昨日は中目黒の楽屋(らくや)にて、自分のピアノトリオと Deep River との2マン・ライブをやってきました。Deep River は説明するまでもなく、サックスの郷原君がリーダーを務めているバンドですが、このバンドと今の時期に対バンを行うのは、非常に意味のある事でした。
北海道の伊達という所で、一昨年から毎年この時期に行われる“New どさコン”というイベントがあるのですが、それは東京からバンドを呼んで演奏して貰って、その代わり、伊達という場所をPRして貰おう…という主旨のものです。バンドは2年交代で、それの一昨年、昨年の演奏担当が Deep River だったのですが、その次はどのようなバンドにするかは、Deep River リーダーである郷原君に選べる権限があるらしく、それで有難い事に自分を選んでくれました。もう来週に迫っている7月23日(土)に、自分のピアノトリオで伊達市で演奏を行うのは既に告知済みですが、今回北海道に行けたのは、そうした背景があったわけなのです。
そこで自分が前々から思っていたのは、自分達が伊達に行く前に、Deep River とライブを企画してみたい…という事でした。ライブのタイトルが“引き継ぎライブ”になったのは最近の事でしたが、正に、一昨年から続くこのイベントのバトンを引き継ぐという意味で、何かの切っ掛けは作っておきたい感じだったのです。郷原君自身とは何回も共演している自分ですが、バンド単位での共演は初めてになるので、貴重という側面も覗かせるライブにもなっていたと思います。
…ただ、初めての共演…とは言え、お互いのメンバーは皆、昔から何度も会っているという、よく知った仲…。リラックスした感じで当日のリハーサルは行われ、楽屋自慢のアジア系フードに舌鼓を打ち、静かに本番が始まるのを待ちました。
しかし、その“静かに”…は、本番直前で打ち砕かれました。最初のステージは Deep River にやって貰う事になっていたのですが、その前に、今回のライブの主旨を説明しておく必要があると思い、郷原君と自分とで、少しステージ挨拶をさせて頂く事にしていたのです。…まあ、それ自体は良かったのですが、本番5分前くらいになって、先程外に出掛けて行ったベースの池田君から電話があり、「俺、お店に財布忘れてないですかね」…と言うではありませんか。財布を忘れて出て行ったのは知っていましたが、なんと、現在サイゼリヤにいて、財布が無いので支払えない…と言うのです(笑)。何故にこんな時に!…と思いましたが、自分が届けに行く他はありません。…と言うのは、今日出演するメンバーは、自分と池田君以外はもう、Deep River としてステージに上がらなければならなかったのですから…。
自分は、走りました…。しかし、肝心のサイゼリヤが見付けにくい場所にあり、結構な時間のロスをしてしまいます。結局、財布を届けに行って、楽屋に戻ってきたのが、スタート時間から約10分遅れの19:40…。しかも、Deep River の面々が、今正にステージに上がっているところでもありました…。
結果的に、ギリギリで郷原君と自分でステージ挨拶は行えたのですが、自分は汗だくですし、結構息を切らしていますし(笑)、上手く説明出来ていたのかよく分かりません…。ただ、今回のライブを待ち遠しく思っていたのは伝わったかもしれないので、良しとしてしまいましょう。こうして、自分の中では急にバタバタな雰囲気になり、引き継ぎライブは幕を開けたのです。
…まあ、バタバタだったのは自分だけなので(笑)、Deep River の演奏は順調に進んでいきました。今回、間近で Deep River のライブを見るのは2回目ですが、サックス・カルテットという編成なものの、やはりポップス志向が強いバンドだなと、改めて感じますね。恐らく、郷原君自身の曲に対する拘りと、何と言ってもオリジナルのメロディの綺麗さでしょう…。自分は郷原君と、デュオ編成でなら何度もライブを行ってきましたので、今回も殆どが知っている曲だったのも面白かったです。
さて、そんなステージの途中で、今度の伊達市で行われるイベントの主催関係者の方が今回いらっしゃているという事で、その方を紹介させて頂きつつ、伊達の主催者から預かった信書を、そのままステージ上で読み上げるという時間を設けさせて頂きました。それは大変温か味のある文章で、Deep River のメンバーから、自分のピアノトリオのメンバーまで、1人1人名前を挙げて下さっていて、今までの御礼と、これからの期待が込められた、非常に有難い内容でした…。改めて、これから北海道に行く思いと、バトンを引き継いだ感覚が、身体に染み渡る感じがしたものです。
そして、そのバトン引き渡しの延長…ではないですが、Deep River の曲に自分も1曲だけ参加させて頂きました。曲は、郷原君が伊達市の為に作った(New どさコンでは、その出演者の2度目の参加の時に、伊達を体験して生まれてきた曲を書いてくる事になっているのだそうで…)、その名も“伊達 Sky”で(笑)、北海道の壮大な空をイメージした曲との事でした。Deep River の鍵盤担当であるフジワラミエさんも、この時はキーボードへと移り、計5人での演奏となるのも貴重な感じでしたが、この曲はピアノがイントロを務めているので、自分の役割がそもそも重要です。焦らず、冷静に弾いていきました。
“伊達 Sky”は、自分は勿論初めて弾きますが、Deep River のお客さんからするとお馴染みの曲の筈なので、緊張もいいところです(笑)。しかし、滅多に見られない演奏になっていた部分もあるので、そこは楽しくやらせて貰いました。お客さんにも喜んで頂けたようで、良かったと思います。
その後、いつもの Deep River のメンバーに戻り、全7曲で終了しました。これで1ステージが終わったわけですが、客席も温まってきた感じでしょうか(笑)。そんな雰囲気を引き継ぎ、自分のピアノトリオの演奏へと移ります…。
2ステージ目は、ほぼ時間通りに始まりました。今回は2マン・ライブなので、“少し”(笑)は時間も気にしなければならないのです(笑)。また、いつも全2ステージを基本としている自分のピアノトリオにとって、今回は1ステージのみの演奏ですから、曲も厳選させなければいけません。新しくCDを出したので、そこからの曲を中心にやりたいところですが、初めて自分達をご覧になられるお客さんも結構いらっしゃいますし…。結果、1曲目に“Scramble”、2曲目に“La Cantaola”と、これは新作CDの曲順と同じにしつつ、3曲目は前作のCDから、久し振りに“The Day Of The Black Key”を演奏させて頂きました。このピアノトリオの雰囲気が端的に分かりやすく表現出来る、打って付けの曲だったように思います。
そして、4曲目には新作CDから、クラシック・カバーの“Valse Op.34 No.2”をやりました。やはり自分のステージでは、クラシックの曲も取り上げないわけにはいきません。自分のピアノトリオも、Deep River も、どちらも楽器編成がジャズの基本スタイル…というのは似ているのですが、決定的に違うのは、Deep River はポップス性が強いのに対し、自分達はクラシック性も出してきている…という事でしょう。今回は対バン・ライブだからこそ、その部分を強くアピールしたかったところもあり、お互いにオリジナル性を出せた事と思います。どちらもドラムを担当しているトシさんは、本当に大変だと思いますが…(笑)。
さて、5曲目…。もう時間的にこれが最後の曲となってしまいました(Deep River と比べて、曲の時間が長いというのもよく分かりますね…笑)。曲はお馴染みの“Hagatna”でしたが、これに郷原君を加えて、4人で演奏していきましょう!…サックスも映える曲だと思うので、今回のステージの最後に相応しいではありませんか。
せっかくなので、普段はピアノがアドリブをとる部分はサックスにとって貰い、ラスト直前の部分で、ピアノとサックスのソロの掛け合いを繰り広げていきました。勿論、その前にはドラムの迫力あるソロもあったので、本当に見所が沢山のバージョンが出来上がったと思います。お客さんも大変盛り上がって頂けて、大きな拍手がお店を包み込みました。本当に、感謝の気持ちで一杯の時間でした。
…そして、その拍手が鳴り止む事はありませんでした。このままアンコールへと繋がらせていきますが、今回、既にアンコール曲は思案済みでした。それは、郷原君も交え、そしてミエさんも交え、計5人で、自分がアレンジした“Spain”を演奏する事でした(欲を言えば、Deep River のベーシストである田中啓介さんも交えたかったのですが、ベースが2本は物理的に難しかったので断念しました)。この5人もなかなか珍しいですが、曲のアレンジも更に5人用に…と言いますか、それぞれにメロディの割り振りやソロの割り振り等を決めておき、正にこの日でしか見られないジョイント演奏にしておいたのです。
“Spain”のイントロでも有名な“アランフェス協奏曲”は、ピアノとキーボードだけの2人で進めていき、しかもゆったりと、独自のテンポで演奏していきました。そして本編は、1小節だけのピアノのフレーズの後にバンドが続いていきます。この時点で、普段と違う事になりそうだったのは明白で、自分も面白くなりそうな気配を強く感じたものでした。
この編成では、メロディをとれる楽器が3人いたので(郷原君、ミエさん、自分)、今回は敢えてベース・ソロは無くし、この3人の絡みを全面に出した演奏にしていきました。ソロの連続はかなり見応えがありましたが、コード進行もどんどん複雑になっていくのも、曲のテンションと比例して熱が籠ってきます。そして、テーマを弾いた後のトドメ?はドラム・ソロです。ここでも、ピアノやキーボードやベースのバッキングがあってのソロですから、ここも皆で盛り上げていった感触が残り、本当に、Deep River と自分達トリオで1つの曲を仕上げていっている感じでした。これぞ正にジョイントです。良い物が残せたように思います。
ドラム・ソロの後は、もうエンディングに近付いていますが、本来ならばピアノだけで持っていくところを、今回はサックスとピアノだけで、それこそ即興(コード進行や、テンポ等も決めない、本当にフリーの状態)で、終わりのコード(ここだけ決めていました)まで持っていきました。こうなった時はもう自分の耳だけが頼りで、全ての音を聞き逃してはならない状態です。今までとは違った緊張感を作りつつ、そしてエンディングに入り、無事にコラボ演奏は終了しました。…と同時に、今回のステージも全曲が終了…、それはつまり、無事にバトンの引き継ぎが完了したという事でもありました。…皆さん、本当にお疲れ様でした!印象に残る演奏と共に、個人的にも遣り甲斐のあるものが出来上がったと思います。
今回のライブで、一番気を付けなければいけない事があって、それはただの“対バンライブ”にしたくない…という事でした。お互いがお互いを知っているから…という部分も無くは無いのですが、やはり“引き継ぎ”という意味合いを強くしたく、それこそ1ステージ目から2ステージ目に繋がっていく部分の変化等を楽しみたかったのです。そして、その念願は今回叶いました…。今の自分の思いは、無事に Deep River からのバトンを引き継ぎ、心置きなく伊達での演奏を楽しめる自信に満ち溢れている…と言ったら言い過ぎでしょうか(笑)。
…とにかく、心置きなく楽しめる…というのは確実だと思います。ますます北海道での演奏が楽しみになってきました。あと1週間に迫ってきましたが、無事に行ってきたいと思います♪…どうもありがとうございました!
●今回のセットリストです!
・1ステージ Deep River による演奏
・2ステージ 1、Scramble(オリジナル)
2、La Cantaora(オリジナル)
3、The Day Of The Black Key(オリジナル)
4、Valse Op.34 No.2
5、Hagatna(オリジナル、with 郷原繁利)
・アンコール ・Spain(with 郷原繁利、フジワラミエ)
★7月23日(土)伊達紋別だて歴史の杜カルチャーセンター(伊達市のHP)
Oepn…14:30~、Star…15:00~、
Charge…前売り500円、当日600円、高校生以下無料(要整理券)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
☆郷原繁利のHP…sgohara.com/wp/
☆Deep River のHP…www.deep-river.jp/
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のHP…http://www.toshiyuki-sasaki.com/
☆中目黒楽屋のHP…www.rakuya.net/
ライブが久し振りならば、ライブ前の食事の“つるとんたん”も久し振り…(笑)。メニューは既に夏物が揃えられており、しばしの休息を楽しんだものでした♪
今回も、前回のライブ〔15ヶ月振りの、東京キネマ倶楽部ライブ 参照〕から参加をしてくれているギターの寺岡佑を迎え、5人編成で演奏していきました。その為…と言うわけでは無いかもしれませんが、今回はギターをフィーチャリングさせる曲が多く、見所も沢山の内容になっていたと思います。
ベースのみで始まるイントロ、そしてドラム徐々にが加わっていくという、渋い始まりが自分は大好きな(笑)“私があなたにできる事”を今回は1曲目に持ってきて、いつもと違う雰囲気を演出していきます。そして、ベースにコーラスが加わる“N”を2曲目に演奏し、今回の新曲は夏らしいアレンジを…という彬子さんのイメージをそのままに、ならば…と(笑)サンバ調のリズムを大胆にも取り入れた“Day Dream”という曲を3曲目に演奏しました。ここまでが前半となる感じでしょうか。
そして後半は、ギターの寺岡にとっては初めての曲ばかりになりました。3曲目の流れを止めずに、そのまま4曲目に“天使の梯子”を、5曲目に“クモの糸”を持ってきて、最後の6曲目は、これこそギターが中心となる(今回寺岡は、この曲だけアコースティック・ギターで挑んでくれていました!)“Your Love So Special”です。自分達にはお馴染みなこれらの曲ですが、寺岡を加えて演奏するのは初めてなので、やはり初めて演奏する時のような気持ちがどこかしら生まれるものです。中には、こういったアプローチで来たか!…みたいに感心させられる箇所もあり、新鮮味に拍車を掛け、それが自分達の良い刺激にも繋がっていってました。非常に遣り甲斐のあるライブだったと思います。
1曲1曲毎に異なった魅力があり、それらを最大限に見極める事が出来たのが、今回のライブの良かったところかもしれません。適度に冷静になれましたし、それでも感情の入れ方も素直に演奏に繋げる事が出来ました。曲もまだまだ増えていくのでしょうか…(笑)。また次回も頑張っていきたいと思いますが、そんな次回のライブは8月23日(火)の、渋谷 Under Deer にてです。ここに前に出演した時〔渋谷 Under Deer ライブ参照〕は4月の事でしたから、約4ヶ月振りの出演ですか…。また飲み過ぎないように気を付けなければいけませんね…(笑)。どうもありがとうございました!
☆彬子さんのブログ…ameblo.jp/akiranochikara/
☆寺岡佑のブログ…www.my-cosmos.jp/mypage/weblog/blog/269
☆六本木 Morph-Tokyo のHP…www.morph-tokyo.com/
前回同様、どうも写真だと分かりにくいようですね…。そんな方は、やはりライブにでも足を運んで頂き…(前回と全く同じ事を言ってますね…笑)。
先日、今度13日(水)に行われるライブの為のリハーサルを行ってきました。お相手は自分のピアノトリオのメンバー…ではなく、対バンする相手である、サックスの郷原君がリーダーを務める Deep River とです。13日のライブは、何度も言っているように、北海道の伊達で行われるイベントに参加するバンドの“引き継ぎ”というライブ…という意味合いが込められていて、やはりただの対バンライブにはしたくないという思いもあるので、“ジョイント・ライブ”とあるように、本当に2つのバンドを組み合わせた演奏もやっておきたかったのです。…勿論、自分が Deep River のメンバーと一緒に演奏するのは初めてなので(個々では沢山ありますが…)、色々練りたい部分も出てきたのは当然で、リハーサルも入念に行われました。
恐らく13日は、その時でしか見られない、貴重な演奏となる事でしょう。正にジョイント・ライブに相応しいものが出来上がると思います。…とは言え、自分もどのように仕上がってくるのか、謎なところもあるのですが…(笑)。是非、楽しみにしていて下さい!
★7月13日(水)中目黒楽屋
Open…18:00~、Start…19:30~、2マンライブ、自分達の出番は2バンド目、21:00~
Charge…前売り2500円、当日3000円(共にドリンク別)
Member…≪Deep River≫(Sax)郷原繁利、(Pf,Key)フジワラミエ、
(B)田中啓介、(Ds)佐々木俊之
≪竹内大輔ピアノトリオ≫(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
どうぞよろしくお願いします!
一昨日、昨日と、赤坂 Kuro で演奏のお仕事をしてきました。毎月、お馴染みのように演奏させて頂いている Kuro ですが、今月7月は赤坂に移転をして2周年にあたる月でもあり、お祝い気分の中での演奏にもなったように思います。七夕である7日(木)のメンバーは、バイオリンに Tsukasa さんと、新人ボーカルとして参戦してくれた、大久保知佳さん。そして8日(金)のメンバーは、ボーカルに白石恭子さんに、ベース(サックス)にかわ島崇文さんでしたが、女性メンバーは全員浴衣を着ての出演ともなりまして、見た目にもお祝いモードで、そして夏らしい雰囲気で時間を過ごせる事が出来たと思いました。
写真の通り、自分も何か、夏らしい恰好をしないとバランスが悪かったので、今月の頭に行われたライブ〔夏祭りまで待てないセッション参照〕で戴いた法被(ハッピ)を着ての参戦になりました(笑)。あの暑さ再び…という感じでしたが(笑)、見た目的な統一性は何とか保てていたのではとも思い、その役割は果たせました(笑)。
浴衣でボーカルはまだしも、浴衣でバイオリンというのは初めてだったらしいですが、普通に弾きこなしていたのは流石でした(笑)。演奏する曲も、浴衣…とはむしろ関係無い方向性の、ジャズとかアイリッシュな曲とかもやったのですが、これも悪くは無いという結果に、皆さんの暖かさを感じたものでした(笑)。
それでも、星に関係する曲をやったり、童謡の“七夕さま”を演奏したりと、7月7日という日ならではの選曲も上がり、特徴性を打ち出せたのではないかと思います。お客さんにも沢山お越し頂け、楽しい時間となりました。
そして、次の日である8日(金)には、お客さんからケーキやシャンパンやらが振る舞われました。お店のママも勿論浴衣です(ちなみに、この日の自分はアロハシャツ着用でした…そして下は、短パンにサンダルです…笑)。早速、皆で戴き、若干酔いが回ってのステージとなりましたが(笑)、そこはベテランの恭子さんです。ブレない?その歌いっぷりは流石で、いつものようにこなしてくれました。
ただ、お客さんからのリクエストの中で、譜面や歌詞カードが無いのにも関わらず、おぼろげながら演奏出来るかも…というものに果敢に挑戦していったのは、やはりお酒のせいだったのはないでしょうか(笑)。それでも何とかなっていたので良かったのですが…。まあ、こんな事が出来てしまうのも Kuro ならではです(笑)。また今後ともどうぞよろしくお願いします!
☆赤坂 Kuro のHP…www.livebar-kuro.jp/
日にちが大分経ってしまいましたが、今年の4月半ばに行われた、フルートの西仲さんの沖縄ツアーについて、記させて頂きます。この時の大きな目的は、今年1月に行われた前回のツアー〔西仲美咲、沖縄ツアー(2011.1.11~1.15) 参照〕でも大変お世話になった、阿嘉島にある Bar ヨナミネハウスの、5周年パーティーでの演奏というもので、その日を軸に、那覇でも1日ライブを敢行。メンバーは、西仲さんと自分と、ドラムの和丸君の3人編成で、このトリオという編成の演奏も面白いのでは…という考えが生まれてきた辺りの頃だったと思います。
…ただ、ライブは今挙げた2本のみで、スケジュールも(自分は)2泊3日という、なかなかの強行軍での沖縄ツアーでもあったのですが、自分にとって、和丸君と阿嘉島…という組み合わせも初めてだったので、とても印象的なツアーになったと思います…。やはり願わくば、もっと時間的にゆっくりとしていきたいところでしたが、仕事という側面もあるので仕方の無いところです。…というわけで、少々振り返ってみたいと思います。
4月14日(1日目)
この日は、那覇でライブが予定されていましたが、例によって?西仲さんと和丸君は前々から沖縄入りを果たしていたので、自分1人単独で羽田空港へと向かいました。震災から約1ヶ月後という日でもありましたが、辺りは節電が当たり前のようになっていて、それは空港ターミナルも例外ではありません。この時、ちょうど2週間程前にも自分のツアー〔竹内大輔、九州ツアー(2011.3.31~4.6)参照〕で羽田空港を利用していましたが、あちらは第2ターミナルだったのに対し、今回は第1ターミナル利用…。建物的にもこちらの方が幾分古いので、第2ターミナルより暗いな…と思ってしまったのですが、今ではもう慣れた暗さだったようにも思います。
さて、沖縄までの便は、もはやお馴染み過ぎるとも言って良いスカイマークで、この航空会社は今のところ座席指定が出来なく、自分は明らかに窓側希望の人なので、早めに空港にも行っておきます。ただ、便は15:55発だったので、そもそもゆっくりのスタートではあったのですが、つまりは沖縄での滞在時間は短いのが前提だったという事でもありますね(笑)。複雑な思いですが、とにかく窓側は無事確保し、沖縄へ向け出発です。
この日の東京の天気は晴れていて、離陸後、富士山もよく見れる感じだったのですが、やがて飛行機は洋上飛行になるので、外の景色は海ばかりという状況になります。それでも自分は窓側が好きなのですが(笑)、睡魔が来るのも時間の問題でして、早々と眠ってしまいました。沖縄の那覇空港までは、意外に3時間弱くらいと、結構長く乗っているので、こうした時間は、例え睡眠でも、有意義な時間と言えそうな気がしてしまうのです(笑)。
さて、那覇空港到着は18:50頃…。まだ4月という時期ですが、日本でも西に位置する沖縄の日の入りは遅く、まだ暗くはなっていない時間でした。空港では西仲さんが待ってくれていて、そのままタクシーで、今日の演奏場所である、久し振りの寓話へと足を運ばせます。
お店では和丸君が待っていました。その出で立ちたるや、西仲さん以上に沖縄の人だと思わせてくれる程でしたが(笑)、どこか生き生きしているようにも見えます。最近、ついに20歳になったわけですが、ある意味では、まだ20歳とも言える歳でもありますし…。やはり沖縄という土地の風が、心情的にも生き生きとさせてくれる力を持っているのでしょうか。
そんなこんなで、リハーサルをあっという間に済ませ(笑)、本番までの間に、ちょっとした別のお店へと案内されました。それは、カフェのようなレストランのような…、庶民的な感じもありつつ、適度なお洒落具合もあり、雰囲気の良いお店でもあったのですが、実はこの前日に、西仲さんと和丸君でここでライブを行ったのだそうです。和丸君はこの時はカホンで挑んだらしいのですが、その時に食べた食事が美味し過ぎたという事で、この日の夕食はここでと決め込んでいたらしいのです。
言われた通り、お勧めのパスタを頼みましたが、これが想像以上に美味しく、ビールと合わせて食べても絶品でした♪…創作パスタではあるようですが、醤油系の中に少し甘味が含まれているのか、本当に自分好みの味です。姉妹でオーナーをやっているというのも面白いですが、寓話からも歩いて行けるこのお店、名前は Cafe Smooth といいまして、また足を運んでみたいお店の1つになりました!
…さて、大満足で夕食を終え、寓話に戻ってライブを始めました。お客さんもそこそこ入ってくれていましたが、見たような顔もチラホラいます。…と言うのは、今回の西仲さんのツアーに際し、よく来て頂けるお客さん(勿論、東京で)も、そのライブに合わせてツアー(…と言うか旅行と言いますか…笑)を組んでいて、前日は勿論、今日、明日~、、と、ライブを見に来て頂けるという事でした。自分も既に顔馴染なので、一瞬、ここが沖縄なのかどうか分からなくなりますが(笑)、何にしても有難い事です。演奏にも、より気合いが入りますよね。
この日は、いつものように2ステージお送りしました。トリオ名義として、ちゃんとライブをやるのはこの時が初めてでもあったのですが、何故だか前々から演奏していたような気にもさせてくれ、最初は不思議な感覚でもありました。曲にしても、沖縄民謡のジャズ・アレンジから、西仲さんのオリジナル曲と、いつものラインナップではありますが、絶対に自分自身の弾き方は変わっている筈なのです(なんせベースがいませんから…)。しかし、このしっくりとした感じは何なのでしょう…。より自由な方向に行っているのも分かりますが、それだけでは無い気もしますし、やはり不思議な感覚です。恐らく和丸君の持つ、どこか独特なビートにヒントが隠れているのかもしれません。
2ステージ目は、それに慣れが加わってきます…。ここまで来ると、不思議…というよりは、このトリオの持つ傾向を探って、それが見えてきた…という感覚でしょうか。この部分に気付けたというのは大きくて、楽しさがハッキリと見えてきたようにも思いました。いや、楽しさ…と言うか、楽しみ方…と書くべきなのかもしれません。なかなか前例が無い音楽スタイルなので、今までと同じ感覚でいると、どこか難しい音楽という印象になってしまうのかもしれませんが、この時に自分は、その演奏する側としての楽しみ方を見付けられた気がしました。そうなると、より刺激を求めた弾き方にもなってしまうのですが(笑)、こうした思いのまま、ライブを終了する事が出来ました。お客さんにも好評で、今後も続けていけるという意志に、自信もプラスされたようにも思います。
ツアー1日目として、良いスタートを切れました!…惜しむべきは、先程の Cafe Smooth の姉妹2人さんが、仕事が終わったら見に行きます!…と言ったところ、どうやら仕事が伸びたらしく、結局お越し頂けたのはライブ終了後だった(笑)…という事くらいでしょう(それでも、律儀に来て頂けた事には感謝ですよね)。この次の日は、いよいよ阿嘉島入りを果たすわけで、ワクワクな気持ちのまま2日目を迎えられそうです!
4月15日(2日目)
いよいよ阿嘉島に移動するツアー2日目…。前日はそんなに無理をせず(それでも夜中1:00は過ぎていましたが…笑)ホテルに戻り、那覇の港である泊港を9:00に出る第1便で、昨日のお客さんと共に(笑)、メンバー全員で向かいました。
前回、この船に乗った時の体調の悪さは特筆ものでしたが(笑)、今回はやはり自分も学習したのでしょう。気分はすこぶる良く、うっちん茶(ウコン茶)も買い込み、正に準備万端です。そして、船内に荷物を置くと、すぐさま甲板に上がり、酔いに備えさせて頂きました。この日は天気も良かったので、甲板に上がっても何も問題は無かったのです。
アーミー姿に身を包んだ和丸君を見届け(笑)、甲板に上がった自分は、今日は絶対に酔わないという確信を得ました。穏やかな気候に、青い空…。心情的なモチベーションも上がってしまえば、こちらのものです。船が出発し、沖に出てトップ・スピードになっても、これなら大丈夫だと思える程でした。やはり、コンディションを作っていく事は大事なのですね。船内は冷房の効いている快適な状況だったと思いますが、自分にとっては、甲板で受ける自然の風(かなり強いですけど…笑)の方がとても心地良いのです。
トップ・スピードにのっている船の甲板上では、けたたましいエンジン音と風の強さで、それはのんびりと会話を楽しむどころではなく、むしろ、飛ばされないように必死…ぐらいの覚悟が必要なくらいなのですが(笑)、これが結構楽しいのです。写真を撮るにも、揺れと風でカメラを手元に固定させる事が難しく、やはり写真を撮るにも必死な状態なのですが、この必至さが、酔う事を忘れさせてくれるようにも思え、むしろ有難くも思えてしまうのです(笑)。波しぶきが飛んでくる事も無いわけでは無く、強風と潮水で、それは顔もボロボロになってしまっているのでしょうが、そんな事より、周りが段々と島らしい風景になってくる方が気になります。沖縄本島も島と言えば島なので、変な話しではあるのですが、明らかに本当とは異なる雰囲気の島々です。これが“離島”と分けて言われる所存なのかもしれませんが、そんな風景が近付いてくると座間味島に到着…。もう阿嘉島はすぐそこです。
阿嘉島ではまた色々な方に出迎えられました。前回お世話になった川井ダイビング(和丸君の実家です)の皆様は勿論、今回、お客さん方が皆、川井ダイビングに泊まるという事で、自分は別の宿にお世話になる事になっていたのですが、そこの方々もまた親切に接して頂けました。
さて、荷物を置き、少々落ち着いてくるとお腹が空いてきます…。それは今回一緒に阿嘉島入りをした方全員が思った事でもあったのか、皆でとある食堂へと足を向かわせる事にしました。この時、西仲さんや和丸君は勿論、お客さん方も交えて向かったので、総勢約10人の大所帯での移動となっていたのですが(笑)、それがもう当たり前のように認知された時間でもありましたね…。流石、島の持つ魅力にもうやられてしまっています。
ここで頼んだのは、オリオンビールは勿論の事ですが、殆どの方が注文したのが、何と言ってもタコライスです♪…沖縄と言えば!…みたいなところはありますが、他にはあまりメニューが無かった事も原因でしょう(笑)。しかし、テラス席で、自然の風に当たりながらの食事は美味しく、この時のビールの役割の素晴らしい事…。しばし、何しに来たのか分からなくなる時間でもありましたが(笑)、皆で分からなくなれば怖くない…という発想が生まれてきてしまう程の時間だった…という事も付け加えておきましょう。
さて、少し冷静になりましょう(笑)。お腹も一杯になったところで、この日の夜に行われる会場に足を運び、ちょっとしたリハーサルをしておきましょう。場所は、阿嘉港の近くにある、離島振興総合センターという所でしたが、外観が明らかに沖縄っぽい造りなのには感心してしまいました。今回は、自分達トリオの演奏も勿論ですが、今回一緒に来た方々とも何曲か共演する予定なので、むしろこちらのリハーサルが必要になるかもしれません。意外にもアップライト・ピアノが置いてあり、マイクも少なからず用意されていたので、ライブ的にも問題無くいけそうな感じはしました。
普段はお客さんとして接している方と、沖縄の、しかも阿嘉島という離島で、今夜の為に一緒にリハーサルを行っているというのは不思議な感じがしたものですが、それぞれの気持ちで一致しているのは、“音楽が好き”、“沖縄が好き”というもので、そうした一致から今回の演奏が実現したわけですから、縁の大切さを改めて感じてしまいます。そうした思いを胸にリハーサルを終わらせ、この日の夜に備えました。
リハーサルを終えると、もう夜のパーティーまでは自由時間なわけですが、今回、初めて阿嘉島を訪れた方もいたわけで、せっかくなので阿嘉島の海を見せてやろうという事になり、和丸君のガイド(一応、川井ダイビングの一員ですから…笑)で、車の送迎付きで、自分が前回も訪れた北浜(ニシハマ・ビーチ)という所に向かいました。前回は自転車で1人で訪れた所ですが、やはり車ですと楽ですね。そして、地元の和丸君がいる事の心強さと言ったら無く、色々な情報も教わったのが強みでした。海の透明度は…、もう言う事は無いですよね。
さて、ここから本当に自由時間になってしまいましたが、皆さんと別れ、とりあえず自分の泊まっている宿に戻り、一時的に身体を休め、また自転車で自分は離島巡りを開始しました。宿にある自転車を自由に使って良いというので、何となく身体が疼き出したのです。
この時点で、時間は確か14:00過ぎくらいになっていて、宿の夕食が18:00という予定だったので、ある意味で急がないといけません。運が良ければ夕陽も見れるかもしれないという思いもありつつ、後は勢いで(笑)、自転車を借りて阿嘉島やら慶留間島(阿嘉大橋で繋がっている、阿嘉島の隣の島です)やらを走らせました。
全体的に、西日の写真が多くなりましたが、時間的にも当然と言えるでしょう。また、前回も同じように自転車で駆け巡ったので、なるべく前回と被らないようなシチュエーションを求めたのも、今回の結果に繋がったのだと思います。その中でも、慶良間鹿(左下写真参照)に出くわせたのはラッキーでした!…鹿は頻繁に見られるよ…と西仲さんに前回から言われつつ、前回の阿嘉島訪問時には出会う事が叶わなかったので、やっと今回でお目見え出来ました。拡大写真は〔怒涛の沖縄3日間 〕を参照して下さい。
また、夕陽の名所とも言えるヒズシ・ビーチ(右上写真参照)にも今回初めて訪れてみたのですが、少し雲が出てきてしまっていたのか、前回程の色味が出せるような写真にはなりませんでした。刻一刻と変わる天気なので仕方無いのですが、これはもう運を掴むしかありません。また次回に期待しつつ、ひとまず宿へと戻りました。
今回、自分が泊まったのは“トゥーラトゥ”という宿で、自分の他には、4人のお客さんが宿泊なさっていて、夕食は、皆で一緒に1つのテーブルを介して食べるというスタイルをとっていました。東京から来たお客さんはいなく、大阪だったり名古屋だったり、長野だったりと、中にはこの日で1週間目の滞在という方もいらっしゃって、色々なバックグラウンドを持っている方だなとも思いつつ、楽しい夕食を過ごしました。この日、夜にパーティーがある事は皆さん知ってらっしゃっていて、そこで自分が演奏する事を話すと、行きます!…と言ってくれた方もいて、なかなか楽しい夜になりそうだなと思ったりもしました。
そして、まだ時間的に早いですが、自分は皆のいる川井ダイビングにも立ち寄ってみました。建物の中にはいなく、皆、テラスにいるようで、まだ食事は終わっていないのかな?…とも思いましたが、何の事はありません、もう晩酌のような時間が始まっていたのです(笑)。お客さん方は沖縄の人では無いのですが、もう完璧に沖縄時間というか、沖縄文化になってしまっていますよね(笑)。既にパーティーは始まっているようでしたが、自分達で早く始めて何が悪い?…という思いも込み上げてきて、自分も便乗(笑)、ある程度時間を経て、そして前述の離島振興センターへと向かいました。
既にパーティーは始まっていました。殆どが地元の方だとは思いますが、先程の宿でお話した方もいらっしゃっていて、もはやどの人が島の人とかは関係無く、共にお酒や食事を楽しんでいます。個人的にも、前に訪れた時にお世話になった方々が既に何人かいましたので、挨拶を済ませて、乾杯も済ませて(それが挨拶なのかも?…笑)、楽しい時間を過ごしました。また、阿嘉幼小中学校の教頭先生にも会う事ができ、まあ、どちらかと言うと自分がその席に捉まった形になりましたが(笑)、それもまた良い時間でもありました。色々な笑顔に癒されます。
さて、演奏の時間です。和丸君はコンガを持ち出し、ステージの持ち場に付きます。西仲さんの挨拶もそこそこに、音を出し始めます。もう既に会場は盛り上がっているような感じになっているので、更にその場を盛り上げる為にも、すぐに音楽が必要だったからです。…故に、静かな曲よりは、ノリの良い曲の方が良いでしょう。それらを踏まえ、ジャズ・スタンダード曲ではありますが、“One Note Samba”から始め、会場の空気を作っておきます。
そして“てぃんさぐぬ花”や“べーべーぬ草刈いが”等、沖縄民謡ですがノリノリに演奏しつつ、会場の士気も高まってきたところでゲストをお呼びします。ここからは結構な入れ替えが行われていたのですが、フルート奏者が2人に、ベリーダンスの方が1人(それぞれ1人ずつ参加していきました)という感じでした。それまでのステージにも変化が付き、もう会場にいる皆さんは酔っ払いの最中にいたと思うのですが(笑)、分かりやすく刺激を受けられたのではないかと思います…。
そして、今回、5周年を迎えた Bar ヨナミネハウスのマスター、与那嶺さんの挨拶の後の自分達の演奏の時の様子ときたら、もう何と言って良いのやら…。曲は“谷茶前”と、やはり沖縄民謡アレンジの演奏だったと思いますが、どこからか「マスター、踊って!」の声が上がれば、そのままマスターは踊り出し、それにつられて会場内のお客さんも踊り出し…、何とも躍動感のある雰囲気が出来上がってしまったのです。それでも演奏は怯まず、更に高揚感を引き出させるようにリズム感を打ち出していきます。
こうなるともう、楽しまない方が負け…という状態ではないでしょうか(笑)。しばし自分も演奏しつつ、沖縄の人のパワーに打ちのめされてしまいました…。皆さんもう相当酔っている筈なのに、何故にここまで体を動かす事が出来るのか…、変に冷静に考えてしまいましたが、まるでそんな事は関係無く、ただ純粋に“楽しんでいる”姿なのだと思います。…今回、パーティーで演奏し、島の方の為になれば…という思いで参加させて頂きましたが、逆に、人間味の熱さを知るという点で、これまでにない勉強をさせて貰った気がしたものでした。
この宴は何時まで続いたのでしょう。いや、パーティー自体は24:00前には終わっていた筈なのですが、そこからまだまだ、パーティーの打ち上げ的なものが続いていたような気がします。確かに自分にとっては、やっとゆっくりと飲める時間でもあったので、まったり気味で楽しんでしまいましたが(笑)、それまでの喧騒からすると、何だか夢のような時間だったような気がしてなりませんでした。楽しむ時は、我を忘れて?思い切り楽しむ…。それが島流なのだと思いつつも、阿嘉島に足を踏み入れて、まだ半日強しか経っていないのに、この経験…。やはり阿嘉島は凄い所です!…こういった場所を更に魅力的にしていく為にも、ヨナミネハウスにも頑張って貰わなければなりませんね。5周年、本当におめでとうございました!
4月16日(3日目)
昨夜はビールやら泡盛やら…、最終的にはワインやら何やら…、パーティーに用意されていたお酒が全て底を尽きるまで続いていたので(笑)、何時まで飲んでいたのかよく分かりませんでしたが、ツアー3日目のこの日はもう、阿嘉島を10:20に出発する1便で自分は帰らないといけませんでした。あまりにも短い…と思うのは当然で、昨日、同じ1便で阿嘉島に降り立ったのですから、阿嘉島には実質1日の滞在という事になります。名残惜し過ぎますが、時間は無残にも過ぎ去っていきます。そんな思いで朝御飯を食べ終え、外に出ると西仲さんが待っていてくれました。
せっかくなのでお見送りに…という事でしたが、そのまま港に行くと、和丸君は勿論、今まで一緒に参加してくれたお客さん方も、全員そこにいるではありませんか。何と豪華なお見送りなのでしょう…。しかも、何人かは小さい個人艇に乗っていて(よく見ると、川井ダイビングの船でもありました)、船上から見送ると言うのです。全てが意外な出来事に、何だか面白くなってきてしまいましたが(笑)、より名残惜しくなってしまったのは言うまでもありません…。お客さんを含めた今回のメンバーの中で、この日に帰るのは自分が唯一でしたので、仕方無いのかもしれませんが…。
そしてフェリーの出発時刻となりました。大きな汽笛を鳴らすと同時に、皆で手を大きく振り合います。…と、先程の個人艇(更によく見ると、船の名前は“和丸”でした…笑)も後を追ってきます。その後、暫くはカーチェイス?のような感じになっていましたが、自分が乗っているのは高速艇…。徐々にその差は開いていき、もう人の顔が判別出来ないくらい離れてしまいました(那覇まで追ってこられても困りますが…笑)。あっという間の阿嘉島からの別れです。やはり自分は船室には入らず、一昨日、昨日の事を振り返りながら、しばし周りの風景を堪能していたものです。
さて、那覇の港に着いたのは11:10。一応、この日決まっている予定は、もう東京に帰るだけとなっていますが、飛行機の出発時刻が16:55と、相当な空き時間があります。荷物もあるので(…とは言え、全然少ないですが…笑)、あまり出歩くのも微妙だったので、今まで何回も利用している、ここ那覇港(とまりん…という名前が付いています)で小さなカフェ・レストランに入りつつ、少し時間を潰してみる事にしました。
ここで2時間弱は時間を潰し、そして、ゆっくりと歩いて那覇モノレールの駅まで行き、ここでもまた何駅か寄りながら(笑)那覇空港まで進みました。これでもまだ、出発時刻の2時間半前だったので、まだ飛行機のチェックインも出来ず、それでは…と、予想通りの飛行機撮影へと入りました(笑)。…まるで行動パターンが読めてしまっているような、自分の空き時間の過ごし方…。阿嘉島の方々に、楽しい時は、とことん楽しまないと…と教わりましたので(笑)。
…という事で、怒涛の沖縄3日間ツアーは幕を閉じました!…今度こそゆっくり行きたいものですが、ここまで来たら、逆に日帰りも目指してみたいところですね(笑)。まあ、冗談の範疇ですが、それでも楽しめるという自信が、自分にも出てきた気はします。また来る事になるであろう沖縄へ、どうもありがとうございました!
☆西仲美咲さんのHP…misakinishinaka.com/
☆和丸君のブログ…ameblo.jp/ds-gun-kazumaru/
☆那覇寓話のHP…www.ii-okinawa.ne.jp/people/guuwa-jazz/
☆那覇 Cafe Smooth のHP…www.chanpurusou.com/shop/smooth/
☆阿嘉島ヨナミネハウスのHP…www.urinain.com/users/akajima/
☆阿嘉島トゥーラトゥのHP…www.d9.dion.ne.jp/~tomizato/
☆阿嘉島 Kawai Diving のHP…oki-zamami.jp/~kawai/
少し日にちが経ってしまいましたが、“Fingers Dance”のレコ発ライブを終えてすぐ、自分は直行で阿佐ヶ谷に移動し、Next Sunday というお店でボーカルの鹿嶋敏行さんとライブをやってきました。鹿嶋さんの知り合いである風太郎さんという方が企画した“夏空夢人”というタイトルを付けられたイベントで、いつものようにデュオ演奏での出演となりました。
そもそも自分にとってタイトなスケジュールだったこの日ですが、やはり Next Sunday でのリハーサルにも影響してしまい、お店のオープンのギリギリに何とか間に合い、本当にバタバタとリハーサルを進めてしまったのは申し訳無かったです…。それでも、一応は時間通りにお店は客入りを開始する事が出来、まずはホッと一安心という感じだったでしょうか。
この日、鹿嶋さんとは久し振りにシャンソン曲特集をやってみる事になっていました。それは実は、その風太郎さんからのリクエストだったらしいのですが、やはりそこは鹿嶋さん…、ただ単にシャンソン曲を並べた訳ではありませんでした。イベント・タイトルにもある“夏空夢人”というものを意識してか、夏らしい感じと言いますか、そういったものも選曲に挙げられたライブになっていたと思います。
…個人的に面白かったのは、この日の1曲目が“Summertime”という、これは少し前の時間にレコ発ライブで取り上げた曲でもあった事でした。勿論、自分達の場合はトリオ演奏ですから、歌ありの場合とは大分イメージが異なると思うのですが、この曲を演奏したかったという気持ちは一致していたのでしょうか…。ライブの雰囲気の掴みという意味でも、やっておいて良い感じになりました。
そこから先は、いつもの“ヨイトマケの唄”も組み入れるとして、“あなたの目よりも青く”に始まり、“アコーディオン弾き”、“哀れなジャンの歌”等、エディット・ピアフの名曲ばかりを続かせます。この時点で振り返ってみると、1曲目に演奏した“Summertime”も、どこかシャンソン的な側面を持った雰囲気になっていたのでは…とも思い、曲調の共通性の不思議さを感じたものでした。確かにスタンダード曲というのは、歌い方によっては色々な表現が出来る曲でもあるような気がします。
そして、何と言ってもこの日のメインは、このイベントのトリを務める藤井周(あまね)さんという方とのデュエット曲でした。曲は、少し意外に思われるかもしれませんが、ミュージカルであるウィキッドの挿入歌である“Defying Gravity”という曲でした。またソロの時とは違った雰囲気になった事は明白で、歌の掛け合いが行われる等、ハイライトとも言える瞬間でもありましたね。恥ずかしながら個人的にはあまり知らなかった曲でもあったのですが、メロディがとても綺麗で、少しチェックもしておきたい感じでもありましたね(笑)。
最後にはジョニ・ミッチェルの有名曲、“Both Sides,Now”(結局、これもシャンソンでは無いのですが…笑)で終了し、大盛況の内に幕を閉じられました。鹿嶋さんとのライブでは久し振りに弾いたグランドピアノ…という理由だけでは無かったと思いますが、割りと自由に弾けたライブでもあり、今までにないアプローチで曲を持っていけた部分もあったので、非常に手応えのあるライブになれたように思います。
とても和気藹々?としたイベントであり、自分もお酒を頂きつつ、最後まで楽しんでしまったライブでした…。この事が演奏の良さに繋がっているとしたら、とても素晴らしい事ですよね。また呼んで頂けたらと思います。どうもありがとうございました!
☆鹿嶋敏行さんのブログ…blogs.yahoo.co.jp/kajimarl_to_the_world
☆阿佐ヶ谷 Next Sunday のHP…nextsunday.jp/
昨日は水道橋にある東京倶楽部というお店にて、自分名義のピアノトリオをライブをやってきました。今まで何度も言っているように、この日は新作CDアルバム“Fingers Dance”のレコ発ライブで、日曜の昼間という時間帯でしたが、お店を貸し切って、それこそ大々的にやらせて頂きました。多くのお客さんにお越し頂き、そしてCDも沢山購入して頂き(この日持っていった分は全て売れてしまいました!)、本当に感謝の気持ちで一杯です。…ただ、お店を貸し切った以上、時間制限というものがどうしてもありまして、予想以上にバタバタだったのは否めませんでしたが(笑)、楽しい時間を皆さんと過ごせました。少し振り返ってみたいと思います。
この日のお店の入り時間は12:00。東京倶楽部は、ジャズのお店の中でも歴史が古い方だとは思いますが、恥ずかしながら自分は今まで行った事がなく、この時初めてお店に入ったという状況でもありました…。入って左奥にバーカウンターが、そのまま左に回り込むように設置されており、カウンター席もそのカウンターに並行して置かれています。ステージは一番奥に位置し、入口からは一段低い場所に設定されているので、一番後ろの人からもステージは見えそうです。右奥はソファ席となっており、それ以外の席は、丸テーブルに長椅子…という感じで置かれていたので、どの席からもステージが見えるように工夫されているお店でした。今回は結構な人数のお客さんにいらして頂けたので、こういった客席の配置は本当に有難いと感じたものです。
そしてリハーサルを行います。楽器のセッティング準備もあり、お客さんへの開場は13:00にしていましたから、この時点で相当タイトなスケジュール設定でもあるのですが、そもそも時間がカツカツなので致し方ありません…。初めての場所という事もあり、音響の面で慣れさせるのも大事なのです。しかも、今回は映像の方にも入って頂いていたので、楽器面や客席面の配置の把握も無視出来ないところなのです。短時間でやれる限りの事は行い、そしてお店のオープンへと時間通りに繋げました。
既にお店には何人かの人が並んでいて(まあ、その内の半分くらいは、自分の家族・親戚一同でしたが…笑)、この日の大入りを予感させます。そしてその状況は、予想を大きく上回るものとなってしまいます。元々は余裕をもって設定していたのですが、意外なお客さんもお越し頂けたりと、ライブ・スタートの13:30頃には、ほぼ満席という状態になってしまいました。それでも更にお客さんは増えてしまい、ついにお店の補助椅子を出すまでになってしまいます…。嬉しい状況ではありますが、自分が対応しきれない部分もあったりと、バタバタ感に拍車を掛けてしまいました…。そんなこんなで、1ステージ目の始まりです。
最初はやはり“Scramble”をやらせて頂きました。CDの1曲目にもなっていて、今までの自分のライブでも、割りと1曲目“率”が高い曲でもありますが(笑)、やはりこの曲は自分の中で、どこか始まりを予感させてくれる曲なのです。そしてその始まりは“新しいもの”としての感覚が強く、自分達のこれからのライブのインスピレーションを引き出してくれるという意味でも、非常に大きな存在であるのです。そしてそれは今回も大成功でした。
2曲目は打って変わって、スタンダードの名曲“Summertime”です。今回のライブの選曲として心掛けた部分の1つに、CD“Fingers Dance”に入っている曲と、カバー曲…というのを意識してみました。つまりは、その他のオリジナル曲は基本的には取り上げなかった…という事なのです。カバー曲も勿論、このトリオでも何度も取り上げてきたテーマの1つで、今回はこの時期でもありますし(笑)、割りと自然に“Summertime”をやろうと浮かんできたものでした。結果的に、この日のライブでジャズ・スタンダード曲と言えるのはこの曲だけになりましたが、それだけに良い特徴性が生まれたと思います。
3曲目は、CDのタイトルにもなっている、“Fingers Dance”です。やはりCD発売記念ですから、この曲は先に説明しなくてはなりません。もうこの時点でCDを購入して頂いた方は沢山いらっしゃったので、CDジャケット等を見ながらの視聴というのも面白いかなと思いました。CDの解説にも書いていますが、この曲は演者の主役である“指”に対し、色々な場面の舞台を与えた曲です。この日の演奏も、いつもとは違うように展開が変わっていき、ライブらしい大団円が披露出来たと思います。
4曲目は、ビートルズのナンバーから、“Here,There And Everywhere”。トリオで演奏したのは久し振りでもありました。今でこそ、カバー曲をトリオ用にアレンジするという作業は当たり前のようにやっていますが、この曲は、トリオ結成時の割りと初期の段階でアレンジを施した曲でもあり、当時を振り返る意味でもやらせて頂きました。この曲を御存知の方も多かったと思うので、聴きやすい時間にもなったのではないでしょうか。
そして1ステージ目最後の5曲目は、最近再アレンジを施した“Spain”です。今までアレンジをしてきた曲の集大成となるような感じで、原曲からは、かなり逸脱したアプローチで演奏している曲でもあります。確かに、原曲から抜き出しているのはメロディくらいで、コード進行や曲の構成等、もう殆ど原型を留めていません(笑)。しかし、曲の“雰囲気”という、ある意味で核の部分は残せたと思っているのです。それこそが自分なりのアレンジの境地でもあり、その意味でもこの曲は、今回やっておきたかった曲でもあったのです。1ステージ目の最後として、盛り上がって終われた曲でもありました。
…さて、1ステージ目が終わって時刻は14:50。予定では14:30には終わらせる筈でしたが、始まりがそもそも10分以上は押していたので致し方無いとは言え、このお店からの完全撤収は17:00厳守なので、タイトさが更に増してしまう事は明白でした。しかし、ここから2ステージ目までの間の時間も重要です。沢山のお客さんに来て頂けている事ですし、色々と話しは聞きたいものです。勿論、飲み物もオーダーし(この日はメンバーもお客さんも含め、全員、飲み放題でもあったのです♪)、充電は完了!…気持ちを新たに、2ステージ目を迎えられました。
2ステージ目の1曲目は、オリジナル曲の“La Cantaora”でした。ちなみに2ステージ目は、全編オリジナル曲でお送りしています。この“La Cantaora”は、実はCD録音する時のギリギリまで、“Scramble”とどちらを1曲目にするか、悩んだ曲でもありました。この曲もまた、今回のCDのテーマに相応しい曲であり、それは曲を聴いた瞬間から発せられる世界観のインパクトが大きい曲でもあったからです。イントロから既に特徴的で、それはそのまま曲のテーマに入っても継続されるフレーズではあるのですが、そのまま発展していって次の展開に繋がっていく辺り等は、個人的にも好きなポイントだったりします。今回はライブという事で、CDより自由に、そして長めのイントロを弾いてみました。新たな展開のステージの1曲目という事で、重要な役割を果たしてくれていたと思います。
2曲目は、前の曲から繋げるという意味で“Water Lily”を演奏しました。今回のCDの中では異色の静かな曲ですが、曲の後半で“動”の部分を見せてくれる等、2面性を持つ曲だとも思っています…。ライブでは、その差が更に如実に表現されるような気もしますが、やはりお客さんの持っている空気感を受けて演奏に反映させているからでしょう。構成は基本的にはCDもライブも変わりませんが、それこそ、ある一定の決まりがある中での“自由”…という状況下でもあり、それは自分の最も好きな演奏スタイルの1つでもあるのです。
3曲目は、もうトリオの結成当初から、本当に長い事演奏をしている“Guernica”です。勿論、最近よく演奏しているリアレンジ・バージョンの方で、アレンジはついにオリジナル曲にも到達したという事もあり、トリオの成長と共にあった曲だなとも思っています。この曲を弾く度に、今回はどのような方向になるのか、どんな展開になってしまうのか…と、楽しみながら弾いています。…と言うか、本当に弾く前の心境では、演奏展開の予想なんて全く考えられないのです。当然ですが、演奏しているのは自分だけではなく、トリオのメンバー全員です。このメンバーも長い事“Guernica”を演奏してくれているわけで、こちらもどのような音を出してくるのか、楽しみで仕方無いんですよね(笑)。
そして4曲目は、今回のCDで唯一のカバー曲となった“Valse Op.34 No.2”です。カバー曲とは言ってもクラシックの曲ですから、普通のカバー曲とはイメージが異なるかもしれませんが、ピアノの詩人とも言われる、ショパンの曲でもあります。 クラシックの曲をやるというのは自分にとっても重要な意味を持っていて、ジャズという音楽をやっている身分ですが忘れたくない部分でもあり、これは今後も続けていきたい気持ちでもあります。この曲の特徴はやはり、ピアノがアドリブをとらない事でしょう。その代わり、ドラムとベースはある程度自由になれる部分もあり、そこがこの曲の面白い所でもあると思います。
そして、今回ラストに持ってきたのは“Hagtana”です。ラテン系の曲調であり、ドラム・ソロもたっぷりあって、最後まで盛り上がって演奏出来たと思います。この曲もまた、今回のCDのテーマに相応しい曲でもあり、レコ発ライブの最後をビシッと締められました。…この盛り上がりは収まる事無く、このままアンコールへと繋がっていきます。
アンコール曲…全然考えていませんでしたが、直前の曲で盛り上がった感じでもあったので、逆にアンコールでは静か目に…、1作目アルバム“Pictures”から、“Monte Fiesole”をお送りして終了しました。まさか1作目の曲を演奏するとは本当に思っていなかったのですが(笑)、流れとして考えれば自然な選択だったとも思います。
さて、このアンコールが終わった時点で時刻は16:35。もう完全に時間がありません(笑)。急いで片付けをして撤収です。CDも最後の1枚を売り切り、この日持ってきた分は完売致しました!…お店の外に出てみると、当然の事ながらまだ明るく(笑)、この日のライブが一瞬の出来事のように感じてしまいました。
実際のところ、1時間強のステージを2回…、恐らく2時間半は演奏していたと思いますが、自分でも驚く程、時間が経つのは早かったです。やはり、充実した時間だったのでしょう。演奏していた時はもう必死な感じでしたが、今現在、そのライブを振り返ると、大変貴重な時間を過ごせていたという記憶が蘇るくらいです。
このように、レコ発ライブは大盛況の内に終了しました。ライブの雰囲気も、正に“レコ発”という雰囲気で、お祝いモードさながらの感じもあり(笑)、大変幸せな時間でした。…ですが、ライブはこれで終わりではありません。今月は13日(水)、23日(土)と、こちらもレコ発に並ぶほど大事なライブが間近に控えています…。今回のライブでやった事を生かし、また次のライブへ繋げていきたいものです。どうぞよろしくお願いします♪…ライブ、CDと共に、どうもありがとうございました!
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Scramble(オリジナル)
2、Summertime
3、Fingers Dance(オリジナル)
4、Here,There And Everywhere
5、Spain
・2ステージ 1、La Cantaora(オリジナル)
2、Water Lily(オリジナル)
3、Guernica(オリジナル、リアレンジ・バージョン)
4、Valse Op.34 No.2
5、Hagatna(オリジナル)
・アンコール ・Monte Fiesole(オリジナル)
★7月13日(水)中目黒楽屋
Open…18:00~、Start…19:30~、2マンライブ、自分達の出番は2バンド目、21:00~
Charge…前売り2500円、当日3000円(共にドリンク別)
Member…≪Deep River≫(Sax)郷原繁利、(Pf,Key)フジワラミエ、
(B)田中啓介、(Ds)佐々木俊之
≪竹内大輔ピアノトリオ≫(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
★7月23日(土)伊達紋別だて歴史の杜カルチャーセンター(伊達市のHP)
Oepn…14:30~、Star…15:00~、
Charge…前売り500円、当日600円、高校生以下無料(要整理券)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
☆水道橋東京倶楽部のHP…www.tokyo-club.com/
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のHP…http://www.toshiyuki-sasaki.com/
今日は経堂の Wonder Land にて、フルートの西仲美咲さんの、ベースレスのトリオでライブをやってきました!…いつもは西仲さん主体で進むこのトリオですが、今回のライブの企画は、現在経堂住人でもあるドラムの和丸君でもあり(…とは言え、バンドの進行は西仲さんが進めていきましたが)、彼のエネルギーがガンガンに感じられた1日でもありました。
その流れが影響していたのか分かりませんが、ライブ前に和丸君に、経堂にあるイタリアンのお店に連れて行って貰いました。和丸君曰く、「日本一小さいイタメシ屋」…と言える店だという事で、成程、それに恥じない店の造りは流石でしたが(笑)、モロッコ人の青年が営んでいるというその店の味は確かでした。
ここでお腹を一杯にして、スタートが20:00という予定の中、沖縄時間という事?で20:20頃からライブを始めていきました(笑)。珍しく、スタンダード曲が多くなった1ステージ目は、結果的に久し振りに演奏した曲が多くなりましたが、ステージの最後にはしっかりと、西仲さんのオリジナル曲である“Aka Is. Funky”も演奏し、ビシッと締められたように思います。
今回、経堂 Wonder Land への出演は自分は3回目となりましたが、その中でもこの日は特にお客さんの入りが激しい日でもありました。決して広くはないお店ですが、そこにギュウギュウにお客さんを詰め込み、一瞬、立ち見さえも余儀無くされていて、それは凄い状態でした。その中には、お店の外に机と椅子を持ち出して、ビールを飲みながら外から聴いている…という強者の方も登場し(それが許されるお店でもありますしね…笑)、何だか皆で楽しくなってしまうような…そんな時間を過ごせたと思います。
2ステージ目は打って変わって、このトリオの真骨頂とも言える、西仲さんのオリジナル曲+沖縄民謡のアレンジ曲を取り上げ、そのオリジナリティを全面に打ち出したステージともなりました。“べーべぬ草刈いが”を始め、“てぃんさぐぬ花”や“谷茶前”等、独特の世界観を表現していきます。その全てが白熱した演奏であり、今まで以上に自由に攻めていけた内容になっていたと思います。まだまだ表現の限界は感じず、今後が楽しみなのは言うまでもない感じでした。
実は、このお店で、この3人で、ちゃんとライブをやったのは今回が初めてで、それは自分も意外ではあったのですが(前回、西仲さんと自分のここでのデュオ・ライブ時に、和丸君は遊びに来ていただけで、正式には今回が初だったのです)、それが冒頭にも言った、和丸君の素晴らしいエネルギッシュな演奏に繋がっていったのではないでしょうか。お酒を楽しみ、食べ物を楽しみ、そして音楽に心から楽しめた、大変貴重な時間でした…。沢山のお客さんに聴いて頂き、どうもありがとうございました!
そして、いよいよ西仲さんの初CDアルバムの発売記念パーティーが、7月18日(月・祝)に三軒茶屋 Obsounds で行われます。パーティーの最中にライブ演奏が行われるという感じで、昼過ぎという時間ではありますが、祝日ですので(笑)、やはり飲んで食べて、音楽を心から楽しめる時間にしていきたいものです。こちらも楽しみですね。どうぞよろしくお願いします!
☆西仲美咲さんのHP…misakinishinaka.com/
☆和丸君のブログ…ameblo.jp/ds-gun-kazumaru/
今日はお馴染みの横浜 Hey-Joe にて、“夏祭りまで待てないセッション”…というものに参加してきました。これは、昨年の12月に初めて自分が参加させて頂いた、“クリスマスまで待てないセッション”〔初顔合わせでセッション・ライブ! 〕の続編とも言えるもので、自分は2回目の参加となりますが、そのシリーズ?は今回で3回目になるそうです。
演奏メンバーは、昨年の12月に参加していたメンバーから楽器陣だけを残したもので、つまりは今回は全てインストの曲のみでお送りしたという事です。ギターの若林大道さんを筆頭に、アルト・サックスの山上祐子さん、ドラムの吉田明子さんの3人でいつも企画しているようで、そこにベースに神戸芳郎さん、そしてピアノ・キーボードに自分という計5人のメンバーです。インストのセッションでは割りとやりやすい人数でもあり、それぞれのソロもたっぷりあって、楽しんで演奏出来たと思います。
今回、“夏祭りまで待てない”…とありましたが、特に夏祭りに関係した曲は無く(笑)、普通に夏を感じさせる曲ぐらい…という感じでしょうか。ただし、今回特筆すべき点は、その衣装やお店の内装にあります。どうぞ下の写真をご覧下さい。
…皆さん、法被(ハッピ)です(笑)。これこそ 夏祭りまで待てない…です(背中に“祭”と書いてありますし…笑)。団扇や暖簾まで用意され、お客さんのテーブルには、水風船が数個置かれたりと、正に夏真っ盛りではないですか♪…写真を見てもお分かりかと思われますが、見慣れたステージが別物の雰囲気を醸し出していますよね(笑)。
しかし、このハッピ…通気性が劇的に悪いせいか、もう暑くてしょうがありません…。普段の時ならまだしも、演奏中は本当に大変です。それでもメンバー皆、ステージの最後まで脱ぐ事は無く、最後まで弾き切りました。しかもこの日の選曲は、どこかしら夏を意識した部分があったのか、ラテン系の曲が多く、それは演奏する時も熱くなってしまいますよね(笑)。
…という事で、そんな暑さの中だったからこそ、演奏後のビールが本当に美味しい日でもありました♪…声を大にして、お疲れ様と言いたいものです。さて、次回は何に待てないセッションが実行されるのでしょうか?
☆横浜 Hey-Joe のHP…www.ne.jp/asahi/hey-joe/yokohama/
☆若林大道さんのHP…www.freepe.com/ii.cgi
☆山上祐子さんのブログ…ameblo.jp/slowlife-with-music/

5月16日(木)