折りしも、このライブ前には埼玉県の川越でリハーサルを行っており、ここからのルートは正に先日のダイヤ改正の変化を辿る事の出来る、打って付けの行程だという事が出来るでしょう。お店には18:00前に着く予定になっていましたが、川越市の駅に立ったのが15:40頃…。時間的には余裕ですが、真っ直ぐ行かない可能性もあるので、そろそろ向かった方が良いでしょう…。川越市駅を通る東武東上線も、今回のダイヤ改正で仕様が結構変わりまして、快速の新設や準急の緑表示化等、駅の行先表示器を見ると、何となく新鮮味が感じられるのが分かります。そして堂々たる、“元町・中華街”駅行きの表示…。ここ川越から1本の列車で行けるというのは、頭では分かっていても、実際そこにその列車が存在するのを見ると、本当に感慨深いものがあるものなのです。
東上線直通からの元町・中華街駅行きの列車は、東上線内は全て普通列車での運転となっています。ここがなんとも惜しいところなのですが、それでは…と、先日新設された東上線の快速列車で、ひとまず副都心線との分かれ道である和光市駅まで先回りする事にしましょう。和光市駅は東上線の駅の中で、今回の直通運転を行う全ての鉄道会社の車両が見られる駅で、特に、駅構内で東急線と西武線の車両の並びが見られる(左下写真参照)のは、正に時代だなあ…と感じさせてくれます(笑)。
東上線内を普通列車として走行してきた元町・中華街駅行きの列車は、和光市駅からは副都心線内に入り、ここからは急行運転となります。これまで、渋谷駅行きとして走っていた列車で、特に目新しい事はありませんが、やはり行き先の“元町・中華街”が光ります。停車駅は和光市駅を出ると、小竹向原駅、池袋駅、新宿三丁目駅、明治神宮前・原宿駅(土休日のみ)、渋谷駅となっており、池袋駅を出た辺りから、明らかに以前より混んでいる感じが窺えました。特に家族連れが多く、副都心線に乗って池袋方面に来る人が増えたのか、それとも開業フィーバーに包まれているのか…。この日は日曜日だったので、暫くは平日の様子も見てみたいところですね。
そして渋谷駅です。ここから、いよいよ東急東横線内に入りますが、ここからは特急列車として走行していきます。更に多くの乗客が乗り込んできますが、確かに、この時間の東横線の特急の混雑度は、これくらいだったかもしれません。…しかし、今までの地下の渋谷駅が、こんなに混んでいる様子は見た事が無かったので、その部分に驚いてしまったという印象でした。これまでは、副都心線の渋谷駅…という見方でしたが。これからは名実共に東急の渋谷駅…というように見ていけると思います。
そのまま地下新線区間に入り、徐々に右にカーブしていく様子を感じると、成程、従来の東横線のルートに沿っているな…と分かりますが、そんな事を考えていると、あっという間に地上に出て、すぐに代官山駅を通過していきます。思ったよりも呆気無い走行でしたが(笑)、本当に地上に出た所が代官山駅なのですね。よく一晩で線路の切り替えを行ったなと思いますが、これは改めて代官山駅のホームから、地下に入っていく部分を眺めてみたいものです。
代官山駅を通過すると、列車は中目黒駅に到着します。横には今回のダイヤ改正で、逆に直通運転を終了させてしまった東京メトロ日比谷線の姿が見えますが、ここから先はもう、いつもの東横線という感じですね。この時に自分が乗っていたのは副都心線の車両で、他にも東武鉄道や西武鉄道の車両も乗り入れているので、車両群には一層のバラエティさが漂いますが、利用者的には色々な種類の電車が来るので、楽しいと思う人もいれば、分かりにくいという方もいる等、様々でしょう…。暫くは“慣れ”の期間だと思います。
…さて、列車は菊名駅に着きました。ここで普通列車に乗り換えます。…と言うのは、今回の Sturgis はJR関内駅が最寄り駅なのですが、みなとみらい線の日本大通り駅からも歩いて行ける範囲なので、せっかくなのでここまで乗ってみようと思ったのですが、特急はその駅は停まらないので、手前で普通列車に乗り換えたのです。
そんなこんなで、日本大通り駅に到着したのは17:30頃。川越市駅を発車した列車は15:53発でしたから、1時間40分程の所要時間でした。これが自分の行程のように、東上線内は快速や急行列車等を使用し、横浜駅やみなとみらい駅等の、東横線の特急が停車する駅との所要時間を見てみると、川越~横浜間は、およそ1時間15分という感じです。距離にして約62km…。途中、地下を走ったり、渋谷、新宿、池袋等の大都市を通る事を考えると、これくらいが妥当なのかもしれませんね。なかなか楽しい移動でした♪
ライブはいつも通り、楽しく緩々に(笑)過ごさせて頂きました。…相変わらず、時間が不定な感じで何となく始まり、本来は2ステージのところを、気分的に3ステージ制へと変え、そして自分のピアノソロのコーナーも設けたりしました。しかし、やはりお店の雰囲気も相まって、時間が経つのはあっという間だったのです。来て下さるお客さんとの、温かな時間もまた良いのでしょう。また是非ともやりたいところですが、そんな話しをしていたら、早速来月4月も決まりました(笑)。今度は4月21日(日)との事でした。またどうぞよろしくお願いします!
さて、行きに副都心線経由を利用したので、帰路でも勿論使いましょう。流石に日本大通り駅からの徒歩時間が長かったので、関内駅からJR根岸線で横浜駅に行き、そこで東横線に乗り換えて向かいました。もう23:30という時刻でしたが、横浜駅の行先表示器には、まだ“特急”和光市駅行きの表示があり、しかも副都心線内は各駅停車となっているではありませんか。これは、今までの副都心線の渋谷駅からの下り最終電車を、元町・中華街駅始発としたもので、そして東横線内は特急運転(平日は通勤特急)です。つまり、横浜駅から帰るには、この列車に乗れば、自宅の最寄り駅にそのまま着いてくれるわけです。なんて利便性の高い列車なのでしょう。今後大々的にお世話になりそうです(笑)。改めて、直通運転の威力を感じた(渋谷駅で乗り降りをする人は、恐らく大変になってしまったと思いますが…)1日でした!
☆関内 Sturgis Cafe のブログ…http://sturgis-cafe.blogspot.jp/
☆ナオキさんのHP…http://na-key.com/Na-key/HOME.html
西仲さんとライブを行うのは、昨年の12月以来、3ヶ月振りでしたが(デュオ編成ですと、もっと久し振りかもしれません)、相変わらず楽しく、勢い良く演奏させて頂きました。来て下さるお客さんも、久し振りの方が多く(久し振りの西仲さんとの東京でのライブでしたので)、懐かしさと共に、それはまた楽しさに変わっていって、あっという間の時間を過ごしてしまいました…。
今回、これは東京での2daysライブとなりましたが、西仲さんにとっては東京“ツアー”と括れるものだと思いますので、後日“ツアー日記”として綴りたいと思います(とても溜まってしまっているのは十分承知です…笑)。また楽しみにしていて下さいませ。そして、西仲さんとの東京でのライブは、来月4月にも予定されています。こちらも楽しみに待ちたいと思います!
☆西仲美咲さんのHP…misakinishinaka.com/
やはり、今まで利用してた路線が、東急東横線と、渋谷駅を介して直通運転を開始するという事態は、これまでに無いくらい大改革でもあると思うのです…。故に、現在東横線と直通運転を行っている横浜のみなとみらい線、そして副都心線と直通運転を行っている東武東上線、西武池袋線もこの直通運転の体系に含まれ、明日以降は5つの鉄道会社が直通運転を行うという、複雑怪奇なダイヤ?が自分を楽しませてくれる事でしょう(勿論、便利になるという意味で…笑)。
自宅からは、これまで乗り換えが必要だった東横線の中目黒駅、自由が丘駅、横浜駅、そしてみなとみらい線のみなとみらい駅、元町・中華街駅は1本で行けるようになり、やはり横浜方面への利便性は格段に上がりそうです。特に効力が発揮されそうなのは帰宅時で、仕事場の駅から自宅の駅まで1本の列車で帰れるというのは(絶対に座れそうですし)、他には変えられない嬉しさを感じてしまいそうです。
ところで、このダイヤ改正、やはりメインが渋谷駅の地下化による、副都心線と東横線の直通運転と銘打っているだけに、間接的な乗り入れ相手である東武東上線や西武池袋線への注目度が若干低いような気がするのですが、西武池袋線は、副都心線に乗り入れる速達列車を快速急行へと変更し、飯能駅⇔元町・中華街駅…という列車が設定…。西武線内『快速急行』、副都心線内『急行』、東横線・みなとみらい線内『特急』という、普通列車以外で途中で2回も種別が変わるという、なかなか珍しい列車が走ります。
そして東武東上線…。実は副都心線に乗り入れる列車は、東上線内は全て『普通』として運転するもので、乗り入れに列車に限定すると、あまり華々としたダイヤ改正にはなっていないのですが、むしろ大きく変わるのは東上本線自体のダイヤで、これは本当に白紙ダイヤ改正(細かい修正程度ではなく、全面的に時刻が変わるダイヤ改正)と言っても良いような、とても変化のあるダイヤになるのです。
…東上線自体が地味な存在なので、あまりニュースにも取り上げられてないのは(笑)残念でならないのですが、実家が東上線沿線の成増にあったので、どうしても気になってしまう所存でもあるのです…。
まず、これまでの『急行』と『快速急行』の間の種別である『快速』が新設されます。これは日中の時間帯に運転されるもので、30分に1本の設定ですから、かなり目立つ存在である事は間違いありません。東上線に『快速』というのは元沿線住民的にかなり違和感を覚えるもので、東上線らしくない…と言ってしまえばそれまでなのですが(『快速急行』の時もそうでした)、これも時代の変化なのだなぁと思ってしまいます。
そして、それらの種別のカラーも変わり、それまで青色だった『準急』が緑色へ、これからの青色(空色)は『快速』が担う事になりました。これもまた『準急』と言えば“青色”だと思っていた沿線住民から言わせて貰うと、本当に新しい時代がやってくる…という感覚が拭えないのでした。
確かに、東武本線のルールからすると、『快速』系は青で、『準急』系は緑なんですよね…。やっと本線系統とルールが揃えられた…とも言う事が出来るのかもしれません。ちなみに、全国的なルールで言うと、『快速』は『急行』より下の優等列車として扱われる事が多いのですが、東武では伝統的に『快速』の方が上なのです。この部分を東上線でも踏襲したというのは何となく嬉しいですね(勿論、隣りの西武池袋線では『急行』の方が上なので、この辺りはややこしくなるかもしれませんが…笑)。
…と、まあ、東上線の変化をざっと説明しましたが、確かに地味ですね(笑)。ただ、自分は大いに変化を楽しみたいと思います。…という事で、明日を心待ちにしています(笑)!
ひとまず、現在は熱などの風邪らしい症状は出ていないのですが、見事に花粉症になってしまいました。以前から花粉症の自覚はあったのですが〔鼻がムズムズしてまして…参照〕、やはり喉元過ぎれば熱さを忘れる…というのは本当で、こんなに酷いものかと思ってしまうくらいです(実際、今年の花粉の量はとんでもないです…)。
しかし、今年はこの薬に救われています。少し前に、知り合いのミュージシャンに「この薬、鼻には凄い効くから少しあげるよ!」と言われ、渡されたのは“アレグラfx”。確かに、呑んで5分後ぐらいに即効的に効き始め、これは自分でも買おう(薬局で買えるものなので)と思わせてくれるものでした。
そして薬局に行き、前述の薬をお願いしたいのですが、その時の薬剤師さんに勧められたが、上写真の“アレジオン10”でした。成分は殆ど同じなのですが、アレグラfxが1日2錠なのに対し、こちらは1日1錠で良いというのが大きな違いです(…なので結果的に安い…笑)。眠くなりにくかったり、喉が渇きにくい…という特徴もしっかりと共通しており(…とは言え、乗り物の運転は勧められていませんが…)、色々な場面で助けられています。
こちらを呑み始めてから今日で3日が経ち、部屋の中ですと稀に鼻水が出てしまう事があるものの、基本的に鼻の通りは段違いに良くなっており、順調に過ごしております。ただ、鼻炎薬なだけに目には効かず、しかも今まで目と鼻を気にしていたのが、一気に目だけ気になるような状態になったので、目の痒みを余計に意識せざるを得ない状況になってしまったのは否めないかもしれません(笑)。…とは言え、やはり鼻が通る…というのは大事です。何せ演奏中でも、出てくるものは勝手に出てきますからね…(笑)。
※アレジオン10は第1類医薬品なので、
購入・服用の際には薬剤師さんに御相談を!
☆アレジオン10の(SS製薬の)HP…http://www.ssp.co.jp/alesion/
今回は UNIT 編成という事で、伊藤さんの他に、最近ニューヨーク旅行をしてきた、ジャンベのミキヤ、ベースの池田君、ピアノに自分と、お馴染みの4人は勿論出演し、そしてそれぞれの日にゲストの方を加えて、どちらも5人編成でお送りしていきました。この濃厚な?2日間を順に振り返っていきたいと思います。
1日目の演奏場所となったのは、埼玉県は西川口にあるカシワヤというお店にてでした。このお店は勿論、自分は西川口自体に訪れたのが、ほぼ初めてだったのではないかと思いましたが、過去のブログを遡ってみると、なんと2009年の3月に、やはり伊藤さんとの編成で、西川口の如何屋(どうや)…というお店でライブをやっていた事が分かりました〔竹内大輔の写真日記(~2009)、気紛れライブハウス、西川口如何屋参照〕。やはりブログって書いておくものですね(笑)。
如何屋もかなりディープなお店でしたが、今回のカシワヤも、負けず劣らずディープさを感じさせるお店です。お世辞にも店内は広いとは言えず、1つのテーブル席と、カウンター席、そして壁側に設置されている席のみで構成されていて、15人も入ればギュウギュウ…という感じでしょうか。そしてその先に小さなステージがあり、更に少し左に奥まっているので、例えば入口からはステージ全容を見渡す事が出来ません(笑)。出演者とお客さんの距離の近さは相当なものですが、PA機器はちゃんとしており、ドラムのフルセットやアップライトピアノもある等、このスペースの割りには、かなり押し込んだ!…という感じのステージに映る事必至です。お店的に沖縄料理を押しているようでしたが、何故かオリオンビールは入荷待ちという状態で、自分達はずっとサッポロビールを飲む始末でした(笑)。それでも何となく魅力的に見えてくるこのお店。流石、伊藤さんが選ぶお店です。
この日はゲストとして、ギターリストの“しー君(茂…という名前らしいので)”という方を加えて、まず1ステージ行い、2ステージ目に Heavy Soul というバンドの方が出演…。そして続け様に3ステージ目として、ちょっとしたセッション&さばいばるいとう UNIT ライブ…という形でお送りしていきました。何だかんだで、全て間髪入れずにやっていったという感じで、特に自分達の1ステージ目が、伊藤さんが何を急いでいたのか分かりませんが、19:30スタートのところを早めて、19:15ぐらいから始めてしまいまして(笑)、急に自分もステージに呼ばれたりしたので、演奏中の写真を撮るのを忘れてしまいました。ひとまず、しー君との集合写真は撮れたので良かったですが、演奏も少し慌ただしい感じだったかもしれません…。曲数的には全部で6,7曲で、伊藤さん的には30年ぐらい前に作曲した曲ばかりを選んで演奏したようですが、久し振りだったという事と、色々と新しい試みを入れてのステージとしていたので、探り探りの状況でもあったと思います。何だか、あっという間に終わってしまった感じでした。
セッションの時間も不思議なもので、次の Heavy Soul さんのメンバーの方が2人程残って、自分達からは伊藤さんとミキヤが加わっての演奏を1曲お届けし、そこに自分が加わってのもう1曲をお送りして、ここで終了してしまいました…笑)。そして UNIT のメンバーに戻しつつ、お馴染みの曲である“大切な人へ”を演奏し、今回のライブの締めとさせて頂きました。
このように、何だか最初から最後まで慌ただしかった印象でした(そういえば、お店の入り時間も最初は18:00に設定されていましたが、皆で集合したところ、お店の人がまだ来てなくて、結局は18:15ぐらいに入る事にもなったりしました…笑)。久し振りの演奏だったので、もう少し入念に進めていきたい感じもあったのですが、お店の雰囲気も影響したのでしょうか。それでも強引に進めていく伊藤さんのパワーは流石だと思いつつ(笑)、ひとまず10日の演奏に繋げる事になっていくのです。
…という事で2日目の3月10日。この日は久し振りの所沢 Mojo でのライブとなっており、対バンには伊藤さんの昔からのバンド仲間である、一級河川荒川団を迎え、ミキヤの高校卒業を祝うライブ…という名目にもなっていたようでした。
今年初めて訪れた所沢は駅がリニューアルされており、かなり洗練された印象を受けました。そういえば、ここを通る西武池袋線は、今度の3月16日に東京メトロ副都心線を介して、東急東横線や、みなとみらい線と直通運転を始めます。その時には、飯能駅始発、快速急行、元町・中華街駅行き…という列車まで現れ、現在の快速渋谷駅行き…は貴重になるのかもしれません。せっかくなのでカメラに収めておきましょう(笑)。
少し話しが逸れたので、Mojo に戻りましょう。この日は全2ステージ構成となっていて、まずは荒川団の皆さんのライブ、そして2ステージ目に自分達です。荒川団の演奏を聴くのも久し振りですが、聴きやすい曲調と、どこか喉かな風景を思わせる世界観が心地良いステージでした。所々にミキヤの卒業祝い的なMCも挟んできましたが、まだピンと来ていないのが正直なところでしょう。確かに、まだまだ学生時代が続きそうな感じがありますしね(何度か言いましたが、ミキヤは大学には行かず、お金を貯めてニューヨークに住もうとしている計画があります)。
結構な盛り上がりを見せ、そのまま自分達の出番となりました。この日のゲストは、現在大学院生という、サックスの小高研人君…。伊藤さんと会うのは7年振りだそうですが、実は7年前までは、伊藤さんやミキヤと一緒にバンドを組んでおり(ある意味、今の UNIT の前身でもあります…自分が伊藤さんに誘われ、本格的に一緒にライブをやり出す直前です)、それはかなりの数のライブを熟していたのです(定禅寺ジャズフェスティバルとか出てました…笑)。
なかなか豪華な5人編成でのライブのとなりましたが、今回は皆、落ち着いていました。選曲的には9日の時と殆ど変えていなかったのですが、曲のクオリティが上がったというか、余裕のある表情を見せてくれています。逆に、余裕があると判断されたのか、伊藤さんが曲の途中で、予定には無かった構成に強引に持っていったり、ソロ回しを皆にも振ったりと、良く言えば遊び心もあるステージを見せてくれて、こちらも少し触発されてしまった感じでした。
結果的に、良いステージになったのではないでしょうか…。勿論、まだまだ演奏的には甘い部分があったり、詰められる所は更に詰められるとは思うのですが、この日お越し頂いたお客さんは皆、楽しそうな表情でライブを過ごして頂けたようで、こちらとしても嬉しかったです。それぞれの5人の人間模様というか、その辺りのやり取りが垣間見えたのも良かったです。それにしても、小高君は流石でした。明らかに伊藤さんのステージは癖のある感じなのですが、見事に吹き切ってくれました。やはり7年前という時期に(小高君は高校生だったそうです)沢山、一緒にライブをやっていたからなのでしょうか。当時のフィルターのままで伊藤さんの音楽を理解している印象がそこにはありました。お疲れ様でした!
このように、あっという間の2日間が過ぎたわけでしたが、自分達 UNIT の距離が、また一歩近付けたような2日間…と言えそうでした。ライブこそ何度か一緒にやってきていますが、2日連続という日程はなかなか無いので、1日目の浮き出た課題を、すぐに2日目にフィードバック出来るという状況がまた良かったのでしょう。…これでなお、演奏に対するそれぞれの思いも、より同じ方向に絞られてくれば良いなと思いました。勿論それには、ライブの本数も増やしていかなければならないのかもしれませんが…、また今後にも注目してみましょう!
ところで2日目のライブは、ミキヤの卒業を祝う?見届ける?ライブでもあったのですよね。あまりそんな感じでも無かったかもしれません(本人が一番「?」という状況でしたし…笑)。恐らく、3月24日(日)にミキヤ主催で行われる、川越 Live Cafe Jammin' でのライブでそれは体感出来たりするのではないでしょうか。この日は“伊藤樹明トリオ”という名義で、池田君がベース、自分がキーボードでステージに立たせて頂きます。要注目の日かもしれません。では、またどうぞよろしくお願いします!
☆西川口カシワヤのHP…http://www1.ocn.ne.jp/~w42tsx6j/
☆所沢 Mojo のHP…http://www.mojo-m.com/
ただ、4日間だからライブは4回…と言うと、そうでもなく、場所によっては、Daddy さんのステージに自分が参加するものと、自分自身のソロとしてのステージを分けて行った所もあったので、個人的なステージ回数としては6,7は回行っていたのでした…。Daddy さんのステージでは、言うまでもなく、ギター・コーラスのちきぴーさんと一緒の参加だったのですが、以前、6月に行われたツアーの時〔Daddy 津田、福岡ツアー(2012.6.21~6.26)参照〕での自分達のメンバーであった、ドラムの島田和夫さんの姿はありませんでした。このブログでもお伝えしましたが〔島田和夫さん…参照〕、昨年の10月2日に亡くなられたからです。あの時 Daddy さんは、自分が現状で呼べる最高のメンバー達…と言ってライブを行っていただけに、10月の訃報は残念でなりませんでしたが、この同じ月での今回のツアー…。また自分達が見せられる最高のライブを行いたいものでした。…そんな状況の中で行われた九州・山口ツアー。どうぞ御覧下さいませ。
10月30日(1日目)
この日は福岡県の小倉でライブが予定されていました。入り時間は18:00で良いとの事だったので余裕の時間設定でしたが、もう何度も九州に足を運んでいる自分にとって、その“行き方”というのには毎回頭を悩ませるカテゴリーでもあります…。既に、直接九州に入る事自体が少なくなり(笑)、そもそも前回の6月は関西空港に寄ってから向かいましたし、いつしかは山口県に寄ってから向かった事もありました〔竹内大輔、北九州ツアー(2010.4.1~4.5)参照〕。
そこで今回は、“安く”、“早く”に拘ってみました。ライブ当日の移動しか出来なかったので、新幹線か飛行機は必須という条件でしたが、値段的には絶対に飛行機の方が安いでしょう。折りしも、ここ最近は格安航空会社(LCC)の台頭が目立ち、Jetstar(ジェットスター)や Air Asia 等の外国資本の航空会社が、日本の国内線を運航する事になって、その価格破壊の話題には事欠きません。
そして今回は、オーストラリアの航空会社であるジェットスターを使ってみる事にしました。日本国内線の運航は Jetstar Japan というグループ会社によって運航されていますが、当然の如くそのブランドは受け継がれています。現在、九州方面としては、福岡空港行きが成田空港から出ていて、自分にとっては羽田空港より遠いので不便ではありますが、値段はキャンペーン価格だったものの3980円で購入する事が出来ました。ビックリするような値段ですが、世界基準で見た場合、LCC ではこの値段は珍しくも何ともありません。今後の日本の LCC の“標準”となって貰えるように頑張って頂きたいものです。
さて、航空会社は決まりました。…では成田空港まで、お馴染みの京成スカイライナーで…というのはあまりにも芸が無さ過ぎです。せっかく安く行けるのですから、自宅から成田空港までも安く向かいたいものです。スカイライナーではなく普通列車で行けば良い…とも思いますが、そうなると、自宅の要町駅~池袋駅~日暮里駅~空港第2ビル駅で、その料金は1520円。いや、もう少し安く行きたいものです(ちなみにリムジンバスは池袋から3000円なので論外)。
そこで、実はこんなルートがあります…。これは東京メトロ沿線の方なら実行出来るもので、まずは最寄りの駅から、東京メトロの路線だけを使って、東西線の西船橋駅まで行きます。ここまでの値段は駅によって異なりますが、東京メトロは最大の運賃でも300円なので、これを超える事はありません(自分の場合も300円でした)。そしてここから少し歩いて(笑)、京成本線の京成西船駅まで向かうのです。徒歩約5分という感じですが、お互いに見える所に位置していないので、ここは少々慣れが必要です。
あとは、ここから成田空港方面に向かえば良いのです。ただ、京成西船駅は普通列車しか停車しないので、どこかで特急列車(追加料金不要)の乗り換えが必要となるのですが、これだと、東京メトロの各駅~(最大でも300円)~西船橋駅~(徒歩)~京成西船駅~(780円)~空港第2ビル駅で、最大1080円という行程です。公共交通機関で、これより安い行き方は無いのではないでしょうか。欠点は、若干時間が掛かるのと、西船橋駅での乗り換えが徒歩なので(しかも、あまり大きな道ではないです)沢山の荷物は持っていけないという事、そして東京メトロ沿線の方に限定される…という事でしょか。それでも本当に節約したい方にはお勧めかと思います。…とは言えやはり大変だったので、自分はもうやらないと思いますが…(笑)。
さて、成田空港に着きました。現在、京成本線からの乗客は、空港第2ビル駅でも成田空港駅でも、乗降の際は2度改札を通らなければいけないという変な状況になっていますが、細かい事はさておき(笑)、ジェットスターの搭乗口へと移動しましょう。いつの間にか設置されていたチェックイン・カウンターは、自分は事前にHPでチェックインの手続きを済ませているので通過し、荷物検査を経て搭乗口に向かいます。やはりまだ殺伐としていた成田空港の国内線ロビーでしたが、今後は更に需要が加速しそうなので、ある程度は発展していくと思います。
さて、時間になったので飛行機へ向かいましょう…。LCC ではオープン・スポットといって、空港ターミナルから直接乗るのではなく、連絡バスに乗ってタラップで上がるのが、もはや常識です(コスト削減になっています)。機材はエアバスA320-200型で、日本国内線は全てこの機材で統一されています。格安航空会社と銘打っているものの、安っぽいという印象は全く無く、むしろ新しくてエネルギッシュな雰囲気が感じられるような出で立ちではありました。
ほぼ時間通りに成田空港を離陸。飛んでしまえば、もう一般の航空会社と変わらない感じではありますが、やはり飲食物は全て有料となっています。…とは言え、ある意味でオリジナリティあるメニューで勝負している感じもあるので、ここは割り切っても良い部分でしょう。福岡空港までのフライトは約2時間程度なので、大した疲れにもなりません。そもそも、飲み物は買って持ちこめば良いという考えもありますしね…。
フライトの途中は晴れ間も見えましたが、この日は成田上空も福岡上空も曇り空一色という感じでした。福岡では風も強く、フラフラしながら着陸していきましたが、こちらもほぼ時間通りに到着…。時刻は15:30で、ここまで計5060円で、福岡県に足を踏み入れられる事になったわけです!…ちなみに、成田空港出発は13:20で、12:30頃に空港に到着したかったので、自宅を出たのは10:30頃でした。ここまで約5時間。なかなかの行程だとは思います。
さて、ここから向かうは、小倉のライブハウスであるフォークビレッジというお店だったのですが、地図でその場所を確認すると、北九州モノレールの旦過駅となっています。鉄道で行くとなると、いったん博多駅に出てから2度の乗り換えをし、その料金は1600円との事でした。これはバスの方が安そうですね…。西鉄バスの小倉方面への料金は1200円との事で、しかもお店付近にもバス停があるようなので、こちらに決定しました。バスの時刻は16:10発で、小倉付近には17:30に到着。最寄りのバス停から15分くらい歩きまして、何とか18:00前にはお店に到着する事が出来ました。所要時間、約7時間半、料金、6280円。なかなか優秀な行程だったのではないでしょうか!
さて、そんなルートで来たとは露知らず(笑)、お店に入り、Daddy さん、ちきぴーさんと合流します。そのまま少しリハーサルを行い、腹ごしらえに出掛けました。その時に、今回はこのように来たという話し(あまり興味無さそうでしたが…笑)や、今回のツアーについて、そして島田さんの事等、色々と話題は出てきたものでしたが、ひとまずはお店に戻り、この日のライブをやらなければいけません。フォークビレッジは開店からもう20年近く経つお店で、名前の通りフォークという分野においては、かなり著名な方々がここで出演をされているとの事でした。確かに、店内飾られているサインを見れば納得です。
そんな中、本番が始まりました。前回、ライブをやって以来でもあるので、まずは慣れさせる部分が大事とも言えましたが、思った以上に体に身に付いているものです。前回と若干、構成が変わった曲もありましたが、それも納得してしまえば、自然に体に入ってきます。そして、このお店ではアップライトのピアノが置いてありまして、これがまた良好な音が鳴り、しかもマイクを通してスピーカーから聞こえてくる音のバランスも絶妙なのです。基本的に、アップライトのピアノで良好な音環境を作り出すのは難しく、過去にも何度も経験してきましたが、その中で、ここの音は本当にベストの状況でした。
…そうか、それが沢山の人が、ここでライブをやりたい理由なのか。…と自分は思いました。店長の小野和子さんがそのまま音環境も作ってくれていたのですが、小野さんの愛情と拘りのある音作りは、そのままお店の雰囲気にも反映されているように思いました。やはり、良い音環境のお店でのライブというのは、演奏者的にもまたやりたい思いが強くなってきます。ここで演奏するのは自分は初めてでしたが(過去に、お店に寄らせて貰った事がありました)、そんな音楽の大事な部分を教えられた時間にもなりましたね。今回のツアーの今後に繋がらせられる、良い1日になったと思いました。
まだまだ続きます!
カメラマンは、今回のCDジャケットの撮影〔2013年3月の自分名義ライブスケジュール参照〕をしてくれた方と同じ人で、以前、レコーディングが終わってから一緒に飲みにも行った事もあり(カメラの話しで盛り上がりました…笑)、撮影は和気藹々とした感じで進められましたが、時間的には本当にタイトな進行でもありました。そして自分もブログ用として、いつものカメラを持参して Plug 入りをして(笑)、それぞれの個人撮影の時に、自分もベースの池田君やドラムのトシさんの写真を撮っていたりしたのですが、カメラマンの方から、「竹内さん、動画撮るのを手伝ってくれませんか?」…とのお声が…。え?と思ったのですが、時間が無いので、短い時間でより多くの映像が欲しいとの事で、SDカードを借り、急遽自分もトシさんの映像を撮る事になったのです(自分のカメラは、ムービー機能も付いているのです…笑)。そして2度程回させて頂きました。
これは、なかなか珍しい状況です。もしクレジットが入るなら、竹内大輔(ピアノ/カメラ)…とかになるのでしょうか(笑)。…それはひとまず置いといて、撮影は何とか無事に終える事が出来ました。果たして、どんな作品に仕上がるのでしょう。完成次第、また報告させて頂きたいと思います。新作CDも含め、本当にこれからが楽しみな感じですね。引き続き、どうぞよろしくお願いします!
今回訪れたのは、イタリアのフイレンツェとローマの2都市で、これは5年前の2007年にイタリアを旅行を敢行した時〔竹内大輔の写真日記(~2009)、旅日記 15.(イタリア、ローマ・フィレンツェ編…2007.7.21~7.27)参照〕と全く同じ訪問先なのですが(笑)、やはりイタリアで行きたい場所となると、真っ先に自分の中で挙がるのがこの2都市なのです。それくらい、行きたい気持ちが大きくなってきていたわけでもありますが、今回は先にフィレンツェに入り、その後にローマに移動する行程をとらせて頂きました。少しでも日程に変化を付けようとしていたわけで(笑)、それは旅行に新鮮味を与えるという意味でも大きいものでした。
イタリアに行くのは今回でもう3度目で、そろそろ慣れも生じてきます…。そうなると、更に色々な場所に行ってみたいという思いが出てくるのも当然で、そういった行程も随所に組み込ませて頂きました。そのもっともたるものが、フィレンツェに向かう飛行機の、今回の乗り継ぎ地としたオランダのアムステルダムで、少々の市内観光を行った事でしょう。乗り継ぎに5時間以上の時間があったので、空港を出て、初めてのオランダの地に足を踏み入れてみましたが、これがとても印象深い訪問でもあったのです。
またまた長い記事になると思いますが(特に、イタリアに到着するまでが長そう…笑)、どうぞご覧下さい。久し振りのヨーロッパ旅行で、浮かれている様子がよく分かります(笑)。
●KLMオランダ航空で、アムステルダム乗り継ぎ、フイレンツェへ…
今回、イタリアへの旅行に選ばせて頂いた航空会社は、KLMオランダ航空(以下、KLM)でした。設立は1917年と、創設期から名称を変えずに現在に存在する、世界で最も古い航空会社の流れを組む組織で、現在では、フランスのエールフランスと持株会社方式で経営の統合を行い、お互い、それぞれのブランドは生かし、広大なネットワークで世界中を飛んでいます。
日本語のHPもあって、非常に利用しやすく、今回の航空券もこのHPから購入させて頂きました。エールフランスとの共通の組織、そして傘下にある航空会社のネットワークも一同に選ぶ事が出来るので、今回、行程的には成田→フィレンツェ→(陸路移動)→ローマ→成田…という感じに組んだのですが、KLM純粋のフライトは、成田から乗り継ぎ地のアムステルダムのみとなっていて、そこからフィレンツェまではエア・ワンという航空会社で、アリタリア航空の機材で運用されている便、そして帰りはエールフランスで、ローマからフランスのパリに飛び、そこで乗り換えて、やはりエールフランスの便で成田まで戻ってくる…というものでした。
つまり、合計3つの航空会社に乗った事になったのですが、これが全てKLMのHP上で手配でき、あたかも全て同ブランドの航空会社で移動しているような、気軽な感じで旅行が楽しめるのでした。帰りをエールフランスにしたのは、日本~ヨーロッパを結ぶ各航空会社の中で、最も遅い時間に現地を出発する便がある為(時期によって異なりますが、概ねパリを23:30頃に出発します)で、現地の滞在時間(帰路日は、ローマを20:00頃出発する便に乗れば良いのです)を少しでも伸ばせる為でもありました。
このようにネットワークが広大なので、色々なフライトから旅行の日程を選ぶ事が出来ます。ひとまず今回は、最初の目的地をフィレンツェにしたのですが、調べてみると、どうやら乗り継ぎ地であるアムステルダムからの便の設定が少ないらしく、乗り継ぎ時間に5時間以上を要する事が分かりました。…しかし逆に、その時間を利用して、アムステルダム市内を観光出来るという事でもあり、自分は喜んでその便に決定したので。そもそも目的がイタリアではなくなっていますが(笑)、これは大正解の決断でもありました。お陰で、今回初訪問となるオランダにも足を運ぶ事が出来ましたし、オランダの魅力を知る切っ掛けにもなったかもしれません。そして、ルート選びの魅力も教えてくれた、KLMに感謝したいくらいでしたね。
さて、KLMオランダ航空の成田出発は10:40。そこには、世界で一番古い航空会社だから、空の青の塗装を使えたと謳う、青色ベースのボーイング747-400M型が待っていました。貨物との混載型機で、座席の後ろの方も貨物スペースになっている珍しい機材ですが、この航空会社では何機も飛んでいる機材でもあります(それだけ貨物の搭載量も多いのでしょう)。
…そして、当初はエコノミークラスで予約していた自分だったのですが、プラス15200円で、エコノミー・コンフォートという1つ上のクラスの座席にアップグレード出来るとの事で、これもHP上で簡単に手配出来てしまうので、今回はこのクラスを利用してみる事にしました。機内食等の機内サービスはエコノミーとほぼ変わりませんが、何といっても座席の大きさが一回りは違い、前の座席とのスペースも広くなっているので、これは12時間を超えるフライトには嬉しい設備でした。ただ、自分は右側の窓側の座席を選んだつもりだったのですが、この機材では、エコノミー・コンフォートの設定場所が、機内の左半分のスペースを使ったものになっており、端は端でも、自分の右側には壁…という状態だったのは迂闊でした(機内右半分がギャレーという設定でした)。席を替えようにも、既に満席となっており、しぶしぶこの位置で12時間を過ごす他ありません。…とは言え、普段より大きめの座席で居心地は非常に快適で、機内食とお酒(オランダといえばビールのハイネケンですね!)と映画を堪能したら(外の景色こそ堪能出来ませんでしたが…笑)、すぐに現地に着いてしまった…という印象でした。これは、15000円の価値は充分にあったという事でしょう。
さて、オランダのアムステルダムに着いたのは、現地時刻の15:05。乗り継ぎのフィレンツェ行きのフライトは20:40発だったので、5時間半の余裕があります。この時間を利用して、市内に出てみない手はありません…。ただ、このアムステルダムのスキポール空港というのは、乗り継ぎに最も適した空港とも言われていて、しかも世界でも常に人気の高い空港でもあるのです。すぐ市内に出るのは勿体無いので、ちょっと空港内散策でもしてみましょう…。何だか、徐々に旅らしくなってきたではありませんか♪
スキポール空港は、ヨーロッパの中でも大空港の1つとして数えられています。ヨーロッパの中の代表的な空港というと、恐らく御三家的にはロンドンのヒースロー空港、パリのシャルル・ド・ゴール空港、フランクフルトのマイン空港となっていて、イギリス、フランス、ドイツの大都市の空港なので当然とも言えそうです。しかし、今回のスキポールも、それらと方を並べる大空港で、オランダという小さな国の割りには、その規模は特筆される程です。
…と言うのは、そもそもこの空港は、乗り継ぎ客を主体にした造りにしているからです。ここを拠点とするKLMもその事は充分承知していて、オランダ自体を行き来する客数は、国の規模からしてそんなに見込めないので、ここを経由すると、色々な場所に行けますよ…というようにアピールをしているのです。実際、自分がそうで、フィレンツェぐらいの小さな都市にある空港ですと、日本から直行便はなく、国際線はヨーロッパ内への便のみ…。こうなると、どこを経由してフィレンツェに向かえば良いか…という事になるわけで、今回の場合、イタリアの都市を経由するより、オランダを経由した方が安かったのです。これは日本発着に限らず、今回は乗り継ぎ時間が結構ありますが、要はフィレンツェ行きの便の2時間ぐらい前に、他の場所からの到着便があれば、皆オランダを経由する事で便利に移動出来る事になり、その為にスキポール空港利用者も多くなっているのです。
乗り継ぎ利用客が多いのには、オランダの位置も関係しています他の大都市であるロンドンやパリですと、ヨーロッパの中では少し西に寄っている感じがします。そう考えると、アジアからヨーロッパへの道筋を見た場合、オランダ経由というのは距離的にもロスが少なく、短い飛行時間で目的地に結べるのです。また、ロンドンやパリの空港は規模が大き過ぎて、乗り継げる選択肢は多いものの、スムーズに乗り継げるかというと、ターミナルが複数あったりして、これまた大変になる事が多いのです(今回の帰路ではパリを経由しましたが、乗り継ぎ時間が1時間半でギリギリでした)。
規模が大きくなると、ターミナルが複数になるのは止むを得ませんが、ここスキポール空港ではワン・ターミナル・コンセプトを掲げており、規模は大きくしているものの、ターミナルは全て1つとしてしており、これは全ての場所に徒歩のみで移動できる事を意味しています。日本からここを経由してヨーロッパ内に入る場合、EU圏なので当空港で入国審査をしますが、これも矢印に沿って歩いて行ければ、迷わず着く事が出来ます。その先が国内線(ヨーロッパ内路線も含む)系のターミナルになっていて、あとは次の便の搭乗口まで向かえば良いだけです。
ちなみにこの空港では、到着客も出発客も、同じターミナル内を共有出来ます。これがある意味で自由さを表していて、例えば成田空港では、到着した客は矢印通りに進むしかなく、出口に強制的に向かわされてしまいます…。しかしここでは、降りた客が空港内のお店で買い物をし、乗り継ぎ客が空港の外に出るのも出ないのも自由なのです。本当に、色々な目的の利用者がここを通過しており、それが空港の人気にも繋がっているのかもしれませんね。
さて、それでは空港の外に出てアムステルダム市内まで行ってみましょう。ここでは、空港の直下にオランダ鉄道(旧オランダ国鉄)の駅が入っており、市内のアムステルダム中央駅までは15分~20分程です。ホームに降りると早速、黄色塗装の車両が行き交っているのが目に飛び込んできました。ここは中間駅でもあるので、列車は停まってはすぐ発車するといったように、なかなか忙しそうな雰囲気です。列車本数は多く、そもそもオランダという国は鉄道密度の高い国でもあるので、ヨーロッパにありがちの電気機関車タイプの車両よりも、電車タイプの車両を多いというのも特徴の1つだそうです(日本で全国的に電車方式での運転が盛んなのは、かつて日本の鉄道省がオランダの電車網を視察した時に、日本にもこの方法が相応しいと思ったからだそうです)。
自分が乗ったのは総2階建ての車両で、DDM型と呼ばれる客車タイプの車両でした。つまりは電気機関車が客車を引っ張るタイプの車両なのですが、デザインが客車と機関車で揃えられており、プッシュプル方式といって、編成の前後に機関車が連結(世界的に多い方式です)されているので、見た目には電車と遜色無い感じではあります。
列車は地下駅のスキポール空港駅を出発すると、すぐに地上に出て、快調に空港を離れていきます。広大な平地を走り抜けていくといった雰囲気で、どこか北海道の景色にも似たような感じでしょうか(ちなみに、緯度的には北海道の宗谷岬を超え、樺太辺りだとか)。その景色も徐々に街並みが現れ、メトロ路線と並行したりして、ドーム型の天井が特徴的なアムステルダム中央駅に到着しました。ホームは5面あり、国の玄関口の駅としては、思ったより規模は小さいなと思いましたが、立派で、そして旅情を掻き立ててくれる駅です。
アムステルダム中央駅の駅舎は煉瓦造りで日本の東京駅に似てて、以前は東京駅がアムステルダム中央駅をモデルにしたと言われていましたが、建築様式の違いから、現在ではほぼ否定されているそうです。…とは言え、これら2つの駅は姉妹駅ともなっていて、やはりお互いに認め合っている感じもしなくはありません(笑)。
それにしても涼しいです。日本や、これから行くイタリアはきっと猛暑なのでしょうけど、ここでの気温はこの時点で19℃くらいになっていて(夕方はもう少し肌寒くなります)、少し長袖が欲しくなるくらいとでも言いましょうか。ただ、日差しが気持ち良いくらい注いでくるので、半袖でも十分という気にもなれます。
では、市内散策に出向いてみましょう。中央駅周辺ですと、徒歩のみでも結構回れそうでしたが、自分としてはやはりトラムに乗ってみたいところです。路線網は16にも及び、環状路線や放射路線が運転される等、アムステルダムでは重要な交通機関の1つでもあります。運賃は OV-Chipkaart という、いわゆる日本の Suica のようなカードを使うのが一般的のようですが、トラムには車掌が乗務していて、そこから1回券(1,6€…約180円)を購入して乗りました(ゾーンの範囲内なら、確か90分間は乗り換え自由)。日本よりは結構スピードが出すようで、路面電車…という感覚よりかは、軽快な電車…という感じなんでしょうね。
トラムでどこへ…という事になりますが、そもそも今回はオランダが観光のメインではないので(笑)、ガイドブック等も持ってきていない状況故、行き当たりばったりしかありません。まあ、それがまた楽しいのですが、とりあえず停留所を3つくらい過ぎた辺りで降り、寄り道しながら中央駅に戻るようなルートをとってみました。
歩いてみると、ヨーロッパ調の街造りに、運河、トラム、所狭し路地に沢山の店が並ぶ等、ある意味で独特な雰囲気があるような感じでした。観光客も恐らく多いでしょう。行き交う人は様々で、広場や教会の前等には常に沢山の人種の人だかりが出来ている感じでした。
歩いている途中に見付けた、フレンチフライの専門店?…フレーバーを幾つか選べ(別料金)、何だか予想以上に美味しかったです。ポテトのレベルが基本的に高いのかもしれません…。
この後も大いに練り歩き、あっという間に3時間くらいは経ってしまいましたね。ただし、これ以上細かく書くと、メインがオランダ旅日記に成りかねないので(笑)、この辺りで空港に戻りましょう。少し治安が良くないとのイメージがありましたが、観光客の多さと、街の雰囲気から察するに、よほど変な場所に行かなければ大丈夫かなという印象でした。
ただ、皆さん御存知の飾り窓地区と、大麻が合法という事に関しては、恐らく昼間は大丈夫でしょうが、夜だと安全の確証は出来ないかもしれないですね…。合法ドラッグが売っているお店は、こちらではコーヒーショップ、ドラッグショップと呼ばれ(普通の喫茶店はカフェ、薬局はドラッグストアです)、街中の至る所に店を構えています(どちらかというと、あまり大通りにはありませんでしたが…)。結構昼間からキマっている人もいたりして(匂いがきついので…笑)危険な感じですが、それもまたアムステルダムの風情だと思えば良いのかもしれません。…とは言え、オランダは非常に合理的主義の国…。大麻や売春を合法とする事で、国が成り立っている…というように考えると、必ずしも治安の悪さに直接結び付けては良くないようにも感じました。
結果的に、何だか楽しそうな街…という印象になったアムステルダム(笑)。そんなに広い街でもないので、また飛行機の乗り継ぎ時間をわざと長くしたりして(笑)来ても良いかな…という感じでした。ちゃんとした観光スポットには今回行かなかったので、また訪問する必要はありそうです。その為には、アムステルダム乗り継ぎをあと5回くらい行えば良い感じでしょうか(笑)。夢は広がります♪
さて、長くなってしまいましたが、改めてスキポール空港に戻り、フィレンツェ行きの飛行機の搭乗口まで向かいます(こちらもスムーズに進めました)。今度乗るのはイタリアのアリタリア航空で、エールフランス・KLMとコードシェアを行っている便でもあります。機材はA319という機体で、日本の航空会社でもポピュラーなA320の短胴型の飛行機です(日本の航空会社はA319は所持していません)。アリタリア航空は、自分が初めてイタリアに行った2002年に使った航空会社で、それ以来の搭乗ともなるので(経営母体が変わってしまいましたが…)、今回フィレンツェへの便で乗れるというのは嬉しい限りでもありました。座席も緑色を基調としており、当然の如くCAが話すのもイタリア語(…と英語)。いよいよイタリアが近付いてきたのを感じます。
アムステルダム出発が20:40という時刻で、更に少々遅れての出発だったものの、太陽はまだ沈む事はなく、ヨーロッパ特有の西日らしい空模様の中で飛行機は離陸していきました。改めて広大なスキポール空港が目に飛び込んできましたが、これもまた良い時間です。やはり飛行機は窓側に限ります(笑)。しかし、身体も疲れていたのでしょう。暫くは窓の外に釘付けという感じでしたが、いつの間にかウトウトと眠ってしまいました…。
気付くと飛行機は降下を始めていました。外も暗くなっており、所々に街明かりが見えてきています。フィレンツェ到着が22:30の予定だったので、流石に真っ暗だとは思いましたが、その街明かりは徐々に明るく見えてきて、街が近付いてきているのを感じます。そして、15分遅れで飛行機はフィレンツエのペレトラ空港(アメリゴ・ヴェスプッチ空港とも呼ばれます)に着陸しました。小さい空港のようで、飛行機も自分が乗ってきたのが最大機種ぐらいでしょうか…。空港の規模からすると、やたら大きく見えたものです。
オランダからの到着なので、空港から出る手続きと言えばもう荷物を受け取るだけです。そういえば5年前にイタリアに到着した際には、ローマの空港でそれを行いましたが、荷物が出てくるまでに30分以上も要するという、少し苦い思い出がありました。大きな空港だからなのか、イタリアというお国柄なのかは分かりませんが、ここはスムーズに通過したいものです。…と、そんな心配もよそに、荷物は一瞬で出てきました。やはり小さな空港の方が、こういった事は難なく進む気がします。
フィレンツェ中心部へはバスも出ていますが(30分毎)、スーツケースもありますし、もうタクシーでホテルまで直接向かってしまう事にしました。流石に疲労が溜まってしまっていて、タクシーを使っても15分程度(深夜帯で、荷物料金も合わせて約25€…約3000円)なので楽と言えば楽なのです。
そうして、無事にホテルへのチェックインは完了。時刻は23:20頃でした。このまま眠ってしまいたいところでしたが、最後の力を振り絞って、どこか開いているレストランへ…。ビールとピザを注文し、やっと到着出来た事に対する自分への労いとさせて頂きました(笑)。明日からはいよいよ、本格的なイタリア旅の始まりです。十分に休んでおきましょう!
まだまだ続きます!
そもそも、この“The Energy Of Silence”は、あまり聴いた事が無い方も多いと思うのですが、それもその筈で、一昨年、昨年と自分のトリオで行かせて頂いた、北海道の伊達に向けて作った曲だからなのです〔自分名義ライブ第41回目、2012 New どさコン!参照〕。一昨年の終わり頃には曲は仕上げるも、トリオでも数える程しか演奏していませんし、トリオ以外での場所でも、サックスの郷原君とのデュオ・ライブでしか演奏していないと思います。
やはり、伊達で弾く事に意味があるのかな…と思っていた部分が強いです。そもそも、その場所を思って作った曲ですから、それ以外の場所で演奏するには、何かしらの関連付けが欲しいところだったのです。そしてその曲が、北海道の翼である Air Do に提供させて貰える事になったというのも、何だか嬉しい話しなのです。
…というのも、この機内オーディオの 6ch のパーソナリティである“くりっぱ”さんこと、栗葉貴代子さんが、昨年の伊達でのライブで司会を務めていて、そこで演奏したこの曲を聴いてくれていて、今回の件を紹介して下さったのです。正に縁が縁を呼んだという感じですが、改めて協力して頂いた方々に感謝したいです。ありがとうございます。
ちなみに、CD音源として残している曲ではないので、いわゆる伊達のライブで録音した音源をそのまま(…とは言え、かなり高品質で録音しています)提供させて頂いています…。それもまた珍しい事例ではないでしょうか(笑)。また、演奏自体は恐らく10分以上やってるんですけど、それだと流石に時間がオーバーしてしまっているので、どこかしらはカットされている…との事でした。御了承下さいませ。
それにしても、Air Do のHPや機内誌でも紹介されているとは言え、出来れば実際にこの自分の耳で聴いて確かめてみたいものです。しかし、それには Air Do に乗らなければならず、なかなか気軽にいかないのが事実かもしれません。何だかんだで Air Do は、自分が北海道に行く時には昔からかなりの頻度で使っている航空会社で(確か1998年12月に運航開始して、次の年の2月には利用しているので…笑)、せっかっくなら、これを機会に乗り試ししてみるのも面白いとは思うのですが…。ひとまずタイミングを窺いたいと思います。…とは言え、期限は4月までですものね…。急がなければ(笑)!
☆ Air Do のHP…http://www.airdo.jp/ap/index.html
前知識無く行ったのですが、東京大神宮は、天照皇大神と豊受大神を主祭神としているので、それ故に東京の伊勢神宮とも呼ばれています。実際、東京における伊勢神宮の遥拝殿として創建されているので、造りも確かに似ています。自分も5年以上前に、本家の伊勢神宮に行った事がありますが〔竹内大輔の写真日記(~2009)、旅日記 16.(伊勢編…2007.9.09~9.11)参照〕、あの時の神々しさが少し甦るようで、まだまだ知らない(自分の中では…)神社が沢山あるなぁ…と思ったものでした。そういえば、伊勢神宮は今年は式年遷宮の年ですよね。機会があれば足を運んでみたいものです。
…と、少し本題から逸脱しましたが、東京大神宮は日本の神前結婚式の創始の場所でもあるらしく、伊勢神宮からの流れもあるので、要は“縁結び”の神様として名高い場所なのです。そう言われてみれば、平日の夕方という時間帯にも関わらず、若い女性の方の参拝者が多く、後に調べてみると、東京で最も恋愛成就の高い神社なのだとか…。そもそも、その目的で来たわけではないので、少々面喰いましたが(笑)、おみくじやお守りが、それに纏わる物が多く、どこを見ても“恋みくじ”や、“結び札”的なものばかり…。自分としては普通のを引きたかったので、それを見付けるのに苦労したものでした(笑)。
…という事で、今回の(普通の)おみくじの結果は、、、
末吉
…でした。まあ、今年の年始の病気の罹り具合からしたら、至極当然の結果のようにも思いましたが、“病”の欄を見てみると、「なおる、信心せよ」の文字が…。成程、もう病になっている事が前提なのですね(笑)。とりあえず自分は、“縁結び守り”や“幸せ小槌”等には目もくれず、堂々と“健康守り”を購入させて頂きました。今年も頑張ります(笑)。
☆東京大神宮のHP…http://www.tokyodaijingu.or.jp/

5月16日(木)