しかし、渋い要因ではありますが、だからこそ国鉄の風情を未だに強く残した路線でもあり、特に普通列車用の115系という車両では、東京では懐かしくなった湘南色が、ここでは日常的に見られるのです。また、自分はこの路線を乗るのは今回で2度目で、確か高校生の時に乗ったのが最後でした(笑)。つまりは、あれから15年くらいは経ってしまった筈ですが、そろそろ現在の状況を見ておきたくもなりました。更に、マイナーな路線ではあるものの、この路線には日本一の“ある物”が存在し、鉄道ファンの間ではとても有名な存在でもあるのです。そしてそれは将来、無くなってしまうとの一報も伝えられてしまいました。昔のままという状況を見るには正に今がチャンスなのかもしれません。
朝5:00には家を出発し、起点の渋川駅に着いたのは朝7:30…。ここまでの行程も旅みたいな感じがしてしまいますが、吾妻線は、ここが“起点”です。天気も晴れて、絶好の“さんぽ”日和に恵まれたこの日、吾妻線の探索が始まりました♪
●日時…2011年12月11日 ●路線距離…55,6km ●駅数…18駅
吾妻線の起点はJR上越線の渋川駅になりますが、全ての普通電車は高崎駅から直通で運転されていて、特急も前述のように上野駅から直通で吾妻線に入ります。渋川駅構内から北側(東京方面と反対側)を望むと、上越線は複線で右にカーブしていくのに対し、吾妻線は単線で細々と左にカーブしていきますが、これこそ吾妻線の性格を表しているような光景ではありませんか。路線自体は、榛名・浅間山と、草津白根山に挟まれた渓谷にあたる、吾妻川に沿った順路が形成されていますが、基本的に狭い地域を通っているので、カーブや勾配が多くなるのは当然です。普通列車に乗って、1つ1つ、丹念に止まっていく感じが、この路線には似合うような気がしてしまいます。
その中でも、渋川駅から1つ目の金島駅までは、割りと直線部が多い区間でもあるでしょう。ここまではまだ渓谷幅も広いので、カーブにする必要が無かったのでしょうが、上り勾配は確実に存在しており、これからの路線展開が期待される?瞬間でもあります(笑)。そんな金島駅の先を見ると、急に近代的な高架橋が望めますが、これが上越新幹線の高架橋でもあります。ここまで、吾妻線の普通電車ですと、高崎駅から約30分という感じでしょうが、対する新幹線は、高崎駅からここまで、5,6分くらいで着いてしまう距離でしょうか。流石新幹線…と思わざるを得ない光景ではありますが…(笑)。
金島駅を出ると、いよいよ吾妻川に沿って走っていくようになる為、カーブも多く、スピードも落ちてきます。1度、その川は渡るので、車窓の左手には吾妻川は、そして右手には折り重なる山々が楽しめる区間になっています。桜で有名な小野上駅を過ぎ、地域名も、渋川市から吾妻郡に入ってくると、その吾妻郡の中心となる中之条駅に到着します。名湯、四万温泉、沢渡温泉への玄関口ともなっていて、特急も全列車が停車します。この駅では早速降りてみますが、1番線には干し柿が吊るされ(左下写真参照…夏には風鈴が吊るされ、それぞれの季節の風物詩ともなっているようです)ていたのが面白いところでした。
この日は日曜日だったので、車内は行楽客で結構賑やかでしたが、駅前はそれは静かなものでした。まだ朝8:00過ぎという時間だったので当然とも言えますが、ここから1駅、2駅程先に、歩いてみましょう。イメージ的には、吾妻川に沿った行程…かと思われたのですが、この辺りでは吾妻川は蛇行しているようで、少し線路とは離れて流れているようです。その代わりと言っては何ですが、国道がほぼずっと並行しているので、道に迷う事は無さそうでした。右上写真では川を渡っていますが、これは吾妻川ではなく、その支流の四万川を渡っているところです。
暫くすると、群馬原町駅です。擦れ違いの出来ない、1面1線の駅ですが、特急も殆どが停車する、なかなか上級クラス?の駅です。…と言うのも、付近に大きな病院があったり、郊外型の大型スーパー等が存在したりと、この辺りが少し開けている土地のせいか、開発が盛んになっているのが大きな理由でしょう。駅前も整備され、少し近代的な雰囲気もあるような駅でした。
そんな吾妻線を走る特急は“草津”号と言って、185系(右下写真参照)という、こちらも国鉄時代に造られた車両が使われています。107系(右上写真参照)は、JRに成り立ての頃に造られた車両ですが、115系の方が頻繁に吾妻線には投入されているので、やはり吾妻線の全体的なイメージは、国鉄の車両で成り立っている感じでしょうか。そろそろ、関東のJR路線では貴重な存在となってきてると思うのです…。
群馬田原町駅を過ぎ、線路はいよいよ山間へと突入してきます。先程の国道も、吾妻川も線路に近付いてきて、渓谷が狭くなってきたのだと思わせます。ただ、それは一先ずこの先の郷原駅(残念ながら、“ごうばら”と読みます…笑)まで続くのみで、その後若干開けるのですが、取りあえずはその先の区間の予兆とも言える区間と言えましょうか…。吾妻線は、渋川駅から基本的には北西を目指しながら進路を取るのですが、この区間だけは南西に進路を向けるという、やはり川の流れには逆らえない路線敷設背景…というのを思わせてくれますね…(笑)。
写真左上の車両は、昨年から走り始めたイベント列車で、“リゾートやまどり”号です(やまどりは、群馬県の県鳥でもあります)。後で説明しますが、沿線に観光地を幾つも抱えている為、こうした臨時列車が多数設定されているのも、吾妻線の特徴と言えそうです。また、何だかんだで上越線を経由して、高崎駅や、その先の上野駅とも繋がっているので、直通列車が多く設定出来るのも強みですね。これは現在に関わらず、昔から取られてきた措置でもありました。さて、郷原駅からは電車に乗りましょう。既にここまで、中之条駅から約7kmの行程でもあったのですから…。
矢倉駅、岩島駅と停車していきます。そして岩倉駅を出て1分程すると、車窓左手に真新しい高架橋が分かれていくのが見えてくるのですが、これはこの先の区間が、今後建設される八ツ場ダムの底に沈んでしまう為の、線路付け替え用の路盤で、正に工事中という状態でもあります。付け替え区間は長く、それは約10km先の長野原草津口駅にまで及んでいます。間には1駅、川原湯温泉駅が存在していますが、そこも何年後にはダムの底となってしまいます。この辺りでは山肌も迫ってきて、断続的に吾妻川の渓谷美が続く、見事な区間でもあるのですが、ダム完成時にはトンネルで抜けてしまうようなルートを通るそうで、こうした車窓も楽しめなくなってしまうようです。ここは是非、川原湯温泉駅で降りてみて、付近を探索してみる事にしましょう。
川原湯温泉駅を降りてみると、その素朴な駅前の雰囲気を打ち砕くが如く、背後に巨大な建造物が目に入ります。ダム完成時の、ダムを渡る橋の橋脚にでもなるのかもしれませんが、周りの山を眺めてみると、山肌に新しい道路の建設も進んでおり、あの辺りまでダムの湖面が来るのかと思い、本当にここは湖の底になってしまうのだなと、一種の虚無感さえ覚えてしまいました。まだ信じられるような状況ではありませんが(実際、ダム建設の反対は本当に多かっと聞いています)、竣工は2015年を目指しており、その日は確実に近付いて来ています。
ダムが完成すると、この歴史ある川原湯温泉街自体も、殆どが水没してしまう事になります。また、前述の吾妻渓谷も、半分はダム中に呑まれてしまう事になり、景色は間違い無く一変する事でしょう…。交通事情だけで見るならば、この辺りは連続降雨量が多くなると、道も通行止めになったりしてしまうので、トンネルや橋脚の整備で便利になるのかもしれませんが、その分、失われるものも多くなる…という感じでしょうか。とにかく、この駅から吾妻渓谷の方を歩いてみる事にしました。
方向的には、川原湯温泉駅から、先程の岩島駅に少し戻るようなルートを辿ります。駅を出てすぐにその渓谷の風景は始まり、吾妻線、国道145号線、吾妻川が正に山肌に吸い込まれるような形で一緒になり、その区間を抜けていく感じです。道路にしろ線路にしろ、よくこんな所に道や線路を通したなという感じですが、本当にその通りで、崖のすぐ下には吾妻川が迫っているのです。川の音もよく聞こえ、確かな存在感でその景色を作り出してくれています。
そして、川原湯温泉駅から2km程の時点で、先述した“日本一”の物が存在します。駅から歩くと、約25分~30分の道のりでしょうか。車通りは結構あるものの、人が通る事は少ないようで、それは歩道があるのに、落ち葉が溜まりに溜まっている状態のままである事からも、何となく想像は出来るというものでした。
これです!…樽沢トンネルと言って、日本一“短い”鉄道トンネルなのです。長さは7,2mですから、1両が20mのJRの鉄道車両、1両分にも満たない長さです。右上写真でその実情はよく分かりますが、敢えてトンネルにするまでも無いのではないかと、誰もが思うのではないでしょうか…。
実際、この程度の岩場ですと、通常は切り崩してしまう事が多いのですが、強固な岩肌だった為に、切り崩すより、トンネルにする方が安価だった…という理由や、吾妻渓谷の景観を損なわない為…という理由等、様々な諸説が残されています。電車に乗ってこの区間を通ると、本当にあっという間で、今トンネルを潜ったかな?…程度にしか思わないのですが、トンネルを外から見ると、なかなか不思議な光景である事に気付かされます。ここは水没は免れるものの、前述のように吾妻線のルートが切り替わるので、それ以降、ここに列車が通る事は無くなります。つまりは用途廃止…という事ですが、残存させるのかどうかも微妙なところです…。現代で、このようなトンネルを建設するという事はまず無いと思うので、その意味では貴重な建設物ですよね。今の内に見る事をお勧めしたい場所でした!
さて、川原湯温泉駅に戻り、電車で先に進みましょう。ここから長野原草津口駅まで上り勾配が続きますが、ダム完成時の地形を想像するに、湖の底から、湖面に徐々に上がってくるようなルートだと言える事が出来そうです。それは車窓からも容易に想像でき、周囲の風景とは明らかに不釣り合いな、近代的で高い橋脚が、その存在を強く誇示しているように思わせます。やがてその勾配も上り切ったところで、車窓左手から再度、真新しい高架橋が近付いてきて、長野原草津口駅と到着します。先程の高架橋は、対岸の山肌から直線で抜けてきているので、ダム完成時には、湖を横切るような景色となるのでしょうか。やはりまだ想像は出来ませんが…。
長野原草津口…と、駅名に“口”が付いているだけあって、この駅は駅前に何かがあるわけではなく、草津温泉の玄関口の駅である事を表しています。以前はもう少し駅前にも色々あったのですが、ダム建設決定のお陰で、殆どの移転が決定しており、今では駅だけがポツンとあるだけの状態が、より鮮明に浮き出てきた印象を受けます。
この駅は、今までは階段で駅舎の2階に上がった筈でしたが、その跨線橋は最近になって廃止され、地平のまま(その代わり1番線は行き止まり式になり、下り線に合流出来ない構造になりました)、この駅の先にあるバス・ターミナルまで行く感じになります。電車に合わせてバスは設定されており、有名な草津温泉までは、ここから25分くらいです。
…ところで、吾妻線はそもそも、この先にある六合村の、群馬鉄山の鉄鉱石の輸送の為に開通(1945年の事です)したという背景があります。そして、この長野原草津口駅(当時は長野原駅)から、群馬鉄山のある太子(おおし)駅まで、日本鋼管社の専用線が敷設されていたのですが、これの路線跡が、長野原草津口駅を出てすぐに渡る鉄橋から未だに確認出来るのが面白いところです(右下写真参照)。今では勿論、鉄鉱石輸送は行っていないですが、当時の様子が偲ばれる、貴重な風景かもしれませんね。
さて、ここからは1971年に開業された区間で、起伏は相変わらず激しいので、トンネルが多くなったり、並行する道路の上を橋脚で通過したりするようになります。ここから列車本数は更に少なくなり、普通列車に限っては、3,4時間ぐらい、電車が来ない時間帯がある程です。途中、羽根尾という駅があり、この駅には側線もあるのですが、ここから先は終点まで、線路が完全に1本線のみになるので、観光駅でもある万座・鹿沢口駅まで行った特急列車の折り返し調整で、この羽根尾駅まで戻ってきて待機するといった措置がよく行われています(列車によっては長野原草津口駅まで回送で戻る時もあります)。
そして、嬬恋村の玄関口ともなる、万座・鹿沢口駅に到着します。少し開けた土地のようで、商業の中心となる三原地区の市街を見下ろしての到着となります。ここは万座温泉、鹿沢温泉、浅間高原の起点ともなる駅で、特に浅間高原や、いつしか演奏で出向いた北軽井沢〔北軽井沢のホテルで演奏〕へは、意外にも10kmぐらいの距離で着いてしまう駅でもあるのです。ホームは1面1線でシンプルな構造の駅ですが、特急“草津”号の堂々たる終着駅でもあります。上野駅からの所要時間は、ここまで特急で約2時間40分という道のりになります。
そんな185系“草津”号ですが、昨年、「特急“草津”号50周年感謝キャンペーン」を迎え、1編成だけ湘南色に塗り直されました(左上写真参照)。往年の80系を思わせる…事になっているらしいですが、個人的にはどうも違和感が漂っているように(特に正面部)見えてしまいますね(笑)。昨今は、旧国鉄塗装が流行ってはいますが、実際にこの185系が湘南色で活躍した経歴はなく、ちょっと無理がある設定のようにも思えました。
…さて、吾妻線の終点は万座・鹿沢口駅ではありません。実はあともう1駅だけ先があって、そこからは普通列車のみの運転となるのですが、本数も極端に少なくなり、それは1日に5往復のみという状況です。利用者が少ないので仕方無いのですが、ここまで来ると、その本来の終点駅である大前駅の存在が不思議に感じてしまう程です。その“非日常”を求めて、訪れる人も多いのか、この日は10数人のお客さんが大前駅までの列車に乗っていました。勿論、大前駅降りるのではなく、殆どが折り返して戻ってくる乗客です。
万座・鹿沢口駅~大前駅間は景色も一変し、浅間山が作り出した溶岩断崖が、車窓からもよく確認出来るようになります。見所ある車窓なのに、列車が1日5本では、なかなか気軽に…とはいかないのが難しいところでしょうか。今回、自分はその約3kmの区間を、大前駅から歩いてもみましたが、基本的に国道と並行していて、列車が頻繁に通る区間だったら、間違い無く鉄道撮影地に選ばれている場所だろうな…とも思ったりしたものでした。
大前駅は勿論、1度目に吾妻線に乗りに来た時も訪れた場所でしたが、その時の乗客は自分だけだったような気がします。以前と比べると、鉄道旅行そのものの認知度が上がった為かもしれませんが、特に大きく雰囲気は変わっていなく、訪れる価値はやっぱりありましたね。この場所だけ国道からやや離れた位置(間に川が挟まれます)にあるのも良いのかもしれません。今回、自分は復路を徒歩で移動したので、折り返しの電車を見送っての状況となりましたが、それはそれは静かな時間でした。
…さて、以上で吾妻線の“さんぽ”は終了です。帰りは、先程紹介した“リゾートやまどり”号で高崎駅まで向かう事にしましょう。この列車は、今年登場した新しいイベント列車で、土休日を中心に、高崎駅~万座・鹿沢口駅間を快速で、登場した夏当初は、新宿駅~長野原草津口駅までの直通特急としても運行されました。
車内は右上写真を見ても分かるように、豪華の一言に尽きますが、今回は“快速”として運転されているので、普通乗車券の他に、指定席券510円だけ払うと乗れてしまうのが嬉しいところです。今野時期はオフ・シーズンでもあるので混んでいなく、1・2列掛けという、本来ならばグリーン車として設定されるような大き目な座席を、空いている車両で思う存分に寛げました。振り返れば、この日は合計約17km強は歩いてしまったようで、身体的にも疲労のピークが達している筈です。このくらいの贅沢は許されても良いでしょう(笑)。
しかし、今まで辿ってきたルートを、復路として走っていく列車だけに、景色をもっと楽しみたいところではあったのですが、その疲労は想像を超えるもので、全区間で爆睡を果たしてしまいました(笑)。特徴的な車両だけに、色々な部分を見て回りたかったのですが、これは仕方無いですね…。折りしも、この次の日の筋肉痛は半端無いものが襲ってきてしまいました…。
さて、今後の吾妻線の展望はどうなるのでしょう。前述したダム建設関連では、線路の付け替えが行われるというので廃線は免れたわけですが、乗客は減ってきており、来年3月のダイヤ改正では、また上下1本ずつの特急が廃止されます(徐々に減ってきているのです)。そんな中、復路時に乗った“リゾートやまどり”号の設定など、明るい話題もあり、ローカル線ながら、ここ5年の動向は見逃せない状況であるという事も、改めて分かりました。観光輸送の裏には、確かな地元住民の足ともなっているわけで、そこのバランスの在り方を考えさせられた路線とも言えそうでした。とにかく、一乗客に出来る事は、乗ってみる事…なのですね。
☆JR東日本高崎支社のHP…http://jres.jp/
場所は、池袋にある、立教大学の正門前にて…。周りのレンガ造りの校舎とも相まって、結構幻想的にも見えるものです。実は自分、現在の自宅が、ここから結構近い所に位置しているのですが、今シーズンで初めて見ました(普段は、大学の前は通らないので…笑)。ふと思い出して寄ったまでですが、何だか懐かしく思えてしまいましたね…。基本的には21:30まで点灯しているので、どちらかと言うと、人通りが少なくなる遅い時間の方が、見応えはあったような記憶があります。
ちなみに、この点灯時間ですが、クリスマスである12月24日、25日は次の日の朝6:00までと、正に一晩中点灯しています。更に言えば、点灯時間は17:00~20:00と短くなるものの、このイルミネーションは1月6日(顕現日と言って、イエス・キリストが神性を人々の前で表した事を記念する日です)まで続けられるので、意外と?長く楽しめるのです。是非、一目御覧になってみて下さい!
また、立教大学の華やかさの陰に隠れがちですが、池袋駅から歩いて、もう少し先に位置する立教小学校のクリスマス・ツリー(写真左上参照)も、可愛くて良い感じなので、こちらにも足を延ばしてみるのも良いかもしれません。
…ただ、個人的に勧めたいのは、埼玉県は新座市にある新座校舎のクリスマス・ツリーです。池袋のものとは異なった素朴さがあり、背後の教会の雰囲気とも相まって、静かに楽しめる事、間違い無しです(…その分、交通は若干不便ですが…笑)。もう少し在学中に、じっくりと見ておくべき…でしたかね(笑)。
☆立教大学のHP…http://www.rikkyo.ac.jp/
…となると、当然重要になってくるのは、そのリハーサルです。夢輝さんの出演はともかく、先述したように今年はゲストの方が多くいるのが特徴で、秋園美緒さん、鳴海じゅんさん、大真みらんさん、桐生園加さん、KOJU さん、ASUKA さんと、今回はボーカルの方以外に、ダンサーの方も交えて(歌いながら踊る場面も有り!)やっていくので、見所も本当に沢山という状況になっています。バンド・メンバーも、今年はドラムにお馴染みの木村創生君を迎えまして、また新鮮な形でやっていく事になりましたが、とにかく、リハーサルと言うのは出演メンバーが多くなればなる程、その過程が複雑になっていくものなのです。
曲に関しても、やはり元宝塚の背景があるのか、特徴的な曲が多く、それをバンドという編成で再現するのですから、普段使わない頭を使っているようで(笑)、なかなか刺激的な経験をさせて貰っています…。今回のセットリストも、揃いに揃った!…というラインナップでしたが、何とか今回のリハーサルで形に出来た感じでしょうか。今はリハーサルを終え、少しホッとしている状態です(笑)。あと1回あるリハーサルで、更なる完成形にもっていきたいものです。
…ひとまず、バンドの皆さん、夢輝さん、秋園さんで記念撮影♪…3時間と、短いリハーサル時間でしたが、充実した時間でもありました。この勢いで本番も迎えたいものです。どうぞよろしくお願いします!
●12月23日(金、祝)丸の内、東京會館ロイヤルルーム
・ランチ・ショー:食事…11:30~、Start…13:00~、
・ディナー・ショー:食事…17:00~、Start…18:30~
Charge…23000円(コース料理、ドリンク、税・サ含む)
出演…夢輝のあ、秋園美緒、鳴海じゅん、大真みらん、桐生園加、KOJU、ASUKA
演奏…(Pf)竹内大輔、(G)、後藤郁夫、(B)大森輝作、(Ds)Soki、(Vn)Tsumuzi
※急遽、バイオリンに Tsumuzi 君が入ってくれる事になりました!…楽しみです。
☆夢輝のあさんのHP…http://www.kuromitsuyuka.com/index2.html
見ての通り、電子レンジです(笑)。何を今更…という感じかもしれませんが、実際、無くてもそれなりに生活出来てしまうのが、購入を遅める後押しになったようです。…しかし、あると便利なんですよね(笑)。家に届けられて早速、冷凍にしておいた御飯を解凍してみましたが、すぐですし、美味しいですし…。これまで、自然解凍をしていた状況(流石に御飯はやらないですけど…笑)でもあったので、何だか感動してしまいました。電子レンジ万歳(笑)!
さあ、次に揃えるべき物は何でしょうかね…(笑)。
ボーイング787は、御存知のように?全日空が世界に先駆けて導入した新型旅客機で、今後恐らく世界のスタンダードとなる旅客機でもあります。しかし、この時点で稼働しているのは、その全日空に導入された本当に1機のみで、これが現在のところの、世界で運航している唯一のボーイング787でもあるのです。
これは乗らないわけにはいきません…。定期便に導入されたのは11月1日と、まだまだ間もない状態で、それまでに記念のチャーター便で何便か運航されていたものの、搭乗者数の順番で言えば、世界で2000番目の乗客にはなれているでしょう…(笑)。現在のボーイング787の運航スケジュールを見ると、羽田空港を拠点に、午前中に岡山を往復、午後に広島を往復するというもので、1日を有効に使うには、早朝の岡山空港行きに乗るのがベストだと思いました。11月1日の便も一瞬は検討したものの、即座に完売となっていたようで、今回の2日の便にしたわけですが、それでもまだまだ新鮮な話題を振りまいてくれる時期なのは確かです。それは当日はウキウキ気分で空港に向かったものでした(笑)。
●満席のボーイング787
当日の羽田空港の天気は良好…。正に新型飛行機の搭乗日和です。岡山空港行きの当便は羽田空港出発が7:30なので、結構な早起きをしたわけですが、貴重な飛行機に乗る為には、その苦労も厭わないというものです。少し早めに空港に着き、展望デッキからその機体全容を眺めようとしますが、既に先客が何名かいたのに驚きました(恐らく飛行機に乗るのではなくて、見に来ただけだったと思われます)。しかし、自分はこの時に初めて見ましたが、今までの旅客機とは異なった容姿、スラッと伸びる翼、大きく機体に描かれた787の文字(全日空に導入された最初の2機だけ、このような特別塗装となるようです…)と、そのオーラは流石のものが感じられました。今からこの飛行機に乗れると思うと嬉しくなりますが、乗ってしまうとその容姿は見れなくなってしまうので(当たり前)しっかりと今の内に目に焼き付けておきたいものでした。
さて、搭乗ゲートに移動しましょう。平日のこの時間の岡山便なんて、それは空いているに決まっているものなのですが、流石にこの便は満席…と言いますか、付近の他の便と比べて、この便だけ満席という状況からも、ボーイング787に乗る為だけに来ている人が多いのが窺るというものです。もしかしたら、たまたま利用した…という人もいたのかもしれませんが、こんなに賑やかな状況に驚かされる事でしょうね…。飛行機好きの方達だけではなく、恐らくそんなに飛行機に興味の無い方でも、頻りに飛行機にカメラを向けているのが印象的でした。
いよいよ機内に向かいます。満席という事で、その搭乗には時間が掛かりそうですが、これが意外にもスムーズでした。機体の大きさも、巨大…というわけではない割に、広い機内がそうさせているのかもしれませんが、特に飛行機のドア周辺の広さや、天井の高さ、荷物入れの大きさには目新しいものを感じましたね。そして、従来の飛行機より約1,6倍も大きくなった窓…。自分は今回、運良く窓側の席が取れたので、直にその変化を体験する事が出来ましたが、日除けのシェードが無く、電子カーテンという、窓に青い色味が付いていく事で光の透過率を調節する装置(乗客がボタンで調節できます)も間近に見る事が出来ました。
座席も真新しい物でしたが、これは今後の全日空の機体の標準となっていく仕様らしく、既に従来のボーイング777等にも導入されている座席なので、そこまで感動するものではないのかもしれませんが、自分にとっては初めてですし、そもそもこの機体は、将来は近距離国際線に投入される予定になっている機体なので、座席も国際線仕様になっているのです。現在、1機しか無い状態で、乗務員、スタッフ等にこの機体に慣れて貰う意味合いもあるのでしょうね。特に、プレミアムクラスの方は、本来はビジネスクラスで提供される座席ですから、現在はお得な料金で利用出来てしまうわけで(その代わり、1時間半弱のフライトですが…笑)、こちらの人気も高いものになっています。
…と、色々目移りをしてしまいますが(笑)、飛行機は定刻通りに動き始めました。まだ定期便の運航から2日目で、特に混雑する状況下では流石だと思いますが、これも全日空の実力とも言えそうです。何度も体験している羽田空港離陸ですが、この時ばかりはとても新鮮なものを感じさせてくれたものでした。
今回、自分は窓側の席でしたが、翼の上という、どちらかと言うと外があまり見えない席でもありました。しかし、それはそれで主翼の大きさや、上向きにしなった特徴的な形がよく分かりましたし、そもそも窓側という自体が贅沢な状況です。隣に座っていた人も、何とか外の景色を見ようとしているように窺えましたしね…(笑)。
羽田空港上では晴れていましたが、やがて飛行機は雲上飛行となっていて、下の景色もよく分からなくなってきてしまいました。そうなると、ついつい機内の方に目がいってしまいますが、CAの方々は皆、常務に追われていて大変そうです。満席の機内ですから仕方の無い事ですが、グッズもよく売れていそうでしたし、何より賑やかなのは良い事です。
自分も少し、機内を探索していました。やはり目に付くのは機内のデザインで、曲線が多く使われ、目にも優しいというか、限りある空間で、広さを思わせる造りにもなっているように感じました。また、照明もLEDが使われていて、何色ものパターンがあるそうなので、これは長距離の国際線で生かされる事でしょう(照明を、時差に合わせて明るさを変えていく事で、身体への時差の負担を軽減する役割があるそうです)。そして、写真では伝えられないですが、湿度や気圧の設定も、従来より地上の感覚に近付けるようにしてあるので、これが搭乗者には何よりの朗報なのではないかと思います。実際、それは乗っていても気付けるもので、特に湿度は、分かりやすく変化を感じる部分かもしれません。
さて、飲み物サービスも終わると、そろそろ岡山空港へ降下を始めるというアナウンスが流れます。本当にあっという間であり、順調過ぎるフライトでしたが、これも全日空の努力の結晶でしょう…。何せ、この飛行機が世界で他に運航している会社が1社も無い今、全て自分達の手でノウハウを築いていかなくてはならないのです。何か予想外の事が起きてもおかしく無い状況でしょうが、それを起こさせないところが流石ではないですか。少し曇り空の中という中での降下でしたが、大した揺れも無く、無事に岡山空港に定刻に到着。飛行機が新しくなった事以外は、通常の時間が流れていました。ただ、それが今後のボーイング787の展望を思わせる印象にも繋がったかもしれません。何故なら、この飛行機が今後の世界の、スタンダード(標準)=通常に位置付けられるわけですから…。
ボーイング787が到着した後の岡山空港は大盛況でした!…どうやら乗客の7割くらいは、このまますぐに同じボーイング787の羽田空港行きの便で引き返すのだそうで、空港のお土産には人が殺到…。まるで行楽シーズンのような光景が繰り広げられていたのです。それは空港の展望デッキも同じ事…。ボーイング787にこの日乗れない人も、一目見ようと集まってきているようで、これはもうボーイング787フィーバーとしか言いようがないですね(笑)。
まだ暫くはこの状況は続きそうで、まだまだ人気も衰える事は無さそうです。しかし、来年からはいよいよ他の航空会社、そしてライバルの日本航空にも投入される予定になっていますし、更なるサービス争いが展開されるかもしれません。勿論、乗客にとってはこの上ない期待感が溢れますが、安全第一で、今後も末永く活躍してくれる事を祈るばかりです。当然、またきっと乗る機会は出てくるでしょうから、自分もこの時期の搭乗が出来た事を誇りに思いたいものです。皆さんも、是非機会があったら、一足早い、この未来の飛行機に乗ってみて下さい!
●貴重な山陽新幹線“こだま”号
自分は羽田空港行きのボーイング787には乗らず、せっかくここまで来たなら…と、バスで岡山駅へと向かいました。目的は山陽新幹線で、実は今ここには、貴重な新幹線車両が何種類か走っているのです。その中でも特に貴重なのは100系という車両で、これは1985年に初めて登場した、東海道新幹線で初のモデル・チェンジ車でもありました…。それまで0系〔竹内大輔の写真日記(~2009)、旅日記 26.(山陽・九州編…2008.11.30~12.1)参照〕しか存在しなかった東海道・山陽新幹線にとって、この車両はとても眩しく映り、その後この車両が沢山出揃うと、自分が小学生の頃には、100系=“ひかり”号、0系=“こだま”号…という図式も出来上がっていて、本当にこの“ひかり”号には憧れたものでした。
そして、当時は2階建ての車両も2両~4両含んで16両編成だった100系も、次第に世代交代によってその数を減らし、今ではなんと山陽新幹線に6両編成が3本だけ残るのみで、設定も“こだま”号としてだけの運転となってしまいました。運用範囲も岡山駅~博多南駅に限られていて、もうこんな残り数になっていますから、狙って乗らない限り、出会う事は不可能かと思われるくらいです。今回、岡山まで来れたという状況は、ある意味で、100系に乗れるチャンスだったとも言えるでしょう。しかも、100系は2011年度までに引退するという発表もなされていて、恐らくこれが自分の最後の100系乗車になるかもしれません。幸いにも100系の運用は公表されているので、調べればそれに乗る事は十分可能でした。…というわけで、少し寄り道はしたものの、ここからはそんな山陽新幹線の旅へと変わります。
100系の現在の運用ですが、昼間はぽっかりと穴の開いている時間帯がありまして、それまでずっと岡山駅で待っているのは非効率です。そこで、いったん博多方向に向かいつつ、後に、逆に岡山駅に戻ってくるようなルートを組んでみる事にしました。その折り返し地点のギリギリの場所が広島駅だったのですが、そこは何度も行っている場所でもあるので、敢えて今まで降りた事の無かった駅、三原駅まで、何となく向かってみる事にしました。こちらも“こだま”号で向かいましたが、乗った車両は、現在の山陽新幹線の“こだま”号の主力、700系7000番台でした。“ひかりレールスター”号でも使われている車両なので、山陽新幹線ではメジャーな存在ですが、東海道新幹線には入らないので、ここでは乗っておきたい車両です。昨今、九州新幹線が開通し、山陽新幹線にも“さくら”号や“みずほ”号が出入りし、“ひかりレールスター”号が減少してしまった影響を受けて、この区間の“こだま”号にも転用してきたのです。言い方を変えれば、その分、100系車両も減ってしまい、現在の編成数になってしまったわけでもあります。
さて、三原駅に着き、ここで100系車両が来るまで、約1時間の休憩です。せっかくなので駅前を少し歩いてみましたが、ここはタコが名産らしく(瀬戸内海に面している場所ですし)、駅前にあったお店に入りつつ、名物と言われるタコ炒飯を満足に頂いてきました♪…結局、すぐ駅に戻ってしまったので、20分そこそこという短い滞在時間ではありましたが、非常に良い休憩時間だったように思います♪
そんな中、100系新幹線はやってきました。現在、3本の100系は全てオリジナル塗装に復元されており、16両編成という当時の威圧感こそ無いものの、編成美という点では本当に昔を思い出させてくれる感じになっています。今ではN700系“のぞみ”号が主流の東海道・山陽新幹線ですが、あれらの車両はやはり、スピード第一という感じがどこか漂っているのに対し、100系は何とも安心させてくれるデザインです。ドッシリとしていて頼もしく、昔の新幹線を容易に想像させてくれるところが良いではありませんか。窓が大きいというのも、現在の新幹線ではあまり見られない構造であるので、やはり良き時代の新幹線車両なのかもしれませんね…。時代的に、国鉄最後の新型車両だったという部分もあり、当時の国鉄も相当力を入れていたのでしょう…。デザイン的にも、本当に完成されたものがあり、いつまでも走らせてあげたいものですが、その引退時期はついに通告されてしまいました。個人的に本当に好きな車両なので残念なのですが、後は無事に走り続けてくれれば良い…と言うしかありませんね。自分も、恐らく最後の乗車を、じっくりと楽しんだものでした。
自分は、終点の岡山駅の1駅手前、新倉敷駅で100系を降りました。ここで、通過する他の新幹線車両との比較をしてみたかったからです。左上写真を見るとそれはもう明らかで、左側が最新型のN700系ですが、やはりデザインの差を感じますよね。こう見ると100系というのは本当に大きく造られているのです(N700系がスマート過ぎるのかもしれません)。また、九州新幹線の車両(右上写真参照)の通過も見る事が出来ましたし、新幹線の凄さを改めて感じた瞬間でもありました。こうしてみると、時代は既に100系→N700系になっているのは明らかで、この技術の進歩が、100系の引退を加速させたというのも改めて気付かされました。
さて、今度は別の意味で貴重な新幹線に乗っておきましょう。それは500系で、10年くらい前までは、東海道・山陽新幹線の“のぞみ”号として、東京駅~博多駅を連日運行されていた、言わば日本のトップ中のトップ車両でした。…しかし、あまりにも他の新幹線と仕様が違い過ぎたり、そもそも大量に造られなかった車両ゆえ、集中的に“のぞみ”号に投入されたせいか、車両の痛みが激しく(連日、1日に2000km以上も走ったりするわけですからね)、N700系に統一させたいという思いもあり、現在は“こだま”号に転用されてしまった経歴を持つ車両でもあるのです。
今では16両編成→8両編成になり、当時の最高速度300km/時も、今は出せない仕様に改造されてしまいましたが、そのスピード感溢れる近未来なフォルムは今でも健在です。相変わらず、先頭車両の運転台側にはドアは無く、その流線型部分は車内にまで回り込んでいますが、そもそも“こだま”号は空いている事が多いので、その部分に子供用に運転士気分を味わえるような疑似運転台を設ける等、ちょっとした遊び心が感じられるのが興味深いところです(笑)。
そうです、山陽新幹線の“こだま”号は大体は空いているのです…。以前は、4両編成の車両も走っていたくらいで、今回の100系が無くなると、全て8両編成以上の車両となってしまいすから、その空き具合に拍車が掛かりそうですが、全て8両編成に統一出来るといった、コスト減という意味でのメリットもありそうですね。往年の500系を知っている自分にとっては、1つ1つの駅に停まる“こだま”号での設定には勿体無いように感じてしまいますが、旅…という立場で見ると、これもまた悪くない感じもあり、ゆっくりとそのまま山陽新幹線区間の終点、新大阪駅まで向かったものでした。そろそろ夕方に近くなってくる時間だったでしょうか。
●寄り道で、現在の大阪駅へ…
このまま東海道新幹線で東京駅に戻る予定でしたが、ちょっと大阪駅に寄り道をしてみる事にしましょう。最近、大阪駅は新しく生まれ変わり、自分も工事中の時は何度か見ていたのですが〔竹内大輔の写真日記(~2009)、旅日記 26.(山陽・九州編…2008.11.30~12.1)参照〕、その完成を見ておくというのも一興です。大阪駅は、新幹線の新大阪駅からJR線で僅か1駅、5分。より、関西の空気を感じられる時間でもあります。
そては大阪ステーション・シティと呼ばれていて、駅北側にノース・ゲート・ビルディング、南側には従来の“アクティ大阪”を増築した上で、その2つの建物を従来のホームの上に設けた“時空(とき)の広場”と呼ばれるコンコースで繋げた、商業複合施設でもあります。写真を見ても分かるように、その2つの建物の間には、ホームを覆うように大きな屋根が設けられていて、そのカーブ上の形から、本当にインパクトがあります。この大屋根のお陰で、従来のホームの屋根の一部が撤去され、非常に開放的な駅へと生まれ変わりました(しかし、後に雨が予想以上に吹き込む事が分かり、一部に透明な屋根を付ける事を検討中なのだとか…)。
この大阪ステーション・シティ。まだまだ増築を続けるのだそうで、今後も大阪の玄関駅としての発展が期待されています。関西というのは、昔から私鉄が発達している地域でもありますが、京都駅といい、この大阪駅と言い、駅や駅周辺の施設も取り込んだ環境が、JRの方も充実してきました。今後、どのような発展に展開していくのか、まだまだ目が離せない状況である事を思わせる光景でしたね。
●最後は、新幹線300系で…
さて、再度新大阪駅に戻り、このまま東海道新幹線で東京へと帰ります。しかし、ここでも最後に乗っておきたい車両がありました。それは300系という車両で、このブログでも紹介はしましたが〔祝、300回目!参照〕、初代“のぞみ”号の車両であり、そしてこちらも2012年の春頃に引退が表明されている車両でもあるのです。
それまで、“ひかり”と“こだま”のみだった東海道・山陽新幹線に300系“のぞみ”が登場したのは1992年の事。自分はこの時、わりと早い段階で“のぞみ”号に乗って大阪に行っており(中学生に入る前の春休みの事でした)、幼心ながら270km/時という速さを痛感したものでした(270km/時、東京駅~新大阪駅間2時間半…と言うのは、この車両によって作られました)。今でこそ、“のぞみ”に投入される事が少なくなってしまった300系ですが、こちらもその車両数が減ってしまったからに他なりません。今後も徐々にN700系に置き換えられる予定なので、思い通りの列車に乗るなら今のうちです。今回も、丁度良い時間に“ひかり”号として運行されており、それで自分は東京駅まで向かったのです。
しかし乗ってみて思ったのが、その乗り心地の悪さでした。当初から300系は、トップスピードになった時の横揺れの大きさが指摘されていて、特にトンネルに入った時に顕著となるのは今でも変わっていませんでした。JR東海の車両は、その部分が改良された車両もあるとの事ですが、今回はJR西日本の車両だったので、余計に感じたのかもしれません。
これこそ、現在N700系という最新型の新幹線に乗り慣れている為でしょう。…と言うか、如何にN700系が最新の技術を駆使して、乗り心地が良く造られているか…という事ですね。ここでも技術の進歩を感じてしまいましたが、それだけ、300系という車両が先駆的でもあったのでしょうね(東海道新幹線内での最高速度は、今も変わらず270km/時なので…)。
こうして、ボーイング787を始め、貴重な新幹線車両、100系、500系、300系と乗り継ぎつつ東京に戻ってきました。1日にかなり詰め込みましたが、その全てが貴重な体験だったと思わせてくれるに相応しいもので、それは技術の発展を肌で感じるものにもなったと思います。都市と都市を、より身近なものへと変えてくれた旅客機、新幹線…。これからも大いに利用しつつ、その発展を楽しんでいきたいものです!
☆全日空のHP…http://www.ana.co.jp/
ここでのライブの特徴、そして凄さというのは、これまでに何度も何度も説明してきたので改めて記す必要な無いと思いますが、もう左上写真の状況に組み立てられたライブを見れば一目瞭然ですよね(笑)。ちなみに、普段の町田 Herbie の店内の様子は〔竹内大輔の『奢らせて頂きます!』3.(副田整歩編)〕を参照して下さい。特筆すべきは、今回はキーボード・スタンドを初めて使い(それまでは、ギター・アンプの上に載せてました…笑)、それもX字の物だったので、足の部分にギター・アンプを寝かせるように置き、若干呷り気味の配置が可能になった事でしょうか。また、店の狭さにも関わらず、音をどんどん良くしていこうと、イヤー・モニターまで導入し(本番では結局使いませんでしたが…笑)、とにかく、新しい発展性を見出せそうなやり方で、セッティングは進められていけたように思います。
また、もう1つの変更点として、ここでは賄いにカレーが出るのですが、それがカツ・カレーにレベルアップしていました。それは前日の夜に、副田君がわざわざメンバー一同に、「揚げ物ミュージシャンに朗報です」と一斉メールを送っている事からも、その期待感が窺えるというものです。…はい、すみませんでした(笑)。
今回のベーシストは、ここは3年振りの出演となる川内啓史君。Herbie のマスターから直々の御指名という事で、とにかくスラップをやってほしいという願い(笑)から実現したブッキングでもありました。曲も、王道中の王道である“Run For Cover”をやったりと、もう皆さん御満悦だったのではないでしょうか。とにかくファンキーを目指すライブです…。ベースのスラップは必須です(笑)。
ところで、このライブはクリスマスの曲は1曲もやらない…いや、むしろやってられるか!…というスタンスで臨んでいるライブなのですが(笑)、今回、ついにその封印を解いてしまう時がやってきました。それはライブの1曲目で、今年もお客さんから、ファンキーなナンバーを演奏してくれるという期待を受け、いかに熱いライブになるかという眼差しを受けながらの、敢えての1曲目です。そして、曲は“赤鼻のトナカイ”の下手くそバージョン(笑)。とにかく、何をやってるか分からない感じで演奏を進めていき(それが逆に難しかったりするのですが…笑)、副田君の「では、次に“Jingle Bells”を…」というMCも入ったりするのですが、成程、そうではないと。…こういうのではないと…。そのまま、「ファンキーなナンバーが聴きたいかー!!」と煽ると、お客さんも大声で賛同へ。すぐに曲を切り替え、このお店ではお馴染みのナンバー、キャンディー・ダルファーの“Bob's Jazz”で幕を開けたのでした!
…とまあ、計画的な流れではありますが、いつもとは違った趣向で始めてはみました。意外にも“赤鼻のトナカイ”の反応が良くてビックリしましたが(笑)、やはり Herbie には熱い熱い曲が似合います。1ステージ約1時間、計2ステージで、結果的には2時間半ぐらいは演奏していたと思いますが、最後には身体の力が抜けるくらい、全力を出し切ったライブでした。恐らく、他のメンバー、そしてお客さんも気持ちは同じ事でしょう。どうもありがとうございました!
時間とかも、気付くと23:00になろうかという勢いでしたからね…。とにかく、今年も無事に楽しく乗り切る事の出来たライブでした。これで、来年を迎えられそうです(笑)。ゴリゴリのライブ、どうもお疲れ様でした!
☆副田整歩君のHP…http://www.soedanaomu.com/Top_Page.html
☆町田 Herbie のHP…homepage2.nifty.com/herbie/
メンバーは、ベースが関谷友貴君になっていた以外は同じで、もう初顔合わせ…と言わせるわけにはいきません(笑)。また、ゲストとして、若手のボーカリストである KAORU さんという方に出演頂いたのが、目新しい点だったと言えると思います。
更に言えば、このバンドでは、歌モノの曲もインスト曲もどちらも演奏するのですが、前回に比べて明らかに歌モノの曲が多くなったと言えそうでした。ただ、これは KAORU さんの歌声を聴けば一瞬で納得という感じで、そのソウルフル且つファンキーな歌い回しは、とても日本人とは思えない程の実力の持ち主でもあったのです。関谷君以外のメンバーはとは初共演、初顔合わせの KAORU さんでしたが、一気に皆からの期待感を背負っての(笑)ライブになっていた事でしょうね…。
今回のセッションは、タイトル通り、何曲かはクリスマスの曲をやらせて頂いて、勿論これらは今までに何度も聞いた事がある曲達の筈なのですが、KAORU さんに歌って貰う事で、また新鮮味を持って演奏する事が出来たと思いました。自分達より全然若い筈ですが、明らかに演奏中は皆をリードしていく形でボーカルをとっていて、その中で自由に伸び伸びと歌っていく様子も強く伝わってくるようでした。バンドの個性を、色濃いものにしてくれた立役者と言っても過言では無いでしょう。今後がとても楽しみに思えるライブでした。
この“待ちきれないシリーズ”は、今回で2年目に突入していったわけですが、まだまだ色々なアイデアを持って続ける事が出来そうなタイトルでもあるので、何だか今後に期待してしまいますよね(笑)。今度のターゲットの季節は、春でしょうか?…皆さんも、今後のタイトルを考えてみるのも面白いかもしれませんね(笑)。どうもお疲れ様でした!
☆横浜 Hey-Joe のHP…www.ne.jp/asahi/hey-joe/yokohama/
☆若林大道さんのHP…www.freepe.com/ii.cgi
☆山上祐子さんのブログ…ameblo.jp/slowlife-with-music/
ワンマンライブとは、読んで字の如く、自分達“のみ”で作り上げる事が出来るライブです…。勿論、その為にはお店の協力があったり、ライブを作っていく過程にも相当な時間を要してしまうのですが、だからこそ本当のオリジナルのライブを披露する事が出来ます。言ってしまえば、自分達が好きな事を、そのまま表現する事が許される場でしょう。それは音楽を表現するものにとって、この上ない状況でのライブとなるのですが、その代わり、それに対する準備の量というのも、普段のライブとは比較にならないくらい大変なものになってしまいます。
彬子さんの場合、実は今回が人生初のワンマンライブ…というものでした。ライブの出演本数こそ決して少なくない彬子さんですが、今回のワンマンでは、本当に全てが新鮮に感じられた事でしょう。それはむしろ、ライブが始まるまでの下準備や、ステージの構成を決めていく事等に顕著に表れてくると思いますが、ある意味で自由過ぎる程、色々な事が出来てしまう場だからだと思います…。何事もやはり、ゼロから作るというのは難しかったりするものなのです。いや、作る事自体は簡単なのかもしれませんが、それに対するプレッシャーというのが半端なものでは無い筈です。今回も選曲に始まり、ライブ中での仕掛けや照明のパターン等、幾つも考えなければいけない要素は山積みで、それは本番直前まで悩まされたものでしたが、ついにその日を迎える事になりました。バンド・メンバーの、自分とドラムの Soki 君は、それこそ初めから手伝ってきたメンバーでもありましたが、実際、「やっとこの日が来た」…という言葉を、ついつい漏らしてしまう程、感慨深い瞬間でもあったのです。“Feel our soul !!”と銘打たれた今回のライブ、ついに開催する事が出来ました!
ここで、今回のオープニング・アクトを務めてくれた 373(ミナミ)さんについて紹介させて下さい。彬子さんからの紹介で今回の出演が実現し、自分達のライブ前に、こちらも楽しい時間を提供させて下さいました!…ギターの方と一緒に出演し、時にはオケも使ったダイナミックなステージングは、会場が盛り上がるのに十分過ぎる程でした。改めて、自分達に協力してくれる方の多さに感謝しなければいけませんが、間髪入れずに自分達の出番が待ち構えています。それでもやはり、楽しんでやろうという思いが強くなっていた時間でもありました。
最初、ステージに上がってきたのは、彬子さんを除いた、楽器メンバー4人でした。今回は、勿論ギターの寺岡佑を加え、バンドのフル編成で臨んでいます。そしてステージ上の照明が落ちると、どこからか彬子さんの歌声が聴こえてきます。「Dreams Come True~」…これは、今年に新曲として上がった“Day Dream”という曲のイントロの一節で、本来はこの時点で既に楽器も入った演奏となっているのですが、今回は暗闇の中で、ただ彬子さんの声だけが会場に響き渡っていくという状況になっていました。
その歌の一節は、そのまま繰り返しをしています。…と、その歌声を包み込むように、それぞれの楽器の音色がフワフワっと絡んできました。彬子さんの声を、澄み切った街に響き渡る鐘とすると、自分達はそれに注ぎ込む太陽の光のようなものでしょうか。そして、小さく、遠慮がちに注ぎ込んでいたその光の筋も、やがて眩しいくらいに存在感を示していき、それはやがて1つのサウンドへと変化していきました…。ここで彬子さんの登場です。会場からは、割れんばかりの拍手と掛け声が湧き上がっています。しかし、まだまだ歌声の繰り返しは留まる事を知らず、その声の間隔を次第に狭めて、軽快なテンポへと移り変わってきました。そして、完全にリズムが見えた瞬間、バンド・メンバー全員で、本来の“Day Dream”のオープニングへと繋らがせたのです。急に現実に戻った感じでしたが、ここで会場からも更なる拍手を頂き、ついに本編に突入した切っ掛けになったと思いました。
そのまま曲は“私があなたにできる事”に繋げていきます。客席からも手拍子でそれを応戦し、既に会場は一体感で溢れているように思ったものです。そして、ガラッとダークな雰囲気に変えつつ、“ライン”のリ・アレンジ・バージョンへ…。これは、楽器的にもテクニカルな技術が要求される曲で、ここでメンバーの腕を披露するには十分な時間でした。その熱さはこのまま続くのかと思いきや、バラード曲である“Listen”に、イントロ無しですぐに繋げました。
ここまでの4曲は、個人的に相当拘った選曲、演出で、少しの隙も見せたくないステージングでした。緊張感と緩和をバランス良く置き、それでいてバンド・メンバーの個性も存分に発揮出来る、自分としても、とても遣り甲斐のあるもので、それは本番でも確かな手応えを感じられるものでした。故に、この時点で既に1つのライブをやり終えたような感覚でしたが(笑)、今回のワンマンライブは、むしろこれから始まると言っても良いものでした。
この後は、少し懐かしい曲とも言える、“Game”と“緑”をお送りしました。どちらも、この1年より昔に出来た曲で、最近はあまり演奏する機会も無かった曲達でしたが、そもそも曲数を多くして良いこの日には、やっぱり披露する機会を与えなければいけません。そして、やはり昔何度も取り上げていた曲なだけに、お客さんからの楽しさも直に感じられた時間だったと思います。特に“緑”は、彬子さんの代名詞的な曲と言われていた時代もあったので(笑)、その盛り上がり方も最高でしたね♪
そして、この後にはまさかの?新曲コーナーです。今年は月に1度のライブ、そして月に1曲は必ず新曲を発表するという試練を見事にやり切った彬子さんでしたが、この日にもそのルールは適用させ、普段の自分を描いたという“想いをのせて”という曲を披露していきました。静か目な曲ですが、強い想いを覗かせる曲でもあり、また彬子さんお魅力を伝えていく曲として、お客さんにも伝わっていったのではないかと思います。
この曲の後には、また照明が暗くなり、どこからか電車のレールの音が響き渡りました。その中で彬子さんは文章を読み上げていきます。やがて、それはそのまま、今回のライブの中心ともなる曲“天使の梯子”へと繋がっていきました…。この曲も何度も演奏されたバラード曲ですが、個人的に、相当拘りを見せてアレンジをした曲でもあるので、演奏している雰囲気も大事にしたいところでした。バラードはバラードなのですが、本当に強いメッセージ性を込めてアレンジしたのです。そして、その中でもバンド・メンバーの個性を大事にし、アドリブ部分として曲の構成に組み込み、短いながらも『彬子バンド』の代表的な曲として完成させる事に成功しました。まだライブは前半戦なので、もう少し出し惜しみしても良い感じもしましたが(笑)、曲の流れのタイミング的には、ここ以外には考えられない場所でもありました。
“天使の梯子”は、エンディング後にもレールの音を流し、そのままアコースティック・ギターへと持ち替えた寺岡の印象的なギター・イントロから“Same”へと繋げていきます。この曲は、元々はエレキ・ギターで演奏していたのですが、個人的に、今回はアコースティック・ギターの音で、どうしても聴いてみたいところがあって(笑)、そのバージョンとして演奏させて頂きました。実はアレンジの段階で、何となくアコースティックっぽいようなイメージもあったので、今回の実現は嬉しい限りでした。自分的な好きな曲でもありましたので…(笑)。
この曲の後は、小休止…と言いますか(笑)、バンド・メンバーの紹介がてら、今回のライブで唯一の長いMCとなりました。珍しく、メンバーそれぞれにマイクを立てて、直接お客さんに言葉で伝えられたのは良い機会だったと思います。…ベースの相澤さんに至っては、途中から笑い話になっていく節もありましたが(それが、彬子さんとの初対面の話しだったという…笑)、リラックスした雰囲気の中で、良い時間だったと思います。そして寺岡の紹介をすると同時に、そのままギターのフリーソロへ…、ここで相当懐かしい、“Trap”のオリジナル・バージョンへと突入していきました。この曲は、曲中にそれぞれのソロ・スペースが設けてあるので、メンバー紹介の曲としての側面という意味でも、ピッタリの曲だったのです。
ここでも割れんばかりの拍手を頂き、楽器メンバーはそのまま退出。ここでなんと、彬子さんの弾き語りで“未来に”を披露する事になりました。グランドピアノで弾き語りをするという状況はバンド的にも珍しい形態でもあり、ステージング自体に変化を付ける事になったと思います。そして、次は寺岡だけがステージに上がり、ギターとのデュオで“Your LOVE So Special”です。元々、彬子さんがギターで作ったというこの曲ですが、今回で、その曲の魅力を在りのままに伝えられたかもしれませんね。寺岡はコーラスとしても少しだけ参加し、新鮮味のある時間だったと思います。
ここでちょっと変化球と言うか、場を更に盛り上げるべく、お笑いの世界から、『豚と真珠』というコンビの方に繋いで貰う形をとりました。急な事なので驚いた方も多かったと思われますが、同時に、彬子さんの衣装替えの時間でもあったのです。自分達は面識は勿論初めてで、どうなるのか、正直蓋を開けてみないと分からない部分ではありましたが、これが流石としか言いようのないくらいの盛り上がりで(笑)、かなり会場は温まっていました。それまでの緊張感が、ここで和ませる事が出来たという部分もありますし、何より、お客さんの注目を確かなものにさせたという事実があります。朗らかな時間と、次への期待感が相まって、とてもスムーズに次のステップへ繋げる事が出来たと思います。
ただ驚いたのが、この時点で時間が22:00を回ろうとしていた事です。この日、自分達の出番は20:00からを予定していて、若干その時間は押したものの、本来は22:00には全てが終わっているという状況でした。…しかし、自分達のステージは、正にこれから何曲も畳み掛けるという瞬間で(笑)、まさかこんなに時間が経っているとはと思わざるを得ない状況だったのですが、ここまで来たら引き返すわけにもいきません。勿論、少しは残り時間を気にはしますが、むしろ今この状態で遠慮したら、それこそお客さんに失礼です。まだまだ終わらせない、終わらせたくない…。こういった思いも大事にしたい瞬間でもありました。
この後は、正に畳み掛け…という時間でした…。お客さん達の手拍子を煽りながら曲に突入させた“スパンコール”、そのまま“蜘蛛の糸”へと繋げ、最近の新曲である“Dance With Me”へと続けさせます。これらは、それぞれ1曲だけでもインパクトのある曲でもありますが、これを連続して演奏する事によって、更なる躍動感を表現させる事に成功しました。勿論、演奏している自分達の労力も相当なものでしたが(笑)、ここで全ての力を出し尽くす思いで弾き倒し、そのまま最後の時を迎える事になります。
最後は意外に思われた方も多かったかもしれませんが、“パンジー”という曲を演奏しました。これこそ、2年前の4月に行われたレコ発ライブ〔竹内大輔の写真日記(~2009)、川上彬子ラストライブ『Akiversary』参照〕でもラストに持ってきた曲…。相当久し振りに演奏しましたが、お客さん的にも、相当懐かしかったと思われます。ただ、やはり知名度的には高い曲で、手拍子もあり、振り付けもあり、楽しく終われた感じがしました。…そして、その余韻を残したまま、ステージを後に出来たのも良かったと思います♪
そしたらやはり、アンコールに繋がりますよね(笑)!…拍手に煽られ、メンバー一同、再度このステージに戻ってきて、色々と喋りたい事もありましたが、その気持ちはグッと押さえて、そのまま“優しい人”に入りました。この曲は、歌の1番の部分を、ほぼボーカルとピアノだけで演奏していく曲です。イントロに関しても、派手過ぎず、それでいて存在感は確かに示しつつ、表情豊かに弾いていきました。
…一体、合計何曲演奏したのでしょう…。ここまで、相当盛り沢山でやってきましたが、この次にやる曲で、正真正銘最後の曲になります…。彬子さんの、今回最後となるMCの途中から、今回の為に新しく作り直したイントロを弾き始めましたが、ここで、何の曲か気付いた方が殆どだったでしょうね…。こちらも久し振りに演奏した“Keep On”でした。これまで、ほぼライブのラストに持ってきた曲でしたが、今回のライブも、正に締め括りという事で持ってた次第です。
ここまで、長々と演奏してきた自分達でしたが、この時は本当に、やり切った!…という心境と共に、もう最後になってしまうのか…と、少し寂しく思う気持ち?とが入り混じったような、何とも不思議な感覚が支配していました。当然、ライブには終わりが付き物なのですが(笑)、メンバーは勿論の事、お客さんも同じ事を思ってくれていたような気がします。こういった一体感も珍しいような感じがしますが、とにかく、色々な人の協力があって、無事に幕を閉じる事が出来たのだと思いつつ、感謝と安堵の気持ちもあったのでしょうね…。本当に長い間、どうもありがとうございました!…時刻も、そろそろ23:00を迎えようという、大変な状況ではありましたが(予定では、22:00過ぎに終わる筈でした…笑)、大満足の1日でした。そして、メンバー一同、お店のスタッフの皆さんにも、改めて感謝したいと思います!
こうなると、打ち上げも相当大事になってくるわけですが(笑)、時間的なものもあり、もうこの日はオールで飲むという事が事前に決定されていました。自分達のメンバーは、車で来る人も多いので、なかなかその場にいても、全員がお酒を飲んでいるという状況は難しかったりしているのですが、今回は皆、その部分も考慮しており、珍しく全員でお酒を嗜ませて頂きました。改めて、お疲れ様♪…と、ここでようやくハッキリと言う事が出来たと思います。
ただ、やはり彬子さんが参加している飲み会というのは、最終的にハチャメチャになってしまいます…(笑)。左上写真のように、お客さんからケーキを頂いていましたが、この後、テレビ番組でよく見る顔面パイのように、ケーキに顔を突っ込ませるという状況に発展してしまいましたし(笑)、酒が進むと、訳の分からない事を言うようになりますし…。まあ、楽しかったから良かったとしましょう♪…この後、お店は朝6:00に退散し、一部のメンバー(自分も)は更に別の場所で飲み直すという、怒涛の打ち上げでした。
ちなみに、自分はこの次の日は、朝10:00からリハーサルがありまして、殆ど寝てない状態で現場に向かうのですが、後は気合で乗り切った1日でもありました(笑)。だからこそ、まだまだライブの余韻が消えていないのかもしれませんが、楽しくやれた証拠でしょう。これで、彬子さんのバンドのライブは今年最後となりましたが、また来年から、色々と面白い事をやっていく事でしょう。何より、彬子さんにワンマンライブの楽しさを伝えられたのが大収穫でした。今後の新展開が見逃せませんね!…自分も楽しみに、また次の1年を迎える事にしましょう♪
どうもお疲れ様でした!!
☆彬子さんのブログ…http://ameblo.jp/akiranochikara/
☆吉祥寺 Star Pine's Cafe のHP…http://www.mandala.gr.jp/spc.html
それでもやはり、明日12月1日(木)に行われる、彬子さん初のワンマンライブが控えている為、弱音を吐くわけにはいきません…。深夜という時間帯故、若干頭の回転が鈍ってしまうと思いがちかもしれませんが、ミュージシャンはどちらかというと夜型人間…。むしろ、自分達が最も活発に動ける時間帯ではないかと考える事も出来るのです。今回も、何となく深夜練習という方向にスムーズになってしまったのは、そういった理由もあったのかもしれません。
しかし最初は良いものの、やはり2:00や3:00を超えてくると厳しくなってきます。特に今回はワンマンライブのリハーサルの為、そもそも曲数も多く、更に本番を見越して、最初から通しで音出しをしてくとなると、集中力を持続させるのが難しくもなってきます。そもそもこの日は、1曲1曲の完成度を高めるというよりは、全体的なライブの流れを見るという意味で実現されたリハーサル…。演奏への集中度とはまた異なった頭の回転が求められる状況でもありました。
…故に…、目茶目茶疲れました…(笑)。歳のせいもあるかもしれませんが、やはり滅多やたらに行うものではないという事実を、改めて知らされた一夜でもありました。
しかし、ここで培ったノウハウを本番に生かし、楽しく明日はライブを行いたいと思います。彬子さん自身、初のワンマンライブという事で、手探りに手探りを重ねていった状況なのは十分承知ですが、そんな背景も武器にしてしまうくらい、弾けたライブにしていきたいですね。自分自身も、ライブの構成や曲のアレンジ等、色々な所で加担しているので、その部分も含めて納得のいく流れが作れたらと思います。
●12月1日(木)吉祥寺 Star Pine`s Cafe
Open…18:30~、Start…19:30~、オープニング・アクト有り、自分達は20:00~、
Charge…前売り3000円、当日3500円
Member…(Vo)彬子、(Pf)竹内大輔、(G)寺岡佑、(B)相澤卓也、(Ds)Soki
どうぞよろしくお願いします!
☆彬子さんのHP…http://ameblo.jp/akiranochikara/

5月16日(木)