勿論、黒船としては初めてのライブではありませんが、メンバーを変え、曲もアレンジし直したものを考慮すると、雰囲気的には大きな変化があったと言え、文字通り“新生”という名に相応しい状況だったのです。ここまで、ライブをするにあたって下準備を積み上げてきたバンドは他に無いのではないでしょうか。自分としても、非常に楽しみなライブではありました。
楽しみ…と言うのは、ただ期待感を込めて思っているものではなく、お客さんにどう写るか…という部分も含めての自分の素直な気持ちでした。リハーサルやプリプロを重ね…というのは前述しましたが、それは所詮リハーサル・スタジオ内での話しであって、バンドとしては、それらを心地良く聴いてくれる人がいて初めて成立する部分は無視出来ないと思うのです。当然、時間を掛けているだけに、メンバー的には納得いくものが出来たと自負しているわけですが、それとお客さんへの伝わり方とは別の話しです。自分達にはその役割があるわけで、そうした想いを胸に臨んだライブでもあったのでした。
そして結果としては、非常に遣り甲斐があり、そしてバンド的にも手応えを感じられたライブであったと確信出来ました。ライブの流れも良かったと思うのですが、サウンド的にはやはり珍しい部類であると思うのです。津軽三味線と奄美島唄のコラボを、ジャズという土台を元に展開させる…というのは、一言で伝えるのはとても難しく、かと言って説明すれば良いというものではなく、どう理解して貰えば良いかというのは、常に悩みの種でもあったのです。
しかし今回のライブは、今日やった事が自分達です…と自信を持って言えるものであり、現段階の自分達を最大限に表現出来た1日だったのではないかと思いました。黒船は、インスト曲も歌有りの曲もどちらも取り上げていますが、そのどちらも黒船流の独特な?アレンジが施されており、そのインパクトはとても大きいものであったと言えるでしょう。…かと言って萎縮するわけでもなく、自分達のやり方を貫きました。その上で沢山のお客さん方の温かい拍手や激励のお言葉を頂き、本当に充実した時間を過ごせたと思います。
やはりライブは良いですね。新生黒船的にも、サウンド面でやっとスタート地点に立てた気がしました。…となると、気になるのは今後の展開だと思います。ひとまず先日にレコーディングした音源は、直ぐさまCDになるものでは無いようですが、何らかの変化を経て、また皆さんの前にお知らせ出来る日が来る事でしょう。どうぞ楽しみにして頂きたいと思います。まずは新生黒船の初ライブ、無事に成功、おめでとうございました!
☆関谷友貴君のHP…http://www.peaceofcake.net
☆中目黒楽屋のHP…http://rakuya.asia/top.shtml
そして、この日はお店の粋な?計らいで、自分のバースデー・イベントという日にもしてくれていました。…とは言え、自分の誕生日は1月29日でして、要は3週間以上も前倒しをしてのバースデー…という事でもあり、正直なかなか実感は湧かない状況ではあったのですが(笑)、皆さんに祝福されるのは嬉しい限りです。ケーキを用意して頂いたり、シャンパンを振る舞って頂いたり、多くの方からプレゼントを頂いたり、、、。わたくしは幸せ者でございます。
恐らく、こんなにも早くライブ会場で祝って貰ったのは初めてだと思いますが、振り返ってみると、昨年の初祝いもここ〔2013年、最も早かった誕生日祝い参照〕、一昨年もここ〔最も早かった誕生日祝い参照〕と、赤坂 Pro-Amuse では、常に時代を先取りした?スケジュールで祝ってくれているのでした。本当にいつもありがとうございます!
左上の写真が、先月のここでのライブ〔○度目の29歳バースデー祝い参照〕で撮られた写真と酷似していますが(笑)、楽しい瞬間でもあります。シャンパンは当然の如く、またまた思う存分頂いてしまいました…。そして、ケーキを持って皆で記念撮影!…という瞬間に、危うく自分はケーキをずり落としそうになってしまいました(左下写真参照…よく見ると、ケーキがお皿からズレかかっているのが分かります)。海外のテレビドラマにありがちな、最後の和気藹々とした感じの風景みたいにならないで良かったです(いや、ちょっとなってるかも…笑)。
楽しそうな写真が沢山で良い事ですが、ライブの写真を撮り忘れていました(笑)。今回の写真だけを見たら、ただのバースデー・パーティーですよね(笑)。まあ、たまにはこんな写真だけの日があっても良いでしょう。改めまして、どうもありがとうございました!…そして、今年も赤坂 Pro-Amuse をどうぞよろしくお願いします!
☆白石恭子さんのHP…http://www.geocities.jp/reikokyoko/
☆赤坂 Pro-Amuse のHP…http://www.pro-amuse.com/
1日目は岐阜の布武という、真っ白のベーゼンドルファーが置いてある和風食事処にて、いわゆる普段通りのライブスタイルで行い(左上写真参照)、2日目のお昼には、Tsumuzi 君の高校の同窓会パーティーにおいての演奏、夕方から夜に掛けては、稲沢市にあるリーフウォーク稲沢というショッピング・モールにてインストアライブとして(右上写真参照)、それぞれ行わさせて頂きました。
どの場所でもお客さんの温かさが身に染みる状況で、やっと実現したこの状況に、改めて感謝したい気持ちで一杯でした…。自分とドラムの佐々木俊之さんは、往復とも車で移動した為に、流石に疲れを感じさせる状態ではありましたが、演奏時ではそんな気持ちは吹き飛んでいたと思います。最初から最後まで、濃い内容のツアーではありました。
2日目の稲沢での演奏が終わって、名古屋で夕食(大好きな味仙へ♪)をとってから東京に向かったので、名古屋市を出発したのが夜22:00。そこから、途中の岡崎での事故渋滞に巻き込まれたものの、順調に車は進んで、自宅に着いたのが1月5日の午前3:30というものでした。所要時間が約5時間半なので優秀ですが、流石に今日は半日以上眠ってましたね(笑)。今日は終日休みなので良かったものの、思い起こせば、昨年はこんな状態の時にインフルエンザに罹ってしまったのでした〔祝、ブログ開設3周年!参照〕。今こそ逆に、気を抜いてはいけない時なのかもしれません…。
今回のツアーの模様も、後日詳細をアップしたいと思います。いよいよ明日から仕事始めの方が多くなると思いますが、くれぐれも体調にはお気を付けて下さい。自分も、今まで以上に気を配りつつ、東京での活動も開始したいと思います。どうぞよろしくお願いします!
☆Tsumuzi 君のHP…http://tsumuzi2013.wix.com/ernestocielorecords
…その休んでいる感じは、次の日の1月2日まで波及していきます。途中には、祖母宅の近辺にある神社に初詣に行くなどして、それなりの正月気分を味わいつつ、祖母から言われた「賽銭なんか、あげるもんじゃない!」という言葉を尊重しつつ、自分なりの正月2日目を過ごさせて頂きました。
その日の夜は、毎年行われている、自分の小学校の母校、成増ヶ丘小学校の新年会へ…。これまで多くて10人くらいだった参加者が、今年は倍の20名近い参加者がいた事に驚きつつも、Facebook の威力を感じた瞬間でもありました。やはり、全く気を遣わない友人との会話というのは、無条件に楽しさを生むものなのです。周りからしたら、少しは気を遣えよ…と言われるかもしれませんが、時期的にこれは無礼講という事で…(笑)。
…さて、日付変わった1月3日からは、早速岐阜でライブをやってきます。仕事始めと言えば仕事始めですが、それ以上に、遠くに離れた岐阜という場所でライブが出来る事に感謝しつつ、誠意を持って演奏してきたいと思います。2014年も気合いを入れていきましょう。よろしくお願いします!
そして今回のライブは、その修行の報告会と忘年会を兼ねたライブという趣向になっており、一回り大きくなったミキヤの姿を見ようと、色々なお客さんにも集まって頂けた1日にもなったのでした。池田君は、ミキヤの希望で今回はウッドベースを持ち込み、また選曲を見回しても、少しジャズ・テイストが強くなったライブでもあったと思いました。
ステージは、全2ステージとたっぷり行われ、途中にはミキヤのパーカッション・ソロだけの曲や、皆さんお待ちかね?の父親、“さばいばるいとう”を加えた曲も1曲行う等、ミキヤらしさを随所に感じられたステージでもありました。そんな中、ミキヤの楽器回りのセッティングにも色々と変化がありました。まず、何と言ってもカホンを加え、ジャンベをサブ楽器にさせている事が大きいでしょう。ニューヨークを音楽修行して気付かされた事は、色々な楽器で色々な音楽を表現したい…というもので、そう考えた時に、ジャンベだけだと不利と感じるのは当然の事でもあったのです。これは逆に、表現の幅を大きく広げる事にも繋がり、色々なジャンルの曲にも手軽に挑戦出来る事にもなったと思います。
その中でも注目すべきは“Take The A Train”という、いわゆるジャズ・スタンダードの曲を、いわゆる普通にジャズらしく、4ビートで演奏した事でした。今までのジャンベがメインというスタイルですと、ちょっと無理がありそうな選曲でもあります。しかし、今回はカホンをメインにする事で、問題無く演奏が出来たわけで、些細な部分ですが、ミキヤにとっては大きな変化の1曲だったのではないかと思いました。
…とは言え、やはりミキヤが得意とするのは、ラテンの曲であったり、8ビートの曲であったりします。とにかく、ニューヨークで覚えてきたものを詰め込んでいった感じもありましたが、楽しそうに叩いているのが印象的でしたし、何より、楽器同士で会話している感覚が確かにありました。そして、前にも言ったかもしれませんが、自分が叩いているところの“役割”を、以前よりも分かって曲に打ち込んでいる感じがあって、そこが一番の成長だったようにも思いました。
それは、お客さんが盛り上がってくれたのも当然の事でしょう。お客さんの中には、ミキヤを小学生の頃(その頃、既に父親のユニットでドラムを叩かされてました…笑)から知っている人もいて、その人達にとっては非常に感慨深い時間になっていたに違いありません。
ひとまず、2013年の締め括りのライブとして、今回を迎える事が出来ましたが、やはり次なる課題は、今後に向けて…という事になると思います…。これについては、まだまだ色々な選択肢がある年齢なので、多いに悩んで貰って、そして悩みながらも実行していくしか無い感じでしょうか…。勿論、協力出来る事は自分でもするつもりです。そして、また今回のようなライブで共演出来たら素敵なんじゃないかなと思った次第でした。どうもお疲れ様でした。2014年も飛躍の年にして下さい!
☆伊藤樹明のブログ…http://ameblo.jp/djembe-mikiya/
☆所沢 Mojo のHP…http://www.mojo-m.com/
2013年の演奏の弾き納めというと、2012年〔2013年、明けました!参照〕に引き続き、TRI4TH で渋谷 Jz Brat にて行われた“Jazz Jngle”というカウントダウン・イベントに参加してきました。イベントのタイトル通り、音楽を聴いている内にジャズの密林に迷い込んできてしまったような、正に音楽のジャングルと言える空間が演出されている時間でした。イベントは31日の19:00から、年明けの深夜2:00まで行われており、数々のバンド、そしてDJの方々がその場のシーンを作っていきます。お客さんも沢山お越し頂いて、昨年以上に大変盛り上がった年越しとなりました。
それでは、その日のリハーサルの時点から振り返ってみたいと思います。自分達のリハーサルは14:30からでして、オープン時間からすると早いですが、多くのバンドが出演するので、これは仕方ありません。しかし、2013年最後の演奏でもあるという事で、気合いが入るのは当然であり、良い1年の締め括りに相応しいステージングを目指すべく、皆、早めにお店に集合したのでした、、、。
……。
……。
サックス藤田氏が来ませんでした!!
時間になっても来ないので連絡をしたところ、自宅で大掃除の真っ最中だったと…。その後、ライブ前の打ち上げ?で、彼に奢って貰ったのは言うまでもありません(笑)。何食わぬ顔で写真に写っていますが、御馳走様でした!
さて、イベントのスタートです。今回もDJからスタートさせ、イベントの演出に一役買っていきます。そして1バンド目の、二人目のジャイナ。歌の方がいて、そして管楽器隊がいる等、サウンド的にもファンク寄りな感じがしましたが、ライブの内容が楽しく、お客さん方も一緒になって盛り上がっている感じは流石だと思いました。まだお客さんの入りは序盤という状況でしたが、これで一気に客席は盛り上がり、これから始まる Jazz Jungle の楽しさの予感を思わせる時間でもありました。
そしてDJタイムを挟み、自分達 TRI4TH の出番です。今回、バンド演奏は40分が用意されており、決して長い時間ではないのですが、2013年の自分達をギュッと凝縮した演奏を見せたいところではありました。そうして始めた1曲目は“Hop”。今までですと、わりとステージの最後の方に演奏してきた曲ですが、手拍子を煽り、お客さんもステージの近くまで寄ってきて貰う等して、最初からの一体感を目指します。確かに、今までの自分達のステージを振り返ってみると、最初の方は少し固い印象だったという声が聞かれ、徐々に徐々に盛り上がってくるけど、最初が惜しい…と思う点は無きにしも非ずでした。…という事で、今回は最初からボルテージを上げて臨んでいきました。ソロもたっぷりとお客さんに向けて強く表現し、今回の TRI4TH の勢いを感じさせます。
それは2曲目の“Volare Via”も、3曲目の“TRY AHEAD”でもそうでした。“TRY AHEAD”ではドラムソロ中に、ドラムのタカオさんのマイク・パフォーマンス?も加わって、更にお客さんを煽っていきました。そんな中で、雰囲気を変えた4曲目の“Everybody Knows That”は、グッと大人っぽい演奏を目指し、個人的にも、メロディに少しフェイクを加えた感じで演奏してみたりしました。これもまた、新たな世界観が作り出せたのではないかと思っています。やはり年末の演奏というのは、少し感覚も異なって演奏に打ち込む事が出来ますね。
そうして、ステージはクライマックスへ…。“Rumble Fish”と“Dance 'em All”と繋げて演奏しました。それぞれに見所がある曲で、しかもどちらもビートが激しく、皆で身体を動かして踊れるナンバーです。“Dance 'em All”では、リハが未参加だった(笑)藤田氏のサックスソロから始まり、その汚点を払拭するかの如く?いつも以上にサックスを響かせ、いつも以上に大胆に客席を練り歩かせた時間でもあったかもしれません…。何度もこの光景を見てきた自分達でしたが、2013年締め括りの姿を見ているようで、非常に楽しいひと時でもありました。勿論、それぞれのソロも気合いが凄く、悔いの無い演奏が出来ているように思いました。…もう、やり残す事は無いです。どうもありがとうございました!
こうして TRI4TH の2013年最後の演奏は終わりましたが、同時にそれは自分の弾き納めの時でもありました。前回の記事〔2013年大晦日!!参照〕でも紹介した通り、2013年の自分のライブ本数は271本でしたが、正にその271本目のライブが今回だったわけです…。1年が無事に終われた安堵感が強かったですが、イベントはまだ続いていっているせいか、これも1つの経過点だと、冷静に捉える事も出来ていました。ひとまず、次の方のDJに耳を傾け、客席で売っていたタコスに舌鼓を打たせつつ、後は2014年を待つばかりとなりました。
TRI4TH のライブの後には、自分達と何度も対バンをしていて、同世代クラブジャズ界のバンドである“Immigrant's Bossa Band”、そして“bohemianvoodoo”のライブがありました。どちらのバンドも、この1年、非常に充実させた活動を行っており、自分達としても、本当に刺激を受けるバンド達です。今回のイベントに一緒に出演出来たというのも嬉しい限りで、これからもお互いを刺激し合って活動していきたいものです。そんな想いを胸に聴いていると、時間はあっという間に過ぎてしまい、いつの間にか、年越しまであと10分…というところまで来てしまいました。2013年も、あともう少しです。
ここで登場してきたのが、今年も何かとお世話になったDJの須永辰緒氏。一言の挨拶でも、冷静に新年を迎えるのじゃなくて、盛り上がって、酒でも飲んで、印象的な年越しにして欲しいとの願いを込め、巧みにディスクを回し始めました。そうして、ステージ奥のディスプレイには数字が映し出され、1秒ずつその数を減らしていきます。これがゼロになったら年明けであり、皆の手にはクラッカーの準備もなされ、あとはその時を迎えるだけとなりました。
しかし、トランペットの織田君と、サックスの藤田君の様子が、DJブースの横で何かと険しいものになっているではありませんか…。なんと、年明けと共に、急遽DJ音楽と共に演奏しなくてはならず、それは以前に TRI4TH で引き受けたリミックス・レコーディングのものだったのですが、あまりにも急に言われたので、曲を覚えているのか微妙な状態だったのでした(笑)。…なので、皆がカウントダウンをしている最中も、音源を聴き直す時間に徹していたわけですが(右上写真参照)、恐らく全部を把握する事は出来ず、ついにその時が来てしまうのでした。
「あけましておめでとうございます!」
…とは言え、この2人的には、こんなに緊張しながら年を迎えたのは初めてだったのではないでしょうか(笑)。年明けと同時に例の曲は流れ始め、これに何とか曲に合わせて楽器を鳴らしていく、TRI4TH ホーンズ…。本当にお疲れ様でした。ちなみに、ここで流れたミックスCDは2月頃に発売されるらしく、TRI4TH メンバーが演奏・アレンジを担当しているので、チェックして頂けると幸いです(笑)。
なんて晴れ晴れとした表情なのでしょう…(笑)。こうして2014年を、目出たく、そして皆で楽しく迎える事が出来ました。お客さんもスタンディングで満員に近く、凄い盛り上がりを見せていました。そのままの熱量で、この後には今回トリである Paris Match の演奏が行われ、2013年度の Jazz Jungle も、無事に幕を閉じるのでした。充実した時間を過ごせたイベントだったと思います。
こうして、今年も盛り沢山な年越しとなりました。そして、本当に印象的な時間でした。知り合いのバンドも多い中での演奏というのは、2013年中はお互いの健闘を称え、そして年が明けて2014年になってからは、また今年も1年頑張っていこうという気にさせてくれます…。今年は TRI4TH にとって、どのような1年になるのでしょう。また年越しライブがあった時に、そんな事を振り返られたら良いなと思いつつ、会場を後にした次第でした…。どうもありがとうございました!…改めまして、今年もどうぞよろしくお願いします!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆渋谷 JZ Brat のHP…http://www.jzbrat.com/
☆渋谷 Jazz Jungle のHP…http://www.jazzjungle.info/
1、人前(お客さんの前)で演奏したものは必ず数える
2、“飛び入りセッション”的なものは含めません
3、同じ日に2回以上、違うバンド(グループ)でやったものは、その都度数える
4、同じ日に2ステージ以上やっても、同じバンド(グループ)でなら1つと数える
5、ただし、途中でお客さん入れ替えの場合はその都度数える
6、同じライブで2バンド以上参加した場合は、その都度数える
これらの項目に則り、1つずつ数えていくと、、、
271本!
…となりました!!…昨年を上回る数字に自分でも驚きでしたが、確かに、思い当たる部分は多々あり(笑)、ある意味で納得の数字だったかもしれません。それは、月毎の換算で見た時の11月の37本という数字でも明らかでした。何せこの月は、ツアー最中での何校もの学校公演を初め、ソロとユニットの掛け持ちでツアーに回ったりしていたのですから、1日に2本以上のカウントをされる日がざらにあったのです。
とにかく、無事に駆け抜けられて感謝でした。それもやはり、沢山のお客さんに足を運んで頂けたお陰だと思います。2014年も、更に駆け抜けていきたいと思います!…今年の数少ない忘年会の写真と共に、ありがとうございました!
TRI4TH、銀座のレストランを貸し切って忘年会…、いや、夕食を招待された場所で、強引に忘年会という括りにさせた時間でした(笑)。自分は鍵盤ハーモニカを渡され、いつの間にか舞台はセッション時間へ♪…酔っていたせいか、なかなか楽しい時間でした。
そして非常に大衆的な(笑)、恒例の竹内トリオの高円寺忘年会。今年もベースの池田君の表情に衰えを感じさせないところに、無事にここまでやってこれた安堵感を覚えたものでした。
…というわけで、2013年のブログを締め括りたいと思います。今年も沢山のご愛読、本当にありがとうございました!…2014年も「張り切ってマイペース」なブログ(笑)を綴っていきたいと思います。…そして、自分はこれから年内最後のライブとして、TRI4TH での渋谷のイベントに出演してきます。いわゆる弾き納め…。今年も笑って過ごせたと思える、楽しい時間にしていきたいです。それでは、2014年もどうぞよろしくお願いします!
●12月31日(月)渋谷 JZ Brat
開催時間…18:00~翌日2:00、TRI4TH の出番は2バンド目、20:40~、
Charge…With Flyer&前売り3800円、当日4000円、出入り自由チケット5500円
Member…≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Pf)竹内大輔
それでは皆さん、良いお年を!
遠征ツアーも多く、それぞれのバンドで、中京圏、北陸圏、大阪圏等に行ってきます。勿論、東京でも多くのライブを敢行してまして、竹内トリオのライブや TRI4TH のツアー・ファイナル等々、お勧めしたものが沢山あって困ってしまうのですが(笑)、是非とも足を運んで頂ければと思います。それではどうぞ御覧下さいませ!
●ERNESTO-CIELO、岐阜・名古屋ツアー
・1月3日(金)岐阜布武
Open…18:00〜、1st.…19:00〜、2nd.…20:15〜、
Charge…3000円(ドリンク別)
・1月4日(土)稲沢(愛知)Leaf Walk
Open…10:00〜、1st.…17:30〜、2nd.…19:00〜、
Charge…インストアライブなので無料(CD即売会、サイン会有り)
※以上、メンバー全て《ERNESTO-CIELO》(Vn)Tsumuzi、(Pf)竹内大輔、
(G)侑音、(B)野々村拓、(Ds)佐々木俊之
バイオリンの Tsumuzi 君のバンド、ERNESTO-CIELO が、Tsumuzi 君の地元
である岐阜のレストランで、そして次の日には名古屋でインストアライブを
それぞれ行います。岐阜は、和食屋にして高級ピアノ“ベーゼンドルファー”
を置いてあるお店で行われ、真っ白なピアノに魂を込めて演奏してきます!
メンバーは5人で伺い、ERNESTO-CIELO の、ちゃんとしたサウンドが岐阜
でも楽しめます。2日目は愛知県の稲沢市にあるショッピング・モールにて、
インストアライブ形式でお送りします。新年1発目、どうぞよろしくです!
●1月7日(火)赤坂 Pro-Amuse
Open…18:00~、
1st.…19:30~20:05、2nd.…20:40~21:15、3rd.…21:50~22:25、
Charge…2500円(ドリンク別)
Member…(Vo)白石恭子、(Key)竹内大輔
2014年最初の東京でのライブは、ボーカルの白石恭子さんとのデュオ演奏
から始まります。お店的にも、2014年最初の演奏者という事で、なかなか
気合いが入ります。そして恥ずかしながら、自分のバースデー・ライブを
伴った1日にするという事で(笑)、どうぞ良かったらお越し下さい。自分の
誕生日は1月ではありますが29日なので、だいぶ早いバースデー・ライブ
だとは思うのですが…、楽しければ問題無しです♪…お待ちしております!
●1月8日(水)、15日(水)、28日(火)赤坂 Kuro
1st.…21:00~、2nd.…22:00~、3rd…23:00~、
Charge…詳細不明
Member…(Vo)山崎信子(8日のみ)、(B)大久保輝幸(8日のみ)、
(Vo)白石恭子(15日、28日のみ)、(Key)竹内大輔
お馴染みの Kuro でも、2014年はお世話になります(笑)。こちらも
お店的に、2014年最初の演奏者となるそうで、ベースも加えて、少し
豪華に幕を開けたいと思います。そしてまた恥ずかしながら、28日は
自分のバースデー的な1日にして頂けるそうで、こちらも良かったら
お越し頂けると幸いです。また恭子さんとの日ではありますが…(笑)。
●1月9日(木)中目黒楽屋
Open…18:30〜、Start…20:00〜、
Charge…前売り3000円、当日3500円(共にドリンク別)
Member…≪黒船≫(B)関谷友貴、(Vo)里アンナ、(津軽三味線)白藤ひかり、
(Pf)竹内大輔、(Ds)佐々木俊之
津軽三味線に白藤ひかりさんを迎えた、新生黒船の初ライブです。しかも堂々と、
楽屋にてワンマンライブという形でお送りします。ご存知の通り、黒船は先日、
レコーディングを終えたばかりでして〔黒船、初めてのレコーディング参照〕、
それらの曲を初披露するという役割も持った1日になる事でしょう。勿論、
過去に演奏した曲も一部あるのですが、このメンバーになってからは初めての
ライブとなるので、また違ったサウンドが期待出来るかもしれません。実際、
津軽三味線奏者が変わると、本当にバンドサウンドも変わるのです。色々と
聴き所が多そうな今回のライブ…。是非ともお越し頂ければと思います!
●1月10日(金)六本木 BeeHive
Open…19:00〜、Start…19:30〜、
Charge…前売り3500円、当日4000円(ドリンク別)
Memeber…《Fab Bond》(G)伊藤ハルトシ、(B)川内啓史、(Ds)小笠原拓海
Guest…(Sax)宮里陽太、(Key)竹内大輔
様々なアーティストをサポートする、ギターの伊藤君、ベースの川内君、
そしてドラムの小笠原拓海君。そんな3人のユニットである Fab Bond の
ライブに、ゲストとして、サックスの宮里陽太君と共に参加してきます。
このメンバーは、8月に行ったライブ〔宮里陽太×小笠原拓海セッション参照〕
とメンバーがほぼ同じで、またあの時のように、緊張感と個性が同居する、
スリリングンでクールなステージが展開される事でしょう。フュージョンや、
スムースジャズ好きな方には是非!…自分はゲストという事で、どのような形で
ステージに出るかはまだ分かりませんが、楽しみにして頂きたいと思います!
●1月11日(土)経堂 Crazy Love
Open…19:30~、Start…20:00~
Charge…3000円(ドリンク別)
Member…(Vo)正木まどか、(Pf)竹内大輔、(B)柿崎恭子、(Ds)大島洋
お馴染みの Crazy Love でのジャズライブ。今年も月1のペースで出演させて頂き
ます。毎回、出演者の顔触れが異なる、ここ Crazy Love ですが、今回は初めて
お会いする方はいないので(…とは言え、2度目という感じが多いですが)、
少しリラックスした感じで演奏が出来るのではないかと思っています。毎回の
雰囲気が異なる部分を楽しむ…。これぞジャズのお店の醍醐味だと思います!
●Mirano、山代温泉(石川)ツアー
・1月12日(日)山代温泉(石川)Swing
Open…16:00〜、Start…17:00〜、Charge…3500円(オーダー別)
Member…(Vo)Mirano、(Vo)Mamiko Bird、(Fl)井上信平、
(Sax)藤田淳之介、(Pf)竹内大輔
ボーカルの Mirano さんと、石川県は山代温泉にある Swing というお店で、
ジャズライブを行ってきます。メンバーも豪華に5人で伺いまして、冬の
温泉を楽しみつつ(笑)、音楽も楽しんできます。編成を見て分かるように、
ピアノの負担が非常に多い状況ではありますが(笑)、ジャズという音楽を
心から楽しめるよう、張り切っていきたいと思います。よろしくお願いします。
●1月16日(金)渋谷 Gee-Ge
Open…19:00〜、Start…20:00〜、
Charge…2800円(ドリンク別)
Member…(Vo)彬子、(Vo)EYE、(Pf)竹内大輔、(B)相澤卓也、(Ds)Soki
昨年の1月にも行った〔“はじまりのうた2013”EYE×彬子参照〕、ボーカルの
彬子さんと EYE さんのコラボライブ。好評につき、2014年も行います!
一見、ツーマンライブのようにも見えますが、殆どボーカルの2人は出ずっぱり
だそうで、2人の曲をごちゃ混ぜにしてお送りするそうです。サポート陣も、
お互いの曲を知り尽くした(ただし自分は除く…)お馴染みのメンバーばかり。
これは楽しいライブになる事、間違い無しでしょう。吞み明かして下さい♪
☆TRI4TH × fox capture plan、大阪・名古屋ツアー
・1月17日(金)心斎橋(大阪)Conpass
Open…18:30〜、Start…19:30〜、
Charge…前売り3000円、当日3500円
・1月18日(土)金山(名古屋)Club SARU
Open…18:00〜、Start…19:00〜、
Charge…前売り3000円、当日3500円
※以上、メンバー全て、≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Pf,Key)竹内大輔
TRI4TH の2014年最初のライブは、全く新しいタイプのピアノトリオである
fox capture plan とのツアーから始まります!…以前、TRI4TH のイベントでも
一緒にやりましたが〔TRI4TH Presents Tokyo JAZZ Tribe Vol.3 参照〕、
今度はお互いを共にする“ツアー”というスタイルで同じステージに立ちます。
様々な発展性が見込まれるライブになるのではないでしょうか。勿論、TRI4TH は
3rd.アルバム『Five Color Elements』のツアーが継続している時ではありますが、
良い物は吸収して、それをフィードバックさせていくのが音楽でもあります。是非、
その“経過”に立ち会ってみて下さい。2014年もどうぞよろしくお願いします!
★1月19日(日)吉祥寺 Sometime
Open…11:00~、1st.…14:00~、2nd.…15:30~
Charge…1000円(要1オーダー)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
新年最初の、竹内トリオでのライブです。場所は、トリオ2回目の出演となる
吉祥寺 Sometime で、日曜の昼間という時間帯にやらせて頂きます。このお店の
最大の特徴は、一見様が非常に多い事です。チャージが1000円と安い事も
影響していると思いますが、普通にランチを食べにいらしている方も多く、
だからこそ吉祥寺の街中に溶け込んでいる雰囲気が心地良いお店でもあります。
そういった場所での自分達のライブというのは、ある意味でステージの技量が
試される状況でもあり、そして遣り甲斐も大きいものです。自分達を知らない
方々にも楽しんで貰え、且つリピーターの方にも満足して頂く…。どんな曲を
やっていこうか、楽しく悩みたいと思います。予約をしてお越し頂く方が多い
お店なので、良い席が希望であれば、事前に予約をして頂くのがお勧めです!
●1月21日(火)吉祥寺 Manda-la 2
Open…18:30~、Start…19:30~、自分達の出番はまだ未定
Charge…2000円(ドリンク別)
Member…(Vo,G)丸本達也、(Pf)竹内大輔
2014年も、ボーカル・ギターの丸本さんと毎月ライブをやらせて頂きます。
2013年は、2度目のワンマンライブを行い、そして念願の広島ライブも
行い、なかなか充実した年でもありました。2014年は、どのような年に
していくのでしょうか。そんな期待を込めた新年最初のライブ。楽しみです!
●1月24日(金)中目黒楽屋
Open…18:00~、Start…19:00~2ステージ
Charge…3000円(ドリンク別)
Member…≪ERNESTO-CIELO≫(Vn)Tsumuzi、(G)侑音、
(Pf)竹内大輔、(B)太田太、(Ds)佐々木俊之
2014年は、岐阜でのライブを皮切りに始まった ERNESTO-CIELO ですが、
東京でも早速1月から、ワンマンライブを行います。ERNESTO-CIELO は、
更に新たなアルバムの構想がありまして、今後はそちらの動きも併せて
行っていくのではないかと思います。まずは東京での初ライブ。頑張ります!
☆1月25日(土)渋谷 Jz Brat
1st.:Open…17:00〜、Start…18:00〜、
2nd.:Open…20:00〜、Start…20:30〜、
Charge…1ステージのみ3500円、2ステージ通し5000円(共にドリンク別)
Member…≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Pf)竹内大輔
TRI4TH 3rd. アルバム『Five Color Elements』のリリース・ツアー。今回も
長きに亘ってお送りしてきましたが、この日でいよいよツアー・ファイナルを
迎えます!…舞台も渋谷 Jz Brat と、申し分無しのこの場所で大々的にやらせて
頂きます。2ステージで入れ替え制となっておりますが、恐らく、曲目的には
殆ど被らせないと思いますので、是非ともどちらのステージにも目を通して頂き
たいです。…CDを出してから今の今まで、本当に色々な場所で演奏し、そして
色々な経験をさせて頂きました。この日は、正にそれらの集大成となる日です。
これまで以上に悔いの無いステージにしていきますので、どうぞご期待下さい!
●1月26日(日)西新井カフェ・クレール
Open…18:00〜、1st.…19:00〜、2nd.…20:30〜、
Charge…3000円(ドリンク別)
Member…《hanamas》(津軽三味線)はなわちえ、(Vn)沖増菜摘、
(Pf)竹内大輔、(箏)衣袋聖志
津軽三味線奏者のはなわちえさんに誘われ、御自身のバイオリンとのユニット、
hanamas のライブに出演させて頂きます。楽器編成は結構変わっていて、
津軽三味線とバイオリン、そして筝という楽器とのコラボは、自分の人生初の
出来事でもあり、非常に楽しみにしています。こう見ると、ピアノという楽器
だけが逆に異色な感じもしますが(笑)、どのようなサウンドになるのか、どうぞ
御期待下さいませ。選曲もバラエティに富んでいて聴きやすいと思います!
以上になります。1月も盛り沢山ですね…。それでは、2014年も頑張っていきましょう。よろしくお願い致します!
可部線は、元々横川駅を起点とする私鉄だった為、駅間が短かったり、線路ギリギリまで住宅が接近するような、いわゆる私鉄らしい沿線風景が広がっています。これは1936年に国有化されても基本的には変わらず、私鉄らしい風景にJR(旧国鉄)の車両が走るというのは、趣味的にも見ても面白い路線ではあります。
現在は横川駅〜可部駅間の14kmを結ぶ、わりと短い路線ですが、かつては可部駅より先の、三段峡という駅まで、更に45km以上もの路線が続いていました。この廃止された区間は、国有化された後に国が建設したものでしたが、建設中に既に赤字の見込みがある事にも関わらず開通した区間でもありました。こちらは非電化区間となっていて、本数もそれは少ないものでしたが(1日に8往復で、三段峡駅まで達していたのは1日5往復のみ)、結局2003年に廃止…。そして現在の営業区間となるのです。…ですが、2013年になって、可部駅より先の1、6km区間だけ電化延伸される事が決まりました。開業は2016年となる見込みで、完成すると国鉄時代から廃止されてきた路線が初めて復活するケースとなるようです。
そんな可部線は、正直地味な印象が強い路線ではあるのですが(笑)、前述した私鉄らしい雰囲気とJRの車両との取り合わせが楽しく、しかも朝夕は使用車両も増えるので、意外と見所の多い路線ではないかと思いました。…という事で、朝夕に使用される車両も狙う為に、この日は広島でのライブ後の次の日にも関わらず、朝7:30にはホテルを出て敢行させてきました(笑)。今回が初めてでもあった可部線、どうぞ御覧下さいませ!
●日時…2013年12月24日 ●距離…14,0km ●駅数…12駅
可部線の起点は横川駅です。広島駅からは西に3km程の位置にありますが、JRの駅としては広島の繁華街にあたる紙屋町に一番近い駅であるという事と、この駅に乗り入れている広島電鉄が7号線(紙屋町方面に直接行ける系統です)の運行を開始した事もあって、顕著に利用者は増えているようです。
そんな中、可部線は一番北側のホームから発車します。乗り入れている広島駅〜横川駅間は、JR山陽本線と線路を共用しているので、朝ラッシュ時等では、山陽本線の列車に道を譲ったりしていますが、こう見ると、お互いに運行本数はそれなりに多そうな気がします。実際、可部線のダイヤは朝ラッシュ時が約10分毎、日中は概ね20分毎という感じで、JRの地方ローカル線にしては利用しやすい方ではないでしょうか…。確かに、途中の緑井駅くらいまでは住宅も多かったので、いわゆる通勤路線的な扱いにもなるのかもしれませんね。現在は可部駅が終点で、延長距離もそんなに長くはないので、よりその性格が表れているような気もします。
使用車両は105系が多く、現在は殆どが黄色1色という、味気無い塗装に塗られています。これはJR西日本が車両の単色化を図っている為で、北陸地方や山陰地方等でも、別の色の単色化が進んでいます。105系には大きく分けると2種類あって、1つは新規製造された3扉車のグループと、もう1つは103系から改造編入された4扉車のグループです。可部線にはどちらも使われていて、特に4扉車のグループの車内は旧国鉄の様子を未だに保っているので、現在の東京では味わえない雰囲気が嬉しくなります(笑)。
さて、横川駅を出発しましょう。駅を出るとすぐに太田川(上写真参照)を渡り、少し過ぎるともう次の駅の三滝駅です。横川駅からの距離は僅か1、1kmで、可部線にはこんな短い駅間が多いです。
暫くは太田川に沿って走り、住宅街の中に入ると安芸長束駅です。この辺りこそ、本当に私鉄らしい風景と言えそうですが、そんな中で不釣り合いなのが、朝夕ラッシュ時を中心に使われる113系、115系です(左下写真参照)。この車両は近郊形電車と言われ、どちらかと言うと山陽本線を走っている方が似合うのですが、ラッシュ時間帯には助っ人として運行されているのです。日中は運行されないので、これもまた可部線の魅力の1つと言えるかもしれませんね。
更に北上します。この時点で朝9:30頃になっていましたが、北側に見える山の麓には朝霧が立ち込めているのが分かると思います(右上写真参照)。中国地方ではよく見られる光景で、夜と朝の温度差が激しい為でしょう。そんな風景と住宅地の取り合わせというのも、可部線ならではなのかもしれません。
大町駅に着きます。この駅は、接続する広島高速交通アストラムライン(右上写真参照)が開業した1994年にJR側にも新設された駅で、可部線では3番目に乗降客数の多い駅でもあります。上写真を見ても分かるように、周囲は完全に宅地化されていて、大町バスターミナルとも直結しています。ここまで、横川駅から5つ目の駅ですが、まだ6、5kmしか来ていない事を考えると、やはり可部線の駅間は基本的に短いようです。ちなみに、次の緑井駅までは、当駅から僅か0、8kmの距離となっています。
時刻も10:00過ぎになると、線内を走る列車は105系の2両編成ばかりになります。…とは言え前述のように2タイプの車両が存在し、しかも3扉車には旧塗装(左上写真参照)の車両も使われるので、意外にバラエティに富んでいると言えるのかもしれません。全車両ロングシートなのは面白くないですが(113系や115系は転換クロスシートが基本です)、そもそも短い路線なので、これでも良いのかもしれません。しかし、車内は意外に混んでいて、それは次の緑井駅まで続きます。この駅は、ラッシュ時には折り返し列車も存在する駅となっています。
緑井駅を過ぎると徐々に住宅は少なくなってきますが、こちらも折り返し列車が設定されている梅林駅を過ぎると、それはより顕著になってくる感じでしょうか。その次の上八木駅(下写真参照)は1面1線という事も手伝って、だいぶローカル風情が増してきた印象でもありました。勿論無人駅です。
上八木駅を出ると、右にカーブして再度太田川を渡ります(下写真参照)。川沿いに出ると、見晴らしの良い景色が広がっており、川下側を見ると、遠くにJR芸備線が走っているのも見えたりします。どちらも列車は広島駅から運行されており、この辺りでは両線が接近している区間でもあるという事です。
さて、太田川を渡ると、やはり無人駅の中島駅となり、次はもう終点の可部駅です…。だいぶ早く着いてしまった印象があるかもしれませんが、実際は単線の為の列車の行き違いがあったりして、広島駅からの所要時間は、約40分という感じです。以前、この先の三段峡駅まで路線があったと思うと、何だか寂しい感じもしてしまいますが、前述したように、ここから1、6kmの延伸が決まっており(駅は2つ設けられるそうです)、そうなると、また乗りに来なくてはなりませんね(笑)。
可部駅は東口にある昔からの駅舎(右上写真参照)と、2007年に出来た、バス乗り場も有する西口(左下写真参照)が存在していて、この規模の駅にしては珍しいかと思われます。広島バスターミナルへの路線バスが頻繁に発着していて、可部線の状況も厳しそうですが、実際に可部駅を利用する乗客は年々減っており、利用者数が増加している大町駅、緑井駅、梅林駅と比べると、これが現実だと思わざるを得ません。2016年の電化延伸に期待したいものです。
そして、延伸される区間も少しだけ歩いて見てきました。実際には2003年に廃止された区間なので、まだまだ荒い雰囲気が続いていますが、少しずつ整備され、電化開業時には見違えるような状態になる事でしょう。列車の本数も、現在の可部駅までの列車がそのまま延長するような形で維持されるらしく、周囲がどのような発展を遂げるのか楽しみです。
ひとまずは可部線の“さんぽ”はこれで終わりですが、ただのローカル線ではなく、ある意味で希望が約束された路線でもあり、今の段階で乗っておいて良かったと思いました。また3年も経つと状況が変わるのかもしれませんが、その時も見届けていきたいと思います。
…さて、2014年はどのような路線に乗りましょうか…♪
…スタジオは、今までも何度もお世話になっているスタジオ Dede にてで、スタインウェイのピアノを使って最高のクオリティでやらせて頂きました。演奏者にはそれぞれのブースがあり、アレンジを加えつつも、人間味な部分を残して演奏していきます。関谷君も今回はエレキベースを3本用意、ドラムのトシさんも、タムやスネア、バスドラムも口径の異なる物を複数持ってきていて、曲毎にベストなサウンドを作っていきました。
曲目は関谷君のオリジナル曲、民謡や島唄、ジャズ・カバー曲の3つに大きく分けられ、それぞれが等分に演奏されていった感じでしょうか。中には結構有名な曲も入っていて、アレンジや演奏センスが問われる曲も多かったです。
…とは言え、奄美島唄も関谷君に掛かれば(笑)、かなり凝った現代曲へと姿を変えます…。しかし、従来に無い方向性ながら、ジャズという母体を大事にしてアレンジしている姿が伺え、皆も協力的になって開拓していくという、なかなか有意義なレコーディングになったのではないでしょうか。勿論、このレコーディングまで、リハーサルやプリプロを何度も行っているからこそ実現したもので、ようやく関谷君の頭の中にある音楽が納得のいく上で具現化出来た…という感じだったでしょうか。自分も、このプロジェクトに参加出来た事に感謝したいと思います。
レコーディングは期間的には3日間ありましたが、全部で10曲録音し、しかも中には手探りで進めていった曲もあったので、進行は順調だったと言って良いでしょう…。そして、プリプロ期間も含め、皆で顔を合わせる機会も多かったので、メンバー同士、気兼ね無い雰囲気になっていけたのも、成功要因の1つだったかもしれません。そもそも仲の良いバンドでしたが(笑)、今回、3日連続で会っていたので、よりお互いに近付けたと言いますか、そういった部分が音にも反映されて、その結果、良いものが残せたようにも思います。新しい5人になってから、まだ1回もライブをやっていない(笑)バンドとしては珍しいのではないでしょうか。本当に本当にお疲れ様でした。
余談ですが、今回、ピアニストのハービー・ハンコックの“Actual Proof”…という曲を演奏しました。弾いた事のある人なら分かると思いますが、テーマの中でソロを弾くのが結構難解で、しかもその中でグルーブを出していかなければならないので、絶対に録音には苦労すると思っていました。この曲のレコーディングは3日目の最初の時間に行われ、実際、1回目に弾いた時はそんな感じで、確かに悪い演奏では無いのですが、何だか固いと言いますか、物足りないような内容だったのです。それでは…という事で、頂き物のビールで燃料補給(左上写真参照…笑)をして演奏に向かったところ…、
結構良いのが録れてしまいました(笑)。
自分、何だかんだで、敢えて最初からビールを飲んでレコーディングに臨んだのは初めてでしたが、それで良いのが録れてしまうというのは何だか複雑な気持ちになりますね(笑)。ライブこそ、テンションを上げる意味で、ビールを飲んで演奏したりしていますが、レコーディングでもこの方式が当て嵌まってしまうとは。…とは言え、曲にもよるのでしょうね…(笑)。そんなエッセンスが十分に詰まった作品になると思います。
ひとまずは、出来上がりと、どのような形で世に送り出すのか、非常に楽しみです。これまで長い期間を費やしてきた甲斐があったものでした。関谷君が第6のメンバーと豪語する(笑)、エンジニアさんの速水さん(右上写真参照)を初め、どうもありがとうございました。黒船は、来年1月に早速ライブを予定しています(しかもワンマンです)。レコーディングを経て、更に成長した自分達をどうぞ楽しみにしていて下さい。
●1月9日(木)中目黒楽屋
Open…18:30〜、Start…20:00〜、
Charge…前売り3000円、当日3500円(共にドリンク別)
Member…≪黒船≫(B)関谷友貴、(Vo)里アンナ、(津軽三味線)白藤ひかり、
(Pf)竹内大輔、(Ds)佐々木俊之
どうぞよろしくお願いします!
☆関谷友貴君のHP…http://www.peaceofcake.net

5月16日(木)