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 日本中を震撼させた3月11日(金)の東日本大震災〔東北地方太平洋沖地震参照〕。今回の amin さんの中国ツアーは、その次の日である3月12日(土)から始まりました。その地震の事の甚大さに、誰もが“中止”の2文字が頭を過ったものでしたが、幸いな事にも出発でき、そして中国(しかも地方都市)でライブを行ったという事は“事実”として記録される事になりました。
 ただ、当初は5ヶ所を土地を回り、10日後の21日(月・祝)に帰国という事になっていたものの、対外的な活動を自粛するという外務省の方針が14日(月)に出てしまい、今回の演奏は1ヶ所のみに留まり、次の日の15日(火)には日本に帰らざるを得なくなってしまったのですが、この5日間は、個人的にも本当に激動の5日間であったと言えます。中国滞在時は常に、日本の現状と隣り合わせになりながらの日々を過ごしていましたが、滞在先の中国では本当に自分達を歓迎してくれて、地震に対する心遣いも強く感じられました…。まさかのタイミングで、大地震と重なってしまった中国ツアーでしたが、より、日本と中国との結び付きの深さを考えさせられたツアーでもありました。
 地震直後の事だったので、振り返るのも酷ではありますが、ここでは大切な“記録”という意味も含めて、出来るだけ当時の視点で、中国ツアーでの出来事を書かせて頂きます。改めまして、東日本大震災で被災された方に、心からお見舞い申し上げます。また、1日も早い復興を心から願うばかりです。

  3月12日(1日目)
 『今回の中国ツアーですが、予定通り実行します。』…こうしたメールが自分に届いたのは、地震当日の夜20:30頃…。そこには迷いは感じられず、自分も「ああ、行くんだな」…と、素直に思ったものでした。同時に、既に頭の中は、どうやって空港まで行くか…という考えに切り替わっていました。
 今回、中国へ行く飛行機は、羽田空港9:25発の上海行きの便となっていて、当日の羽田空港へは7:30に集合というものでした。結構早めな集合とも言えますが、普段なら問題無く、自宅から時間通りに着ける範囲でもあります。しかし、今回はそうはいきません。そもそも電車でしか向かう事が出来ない自分なのに、メールが来た時点で、東京の全ての鉄道は運転を見合わせていたからです。
 これは様子を見るしかありませんでしたが、22:30を過ぎた辺りから、地下鉄や私鉄各線を中心に、徐々に運転が再開された情報を掴む事が出来ました。よし!…と思ったのも束の間、結局JRは運転再開をする事無く、12日を迎えてしまう事になります。そして、その日の朝3:00ぐらいに出された発表では、JR山手線は朝8:00頃から運転を開始する…というものでした。
 …これは困りました。自宅から羽田空港に向かうには、品川からの京浜急行と、浜松町からの東京モノレールを使う手段があるのですが、そられに乗るには、どうしても山手線が必須になるのです。他のJRの路線も似たような感じで、そもそも、自宅の最寄りの路線である東武東上線の動きも微妙なところではありました。
 そんな時、鉄道会社を色々調べてみると、都営地下鉄が全線で営業を再開しているとの情報が出ているではないですか。実は自分の家は、都営三田線の駅にも遠くない場所にあるので、これを使って三田駅、そして都営浅草線に乗り換えると、大門駅まで行く事が出来るのです(泉岳寺駅まで行って、京浜急行にも乗り換えられますが、この時点で、泉岳寺駅~品川間は運転見合わせの措置が取られていました)。大門駅は、浜松町駅とほぼ同じ場所の駅なので、そのまま東京モノレールに乗り継ぐ事が出来るわけです。流石に間引き運転にはなっていましたが、自宅も早めに、朝5:00には出ておきました。

  この時点で、まだ朝の5:30頃です  モノレールの浜松町駅時点で、7:00を過ぎていました

 まだ暗い中、左上写真の高島平駅から自分は出発…。都営三田線は意外にも普段通りの感じで運転されていて、若干呆気にとられましたが(笑)、途中、やはり余震と思われる地震が何回かあって、駅に何分か停止しては発車していく…という繰り返しで走行していきました。乗り換えの三田駅では、都営浅草線を約30分も待たされる羽目になりましたが(間引き運転且つ、電車待ち中にも緊急地震速報が流れた為)、無事に東京モノレールにも乗り換えられ、羽田空港には何と、待ち合わせ時間ぴったりの7:30に到着する事が出来たのです。自宅からは約2時間半の道のりでしたが(普段なら1時間強で着けます)、まず無事に着けた事に、自分は1人感激してしまったものでした(笑)。
 しかしその感激は、羽田空港ターミナル内で夜を明かした人を何人も目の当たりにして、一気に現実に目を向けさせられました。成程、確かに羽田空港に前日に飛行機で着いた人は、そこからの交通手段の無さに愕然とした事でしょう。ここは国際線ターミナルなので、そういった外国人旅行者の姿も多く見かけました。
 そして、今回のツアー・メンバーの皆さんですが、既に無事全員が到着していました。殆どの方が車だった理由もありますが、本当に凄い事だと思います。今回のツアーの、自分以外の唯一の楽器担当者である、ギターの関淳二郎さん、そしてボーカルに、河口恭吾さんと城南波さん、更にはそのスタッフの方々…。
 amin さんですが、何日か前から既に中国入りをしており、この時、日本の地震の安否を気掛かりにしつつ、現地の空港で待っているとの事でした。後から聞くと、こちらからの「全員飛行機のチェック・インを無事終えました」のメールで、熱いものを感じたのだそうです(笑)。

  朝8:00前の羽田空港国際線ターミナルにて…毛布に身を包み夜を明かしたと思われる人が大勢確認出来ます  これから飛び立つ、上海行きのJAL81便

 確かに考えると、成田空港ではなく、羽田空港出発にしておいて本当に正解でした。成田空港は前日は殆ど空港閉鎖状態になっていましたし(羽田空港は意外にも復旧が早かったのです)、そもそも成田空港に行く交通手段が殆ど無い状態の日でもありました。また、羽田空港に至っても朝9:00より前に出発する国際線は全便がキャンセルされており、自分達が乗る便は9:25発のせいかキャンセルを免れていて、今回の出発は奇跡の連続だった言っても過言では無いのかもしれません。そして、こんな与えられたチャンスを無駄には出来ない…という思いも新たに、日本と中国の、音楽をもって懸け橋役となる責任を、改めて強く感じてきたのでした。
 …今回、上海までお世話になる飛行機は、日本の翼、日本航空(以下JAL)です。より日本代表…という感覚が強くなってきてしまったのは考え過ぎでしょうか…。JALは現在、経営の再建中ですが、こんな時、なんて日の丸が逞しく見える事やら…。やはり、日本を代表する航空会社という事に変わりは無さそうです。
 飛行機は30~40分ぐらい遅れて出発しました。空席もチラホラあったので、恐らく乗客を出来るだけ待っていたものの、やはり来れなかった人も何人かいた…という状況だったのかもしれません。本当に自分達は幸いでした。…さて、これで日本とはしばしのお別れとなるわけで、いつもの国内線のように、羽田空港を離陸して東京の地を見ながらの旋回も、今回は凄く特別な情景のようにも思えてきました。…そして、チラッと窓の外に見えた富士山の美しい事…。自分はやはり…、日本という国が好きなようです。

  自分の左隣の席は、2席とも空席…  機内食も変わってきましたね

 機内では、いつものように機内アナウンスが行われ、いつものようにドリンク、軽食がサーブされていきました。あまりに普段過ぎて、前日のあの大きな地震が嘘だったように思えてしまいますが、乗客にこう感じさせる事は、並大抵の事では無いでしょう。“いつものように”…というのが、如何に恵まれた事かが分かるというものです。JALのサービスの底力を改めて感じさせてくれましたね。見た目的にも、機内食…というより軽食…という感じでしたが、3時間程で着いてしまう上海行きの便なんて、これで十分です。むしろ、日本の誇りを感じさせる内容のものにも見えてくるのですから不思議です。
 お腹が一杯になると、何だか眠くなってきてしまいました。そう言えば、昨日から自分は一睡もしていなかったのでした…。初日の朝が早いので、そのまま前日から寝ないでおこうと、最初から決めていた部分もありますが(笑)、一番の理由は、無事に飛行機に乗れるのか…という思いが先行し、寝てる場合では無い!…と思っていたのが大きかったでしょう。そして、やっと身を任せられる状態に落ち着いたわけです。…ここは素直に、今の内に眠っておきましょう。この後は本当に、激動のツアーが待っているのですから…。


 まだまだ続きます!

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HN:
竹内大輔(Pf,Key)
性別:
男性
自己紹介:
1980年1月29日生まれ
の生粋のO型(…が、初対面
ではよくA型と見られる)。
3歳(自分では記憶に無い)
からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学
ではバンドも経験する。現在の
活動は日本全国から海外に及び、
各地のライブハウスやラウンジ、
レストラン、そしてバー等での
演奏は勿論、各アーティストへの
レコーディングや、作曲・編曲
等にも積極的に取り組んでいる。
日本、世界中を飛び回りたい、
鉄道、旅客機、旅行、写真好き。

5月16日(木)
銀座 No Bird
Open…18:00~、
1st…19:30〜、
2nd…21:00〜、
Charge…3500円(ドリンク別)
コースを御予約の方は2500円
Member…(Pf)竹内大輔、
(B)池田暢夫、
(Ds)佐々木俊之

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発売中!(2013.4.10 Release)
●詳しい曲解説はこちらへ!

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 From Spartacus”公開中!


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