほぼ、東急時代そのままの車内

 自分は席には座らず、最後尾の運転席の後ろに陣取り、そこから過ぎ去る景色を楽しんでいました。この車両は東急時代にも乗っていた可能性があり(恐らく、池上線や、旧目蒲線)、車内を見るとそんな姿を思い出しますが、外は明らかに雪景色で、ああ、東北にいるのだと思わせてくれます。また、ワンマン運転なので、車掌室には車掌はいないという状況も、地方ならではという光景なのでしょうか。どちらにしても、少し寂しい風景であるのかもしれませんが…。

  七百駅にて  三沢駅到着!…背後には青い森鉄道線が…

 十和田市から六戸町に入り、七百(しちひゃく)という駅に着きます。沿線唯一の交換駅で、車両基地が設置されている駅でもあるので、目のやり場に大忙しですが(笑)、かつての十和田観光電鉄の名車、モハ3400形やモハ3600形が見れたのは良かったです。少し途中下車したくもなりましたが、時間に限りがあるので、ここはグッと我慢して、そのまま三沢駅まで乗り通しました。

  渋すぎる!…十和田観光電鉄の三沢駅  駅舎内もこの通り…中の蕎麦屋は結構有名

 十和田市駅から30分足らずで三沢駅に到着です。JR東北本線から転換された青い森鉄道の三沢駅との駅舎は別になっていて、こちらはかなり重厚な造りの渋い建物でした。駅舎内には、これまた渋めのお蕎麦屋さんがあって、ここで腹ごしらえをしてから、少し周囲を散歩してみる事にしてみました…。十和田市から乗ると、三沢駅の1つ手前の大曲駅から、随分と坂を下って三沢駅に至る感じがしたのですが、実際にそうで、土地の起伏を感じる車窓を、外から見てみたくなったのです。

  起伏のある土地を走ります  こちらも東急からやってきた7700系電車

 この辺りは古牧温泉の敷地内みたいな場所で、線路もその場を通りつつ、カーブを繰り返しながら坂を進んでいく…という感じでした。なかなか不思議な光景で、まだこの路線に乗っていない時代、東北本線からチラッと見えていたこの空間を不思議に思っていたものでしたが、やっとその全容が明らかになった感じでした。やはり、乗っておいて良かったと思います。雪もまだまだ残る中、寒さとの戦いでのシャッター・チャンスでしたが(笑)、悔いは残したくないですからね。…再度三沢駅に戻り、いよいよこの地ともおさらばとなりましたが、非常に印象的な時間でした。…では、新青森駅へと向かいましょう。

  青森駅にて  路線は奥羽本線になり、新青森駅へ

 新青森駅へは、新幹線では前述の七戸十和田駅から1駅で、所要時間も15分程ですが、在来線で鈍行列車で三沢駅から向かうと、青森駅を経由して約1時間20分は掛かります…。随分と所要時間に差がありますが、これしか方法が無いので仕方ありません(たまに快速も走っていますが、本数が限られています…)。この区間は、青い森鉄道に転換されてからは初めて乗りましたが、車両が青い森鉄道“風”になっている他は、あまり変化は感じませんでした。ただ、料金体系も変わり(やはり、高くなっています)、JR時代に比べてスリムな体制にはなっている筈なので、各所でコストを抑えている部分はあるでしょう。1,2回乗っただけでは分からないとは思いますが、これからも頑張って走り続けてほしいように思いました。

 さて、青森駅を通り、奥羽本線に乗り換えて1つ目の新青森駅に到着です。東北新幹線の現在の終点は青森駅ではなく、こちらの新青森駅となっているのですが、これは今後の北海道の延伸に向けたものであり、延伸が可能な構造に出来る、広々としたこの土地を選んだようです。ここは2009年時に、まだ新幹線が延伸していない状態の時にも訪れていて〔竹内大輔の写真日記(~2009)、旅日記 30.(ブルートレイン編…2009.6.22~6.25)参照〕、今回はそれ以来の訪問になりましたが、周囲の風景の一変した事と言ったらありません…。あの時、新幹線の駅自体はだいぶ出来上がっていたのですが、周囲の開発はまだまだという感じであり、どのような形態になるのか分からない部分もあったのですが、今はこの景色を見て、成程…と思わざるを得ない感じでしょうか。時代というのは、本当に早く過ぎ去ってしまうものなのですね。元々は在来線の小さな無人駅から始まったこの駅でしたが、開業当時の雰囲気からは想像出来ない程、大きく変わってしまいました。先程乗ってきた十和田観光電鉄も、跡形もなく…という事にならなければと思います。

  左奥に更に伸びて、北海道方面に繋がっていくのです  真新しい新幹線E5系

 さて、そろそろ東京に戻りましょう…。お世話になるのは、今後東北新幹線の主役になりうるE5系による『はやて』号です。東京までは、たった3時間半程度の道のりです。御存知の俊足『はやぶさ』号ですと、現在でさえ3時間10分程ですし、来年を目途に更なるスピードアップが行われ、3時間を切る列車まで現れるとか…(2時間59分らしいですが…笑)。

  今回のE5系は指定席利用  新青森駅を出発後、すぐに左手には八甲田山が見えました

 東北の発展の目覚ましさを窺わさせた東北新幹線でしたが、その一方で消えていってしまった地方私鉄…。これが時代の移り変わりとも言え、少々複雑な鉄道の旅になってしまいましたが、しっかりとその現状を見届けるのも、自分達の役割でありましょう…。最新のE5系に乗ると、如実にそんな事を思ってしまった自分がいたものでした。どうもお疲れ様でした!

 ☆十和田観光電鉄のHP…http://www.toutetsu.co.jp/

拍手[4回]



【>】
明らかに以前より便利になった東北地方。だからこそ、気軽に
自分も行けているわけですが、やはりその陰で消えていく路線が
あるのは寂しいものです。色々な事情抜きでは説明出来ませんが、
しっかりと受け止めていくしかないのかもしれませんね…。

ストーブ列車、乗った事ありますよ♪
以前のブログの『旅日記 10』を御覧下さい!
【無題】
モハ3400形やモハ3600形がかつての名車であることはwikipediaで調べたら分かりましたが、それを車窓から逃さずカメラに収めた大輔さんは「さすが!」としか言えませんね(笑)
「ブルートレイン編」もう3年以上も前なんですね。
いっぱいコメントしてました。懐かしいやら恥ずかしいやら(笑)。
【懐かしいじゃないですか(笑)】
あ、コメントの所も見て頂けました?
書いてましたね~(笑)。確かに3年以上も
前でしたが、ここであのコメントが生きて
くるとは…という感じで面白かったです。

東北新幹線は、あと何年かすると、ついに
北海道に入ります(とりあえず函館付近まで)。
その時にもこの地にまた来て、ブログを書いて、
そしてこのコメントを再度見返す…という
時期が来るのかもしれませんね(笑)。
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絵文字:
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字








HN:
竹内大輔(Pf,Key)
性別:
男性
自己紹介:
1980年1月29日生まれ
の生粋のO型(…が、初対面
ではよくA型と見られる)。
3歳(自分では記憶に無い)
からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学
ではバンドも経験する。現在の
活動は日本全国から海外に及び、
各地のライブハウスやラウンジ、
レストラン、そしてバー等での
演奏は勿論、各アーティストへの
レコーディングや、作曲・編曲
等にも積極的に取り組んでいる。
また、写真好きが興じて、以前は
簡単な写真撮影の仕事もしていた。
日本、世界中を飛び回りたい、
鉄道、旅客機、旅行好き。

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Open…18:00~、
1st.…18:30〜、
2nd.…20:00〜、
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Member…(Pf)竹内大輔、


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銀座 No Bird
Open…18:00~、
1st.…19:00〜、
2nd.…20:30〜、
Charge…3500円(オーダー別)
Member…(Pf)竹内大輔、
(B)池田暢夫、
(Ds)佐々木俊之

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