昨日は外苑前 Z・imagine にて、２０１０年初となる（大袈裟ですが…笑）となる自分名義のピアノトリオライブをやってきました。ちなみに、これはこの新ブログになってから初めて書く自分名義のライブ記事でもあるのですが、前のブログで書いていた第２４回目の自分名義ライブ〔“竹内大輔の写真日記（～２００９）”、自分名義ライブ２４回目、３周年参照〕から連番となる感じで、今回からまた書いていきますので、どうぞ御了承下さいませ。
　とにかく、久々の自分名義のライブでした。そして個人的ながら、三十路になって初めて立ち向かう自分名義のライブでもありました。…という事が理由かどうかは分かりませんが（笑）、今回は“攻め”の姿勢を一段に高くもってきたライブとさせて頂きました。
　セットリストを見て頂ければ分かるのですが、今回、ピアノトリオＣＤ“Pictures”から取り上げた曲は１曲もありません（“Guernica”という曲はやりましたが、これは自分達でリアレンジしたバージョンで演奏したので、もう違う曲と言っても良いくらいです…笑）。前にもこんな選曲で臨んだライブがありましたが、こういった節目となるライブで試みたのは、新しい要素かもしれませんね。
　そして、それはメンバーにも表れていたのか、ドラムのトシさんは、前回と全く異なるドラムのセッティングでライブに臨んできました。左下の写真を見れば分かりますが、普通のタムが設置されていなく（さすがにフロアタムはありますよ…笑）、代わりに、何だか物々しいシンバルが付けられています。どうやら本人的に、ちょっと今までと違うスタイルをやってみたいらしく（参考は、クリス・デイブというドラマーらしいです）、今回は実験的にセットをしてみたのだとか…。タムが無いのはともかく、このシンバルは結構クセのある音が出そうな感じがするのですが（笑）、大丈夫なのでしょうか。それでも何だか、いつも以上にワクワク感を感じるライブでもあったと思いました。

　　　　

　そして、ライブの始まりです。今回は、１年くらい前に出来た“Scramble”いう曲からやらさせて頂きました。軽快な？４ビートの曲ですが、ドラムにはもちろん違和感はありません。さすがです。そして、ちょっと雰囲気を変えて“Water Lily”です。こちらも、自分でも気にいっている曲の１つですが、叙情的な世界観にドラムがハマっている気がしました。
　ここで、やはりシンバルが違うと曲の世界観は大きく変わるなのだ…と、改めて気付かされました。音楽的な広がりと言うか、深みが増すと言うか、どんな言葉を使えば良いのか困ってしまいますが、明らかに自分が触発されているのが分かります。こういった音の変化はドラムだけに留まらず、リズムの基本を作るベースはもちろん、その上に乗っかっていくピアノのアプローチさえも変わりますね。新しい方向性になればと思います。

　そして今回は２曲ほどですが、久しぶりに新曲を用意しました。まずは、例の？ベトナム旅行でインスピレーションを受けて書いてみた“Exciting Street”。そして、“Water Lily”という曲で参考にした画家モネの作品“睡蓮”の、連作という表現の仕方も模倣して書いてみた“Water Lily Part 2.”（笑）です。どちらも、初めてにしては良いインタープレイが出来ていたのではないかと思っています。もちろん、今後も取り上げていきたいですね。
　自分達がやり慣れている曲も何曲かやりました…。“Guernica（リアレンジ・バージョン）”、そして“Hagatna”がこれにあたると思いますが、これらも更なる発展に向かった演奏が出来たのではないでしょうか。既存の枠に囚われなく進んでいくアプローチ。もはや、自分でもどういう方向に向かっていくのか分からなくなるスリル感…。これらも今後面白くなりそうですね！

　今回のライブを改めて振り返ってみても、やはり良い“攻め”の姿勢を貫けたライブであったと言えるでしょう。ピアノにしても、ベースにしても、もちろんドラムにしても、その姿勢と共に良いバランスがそこにあったからこそ、成し得た事だと思います。是非次回に繋げていきたいですし、この姿勢で更に色々な曲をやってみたいと思うようにもなってきてしまいました（笑）。意外に、ＣＤ“Pictures”に入っている曲を、今後敢えてやるのも面白いのかもしれませんね…。楽しみにしていて下さい。どうも今回はありがとうございました！

　楽しいライブになって良かったです。そして次回は４月１７日（土）、外苑前 Z・imagine で決定しました。時間はいつもと同じに戻り、スタートが19:30～です。是非お越し下さいませ！また、私事で恐縮ですが、この日のライブは、自分の誕生日とバレンタイン・デーが近かった事もあり、色々な方からプレゼントを頂きました。こちらも改めて、ありがとうございました！

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