昨日はボーカルの彬子さんのバンドで、鶯谷にある東京キネマ倶楽部にてライブをやってきました。前々からこの日は、今までの集大成になるライブという意思を持って臨むという事を公言していましたが、その背景にはやはり、前回のここでのライブ(2010年の3月の事です…)〔彬子ライブ@東京キネマ倶楽部 参照〕の意味合いの大きさが影響しているようです。この時は名前を“彬子”名義としての、初めてのバンドスタイルのライブでもありました。新曲も沢山取り上げ、自分も何曲かアレンジに協力し、よりバンドらしいステージ、そして新しいアプローチを試みた最初のライブでもあったのです。このライブは自分達にとっても印象が強く、それが現在までの活動の牽引力役にもなってくれているかのようです。今回、15ヶ月振りのキネマ倶楽部でのライブとなったわけですが、確かに、集大成と言うに相応しい状況は揃っていたように思うわけです。
初めてのキネマ倶楽部でライブをやって、それ以後、今回で10回目を数えたライブ…。今でこそ月に1回のペースでライブをやっているので、ライブ前の過ごし方は慣れてきたものです。いつも受付に置く看板をサラッと書きを終え(左上写真参照…笑)、いつものライブ前の腹ごしらえには、とても美味しいインド料理屋を見付け(右上写真参照)、それぞれがリラックスをした時間を過ごします。
その雰囲気は開演になっても変わりません。今回は、前回と同じく“甚坊劇場”というイベントになっていて、前回と同じく印象の強い方(笑)が司会・進行を独特のテンポで進めていくのですが、そちらの“ステージ”も見つつ、共演者のステージも楽しみながら見させて頂いて、それらから受けた刺激を、そのままステージで出していく…という、正に自然の形でライブまでもって行ける事が出来ました。これもある意味、自分達の成長の証なのでしょうか…。
さて、ライブは続々と進んでいき、自分達の出番の4バンド目までの時間は、さほど長いとは感じませんでした。今回はギターに、Generation Gap でも何度も共演している、自分の大学時代の後輩、寺岡佑を迎えてのライブと、新しい試みを入れているにも関わらず、変な緊張は全くありませんでした。むしろ、この5人編成でライブに臨んだらどうなるのか、そちらのワクワク度の方が強い感じでした。
さて、1曲目が始まりました。今回は“Listen”というバラード曲から、静かに始めさせて頂きました。意外な感じもありましたが、逆にそれがインパクトを与えていったような気もします。やはり、まずはボーカルの彬子さんに注目してほしい時間ですし、その効果は抜群だったと思います。しかし、ただ静かなだけではなく、後半はダイナミックに変化していくのもポイントで、この曲の持つ壮大さも表現出来たのではないかと思いました。照明も良い感じでしたし、掴みは良かったのではないでしょうか。
そして2曲目は、1ヶ月前に初めて披露した“N”です。この曲は、ベースの相澤卓也さんも歌を歌うという、なかなか新しい試みの曲だったのですが、前回は若干緊張していたものの(笑)、今回はそれを感じさせない堂々とした歌いっぷりで、それが曲にも良い影響を与えていました。また、前回はギター無しでやったので、今回がギター有りの初めての演奏だったわけですが、随所随所に効果音的な役割や、音に厚みを出すところはしっかりと弾いていて、その存在感は渋いながら、大きなものだったと思います。それが故に、自分のピアノも自由に弾けるというものなのです。
続いて3曲目ですが、ここに今回の新曲を持ってきました。何度も言ってきたように、バンドでライブをやる時には必ず新曲を1曲追加していく彬子さんなのですが、前回のキネマ倶楽部のライブ以来、今回で10回目という事なのですから、単純に考えて、あれから曲も10曲も増えた計算になるわけです。これは結構なペースで、しかも作曲・作詞は彬子さん本人なのですから大したものです。…という事は、自分のアレンジ数も単純に10曲を数えたわけで…何だか感慨深いものもありましたね。
この曲はタイトルを“私があなたにできる事”というのですが、ベースとドラムのフレーズを、ある程度パターン化させたのが決め手となるアレンジに仕上げました。イントロでは正にベースだけからの始まりとなり、それにドラムが重なってきて、その後にピアノ・ギターが入ります。これらが入っても、やはりベースとドラムはキープのままなので、そこに漠然としたスタイルが生まれ、それはそのまま“曲調”として認識されるようになります。実は個人的にも気に入っているアレンジで、スタイルが決まっている中でのフレーズの弾き方というのが、自分にとっては好ましい状況でもあったりするのですよね(笑)。
この新曲以降は、基本的に最後まで繋げて演奏していきました。そのスタートとして取り上げたのが、“スパンコール”です。やはりギターのイントロが光る曲で、ここで彬子さんは観客を立たせて煽り始めます。手拍子をさせ、曲の途中では恒例のコール&レスポンスも入れ、そしてその後にはギター・ソロ(今まではピアノソロでした…今回は敢えてギターソロにしました)へと続きました。お客さんとの一体感も最高潮で、やはりギターが入ってこそのアレンジだなと思わせてくれましたね。
そのまま5曲目に入ります。こちらは打って変わって“光のワルツ”で、静かな、荘厳な雰囲気で演奏が始まります…。演奏の気持ちを切り替えるのも大変でしたが、この曲の歌メロの1番はピアノとボーカルだけの時間が続くので、淡々とはいかずに、ゆったり、敢えて?揺れるように演奏していきました。この曲も既に何度かライブで披露しているので、息の合わせ方も成長してきたように思える曲でもありますね。バンド全体が入ってからも、ワルツというスタイルを生かして、それぞれの楽器の見せ所も大事に進めてきました。
そして最後に6曲目…これはお馴染みの“Keep On”でした。既にピアノはイントロのパターンを弾き出しており、その上で彬子さんのMCが入ります。その間にも、既にお客さんは手拍子をしてくれていて何よりですが、やはり集大成を締めるのはこの曲でしたか…。この曲を初めて披露したのは昨年の7月の事〔アレンジを手掛けると、緊張が倍になる 参照〕だったので、曲の歴史的には約1年間…という感じでしょか。初めて演奏してから、既にステージの最後に演奏するのが通例となり、ライブの8割方はそのスタイルで占められていたと思います。今回は迷わずこの位置だったのでしょうね…。
この時のお客さん方の手拍子を見ていると、この1年間、“Keep On”はお客さんも含めた皆で作っていった曲という印象も込み上げてきて、何だか、お疲れ様と言ってやりたくなる気持ちになってきました。不思議な感じでしたが、これも、10回というライブの本数をやってきた事実の表れなのでしょう。良い時間を過ごせたと思いました。
全6曲で、今回のライブは終了しました。あっという間だった…という感じでした。お店の雰囲気もあるのか、やはり自分でもどことなく“集大成”という部分を意識していたのか、明らかにいつもとは異なるライブ後の印象で、今まで以上にやり切った感が強かったです。勿論、集大成とは言うものの、まだまだ7月以降のライブも続いていくので、あくまで通過点なわけですが、だからこそ、今後の展望も少し見えてきた感じにもなりました。ギターが新しく入る事によって得た、楽器のそれぞれの役割という大事さ、今後も増えていく新曲等、どうやら自分にはゴールが見えそうにありません。つまりは、これまで以上に、このバンドを発展させていきたいと思った次第であります。次回のライブは、7月12日(火)六本木 Morph-Tokyo にてです。今度はどんなスタイルでやっていくのか、自分自身でも楽しみに臨む事に致しましょう♪…どうもありがとうございました!
☆彬子さんのブログ…ameblo.jp/akiranochikara/
☆寺岡佑のブログ…www.my-cosmos.jp/mypage/weblog/blog/269
☆鶯谷、東京キネマ倶楽部のHP…www.kinema.jp/
先日の日曜日、慶応大学(三田校舎)に程近い綱町三井倶楽部という所にて、大学時代の友人の結婚式演奏をしてきました。彼とは大学(向こうは慶応大学生)は違えど、自分達立教大学の軽音楽部に在籍をしていた人物でもあり、大学卒業後も暫くは、何度かライブを行ったり、演奏の仕事をした仲でもありました。
そんな彼の結婚式演奏でしたが、式(人前式でした)に始まり、披露宴に至るまで、ほぼ自分は弾きっ放しという任命を与えられ、確かにその通りではありましたが(笑)、心から喜んで貰えたようで、嬉しかったです。ただ、音楽にやはり拘りがある為?か、そのBGMとして演奏する場合に、幾つかの注意点を事前に言われてしまったのです。
それは、ディズニー系と、ビートルズ系(恐らくジョン・レノン等、メンバー個人の名義でも駄目なのでしょう)の曲は禁止!…というものでした。これらは確かに、結婚式披露宴での演奏というものでは相当メジャーな曲達ではあるのですが、だからこそ、当たり前の結婚式にはしたくない…という強い意思が見て取れるともいうものでした。
それに関して、何となくは理解出来たのですが、演奏する方は大変です…。実際、これらの曲というのは本当に演奏する機会が多く、身体にも馴染んでいるくらいなので、これらのカードが失われた場合、選曲が一気に大変になるからなのです。特に今回のように、弾く機会が多い場合の時はそれこそ曲の確保に全精力を注ぎ込む事になるのですが(笑)、彼の好みのボーカルが、スティービー・ワンダーやマイケル・ジャクソン等、黒人系である事が事前に分かっていたのが救いだったかもしれません。全部で何曲弾いたかはもう忘れてしまいましたが(笑)、なんとか全うする事が出来たので良かったです。
少々の休憩はあったものの、やはり基本は弾きっ放しだったので、披露宴を楽しむ余裕自体はあまりなかったのですが、その後の新郎新婦とのやり取りで、演奏し甲斐のある内容になった事は確信出来ました。こうした貴重な瞬間に、友人として立ち会えた事を、本当に感謝したいと思います。どうもおめでとうございました!
☆綱町三井倶楽部のHP…www.tsunamachimitsuiclub.co.jp/
昨日は、川越にある Jammin' というお店にて、ボーカル・ギターのさばいばるいとうさんの UNIT として、そして自分のピアノトリオとして演奏をしてきました。これは伊藤さんによって前々から企画されていたライブでもあり、UNIT としての演奏は勿論、色々なゲストの方を迎えてステージを進めていったり、自分のピアノトリオが出演したり、ジャンベのミキヤが参加している高校生バンドも演奏を披露する等、これまでにない、それはバラエティに富んだライブが展開されていったものでした。それ故に、下準備も今まで以上に拵えてきたようですが、それ相応の手応えは感じられる、楽しいライブになったと思っています。
それは1ステージの1曲目から既に感じられました。まずは UNIT による演奏となっていたのですが、伊藤さんはギターを持たず歌に専念し、しかも珍しくカバー曲を披露していくではないですか。曲はレオン・ラッセルの“A Song For You”と、超有名曲ですが、この1曲から始まる事の緊張感は今までに無いものであり、それはそのままこのライブの空気感に直接繋がっていったのではと思われます。
この時のメンバーはというと、ピアノに自分、ベースに池田君、そしてミキヤはジャンベではなくドラムだったのですが、これまた意外にも新鮮な感じではありました。そして、曲によってはアルト・サックスとして、こちらのバンドには初参加の副田君にも加わって頂きました。この後に、ギターやパーカッション、ブルース・ハープ等、何人かの入れ替えはありましたが、基本的には前述した5人で演奏していき、明らかに今までとは違ったサウンドでステージを進めていきました。
1ステージ目はカバー曲が殆どで、伊藤さんのオリジナル曲は1曲だけに留まりました(これは相当珍しい事です)。ただ、そのオリジナル曲(今回自分達は初めて演奏しました)も事前にリハーサルが入念に行われたので、バンド・サウンドと言いますか、それぞれの楽器の役割が分けられていて、きちっとした音楽を作り出していたと思います。伊藤さんが普段自分と演奏する時は、わりとその場の雰囲気で音を鳴らしていく感じで進んでいく事が多いのですが、それとは全く異なる世界です。やはり今回は演奏する人数も多いので、こうした配慮が必要で、そしてそれは吉と出ました。お客さんも、素直に耳に入ってきやすかったのではないでしょうか。
そして、このステージのハイライトは、ミキヤが参加しているという、高校生によるバンドの演奏です。…とは言え2曲だけの演奏でしたが(笑)、ミスター・ビックの曲を取り上げる等、インパクト的に強烈なものを残してくれました。高校2年生のミキヤがドラムを務め、後の3人は高校3年生という布陣も大したものです。高校生らしい勢いのある演奏と、とにかく音楽が好きであるという思いは、誰にも負けてない感じがしたものです。ビートにも重みがあって、いい感じだったと思います。このボーカルの子と UNIT メンバーでも“Little Wing”というカバー曲を1曲やりまして、それも盛り上がった時間でした。なかなか良い感じでライブが進んでいっているではないですか♪
2ステージに入って、お客さんもお酒がいい感じで回ってきた頃(笑)、今度は自分のトリオの演奏が始まりました。今までフォーク系やロック系をやってきた音楽の中で、いきなり自分達の演奏は変わり過ぎな感じもしましたが(笑)、特に周りに歩調を合わせる訳でもなく、そのままの自分達でやっていきました。
1曲目は自分のオリジナル曲である“Scramble”…。基本は4ビートの曲なので、ジャズというアプローチから攻めているのが分かりやすく表現出来る曲でもあります。写真を見ても分かるように、自分は電子ピアノを使っていますが、更に今回は、池田君もエレキベースで参戦しました(決して持ってくるのが面倒だったわけではありません…それならば、今回はスティックだけを持って参戦してきたトシさんなんて…笑)。自分のトリオとしては珍しい編成になりましたが、更に2曲目からはミキヤをジャンベで加え、更に変化が加わっていきます。2曲目は言わずと知れた名曲“Imagine”で、こちらも即興性を大事に演奏していきました。
そして、更に変化が付くのが3曲目の“Monte Fiesole”です。アルト・サックスとして副田君にも加わって演奏して貰ったのです。実はこの曲は、元々この日は演奏する予定ではなかったのですが、副田君の綺麗なサックスの音色を生かす曲を1曲やった方が良いという話しになり、急遽やらせて頂いたのです。副田君からしたら、いきなり譜面を渡されて「やって!」と言われても戸惑うばかりだと思いますが(笑)、副田君の iPhone にこの曲が入っていたのが救いでした。今までに何度も聴いてくれていたという事で、テーマのメロディも難なく弾いてましたし、そしてソロの部分が特に素晴らしかったです。今まで、バンドスタイルでサックスを入れてこの曲を弾いた事が無かったからなのか、これまでに無い側面を感じた曲に仕上がった気がします。自分でも驚いてしまったくらいでした。
そして、最後にはお馴染みの?“Spain”でしたが、ここではやはり、トシさんとミキヤの打楽器同士のソロの掛け合いでしょう。昨年の、トリオ4周年ライブでもミキヤに参加して貰った事がありますが〔自分名義ライブ、祝30回目、4周年! 参照〕、あれとはまた違った雰囲気が今回は支配していたような気がしました。わりと短くまとめていった部分があったからだとは思いますが、途中の変化が激しかったというか、目まぐるしい音の攻防があったように思います。このように、今回のトリオ+α の演奏は、曲によって全くイメージが異なるステージになったわけですが、お客さんにも喜んで頂けましたし、何よりも演奏していて楽しかったのが良かったです。ただ、これで終わりではありません。更に更に、さばいばるいとう UNIT の演奏へと繋がっていくのです。何だか、思った以上に長丁場の日でもあります…(笑)。
先程の1ステージ目と比べ、こちらの2ステージ目(自分的には3ステージ目な気分がしないでも無かったですが…笑)は伊藤さんのオリジナル曲ばかりを取り上げ、そして最初の方ではあまりゲスト・プレイヤーも入れてなかったので、いつもの感じを取り戻したかのような雰囲気でもありました。そして、また変化を付けるべく沢山のミュージシャンに入って貰い、正に大団円のような最後を迎える訳なのですが、、、
…そもそも入れる予定ではなかった、ドラムのトシさんまで呼び込んでますし(笑)。ちなみに皆さんの想像通り、トシさんは伊藤さんの曲を全く知りませんが(今日で初対面…笑)、それでも当たり前かのようにドラムを叩いていたのは流石でした(曲は、自分達にとってはお馴染みの“人生色々下心”でした)。ある意味で、今回のイベントの総合的な風潮を表しているようで、面白かったです(笑)。
本当にバラエティに富んでいた今回のライブ…。しかし、ちゃんと隅々まで考えられていましたし、ステージの変化も、良い意味で全く異なる感じになりましたし…、恐らく、伊藤さんのやりたい事が直に伝わってきたようなライブであった事が、今回の一番の成功ポイントだったように思います。自分のピアノトリオも思わぬ出演を果たしましたが(笑)、また呼んで頂けたら面白いですね。ジャンルこそ違えぞ、音楽は皆、同じ…。そんな事を考えさせられた1日でした。どうもありがとうございました!
☆さばいばるいとうさんのブログ…sabaibaru.hamazo.tv/
☆川越 Jammin' のHP…live-cafe-jammin.com/
昨日の赤坂 Kuro 演奏では、ボーカルの折井敦子さんとのデュオでしたが、この日は折井さんのバースデー・ライブ(6月4日だそうです)という形になっており、流石に誕生日プレゼントを用意しないわけにはいかず(笑)、色々と考えつつお店に向かったものでした。
ところで、折井さんと自分との共演というのは、Kuro が唯一のお店になるのですが、回数にしてもそんなに多くはありません。普段はギターとやる事が多いだからだと思いますが。その数少ない共演経験から、ピッタリのプレゼントを考えるというのも至難の業であります。
…という事で、今までの共演の風景を思い出してみました。折井さんはジャズをよく歌っている側面もありますが、どちらかと言うとポップスや、オリジナル曲をやるようなイメージが自分にはあります。曲数で言うと半々くらいなのですが、何故だか自分はそちらの印象です。そして折井さんのオリジナル曲といっても自分が知る筈も無く、渡される譜面には謎の部分が多かったりしまして、、、そうか…、プレゼントは決まりました。
“楽譜の読み方”…です。これを読んで、是非勉強して頂きたいものです(笑)。しかし自分の予想に反して、このプレゼントは喜ばれてしまいました。まあ、それは確かに有難い話しではあるのですが、例えば自分の子供とかに、難しい参考書を誕生日プレゼントに渡して、普通に喜ばれても…という心理に近いかもしれません(笑)。
実を言うと、“読み方”ではなく、“書き方”を差し上げたかったのですが、残念ながら探し出す事は出来ませんでした…。とにかく、これからは無敵な譜面を期待したいものです(笑)。永遠の17歳だそうですが、29歳、おめでとうございました♪
☆折井敦子さんのブログ…ameblo.jp/jinjin18971/
☆赤坂 Kuro のHP…www.livebar-kuro.jp/
実は、3月くらいから住めるようになってはいたものの、地震があったり、ツアーが続いていたり、何かとバタバタしていて、暫くは成増と要町の、行ったり来たりを繰り返していました。そんな状況が続いたので、荷物を運ぶのも捗らず、なかなか家電製品も揃えられなかったりしたので(現在、電子レンジや掃除機はまだ無く、炊飯器さえ最近まではありませんでした…笑)、最近、やっと引越しを果たしたという気分でもあったのです。
部屋はわりと高層に位置するので眺めが良く、池袋の街並みは勿論、新宿副都心や、六本木のビル群まで望めます(東京タワーもギリギリ見えます)。特に夜景は綺麗で、今でこそ若干明るくないものの、ライトアップされたビル群は結構印象的です。
そして要町を選んだ大きな理由として、やはり自分が中学生から立教の生徒だったという事が挙げられます。中学時代と大学時代は頻繁に池袋に通っていて(立教の校舎は、どちらかと言うと要町に近いのです)、もう地元同然という感じがあり(実際、自分の部屋から、立教の校舎や校庭はよく見えます…笑)、自然が少ないという点もありますが、やはり自分にとっては馴染みの場所なのです。
これからは豊島区民として、どうぞよろしくお願いします!
そのポイントは、やはり曲順にあったと思います。今回、1曲目が自分のオリジナル曲でもある“Hagatna”という曲だったのですが、普段、セットの最後とか真ん中で演奏する事が多い曲でもあるので、ライブの一番最初…というのは相当目新しかったのです。GG のライブというのは、結構その場の雰囲気で曲を作っていくような側面も持ち合わせているので、ライブによって新たな雰囲気に出会う事もしばしばなのですが、“Hagatna”始まり…というパターン?は今までに無かったので、全てが新鮮な感じだったのです。
そして1曲目の雰囲気が変わるというのは、それはそのまま2曲目以降の雰囲気にも繋がっていくのだと、今回改めて感じさせられました。その後はお馴染みの曲順…という感じで進んではいくのですが、久し振りの曲を少々取り入れた事もあって、やはり新鮮な雰囲気は最後まで続いていったのです。
同じメンバー(多少メンバーの入れ替わりはありますが…)で、ずっと長い間ライブをやっていくと、良い意味でも悪い意味でも、ライブに慣れていく…という傾向は捨てきれません。GG の場合、演奏するお店も、横浜 Hey-Joe というお馴染みの場所があるので、その傾向はより大きいものだとも思われます。そんな中、バンドに緊張感を与えるという意味で、曲順、選曲に新鮮さを取り入れるというのは成程と思いました。新曲を演奏する事でも同じような緊張感は生まれてきますが、それとはまた違った意味で、既存の曲にもその役割は十分担えるという事が分かりました。もしかしたら、自分達でも気付いていない曲の魅力というのが、まだ存在するかもしれませんよね。
GG は曲も沢山ありますから、こういった試みが出来るというのは本当に良い事で、今後もこのようなスタンスを持ってライブに取れ掛かれたらと思います。…そんな次回のライブというのは8月5日(金)で、同じく横浜 Hey-Joe にてですが、また新鮮な気持ちでライブに臨めたらと思います。初心に返るような気持ちですが(笑)、大事なのはやはりそういった部分だという事でしょう。どうぞまたよろしくお願いします!
☆Generation Gap のHP…www.generation-gap.jp/
☆横浜 Hey-Joe のHP…www.ne.jp/asahi/hey-joe/yokohama/
今日は北千住の Knock というお店で、自分のピアノトリオがゲストとして呼ばれ、出演をしてきました。しかし誰に呼ばれたかと言うと、恥ずかしながら自分の父親でありまして、実は自分の父親は“親父バンド”なるものを組んでいて、ここ何年もライブをやっているのは知っていましたし、自分も何度か見に行った事はあるのですが〔竹内大輔の写真日記(~2009)、父親のライブを見に行く参照〕、まさか同じライブに呼ばれ、しかも対バンという形での共演が実現するとは思ってもみませんでした。タイトルにある“Rop's”とは、正に父親が参加しているバンドの名前であり、お店の場所も、過去に自分が見に行った事のある北千住の店そのものでありました(名前が変わってリニューアルしていましたが…)。
現在は Knock という店名に変わったそのお店は、雰囲気は以前のままで、どこか懐かしい感じで自分達を出迎えてくれました。この日は Rop's、自分達を含め、更にあと2バンドもの出演が予定されており、スケジュールは結構タイトだと思っていたのですが、意外に皆さんのバンドは早く終わってしまったりして、予想外の“巻き”が発生する等、不思議な現場でもあったような気がしています…。
1バンド目は早速 Rop's の演奏でした。自分の父親はサイド・ギターを担当しており、相変わらずベンチャーズやオールディーズ、そしてグループ・サウンズ系の曲を演奏していましたが、自分がビックリしたのは、いきなり父親がキーボードを弾き出した事でした!…曲はこれまた有名で、カーペンターズの“Top Of The World”だったのですが、一体どうしたというのでしょう。挑戦…という事なのかもしれませんが、お世辞にも上手く弾けたとは思えず(笑)…これはまた頑張って貰う他ありません!
Rop's の演奏はひとまず終了して、間を挟んでこの日の最後にも出演するという事で(笑)、2バンド目は山梨からやって来て、しかも親子共演だという“Prologue”(左上写真参照)というバンドがジャズ・スタンダード曲を中心に…、そして3バンド目には“萩原バンド”という名前のバンド(右上写真参照)が、懐かしの歌謡曲を中心に聴かせてくれました。…そして、4バンド目がいよいよ自分達の出番でした。
持ち時間は当初40分という事でしたが、前のバンドが10分も早く終わってしまったので、そのまま前倒し…と言うか、10分多めにやる感じになり、ある意味でたっぷりと演奏出来た気がしました(確かに、いつもは1ステージで1時間ぐらい演奏してますし…笑)。勿論、いつもの自分達を見せるのみですが、今回はリクエストを数曲頂いての出演ともなっていたので、それらを外すわけにもいきませんでした。曲で言うと、“Girl From Ipanema”、“Take Five”等、他にも“Caravan”、“Take The A Train”等と、もう皆さん御存知過ぎる程有名なスタンダード曲ばかりです。ハッキリ言ってしまうと、自分のピアノトリオでは普段、殆ど演奏しない曲ばかりでありまして(笑)、相当この日は貴重な日にもなった事と思います。
勿論、他の場所では演奏する機会は何度もあるのですが、このピアノトリオで演奏するというのが新鮮過ぎます(笑)。故に、何だか新しい物でも発見したかのように、楽しく演奏する事が出来てしまいました…。どうやって演奏するかは決めず、正に即興勝負で音を奏でていきます。これぞジャズの極意なのですが、上手く伝わっていたならば幸いですね。
そして、せっかくなのでオリジナル曲も2曲程演奏させて頂きました。曲は、普段のライブではどちらもお馴染み、“Monte Fiesole”と“Haganta”で、これは1作品目のCDと、2作品目に入っているCDのそれぞれの代表という意味で選んでみました。実際、自分達の演奏を初めてお聴きになる方も多かったですし、自分らしい演奏も表現しやすい曲なので、スタンダード曲からのこの流れは良かったと思います。
メンバーそれぞれのソロも熱いものがあり、お客さんも盛り上がって終了出来ました。本当に楽しい時間だったと思います。ピアノトリオでは対バンは初めてですし、写真を見てもお分かりのように、キーボード(音色は全てピアノでしたが…)を使って演奏したのも珍しかったかもしれません。最初は、父親の参加しているバンドのライブのゲストという事で、どのような雰囲気になるのか若干不安な部分もあったのですが、蓋を開けてみると、全てが新鮮味を持って触れる事が出来たのが良かったのでしょう…、適度な集中力を持って臨む事が出来ました。聴いて頂いた方々、そしてCD(まだ1作品目ですよ!)を購入して頂いた方々、どうもありがとうございました!
そして、最後はまた Rop's の演奏に戻り、この日のライブも無事に終了しました。お店を貸し切って今回のライブは行われていたので、食事を持ち込んでいたり、テーブル1つ1つに JINRO が瓶で置いてある等(笑)、特殊な雰囲気でのライブではありましたが、参加する事が出来て改めて良かったと感じました。
Rop's はこの後は反省会という名目?で飲み屋に移動し、自分達は久し振りの帰宅前ラーメンを食しました。…色々ありましたが(笑)、ライブが成功したというのが何より嬉しい事です。そして父親は…どうもお疲れ様でした(笑)。ゆっくりと休んで下さいませ♪
☆北千住 Knock のHP…blog.livedoor.jp/kitasenju_knock/
更に7月中には、ピアノトリオで北海道の伊達市という所で演奏する事にもなりまして、これは毎年、東京からのバンドが呼ばれているようなのですが、昨年はサックスの郷原君のバンド、Deep River が演奏したという経緯があり、そこからの紹介があって、自分達も行ける事になったので、それの引き継ぎジョイント・ライブとして、2マンライブも企画しました!
つまりは、7月中にトリオでのライブが3本も用意されているのですが、それぞれ場所も違えば雰囲気も大きく異なると思うので、是非足を運んで頂ければと思います。…北海道は流石に、気軽に…とは言えませんが、7月の北海道は本当に素晴らしい気候の時ですので、旅行と組み合わせて行くのも有りかもしれません。…では、1つ1つ紹介していきたいと思います。
★7月3日(日)水道橋東京倶楽部
Open…13:00~、Start…13:30~、2ステージ
Charge…3000円(飲み放題!)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
この日が正真正銘、新しいCDの発売日となりまして、いわゆる“レコ発ライブ”
としてやらせて頂きます。場所はジャズ・バーとしては老舗の、水道橋にある
東京倶楽部…。初めて出演するお店ではありますが、この日はお店を貸し切る
方式でやらせて頂くので、ちょっと普段のお店のライブとは雰囲気が異なるかも
しれませんが、お店にそのままお越し頂ければ大丈夫です。日曜の昼間という
時間帯も目新しいですが、ある意味で色々な方にも足を運んで頂けるのでは
ないかと思っています。CD発売は勿論この日が最初で、演奏も恐らく、その中の
曲を中心にやっていく事でしょう。レコ発ライブ…と言うのは、作品が生まれる
瞬間に立ち会える時間でもあり、自分自身としても凄く楽しみで仕方ありません。
是非お越し下さいませ!…そして、チャージにも注目下さい。飲み放題となって
います(笑)。日曜の昼間ではありますが、この際?弾けちゃいましょう(笑)♪
★7月13日(水)中目黒楽屋
Open…18:00~、Start…19:30~、2マンライブ、自分達の出番は2バンド目、21:00~
Charge…前売り2500円、当日3000円(共にドリンク別)
Member…≪Deep River≫(Sax)郷原繁利、(Pf,Key)フジワラミエ、
(B)田中啓介、(Ds)佐々木俊之
≪竹内大輔ピアノトリオ≫(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
自分としては珍しい、対バン(2マン)ライブ企画です!…お相手は、サックスの
郷原君がリーダーを務めている Deep River です。この後紹介する北海道の伊達
でのライブで、一昨年と昨年に Deep River が出演しまして、そこからの紹介も
あり、今年は自分のピアノトリオが行かせて頂く事になったのですが…、行く前に
一緒に音くらい出しておきたい思いがあり、今回のライブが実現する事になりました。
Deep River と自分のピアノトリオでは、大きな共通点が1つあります。それは、
ジャズという音楽を主軸にしながらも、それぞれの世界観を組み入れ、独自の世界に
変えてしまっているという事です。自分がクラシックの要素を組み入れているならば、
Deep River はどこか日本的というか、そんな要素が感じられるように思います。
そんな2つのバンドのジョイント・ライブは、本当に貴重です。お見逃し無いように!
勿論、ただ2つのバンドが交互に演奏するのではなく、自分や郷原君を入れ替えて
演奏する事も考えていますので、どうぞお楽しみに!…ひとまず、どちらのバンド
にも出演するドラムのトシさんに、今の内に声援を送っておきましょう(笑)!
★7月23日(土)伊達紋別だて歴史の杜カルチャーセンター(伊達市のHP)
Oepn…14:30~、Star…15:00~、
Charge…前売り500円、当日600円、高校生以下無料(要整理券)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
有難い事に、北海道の伊達市にあるカルチャーセンターで、自分のピアノトリオが
演奏させて頂ける事になりました。これは、NPO 法人の伊達メセナ協会という
団体があるのですが、そこが毎年企画しているイベントで、東京で活躍している
無名の(ここが重要…笑)バンドを呼んで、皆に見て頂くという趣旨でやっています。
伊達市は、“北海道の湘南”とも言われてまして、わりと寒さが厳しくない所でも
あり、北海道では数少ないビーチも存在する所です。街にも結構活気が見られ、
そんな特徴的な所で演奏出来るのは、本当に嬉しい事ですよね。チャージも
安いですし、本当に色々な方々に見て頂きたいです。北海道でお待ちしてます♪
以上、3日(日)、13日(水)、23日(土)と、綺麗に10日毎になりましたが(笑)、いよいよ日程が近付いてきた感じもあります。それにはまず、CDを完成させる事が最重要課題となりそうですが、続け様にライブがあるが故、常にその時しか出来ないようなライブを目指したいですね…。場所が毎回異なるので、そういった環境に馴染ませた雰囲気を作っていければと思っています。どうぞ皆様よろしくお願いします!
勿論、ベースがいる時の演奏と異なり、それぞれの演奏負担は大きくなりますが、ピアノはより弾く部分が増えてきますし、ドラムも、リズムの刻みという部分で大きな負担が生まれるかもしれません。しかし、だからこそメンバーそれぞれの個性が更に発揮される環境でもあり、そこから発生されるエネルギーというの魅力的でもあります。このトリオでの演奏は、4月のライブ〔西仲美咲バースデー・ライブ2011 参照〕で初めて実現がされましたが、この時はまだ実験段階な部分がありました(元々、西仲さんと自分のデュオ・ライブの予定で、ゲストで和丸君が入る程度だったのです。…結局は殆ど入っていましたが…笑)。しかし、西仲さんはこの時に確かな手応えを感じたそうで、それがそのまま今回のライブにも繋がっていき、それは今後にも続いていく事かと思います。お馴染みのメンバーではありますが、新たな挑戦を感じたのは、こういった背景があったわけです。
実際音を出してみると、やはり最初は慣れない部分が多いのは事実です。まだ自分はベースがいない編成でライブをやる事が多いので良いですが、和丸君がライブをやる時は、殆どと言って良い程ベースと一緒でしょうから(笑)、むしろ大変なのはこちらでしょう…。しかし、そこは流石の腕前で、そんな状況にもすぐに対応し、徐々に演奏にも慣れてきている感じが自分にも伝わってきました。音の出方は違うにしても、それぞれの表現したい事さえ一致すれば、音楽の核となる部分は出来上がったも同然です。後は個々の表現次第ですが、ここからはベースがいる時の編成と、何らスタンスは変わる事はありません。
このトリオの曲にしても、西仲さんのオリジナル曲や、沖縄民謡をアレンジした曲が大半を占めてきて、そのオリジナリティ度には一層拍車を掛けています。ベースレスという状況から生まれるリスクを、逆に魅力に変えてしまったこのトリオ…。是非今後にも期待しましょう!…次回のライブは6月21日(火)、吉祥寺 Meg にてです!
☆西仲美咲さんのHP…misakinishinaka.com/
☆大久保 Boozy Muse のHP…www.boozy-muse.com/
早いもので、このブログも書き始めてから300回目の記事を達成する事になりました。前回の200回目の時が昨年の12月〔祝、200回目!参照〕の事でしたので、あれから約半年で今回の数字になったわけですが…、若干ブログ更新の頻度は落ちているようですね。まあ、今年に入ってからは本当に大変な事が続きましたから、致し方無い部分もありますが…、やはり数字には表れるようですね…。
さて、恒例という事で、“300回目”にちなんだ車両に登場して頂きましょう。
東海道・山陽新幹線に使われている300系です。現在は“こだま”号が主な活躍場所で、最近は“ひかり”号に使われる事さえ少なくなりましたが、初代“のぞみ”号の車両でもあります。この車両で初めて、東海道新幹線区間で270km/時運転が始まり、そのお陰で東京駅~新大阪駅間は2時間半で結ばれました。1992年に営業運転開始なので、もう今から20年近くも前の出来事でもあります。
現在は廃車が進んでいて、JR東海の車両に限っては2012年には全廃させられるという話もあり、世代交代の感は否めませんが、ひとまず、まだ現役中にこのブログに載せる事が出来て良かったです(200系の記事でも、同じ事を言ってましたね…笑)。
さて、こうなると、次回は“400”回目になりますが、それにあたる新幹線車両は既に現役を引退しており…、と言うか、以前のブログでこの数字の系列以降の車両は取り上げてしまっているので〔竹内大輔の写真日記(~2009)、祝、400回目!参照〕、今後どうするかは少し考えないといけなさそうですね…。うーむ、どうなる事やら…(笑)。

5月16日(木)