ちなみにこの日、自由が丘駅までの交通手段である東急東横線に、人身事故が起きてしまったようで、武蔵小杉駅~菊名駅間の運転を見合わせ、渋谷駅発の電車は全て行き先が武蔵小杉駅行きになってしまっていました。その結果、普段は絶対に見る事が出来ない“特急武蔵小杉行き”の列車が現れ(左上写真参照)、自分はテンションが上がってしまったものでした。あれ…、分かりませんか(笑)?
それはさておきライブです(笑)。この日、自分達は“アコースティック・ライブ”と銘打ったものとしており、いつもと違う雰囲気のライブであるという事を、明確に打ち出していました。それは選曲にも表れており、“Sunlight Yellow Over Drive”や、“Dance 'em All”等の、いつものメイン曲は演奏せず、代わりに、凄く久し振りの“Janome de Dance”や、“Little Italy”等をお届けしたのでした。また、この日はいつも以上に?ジャズらしい事を…というコンセプトもあり、ジャズ・スタンダード曲の“Fly Me To The Moon”を TRI4TH アレンジでお送りする等、正にこの日しか見る事の無いライブが実現されました。
トランペットの織田君も、この日は巧みにフリューゲルホルンを使いこなし、そしてサックスと共に管楽器の2人は生音のみで勝負していったので、TRI4TH ならではのアコースティック感が表現出来たと思います。実はそれぞれの楽器にも工夫が見られ、お店の雰囲気に合わせた演奏を目指していったりもしていたのです。前日にやったピアノトリオでは、割りといつもの自分達のライブの感じで進めていったので、この辺りが結構、全体的な雰囲気に影響していったのではないかなとも思いました。
もう1つの試みとして、普段、ライブ以外で TRI4TH は何をやっているのか?…というのを見せるべく、最近仕事として行っていた、テレビ番組の劇伴用に作った曲を披露をしてみたりもしました。これも、恐らく普段のライブでは演奏する機会は無さそうなので、ここだけのお楽しみに成り得たかもしれません。皆さん、楽しんで頂けたでしょうか。
…と、こう書くと、かなり落ち着いたライブを想像されるかもしれませんが、実はそんな事は全く無く、かなりヒートアップ出来た部分も沢山あったのです。そもそも、普段からやっている曲でも、この日は少し異なったアプローチでやっていこうという思いが皆の中であり、それがそのまま音として表れていったのではないかと思います。結果的に、落ち着くだけではなく、盛り上がる方向へのアプローチも数多くあり、演奏的にもプラスの方向に働いたのではないかと思いました。本当に、TRI4TH は色々な側面を見せられるバンドですよね。
今回、正直実験的な部分もあった自分達のライブでしたが、僅かながら、今後の方向性も垣間見えた1日になったと思いましたし、やって良かったです。そして、これは今回のような雰囲気のライブに限らず、普段のライブにも生かせる事柄のようにも思いました。また機会があったらやってみたいものです。どうもありがとうございました!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆自由ヶ丘 Cafe Spoon Bread のHP…http://spoonbread.jp/
自由が丘にスイーツフォレスト…というビルがあるのですが、その同じビルの2階に位置するのが、ここ Spoon Bread です。場所柄、地域的にもとても良い雰囲気な所なのですが、その雰囲気がそのまま店内にも反映された感じでしょうか。非常にお洒落な空間となっており、ただ時間を過ごすにも素敵な感じがしてしまいます。しかも、ただ雰囲気が良いだけではありません。このお店は、POPOVER(ポップオーバー)という、パンというかシュークリームの生地の部分の感覚というか、非常に面白い食感の食べ物の、日本で初めての専門店でもあるのです。このお店のオーナーの方は、1980年代頃にニューヨークに渡っており、実は向こうのベーグルを、本格的に日本に持ち出してきた方でもあるらしい(日本で最初に、本格的なベーグルのレシピ本を出版し、日本におけるベーグルの普及に貢献したと言っても過言ではありません)のですが、それらの研究の成果として、POPOVER の、しかもここ Spoon Bread オリジナルの POPOVER に行きつくらしいのです!…今回は夜の営業だったので、普段の営業時間帯と違う事から、これらのメニューも提供されているかどうか不安だったのですが、今回もちゃんとメニューにありました。是非とも試して頂きたいです!
さて、そんな中でのライブになったわけですが、演奏スペース的には特徴がありまして、少しブース的な環境の中でのセッティングとなっていました(右上写真参照)。まるで鳥籠の中にでもいるかのような気持ちになりましたが(笑)、これもまた楽しい経験かもしれません。今回はお店の都合上、楽器は全てち込みが基本で、生ピアノではなくキーボードを使いました(これはお店所有の物でしたが…)。そもそも、自分名義のライブではキーボードを避けてきた自分でしたが、今回はお店の雰囲気勝ちとでも言いましょうか…。そんなに違和感無く演奏に入れたのは良かったです。そして、音も予想以上に良く、自然にライブに溶け込ませる事が出来ました。いつも通りの、竹内大輔トリオライブの始まりです!
昨年の11月に、トリオでレコーデイング〔ピアノトリオ、カバー曲レコーディング参照〕を行ったので、今回はカバー曲中心で…とも考えましたが、まだCDとして出来上がっていない曲を沢山お届けしても、あまり意味が無いかなと思い、普段通り、オリジナル曲、カバー曲の程良いバランスでライブは進めていきました。中には久し振りに演奏した曲もありましたが、やはりこのトリオは長年やっているだけあって、息の合い方が自然で良いのです。演奏のスペース上、キーボードが前の方に出て、ドラムとベースはいつもより後ろ目な感じでセッティングを行っていたので、例えば曲中の合図を出す(受ける)時には、自分は思いっきり(笑)後ろを見なくてはならないのですが、聴こえてくる音の具合を判断するだけでも、何となく合図らしいものが出ているのが分かったりするのです…。正直、この3人で一緒に音を出すのは久し振りだったのですが(メンバー同士、それぞれとは何度かありましたが)、音を出した瞬間に、すぐにトリオのフォームの感覚に戻れたというのは、改めて誇らしい部分なのではないかと感じたりしました。長年続けていた甲斐があったというものです(笑)。
今回初めてお披露目した曲として、ブラジルのアイアート・モレイラの“Tombo in 7/4”という曲があります。カバー・アルバムの中にも入れている曲ですが、ライブとして演奏したのは今回が初めてでした。タイトルに「7/4」とあるように、この曲は4分の7拍子という、なかなか変則的な拍子を持つ曲で、実際演奏するのも難しい曲ではあるのですが、とにかく格好良いのです。色々なアーティストの方がカバーされていて、何年か前にクラブ・ミュージックとしても大流行しました(…なので、耳にした事のある方は結構多いと思われます)。
これをピアノトリオで演奏するというのも結構大変で(笑)、ミシェル・カミロのバージョンが有名だったりもしますが、もう少しブラジル寄りというか、原曲のイメージを残しつつ、それでいてトリオらしく、そして聴きやすさを重点的に考えて、アレンジをしてみたのです。拍子が拍子なので緊張感もありつつ、サビは普通に4拍子なので開放感も表現されていて、そして曲の最後には恐ろしい程(笑)複雑なキメが存在する(オリジナルもそうなっています)のですが、それがあまりにも格好良いので、曲の全ての魅力を攫っていく程、圧倒されてしまいます。やはりライブでも盛り上がりましたし、多くの方に好評でした。是非とも今度のCDでも聴いて頂きたいですね!
全2ステージの最後にはアンコールも頂き、こちらは即興をテーマに“Autumn Leaves”を演奏させて頂きました。今回はあまりジャズ・スタンダード曲を取り上げなかったので、この時が良いタイミングだったかもしれません。沢山の拍手を頂き、今回は本当に多くのお客さんにお越し頂けました。そして、自分の母校である立教高校、大学からも何人か生徒達(先生含む…笑)が遊びに来てくれて、何だか心強かったです。お店の雰囲気とも相まって、とても温かな雰囲気でライブが出来ました。どうもありがとうございました!
まだ次回のライブは決まっていないですが、新年の最初のトリオライブとして、楽しい感覚の中でステージをお届けする事が出来た事ですし、これは次回以降へと繋げ、今年はトリオとしての活動も、より精力的にやっていけたらと思います。CDの発売も、自分自身が楽しみになってきてしまいました(笑)。どうぞ今後とも、応援よろしくお願いします!
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Scramble(オリジナル)
2、New Life Standard(オリジナル)
3、The Countess Cathleen
4、Close To You
5、Tombo in 7/4
・2ステージ 1、Love Theme From Spartacus
2、Guernica(オリジナル・リアレンジ、バージョン)
3、Monk's Dream
4、Monte Fiesole(オリジナル)
5、Spain
・アンコール ・Autumn Leaves
☆自由ヶ丘 Cafe Spoon Bread のHP…http://spoonbread.jp/
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/
今日はボーカルの鹿嶋さんと、池袋の鈴ん小屋でライブをやってきました。鹿嶋さんとライブをやるのは久し振りでしたが、それに相応しく?今回はイベントとして、鹿嶋さん企画のもとで開かれたもので、対バンは全て鹿嶋さんがセレクトした面々でもあり、そのイベント・タイトルも“Serious Playground”と、鹿嶋さんらしい言葉で紡がれていました。日本語に訳せば、真剣勝負の遊び場…という感じでしょうか。楽しくなりそうな1日でした。
今回の出演者は、自分達を含めて4バンドあり、まずはお馴染みのヒラヲユミさん、そして、福岡からやってきた、とんちピクルスさん。そして自分は初めましての Zawadi さん。鹿嶋さんが集めただけあって、個性豊かで、そして皆、筋が1本通ったアーティストの方々ばかりです。今回の演奏場所である鈴ん小屋も、特徴ある場所であるだけに、それぞれの個性の共演と言いますか、ぶつかり合いと言いますか(笑)、とにかく印象的な夜になる事は間違い無しでした。
ヒラヲユミさんも、とんちピクルスさんのステージも、どちらも自分にとっては初めて見るものではなかったので、最初は少し慣れた目で見ていたところもあったのですが、今日はまた特別なステージだったのではないでしょうか。その場限りのものが出ていたというか、以前にも増して表現が深いものになっているというか、すぐにステージに惹き込まれてしまいました。お店の雰囲気の環境…というのもプラスされているのかもしれませんが、既にお客さん達との一体感がそこには生まれていて、いつも以上に楽しい時間が作られていたのです。
これは、Zawadi さんのステージでも同じ事でした。ボーカル・パーカッション、ジャンベ、ギターという3人編成のバンドだったのですが、個性豊かな曲調のものを揃えており、民族音楽的な側面もありつつ、きちんとオリジナリティを持った主張がそこには存在し、見るものを圧倒させていたと思います。1曲1曲に生命の息吹のようなパワーがあり、時間が経つのも早かったように感じました。これは、自分達も頑張らなければいけませんね…。
…そして最後の4バンド目として、この日のトリを務めさせて頂いた自分達でしたが、まずは鹿嶋さんのオリジナル曲である“過ぎゆく季節の中で”からお送りしました。オリジナル曲から始めるというのは珍しく、何となく意外な感じもしたのですが、その後にはジャズ・スタンダード曲の“Someone To Watch Over Me”を、鹿嶋さんの日本語訳で披露…と、いつものスタイルでステージを攻めていきます。そして、大事な大事な“ヨイトマケの唄”。必ず鹿嶋さんとのライブでは取り入れている曲で、もう何年も掛けて何度も演奏していますが、今回のは特に良かったような気がしました。素直に曲に感情移入出来たというか、ダイレクトに音楽と会話出来たような時間が過ごせたように思ったのです。何度も演奏しているので、基本的にリハーサルは行わないで本番に挑む事の多いこの曲ですが、それが今回は吉と出た結果でしょう。
…ここからは人数を加え、豪華にお届けしていきます。それは、今日のそれぞれの出演者とのコラボ演奏というもので、まずは、とんちピクルスさんと一緒に、とんちさんのオリジナル曲である“遠くでひばりも鳴いている”を演奏しました。そして次には、ヒラヲユミさんと、Zawadi のボーカルである Nire さんとのコラボ演奏で、スタンダード曲の“All Of Me”を半ば即興的にお送りしていきました。なかなか楽しい時間で、先程“個性の共演、又はぶつかり合い”…と書きましたが、それが直接的に表現された瞬間だったようにも思います。
この後は、また自分達だけの演奏に戻り、“No One Is Alone”を演奏し、最後には問題作?でもある“Strange Fruit”をお送りして終了しました。正にこれらの2曲は真剣勝負の場である事を誇示しているかのような時間で、演奏する側としても大変な時間でしたが(笑)、無事に終えられた事がホッと出来た…というのが正直なところでしょうか。やはり、鹿嶋さんとのライブには体力が必要です(笑)。この日久し振りに共演して、そうだ、この感触だ…というのを思い出せた感じでした(笑)。
嬉しい事にアンコールを頂き、“My Funny Valentine”を即興的に演奏してみました(本当にその場の思い付きで選んだので…)。こうして無事にライブは幕を閉じたのですが、その時には既に時刻は23:00過ぎ!…22:30前には終わる予定だったので、結構長く演奏していた計算になります。確かに、今回は最初から最後まで、盛り沢山になる事は頭では分かってはいたのですが、実際にはその予想を遥かに超えた、本当に濃い1日になる事が出来ました…。信頼し合えているアーティスト同士の共演と、それを期待しに見に来て頂ける沢山のお客さん方…。とても良い時間を過ごせました。またこんな機会があったらと思います。どうもお疲れ様でした!…またどうぞよろしくお願いします♪
☆鹿嶋敏行さんのブログ…http://blogs.yahoo.co.jp/kajimarl_to_the_world
☆ヒラヲユミさんのHP…http://hirawo.net/
☆とんちピクルスさんのブログ…http://happy.ap.teacup.com/tonchi/
☆池袋鈴ん小屋のHP…www.ringoya.org/
9月29日(1日目)
今回は飛行機での移動となりました。海南市は和歌山市に近く、飛行機ですと関西空港利用が便利になります。伊藤さんの演奏遠征で飛行機移動というのは珍しい気もしましたが、確かに、チェックインから既にスムーズではなく(笑)、明らかに慣れていない御様子…。成程、久し振りの飛行機旅なのだと思ったりもしました。航空会社はスターフライヤーで、全日空との共同運航便だったので、羽田空港のターミナルも全日空側と、少し特殊な状況ではありましたが、何とかチェックインは終了。本来、慌ただしくない筈なのに、雰囲気的には慌ただしく(笑)飛行機に乗り込んだものでした。
羽田空港離陸時には天気は晴れていたのですが、関西空港に近付くにつれ、天気は徐々に怪しくなっていき、着陸時には既に雨が降っていました…。この時、台風が日本列島に近付いている時期でもありまして、予測ではこの次の日の9月30日に、四国、和歌山県に上陸…との情報が入っていました。正に麗澤会当日という日で、そして自分達の戻り日も、同じ9月30日です。飛行機は台風に強くないので、この時点で帰りのスケジュールに影響があるのでは…と思いましたが、まずは演奏の場に向けて集中していく事にしましょう。
空港ではアテンドの方(この方も麗澤の卒業生でした)がいらしていて、その方の車で麗澤会が行われる場所まで移動していきました。空港から40~50分程の道のりだったでしょうか。海南市にある和歌山マリーナシティという、橋で繋がっている小さな島のような所に入り、そこに位置するロイヤルパインズホテルという所が、今回の演奏場所との事でした。ここで自分達も宿泊させて頂けるという事で、大変有難い話しですが、リゾート地の雰囲気が全面に出ているだけに、天候だけが悔やまれます。周りにはヨット・ハーバー、そしてポルト・ヨーロッパというテーマパークもありまして、この島全体が観光地になっているのだと思いました。
移動をしてきた身だったので、少し休みたい気持ちもありましたが、早速打ち合わせが行なわれました。…というのは、この麗澤会での演奏の曲目として、譜面を作らなければいけない曲があったからです。これが素材として、メロディーを言葉で書いてる(ドドレミード…的な…笑)ものしかなく、ここから譜面を作るのは至難の業でもありました。…この曲を知っている方も少なく、麗澤高校kで音楽の教鞭をとっていた方とお会いし、キーボードを使ってハーモニーの確認をする等、正に雲を掴むような感じで譜面を書いていったのですが、何とか1時間後には出来上がりました。先生的にも満足のいく再現度だったようで、幾分ホッとしたものです。
リハーサルもしたいところでしたが、会場が明日にならないとセッティングが出来なく、とりあえずはこの日の予定はここまでとなりました。この時点で夕方くらいの時刻にはなっており、御飯でも…という事で、和歌山ラーメンを食しに行く事に…。なかなか緩いスケジューリングではないですか(笑)。
和歌山ラーメンに満足し、後は島内にある温泉施設に出向き、更に緩い時間を過ごしたものでした(笑)。次の日の演奏は昼過ぎぐらいの予定なので、リハーサルも朝9:00頃からと、むしろ気合いを入れていきたいのは次の日からでしょう…。自分も早々に眠ってしまい、明日からの演奏に備えて、ツアー1日目は幕を閉じました。
9月30日(2日目)
さて、この日の朝は早かったです…。会自体が昼前から始まるので、それ用のリハーサルは、それ以前に終わらせなければならず、朝の9:00に会場集合というものでした。しかし、会場に着くと既にセッティングは出来ており、他のスタッフの方の行動力には恐れ入りましたが、とにかく無事にリハーサルは終了し、やっと朝御飯にありつけました。外は既に雨が強く降っており、台風が近付いているのだと感じさせてくれましたが、それよりも朝食のバイキング形式の中に、梅干しが数種類あって、それが選びたい放題というのが驚きました。成程、ここは和歌山県なのだと思わせますが、何だか贅沢な朝食だなとも思ったものです。
そしてお昼前になり、いよいよ麗澤会関西大会が開催されました。悪天候にも関わらず、かなり多くの方がいらっしゃっていて、第○期等のテーブルが沢山用意され、これは予想以上の盛大なパーティーである事が窺えるというものでした。
その状況を思わせてくれたのが、ステージ上で行われた、鮪の解体ショーです。恐らく獲れたての、かなり立派な鮪が堂々と祭壇?に上げられ、目の前でどんどん解体されていくではないですか。…そういえば、和歌山県は鮪の産地としても有名でしたが、まさかこんな所で見れるとは思ってもみませんでした。解体された鮪は、ここの会場にいる全員に鮪(トロ含む)寿司として振る舞われ、これがまた美味しかったです。そもそも、この解体ショーが行われる前にも、自分達には一般の方と同じコース料理が用意されていて、既にお腹は満足ではあったのですが、あまりにも美味しくてペロリでした。何だか、この後に演奏する事を忘れてしまいそうです(笑)。
…と、そういうわけにもいきません。この鮪の解体ショーの次の出し物が、自分達による演奏だったのですから…。結局、あまりゆっくり食べてもいられず、慌ただしくステージへと出向いてセッティング…。そして伊藤さんの発声により、演奏のスタートとなりました。
そもそもの演奏時間が短かったので、出来る曲は限られ、しかもそのうち半分以上は、この麗澤会に参加している方が書かれた歌詞の曲や、理事長クラスの方を歌わせるような曲を用意していたので、いつもの伊藤さんのライブとはまた違った雰囲気のものとなりました。ただ、皆さん既にお酒も沢山召し上がっていたのか、反応としては上々で、最後には会場の一体感も生まれていたような気もしました。伊藤さんが、麗澤会の為に作曲した曲も演奏し、これらは御存知の方も多かったという事で、ある意味で和やかな時間にもなったのでしょう。短いながらも、役割を果たせた気持ちが多かったです。喜んで頂けて良かったと思います。
さて、これで自分達の出番は終わり、後はのんびりと会を楽しむだけとなりましたが、そろそろ天候の方が気になってきてしまいました。この後の予定はというと、会が終わって、それぞれの片付けを終えたら迅速に関西空港に戻り、夕方過ぎの飛行機で東京に戻る…という事になっていたのですが、この時点で台風が本当に接近しており、外を見ると、雨以上に風が本当に強い状態となっていたのです。このエリアは、南国らしさを演出する為か、ヤシの木らしいものが沢山植えられているのですが、よく見ると、それらはかなり風で揺れており、部屋内からも風が目に見えるような状況ではありました。
そしてついに、皆が恐れていた事が起きました。関西空港を離発着する便が、この日は全便に運休になってしまったのです。この時点で、関西空港に行っても意味が無い事になってしまい、自分達は他で帰る手段を迫られる事になりました。…1日待って、次の日の関西空港からの便で帰る…という手もありましたが、今が凄くダイヤが乱れている事を考えると、次の日のダイヤにも影響してしまう可能性も否めませんでした。
そうなると、やはり新幹線で帰る事が考えられますが、ここは和歌山の海南市…。大阪にまず移動しなくてはならないのです。車で和歌山駅までは送ってくれるとの事ですが、その先の電車の運行状況はどうなのでしょうか。そして、新幹線も結局、台風の影響で止まってしまうのではないでしょうか…。
和歌山から大阪に行くには、JR阪和線か、南海電鉄がありますが、JRは特急列車の運転が見合わせで、南海電鉄は本線が、徐行運転なものの通常通り運転しているという事で、ひとまず南海電鉄を使って大阪に向かう事に決めました。この時点で、東海道新幹線の新大阪駅~名古屋駅間での運転見合わせが決定してしまいましたが、この後の台風の進路によって、もしかしたらその運休区間は変わっていくのかもしれません…。その状況を願って、南海電鉄の和歌山市駅に向かい、非常に強い雨風を体験しつつ(右上写真参照)、10分遅れで発車した特急列車に無事に乗る事が出来ました。
特急電車と言えども、かなり遅いスピードでの徐行運転となっていたので、思ったより大阪に出るには時間が掛かりそうでした。正に台風の勢いもピークという感じで、ちょうど上陸した頃だったのではないでしょうか。電車の中にいたので平気でしたが、車窓から見る景色は、自然の厳しさを物語るような、荒々しい状況ではありました。
途中の尾崎駅からは徐行を解かれたものの、他の電車との遅れの兼ね合いがあるのか、軽快なスピード…というわけにはいかず、それでも徐々に大阪に近付いてはきました…。そして、泉佐野駅、貝塚駅辺りになると、だいぶ景色も都会的になってきて、通常通りの走行へと戻ってきました。外を見てみると、雨風もピークを過ぎたのか、だんだん街が活気付いて見えてくるようになってきたのですから不思議です。既に空は暗くなってきており、電車を乗り継いで新大阪駅に着けたのは19:00頃になっていました。
そして、雨は小降りになってきていたのですが、やはり東海道新幹線は運休…との事でした。ただ、現在の運転見合わせ区間が、名古屋駅~豊橋駅になっており、台風と共に運休区間が移動していたのが分かります。しかし、その区間が運転見合わせというお陰で、『のぞみ』号等の東京駅行きの列車は全て運行しておらず、窓口の人に聞いても、運転再開の目途は立っていない…との返答でした。
これはもう…、仕方ありません。この日は大阪に泊まり、次の日の朝に新幹線で東京に帰るしか術はなさそうでした。実は自分と池田君は、この次の昼にリハーサルが入っており、どうしても昼までには東京に戻らなければならなかったのですが、特に予定が無くても、とりあえずは早めに東京に戻っておきたいものです。今日は、移動と交通手段の確保で疲れてしまいました。
しかし、宿が決まればこちらのものです。この日の宿は、なるべく安く…と、西中島南方という場所でのホテルを選ばせて頂きましたが、チェックインした時点で夜の20:00…。まだまだこの日の時間は残っているではないですか。これはもう、残りの時間で大阪の街を堪能するしかないでしょう(笑)。早速、池田君とミキヤとの3人で、夜の大阪へと繰り出したのでした(伊藤さんと奥さんは…ホテルに居残っていました…勿体無い…笑)。
まず向かったのは、これぞ大阪!と言える心斎橋。この時点でもう雨は完璧にあがっており、絶好の探索日和となっていました。道頓堀を堪能し、大阪らしい街を堪能し、勿論たこ焼きも堪能し、居酒屋を堪能し…。かなり充実した時間を過ごせたと思います。
最終的には、心斎橋から梅田へと移動し、ここでは終電も忘れて(笑)、3人で結構色々な話しをしていたものでした。ミキヤの今後の進路の話しや、音楽とどうやって向き合っていくか…等々、結構真面目な会話も飛び出していたのですが、そういえば、ここまで深い話しをしたのは今回が始めてだったのではないでしょうか。ミキヤと自分との2人では、そんなに真面目な話しにならないので(笑)、やはりここはA型の池田君のお陰でしょう。この時間のお陰で、3人の関係がより密になれた感じもあり、結果、台風に感謝したくなるような夜でもありました。
…結局、お店を出たのは深夜2:00過ぎ…。電車は勿論無いですが、2駅分ぐらいだったので、国道423号線(新御堂筋)を通って歩いてホテルまで帰りました(笑)。深夜2:30頃の淀川橋梁は、だいぶ治安面で不安にさせてくれる雰囲気でしたが、無事にホテルに到着…。少ない睡眠時間ながら、充実した1日を過ごせた満足感で熟睡出来た夜でもありました♪
10月1日(3日目)
1日帰りが延びてしまった3日目…。自分と池田君は、12:30までに北赤羽駅に着いておきたかった為、新大阪駅発の新幹線を大体9:00発ぐらいだろうと踏んでいたのですが、正にその時刻に出発する列車があったので、その『のぞみ』号で一路東京まで向かいました。
道中はのんびり…と言うと、実はそんな事は全然無く、むしろ、やらなければいけない事が沢山ありました。…というのは、東京到着後に控えているリハーサルの件です。この日までに自分達は譜面を作ってこなければならず、あと3、4曲程残っていたのですが、本来、この前日に自宅に帰れる事を想定して予定を組んでいたので、この新幹線の車内で採譜をせざるを得なかったのです(…かと言って、昨日の大阪探索を削るわけにもいかなかったのです…笑)。
東京までの所要時間は、約2時間半…。自分は2曲を担当し、余裕だと思っていたのですが、揺れる新幹線の車内では、なかなか集中力が持続しなく、しかも少し電車酔いみたいな感じにもなり、ホントにギリギリの状態での仕上がりになりました。それでも、なんとかリハーサルに間に合わせる事が出来て良かったです。
結局、最初から最後までバタバタだった今回のツアー…。それでも、確かな収穫はあったと思います。またこのメンバーでどこかに行けたら良いですね。そしたら、ますます音楽的にも良くなっていくかもしれませんしね!
☆和歌山ロイヤルパインズホテルのHP…http://www.marinacity.com/hotel/top.html
…さて、今日の13日の事を話しましょう。この日は朝5:00には起床して、6:00には十三駅の人となっていました。このまま電車で伊丹空港まで出向き、7:05発の羽田空港行きの飛行機で東京へと向かうのです。朝靄の中、飛行機はどんどんスピードを上げて進んでいきましたが、羽田空港に着陸した時点で、時刻は8:00ぐらいでしたので、本当に速かったのかもしれません。改めて飛行機の偉大さを感じましたが、ほんの少し前まで居た大阪での出来事が夢のようでした…。しかし気持ちを切り替え、今日の現場である la JEUNESSE に向かう事もまた大事なのです。
お店には9:15分頃には着く事が出来ました。随分早いですが、この日は昼からの公演が予定されており、その客入れは11:15頃からというので、リハーサルを考えると、これでも結構タイトな設定ではあったのです。今回は、昨年の10月に行われた、同じメンバー、同じ場所での公演〔代官山 la JEUNESSE ライブ参照〕の再演ではありましたが、色々と新しい試みも取り入れたりと、また別の仕上がりも見せているのです。ここはじっくりと合わせておきたいところです。
今回は、昼と夜の2回の公演を行ったというのが何よりも目新しく、それ故に昼から夜までの時間の持て余し具合は半端ではなかったのですが(笑)、楽しく過ごさせて頂きました。…というのも、このお店の自慢として、食事は上位に挙げられるもので、それ故にこの日の賄いの美味しい事美味しい事…。早起きで、どちらかというと寝不足な状況ではありましたが、一気に元気が出たのを覚えています。
ショー自体は、それぞれ1時間15分前後の演奏となっていましたが、今回も前回と同じく、キャストの方とのコラボによる演奏が予定されていたり、ボーカルの方それぞれのリクエストをリレー方式で行っていく等、変化に富んだステージが用意されていました。やはり、前回よりは慣れている部分もあったせいか、曲に対する理解が明らかに前回よりも上回り、その分、質の向上にも繋がっていたと思います。また、“楽しむ”という部分にも重きを置けた事もあって、前回とは異なったアプローチで演奏に臨む事が出来ました。曲をそのまま演奏する…というよりは、もっと面白くなるのではないか…とか、もっと皆に寄り添える事が出来るのではないか…という感じです。今回、選曲は全て宝塚の曲と、なかなか曲調的に特徴的なものが多かったのですが、その理解を深められた時に、更に面白く出来る自信はありました。それがそのまま、ステージの雰囲気に繋げていけたのかもしれません。そして、夜の部の方は、更に“挑戦”という部分も重きを置けたとも思います。ここまでくると、今回の演奏で終わってしまう事が勿体無く思えてしまいますが、また良い物を作ろうとする原動力に繋がる事は確かです。まずは2ステージ全部が無事終えられた事に、ホッと出来た感じでしたね。
今回、当日以外のリハーサルも予定されていたのですが、御存知の通り、1週間前の自分はというと、インフルエンザの真っ只中にあり、自分はそのリハーサルに参加出来ず、自分の参加は本当に本番当日のみという状況になってしまいました。なかなか過酷な状況でしたが、良い物は残せる事が出来たと思います。そして楽しく過ごせたのが何よりな時間でした。若干バタバタしていたので、また何かゆっくりと出来る事があれば良いですね。どうもお疲れ様でした!…またどうぞよろしくお願いします。
☆鳴海じゅんさんのブログ…http://ameblo.jp/narumi-jun/
☆代官山 la JEUNESSE のHP…http://www.lajeunesse.jp/
幸いにも、熱は一昨日くらいには一段落していました。…しかし医者が言うに、平熱になってから約2日間が、一番人に感染させる恐れがあるという事で、一応昨日までを安静日としていたのです。そして今日も、メンバーは車で名古屋に向かっていますが、自分は念には念を入れて、別行動で新幹線で向かう事にしました。…趣味の為ではありません(笑)。
若干、チケットの種類が趣味っぽいですが…(笑)。
さて、タイトルにあります通り、今日でこのブログを開設してから3年目に突入します。このタイミングでの報告は何だか不思議な感じがしますが(笑)、印象的な日にはなりそうですね。ブログも少し休んでいたので、インフルエンザと共に今日から復活!という意味で、またやっていければという感じでしょうか…。それではまた、どうぞよろしくお願いします!
まずは、長年の毎年恒例、竹内家親戚一同の新年会です。気を遣ってくれたのか、自分の両親は今回電車で来ていまして、自分が車の運転をする(つまりお酒が飲めない)という事態が回避されました。今年は若干人数が少なめではありましたが、また来年もこうして集う事が出来ればと思います。
そして、ここ最近の毎年恒例とも言える、自分の地元成増での、小学校時代の同級生達による新年会です。勿論、地元成増で行われ、ここでは本当に永遠と飲み続ける感じなのですが、この日は1月2日で、自分は次の日の朝早くに静岡に行かなくてはならなかったので、流石に終電で帰宅しました。それにしても、懐かしい顔触れとの飲み会というのは、時代をグッと小学生の頃に戻させてくれて良いですよね。
そして、こちらも必須とも言える、ボーカルの彬子さんと EYE さんによる新年会です。こちらは1月4日に行われました。それぞれのバンド界隈のメンバーも集まり、ライブの打ち上げのような状態でしたが(笑)、今年も意欲的な活動を目指して、良い刺激になるような1日でもありました。
…と、ここまでは良かったのですが、自分、彬子さんの新年会に向かう前辺りから、妙な悪寒が身体を駆け巡り、これはヤバいと感じ、自分だけ早退しました。そして、だるさと高熱と頭痛が走り、熱を測ると39,6℃!…あれから2日間経っていますが、今は平熱を保っている状態です(でも、まだ油断は出来ません…)。新年早々、危機的なものを感じましたが、体調管理は本当に大切ですね。皆さんも気を付けましょう!
…という事で、暫くこのブログもお休みします。また4、5日後にお会いしましょう!
今回のイベントは昼過ぎから行われたものだったので、自分達の入り時間は9:30を目安にしていました。車移動の身からすると、余裕をもって東京出発は6:00に設定せざるを得なく、眠い目を擦りながらの集合となりました。…前日からの飲み会を引きずっているメンバーもいましたが(自分ですが…笑)、移動中の東名高速からは綺麗に富士山が望め、また、TRI4TH 的御来光も望め(左上写真参照)、順調に静岡へと向けて移動が出来ました。
そんな甲斐もあってか、ホテルセンチュリー静岡へは8:40頃には到着してしまい、だいぶ時間には余裕は出来てしまいました。まあ、遅れるよりは全然マシでしょう…。そのまま会場へと移動し、ステージの立派さと、客席の広さに内心ビビりつつも(笑)、リハーサルを敢行。あとは自分達の出番を待つのみとなりました。
リハーサルが終わった時点で、時刻は11:20。自分達の出番は16:30~でしたから、この時点でかなりの時間を持て余してしまう事になるのですが、御飯を食べたり、会場付近や周囲を散歩したり等、ある意味で正月的な過ごし方をしていたように思います(笑)。
…とは言え、イベント開始の14:00~は、色々と見所が現れてきます。今回、自分達も含めて計3バンドの演奏が予定されていて、その演奏開始時刻は15:00~だったのですが、その前に、会場の外のホワイエというエリアで、Welcoming Tune という事で、ジャズの生演奏が披露されていました。お客さんも続々と入ってきていましたが、気合いを入れてライブ観戦に臨む、その前の優雅なひと時…とでも言いましょうか。この日は“Jazz Festival”であるというのを、改めて感じさせる一幕でもありました。
そして本編が始まりました。1バンド目は、Century Be-Bop All Stars という名前を付けられたバンドで、地元静岡の方が発起人となって結成された、毎年出演が恒例のバンドのようです。サックスに安保徹さん、トランペットに松島啓之さんという、強力な2トップ編成で、バンド名通り、スタンダード・ジャズを中心に演奏されていました。テクニックは勿論、音の綺麗さが素晴らしく、ジャズは実は音色も大事なのだという事を改めて感じさせてくれました。ステージの後半には、ボーカルの仲田サリーさんを交えまして、更に大人な時間を作り出していっていたと思います。
…この次の出番が自分達だったのですが、前述通り、前のバンドからここまでのライブ演奏の選曲や雰囲気、パフォーマンス等は、普段の自分達とは全く逆の展開を見せており、ここで自分達はどのようなステージングをするのか…というのは、出番ギリギリまで悩ませたものでした。お客さんの年齢層も普段の自分達のライブからすると高めで、流石に昨年の渋谷 Duo でのライブ〔“TRI4TH AHEAD" Release Tour 2012 Final♪参照〕のような、オール・スタンディング設定でのパフォーマンスでは駄目なのは明らかでした。
そこで、選曲にも工夫を置きました。いつものダンサブルなナンバーは1,2曲に絞り、自分達の音色をじっくりと聴いて貰う方向にシフトしていったのです。また、大勢の方が知っている曲をやった方が良いという意見もありましたが、かと言ってスタンダード・ジャズをただ自分達が演奏しても、あまり意味が無いように思いました。やはり自分達のオリジナリティには拘っていきたい部分でもあり、カバー曲という意味で、次の曲へと生かされました。
それが、最近地方に行く度に挑戦している、各地の民謡曲をTRI4TH ジャズ・アレンジで…というものです。最近では“ソーラン節”、“ドンパン節”等がありましたが、今回は静岡の方なら皆さん御存知という、“ちゃっきり節”をお送りさせて頂きました。…と、「静岡の方なら誰でも」…とありますが、それはあくまでも自分達の下調べによって予想されたもので、実際に浸透度がどれくらいなのかというのは、本当に現地に行ってみて、地元の方々と触れ合わないと分からないものなのです。
実は、今回のリハーサル時に“ちゃっきり節”も演奏したのですが、ステージのスタッフの方々の多くが御存知(向こうから話しかけてくれたので)だったという事で、密かな勝利は感じていたのです(笑)。…というより、ジャズ・アレンジしても“ちゃっきり節”だと分かって頂けた事の方が嬉しかったかもしれません。今回のアレンジも自分が担当し、それは自分でも納得のいく出来ではあったのですが、その曲だと理解して頂かないと意味が無い…と自分では思っているからです。そして、今回のライブでの演奏の時も、お客さんは盛り上がってくれました。皆、表情も楽しそうで、やって良かったと確信出来た瞬間でもありましたね。
そしてライブを続けていき、“Circle”をデュオで演奏する等をして変化を付けつつ、最後にはやはり音量的にも盛り上がって、“Dance 'em All”で締め括りました。…と、まだまだ拍手が鳴りやみません。対バンという状況の中でのアンコールは嬉しいもので、ここで、こちらも誰でも御存知の曲、久し振りの“幸せなら手をたたこう”をお送りしました。曲中には“Take The A Train”も入っていますから、聴きやすく過ごせたのではないでしょうか。規模的にも大きなステージではありましたが、客席との一体感が心地良い時間でもありました。静岡市でのライブは初めてでしたが、皆さん温かくて本当に嬉しかったです。どうもありがとうございました。CDも好評で、多くの方にお買い求め頂けました。何とか静岡に、TRI4TH の名を刻ませる事が出来たようにも思います。
そして、トリを務める3番目は、世界で活躍するアルト・サックス奏者、寺久保エレナさんのカルテット編成によるライブでした。とにかくメンバーが豪華で、オリジナリティとテクニックは勿論、そして圧倒されるアドリブには、誰もが納得の時間を過ごせたのではないでしょうか。ドラマーはジーン・ジャクソンで、個人的にも、CDで何度も聴いた事のある人だっただけに、ついついそのパフォーマンスにも釘付けになってしまいましたね…。本当に三者三様のライブがギュッと凝縮された1日で、Jazz Festival の名に相応しい、とても贅沢な時間でしたね。
ライブ終了後、このまま自分達は東京に戻らなければいけなかったのですが、東名高速の渋滞が45kmになっている情報が届いていました…。事故渋滞と重なっていたという事で、時間が経てば解消してくるだろうと予想しつつ、軽く打ち上げに参加したり、ドラムの隆郎さん推奨のハンバーグ・レストラン、静岡御当地の“さわやか”に行ったりして、僅かながら静岡の夜を満喫出来ました。これもまた静岡の思い出として、深く心に刻まれる事でしょう(笑)。
…という事で、新春から TRI4TH で楽しい時間を過ごさせて頂きました。早速の、ジャズらしい現場での演奏となりましたが、やはりオリジナリティは大切で、自分達らしさと共に披露していく事の大切さを学んだように思います。お疲れ様でした!…TRI4TH としても、2013年をどうぞよろしくお願いします♪
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆ホテルセンチュリー静岡のHP…http://www.centuryshizuoka.co.jp/
2012年の弾き納めはというと、大晦日の日の渋谷 JZ Brat にて、昨年は本当に自分と共にあった TRI4TH で、カウントダウン・イベントでのライブでした。イベントは18:00ぐらいから行われていて、数々のバンドが40分ぐらいのライブをし、その合間にはDJで場を盛り上げ、そのまま年越しを迎えるというものです。徐々に徐々にお客さんも増えていくのが分かり、最後には大勢の皆さんと2013年を迎える事が出来ました。大変に盛り上がった年越しでした。
そんな中、自分達の出番は20:00~と、わりと前半戦でのライブ開始となりました。全体的な順番は2バンド目で、Re-Trick というピアノトリオ編成のバンドの次でした。つまりは、この場で初めて、管楽器奏者のバンドの演奏が行わるという事です。迫力をモットーに、2012年で培ったものを全て解き放つ感じで進めていきたいものです。
既に、『TRI4TH AHEAD』ツアーとしてのライブは終了してしまいましたし、まだ特に新しいCDの作成にも入っておりません。…なので、この日の自分達のライブは、2012年の総決算的なものを目指して、この年にやってきた代表曲を、最初から最後までアゲアゲで送ってしまおうという考えがありました。“Sunlight Yellow Over Drive”に始まり、“Night Hawks”…。これは何度もやってきたライブでの、黄金の?出だしの曲順でもあるのです。
その後には、東北ツアーで生まれた、民謡カバーの中の自信作、“ドンパン節”を演奏し、そのまま正にCDタイトルの由来になった“TRY AHEAD”…。そして続けて、ダンス・ビートが心地良い“Rumble Fish”を演奏…。会場はどんどんヒートアップしていき、お客さんと自分達の距離も近くなってきた感じでした。
それから、その熱を冷ます事無く、最後の曲“Dance 'em All”に取り掛かります。勿論、最近の傾向であるサックスだけのイントロから始まって、リズムも後に合流。そのダイナミクスを消す事無く、「踊ろうぜ!」の掛け声と共にテーマへと入っていきます。
サックスソロ、ピアノソロと続き、本来ならここで短い間奏を挟んでテーマに戻るのですが、ここで偶発的に、ドラムソロへと向かってしまいました。それだけでも迫力ある時間だったのですが、そこに織田君がトランペットソロで絡んでいきます。正にバトルです(笑)!…途中からはドラムの隆郎さんも、立ちスタイルでのドラミングを披露してくれ、迫力に拍車を掛けてきました。注目の時間だったように思います。
…大拍手でこの曲は終了。2012年の良い弾き納めとなりました!…と、その瞬間にドラムの素早いカウントが入り、高速テンポで“お正月”のジャズ・バージョンを披露。しかしこの曲はテーマだけを演奏したので、恐らく時間にして20秒程度だったのではないでしょうか(笑)。自分達からの、エンディング的な計らいでやらせて頂いた曲でした♪
これで自分達の2012年のライブは全て終了となりました。本当に今年は TRI4TH で、数多くのライブやらレコーディングやらを行いましたよね。終わってみるとアッという間でしたが、飛躍的に成長出来た1年だったようにも思います。どうもありがとうございました!
…そして、この後にも続々と出演するバンドのライブを見ながら、勿論、合間にお酒でも頂きながら(笑)過ごす年越しというのもまた一興なのでした。ヤセイ・コレクティブ&Za FeeDo という、2つのバンドのコラボ・ライブから、久し振りに出くわした、ベースの田中啓介さんが参加しているモダーン今夜、そして Immigrant's Bossa Band 等、個性的で洗練されたサウンドの波に呑まれていきます。このイベントは Jazz Jungle という名前ですが、正に音楽の、ジャズの密林に迷い込んだような、そんな雰囲気が流れていたように思います。そして、お客さんもいつの間に、どんどん増えていっていたのです。
さて、Immigrant's Bossa Band のライブが終わった時点で、時刻は既に23:45…。いよいよ2012年もあと僅かとなってきました。ここで、自分達のプロデューサーでもあり、業界からは“レコード番長”の異名も持つ須永辰緒氏によるDJタイムが始まります。スピーディーに正月曲のリミックスを流していき、その時点でもう会場は、お客さんで溢れんばかりになっていたでしょうか…。そしてステージ背後のスクリーンに“60”の表示…。あと1分です!
徐々にその数字は減っていき、20を切った辺りから、皆で数字のカウント・ダウンが始まりました。…こうしてみると、最後の60秒が2012年で一番長く感じたものでしたが(笑)、その数字が0になり、同時に2013年が始まりました!…皆で「明けましておめでとう!」の声と、どこかでクラッカーも鳴り響き、会場は正に謹賀新年の一色でした。周りは面識無い方達ばかりでしたが、色々なところで「おめでとうございます。」、「よろしくお願いします。」の挨拶が交わされ、何だか良い空間だなとも思ったりしたものでした。
そんな事をしみじみ感じていると、突然“キエフの空”が掛かり始めました。そして、その横で演奏しているのは、我らが織田君と藤田君の2人ではないですか。流れている音楽の上に、生楽器で重ねて演奏していたようで、新年から演奏、お疲れ様でした(笑)。TRI4TH も2013年早々に名前を出して頂いて、有難かったです。
この後は、このイベントのトリを務めてくれた、御存知、orange pekoe のライブが始まりました。今回のイベントの目玉と言っても良いでしょう。お客さんも、満員どころの騒ぎじゃないくらいになっており、皆で1つの空間を共有、そして心から楽しんでいっている感じでした。
こうして、盛り沢山な年越しを過ごさせて頂きました。TRI4TH のバンド然り、多くの方々との時間の共演は、また2013年張り切っていこうと思わせる、良い刺激にもなったかもしれません。これからまた楽しく、そして自分らしく活動していきたいと思います。
それでは本年も、どうぞよろしくお願い致します!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆渋谷 JZ Brat のHP…http://www.jzbrat.com/
☆渋谷 Jazz Jungle のHP…http://www.jazzjungle.info/
1、人前(お客さんの前)で演奏したものは必ず数える
2、“飛び入りセッション”的なものは含めません
3、同じ日に2回以上、違うバンド(グループ)でやったものは、その都度数える
4、同じ日に2ステージ以上やっても、同じバンド(グループ)でなら1つと数える
5、ただし、途中でお客さん入れ替えの場合はその都度数える
6、同じライブで2バンド以上参加した場合は、その都度数える
若干複雑ですが(笑)、これらの項目に則り、1つずつ数えていくと、、、
265本!
…となりました!!…これは、年毎のライブの総本数を、断トツで更新した数字となります。また、月毎の換算でいくと、11月の28本が最多でした。確かに、ツアー三昧の月でしたし、九州で行われたライブでは、Daddy さんのステージと自分ソロのステージを、1日に両方行っていたので、数が増えていったのかもしれません。この数字は、要は1週間に5日間以上のペースでずっとライブをしていったわけで、昨年の210本〔2011年大晦日!参照〕から見ると、単純に1週間に1日の割合で増えていったという事になります。改めて、自分で自分を褒めてあげたいと共に(笑)、無事に今年を乗り越えられた事に感謝したいです。忘年会の写真と共に、どうもありがとうございました。
まずは TRI4TH の忘年会です。
そして毎年恒例の、竹内トリオでの忘年会。昨年に引き続き、山上祐子さんにも強引に参加して貰いました(笑)。この日は結局、朝の4:00ぐらいまで続いていたのではないでしょうか…。楽しいひと時でした♪
そんなわけで、これで2012年のブログを締め括りたいと思います。今年も沢山の御愛読、ありがとうございました。そしてこれから自分は、今日のお昼頃に既に会場でリハーサルを終えてきた、TRI4TH のライブがあります。正に2012年締め括りのライブです。思う存分盛り上がりましょう。そして、2013年もどうぞよろしくお願いします。
●12月31日(月)渋谷 JZ Brat
開催時間…18:00~翌日2:00、TRI4TH の出番は2バンド目、20:00~、
Charge…With Flyer&前売り3600円、当日4000円、出入り自由チケット5500円
Member…≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Ts)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Pf)竹内大輔
それでは皆さん、良いお年を!

5月16日(木)