先週レコーディングを行った〔My Trio、2作品目のアルバム・レコーディング 参照〕、自分名義のピアノトリオの2作品目となるCD音源ですが、あれから何度も何度も聴き直しをしております。まだミックス、マスタリングという作業には入っていないので、それまでに細かい音を身体に入れておいて、後の作業の効率化を図る為でもあります。
スピーカーで聴いたり、パソコンで聴いたり、ヘッドホンで聴いたりと様々ですが、環境を変えて聴くのも大事だと思うので、眠る前とか、何かの作業をしている時とか…、現在は常に自分と共にある感じでしょうか(笑)。段々と身体に馴染んでいく感じが分かります。
…さて、今回新しいアルバムに入れる曲をまだ発表していなかったので、ここで順に記していきたいと思います。今回は全7曲と、前回より更に盛り沢山になりました!
1、Scramble
2、La Cantaora
3、Water Lily
4、Fingers Dance
5、Valse Op.34 No.2
6、Hagatna
7、Guernica(リアレンジ・バージョン)
以上です。わりと激しめの曲が多くなっているのですが、本当にその通りで(笑)、その点が前回との大きな差に繋がっているかと思います。自分のピアノも勿論ですが、ベースやドラムのソロ・スペースも今回は多く設けており、正にトリオ・メンバー全員の魅力が詰まっている作品に仕上がっていると言えそうです。全7曲ですが、トータル演奏時間が65分にも及んでいる事もまた、ボリューミーさに拍車をかけています(笑)。
自分も完成が待ち遠しいのですが、皆さんのお手元に届けられるのは7月を予定しています。そう、実は結構タイトなスケジュールでもあるのです(笑)。頑張ります!
お待たせしました、6月のライブスケジュールをお知らせします。最近は地震の影響も落ち着いてきたのか、また忙しい日々になってきた気がしますが、気を引き締めて頑張っていきたいものです。偶然ながら、この月は自分のピアノトリオがゲストとして呼ばれるライブが2本入っており、時間は短いながらも、レコーディング後の自分達の演奏が御披露できればと思います…。それではどうぞ御覧下さい!
22日(水)、24日(金)、28日(火)赤坂 Kuro
1st.…21:00~、2nd.…22:00~、3rd…23:00~、
Charge…詳細不明
Member…(Vo)山崎信子(1日のみ)、(Vo)白石恭子(3日のみ)、
(Vo)折井敦子(9日のみ)、(Vn)Tsukasa(16日、28日のみ)、
(Vo)東野康人(22日のみ)、(As,Vo)加地直子(22日のみ)、
(Vo)沢乃鏡子(24日のみ)、(Sax)かわ島崇文(24日のみ)、
(Key)竹内大輔
6月は、こんなに多くのブッキングになりました!…そして、共演陣もまた豪華な
事になっています。本当に日替わりと言って良いくらい(笑)、メンバーの変化が
激しいですが、これぞ赤坂 Kuro ならではの状況ではないでしょうか。勿論、
やっている音楽も、出演者によって大きく異なるので、まるで別世界のような
ステージが繰り広げられる事でしょう。自分も、そんな変化を楽しみたいです!
●6月2日(木)大久保 Boozy Muse
Open…18:00~、Start…19:40~、
Charge…2500円(テーブル・チャージ、ドリンク別)
Member…(Fl)西仲美咲、(Pf)竹内大輔、(Ds)和丸
フルートの西仲さんの、新たなプロジェクトとして行っているこの“トリオ”。
特徴は何と言ってもベースレスだという事です。しかし、ベースがいない事に
よって生まれる音楽もまた新鮮なもので、それぞれのメンバーが出す音が
前面的に聴こえるほか、よりメンバー同士の関係性が近いものになった気も
します。ここから発信される音楽は、まだ成長の段階にあると言えますが、
だからこそ無限の可能性を秘めているとも言え、正にこれからが楽しみなトリオ
です。西仲さんのオリジナル曲も増えてきた事ですし、今回も見逃せません!
●6月4日(土)北千住 Knock
Open…13:30~、Start…14:00~、自分達の出番は4バンド目、16:05~
Charge…1500円(Free Drink)
Member…(Key)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
珍しい感じですが(笑)、自分のピアノトリオがゲストに呼ばれてのライブとなります。
これは、自分の父親がギター(サイド)として参加している“Rops”というバンドが
企画したライブでありまして、恥ずかしながら、そこに直々にお声が掛かり(笑)、
いつの間にピアノトリオで出演する事になった次第です。当日、何バンドかが
出る予定なので、自分達の演奏時間は40分程となりますが、ピアノトリオでは
普段見られない対バンライブであったり、自分もキーボードを使って演奏する等、
何気に目新しい事が沢山あったりします。一応、父親のリクエストとして(笑)、
ジャズのスタンダード・ナンバーを…と言われましたので、これらも応えつつ、
何曲か自分のオリジナル曲も披露出来ればと思います。どうぞお楽しみに!
●6月5日(日)横浜 Hey-Joe
Open…18:30~、Start…19:30~2ステージ
Charge…予約2500円、当日3000円(共にドリンク別)
Member…≪Generation Gap≫(Ts)上杉雄一、(Ss)副田整歩、
(As)村瀬和広、(Bs)藤田淳之介、(G)寺岡佑、
(Pf,Key)竹内大輔、(B)安達貴史、(Ds)立山秋航
お馴染み、Generation Gap(以下 GG)のライブです。…とは言え、GG は
今年でまだ2回目のライブでもあり(笑)、まだ新鮮味が強いかもしれません。
サックスのゲストとして村瀬和広さん、ベースにはお馴染みの安達貴史君を
迎えつつ、迫力あるライブを展開していきたいと思います!…お待ちしています♪
●6月11日(土)川越 Live Cafe Jammin'
Open…16:00~、Start…16:30~、2ステージ
Member…≪さばいばるいとう UNIT≫(V、G)さばいばるいとう、
(Key)竹内大輔、(Perc)ミキヤ、(B)池田暢夫、(As)副田整歩
≪竹内大輔ピアノトリオ+α≫(Key)竹内大輔、(B)池田暢夫、
(Ds)佐々木俊之、(Perc)ミキヤ、(As)副田整歩
久し振りの、ボーカル・ギターのさばいばるいとうさん企画のライブ・イベントです。
場所は川越にあるお店で、色々なゲスト・ミュージシャンを呼んでのライブになる
ようです。ここでも自分のピアノトリオがゲストとして呼ばれ、しかもジャンベに
ミキヤ、サックスに GG から副田君を迎え入れ、滅多に見られない編成での
ライブが展開されそうなので、なかなか必見かもしれません…。伊藤さんの
ユニットにしても副田君が数曲参加する予定ですし、他にもゲスト・プレイヤーは
多数という事なので、正に盛り沢山です。見たところ、自分はほぼ出ずっぱりに
なる感じなので(笑)、ペースを守って頑張っていきたいと思います!…ところで、
上写真のフライヤーの地図ですが、“丸広”…と書いてあるものの、実際にこの
場所にあるのは“アトレ”で、丸広はもう少し本川越駅寄りにあるので注意です。
また、“プロぺ通り”…とありますが、本物のプロぺ通りは所沢駅前にあり(笑)、
本来は“クレアモール川越”なので注意が必要です!…また、“副田君”とあり
ますが、自分が伊藤さんとメールでやり取りしている時、必ず“副園君”と
表記された文章が来ます…。本番では間違わないように注意して下さい(笑)!
●6月14日(火)鴬谷、東京キネマ倶楽部
Open…17:55~、Start…18:20~、対バンあり、自分達の出番は20:30~
Charge…前売り2500円、当日3000円(共にドリンク別)
Member…(Vo)彬子、(Key)竹内大輔、(G)寺岡佑、(B)相澤卓也、(Ds)Soki
ボーカルの彬子さんの、月1の恒例バンドライブ。今回は鶯谷の東京キネマ倶楽部
にてで、以前のここでのライブ〔彬子ライブ@東京キネマ倶楽部 参照〕と同じく、
“甚坊劇場”というイベントに参加してのライブとなります。このお店は名前からして
特徴的ですが、内装も正にその名の通りという感じで、古き良き時代の雰囲気が
楽しめる空間となっております。今回はギターに、GG でもお馴染みになっている
寺岡佑をゲストとして呼んでみました。初めての組み合わせであり、どんなサウンド
になるのか、今から楽しみです。新曲もやる筈ですので、併せて御期待下さい!
●6月15日(水)、29日(水)西葛西ラウンジ NEST
Start…19:00~2ステージ
Charge…1500円(ドリンク別)
Member…(As)細井寿彦、(Pf)竹内大輔、(B)菊田茂伸、(Ds)田村陽介(15日のみ)
サックスの細井君に誘われ、新しい場所でのライブを敢行します。お店自体も新しく、
店名通りラウンジの雰囲気に身を委ねつつ、ゆったりとジャズが聴ける感じになって
いると思います。15日(水)はカルテットで、29日(水)はドラムレスのトリオで
お送りします。この日は久し振りに?オーソドックスなジャズが聴けそうですね!
●6月18日(土)西麻布 Kie
Open…18:30~、1st.…19:00~、2nd.…20:00~、3rd.…21:00~、
Charge…3000円(1ドリンク付き)、5000円(飲み放題)
Member…(Sax)郷原繁利、(Pf)竹内大輔
サックスの郷原君と、こちらも久し振りのライブです。恐らく今年初でしょう(笑)。
最近はお互いのオリジナル曲を多めにやるプログラムが組まれ、より自分達に
しか生み出せないサウンドを聴かせられるようになっています。今回も新曲が
ありつつ、カバー曲をアレンジしたものもありつつ、盛り沢山です。土曜日という
事で、いつもより1時間早い時間設定になっておりますので、御注意下さい!
●6月19日(日)新中野弁天
Open…16:00~、Start…17:00~、
Charge…3000円(ドリンク別)
Member…(Vo,G)渡部康男、(Vo,G)宇野沢秀樹、(B,Cho)宇野沢芳彰、
(Key)竹内大輔、(Key)平井陽輔、(Ds)今井義頼、
(Cho)野村仰、(Cho)南直幸、(Cho)ラミー
ベースの宇野沢さんに誘われ、結構な大所帯のバンドで出演します。この日の
テーマはズバリ J-Pop!…あの有名な曲や、この有名な曲を、大勢の編成で
カバーします!…ヒントを言いますと、多くの方は宇野沢さん世代の方達なので、
やはりサザンや山下達郎辺りの曲が出てきます。自分も、滅多に演奏する事の
無い曲ばかりなので、有名曲に耳を傾け、懐かしみながら演奏していきましょう!
●6月21日(火)吉祥寺 Meg
Opne…12:00~、Start…19:30~2ステージ
Charge…2000円(+ミニマム・オーダー…1260円)
Member…(Fl)西仲美咲、(Pf)竹内大輔、(Ds)和丸
6月は、西仲さんのこのトリオで、2回ライブを行うという事になります。西仲さん
自身も、これからも追及していきたいトリオ…と、ハッキリ言及していましたので、
今後このスタイルは続いていくのかもしれません。是非参加させて頂きましょう!
出演し慣れている場所だけに、幾分リラックスした自分達を楽しめそうですね♪
●6月23日(木)新百合ヶ丘 Route 66
Open…18:00~、Start…19:25~4ステージ
Charge…男性2000円、女性1500円(共にドリンク別)
Member…(Vo)Na-Key、(Key)竹内大輔
初めてのお店で、久し振りのボーカルの Na-Key(ナオキ)さんとのデュオ・ライブ
になります。ここは普段、オールディーズ(お店の名前から分かりますね…笑)や
ディスコ系のライブを行っている場所なのだそうですが、毎週木曜日(例外も有り)
はアコースティック・ナイトとなっているらしく、デュオでのライブをやらせて頂く
事になりました。曲こそ、洋楽ポップス系の選曲が多いものの、Na-Key さんと演奏
する時は、常に感覚的にならなければいけない部分も多く、そういった意味では
凄く楽しみでもあるのです。この日の曲はどんな展開になるのか…楽しみです!
●6月25日(土)経堂 Crazy Love
Start…20:00~2ステージ
Charge…3000円(ドリンク別)
Member…(Ts)青木秀明、(Pf)竹内大輔、(B)吉木稔、(Ds)大島洋
まさか、この日がまた来るとは思ってもみませんでした(笑)。場所こそ、最近は
またお馴染みになりつつある Crazy Love ですが、このメンバーは、それこそ
自分がジャズのお店で演奏をし始めた時に、よく一緒にやったメンバーでもあるの
です。今から何年前の事か、よく思い出せませんが(笑)、色々と鍛えられた
日々でもありました(演奏、酒、朝までコース…等々…笑)。ある意味で自分の
原点とも言える?この日のライブ…。これを経験せずして、自分は先には進め
ません。何を言っているか分からなくなってきましたが、要は必見だという事です。
…以上、盛り沢山でお送りします!…さて、最近よく聞かれる自分のピアノトリオによる自分名義のライブですが、現在、色々と構想を練っているところです。7月中にライブを行う事にはしているので、もう少ししたら皆さんにお知らせ出来ると思います。それまで、もう少々お待ち下さいませ。…まずは6月のライブという事で、どうぞよろしくお願いします!
先日、ボーカル・ギターの丸本達也さんと、かなり久し振りのライブを行ってきました。場所はいつもの吉祥寺 Manda-la 2 にてですが、ちゃんとしたライブをやるのは昨年の10月13日〔スランチェ!参照〕以来の事だったので、正に半年以上振りのライブという事になりました。流石に本人も緊張していたようで、その緊張感はステージを飛び越え、客席にまで及んでいたそうですが(笑)、2,3曲目辺りからの雰囲気は良くなってきて、ライブを楽しんでいる感じが伝わっていたのではないかと思います。
ステージ上での緊張というのは、色々なものに影響するもので、それはボーカルの場合は歌詞であったり、声の出し具合であったり、意外なところで間違えてしまう等、本当に様々なものなのですが、丸本さんの場合、声に全く影響していなかったのが流石でした。どうやら、この半年もの潜伏期間中?は声を作っていく事に相当な努力を費やしたようで、それが良い方向に表れていったのではないかと思います。勿論、緊張しない方が良いという考えはあるのですが、適度な緊張も必要ですので、ある意味ではバランスを取りながらライブをやっている感じが良かったのではないかと思います。今後にまた期待していきましょう!
さて、やはり“久し振り”から来た緊張だったので、そんな緊張を和らげるには、ライブの頻度を上げていく事が一番の近道…という考えが出てくるのも当然でした。いわゆる、場数を踏むという事ですね。そんな意見に触発されたのか、次回のライブは7月21日(木)に決まり、しかもその次のライブも8月18日(木)に決定してしまいました!…場所はどちらも Manda-la 2 ですが、半年振りの次の、月1ペースのライブという事で、なかなか面白い事になりそうではないですか(笑)。どうぞまたよろしくお願いします!
☆丸本達也さんのブログ…blog.livedoor.jp/waits2/
☆吉祥寺 Manda-la 2 のHP…www.mandala.gr.jp/man2.html
今月22日(日)~24日(火)まで、自分のピアノトリオの2作品目のアルバム作りの為、都内のスタジオ Dede という所でレコーディングを行ってきました。ここは人の紹介で勧められたレコーディング・スタジオですが、かなりジャズに特化されたスタジオであり、聴かせて頂いた音源からも、是非ここで録ってみたいと思わせるに十分な場所でした。
流石に、左上写真のような施設は付いていませんが(これは昼食に行った時の写真です…)、ピアノはスタインウェイ製で、右上写真ように、ベース、ドラムともブースを完全に分けているので、よりクリアなレコーディングが可能となっています。勿論、部屋こそ別ですが、前作と同様に皆で一斉に音を出して録っているので、演奏の臨場感は失われていない筈です。これは実際に聴いて確かめて頂きたいところです!
ベース、ドラムのメンバーは、御存知のこの2人、池田暢夫、佐々木俊之でございます。今回の作品は前作に比べて、この2人のプレイもかなり表に出てきていますので、より三位一体感が増した演奏が楽しめるのではないかと思っています。これも、実際に聴いて確かめて頂きたいところですね!
…そしてピアノは、、、
……。
……。
…間違えました。
今回、より激しい感じで弾いております(笑)、竹内大輔です。…やはり、実際に聴いて確かめて頂いて、、…と、先程から同じ事を何回も言っていますが(笑)、それ程、前作とは異なるアプローチに仕上がっているのは確かなのです。
今後は、レコ発ライブも含め、幾つかのライブを敢行する予定なので、新作アルバムも含め、どうぞ今後に期待していって下さい。まだアルバムは仕上がる前の段階なので何とも言えないですが、面白い作品になりそうな手応えを感じております。まずは暫くの時間を下さいませ!
…ひとまず、メンバーの皆様、スタジオのスタッフの皆様、お疲れ様でした!
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のHP…www.toshiyuki-sasaki.com/
☆池袋 Studio Dede のHP…www.studiodede.com/
ERNESTO-CIELO は御存知の通りバイオリンがメインのインスト・バンドですが、それが突然ボーカルが入るライブになって、曲も殆どが RayKay さんのオリジナル曲をやったので、もしかしたらお客さんも困惑したかもしれません。…それでも楽しいひと時を過ごせたのは、やはりお客さんも含めた皆さんの、暖かい雰囲気によるものが大きく、改めて音楽の楽しさを感じた一夜でもありました。
今回も2マン形式で、お相手は前回ライブ〔中目黒楽屋、初出演! 参照〕に引き続き、尺八の三重奏で聴かせてくれるバンドでした。今回は“背に雨”というバンド名を引っ提げての登場で、その代表曲である“背に雨”という曲も披露してくれ、何ともオリジナル性のある世界感に、見事に打ちのめされてしまいました…。音楽的にも好きですし、しかもアンサンブル的にも、色々と勉強になるところが多いのです。今後が更に楽しみだと思います。
そして自分達ですが、今回、インスト1曲、ボーカル4曲という構成で、2ステージで行いました。つまり歌入りは合計で8曲演奏したわけですが、その内6曲は RayKay さんのオリジナル曲で、自分やドラムの吉川君は初めて演奏する曲ばかり…。事前のリハーサルは、ライブ当日のお店で1時間くらいしか取れなかったので、なかなかスリリングな気持ちをもってのライブにはなりましたが(笑)、頭に入りやすい曲が多かったので弾きやすく、ノリも出せる事が出来たので良かったと思います。今回、メンバーだけを見ると、バイオリンの Tsumuzi 君がボーカルの RayKay さんに変わっただけなのですが、こうも雰囲気は変わるものだと感じたものでした…。確かにフロントの立場にいる人なので、それは当然なのかもしれませんが、今回のような機会も少ないので、そういった変化を楽しめたライブでもありましたね。
実は今回、Tsumuzi 君が欠席する事になって、ライブもまずキャンセルだろうな…と思っていたのですが、急遽こういったライブが実現出来た事には、本当に有難く思っています。そして何より、聴いて頂いたお客さんに本当に感謝でした。どうもありがとうございました!…改めて、バンドの皆様も、どうもお疲れ様でした!
☆中目黒楽屋のHP…www.rakuya.net/
☆RayKay さんのHP…raykay.org/
ほぼ前回の記事との合わせ技とも言える(笑)今回の旅日記はズバリ、鉄道で仙台を往復した行程を書かせて頂きます。行きは在来線のみで、そして帰りは念願の新幹線“はやぶさ”で、一気にその行程をこなしてきました。3月の大地震により鉄道は寸断され、東北新幹線が全通したのが4月の29日…。だからこそ今回の企画は実現したと言っても過言ではないのですが、鉄道の有難味を再確認させてくれる旅になったとも思いました。基本、今回は鉄道に乗ったままだったので(笑)簡単ではありますが、順に振り返ってみたいと思います。
●往路
5月16日を出発と決めたこの日、仙台駅には18:00頃に着くように行程を立てていました。使用路線は、先程も行ったように新幹線を使わずに在来線を使い、ずっと東北本線1本のみという行程です(笑)。…勿論、乗り換えは何度か必要で、今回の場合は、池袋起点で考えますと、宇都宮駅、黒磯駅、郡山駅、福島駅の4ヶ所の駅での乗り換えが必要になりましたが、これで掛かる時間は、大体7時間ぐらいという計算でした。これを、遅いとみるか早いとみるかは自由ですが、安さ重視で考えると、そんなに有り得ない選択でもないと思う自分がいたものでした。
池袋駅から乗ったのは湘南新宿ラインからの電車で、この先の合計の乗車時間が長くなる事を考慮し、思い切ってグリーン車から始めてみました。プラス950円が掛かりますが、居心地の良さで言えば新幹線とほぼ変わらない感じなので、こんな時?は進んで使ってみたいものです。勿論、新幹線のような所要時間の早さという武器は無いのですが、その居心地の良さで言えば、あっという間に時間が経ってしまうように感じさせるのは、時間と豪華さとは言え、似たような魅力なのかもしれません。
宇都宮駅までは優雅に過ごし、後はひたすら普通車の鈍行列車の旅になります(笑)。宇都宮駅から黒磯駅までは、211系という車両の5両編成で、ロングシート(左下写真参照)だったのが玉に瑕ですが、かなり空いている車内は、のんびりと過ごすのに打って付けの雰囲気を提供してくれたものでした。
そして黒磯駅に着いて、この日2回目の乗り換えとなります。この駅は特徴的で、電化方式が直流から交流に代わる駅でもあるので、この駅を通して運転する鈍行列車は一切無く、乗り換えが必ず必要となる駅でもあります…。車両も一変し、ここまでは首都圏で使われる車両だったのですが、ここから先は仙台を中心とする東北圏の車両となり、昔で言えば、ここまでが“電車”、ここからが“汽車”でした。
今でこそ、どちらも近代的な車両となりましたが、東京から東北本線の鈍行に乗って黒磯駅で降りると、ついに関東から離れたな…と、毎回思わせてくれた駅でもありました。これはそのまま旅情にも繋がり、遠くに来たと思わせる重要な役割は、今も変わらず健在な気はしましたね。この先は、栃木県と福島県の県境に跨るので特に乗客は少なく、2両編成にも関わらず、列車は1両に10人くらいしか乗っていませんでした。
暫くは空いた車内が続きましたが、郡山駅に近づくにつれ、多くの高校生達が乗ってきたのには驚きました。地方の路線の昼過ぎでよく目にする光景で、路線の主な乗客は高校生なのだと理解する瞬間でもあります。列車の本数がそう多いわけでもないので、皆、1列車に集中するんですよね…。車内はいきなり満員状態となり、それは郡山駅まで続いたものでした。
それは、この次に乗った郡山駅~福島駅間の列車もそうで、こちらは4両編成で、乗客も盛んに乗り降りがあった感じでしたが、福島大学の最寄駅である金谷川駅からは、やはり車内は学生で埋め尽くされるような形となり、時間帯によって(列車にもよって?)随分印象の異なる車内になるのだろうな…と、改めて思わせてくれる車内風景でもありましたね。やはり、こういった変化は、在来線だからこそだと思います。
さて、福島県に入ると、ブルーシートを被せてある(一部であったり、全体であったり)住宅が結構目に入るようになってきました。地震の被害によるものである事は明確で、中には全壊してしまった家が、未だそのまま残っている…という状況も目にしてしまい、流石に背筋にゾッとしたものを感じたものでした。
今回、少し時間に余裕をもって移動してきたのですが、福島駅まで順調に到達する事が出来たので、電車を1本見送り、少し福島の街を散策してみる事にしました。福島県は全体的に風評被害を被ってしまった県でもありますが、見たところ、福島駅前は普段通りの感じと言って間違い無いでしょう。普段通りにお店はやってましたし、普段通りに学生達は駅前で待ち合わせをし、マクドナルド等に群がっていきました。勿論、まだ見えてこない部分も多いのだと思いますが、小一時間歩いた程度では、本当に言われなければ分からないくらいだと思います。どこか安心する事が出来た福島駅前でもありました。
ここまでくるとラスト・スパートです。福島駅から出る列車は仙台駅行きで、どうやら順調に仙台駅に着く事は出来そうでした。仙台駅に着いたのは18:00頃と、夕ラッシュ時の時間帯でしたが、乗客も多く、エスカレーター等も殆どの場所で動いていたので(こちらは東北電力ですからね…)、見た目の活気で言えば、東京を超えている部分もあるかもしれません。
ただし、修復中の仙台駅駅舎や、まだ鉄道が通っていない石巻市へのバスに、凄い乗客の列が出来ている等、やはり地震の渦中にある街である事は確実で、道路にしても、たまに隆起している部分もあったりして、まだまだ予断は許されない状態である事にも気付かされました。ただ、人々が元気に見えるのは自分の気のせいだったでしょうか…。仙台市は、地震で大きな打撃を受けた都市の1つでもありますが、人々はどこか希望を見出そうとしている生活を送っている…。そんな事が何故か感じられた瞬間でもありました。そして、それは東京の人達が思っている以上に仙台等に学ぶべき事が多いようにも感じたものでした。…そんな事を思いつつ、前回のブログ〔竹内大輔の『奢らせて頂きます!』9.(永井健編)参照〕に繋がっていくわけです。
●復路
あっという間の復路ですが、これは事前に予告したように、念願の新幹線“はやぶさ”に乗る事にしていました。“はやぶさ”は、3月5日に営業運転を始めるものの、3月11日の大地震で全面運休(…というか新幹線自体が全線でストップ)。その後、部分開通はなされるものの、運転が再開されたのは、東北新幹線全面復旧の4月29日の事でした。しかし、当面は東京駅~新青森駅間1往復、東京駅~仙台駅間1往復の、1日合計2往復のみの運転となっており、基本的には朝か夜かの運転となっています。
今回自分が目を付けた?のは、仙台駅始発の東京駅行き“はやぶさ”号でした。…と言うのも、前から言っているように自分は“グランクラス”という車両に乗りたくて、これは1編成に18席しか用意されていないのでチケットの獲得競争が厳しく、早朝6:26発という部分もありますが、新青森駅から出ている列車よりは競争率が低いと感じたのです。そして、そのチケットは無事入手しまして、流石に当日は満席となっていましたが、ついに“はやぶさ”との対面が実現出来る事になったのです。
仙台では永井健宅に泊まらせて頂き(正直、仙台市内のホテルは、その殆どの部屋が埋まっていて、予約出来るどころではなかったのです…)、それこそ朝の5時台には別れを告げ(笑)、仙台駅には6:10頃に到着しました。そして、新幹線ホームに上がると…当駅始発列車という事もあって、もう“はやぶさ”は入線を果たしていました。
今回で間近に見るのは初めてでしたが、このフォルムのインパクトさはどうでしょうか。緑色基調の塗装というのも、最近の新幹線では珍しいですが、そこに駆け抜けるピンクの細いラインが何とも鮮やかに見えます。そして、やはり先頭車両のノーズの長さは相当なものです…。このフォルムで、将来は日本最高営業速度の320km/時運転(まだ2,3年は時間が掛かる予定ですが…)を目指しており、その期待が掛かります。
まだまだこの車両、E5系は珍しいせいか、乗客の格好の被写体となっています。観光客は勿論の事ですが、スーツに身を包んだビジネスマンのような方まで携帯電話のカメラに収めていたのは微笑ましい光景でした。本当に皆の人気者で、何だか東北の代表選手のような車両…という印象も受けましたね。
そして、列車は定刻通りに発車しました。自分はグランクラス車両に身を委ねましたが、確かにこれまでの車内とは一線を画すもので、今までのグリーン車の雰囲気というよりは、飛行機のビジネスやファーストクラスのようなものを感じたくらいでした。
座席は大きく、新幹線では珍しい1人掛けのタイプがある事も特筆出来ます。リクライニングも相当なもので、しかもシェル・ベット状になっているので、後ろの席に座席が倒れてくるような事もありません。これはハッキリ言って、寝れてしまいますね(笑)。
そして、発車してから暫くすると、グランクラス専用のアテンダントの方からの挨拶があり、後に飲み物や軽食のサービスがある事も告げていきます。おしぼりを配る時も、1人1人に語りかけるように配っており、確かに“電車”というよりは“飛行機”に近いサービスのように思ったものです。軽食に関しては1人1品(和か洋か選べます)ですが、飲み物は何と、飲み放題です。しかも東北の地酒やワイン等、その種類は豊富なので、頑張れば料金の元を取れてしまうのではないかと思ってしまうくらいです(笑)。現に、自分の前の方に座っていた老夫婦は、東京駅に着くまで7,8回はお酒を注文していました。…流石です(笑)。
車両はまだ新車独特の匂いが漂っていて心地良いですが、あまりスピードを上げて運転していない事に気付きました。これは事実で、まだ東北新幹線は復旧して間もないので、暫くは徐行運転を行っているのです。基本は200km/時前後くらいなと思いましたが、区間によっては更にスピードを落とすところもあり、“はやぶさ”の本領はまだ発揮出来ていない感じでした。これによって、東京駅までは普段より20分~30分くらいは時間が掛かってしまうダイヤになっているのですが、これは見方を変えれば、いつもより長めにグランクラスを楽しめる…という事でもあります。凄く前向きな考えですが(笑)、強ち間違った考えでもないような気はします。
車窓では、相変わらずブルーシートを被せた家が多く目に入ります。新幹線自体も速度を落として走っているので、よりゆっくり見れてしまうのです。こうしてグランクラスを楽しんでいる状況から見るのは複雑でもありましたが、新幹線が走る事で、地域が活性化されるのは事実で、全く無関係な位置にはいないと確信をしたものでした。福島県を抜けて栃木県に入ると、何となくそういった家屋も少なくなってきたような気はしましたが、それでも“はやぶさ”は坦々と走行していきます。しかし、それが新幹線の重要な役目のようにも思ったりしました。
宇都宮駅を過ぎ、今回唯一の停車駅である大宮駅を過ぎ、8:32、本来の“はやぶさ”より30分くらいは遅い到達ですが、臨時ダイヤ上では“定刻通り”に東京駅に到着しました。この駅でも当然の如く“はやぶさ”は人気者で、本当に色々な方がカメラを向けています。この列車は、このまま折り返して、新青森駅行きの“はやぶさ”となり、東京駅には12分間しか顔を見せないので、皆カメラに収めるにも時間との戦いになっているのです(笑)。
こうして、自分の初めての“はやぶさ”乗車は終わりを告げました。思ったよりも長く楽しめ、身体的にも気持ち的にも大満足の時間でした。そして、こうして仙台を出発して、東京に着いて皆の注目の的になっている“はやぶさ”の姿を見ると、現在の東北という状況の中において、元気を与えてくれる牽引役にもなっているような気がして、とても熱いものを感じました。
現在、“はやぶさ”は徐行運転を行っていて、結果、他の列車とも同じ速度になっているので、当面は“はやて”や“やまびこ”と同じ料金設定になっています。そして例のグランクラスですが、仙台駅~東京駅間では9000円と結構高額なものの、その内の5000円が義援金として寄付されるそうです。当面の予約状況を見たろころ、現在は結構落ち着いてきており、日にちを選べるなら、そんなに苦労無く予約でも出来ると思います。今こそ、グランクラスの体験を勧めたいものですね!
東北新幹線の全面復旧により、今回の企画は成り立ちましたが、自分が想像する以上に、被災地の方々からの期待も大きいと思います。東京~東北の移動は容易になり、今以上に多くの人達が往来を重ねる事でしょう。そして、新幹線が全面復旧する事によって与えられる“安心感”というのも、無視出来ないものだと思いました。最後に、東北新幹線が全線で運転を再開した時の、広告の一文を紹介して終わりたいと思います。とても自分が共感出来る一文です。
一日も早く、レールをつなぐ。
街と町をつなぐ。
人と人をつなぐ。
鉄道にできることは、それしかないけれど。
つながれば、きっと誰かの力になる。
つながれば、きっとこの国は元気になる。
私たちはそう信じています。
☆JR東日本のHP…www.jreast.co.jp/
今回の『奢らせて頂きます』は、3月の大地震が起きて、この企画に絶対出て貰おうと確信をさせてくれた、ボーカルの永井健を取り上げます。何故かというと、彼は現在実家の仙台近郊に住んでいて、地震発生時は石巻にいたからです。勿論、理由はそれだけではなく、まず自分は彼に3年以上会っていません(電話で1回くらい話した気もしますが…)。東京にいなく、仙台にいるのですから当然とも言えますが、どちらかと言うと、連絡し辛かったというのが正直なところでしょうか…。
3年前までは、それこそ何回か一緒に、ライブやらツアーやらを行っていましたが、彼は突然表舞台から姿を消してしまいます…。そこから先は自分もよく知りませんでしたが、ある時また突然 Twitter 等も始めており、理学療法士の資格を取る為に専門学校に通っていると書かれていました。この事は、例の唯一の1回の電話で自分は知っていましたが、永井本人発信で言い始めたので驚いたものでした。そして地震発生時の石巻も、その研修で行っていた場所だったのだそうです。
彼の安否は Twitter で確認出来たので大丈夫だったのですが、何だか聞きたい事が山のように増え、そして顔も暫く見ていなかったので、今回は思い切って仙台まで足を運んできてしまいました。自分にとってはミュージシャン仲間である前に、同じ大学の軽音楽部の先輩・後輩(歳は同じですが…笑)という仲である永井健。果たして、どんな話しになるのやら…。
●日時…2011年5月16日 ●場所…旭ヶ丘(仙台) ●お店…ITALIAN T's
-----録音する前に-----
永井(以下、水色で表示)「3年前は…、ホントに…迷惑を掛けまして…。」
竹内(以下、緑で表示)「え、何?…いきなり?…まだ録音ボタン押してないよ。」
「いや、ここは録らなくていいでしょ!」
「駄目です。今のところも書きます。」
「えー…!?」
「まあいいや、込み入った話しは後にしよう…。」
-----とりあえず乾杯をして…-----
竹内「じゃあ、よろしくお願いします!」
永井「よろしくお願いします…。んんん、なんか凄い絵だ…。」
「来る途中の車内でも、何度ビールを飲みたくなった事か…(笑)。」
「今日、何で来たの?」
「電車。…在来線でだけどね(笑)。」
「ははは、馬鹿だこの人!…俺、てっきり“はやぶさ”で来るかと思った。」
「それは帰りで乗ろうと思って。…で、家に泊めて貰えるのに悪いんだけど、
明日、凄く早い電車で帰らなければいけなくてさ…。」
「ええっ!?…そうなんだ。何時?」
「お母さんとも久し振りになのに悪いんだけど、、、」
「ん?」
「朝の6時何分とか…(笑)。」
「ははは、何してんだ(笑)!」
「今、“はやぶさ”って、上下2本ずつしか無いんだわ。朝のそれに乗れないと、
確か次は夕方の18:00辺りとかになっちゃってさ…。明日用事が出来ちゃって…。」
「あ~…、まあ、“はやぶさ”も乗りたいしね。」
「それはそれとして、実家は大丈夫だったの?」
「家はねー、やっぱこう…、物がどさどさ崩れたり、本棚がグワーって倒れたり…、
しかも本棚のつっかえ棒…あるじゃん、転倒防止の。あれが、壁を…ベコッ!て(笑)!」
「えー、そんな事あんの?」
「いやいや、そんな事あんの?…って事が、今回3件くらい起きてるよ。」
「そうなんだ。」
「うち、システム・キッチンあるじゃん。アイランド型の。あれが島ごと動いた(笑)。」
「ど-いう事?」
「あれが5cm…、ズッ!って。」
「へー…、あれ動くのかね…。」
「あと、電子レンジと炊飯ジャーが、同じところに重ねて
置いてるんだけど、あれが5mぐらい先の所に落っこちてた…。」
「うわー、すげえな…。うちなんか、ピアノの上に載せてた楽譜がチラって…(笑)。」
「いや、うちはピアノごと動いたからね…。」
「なんか電車に乗ってて、こっちに近付くにつれて、
ブルー・シートを被せてある家が目に付いてきてさ…。」
「あーあーあー…。瓦があれ、落ちるんだよね。」
「鈍行列車に乗ってるからさ…、徐々に徐々に増えてくるような気がして…。」
「如実だね…。」
「途中、郡山の手前だったかな…。電車の窓越しに、
全壊したままの一軒家とかまだあってさ。流石にゾッとした…。」
「俺、石巻に居たから…。そこから3日間は孤立して出られなかったんだけど、
その後、帰る時に、まだ周りが片付けられて無いから、車が道の脇に
2台とか積み重なっていて…。こんな事が起きるか?…って。
しかも乗っていった車が津波に浸かって駄目になっちゃったし…。」
「あれ、免許持ってたの、あんた。」
「持ってますよ!」
「全然、イメージが湧かないなあ…(笑)。」
「いや、しかし…、まさかね…、俺がこのシリーズに出る日が来るとは思わなかった。」
「あ、そう?」
「東京と仙台だしね。」
「いや、地震が来た時、ピンと来るものはあったんだけど(笑)。」
「成程ね(笑)。…あははは!…話しを聞くならこいつだと。」
「ホラ、それで3月は女性の回だったからさ…。じゃあ5月だと(笑)。」
「5月だと(笑)、あっはっはっは!」
「シンプル♪」
「いやー、だって、一昨日だっけ、3日前?…電話来た時…、笑ったもんね(笑)。」
「はは、笑ってたね(笑)。」
「ウソだろ?…って(笑)…。すっげー笑ったよ。
その時ちょっと体調悪かったけど、良くなったもん(笑)。」
「まあ、そんなもんでしょ(笑)。だって、1ヶ月前とかに電話してさ、
じゃあ、5月の何日とか空けといて…とか、何かねぇ…。」
「いやー、良かったよ、ホント。実は今月の終わり頃から
実習で、八戸に2ヶ月、行きっ放しなんだよね。」
「あ、そうなの?…おぉ~~…。
アブね、八戸に行かされるところだった(笑)。」
「はははは!…そうそう(笑)。アブね~アブね~。」
「交通費も倍くらい掛かっちゃうしな…。」
「まあ…、でも、八戸だと若干実習中だから…、ちょっとキツかったかもだけどね。」
「そっか~、じゃあホント良い時に…。今月、俺が暇で良かった(笑)。」
「東北に旅に…(笑)、滞在時間、何時間すか(笑)?」
「えーっと…、12時間ぐらいかね(笑)。まあ、よくある話しです。」
-----音楽の話しでも…-----
竹内「永井って、どんな音楽が好きなんだっけ?」
永井「えっ、元々?」
「俺のイメージだと、ダニー・ハサウェイとか、スティービー・ワンダーとか…、
その辺りが好きなのかな?…って言うか、その辺りを聴いて育ったのかな?って。」
「うん、その辺りは…大好き。
まあ、久保田利伸が最初好きになって、、、」
「あ、そうか!…それは分かるなあ…。フェイクとか声とか…凄いもんなあ…。」
「そう、凄いんですよ。そして歳をとっていくと共に凄くなってきてる。
…で、あの人のバックグランドを、掘り下げていってたと言うか…。」
「成程。」
「まあ、そこまで深く掘れなかったんだけど…(笑)、言うても…。」
「まあまあ(笑)。」
「…で、その頃他に聴いていたのが、スティービーとダニー・ハサウェイと…、
あと90年代のR&Bと、ヒップホップとか…。」
「え、それ聴いてたのって、いつ頃?…大学生とか?」
「いや、中2だね。」
「中2~!?…おい、どんな中学生だよ。」
「まあ、まあ、まあ周りの奴と音楽の話しが合わない(笑)。」
「そりゃそうだよ、俺、中2って言ったら…FFやってたし(笑)。」
「あっはははは!…いや、俺もやってたよ(笑)。」
「スティービーはまだしも、ダニー・ハサウェイなんて、名前すら知らなかったよなぁ…。」
「久保田利伸が気になっている音楽を見付けると、レコード屋に探しに
行ってたりして、でも、なかなか無かったりするから…。まだブラックが充実して
なかったんだと思う。…で、ケーブル・テレビとかで、ブラック・ミュージックの
番組を見てて、そしてCDでは黒人のしか買わない…みたいな(笑)。」
「それは…確かに…、話しが合う人はちょっと…(笑)。」
「はははは、そうそう(笑)。でも、高校生ぐらいに、ちょっと
妥協してきた。ニルヴァーナとかも…歌う…みたいな(笑)。」
「そう言えばお前、高校の時、何かやってたんだっけ?」
「ああ、あの…、ティーンズっていう、ヤマハのコンテストで…、10代で出れるっていう。」
「それそれ。」
「でもあの時は…、スティービーを歌ってたりしてたよ。カラオケで。」
「へー、あの時は何を歌ってたのかね。」
「あのね、“Stay Gold”っていう…」
「マジか!?…バラードじゃないですか(笑)。」
「あれね、アウトロ長いじゃん。」
「長いね。」
「たぶん、俺すっとフェイクしてた(笑)。」
「あー、生意気な奴だな~(笑)。」
「たぶんヤマハのスタッフの人も引いてたと思う(笑)。」
「そうね(笑)。もっと、皆がよく知っているやつを!…とかね。」
「周りでは安室奈美恵とか歌っているのにさ(笑)。」
「ははは、1人だけ“Stay Gold”!」
「…(笑)。」
「…永井、なんか最近、ライブやってなかった?」
「やってたよ…、ははは(笑)。」
「あれは…、どういう…(笑)。最初見た時…、あれ?…みたいな。」
「なんか、バンドをやらなくなってから、まあ、声が…、高い音が
出なくなったって事もあって、もう人前で歌う事は無いんだなあって
思ってたんだけど、でも、何かの切っ掛けで…。」
「ふんふん。」
「ボーカリストってさ、キーを下げるのを嫌がったりするじゃん。」
「あ~…、」
「なるべく元のキーで歌いたいっていうかさ…。なんか、キーを低くする事に
抵抗を感じる…。そういう人って、結構いると思うんだけどさ。」
「…うーん、そうかねぇ。…俺、あまり永井ぐらいの歳のボーカルの人とやってない
からなぁ…。たぶんそれ、あと10年ぐらいすれば吹っ切れるよ(笑)。」
「ははは、そうそう。…それで、吹っ切ったの。」
「ああ、そうか。」
「そう…、高かったら、下げて歌えば良いじゃん…って。」
「いや、ホントそうだよ。ボーカルの好きなように下げれば良いのですよ。」
「そう、そういう考えになったら、…自分でも歌いたいな…と。」
「ふーん。また勝手な…。」
「それで、伴奏をしてくれる人を探すのも難しかったし、
そこで、今までずっと手を付けてこなかった弾き語りを…、」
「…は?…弾き語りしてんの?」
「?…そうだよ。」
「マジで?」
「はははは(笑)。」
「えっ、ジャラーン…の方?…ギター?」
「そう。」
「そうか…、良かった。ピアノの弾き語りとかしてたら殴るところだった。」
「はははは、何で殴るんすか、何で殴るんすか(笑)。」
「いや…、ムカつくから(笑)。」
「いやいや、辞めて下さい…!」
「そうかー、ギターで良かったなあ…。あれ、でも歌作る時って、
ピアノで作ってなかったっけ?…大学の音楽練習室で。」
「はははは(笑)、作ってた…、作ってたね。」
「何やってるんだろ、こいつ…って思ってた(笑)。
ここは個人練習室かって!…しかもビブラートばかり聴こえるし。」
「やめてくれ(笑)。」
「タイトルも汚くて読めないし…。」
「それは悪かったと思う(笑)。」
「あの筆圧の薄さはな~(笑)…。譜面コピーの回数にも限度が出てきそうだ。」
「弾き語りの時とか、今でも読めない時があります(笑)。」
「駄目じゃん(笑)。…で、弾き語りでは何を歌ってんの?」
「なんか、あれから低い声のボーカリストも好きになってきたから…、
ナット・キング・コールとか…。“It's Only A Paper Moon”とか…(笑)。」
「ええ~!?…また随分遡ったな…。“Stay Gold”から。」
「そうそう、“Love”とか。」
「ホントに遡ってるな…(笑)。」
「あとまあ、普通に“Desperado”とか…。でも、キーをEにしてやっと…。」
「変えるほど、キー高い曲だっけ?…トップが出ないの?」
「出ないねえ。あと、スティービーだと“A Place In The Sun”とか。」
「簡単なやつね。」
「“Lately”は…ギター弾き語りだと…ちょっとねえ。」
「確かに難しそう…(笑)。そう言えば昔、一緒に演奏した事あるよな。」
「ははは、あるある。」
「あれ、たぶん俺の人生初の“Lately”演奏だったと思うよ(笑)。
今でこそ、何10回以上は弾いてるけど…。」
「今でこそお馴染み…ね。」
「しかし弾き語りとは思わなかったなあ…。」
「そうそうそう。それで、泉中央って駅、あるじゃん。」
「ああ、地下鉄の終点のでしょ?」
「そう、そこのバスターミナルみたいな所で、毎週木曜日とかに…、」
「えっ!?」
「あ、今はやってないよ。去年の今頃とかは…やってた。」
「ストリートじゃん。」
「まあ、ストリートって言うか…。練習しにストリートに行ってたと言うか…。」
「あー、成程ね。」
「…で、たまに聴いてくれる人が…、いたりいなかったり(笑)。」
「ふーん、まったく…、何をしてるんだか…。
…って言うか、何をしてたの?今まで。」
「…えっ、ちゃんと専門学校に行って、勉強してますよ…。」
「いつから?」
「2009年度…ですね。」
「2年前…か。まあ、勉強してますって言われたら、『はぁ~』としか言えないけど…。
ねえ、やっぱそう言うのって、親の影響もあったりするの?」
「うん、まあ。勧めてくれたのは親だからね…。親がそういうところの、
リハビリルームのリハビリテーション科っていうところにいて、
お医者さんとして働いていて、そこに理学療法士の人もいたらしいから…。
自分が医者になるのは年齢的にキツいから、それをやってみたら…って。」
「それさー、よっぽどお前の事が心配だったんじゃないの?」
「まあ、そうだろうねえ…(笑)。」
「このままじゃ、何も出来なくなってしまうぞ…って。
今回の企画でノン・アルコールなのも、君だけだしさ(笑)。」
「そうなの!?」
「はは…まあ、良いんだけどさ(笑)。」
「知らなかった。一応、復習はしておいたんだけどさ…。」
「なんか、皆、復習してくるんだよね(笑)。」
「あはは。まあそうだよ。何を喋ってくるのかな…って。」
「俺があまり話題を振らないからさ(笑)。」
「いや、そこ…。ホントね。竹うっちゃん(永井は、竹内の事をこう呼びます)と俺とで
喋るじゃん。どうまとまって…まとまりのある話しになるのかなって(笑)。」
「ねー。いつもこんなんだもんね(笑)。」
「緩い…(笑)。」
「緩いんだよな、俺。」
「まあ、でも緩いメディアってのも必要だと思うよ。」
「でも永井って、緩いんだか、緩くない人間だか、よく分かんないよね。」
「あー…そう。…どっちなんだろうね。」
「だって永井って、そういうところまで人に合わせちゃいそうなんだもん。」
「あー、そうね…。うん。やっぱ、緩くないところにずっといると…、
キツいかな。やっぱ緩い方がちょっと良いかもしんない。」
「ふふ、でも、緩いところにずっといてもキツい…みたいな(笑)。」
「はは(笑)、どうだろうなぁー。」
「俺も緩い方が好きだけど…、でも、ずっと緩いところに
いると全然成長しないんだろうなとも思う(笑)。」
「成程ね…確かに。環境にね…結構左右されるところはあるんだよね。」
「そう言えばお前、mixi もやってるよな。」
「やってるよ。」
「急に…(笑)。何なの一体。」
「いや、なんか…音楽繋がりで、やってる奴がいて…。仙台で弾き語りを始めた時に、
前のバンドを知ってる奴がいて、そいつと絡み出したら、そいつの mixi 繋がりの
奴とも沢山知り合いになって。…で、mixi やらないすか?って(笑)。」
「今更(笑)。」
「Twitter の後に mixi を始めるという…。」
「neonagai で(笑)。」
「ネオナガイって、立教の軽音楽部に付けられたんだよね。」
「え…、あれ付けられたの?」
「そうだよ?…自分で言ったわけじゃないよ。」
「まあ、思い当たる人はいるけど…。何でそれをそのまま使ってんだ(笑)!」
「はは…、前の携帯のアドレスだしね。」
「でも、初めて知り合った奴の携帯アドレスが“ネオ~”…だったら引くなー(笑)。」
「だよね(笑)。でも mixi でもそうだから、同じようなもんか。
ライブでも芸名として使ってるし…(笑)。」
「マジ(笑)?…うーん。否定はしないけど…、肯定もしたくないような…(笑)。」
「でも、割りと通りがいいんですよ。」
「…不思議な土地だな。寛容…なのかな(笑)。」
-----過去と現在-----
永井「今、学校に行ってると、皆10代ぐらいで入ってくるというか…、
まあ、現役じゃない奴もいるけど、俺みたいに30代だと、
トップレベルに年齢層が高いというか…。」
竹内「はいはい。」
「でも、クラスの中に3,4人は30代の奴がいるんだけど…、
そいつらとは絡まずに、圧倒的に現役と仲がいいっていう…(笑)。」
「あ、そうなんだ。」
「そうそう。30代は30代でグループがあるんだけどさ。」
「へー、でも永井って、下の年齢に好かれそうだもんね。」
「下と絡んでた方が…楽…だね。」
「まあ、俺もどちらかって言うと、そっちのタイプだからな(笑)。」
「ははは…だよね(笑)。あれ、でも上とよく絡んでなかったっけ?」
「えー、殆ど無いって!…だって俺、上からモノを言われるの好きじゃないし(笑)。」
「そうかー…。いや、俺もそうなのかな…。」
「いや、それは分かんないけど…、あっ、上からごめんね(笑)。」
「あはははは(笑)。いや、大丈夫です。全然大丈夫です(笑)。」
「…でもまあ、先輩目線で失礼だけど、永井は下と絡んでた方が
イキイキしてるように見えたよ。特に大学時代の合宿の時とか。」
「ははは、確かに。軽音は確かにそうだったかも…。」
「なんかあの、永井の1つ下の…不良学年と(笑)。」
「そうだね。たぶん対先輩だと、尊敬の念をもって見ちゃうからだと思うんすよ。」
「ああ、気を遣っちゃうのかね。」
「そう。後輩や同輩だと…、気を遣うのがゼロになるから…。」
「成程ね。」
「でも、後輩とかから、上から目線で言われる…
って言うのが、それが一番落ち着くんだよね。」
「落ち着く!?…ほぉ~。M…だね(笑)。」
「ドMだよね(笑)。はい、ドMです…。気付いたんです(笑)。今の学校入って、
それで理学療法士を目指す人達って…、大体がSなんだよね。」
「…いや、知らないけど(笑)。いきなりそんなの言われても。」
「まあ、極端じゃないけど…人に指導していく方だから…。患者さんにね。
…で、そういうところに身を置いて気付いた。自分はMだなって…。」
「まあ、Mだろうね(笑)。俺はドSらしいから、永井のMっ気は何となく感じるし(笑)。」
「でも、俺の場合はちょっと複雑だから…(笑)。」
「そうだよな…、後輩に上からモノを言われた方が…だもんな。まあ、
軽音楽部時代の立ち振る舞いを見てると、何となく分かる気もするよ。
でも、Linda はどうだったのかな…。ちゃんと、Mの立場になれてたのかな。」
「ちょっと違ったんだよね、やっぱ…。」
「俺も、なんか違うような気がする。」
「バンドのボーカルって、Mじゃちょっと成り立たないんだよね…。」
「うーん…。」
「で、俺の中のバンドのボーカル像…って言うのも、ちょっと古いんだよね。」
「古い?」
「あの…『オーケェー、いくぜぇみんな!』…みたいな。」
「成程、古い(笑)。」
「はははは(笑)。」
「でも前からそんな感じじゃん!」
「いや、でもね…、それがちょっと違うな…って。Mの俺の言葉じゃないな…って。」
「は~。『みんな、いかせて頂いても良いかな?』…みたいな(笑)?」
「ははは、分かんないけど(笑)。2面性を自分で楽しんでた部分もあるけど…。」
「あ~、まあ正直、永井って、歌っている時は良いけど、MCの時とか
凄い違和感あるもんね。違う人物像みたいな感じがしたし…(笑)。」
「うんうん。」
「こいつ、こんな偉かったっけな…とか(笑)。…たぶん、俺の想像だけど、
あの時、大学の軽音で一緒だった人は、誰もが思う気がするよ。」
「ああー…。そうね…、そうね。」
「だって、普段がそんな感じじゃないからさ…。だからステージ上での
永井を見た時は、まあ、違和感…って言うか、むしろ大丈夫なのかな…
こいつ、こんなん出来るのかな…って思ってた自分がいるな。」
「ハラハラね(笑)。」
「ハラハラ、ドキドキだよ。無理してないだろうな…とか思いつつ見てたよ、俺は。
でもフロントっていう立場だから、グイグイ引っ張っていかなきゃいけないのも
分かるけどね。きっと、責任感もあったんじゃないの。そういう自覚も出てくるよ。」
「なんかねぇ…、自覚…、あったのか…」
「え?無かった(笑)?」
「はははは(笑)。」
「問題発言だな(笑)。まあ、自覚はあったと思うよ?…それを自分の中で消化
出来てたかどうかは知らないけど、自覚はしてたと思うよ。そうさせようとしてたよ。」
「うんうん、成程…そうね。そうそう。でも、普段からずっと考えるのは…大変だった。」
「でもホラ、軽音時代のライブとかさ、お前がバンマスやってたライブとかあったじゃん。
“ダニー・ハサウェイ・バンド”みたいな。あれ、割りかし自然だったと思うんだよな。」
「あー、やってたねえ…。」
「あれと Linda って、もう別物だもんね。」
「そうだね…、そうだね…。」
「だから、あれを見てた人が Linda のライブを見たらさ…、
そのギャップに…頭を抱えるんじゃなかろうか…って(笑)。」
「はははは…、頭を抱えるくらい…か。」
「どっちなんだろう?…って…。お前、喋ってないからだよ、お客さんとかとそんなに。」
「あー…。」
「いい話ししてるな…これ(笑)。」
「そうだね(笑)。いい話し、いい話し。」
「じゃ俺、ワインにしようっと♪」
-----込み入った話しに突入する-----
竹内「永井が仙台に戻っちゃってたからな~…。」
永井「うん…。ホントはね。東京の学校も探したんだよね。」
「へっ!!??」
「探したっていうか、1つ受けていたのがあったんだけど…、そこ難しくて…。
4回ぐらい試験があって、4回とも全部落ちて…(笑)。」
「えっ…、じゃあ、仙台の学校っていうのは何…、結果論なの?」
「いや、まあでも…、そこが受からなかったら仙台だろうな…って思ってたし。」
「そうか、地元だしね…。しかし…あの時は大変でさぁ…。」
「まあ…ね…。そうだよね…。」
「あの時は…、いや、俺はそんなに大変じゃなかったな。大変だったのは周りだ。」
「そうだよね…いや…、そうだよね…。」
「ふふ…。まあ、今更蒸し返す事はしないけどさ。俺が言う事じゃないし。」
「でも、もう戻れない…、戻っちゃいけないとは思ってたかも。」
「なんでよ。自分に限界が来てたって事?」
「いや、あの時は、自分が追い込まれてる…ってのも気付けてなかった。」
「ふーん…、不思議だな。そんな事があるのかな。…って言うか、
関係者からしたら大きな損失だったんじゃないの?…自分1人だけの
問題だったら良いよ。だけどさ、バンドっていうものがあって、しかも
お客さんっていう、今まで築いてきた大事な関係も損失するんだよ。」
「うーん…、今思うと、そういう意識、薄かったなと思うね。」
「たぶん、そうなんじゃない?…俺もまあ、そういう時期はあったかもだけど…。」
「うん。音楽やってると特別に考えるけど…、実はそんな事無いっていう…。」
「そうそうそう。人付き合いですよ。」
「うん、でも音楽を離れてみて…」
「まあ、でも永井は音楽は絶対好きだと思うから。これは間違い無い。ただ、それは
仕事として好きになれるのか、趣味までなのか…、俺から見たら正直分からない。
もしかしたら、趣味でやっていた方が、性に合っているのかもしれないし。」
「うんうん…。」
「でも、Linda ってバンドは、皆が本気で、それこそ趣味じゃなくてやっていた
バンドでしょ?…つまり、仕事としての部分が高くなる…。どうしても。」
「うんうん、なんかね。ちゃんとそこまで向き合う事に…
至らなかったんだよ。ホントに…何をしてるんだって言う…。」
「お客さんも沢山いたじゃない。やっぱ格好良いと思うもん。俺はほら…立教時代を
知っているから、あまりフラットじゃ見れないけど(笑)、そういのを取っ払って見たら
普通に永井は歌が上手いし、曲のアレンジもしっかりしてるしさ…。このまま
突き詰めていったら、更に面白いものが出来上がりそうな感じはしたもんね。」
「うんうん…。ね。そうそう。」
「でもホラ、俺は立教時代を見てるから(笑)!…引っ掛かるんだよ。しょうがないよ!」
「はははは(笑)。それは仕方無い…。しょうがない(笑)。」
「是非、立教時代を皆に見てほしい…(笑)。」
「うん、なんかね…、お客さんに対する感謝の気持ちとか…、薄かったと思うね。
そんなアーティストとかミュージシャンが…成功する筈が無いって言うか…。」
「成功する筈が無いって言うか…成功してほしく無いよね(笑)。」
「音楽をやっている外から見たら、凄いよく分かるんだよね。」
「…で、突然始めてるし…。自由だなー。」
「まあ、今のは完璧に…趣味だけど…。前は、歌が上手ければ良いって
思ってた部分もあって…。歌を聴きに来てくれてるから…と思って。」
「うんうん。」
「でも、そうじゃなくて、やっぱりお客さんはその人に会いに来てるんだなって。
…で、歌や演奏にしても、その人っていうのが確実に音楽に出てるし、それを
隠そうとしてもすぐに分かるし。…そんな事を凄い感じた。それで、隠していない
人の方が俺は好きだし…。でも、隠しながら俺はやってたのかも…って思うよね。」
「…まあ、あれだね…。今までのを聞いた感じ、割りと俺の想像通りだったね(笑)。」
「はははは!…想像通りですか(笑)。」
「うん、まあ、割りかし同じ印象だよ、俺も。
そうだったのかな?…って思ったけど、そうだったか。」
「うん、やっぱり、隠しながら…どこかやってたなーって…。」
「しかし文章にし辛い内容だわ…。まあ、先輩からの意見ってわけじゃないですけど、
今まで何回か人前でライブをやってきたのは事実じゃないですか。そん時がどんな
気持ちでやってたかは分からないけど…。でも、永井の歌が聴きたいっていう
お客さんの気持ちには応えてきた…。だから、そういう人達には感謝すべきだよ、
ずっと…。どんな事があっても…。そりゃあ、一生感謝しても良いくらいですよ。」
「うん…確かに、そうだよね…。」
「なんか今日、それを言いに来たみたいになっちゃったな…。神か俺は(笑)。」
「あはははは(笑)。出た…流石ドS!」
「ふふ…(笑)。」
「まあでも…、もっと感謝してやっとけよ…って気がするよ…。」
「需要と供給のバランスってあってさ。やっぱ、人って認められると嬉しいじゃん。
だから永井の場合、歌いたいのは当然だと思うけど、やっぱり、歌を聴きたい
人がいるから歌いたくなる筈で…って、あれ、これってSの考えなのかな(笑)?」
「いや、そんな事無い(笑)!…図式的に全く間違っていない!」
「俺は結構、聴いてくれる人がいるから弾く…っていう部分は大きくて。
ライブの方が燃えるし♪…だから俺、練習嫌いなんだろうな(笑)。」
「へぇっ!??(笑)」
-----褒めさせて頂きます-----
竹内「俺、実は永井に対して、尊敬している部分が1つだけあって…。」
永井「う…うん。」
「なんか永井って、人を褒めるのよ、素直に。」
「ああ~、そうかな…、そうかな?」
「それは、“唯一”尊敬出来るとことろいうか(笑)。俺、永井と初めて会った時って、結構
覚えていて、新歓(新入生歓迎シーズン)の時で、俺が2年生でお前が新1年生。」
「あ、そうなんだ…。」
「で、永井は既に入ってきてて、なんか前から属しているような感じでそこに居たのよ。」
「あ~、はいはい(笑)。」
「それで、永井と、あと2,3人で新入生の勧誘とかをしてる形に
なってて(笑)、何故か。…お前も新入生だろ!って思ってたんだけど(笑)。」
「うんうん、何となくだけど覚えてるかも…。」
「それで、誰だったか忘れたけど、入ろうかなって思ってる人に
『いいだろう?このサークル』…って真面目に話してて(笑)!」
「ははははは…(笑)。」
「こいつ、まだ2,3日しか入って無いのに、そこまでよく褒められるなって…。
でも、凄くピュアな意見だなとは思ってて…。よっぽど好きなんだろうなって(笑)。」
「成程(笑)。ホントあの時は、なんて…キラキラした場所なんだなって思ってた(笑)。」
「一番お前がキラキラしてたけどね(笑)。ここまで期待してくれて逆に悪いなって…。
それと、俺が3年生の時のライブで、いつもMDか何かで録音をしてたんだけど、
いつも客席に置いてたから、客席にいる皆の声までもが入っているわけよ…。」
「おお…(笑)、はいはい。」
「で、俺は普段着でライブに出演して…(笑)。でも、それまでの人達は
スーツとか、わりとバシッと決めた格好で出てきたりしてたから…。
例えば寺岡(寺岡佑)とか、『何故に私服って(笑)』みたいな感じで
皆と話してて、客席の一部はそういった空気になってたのね。」
「うんうん。」
「そういう感じなのに、永井がいきなり『いや、俺はあれでいいと思う』
…って言ってるのが入ってんだよね(笑)。しかもボソッと…。」
「はははは!…すっげー記録だね(笑)。それはすげー。」
「あれ、俺的には相当インパクトがあったんだよな…。」
「凄いね。なんか、そういう記録こそ…残しておきたかったよね(笑)。」
「『皆、衣装が続いてたから、あの方が映える』…とか言ってたからね!」
「そうかー、すげー…。」
「なんか新鮮な感じだった…。だから、そういうところを伸ばすのがお前は
良いんじゃないのかな…って。だって、いないんだよ、そういう人って
なかなか…・。基本、人って否定する方が生き生きしてたりするからさ。
人の不幸はなんちゃら…みたいな。…なのに、素直に君は褒めるからね(笑)。
しかも、お前が人を褒めている時って、褒めた事で何か自分にメリットを
求めている感じでもないからね。…これは今回言っておきたかったんですよ。」
「そうなんだ、ありがとう…。」
「はは、褒めるな!…まあ、ここは唯一、尊敬出来るところですね。ここ、太字で(笑)。」
-----締めさせて頂きます-----
竹内「今後永井は、どう音楽と向き合ってくのかな。」
永井「おお~、ついに締めにきたか。向き合う…か。」
「だって、理学療法士っていうものは目指すんでしょ?…でも、今はこうして…、まあ
弾き語りをしてるっていうのは驚かされたけど(笑)、その距離感と言うかさ…。」
「今は、本業にちゃんと腰を据えなきゃいけない…っていうのが大前提にあるから。」
「まあ、そうだよね。言わば過渡期だらかね。まだ成ってないわけでしょ?」
「うん、まあね。」
「もし成ったら、もしかしたら音楽の事なんか、考えている暇が無くなるかも
しれないよ?…って言うか、今の理学療法士の人からしたら、そんな事
考えてる場合ですか?…って思われるかもしれないじゃん。」
「うんうん、それはね、たぶん既になってると思う…(笑)。」
「理学療法士も、本当にやりたい事なんでしょ?」
「うん、勿論。…でも、どっち付かず…っていうのが一番良くないから…。
それで生活の基盤を支えて…、それで音楽は、これが永井健だ!
…ってものがやりたいと思ってる。一番、自分が素直になれる音楽を…。」
「自分でもまだ探し中…って感じなのかな。」
「そうだね…、まだ分かってないんだと思う。特に音楽に
関しては…。自分らしい曲だったり、歌い方というか、
昔みたいに高音は出ないから…、そういう事も含めて…。」
「…でもさ、さっきも言ったけど、永井の良さは高音というか、“人を褒める”だから。
そこだと俺は思うんだよね。だから例えばだけど、歌詞とかに、そういった気持ちが
素直に乗っけられたとしたら、凄く良い事になるんじゃないかと思う…。」
「そっかー…。1ついいヒントを…頂きました。」
「だって、永井の高音なんて、俺にとってはどうでも良いと
言うか…(笑)、そういうところを期待して聴いてないしさ。」
「うんうん。」
「そんな人は他に沢山いるじゃない。それこそ、久保田利伸とかを
聴けば良いんだよ。だから、まあ…、褒めるわけじゃないけど(笑)、
人を褒めるって事に関しては、永井は久保田利伸より上だと俺は思うよ。」
「お~お~お~お~…。」
「いや、まあ知らないけどさ(笑)。話した事ないから。」
「まあまあ…。」
「だから、そういうところを伸ばしていった方が、結局近道だと思うわけよ。」
「いや~、そうかそうか…、ホントに良いヒントを…。」
「でも、俺の言う事を真にも受けないでね。ただの受け入りにならないように…。」
「…でもまあ、発信していく場が、そういう意味で限定されてくるから…。」
「いや、いいんだよ場所なんか、どこだって…。どこでも良いと思うのよ。
自分が、素直に発信出来る場があれば、いくら人数がどうたらこうたらなんて。
…っていうより、そうしてたら自然に広がっていくと思うもん。ずっとやってたら。」
「うんうん…。いや~…いい事言うね~。」
「はははは(笑)、…だから褒めるな!」
☆本日の注文品
・アサヒスーパードライ生(450円×3点)…1350円
・ジンジャエール辛口(400円×3点)…1200円
・馬肉カルパッチョ…980円
・自家製サーモンサラダ…780円
・海老入りライスコロッケ…700円
・アラビアータのパスタ…960円
・ブルーチーズのパスタ…1260円
・白ワイン(450円×3点)…1350円
・アイスウーロン茶…350円
・バニラアイス…300円
・ベイクドチーズケーキ…300円
計9530円!…奢らせて頂きました!!
●5月21日(土)中目黒楽屋
Open…18:00~、Start…19:30~、2マン形式、自分達はそれぞれの後半に出演
Charge…予約2000円、当日2500円(共にドリンク別)
Member…(Vo)RayKay、(G)清水拓也、
(Pf)竹内大輔、(B)太田太、(Ds)吉川史紘
この日はバイオリンの Tsumuzi 君のバンド、ERNESTO-CIELO でライブをやる
予定でしたが、本人が体調不良で出演出来なくなってしまったので、急遽、
ボーカルに RayKay さんという方を迎え、歌モノのライブとしてお送りする事に
なりました。流石に突然の事だったので、自分達もセッションっぽく演奏する
方向になるとは思いますが、それもそれで緩い時間が流れる感じで、楽しく
なるように思います。インストも数曲やる予定です。せっかくなので是非!
●5月25日(水)沼津 Tony's Honolulu
Open…18:00~、Start…19:00~、
Charge…5000円(フリーフード付き、ドリンク別)
Member…(B)鮫島秀樹、(Key)竹内大輔、他…
ベースの鮫島さんに誘われ、静岡県は沼津にある、Tony's honolulu というお店で、
Somokey さんという人のバースデー・ライブを行います。…とは言え、どなたでも
参加出来るようで、お店に来て皆で音楽を楽しみながら祝おう!…という感じだと
思います。出演者は多く、詳細はお店のHPを御確認下さい。この日は、泊まりで
自分は参りますので、その土地の感じも楽しんでこれたらと思っています♪
…という感じです。どうぞよろしくお願いします!
今日は、自分の母方の祖母の誕生日会をやってきました。正に5月17日という日で、自分の記憶が正しければ、82回目の誕生日です。これからも元気にやっていって貰いたいものです。場所は、ちょっと意外な感じもしましたが、巣鴨にある、とある海鮮居酒屋にてです。しかし、ここは夜は予約をしないと入れない程の人気店で、それぞれの食事が出てくる度に、成程と思わせるくらい美味しいお店でもありました。
自分はあまりにも食べ、あまりにも飲み(いや、そんな筈は無いのですが…笑)、会の後半はお腹と気力がダウンしてしまいましたが(笑)、それだけ食べ物が充実していたという証です。ついつい、食べ過ぎてしまっという事ですね…。
祖母の誕生日が来るたびに、同じく母方の祖父の命日を自分は思い出します。…と言うのは、前のブログにも書いた事がありましたが〔竹内大輔の写真日記(~2009)、2007年5月のライブスケジュール(キャンセル)参照〕、祖母の誕生日イコール、祖父の命日だからです。こんな偶然があるのかとも思いましたが、今でこそ自然に思い出せる日にちでもありますよね。来年もまたいつものように、今日のような会を開きたいものです。…しかし、祖父の亡くなった年を、平成18年か平成19年なのか…、未だに迷うとは…(いや、むしろ平成18年だと言い切っているような…)。19年ですぜお婆様(笑)。
先日、自分は迂闊にも定期入れを落としてしまいました。定期入れ…とは言っても、別に定期券が入っているわけではないので、そんなに大変な事では無かったのですが、残高5000円程の Suica と(モノレール Suica ではなく、以前の Suica)、免許証が入っていたのは、やはり無視出来ない事柄でした。また、記念系のテレホンカードやパスネット(懐かしい…笑)までもが入っていたので、すぐにでも見つけたいと思うのは当然の事でした。
この定期入れ、どこで落としたかは確実に分かっていました。これは吉祥寺駅から、自分の地元の成増駅までを結んでいる、西武バスの路線の車内です。この日、自分は吉祥寺でリハーサルをした後、少し時間が空いたので自宅に戻ろうとして、電車ではなく、例のバスで成増駅まで向かっていたのでした。この路線バスは、走行時間は1時間弱は掛かるものの、電車で行くと大回りになってしまう吉祥寺駅~成増駅間を、ほぼ直線ルートで結んでいるので、心理的には早回りをしてると感じさせる路線で、料金も210円均一路線なので(電車ですと、初乗りが嵩むので530円掛かります)、時間がある時、たまに使っている路線なのでした。
そして、バスに乗り成増駅に着いて、定期入れが無くなっていた事に気付いたのは、成増駅で降りて数分経った時でした。このバスには Suica で乗っているので、絶対にバスの中で落としたと見て間違い無かったのです。そして、すぐその路線バスが、どこのバス営業所に所属しているかを調べ、それは上石神井営業所と分かり、電話を…。その日の夜には、定期入れが見付かったという報告を受けたものでした。
勿論、その後は自分が受け取りに行かねばならなかったのですが、場所は例の上石神井営業所という所でした。バスの営業所は、そのままバスの車庫が併設されている場合が殆どだと思いますが、この営業所も例外では無く、“西武車庫”と名の付いたバス停に隣接している事が分かりました。しかしこの“西武車庫”停留所は、鉄道の駅から近いわけでもなく、結局はバスに乗っていかなくてはなりません。最寄りの駅は、一応西武池袋線の大泉学園駅になるようですが、そこから更にバスで4つ目だという事でした。しかし、歩けない距離でも無いと説明されたので、素直に歩いて行ったのですが、この日は久し振りに暖かい日でもあり、途中で若干後悔をした行程でもありました…。
大泉学園駅からの道のりは、西武バスの有数の路線バスが通る道でもあり、バスとの擦れ違いや追い越され等はしょっちゅうでした。途中では、例の吉祥寺駅~成増駅の系統のバスも見る事ができ(左下写真参照)、今更、乗っておけば…と思ってしまいますが、そんな思いも空しく、20分以上は歩いて営業所に到着しました。
そこは営業所らしく、沢山の路線バスの車両が停まっていて、それはワクワクしてしたものでしたが(笑)、営業所に足を踏み入れるというのも初めての経験だったので、色々と周りのものを凝視しつつの受け取りになっていたと思います(笑)。室内の壁には、路線バスから高速バスの車両の写真や、それに対する解説…そして西武バスの当営業所の路線図等、なかなか貴重な資料が飾られているなと思ってしまいます。
さて、定期入れの受け取り自体は難なく終了…。何か身分を証明出来るものはありますか?と聞かれ、その定期入れの中に入っている免許証を取り出した時は、何だか変な感じがしたものでしたが(笑)、要は何が言いたいかというと、初めて踏み入れたバス営業所という所を通して、路線バスに更なる興味が惹かれた自分がいたという事です(笑)。路線バスには、その1つ1つに担当営業所があり、そこ所属のバスが使われる事は勿論、複雑に絡むその種類全てを把握するのは困難に等しいです。だからこそ、知りたくなるのは当然の事…。今回の件では、その魅力に気付かされる事になりました。自分…、転んでもただでは起きませぬ(笑)。
☆西武バスのHP…www.seibu-group.co.jp/bus/

5月16日(木)