今日は、赤坂 Kuro にて、バイオリンの Tsukasa さんと演奏の日でしたが、ひょんな事から、サックスのかわ島さんをフィーチャリングしてライブをやろうという話しになり、この日は正にお客さんも大入りの中でのライブをやらせて頂きました。
そんな中、かわ島さんと自分は、お店に入る前に、お客さんと食事に行ってきまして、まあ、どちらかと言うとガンガンに飲んで向かいましたので(笑)、何だか変なテンションでのライブになってしまったような気がしましたが、楽しく演奏出来た1日にもなりました。
そして、何故だか今日は色々なミュージシャンがお店に来るような形になりまして、サックスでの演奏はもちろん、そこにバイオリンが加わるのは当たり前として、ギターの愛川聡さんや、ボーカルの石川早苗さんも駆け付けて頂いて、そして実際駆け付け演奏(笑)!…みたいな感じでステージは進んでいったのが面白かったです。何だか、最初から最後まで豪華なセッション…という感じで、来て頂いたお客さんも(この日は文句無く満席でした!)皆、満足の表情を浮かべて下さっていたのが印象的でしたね。
本当に盛り沢山な1日でした。さすがに自分は常に出ずっぱりだったので(あ、かわ島さんもですね…ベースを弾きますから…笑)疲れもありましたが、一夜限りという希少価値感が、それ以上のものを感じさせてくれたようにも思います。皆様、どうもお疲れ様でした!
☆赤坂 Kuro のHP…www.livebar-kuro.jp/
☆Tsukasa さんのHP…www.hadashi.jp/
☆かわ島さんのHP…home.t00.itscom.net/smooth/
ボーカルの Kimika さんと、フルートの西仲さんの2人をフィーチャリングするこのユニットも、今回で3回目を迎えるライブとなりました。場所は今までと同じの大久保 Boozy Muse にてでしたが、今回はいつもと違う気合いを入れて臨んでいけたように思っています。
…というのも、今回で3回目のライブ…と書きましたが、1回目から今回の3回目まで、もう前々からスケジュールが抑えられていて、ある意味、今までの集大成とも言えるライブにする…というのが今回のライブの1つの到達点でもあったのです。メンバーの服装も、男性はビシッとスーツで統一され、Kimika さんに至ってはドレスで登場と、ここにも気合いの入れ様が伝わってくるかのようでした。
曲に関しては今までと変わらず、特に新曲というのはありませんでしたが、今回個人的に特に力を入れさせて貰った曲があります。それはカバー曲ではなく、Kimika さん自身のオリジナル曲で、タイトルを“坂道”というのですが、これは1回目、2回目のライブとも、バンドで演奏した曲でもありました。
ただ、今まで2回程演奏をして、どうも物足りないような思いが自分にはありました。それは仕方の無い事で、元々その曲はギターとボーカルのデュオ演奏が母体となっているので、それをそのまま自分達の編成に当て嵌めても、しっくり来る筈が無かったのです。
…なので今回、集大成の3回目のライブという事で、自分がしっかりとアレンジをさせて頂きました。今までの構成からいくと、1番を歌って2番を歌って、そのままエンディング…という本当にシンプルな感じです。更にコード進行もずっと同じままの曲だったので、何か付け加えたいと思うのは当然だったのかもしれません。…という事で、ここに思い切ってソロの部分を入れたり、最後はサビの部分を増やしつつ、転調も施したりしてみました。また、サビのメロディを参考に、イントロとアウトロのメロディも考えて、より印象の強い曲にしていきます。これで、今まで2分半だった曲(本当に短かった…)が、倍の5分くらいには聴かせられるようになりました。見方を変えれば、1曲に色々な側面をもたらせる事が出来た…とも言えそうです。
そしてここからが重要なのですが、自分はアレンジをする時に、演奏メンバーがそれぞれ生きるような構成で作っていく…というのが大前提としてあったのです。自分達はボーカルの他に、リズム隊とフルート…という、少し珍しいような編成で成り立っているわけですが、やはりそれを特徴付けられるアレンジでなければ意味がありません。特に Kimika さんのオリジナル曲なら尚更です。
その結果、アレンジはメンバーにも好評で、何よりお客さんに好評だったのが嬉しかったです。しかも、ただ良かった!…だけではなく、メンバーの個性がより引き立つアレンジだった…とか、ピアノとボーカルだけになる部分が絶妙!…等、具体的な部分を評価してくれたのが何よりでした。これは今後のアレンジの参考にもなりますし、自分への自身にも繋がりますよね。既存曲のアレンジというのは、なかなか一筋縄ではいかないものですが、そんな苦労が実った瞬間でもありました。どうもありがとうございました!
…さて、今回が集大成のライブ…と言いましたが、実際そのようで、暫くはこのメンバーでのライブはお休みとさせて頂きます。…ただ、一応次回のライブは決まっていて、同じく大久保の Boozy Muse にて、9月3日(金)だそうです。成程…かなり先ですが(笑)、これは充電期間とみなし、このメンバーでの更なるオリジナリティを目指し、アレンジも必要とあらば積極的にやっていきたいと思います。どうぞ今後ともまたよろしくお願いします!
☆西仲美咲さんのHP…misakinishinaka.com/
☆大久保 Boozy Muse のHP…www.boozy-muse.com/
以前このブログで、男性趣味雑誌である“Pen”について、色々と?語った記事がありましたが〔“Pen”という雑誌を知っていますか?参照〕、その中に、水木しげる特集があったのを覚えていますでしょうか…。自分にとって水木しげると言えば、もう文句無く『ゲゲゲの鬼太郎』が思い浮かぶわけですが、これは昔、フジテレビ系列で(確か土曜日)放送されていたのを、自分は毎回と言って良いほど見ていたからでもあります。
このアニメ、放送は1985年~1988年に亘っていて、自分が幼稚園~小学1、2年生の頃まで共に歩んできたわけですが(笑)、よっぽど好きだったのか、今でも当時の映像・内容等は結構思い出せるくらいの感じではあります。
しかし今になって、改めて YouTube で当時の主題歌を見た時、自分には衝撃が走りました。鬼太郎の主題歌というと、「ゲッ、ゲッ、ゲゲゲのゲ~♪」…と、いわゆるハネているノリであるのは明確であり、歌い回しから全て自分は記憶しているものだと思ったのですが、実際に映像を見てみると、ノリが今まで自分が思っていたものと随分違っていたのです。
※この先、普通の携帯電話で YouTube をご覧になる方は、
パケット定額制を申し込んでないと、ダウンロード時に相当な
金額の通信料が掛かる恐れがありますので、何卒御注意下さい!
どうですか、違いが分かりますか!…ハネはハネでも、16ビート基調のハネのノリだったのです!…だから何だと言わず(笑)、この際せっかくなので最後まで聴いてみて下さい(笑)。ブラス・セクションとか何気に格好良いですし、このノリ等は音楽のジャンルで言うところの、ソウルやファンクに通ずるものがあるような気がするのです。
実は鬼太郎のアニメ化は古く、一番最初のは1968年に実現したらしいのですが、自分が見ていたのは、そこから数えて第3代目のアニメになるのだそうです(実際、鬼太郎のアニメの中でも最大のヒットだったのは、この時代です…)。今までの自分の鬼太郎の主題歌イメージは、この中でも初期の辺りの方で、こちらも調べてみたところ、確かにそうでした。
…という事で、意外と昔の曲(…というか曲調)というのは覚えていないものだという事で、そこから色々調べてみたのですが、他にも幾つか出てきましたよ(笑)。いま聴くと、凄く時代を感じてしまいそうな曲が…。
自分と同世代の方は、相当懐かしいんじゃないですか(笑)。 NHK教育テレビの『道徳』の時間として放送されていた『さわやか3組』です(実際自分も小学生時は、番組の設定と同じの3年3組だったので、何だか親近感が湧いていたものです…)。凄いですよね、この曲調。正に80年代という感じではないですか。何なんだこのベースラインは(笑)。そしてよく聴くと、イントロのキーがE♭で、歌メロに入った瞬間にキーがBに転調し、またアウトロでE♭に戻るという、凄まじい構成をしている曲でもある事が分かります(笑)。もちろん、聴いていた当時はそんな事は思いもしませんでしたが、音楽を仕事としてから改めて聴くと、興味深く?見えてくる部分があるのは面白いと思いました。
こんな感じで、色々と昔懐かしい番組を YouTube で見まくっていた自分でした(笑)。
ついでに、 おまけの動画をどうぞ!…こちらもまた懐かしい『クイズダービー』です。しかも貴重な?最終回の映像です…。何故これを挙げたかというと、シンキングタイムが、優しい曲調の“草競馬”だったからです(笑)。確かに、クイズ“ダービー”ですから納得なのですが、何だか凄い時代だったんですね…。まだまだ確認しておきたいテレビ番組は多そうです♪
この日は楽器(…というか、音響機材全般)持ち込みとなったので、車での移動となりまして(自分は人の車に便乗しましたが…笑)、行き方はもちろん中央自動車です。土曜日という日でもあったので、途中での渋滞が懸念され、実際に18kmくらいになる渋滞が待ってはいたのですが、意外にも早く抜ける事が出来、割りとすんなりと目的地に着いてしまう事になります…。この時点で、演奏メンバーの誰よりも早く着いてしまっていたので、いきなり缶ビールを開け、しばし河口湖の余韻に浸っておきました(笑)。これぞ地方演奏の醍醐味だと言うものです。
…そんな中、続々と他のメンバーも到着し、機材のセッティング、リハーサルの後は、待ちに待っていたお食事タイムへ(笑)!…ここではお寿司が用意され(ビールは持ち込み)、至福の時間は頂点に達してしまいました…。もうこの時点で大満足だったのですが、自分達は演奏に来たという大事な目的がある事を忘れてはいけません(笑)。少々のお休みの後、改めて本番へと臨んだものでした。
今回の演奏バンドは、ブルーエモーションという、赤坂 Kuro でよく御一緒する、ボーカルの山崎信子さんがフロントを務めるバンドで、自分は正規メンバーではありませんが、代理として今回は出演する事となりました。また、ドラムには黄門バンドでもお馴染みの中武誠二さんが務めていて(こちらも正規ではないようですね…)、何だか自分にとっては新鮮な組み合わせでの演奏となりました。曲は、オールディーズからJポップという感じで、聴き慣れた曲ばかりであるのが良かったです。なんせ、リハーサルの時間なんて殆どありませんでしたからね…。
そして本番と言うと、もう歌えや踊れや叫べや脱げや?の大盛り上がり(笑)!…宴会中の演奏なので、そもそも盛り上がるのは必至…と思っていたものの、予想を遥かに上回る光景が展開されていました。とりあえず、皆無事で良かったという感じです(笑)。
この演奏を依頼した企業というのは、従業員が1000人近くになるらしく(大会社ですが、その中の一部の部署…という感じです)、一度に宴会は無理だという事で、なんと6回に分けてこの場所で新入社員歓迎会を行っているのだとか…。つまりは、演奏者も6回分、違う日に分けて訪れてきているという事で、自分は今回の1回だけでしたが、それもそれで大変だなと思ってしまった次第でした…。
そして、この日の戦利品が上の写真の物です。うーん、もうどこだか分かるじゃないかというお話し…(笑)。皆様どうもお疲れ様でした!
昨日は、板橋のとあるスタジオで、シークレット的なレコーディングをし、、、
…って、写真を見れば分かりますよね(笑)。自分も幾度となくお手伝いをさせて頂いているバンド、Generation Gap のレコーディングです。何度もお伝えしてますように、このバンドは今年で結成10周年を迎え、7月2日(金)に渋谷 Jz Brat にてワンマンライブを行うのですが〔Generation Gap 10周年ライブ告知!参照〕、これに向けたレコーディングであった事は間違いありません。
…あとは…シークレットなので御想像にお任せします(笑)。
…と思っていたのですが、リーダーの上杉君のブログに、答えが載っていましたので(笑)、どうぞこちらをご覧下さいませ!⇒〔Yuichi's Nikky、いよいよ参照〕
☆Generation Gap のHP…www.generation-gap.jp/
埼玉県狭山市は、西武新宿線の新狭山駅の近くにある居酒屋“元気屋ふってん”。自分の大学のサークルの同期が立ち上げたこのお店で、今日は演奏をしてきました。これは、昨年の12月に開催された『飲み会やんべ祭』〔竹内大輔の写真日記(~2009)、“飲み会やんべ祭”参照〕の続編とも言えるもので、今回は『夢々祭(ゆめゆめまつり)』という名前が付けられていましたが、よく来てくれているお客さんに、お店から次々とイベントを用意し、皆で楽しく一同に過ごしていこうという趣旨は変わらず健在でした。
このお店の特徴は、店員さんが皆イケメン(笑)というのは勿論ですが、威勢が良く、愛想も良く、そして何より、お客さんと一同になるような接客がなされているように思います。特に、今回のような日にはそれらが顕著に表れ、お店の中は正に、店員さんとお客さんとで一体感が作られているような雰囲気でした。来客数も、昨年を超えて100人くらいに膨れ上がり、盛り上がりは相当なものでした。そして、皆満足そうな表情だったのが何より印象的でしたね。
自分達は、そんな祭り?のBGMの演奏だけでなく、ちゃんとライブとしてもやらせて頂きました。同じく大学の同期の友達にも入って貰って、全部で4人で演奏してきます。そして、何故かバンド名が“ぼんじょび(凡女美)”になっていたのですが(明らかに、思い付きで名付けてますな…笑)、そういう感じの曲はやりませんでしたので注意して下さい(笑)。
前回より演奏スペースも広く、環境に若干慣れていた事もあってか、昨年より全然スムーズに演奏が出来たように思います。ちょっと遊び過ぎた部分もありましたけど…(笑)。皆さんどうもお疲れ様でした。またやる時が来る事を願っております!
昨日、今日と、高校や中学で行われた体育祭(中学校では運動会と呼びますが)の撮影の仕事をしてきました。これは、それぞれの学校の卒業アルバムに載せる写真になるもので、以前の入学式撮影〔2010年度入学式撮影 1.参照〕然り、細々とですが、何だかんだで10年近くはやらせて貰っている仕事になっています。ただ、入学式撮影は基本的に毎年行かせて貰っているものの(1年で一番人出が足りなくなる時なので…)、体育祭の撮影となると、随分久しぶりな気もしましたが、ここはいつものスタンスでやっていきたいところでした。もちろん、その場の状況になれば、意外とやり方は覚えているものだなぁ…と思ったものでした。
しかしその一方で、自分の体力の衰えは感じてしまいました…。体育祭時の校庭というのは、思っている以上に変化の多い場所で、何かある度に、自分はカメラを担いで走りながら移動してたりするのですが、これがなかなかキツい事キツい事(笑)。逆に高校生の動きは素早かったりするので、やはり一回り以上の歳の差は否めないところでした。改めて、体育祭撮影のブランクを感じた日にもなったように思います。
…そして、今回体力以上に悩まされたのが、、、
砂埃…!
…でした。もう、写真を見ればお分かりかと思いますが、初日は風が強かったせいもあって、校庭に人が行き来するだけで砂埃が立つような状況になっていたのです…。歩いての移動だけでこうなるのですから、競技中というのは正に想像以上で、酷い時には先が見えない状態になる…というのもしばしばでした。お陰で喉がやられてしまい、現在、風邪の一歩手前の状況です…。更には直射日光で、酔ってないのに顔が赤くなってしまいましたし…(笑)。
…まあ色々と大変でしたが、何だかんだで久しぶりに太陽の下で働くのも良いなと、前向きに考えた次第でもありました(笑)。どうもお疲れ様でした!
昨日は、ボーカルのナオキ(Na-Key)さんと品川の Blue Pacific でライブでした。これは、先月にも演奏した4人〔Na-Key with Friends Live!参照〕での2回目のライブとなるもので、前回同様、適度な即興感の中での演奏が楽しく、そして充実した時間を過ごせた1日でした。
今回は(前回もですが…)、本番前にナオキさんの自宅で軽いリハーサルを行い、そして現地へと向かいました。ナオキさんの自宅は、玄関が土間風になっていて(左上写真参照)、ここに楽器を置いて(ドラムは最初からあるそうで…笑)、小ぢんまりと音を出しながら?打ち合わせをしていったわけです。これが以外にも丁度良いスペースで、雰囲気的にもラフな感じが漂い、だからこそ本番に向けてガッチリと決めていかない感じが、逆に、常に新鮮な気持ちでライブがやれているのだとも思いました。
前回のライブの時点で、曲のアレンジはある程度までは出来あがっていたので、今回“新曲”と呼べるものは数える程度しかありませんでしたが、ナオキさんはその場の雰囲気に合わせて歌を作っていくタイプです…。これまで何度も一緒にやった曲も、常にその場その場での雰囲気に合わせて歌うので、決して飽きるような事はありません。その部分も自分では楽しませて貰っていますし、自分の演奏の刺激にもなっています。
そして、何度か音を合わせる機会も増えてきた結果、今回は音楽的にも、前回以上のまとまりが感じられるようにもなりました。即興即興とは言いますが、ただ単に思い付いた事を音にしているわけではなくて、やはり周りの音を肌で感じで、そして自分の中で消化させてから発信させているわけです。つまりは、周りの音がどのようになっているかを敏感に受け止める必要がありますが、この部分が前回よりスムーズになったのだと思いました。そろそろ、メンバーそれぞれの音の性格が分かってきたとでも言いましょうか…。これは、ライブをする上では非常にプラスになる事ですし、まだまだ発展の余地がある事も示しています。また次回も楽しんで演奏出来ればと思いますね!
しかし、来月ナオキさんがこのお店でやる時は、自分が他の仕事の為に出れず(泣)、自分が次にやらせて貰うのは8月以降…という事になってしまいました。結構先は長いですが、そこは逆に新鮮に思えて良いかもしれませんね。また楽しみにしています!
さて、左上写真ですが、このお店で出るフルーツ・パフェでございます(そして、毎回のようにお客さんから御馳走になっています…いつもありがとうございます…笑)。かなり豪華です。しかし、1日5個の限定らしいですので、注文はお早めに!…そして、自分の見解ですが、毎回フルーツの盛り方が異なっているようにも思います。こちらも自分達の音楽ように、即興重視のアレンジなのかもしれませんね(笑)!?
☆Na-Key さんのHP…na-key.com/
☆品川ホテル・パシフィック東京のHP…www.pacific-tokyo.com/
日本の翼である日本航空(以下JAL)。そのJALが現在経営再建中である事は周知の事実だと思いますが、4月28日に発表された“2010年度路線便数計画”によると、今年度中に、保有してあるボーイング747-400(国内線用含む、以下ジャンボ)全てを引退させるとの明記がなされていました。
JALのジャンボと言えば、会社のフラッグシップという存在以上に、通算100機を超える運用実績という、一時は世界最多のジャンボ・オペレーターでもあったわけで、ジャンボ自体がJALの象徴だったと言っても過言ではありません…。しかし、今のJALの状況からすると、全部で4発もエンジンを備えたジャンボは燃費の悪さが目立ってきてしまい(現在主流なのは、エンジンを2発だけ備えた双発機です…この装備でも、日本からニューヨークくらいまでは直行で飛べてしまうのです)、今度は“改悪の象徴”という事になってきてしまったのです。
まさかのジャンボ引退で、しかもそれが今年度中とは寝耳に水な感じでしたが、実際のところ羽田空港でジャンボを見かける機会は本当に少なくなっています。現在JALのジャンボが就航している地は、羽田の他に、新千歳と那覇だけで、本当に数えるくらいしかありません。しかも前者が3往復、後者が2往復だけで、実際のところ、2機もあれば賄える運用になっているのだそうです。
…では国際線は…というと、やはり相当減っていて、JALの場合、バンクーバ線やミラノ線など、路線そのものから撤退していしまうケースが今後控えているので(JALは2009年度の路線計画から数えると、国内、国際線合わせて80近い路線を運休します…)、尚更その退役は速度を速めそうです…。JALのジャンボ路線の象徴だったホノルル線も、今後はボーイング767型という、2回りくらい小さな飛行機で飛ばしていくようですし…。もう昼前のホノルル空港で見られた、JALのジャンボ機が海外で勢揃い!…というような光景も〔竹内大輔の写真日記(~2009)、旅日記 5.アメリカ、ハワイ・オアフ島編(2006.7.20~7.25)参照〕、もう見納めになりそうです…。
実はJALにとってライバルの全日空(ANA)も、国際線仕様のジャンボは今年度中に引退が決まっています。こちらは既に定期運用が無く、スタンバイ機としての存在になってしまっていますが、幸いなのは、国内線仕様のジャンボは全10機がまだ元気に運用されているという事でしょうか…。しかし、今後の情勢によっては、いつ引退してもおかしくない状況ではありますので、動向を暖かく見守っていきたいものです。
こうなると、来年の今頃で日本で運用されているジャンボ機というと、外資系かNCA(日本で唯一の貨物専門航空会社です)を除くと、ANAの国内線仕様の機体のみ…という事になってしまいます。ジャンボ黄金期を知っている身からすると、俄かには信じ難い状況ですが、これが現実だという事でしょう…。これからの日本の国内路線は、中型機や小型機が主流となる時代になるわけですね。
しかし、実はジャンボが国内線を飛んでいる…というのは、そもそも世界から見ると非常識な光景であるわけで、とりわけ日本は空港事情が良くなく(空港が大きくなく、滑走路自体も少ないので)、少ないスロット数で如何に多くの人数を運べるか…という事から、ジャンボ機が多く投入されていたのでした。それが今年の10月には、羽田空港に新国際線ターミナルが完成し、4本目の滑走路が出来て発着回数が飛躍的に増やせるなど、これからは、“1度に大勢の人が運べる飛行機で”…から、“サイズを小さい飛行機にして、本数を増やす!”という時代がやってくるのかもしれません。これは世界のスタンダードな運用方法でもあり、ようやく日本の航空事情も、世界の水準に近付いてきた…と見る事も出来るのかもしれません。
…それは分かっていても、やはりジャンボが無くなるのは寂しいんですよね…(笑)。さて、残された時間はあと僅かです!
☆日本航空のHP…www.jal.co.jp/

5月16日(木)