２月２６日（３日目）
　この日はツアー３日目、つまりはライブの最終日となる日でしたが、今までやってきた那覇から少し離れ、北谷（ちゃたん）という場所で演奏する事になっていました。北谷は、那覇から北東に１５ｋｍくらい行った場所で、そこに“北谷アメリカン・ビレッジ”という、元々米軍基地だった跡地を利用して再開発された、都市型リゾートがあるのですが、その地域にあるお店での演奏が、今回の千秋楽を迎える場所となるわけです。
　いよいよ気持ちも新たに…となりますが、そのお店の入り時間は18:00頃となっていて、那覇のホテルを11:00までにチェックアウトをしなければいけない自分達にとっては、時間が有り余り過ぎていました…。加えて、池田君は沖縄が初めてなのですが、那覇市内をまだ観光していません。今夜ライブをやって、今日、そして明日も北谷に泊まる事になっているので、もう那覇には戻ってこない（戻ってきても通過となってしまう…）可能性も十分にあります。そんな状況を考慮しつつ、とりあえずこの日は17:00まで自由行動とし、その後皆で今朝のホテル前に改めて集合、そしてジャンボ・タクシー移動…という事にしておきました。荷物（特にウッドベース）はホテルのフロントに預けておき、まずは池田君と那覇観光に出発です。

　　　　

　…とは言え、お昼ご飯をどこで食べるかは決まっていたので、まずはそれまで、那覇観光のお決まり？とも言える。国際通り＆公設市場を見るに留めておきました。確かに、見て歩くだけでしたら小一時間あれば十分です。気に入ったら、また別の機会に来たら良い…ぐらいの感覚で、冷やかし半分で練り歩きました。

　　　　

　そしてお昼になって、昨日一緒に観光をしたお客さん、そして和丸君と落ち合い、沖縄で最も有名なステーキ・レストランと言える、ジャッキー・ステーキ・ハウスへと足を運ばせました。ここは沖縄がアメリカに統治されていた時代にオープンしたという、創業５０年以上を誇る老舗のお店で、米軍の人はもちろん、地元の人にも愛され続けたレストランであるといいます。店内は昔の沖縄っぽい雰囲気もありつつ、アメリカのダイニング…という雰囲気も持ちつつ…という感じで、何だか不思議な魅力を放っていましたが、遥々遠くから観光客も多くやって来る理由も分かる気はしましたね。
　当然、肉の美味しさは言うまでもありません。メニューの代表はテンダー・ロイン・ステーキと言い、大きさはＬとＭとＳ…の３つに分かれていましたが、池田君と和丸君は、迷わず“Ｌ”を注文していていました。和丸君は若いから大丈夫だとして、池田君は大丈夫なのでしょうか…。以前ブログで、肉とかはあまり食べなくなった…とか言っていたのですが〔竹内大輔の『奢らせて頂きます』１．（池田暢夫編）参照〕。
　結果は、まるで問題無く、全てを平らげていました。何故なら、美味しいから…です（！）。さすがは沖縄の老舗ですね。西仲さんは、沖縄に来たら、必ずと言って良い程こちらのお店に来るらしいですが、その理由も分かる気がしました。お腹一杯になりはしましたが、むしろ元気を貰った！…という感じに近かったですね。

　さて、この満足の気持ちのまま、那覇観光に戻りましょう。那覇観光と言えば、やはり目玉は首里城ではないでしょうか。もちろん自分は行った事はありますが、ここは池田君を是非連れて行かなくてはなりません。そして、ここからは和丸君も参戦？する事になりました。なかなか頼れる案内人を手に入れた感じでしたが（笑）、結局はまた、野郎３人…という事ですね。

　　　　

　せっかくなので、沖縄唯一の鉄道でもある“ゆいレール”に乗って、首里城に向かいましょう。まあ、これが一番便利で早く、ある意味で沖縄らしい事をしている感覚にもなれますしね。誤解を受けずに言っておきますと、自分が敢えて勧めたわけではありませんので（笑）。
　この路線は高架を走るので、基本的に車窓の眺めが良く、それは場所によって刻々と変化していく風景でもあるので、なかなか見てて飽きません。特にハイライトは儀保駅付近からの風景でしょう。ここは、路線が首里の方に向かって、山を駆け上っていく区間にあたり、基本的に高い位置のモノレールの車窓が、更に高い所から那覇市内を見下ろせるような形になっているので、正に目に焼け付けたい風景でもあるのです。まあ、自分は３年前に既に経験済みの風景ではありましたが…〔竹内大輔の写真日記（～２００９）、さばいばる伊藤、沖縄ツアー（2007.2.22～2.26）参照〕（笑）。

　　　　

　ゆいレールの終点、首里駅から、首里城までは徒歩１５分くらいは掛かりますが、これくらいの距離はむしろ歩きたいもので、駅前にたむろしているタクシーの勧誘を無視しつつ、楽しみながら歩いていきました。何気無い風景ではあるのですが、ふとした物を和丸君が教えてくれたりするので、ある意味ディープな観光にもなっているのです♪

　　　　

　そして久々の首里城は、若干工事中（塗り直し）でした…（笑）。それでもやはり、特徴的な赤い正殿は、当時の琉球王国の繁栄を物語らせる程に立派で、沖縄に来た甲斐があったと思わせるに相応しい、堂々たる存在感でした。ただ、前日に今帰仁城を見てしまっているので、そこと比べると、やはり観光地っぽい場所だと思ってしまうのは否めませんでしたが…。

　　　　

　早々と首里城を後にし（笑）、せっかくなので、近くにある玉稜（たまうどぅん）という所も見学してきました。ここは、琉球王国の第二尚氏、つまりは琉球王国を統治していた王家のお墓という事で、世界遺産にも指定されているらしいです。この場所があった事を自分は知りませんでしたが、何となく歩いてたら発見したので行ってみたのです。入口付近は、鬱蒼とした茂みに覆われ、何だか不思議な雰囲気が漂う空間でした。

　　　　

　建物にしても、沖縄最大の破風墓である等、見所的にも興味が尽きない場所ではあったと思うのですが、何だかこの地域を纏う尋常ではない空気感が、どうも長居したくない気分にさせられまして、やはりこちらも早々と後にしてしまいました（笑）。まだまだ不思議な場所が色々とあるのですね…。

　…という事で、ダッシュで廻った感じはありましたが、時間的には丁度良いくらいで、再び那覇の中心部に戻ってきました。和丸君は、明日以降の準備の為に自分のマンションに戻り、池田君と自分は、あと少しだけあったので、商店街等を見て回りました。まあ、お土産探し…という名目でしたが、結果的にはただの撮影大会になっていたのでは…とも思っています（笑）。

　　　　

　さて、そんなこんなで、出発の時間がやってきました。待ち合わせ場所前には既にワゴン車が停まっていて、自分達を待ち構えているようにも見えましたが、この辺りは、沖縄でも時間を守るのだなと（笑）思いつつ、荷物を積み込み、いざ北谷へと向けて車を走らせました。良く考えたら、久々にカルテット・メンバーだけでの移動だったなとも思います…。
　那覇市内を出て、国道５８号線で北東に向かいましたが、丁度夕方のラッシュを迎えていて、途中からはお決まりの渋滞に嵌ってしまいました…。この辺りは、過去に路線バスで移動していた時も渋滞になっていた所で、恐らく恒常的な光景なのでしょう。ただ、車はふと脇道に逸れ、スムーズに進み始めます。さすが、こういう時は、小回りが利くタクシーが頼りになりますね。さて、この後はもう運転手に任せて…というスタンスになってしまったのか、気付くと車の中でぐっすりと眠ってしまいました。

　目を覚ますと、辺りはもう暗くなっています。18:00入りでしたが、既に１５分ぐらいは過ぎておき、まあ仕方ないか…とも思っていたのですが、それよりも、外は雨が降っているではないですか…。せっかくのライブ最終日なのに、天気が悪いというのは残念ですが、その雨はむしろ北谷に近付くにつれて強くなり、丁度到着した時には土砂降り！…という状態でした。

　　　　

　楽器の搬入時に土砂降りというのは運が悪いですが、そもそも遅れての到着だったので、もう時を待っているわけにはいきませんでした…。なんとか店内に運び込み、早速リハーサルを開始させます。ここは Mods というお店で、マスターの方も、和丸君と会うのは久しぶりという感じでした。さすが和丸君、この辺りでの著名度はやはり高いですね！
　…というか、西仲さんにしたって、那覇というよりは、こちらの方が地元に近い感覚なのではないでしょうか。お店がオープンして、お客さんが続々と入ってきていましたが、那覇の寓話の時より、明らかに知り合いが多い感じでしたし（西仲さんの家族もいらしてましたし）、意外にもアットホームな雰囲気が出来上がっていたようにも思ったのです。もしかしたら、本当の意味でのホームグランド的な場所なのかもしれませんね。

　　　　

　この日も、１時間程のステージを２ステージと、たっぷりお届けしました。この３日間の集大成とも言えるライブです。お客さんの表情を窺うに、皆、成長した西仲さんや和丸君の姿を見ようと目を輝かせている感じで、本当に暖かい時間が流れていました。これぞ凱旋ライブ…という感じです。ここで演奏出来る事の幸せを、改めて感じたりもしたものでした。

　　　　

　そして、この日の和丸君の、完璧に１人でやるドラムソロも圧巻でした。途中で、タムタムのヘッドを破いてしまうというアクシデントはあったのですが（笑）、それでもなお妥協はせずに叩き続け、本当に見る人を圧倒していた感じでした。そこからバトンを渡されるように、池田君のベースソロも始まったのですが、この２人だけで、正味１０分弱は演奏していたのではないでしょうか。ツアー中、一緒に行動することで、新たな連帯感が生まれたようでした。
　そんなこんなでたっぷり２時間、そしてアンコールもお届けして、この日のライブは終了、…と同時に、今回のツアーの演奏も全て終わりを迎える事になりました。それこそ、終わってしまえばあっという間でしたが、この３日間は相当濃い時間が流れていたような気がします。自分のＣＤも沢山の方に購入して頂き、今回の沖縄ツアーに持っていった分は、目出度く完売も迎えられました！…もっと持っていけば良かったかな…（笑）。
　この３日間を振り返ってみると、沖縄の風を受け、肌で刺激を吸収し、それを演奏にそのまま反映させていました…。正に沖縄という舞台でしか実現できないツアーであったと共に、これは今後のライブにも確実に生かす事が出来そうです。メンバーの中も深まったようですし、まずは東京に戻ってからのライブ、そして、これからやっていくライブがますます楽しみになりそうですね。そして、それがどんなに久しぶりの時であろうとも、今回のツアーの事を思い出せば、良い演奏が出来る…そんな気もしました。３日間、本当にお疲れ様でした。そして、お客さんも含め関係者の方々、どうもありがとうございました！

　　　　

　それはこの日の打ち上げも、飲んで食べて、盛り上がったというものです。場所を移動しての打ち上げとなったので、時間的に結構遅いスタートとなりましたが、お店側が許す限りギリギリまで居させて頂きました♪そしてやはり自分は飲み過ぎまして、お店が閉まったと同時にホテルに向かおうとしましたが、池田君と和丸君は、もう１軒行ってくる的な意気込みです。流石！…これそツアーですよね（笑）。

　　２月２７日（４日目）
　それは朝５時過ぎ、突然起きました。夜中、昨日から飲み過ぎていた自分は、割りと早い時間に寝てしまったのですが、何故だか夜中にパッと目を覚ましました。まあ、これは早い時間に眠るとよくある事なので、あまり気にせず再び目を閉じていたのですが、その時、突然の大きな揺れが自分の部屋を襲ったのです。
　それは、ぐらぐら…と言うより、ゴォォーと、街全体が唸りを上げているような状態で、一瞬何が起こったのか、自分は全く理解できませんでしたが、それが大きな地震なのだと、ようやく気付き始めました。かなり大きく、横揺れがやたら激しい感じです。いや、揺れている…というより、揺らされている…感覚に近いでしょうか。今回泊まったホテルはユースホステル的な感じの所だったので、お世辞にも頑丈な設備には見えなく、大丈夫か？とも思ったものですが、やがて揺れは治まりました。…暫く呆然としてしまいましたが、随分と長い揺れだったような気がします。辺りはまた静けさを取り戻し、そして自分もいつの間にか寝てしまいました…。

　そして翌朝、やはり今朝のは夢ではなくて（笑）、震度５ぐらいの地震だったのだそうです。実は沖縄本島で、震度５以上の地震というのはなかなか起きなく、今回のは９９年振りの観測になるのだとか…。何というタイミングだと思いましたが、建物も問題ありませんでしたし、皆もとりあえずは無事で良かったです。
　…という事でこの日の予定ですが、この日はツアー前から“オフの日”という設定にしてあり、ライブも全て終わった事ですから、１日中遊んでしまうのは確実です…。しかし、今までの日の昼間も、言うならばオフみたいな過ごし方だったので（笑）、行き当たりばったりにはしない方が無難でしょう。しかも、ここは北谷や美浜という、那覇からは離れた地域です。少しは計画性をもって行動したいところでした。
　そして考えた結果、やはりレンタカーを借りようという事になりました。確かに、この辺りの地域で車無しの移動はなかなか厳しく、しかも効率が悪いです。…という事で、早速レンタカー会社に電話し、何とか１台借りられ（土曜日でしたからね）、またいつもの野郎３人（笑）で、ドライブに繰り出す事にしました。うーん、結局この３人か…。

　　　　

　沖縄でレンタカーを借りたら、早速ファスト・フードでドライブ・スルーをして、お腹を軽く満たしたいものです。早速、沖縄でよく見るＡ＆Ｗに行き、３人分を注文。これまらアメリカの良き時代という雰囲気がして、なかなか良いものでした。車を停めて、ドライブ・イン形式というのも経験しておきたかったですが、今回は時間がタイト？なのでやめておきました。それにしても…開放的な時間を過ごしているなと思います。

　　　　

　まずは北谷から近めの町、コザに行き、和丸君が１０歳ぐらいの時によく出演してたという、メタル系のライブハウス（！）等を歩きで案内されつつ、腹一杯の後の運動をしておきました。この町は自分も何回か訪れているので、なかなか思い出のある場所でもあります。しかし、お店によっては閉めてしまっている所も多く、土曜日なのに何だか寂しい雰囲気があったのは残念でした。いつか盛り上がる日が来ると良いのですが…。

　　　　

　そしてこの後は、恩納（おんな）村にある万座毛という、景勝地として有名な場所に向かいました。ここは結構那覇から離れた場所ですが、やはりレンタカーは心強い存在です。朝方は曇りだった天気も、いつの間にか青く晴れ渡り、隆起サンゴ礁で出来た海岸の絶壁は見事の一言で、確かに絶景と呼ぶに相応しい場所でした。

　　　　

　しかし、本当の絶景はこの先にあるんだ…と、和丸君が指定のコースから外れ、どんどん奥へと進んでいってしまうではありませんか。大丈夫なのかと思いましたが、かなり慣れた身のこなしで、さすが沖縄の空気で生きている人間だとも思ったものです（笑）。

　　　　

　そして、それは確かに絶景でした…。普通の観光コースからでは見れないような、ある意味、人が立ち入るような場所では無い所に、そんなポイントがあったのです。しかし、崖に近い道を上ったり、すぐ下は断崖絶壁…といような場所なので、あまり素直にお勧め出来る所では無い…というのも付け加えておきますが…（笑）。

　　　　

　この後、何となく立ち寄った Honny terrace というカフェ・レストランも、なかなかお洒落で楽しいお店でした。お店の名前にあるように、厳選された沖縄の蜂蜜等を使ったメニューが豊富との事ですが、もちろん沖縄産なのは蜂蜜だけではなく、他の食材にも反映されているという事なので、サラダ等、本当に美味しかったです。そして、ここで自分は、ついに？ビールを頼んでしまったので、運転手候補からは逸脱させて頂きました（笑）。

　　　　

　この後に向かったのは、読谷（よみたん）村にある残破岬でした。ここは、高さ３０ｍくらいの断崖が、約２ｋｍも続いているような地域で、尖った岩場が隆起しているのも特徴的な場所でしょうか。やはり自分達は、景勝地と言われるような場所に向かってしまいますね…。

　　　　

　ここは、そもそも柵みたいなものが無いような場所なので、それこそ奥に行こうと思えばどんどん行けてしまうのですが、ここでも和丸君は妥協を許しません。崖の上に行くのは当たり前？として、崖に沿って下って行く事までしているではないですか！…成程、このスタンスが、あのドラミングを生み出すのでしょう。こんな所で理解してどうするんだという感じですが（笑）、すぐ真下は海だったので、もうサバイバル感がたっぷりでしたね。…いやあ、いい物を見せて貰いました。

　　　　

　もちろん、シャッター・チャンスも逃しません。今回の訪問だけで、一体何枚の写真が撮れたのやら…。確かに、ライブ以外での思い出も、良い物を残したいですからね…。

　　　　

　この日のレンタカーは、時間単位で借りていたので、夕方になって、そろそろ車を返さなければいけない時間になってきました。車を返す所は、北谷の町から２～３ｋｍほど内陸に入った所にありましたが、せっかくなので？そこから歩いて、再度、昨日のアメリカン・ビレッジまで向かってみる事にしました。途中で大雨に降られる等のアクシデントがあったものの（笑）、なかなか楽しい行程だったように思います。ただ、予想以上に時間が掛かったので、さすがに疲れてしまいましたが…。

　　　　

　雨宿りもした結果（途中で雨は止みました）、当のアメリカン・ビレッジに着く頃には日が暮れてしまいました。その代わり、ライトアップされた観覧車が、自分達を出迎えてくれます。…と、誰が言い出したのか、せっかくなので観覧車に乗ってしまおう！…という事になりました。はい、野郎３人で…です（笑）。何だかよく分からない時間の過ごし方…。確かに、観覧車からの夜景は綺麗でしたが、何か間違っているような気が、したような、しなかったような…？

　　　　

　観覧車に乗ってしまえば、後はもう腹ごしらえしかありません。先程、結構な距離を歩いてきたので、もう３人はお腹ペコペコです。どのお店にするかは結構迷ったのですが、結局、自分が５～６年前に初めて沖縄に来た時に、立ち寄った事があるという、アメリカン・ビレッジ内にある居酒屋に行く事にしてしまいました。確か、美味しかった記憶があったのです。もう、お店の雰囲気などは忘れてしまっていて、本当にここに来たのかな？…とも思うくらい、曖昧な提案ではありましたが（笑）、味の方はなかなかで、何とか来た甲斐があった場所にはなりました。…はい、これにて遊びの時間は終了です！

　…とは言え、まだ西仲さんと飲みを交わしていませんでした。場所を昨日の打ち上げで使ったお店に移し、改めて、ツアーお疲れ様の祝杯を挙げさせて頂きました！…また来れると良いな…と、誰もが思いながら、、、

　…ガシャーン！！

　　

　誰かが、お酒のグラスを割りました。あまり、ふざけ過ぎるのも良くないようです（笑）。

　さて、この日は結局どうしたんでしょうか…。確か、自分は途中で寝ちゃって、先に帰るわ…みたいな事になっていたような…。何だかもう、あまり覚えていません。…そんな、夢うつつな４日目の夜だったと思います♪

　　２月２８日（５日目）
　長かったツアーですが、ついに帰りの時を迎えてしまいました。朝起きて、このまま空港に向かい、後は飛行機に乗ったら、何もしなくても東京に着きます。…という行程をとるのは実は自分だけで（笑）、後のメンバーの３人は、この日から和丸君の出身の、阿嘉（あか）島という島に行き、あと２、３日は沖縄に滞在するのです。自分も出来れば行きたかったのですが、次の日から東京で仕事が待っており、それは叶わなかったのです…。
　…とは言え、阿嘉島行きのフェリーというのは那覇市内から出ており、まずは４人でそこまでタクシーをチャーターして行く事にしました。しかし、一昨日、那覇から北谷までチャーターしたジャンボ・タクシーは、若干値段が高いという問題点が抱えてまして、今回は普通のタクシーを“２台”チャーターさせて頂きました（その方が安かったのです）。ジャンボ・タクシーにしているのは、池田君のウッドベースを載せないといけないからだったのですが、池田君曰く、普通のタクシーでも助手席を後ろに倒せば、何とか載せる事が出来るというのです。…成程、色々とツアーでは勉強になりますね。恐らく、今後の西仲さんの沖縄ツアーでは、タクシー２台で…というのが主流になりそうです。

　　

　しかし、この時チャーターしたタクシーに、いざウッドベースを載せようとすると、なんと、助手席が倒れないタイプのタクシーだと言うではないですか！…そんなタクシーがある事自体が知りませんでしたが、これではどうしようもありません。ふと、タクシーの運転手が、後部座席にウッドベースを横に突っ込んで、ネックの部分は窓を開けとくから、そこから出して貰って…と提案するのですが、そんなファンキー過ぎる運び方、出来るわけないでしょうが（笑）。もう悩んでも仕方ないので、１台のタクシーは帰って貰って、他の助手席の倒れるタイプのタクシーを呼んで貰いました。…成程、確かにツアーというのは勉強になります。タクシーを呼ぶ時は、助手席が倒れるかどうかの確認を…（笑）。
　文章にするとこんな感じですが、この時は朝方で、フェリーの時間的に、ゆっくりしているわけにはいかなかったので、本当に焦りました。結果的には、那覇までの道が空いていたので全然余裕だったのですが、西仲さんも大変だったと思います。どうもご苦労様でした。

　那覇市内にある港、“とまりん”という所に着くと、西仲さん達とはお別れとなりました。このまま自分は、いま乗ってきたタクシーで空港に向かってしまうのです。これから阿嘉島へ出発と聞くと羨ましい限りですが、自分の分も、思う存分楽しんできて貰えたらと思いますね。後で感想でも聞いておく事にしましょう（笑）。しかし、５日間なんて本当にあっという間という感じでしたが、空港に向かう道を辿って行くと、尚更そう思ってしまいますね…。もちろん、また訪れたいという気持ちは非常に強く、何とか実現できればと思いますが、一先ずは東京に戻って、目先の事を一生懸命やっていきたいと思います。

　　　　

　…それにしても、阿嘉島行きのフェリーの出発時刻に合わせて出てきてしまった為、空港に着いたのは相当早く、それはまだチェックイン・カウンターも開いてないくらいでした。お陰で、出発ギリギリまで、沖縄の空港…というものを体験出来た気がします（笑）。帰りも、もちろんスカイマークで、東京までは僅か２時間半です！

　皆さん本当に、どうもお疲れ様でした！！

　☆西仲美咲さんのＨＰ…misakinishinaka.com/

　☆池田暢夫のＨＰ…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/

　☆和丸君のＨＰ…oki-zamami.jp/~kazumaru/

　☆那覇 Jazz Live In 寓話のＨＰ…www.ii-okinawa.ne.jp/people/guuwa-jazz/

　☆北谷 Mod's のＨＰ…livehousemods.com/

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