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 昨日は TRI4TH の Pre-Release Party が行われましたが、その前に自分は、母校である立教新座高校(立教高校)の S.P.F.(St. Paul's Festival の略…つまりは文化祭です)に行ってきました。ここ数年、高校のジャズ研究会のコーチをさせて貰っている自分ですが、今年は3年生がオリジナル曲を作ってコンテストに出場するという流れを一緒に作らせて貰った為〔立教新座高校ジャズ研究会、オリジナル曲を作る参照〕〔立教新座高校ジャズ研究会、オリジナル曲を録る参照〕、特に印象深い1年だったように思います(お陰様で、コンテストでは3位に相当する奨励賞を頂きました!)。そして、その3年生も今回の S.P.F. で引退をするという事で、これは行かずにはいられませんでした。現在、立教新座高校は校舎の建て替え中で、ジャズ研究会の出し物も仮校舎で行われるという、特殊な状況での文化祭でもありました。

    

 自分が行った時間は、ちょうどセッションが行われようとしている時で、早速自分も参加してきてしまいました(笑)。顧問の先生からも、せっかくなので3年生と一緒に演奏して下さいという事で、セッションのお馴染み曲、“Confirmation”をガンガンに弾いてきました(笑)。自分もそうですし、生徒達もたっぷりソロをとって貰って、楽しい時間でした。
 セッションをひとまず終え、その後は1年生、2年生の演奏時間と続き、そして3年生の演奏時間となります。このステージで3年生は実質引退扱いとなるので、何だか寂しい感じもしてきますが、ここでも皆、精一杯のパフォーマンスをしてくれました。勿論、これまで練習してきたジャズ・スタンダードの曲もそうですが、やはり前述のコンテストの為に作曲したオリジナル曲が特に良かったと言えるでしょう。タイトルも、国語科の先生から“昧爽(まいそう)”という名を頂いており、この日一番の拍手を貰っていたように思いました。

    

 本当にお疲れ様でした。オリジナル曲を作るなんて初めての経験なのに、見事にやってのけ、そして堂々としたステージ・パフォーマンスを出来るにまで至っていたといのは、今回の演奏を見てもよく分かったというものです。…この後、自分は TRI4TH のライブに向かうわけですが、若いパワーを貰えて(笑)、とても清々しい気持ちで向かえたものでした。
 顧問の先生から、文化祭で3年生の演奏を終えるのを見届けると、また気持ちがリセットされると話してくれました。確かに、この1年間の成長を最初から最後まで見ていて、その集大成のステージを披露してくれていた姿は、感慨深いと言う意外に無いのでした。改めて、ジャズ研究会のバトンが続いているという事を感じさせる、非常に印象的な1日だったと思います。3年生の意志は、新たに現在の2年生へ…、今後ともどうぞよろしくお願いします!

 ☆立教新座高校ジャズ研究会のHP…http://jazz-rikkyo-hs-2012.jimdo.com

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 今日は、今年2回目となる Generation GAP(以下、GG)のライブをやってきました。そもそも今年初のライブを、今年の8月に行う〔Generation GAP、2013年初ライブ参照〕という状況だった GG でしたが(笑)、ひとまずそこから2ヶ月後の10月に2回目(今回です)が実現し、そして次回は1ヶ月後の11月24日(日)を予定しています。ひとまず2013年活動の面子が保てた感じでしょうか。また盛り上がったライブにしたいものです。

    

 今回は急遽という形でしたが、ベーシストに関谷友貴君を迎えて演奏していきました。ここまで来ると、サックスの藤田淳之介君と共に TRI4TH メンバーが3人もいるという、一種のコラボ的なステージという雰囲気になりましたが(笑)、意外にも関谷君は GG ライブへの参加は初めてで、全曲問題無く、やり切ってくれました!…改めて考えると、GG の曲というのは結構難しいですし、所々で体育会系的なステージの流れになったりもするので(笑)、これを初めて参加したライブで全力で弾いていくというのは、本当に大変な事なのです。
 …なので、まずはお疲れ様だったと言うべきでしょう。今回、ライブの一番最初に演奏した曲は“Black Panther”という曲だったのですが、その中でいきなりベースソロが展開されていく等、結構ストイックな流れもあったように思います。それでも堂々としたソロを弾いてくれたのは、やはり流石というべきでしょう…。そしてその堂々とした演奏の姿も、ステージの最後まで維持してくれました。ありがとうございました!

    

 勿論、ライブも大いに盛り上がりました。また、今回は“Circle”という新曲が出来上がったのも特筆すべき点かもしれません。サックスの副田整歩君の曲で、爽やか且つファンキーなナンバーでした。新曲をやっていくと、新しくCDを作りたいね…なんて話しも出てきたりして、こちらの意味でも今後が楽しみな GG ライブだったと思います。ひとまず次回のライブは、前述しましたが1ヶ月後の11月24日(日)で、同じく横浜 Hey-Joe にてです。どうぞよろしくお願いします!…また GG で盛り上がりましょう♪

 ☆Generation GAP のHP…http://www.generation-gap.jp/Home.html

 ☆横浜 Hey-Joe のHP…http://www.ne.jp/asahi/hey-joe/yokohama/

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 “祝”…なのかどうかは分かりませんが、今回でこのブログの記事は、747回目を数える事になりました。思えば長くやってきたもので、今後ともマイペースで続けていきたいものです。

 …と、何故“747”という数字にしたのかと言うと、これは以前のブログの777回目〔竹内大輔の写真日記(〜2009)、祝、777回目!参照〕の記事に肖ったものだからです(ちなみに今回、ブログの文章の入りを、その時と似させてます…笑)。この時には“777”…という数字にちなみ、旅客機のボーンイング777型機の写真を載せさせて頂きましたが、現在ホットな話題はボーイング747型機という事で、今回の747回目を、逆に記念の回とさせて頂いたのでした(笑)。

    

 ボーイング747型機は、通称“ジャンボ機”と言われる旅客機で、一時期は日本の航空会社でも沢山見られた飛行機でもありました。しかし現在、日本の航空会社でジャンボ機を保有しているのは、全日空に残る国内線専用の4機のみで、しかも2013年度中には全て退役が予定されているのです。
 左上の写真は全日空なものの、これは国際線用(主翼先のウイングレットが特徴)で2011年には退役。右上は日本航空で、こちらも2011年には全て退役してしまいました。ジャンボ機は日本の航空会社の代表の機種というイメージもあったので(実際そうでした)、現在の状況には少々寂しい感じもあるのですが、残りの活躍期間を無事に飛んでほしいものです。

 …と、またマニアックな話しになってきましたが(笑)、あくまで今回は、747回目記念の記事…という事で、今後ともどうぞよろしくお願いします!

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 TRI4TH の 新作PV“Everybody Knows That”。皆さん、御覧頂いてますでしょうか。お陰様で好評のようで、多くの方から良い反響を頂いて嬉しい限りです。これは新しい 3rd.アルバム『Five Color Elements』の発売に先立って発表させて貰ったものなので、後はアルバム自体の発売日をお待ち頂きたいところですが、映像を見て、何となく気になった部分があるのではないでしょうか。





 …そう、鉄道が沢山登場しているではないか…と(笑)。


 あれ、あまり気になってないですか(笑)?…それならそれで良いのですが、やはり自分としては、こんなに多くの鉄道が登場しているので、ついついそういった部分も見てしまうのです。そして、色々と発見してしまいました。


 どうやら、レアな車両が幾つか登場している…と。


 これには自分もビックリだったのですが、鉄道好きの観点から見させて頂くに、偶然撮影をしたには出来すぎるくらい、レアな車両が登場(しかも複数)していたのです…。まあ一般的に、レア度がどれくらい分かって貰えるか…という部分はあるものの(笑)、これは解説せざるを得ない衝動に駆られるのも時間の問題でした。そして解説するには、やはりそれぞれの車両の写真も必要でしょう…。そもそもがレア度の高い車両なだけに、これらを写真に収めるのも大変な作業ではありましたが、最近、ついに全部が出揃いました。
 …という事で、レア度の高いものを4つ、順位を付けて見ていこうと思うので、皆様是非とも暇潰しにお付き合い下さいませ(笑)。


  ・第4位(東武鉄道50050系)【1:55〜2:01】

     


 ドラムのタカオさんが電車に乗っているシーンです。タカオさんの家の最寄りの路線である、東急田園都市線で撮影したものらしいですが、車内を見るに東武の車両である事が分かるので、これは乗り入れて来た東武50050系である事が分かります。東急線なのに、車両が東武である事に、何となくレア度が感じられます(笑)。実際、田園都市線内では東武車両を見る事が多いので、実はそんなにレア度は高くないのですが、50050系の中でも、ドアの戸先部に黄色のマーキングが無い事や、ドア横の手すりがパイプ化されていない物が使われているので、初期車である事が分かります。ちなみに、タカオさんが立っている後ろは車椅子スペース(上に網棚が無い事から分かります)で、50050系には2号車と9号車に設置されていますが、すぐ後ろの連結面に貫通扉がある(50050系の貫通扉は、車両の上り側にしか付けていません)事から、ここは9号車であると予想出来ます。探偵並みの推理力を出してすみません(笑)。 


  ・第3位(西武鉄道3000系)【2:08〜2:10】

   

 ベースの関谷君が歩いているシーンの次に出てくる車両です。目を凝らして見てみると、列車の行き先が“田無”になっているので、西武鉄道の中でも新宿線の車両であると予想出来ます…。この3000系は西武鉄道の中でも古い方の車両に属するもので、本線系統では最後の3扉車でもあります。現在、西武新宿線には3編成(他、池袋線用に3編成、ほぼ国分寺線用に2編成)しか在籍しておらず、なかなか見る事が出来ないので、そのレア度は高いものです。また、最近廃車も始まっており、本線系統でその姿を見られるのもそんなに長くは無さそうです。西武新宿線のホームで「3扉車」という表示が出てきたら、運が良いと思って下さい(笑)。 


  ・第2位(JR東日本185系)【0:45〜0:49】

  

 サックスの藤田君が外でサックスを吹いている風景の、サックスがアップになっているシーンです。相当分かりにくいですが、後ろに電車が走っているのが確認でき、何となく白い車体に縦のラインが入っているような感覚を受けますが、これぞ正に、今の185系の塗装の特徴です。JR東日本の関東圏内を走る車両としては数少ない、旧国鉄形の車両、且つ特急形車両であり、撮影した宇都宮線・高崎線の沿線(何故この路線だと分かるのかというのは、第1位を参照…)でも、今では1日に数えるくらい(特に日中の運転本数は少ないです)しか運転しなくなってしまいました。ただ、撮影中、珍しい車両が来たから撮ろう!…みたいな流れにもなっていたらしいので、ある意味で映るべくして映ったのかもしれません。


  ・第1位(JR東日本211系)【0:49〜0:51】

  

 第2位の直後のシーンです。何となく、2位の車両とは雰囲気が違うな…という所くらいまではお分かりかと思いますが、ここで登場しているのは211系という、関東圏では非常にレアな車両です。この車両、今年の3月16日のダイヤ改正以降、関東圏で走っているのはJR高崎線系統のみとなり、しかも2階建てグリーン車が連結されている編成は、もうこの1編成しか無くなってしまったのです。1編成とは言え、運用列車は毎日決まっているので(1日に4往復)、狙えば出会う事は可能ですが、流石にPV撮影班がこの車両の貴重さを知ってて狙ったとは思えないので(笑)、これこそ偶然の遭遇でありましょう。現在は高崎線開業130周年を記念したラッピングとヘッドマークが施されていますが、高崎線からの引退も間近で、今後は長野や山梨管内に転用されていく事になります。かつては沢山走っていた車両ですが、今や主流の車両が別になってしまった事を考えると、時代の流れは早いものだと感じさせられますね。そして、このPVにも登場していたというのも1つの時代であり、貴重な瞬間でもあったという事でしょう。


 …以上です。如何でしたでしょうか。きっと、また別の視点でPVを見る事が出来るのではないでしょうか…。ちなみに、最後の方に映っている夜の東京駅付近のシーンですが、あれには特に珍しい車両は映っていません。東海道新幹線が走っているので、N700Aを期待したものでしたが、その車両では無さそうでした。
 …さて、TRI4TH メンバーにも勿論、これらの事を話してはみたのですが、残念ながら(予想通り)誰もが興味を示してくれませんでした(笑)。しかし、ここまで書けば、少しはレア度の高さ加減が分かってくれると信じ、ひとまずペンを置きたいと思います。最後まで読んで頂き、どうもありがとうございました!

 ☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com

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 バイオリンの Tsumuzi 君がリーダーを務め、自分も今まで何度かサポートをさせて頂いている ERNESTO-CHIELO(エルネスト・シエーロ)。今年の6月には新作のCDアルバムが完成し、9月からは全国のCDショップでも流通が開始されました(ショップでの購入特典として、初回出荷時のみ、未発表の2曲が追加されています)。
 そしてこの度、YouTube において Music Video が公開されました。曲は、ライブでも何度か取り上げている“Devilish Waltz of A Soul”で、自分も演奏者として出演しています。

  

 今回の新しいCDでも自分が演奏(チェンバロの音で参加)していて、言わばレコーディングのメンバーがそのまま映像に参加した…という感じでしょうか。この収録は半日掛けて行われ、振付家、舞踏家の方達と協力して出来た、Tsumuzi 君プロデュースの渾身の一作でございます。まずはどうぞ御覧下さいませ。




 “Devilish Waltz of A Soul”は個人的に好きな曲で、Tsumuzi 君らしさが存分に出ている曲だと思います。曲自体は6拍子と5拍子が入り組んだ複雑なものですが、そのメロディは特に不自然なものを感じさせなく、言われなければ可変拍子(途中で拍子が変わる)の曲だとは思わないかもしれません。独特でクセがあるのに、どこか気になってしまうという魅力がそこにあるわけですが、この Music Video の雰囲気も正にそういった部分があると思います。

 Tsumuzi 君の拘りを隅々まで感じて頂き、そしてライブ等でまた聴いて頂き、更なる音楽性の追求を体験して頂ければと思います…。音楽活動も続々と行われているようで、自分が参加するライブで一番至近なものは、11月24日(日)中目黒楽屋でのワンマンライブとなっています(時間はお昼を予定しています)。ERNESTO-CHIELO としてライブに参加するのは久し振りなので楽しみですね。それでは、引き続きどうぞお楽しみ下さい!

 ☆ERNESTO-CIELO のHP…http://tsumuzi2013.wix.com/ernestocielorecords

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 一昨日の10月18日(金)、沖縄の北谷にある Janozs というレストランにて、フルートの西仲美咲さんとデュオライブを行ってきました。自分は、その前後の日である17日にも19日も東京で演奏があったので、沖縄での滞在時間は丸一日にも満たないという状況でしたが、多くのお客さんに迎えられ、とても盛り上がったライブになりました。
 最近の西仲さんの沖縄ツアーでは、概ね3日以上滞在していた事が多かったので、今回のようなケースは久し振りでもあったのですが、台風の為に飛行機の帰りの便を早めた2年前の8月のツアー〔西仲美咲、沖縄ツアー(2011.8.3〜8.4)参照〕は滞在時間が約18時間だったので、これよりは幾分かマシなスケジュールでもありました(今回の滞在時間は約21時間…笑)。

    

 今回は北谷にある複合型ローカルショップ、AKARA とのコラボにより、ライブが実現したと言っても良いでしょう。版画家の名嘉睦稔(以下、ボクネンさん)がプロデュースしたというこの建物は、「Fasion」、「Art」、「Food」のショップをそれぞれのフロアに備え、赤瓦と漆喰が曲線でうねる非常に特徴的な世界観を放つ場所となっています(同じエリアにボクネン美術館も併設)。レストラン Janosz はその「Food」の部分を受け持つ空間で、今回のライブもジャズとビュッフェ…をテーマにお送りしたものでもあったのでした。
 基本的には西仲さんと自分との2人で演奏していきましたが、今回、足を運んで下さっていたボクネンさん自身も三線と唄で加わり、特に曲も決めずに、即興的な音楽を皆で演奏していったのは面白かったです。基本はボクネンさん先導で沖縄民謡を演奏したのですが、自分も西仲さんも知らない曲があり(笑)、それでも耳と腕を頼りに曲を奏でていったのは、最高な時間でもありました。

  

 滞在時間こそ短かったものの、多くの良い出会いがあり、また今後に繋がっていきたいと思えるツアーになりました。そんな西仲さんは今月末からまた東京にやってきて、恐らく今年最後の東京ライブを3日間行います。こちらもどうぞチェックしてみて下さい。


    ●西仲美咲、東京ツアー
・10月31日(木)学芸大学珈琲美学
Open…18:30、Start…19:30~2ステージ、
Charge…3000円(ドリンク別)
Member…(Fl)西仲美咲、(Pf)竹内大輔、(Ds)国場幸孝

・11月1日(金)吉祥寺 Meg

Open…18:30~、Start…19:30~2ステージ、
Charge…3000円(ドリンク別、ミニマム・オーダー1260円)
Member…(Fl)西仲美咲、(Pf)竹内大輔


・11月2日(土)経堂 Wonder Land(食べログのHP)
Start…20:30~2ステージ
Charge…3000円(ドリンク別)
Member…(Fl)西仲美咲、(Pf)竹内大輔


 よろしくお願いします!…ひとまずは今回のライブの成功、おめでとうございます。これらの詳細記事も、いずれ(笑)アップしたいと思いますので!


 ☆西仲美咲さんのHP…http://misakinishinaka.com

 ☆名嘉睦稔さんのHP…http://www.bokunen.com

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 今回の“鉄道さんぽ”は、舞台を初めての四国に移し、四国初めての鉄道である伊予鉄道を取り上げます。伊予鉄道の鉄道路線は何路線かありますが、その中でも最も古い歴史を持つ高浜線を選び、少しのんびりとした風情をお楽しみ頂ければと思います。
 今回、特に用事があったわけではなく、10月6日の鳥取でのライブを終え、次の日に鉄道を乗りに乗り継ぎ、中国地方を横断(縦断?)し、そして瀬戸内海を越え、伊予鉄道の本拠地である愛媛県は松山までやってきたのでした。そもそも伊予鉄道の路線は、自分は路面電車(通称、市内電車)しか乗った事が無く、それ以外の路線(通称、郊外電車)にはまだ1度も乗った事が無かったので、郊外電車を3路線有する伊予鉄道には、前々から乗ってみたいという気持ちが高かったのです。
 さて、その中で選ばせ貰った高浜線の開通は1888年(明治21年)。100年以上の歴史を有する路線で、松山市内と、松山の古くからの外港である三津や、伊予鉄道自体が整備した高浜港を結ぶ路線でもあります。…とは言え、列車は日中15分毎の頻度で運転され、地元の人にも利便性が高い、生活路線としても親しまれています。そんな地元感溢れる高浜線、どうぞ御覧下さいませ!


 ●日時…2013年10月8日 ●距離…9,4km ●駅数…10駅

 伊予鉄道の松山市内のターミナル駅であり、高浜線の起点ともなる松山市駅は、JRの松山駅とは離れた位置にあり、伊予鉄道側が言わば中心部でこちらの方が交通の要衝となっています。駅には四国最大の百貨店である、いよてつ高島屋が入っている他、周辺にはオフィス街や繁華街等が並びます。

    

 高島屋の前には伊予鉄道の市内電車(軌道)も通っており、その中でも特に、蒸気機関車を模した“坊っちゃん列車”(左上写真に停車中)は有名です(実際はディーゼル機関車)。ご存知の通り、夏目漱石の『坊っちゃん』の「マッチ箱のような汽車」という表記で登場した列車でありますが、この列車こそ、軽便鉄道時代の高浜線に走っていた車両であり、現在は市内電車で復元されて走っているという事なのです。
 こうしてみると、昔ながらの風景を大事に…という感じではありますが、伊予鉄道では Suica のような IC カード(IC い〜カード…といいます)も導入されていて、今の時代にも沿った経営がなされています。松山市駅は四国発の自動改札機導入駅でもありましたが、こちらに IC カードは対応させず、自動改札機を一部撤去させ、ここに IC カード専用の簡易改札機を設けさせました(左下写真参照)。勿論、自動改札機も残っているので、松山市駅はその2つの改札機が混在するという珍しい駅にもなっています。

    

 松山市駅を発着する郊外電車は、高浜線の他に、横河原線、郡中線(右上写真参照)と、合計3つの路線が乗り入れていますが、横河原線は高浜線と直通運転をしているので、実質2路線という雰囲気です。…なので、高浜線の散歩は、横河原線に乗って松山市駅に着き、その続き…というような印象になるかもしれません。その横河原線は全線単線ですが、松山市駅以北となる高浜線は、殆どが複線の線形となっています。

 松山市駅を出ると右にカーブし、JR松山駅の最寄り駅ともなる大手町駅に到着します。この先で市内電車と平面交差しますが、異なる路線同士の十字形の平面交差は、日本ではここだけの光景(右下写真参照)となってしまいました。かつて路面電車が縦横無尽に走っていた時代は、それこそどこでも見られた光景だったのですが…。

    

 ここで少し、伊予鉄道の郊外電車で使われる車両を見てみましょう。ここでは昔から京王線の中古車両を導入していて、東京の方から見ると、少し懐かしいと思われる方もいるかもしれませんが、その中でも610系という車両(左下写真参照)は久々の自社発注となっていた車両で、2両×2編成しか在籍していないものの、注目に値する車両だと思います。

    

 その610系は、ラッシュ時ではその2本を繋げて4両編成で走り、朝の通勤・通学輸送に対応しています。ただ、4両運転が出来るのは横河原線内が主で、高浜線内では古町駅以北は3両編成までしか対応していないので、ここで切り離され、その後は2両編成で運転されます。この運用は700系も似ていて(元京王5000系)、ラッシュ時は4両や3両(左下写真参照)で走り、その後は2両編成で運用されます。

    

 さて、大手町駅を出ると、その先でまた市内電車と、今度は斜めに平面交差し、車両基地も併設されている古町駅に到着します。市内電車と郊外電車のホームが並んで配置されている駅でもあり、列車運行上の拠点にもなっています。朝ラッシュ時を過ぎると車庫には沢山の700系が置かれてあり、現在の主力車両は、これから紹介する3000系(元京王井の頭線3000系)になったのだと実感させられます。

    

 こちらの車両(左上写真参照)も見覚えのある方が多いでしょう。伊予鉄道に導入されたのは2009年と、比較的新しい時期でもあるからです。全て3両編成を組み、日中の7割方はこの車両を見掛けます。ラッシュ時に4両編成を組む事は無理なものの、朝から晩までマルチに活躍する主力車両です。結果、京王線時代の700系と、本線時代には有り得なかった並びが実現する事にもなっています(笑)。

    

 さて、古町駅を過ぎると路線は高架に上がり、松山市内を見下ろしつつ暫く進んでいきます。そのまま高架駅になるのかと思いきや、高架から地平に降り衣山駅に着きます。松山市の中でも近年発展が進んでいるエリアでもあります。ここを過ぎると幾分喉かな風景になってくるので、次の西衣山駅まで“さんぽ”してみましょう。左からはJR予讃線も近付いて来て、変化に富んだ区間でもあります。

    

 付近は喉かな住宅街という感じで、そこに15分毎に走行する伊予鉄道の列車が既に風景に溶け込んでいて、地元に根付いた鉄道というのを改めて感じました。前述したように、この近くには予讃線も走っていますが、特急も走り、列車自体のスピードも軽快に駈けて行くので、どちらかというと“よそ行き”な列車でもあるような気がします(笑)。
 そうして西衣山駅に着きました。無人駅となっていますが簡易改札機や自動券売機は設けてあるので、特に不便という感じではありません。予讃線はすぐ横を走っており(こちらに駅はありません)、当駅のすぐ先でアンダーパスします(左下写真参照)。

    

 この先、少し丘陵地帯を走って、再度平野部に出ると山西駅、そして三津駅になります。三津駅は三津浜地区の中心の駅となっていて、高浜線の開業時はここが終点でした。今も漁業で栄えている三津浜港があり、かつては九州や関西を結ぶフェリーが発着する港でもありました(現在は山口県や瀬戸内海の離島を結ぶフェリーが発着しています)。
 港山駅を過ぎ、列車左手には海が見えてきます。この先は海外線に沿って線路が敷かれていく感じになり、そのまま梅津寺駅となります。上り列車(高浜方面)のホームの柵の向こうには砂浜が広がり、数ある鉄道の中でも屈指の“海に近い駅”と言えるでしょう。港山駅と梅津寺駅の間で海が見える区間に入ると、上り線から下り線へ行ける渡り線があるのですが、これは異常気象時に海側の路線を使わず、陸側の路線だけで運行出来るようにしている為です。

    

 この梅津寺駅は、海に近い駅としても有名ですが、ドラマ『東京ラブストーリー』の最終回のロケ地として使われた事でも有名です。主人公の赤名リカがハンカチを結び付けた柵も健在で、この行為を真似て、今でも柵にハンカチを結びつけて行く人も後を絶たないのだとか(当時は本当に凄い量のハンカチが結び付けられていたそうです)…。今では柵に、ロケ地であった事を示す案内板が掲げられています。

    

 梅津寺駅を出ると、松山市駅から続いた複線区間は終わりを告げ、次の終点高浜駅までの1駅は単線区間となります。…とは言え右上写真を見ると、複線分の用地は残されているように窺えるのですが、これは全線開通時に複線だったものが、戦時中に金属供出で単線化された名残なのです。他の区間も単線化され、戦後は徐々に複線が復活してきましたが、この末端の区間だけ単線のままで残っている…という事です。確かに、今の運転本数ではこれで十分なような気もしますね。この区間も自分は“さんぽ”してみました。

    

 こうして終点の高浜駅に着きました。松山市駅からは約20分の道のりでした。正に小旅行という感じで、かつての主要な港だった高浜港は目の前に位置しています。駅舎も存在感があり、当時は客船への乗り継ぎとして重要な役割があった駅だったと想像が出来る程です。ただ、現在は客船が大きくなってきた事もあって、ここから北に焼く600m 程行った所にある松山観光港に主要客船は発着しており、そこへの連絡バスは完備されているものの、当時の繁栄振り?は、もはや過去のものとなってしまっています。

 今年で開業125周年を迎えた伊予鉄道高浜線。会社設立から換算すると126年の歴史がある鉄道ですが、こうした過去のものと現在のものとが入り交じり、とても魅力的な鉄道になっていると思いました。地元に愛され、四国初の鉄道を自負しつつ、まだまだ走り続けてほしいものですね。市内電車と合わせ、松山観光の1つに如何でしょうか(笑)?

 ☆伊予鉄道のHP…http://www.iyotetsu.co.jp

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 10月4日(金)〜6日(日)と、サックスの藤田淳之介君の『生誕祭ツアー』なるものに参加してきました。10月3日が誕生日という藤田君ですが、更には今月がデビュー10周年の月ともなるようで、東京で1ヶ所、そして藤田君の故郷の鳥取で2ヶ所と、計3ヶ所でのライブを行い、どれもが大盛況で終える事が出来ました。自分は全行程に参加させて貰いましたが、どの場所でもお客さんからの温かい声援があり、そしてステージも和やかなムードで進み、藤田君の人柄の良さがそのまま音楽に表れた、人間味溢れるライブが展開されていたと思います。

    

 特に鳥取の2ヶ所では、それを如実に感る事が出来ました。やはり、そういったライブ展開をお客さん自身も望んでいて、そして藤田君もそれに応えて、そのまま会場は一体感という空気を生んでいったのでした。自分達の回りに応援してくれている方が沢山いて、そして気持ちの良いようにライブをやらせてくれる場所があるというのは本当に有り難い事なのだと、改めて思った3日間でもありました。

    

 …そしてツアー全行程を終えた自分は、恒例の鉄道巡りに出向きます(笑)。今回は鳥取駅をスタートし、中国地方の内陸部分のローカル線を練り進みまして、JR芸備線(左上写真参照)等の初めて乗る路線を経て、いつのまに四国の松山まで到達してしまいました(笑)。松山では伊予鉄道の制覇を目的とし、その道中には市内電車の名物列車である“坊ちゃん列車”(右上写真参照)にも遭遇する等、充実した旅の時間を過ごす事も出来ました。

 今は東京に戻ってきていますが、これから自分はまた別のツアー(沼津、三島等)に出てしまいます。ツアーや旅の余韻にも浸りたいところですが、それはまた別の機会に、新しくブログを更新する時に振り返っていきたいと思います。ひとまずお疲れ様でした。これら一連の記事もどうぞ楽しみにしていて下さい!

 ☆藤田淳之介君のHP…http://www.junnosukefujita.com

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 お待たせ致しました!…TRI4TH の 3rd. アルバム『Five Color Elements』の発売に先立ち、新作PVが YouTube で公開になりました。曲は、当然(笑)3rd. アルバムにも収録されている曲で、“Everybody Knows That”です。

  

 色調はモノクロに統一されており、曲調も、空気感や透明感に気を遣った、大人っぽい仕上がりになっています。上写真通り、自分は眼鏡が復活していますが(何気に、前回とは形が異なる眼鏡です…笑)、まずはそのPVを御覧下さい!




 如何でしょうか?…TRI4TH の新たな風を感じて頂けたでしょうか!?…演奏シーンだけではなく、若干ストーリー仕立てにもなっていて、普段着の自分達から、徐々に皆で集まって音楽を作っていくような、そんな内容が盛り込まれています。そして、空の移り変わりの様子にも注目です。まずは何度も御覧になって下さいませ!
 この“Everybody Knows That”という曲は、自分が TRI4TH 用に作曲したものですが、それまでの TRI4TH に無かった曲調と色彩感を出すべく、それでいてメロディはシンプルに…という思いを大切に作らせて頂きました。実際、今までの TRI4TH には無いタイプの仕上がりになりましたが、すぐに耳に馴染んでくれるような希望を持って、こういったタイトルを付けさせて頂いた次第です。恐らく「知ってて当然!」ぐらいの意味合いになるのでしょうが(笑)、実際、過去に行われた TRI4TH のプリプロへは、それくらいの気持ちで曲を持ち込んだものでした。

 …という事で、まずはCDの発売まで、このPVをじっくりとお楽しみ頂ければと思います。発売日は11月6日(水)となっていますが、前にもお伝えした通り、発売日より1週間以上も前の10月27日(日)に、pre-Release party として、渋谷 Under Deer でワンマンライブを行います。是非ここでゲットしちゃって下さいませ。諸々併せて、よろしくお願いします!

 また、TRI4TH のHPがリニューアルされました。こちらもどうぞ御覧下さい!

 ☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com

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 一昨日、9月30日(月)の話しになりますが、ギターリストの宮城由泳さん自身が企画する『YUE's BUMPING JAM』(以下、YBJ)というライブに出演してきました。Bumping(熱くぶつかり合うような)Jam(その場で作っていく音楽)という意味の、毎回毎回メンバーを変えて本気の“ライブ”に臨んでいるというこの企画は、既に15回目を数えているようで、宮城さんのオリジナル曲を中心に、文字通り熱いライブが繰り広げられました。場所は西荻窪の Terra というお店にて、ベースに初めましての山根幸洋君と、ドラムにお馴染みの木村創生君を迎えての4人編成でのライブとなりました。

    

 ライブ前の打ち上げ(左上写真参照)はさておき(笑)、Terra(右上写真参照)は適度な大きさのお店で、この Jam という雰囲気を感じ取るには打って付けの場所だと思いました。ステージは客席のすぐ近くに位置し、ミュージシャン同士のやり取りも肌で感じられるくらい、お互いに一体感が生まれてしまいそうな空気があります。緊張感の中にも、良いバランスでリラックス出来る感じ…とでも申しましょうか…、良いライブになりそうな感触が既にありました。

    

 曲は、前述通り殆どが宮城さんのオリジナル曲で、ファンクや、ラテン・テイストの溢れる元気な曲が多く、若さとパワー漲る曲調が特徴でもありました。そしてただ元気なだけではなく、たまに見せるドラマティックなメロディやギターの音色等、見所は随所に散りばめられているのでした。楽曲のクオリティはかなり高く、それはこの YBJ が15回も続いている(勿論、まだまだ続いていきます)事でも納得でしょう。曲がしっかりしていれば、それを演奏したくなる人がいて、それを聴きたくなる人も自然に出てくる…。そんな事を思わいながら演奏していました。
 ライブの内容にしても、やればやる程楽しくなってくるという感じで、Jam という言葉通り、それはステージ上で繰り広げられる音と音との会話の連続です。バトル…という表現でも良いですが、実質的には激しい会話…という感じでしょうか(笑)。特に決め事は無くても、それぞれの音を聞いて、それを瞬時に判断して自分の音に繋げる…。正にこの時だけのライブが生まれていました。演奏していても本当に楽しかったです。
ライブは2ステージ行われ、中には宮城さんの完全なソロ(歌あり)を入れたり、自分のオリジナル曲である“New Life Standard”を盛り込む等、楽曲面でも変化を取り入れたステージでもありました。

    

 個人的に、ギターリストをフロントに置いてライブをやる…というは機会が少なく、久し振りの状況に、どんなライブになるやら…と思っていましたが(笑)、これはピアノとギターとが、バンド内では似たような役割を持った楽器だからです。どちらも1つの楽器で伴奏もメロディもとれてしまいますが、2人同時にこのような事を行ったら、それこそケンカです(笑)。
 …なので、どちらかが引いた感じで演奏する事が鉄則で、故に自分ではあまりギターリストをフロントに置いたバンド(つまり、ピアノが“引き”に徹しなければならない…笑)をやってこなかったのですが、今回は何だか気持ち良く演奏出来ました。…かと言って、特に引きに徹した演奏というわけでもなかったので、やはり適度なバランス感覚があったのでしょう。その意味では新たな可能性を感じられた1日でもありました。どうも皆様お疲れ様でした。そして、ありがとうございました!

 ☆宮城由泳さんのHP…http://bumpingjam.jimdo.com


 ☆西荻窪 Terra のHP…http://www.wood-corp.com/terra/

拍手[2回]



HN:
竹内大輔(Pf,Key)
性別:
男性
自己紹介:
1980年1月29日生まれ
の生粋のO型(…が、初対面
ではよくA型と見られる)。
3歳(自分では記憶に無い)
からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学
ではバンドも経験する。現在の
活動は日本全国から海外に及び、
各地のライブハウスやラウンジ、
レストラン、そしてバー等での
演奏は勿論、各アーティストへの
レコーディングや、作曲・編曲
等にも積極的に取り組んでいる。
日本、世界中を飛び回りたい、
鉄道、旅客機、旅行、写真好き。

5月16日(木)
銀座 No Bird
Open…18:00~、
1st…19:30〜、
2nd…21:00〜、
Charge…3500円(ドリンク別)
コースを御予約の方は2500円
Member…(Pf)竹内大輔、
(B)池田暢夫、
(Ds)佐々木俊之

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●詳しい曲解説はこちらへ!

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