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 今月の“鉄道さんぽ”は、昨年同様、〔竹内大輔、九州ツアー(2012.4.5~4.11)〕…で九州に遠征した事を生かし、九州を走る鉄道路線を取り上げたいと思います。順番的には私鉄の回という事もあって、色々と悩みましたが、まだ自分が1度も乗った事の無かった筑豊電気鉄道線に目を向けさせました。北九州市の八幡西区から直方市までの路線(この路線、特に路線名はありません…なので、筑豊電気鉄道線…と書いております)という、自分が行っている九州の中では割りと身近な場所に走っていた鉄道でしたが、意外にも今回まで乗っていなかった路線で、見た目的には路面電車なのですが、全線が鉄道事業法による「鉄道」で(路面電車は「軌道」という扱いです)、全ての列車に車掌が常務しているのも珍しいところでしょう。また、今回のツアー本編に登場するギターのちきぴーさんの、故郷を走っていた路線だったらしく、ツアー中にそんな話しをさせて頂いた事もあり、今回、俄かに取り上げてみたくなりました。ちきぴーさん曰く、沿線には特に見所は無い…との事でしたが(笑)、確かに渋い路線ではあるものの、のんびりと路面電車風情(路面電車ではないですが)を楽しませて頂きました。毎年恒例となりつつある、九州を舞台とした鉄道さんぽ…。どうぞお楽しみ下さい!


 ●日時…2012年4月9日 ●路線距離…16,0km ●駅数…21駅

 筑豊電気鉄道線(以下、筑豊電鉄)の起点は黒崎駅前駅から始まります。“駅前駅”…となっているので何だかややこしいですが、駅名が“~駅前”なので仕方ありません(笑)。その駅とは、JR九州鹿児島本線の黒崎駅の事ですが、筑豊電鉄側は、JRの駅からはやや西側に位置する、現在リニューアル工事中のコムシティという建物の1階に位置します。ホームは西鉄バスの黒崎バスセンターと同一平面上にあり、バスの行き先によっては、本当に電車のホームのすぐそばにバスが停車し、乗り換えの利便性を図っています。八幡、小倉方面への利用者は多く、そちらはJRでも行けますので、競争は意識しているかもしれません。

  JR黒崎駅から、筑豊電鉄黒崎駅前駅への道のり  バスと同一平面上の、黒崎駅前駅

 前述したように、筑豊電鉄では全列車に車掌が乗務します。なので駅員がいない駅では(殆どの駅がそうで、この黒崎駅前駅も、日中は無人駅です)、列車から降りる際に、車掌に切符を渡すか清算をするのが通常の光景で、これは、見た目が路面電車的なタイプの鉄道では、全国的にも珍しいかもしれません。バスと同じように、ワンマンにしても良さそうなのですが、何か事情があるのでしょうか…。

  後ろがコムシティの建物なので、本当にすぐの場所です  運転士も車掌も乗務する、筑豊電鉄の車内風景

 黒崎駅前駅を出て、コムシティの建物から出たと思ったら、すぐに西黒崎駅に着きます。黒崎駅前駅からは200mしか離れていないので(左上写真参照)、何だか存在の意味が薄そうに思えるこの駅ですが、元々、ここに前述の西鉄黒崎バスセンターがあり、バスへの乗り換えはこの駅で行わせる為に設置された…という経緯があったようです。つまりは現在では、乗り換え駅としての機能は殆ど無いという事ですね。
 そして、次の熊西駅へも400m程で着きます。本当に路面電車みたいな駅間隔ですが、実は黒崎駅前駅から、この熊西駅まで、元々は西日本鉄道(以下西鉄)北九州線の路線だったのです(ちなみに筑豊電鉄は、西鉄の子会社でもあります)。北九州線はこの熊西駅より先、折尾駅までを結んでいまして、つまりは筑豊電鉄は、熊西駅~黒崎方面は西鉄北九州線に乗り入れる形で黒崎駅前駅までを結んでたいたわけですが、この北九州線が2000年に廃止となり、改めて、筑豊電鉄の列車のみが走る区間となってしまったわけです…。今では、単純に1本の鉄道路線となっている筑豊電鉄ですが、かつては熊西駅は、西鉄九州線との乗り換え駅でもあったという事ですね。その名残として、ホームが通常の駅よりも少し長く設定されています(行き先の方面によって停車位置を変えていたようです)。

  桜が綺麗だった萩原駅  広い道路ですが、遮断機がありません!

 線路は左にカーブして、いよいよ方向を変えていきます。かつては右側に北九州線を眺めながらの分岐という感じだったのでしょうが、今ではただのカーブとなりました。次の萩原駅までの駅間は1,1kmあるので、やっと鉄道らしい風格が出てきたとでも言いましょうか…(笑)。この萩原駅は、付近は団地が林立する地区となっていますが、映画“おっぱいバレー”の舞台ともなった駅でもあるので、もしかしたら御存知の方も多いかもしれません(実際、筑豊電鉄もよく登場します)。流石にその名残は少ないですが、見た人が見たら分かる風景かもしれませんね。ちなみに、駅付近にある踏切は、わりと広い道路にも関わらず、遮断機も警報機も設置されて無くて、ちょっとしたカルチャー・ショックを覚えました(笑)。また、付近の子供達が、ホーム上や線路の上まで(!)遊び回ったりしていて、何だか昔の光景みたいに思えてしまった事も付け加えておきます…。

  この踏切も…遮断機がありませんね  わりとアップダウンは激しいです

 この先、路線は高架になったり、切り通しの区間等を進んだりと、普通の鉄道?らしい線形が続いていきますが、ここを走っているのが、やはり路面電車風の車両…というのが不思議な光景です。カーブや勾配も多く、なかなか車両も大型化は出来なさそうですが、路面電車風な方が、列車の乗り降りや駅の構造は簡単とも言え、これで良いのかもしれませんね。通谷駅付近では、福岡方面へのバス乗り換えの案内もあり、元々筑豊電鉄自体が、福岡市内へ路線を延ばそうという思いがあった為か、こちらへの接続の力の入れようは特筆されるものがあると思います。

  沿線の中では大きな駅とも言える、通谷駅  日中は、半数の列車がこの筑豊中間駅で折り返します

 そして、筑豊中間駅に着きます。ここまで、沿線は住宅街ばかりでしたが、この駅を過ぎると徐々に喉かな風景に変わってきます。列車も、日中は半数が当駅で折り返し運転となっており、黒崎駅前駅~筑豊中間駅が12分間隔、そしてこの先が、倍の24分間隔となります。以前は、前者が10分間隔、後者が20分間隔だったので、減便されてしまった(結構最近です)という事ですが、以前は時刻が綺麗に揃っていただけに、残念なダイヤ改正でもありました。

 今のところ、写真では3000形という車両しか紹介出来ていませんが、筑豊電鉄の車両にはもう1種類、2000形という車両も存在します。これは、元々西鉄で使用されていた車両で、1977年に筑豊電鉄に譲渡された車両でもありました。ちなみに、それまで筑豊電鉄は、走る車両は全て親会社の西鉄の車両でまかなっていたので、自社の車両が無い鉄道会社という時代もあったのです。

  水色に塗られている3000形  3000形の車内…味わいがありますね

 初期の車両ですと、製造初年が1957年になっているので、もう結構な年齢になる車両でもありますが、今のところ、全7編成が健在です。2007年度から2008年度にかけて、その7という数字に着目したのか、7編成全車を、虹を構成する7色に塗り替える事になり、今までの西鉄カラー(黄色に赤いライン)のイメージを一新させました。3両連接車の為、2両連接車である3000形に比べ、やはりラッシュ時での使用が目立ち、平日の日中は1編成しか稼働していないようですが、とりあえず、どの日に行っても1編成は見れるというのが、逆に有難い時代なのかもしれまえん。車齢的には、いつ廃車になってもおかしくない車両ですからね…。

  数々の2000形が見られます  奥の赤い編成は、行先表示幕が大型の、どちらかというと西鉄オリジナルに近い編成

 …そして、それらの車両は、車両基地が併設されている楠橋駅付近で、外周道路から見る事が出来ます。それはもう写真を見たら一目瞭然だと思いますが、確かにカラフルな事になっていますね(笑)。そして、これだけ集まっているという事は、日中は殆ど使用されていない事を示す事にもなっているという事なのです。ただでさえ2両連接車の3000形使用時でも、この楠橋駅付近では日中は乗客が少ないですからね…。若干ローカル線のような風情も漂っており、今後にも注目していきたい事情でもあるような気がしました。

  楠橋駅より、車両基地を望む  楠橋駅の南側で、新幹線と交差します

 楠橋駅を出ると、山陽新幹線と交差し、田園風景の中をひた走ります。もう路線的には終点も間近で、あとは規模の小さめな駅を細々と停車していくような感じで。何となく、その中の1駅である遠賀野という駅で降りてみましたが、なかなか特徴を見出すのが難しい駅でした(笑)。ただ一言、喉かである…と、表現するのが一番的確のような…。次の電車までの24分という時間でもありましたが、そんな印象を受けました。

  遠賀野駅付近を走る3000形…筑豊地区らしく、低めの山が多くあります  前方から見た感田駅…この後、遠賀川を渡ります

  春らしい風景♪  遠賀川の橋梁は立派です!…手前が筑豊直方側です

 そして感田駅を過ぎると、遠賀川を渡り、終点の筑豊直方駅へと到着します。JR筑豊本線の直方駅とは、徒歩で10分ぐらい離れております。この駅名、九州以外の方ですと読めない方も多くいると思いますが、“のおがた”と読みます。筑豊電鉄の遠賀川を渡る橋梁は立派で、このまま筑豊直方駅が終点にするには惜しい感じがするのですが、確かにそうで、この先の延伸を見越した開業でもあったそうです。前述のように、元々は福岡市内への延伸を強く臨んでいたようですし、筑豊直方駅の高架の駅構造を見ても、このまま先に延ばそうとしている事は明白と言って良いでしょう。

  終点、筑豊直方駅  右の1番線は、殆ど使われません

 これで筑豊電鉄のさんぽは終わってしまいましたが、この鉄道の魅力は、言葉や写真で伝えられるものではないような感じがしました。昔懐かしい光景や、車両にしても貴重なものが存在する鉄道ではありますが、それを懐かしいもの…という側面で見させるのではなく、それが筑豊電鉄の“通常”なのです。路面電車風の列車に車掌常務というのも、今では非効率…という言葉で片付けられてしまう事柄だと思いますが、それこそが筑豊電鉄の文化であり、特徴なのだと思いました。そんな鉄道会社に、別に特別な感覚無しに乗れる…というのが、この鉄道の最もたる魅力なのだと言えるでしょう。
 何だか、この時期にピッタリな鉄道だったとも思いました。何の考えもなしに、ただゆったりと鉄道に揺られる…。たまには、そんな鉄道乗車も如何でしょうか?

 ☆筑豊電気鉄道のHP…http://www.chikutetsu.co.jp/

拍手[5回]



【ピンと来ました!】
大輔さん流「鉄道の楽しみ方」が今回でピンときました。
鉄道の本来の目的である人を運ぶということが、どのように
それぞれの地域の特性に合わせて構築され、そして現在、人々にどのように利用されているか。それを実車し体感するということですね。環境の変化によって廃れていく鉄道を想い、発展していく鉄道を想像する。「沿線には特に見所は無い」とのことですが、素晴らしい写真と、ぜひ乗ってみたくなるレポート。私が筑豊電鉄社長なら、表彰ものですよ!
今後も期待しています!
【無題】

 お互いに「旅」を楽しんだ感じでしょうか。勿論、
 その楽しみ方は人それぞれですが、心地良く感じられれば
 それで良いのだと思います。例え、鉄道に乗って揺られて
 いるだけでも、贅沢と言えば贅沢ですからね!…自分は、
 あまり鉄道グッズは買いませんが、ただ見るだけなら
 わりと好きですね。これはどういう意図で販売されたのか
 …とか、そういった事を考える方向にいくからです(笑)。

>にーにさん
 いや~、正にその通りです。観光鉄道とかに、あまり
 目が向かないのもその為です(…とは言え、乗る時は
 勿論あるのですが…笑)。鉄道とは、あるシステムに
 則って運行されているものです。当然の如く、それは
 ただ適当に動いているわけではなく、地域の実態や
 会社の事情に合わせて運行されているわけで、その
 実態には必ず理由があります。その“理由”を、その鉄道に
 実際に乗った時に見付け出す事が出来たら、この上なく
 自分は楽しくなってしまいます(笑)。…なので、
 自分の“鉄道さんぽ”は、永遠の趣味となりうるのです♪
【お疲れさん!】
筑豊電鉄...楽しんでもらえたようでなにより^^

「西黒崎駅」は元は「黒崎車庫前」という駅名で、その名の通り西鉄電車の基地になってた経緯もあって「駅前駅」とさして距離は離れてないけれど旧バスセンターとの乗り換えも含めて重要な駅になってたわけですよ

その昔、廃線になった小倉や戸畑方面への路線(西鉄)がすべて路面電車だった名残を筑豊鉄道に見ることができるよね

ちなみに私が高校時代まで利用していた頃(30年以上前)は主要な駅には全て切符売り場がありおばちゃんが対面で販売やってたよ(笑)

てか、懐かしいレポありがとう!
【楽しみました♪】
廃線になった西鉄電車も、実はそんなに昔の話し
ではないですよね…。10数年前とか…。そんな
話しを聞くと、早い内に乗っておきたかったという
気持ちが芽生えてきてしまいそうです(笑)。

あの雰囲気の駅で、有人の切符売り場というのも、
風情があって良いなあ…。しみじみ(笑)。
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絵文字:
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字








HN:
竹内大輔(Pf,Key)
性別:
男性
自己紹介:
1980年1月29日生まれ
の生粋のO型(…が、初対面
ではよくA型と見られる)。
3歳(自分では記憶に無い)
からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学
ではバンドも経験する。現在の
活動は日本全国から海外に及び、
各地のライブハウスやラウンジ、
レストラン、そしてバー等での
演奏は勿論、各アーティストへの
レコーディングや、作曲・編曲
等にも積極的に取り組んでいる。
日本、世界中を飛び回りたい、
鉄道、旅客機、旅行、写真好き。

5月16日(木)
銀座 No Bird
Open…18:00~、
1st…19:30〜、
2nd…21:00〜、
Charge…3500円(ドリンク別)
コースを御予約の方は2500円
Member…(Pf)竹内大輔、
(B)池田暢夫、
(Ds)佐々木俊之

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