しかも今回は、新作CD『LIFE』のリリース記念ライブともなりました。先日の3月にCDは出したばかり〔丸本達也、CD『once』リリース・スペシャルライブ参照〕ではありますが、こちらはライブ版のCDであり、完全オリジナルのCDとなると、〔丸本達也、5年目のワンマンライブは、CD『絵描きじゃないけれど』のリリースライブ!参照〕以来、約2年振りのリリースとなったのでした。前作以降、オリジナル曲も増えており、ライブ・レコーディングを経て更なる成長も見せてきた自分達。ここで新たな作品が出てくるというのも時間の問題だったように思います。
ライブは、このアルバムを象徴させるオリジナル曲“Ding-Dong”から始まりました。誰もが思い浮かべる鐘の音階がモチーフとなっている曲ですが、実はこのフレーズが今回のアルバムのキーポイントともなっています。それは聴いてのお楽しみという事で、今回もコーラスに又吉康人君をお呼びして、賑やかに進めていきました。
アルバムには7曲収録されているので、2ステージたっぷりのワンマンライブからすると、他にも演奏する曲は大量に必要になってきます。…とは言え、3月にCD『once』のリリースライブを行った自分達からすれば、既にレパートリーは沢山有り、又吉君もお呼びしている事ですし、3人での演奏を中心にステージを進めていった感じでした。
そんな中に、今回のアルバムに収録されている“スーパーヒーロー”という曲がありました。この曲を始める前に、丸本さんも楽屋に一度下がり、着替えをして再びステージに上がっていきます。見せた衣装は広島カープの背番号3、衣笠選手のユニフォームでした。
ここで言う“スーパーヒーロー”とは勿論、広島カープの鉄人、衣笠選手の事…。先日お亡くなりになった事から、丸本さんの素直な気持ちを歌に載せた、このアルバムの中でも最もピュアな想いが溢れた楽曲に仕上がりました。そしてそれがまた、丸本さんらしい雰囲気の仕上がりに繋がっているのではないかと思いました。丸本さん曰く、この曲は個人的にもとても練習したとの事ですが、それは曲の練習は勿論の事、最後まで泣かずに弾く事の練習(!)だったそうです。それもまた丸本さんらしい世界観。本番では無事泣かずに…というわけでもなさそうでしたが(笑)、最後まで歌いきる事が出来ました。ステージのバックには、背番号の3と28がバックの壁に映し出される演出も。お疲れ様でした!
さて、この日の最後に演奏した曲は“まわっているのは”でした。これは丸本さんと共演した当初から演奏し続けている曲で、言わば代表曲の1つであると言っても過言では無いのですが、実は今回の新作アルバム『LIFE』にも収録されているのです。意外と言えば意外ですが、今回のようなオリジナル・アルバムに収められるのは初めての事で、今回、気合いを入れてレコーディングさせて頂きました。
そして、この曲はレコーディング・バージョンと言いますか、今回の作品だからこそのアレンジが施されているのです。それは今回のライブの演奏でも少しだけお見せさせて頂きましたが、その真骨頂はレコーディングだからこそ発揮でき、これは是非ともアルバムを聴いて確かめて頂きたいです。“Ding-Dong”で始まり、“まわっているのは”で終わる。そしてその先に見えるもの…。これからの自分達の活動への意気込みが感じられるようです。
今回も沢山の方にお越し頂き、楽しい時間を過ごす事が出来ました。どうもありがとうございました!…今年の夏は又吉君と共に、丸本さんの故郷である広島でのライブが久し振りに予定されています。しかも2DAYSです。日にちは8月24日(金)と8月25日(土)。是非とも広島でお会いしましょう。どうぞよろしくお願いします!
☆丸本達也さんのブログ…blog.livedoor.jp/waits2/
☆又吉康人君のブログ…http://ameblo.jp/diary-iris/
☆吉祥寺 Manda-la 2 のHP…www.mandala.gr.jp/man2.html
先日の東京、名古屋公演から、またセットリストを変えて臨んだ大阪公演。それは、ステージに変化を付けると言うよりも、より良いセットリストがもっとある筈…と、それこそ皆で考えて作ったステージでもありました。大まかには以前の流れを受け継ぎつつも、小さな変化が大きな変化になる事を皆は分かっていたのでした。その新たなセットリストでお送りした大阪公演は、更に盛り上がり度を更新。とても良い時間を過ごせたと思います。
自分達としては初となるワンマンライブを行わせて頂いた、梅田シャングリラというお店もまた自分達 TRI4TH によく合っているお店で、照明の仕込みも完成度が高く、演奏している自分達も当然の如く、気持ちが高ぶっていくが分かりました。何なら、客席からこのステージを客観的に見てみたい程でしたが(笑)、その良さはお越し頂いたお客さんのみが分かるという特権なのでしょう。
大阪で盛り上げられたステージを、そのまま福岡へと持っていきます。今回初めて、ここ福岡がツアー・ファイナルの場所となりました。今までですと、福岡から始まるパターンが多かったような気もするのですが、何度も足を運ぶ事によって、福岡でも多くのお客さんにお越し頂ける実績が出来たからこそ、実現したと言えるでしょう。
福岡のライブハウスは、どの場所よりもフロアとステージが近かったです。これぞ福岡らしいとも言え、お客さんと一緒にライブステージを作っていくのが、より如実に見えてくる状況とも言えるでしょう。とてもアットホームで、自分達の来福を喜んで頂ける福岡。自分も本当に好きな街の1つで、今回、ここでファイナルを迎えられて本当に良かったです。最初から最後まで気を抜かず、とは言え福岡でのステージを楽しませて頂きました(何なら、自分もベースを持ち上げてしまっていますが…笑)。
アンコールには、このツアーのタイトルである『Hybrid ROOTS』Tシャツを着てステージに再登場。意外と、この着替えは久し振りだったりもします(笑)。本当にお客さんが温かくて、また福岡に来ようと誓った1日にもなりました(実際に行きます!…笑)。
…これにて『Hybrid ROOTS』ツアーは終了となりましたが、今すぐにでも次の展開に行けるよう、自分達は準備をしております。…そう、新しいツアー『Shout』が発表となりましたね。現在、今回の大阪、福岡を含む全6ヶ所での公演が予定されております。まだツアーの内容は詳しくは言えないのですが、その中でも11月18日(日)の東京公演は、今度新しくオープンする渋谷ストリームホールにて大々的に行います。当然、今までの TRI4TH ワンマン公演の中でも一番大きなハコとなっています。是非とも皆さんのお越しをお待ちしております。
今度は「踊ろうぜ!」と共に「叫ぼうぜ!」も重要になってくるかもしれません(笑)。どうぞ楽しみにしていて下さい。今回のツアー詳細は、またツアー日記として綴らせて頂きたいと思います。どうもありがとうございました!
☆TRI4TH、“Shout”ツアー
・11月3日(土)仙台 SPACE ZERO
Open…17:30〜、Start…18:00〜、
Charge…前売り3800円、当日4300円(共にドリンク別)
・11月18日(日)渋谷 STREAM Hall
Open…17:00〜、Start…18:00〜、
Charge…前売り3800円、当日4300円(共にドリンク別)
・12月2日(日)福岡 ROOMS
Open…17:30〜、Start…18:00〜、
Charge…前売り3800円、当日4300円(共にドリンク別)
・12月3日(月)広島 LIVE JUKE
Open…19:00〜、Start…19:30〜、
Charge…前売り3800円、当日4300円(共にドリンク別)
・2019年1月18日(金)梅田(大阪)シャングリラ
Open…19:00〜、Start…19:30〜、
Charge…前売り3800円(共にドリンク別)
・2019年1月19日(土)伏見(愛知)JAMMIN'
Open…17:30〜、Start…18:00〜、
Charge…前売り3800円、当日4300円(共にドリンク別)
※以上、メンバー≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Sax)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Key)竹内大輔
先行受付期間…6月18日(月)10:00〜7月8日(日)23:59
一般発売…8月4日(土)〜
・ぴあ…0570-02-9999
・ローソンチケット…0570-084-003
・e+…こちら
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
このCD『Pictures』は、いま考えると特殊な作り方をしていました。CDの盤のプレスは通常はパッケージングも同時にやって発注するのが一般的ですが、自分はプレスのみで発注をし、ジャケットや裏ジャケット用紙等を別注文。そしてクリアケースを電器屋等でその都度購入し、自分個人でパッケージングをするという手法で自分のライブに持っていってたのでした。
正直、その方が安い…という程でもなく(笑)、本当にCD制作の右も左も分からない状態で進めてしまっていた結果とも言えますが、1枚1枚梱包していく事で、CD制作の重みを感じられるかな…という考えでこの方法を選んでいたような気もします…。お陰で、発注後のCDが届いて、段ボール箱が家の中に山積みに!…という事は避けられましたが、1枚1枚の梱包は予想以上に丁寧さが必要とされる作業で、その都度時間が掛かり、なかなか一度に多く持っていけてなかった事も事実です。しかし、こうして全てのCDをお客さんに届けられたと思うと、梱包も含めて、非常に遣り甲斐のある作業だったとも思いました。購入して頂けた皆さんに感謝です。
プレスしたCD枚数は全部で1000枚。何枚かは知り合いのお店に置いて貰ったりもしているので、まだどこかには余っているのかもしれませんが、ひとまず、自分の手元分からは全て巣立っていきました。今でもこのCDを好んでくれている方は多く、完売という節目は、自分としても更に良い作品をお届け出来るよう、より気合いが入る瞬間でもありました。また、CDとしては完売してしまいましたが、iTunes での配信は続けていますので、良かったらチェックしてみて下さい(➡こちら)。どうぞよろしくお願いします。そして、他の作品にも耳を傾けて頂けたら幸いです!
さて、この奈良線ですが、競合する形で近畿日本鉄道(以下、近鉄)京都線があり、こちらは市街地の近くを走る部分が多い事から以前から列車本数で勝り、利用者数にも水を開けられているのが事実です。それこそ奈良線は非電化、単線の路線でしたが、1984年に遅れつつ電化、そしてJRになってからは輸送改善が進み、現在では一部が複線化され、更に複線化工事も進められている状態で、やっと近鉄と同じ土俵に立ててきたという感じなのかもしれません。
2001年には当初予定されていた複線化の部分が完成し、JR西日本自慢の設備を持つ車両である221系を使った『みやこ路快速』が設定され、速達列車が増発、所要時間も大きく短縮され、近鉄の急行列車(特急列車は更に速いのですが、特急料金が必要です)と同じくらいの到達時間になりました(奈良駅〜京都駅間で、ほぼ45分)。『みやこ路快速』は設定当初は全列車4両編成でしたが、現在では6両編成で運転される列車も増えてきています。
これで近鉄に並んだかのように見えますが、まだまだ絶対数的には近鉄が抜きんでいて、快速を除く普通列車の利用状況を見ると、近鉄京都線の通らない稲荷駅や宇治駅からの京都駅間利用以外では、まだまだローカル線のような状態と言っても差し支えない感じではありましょう…。今まで、どちらかというと改善のメスは快速列車に向いていて、車両に関しても、快速等の速達列車は221系で統一されましたが、普通列車は長年、国鉄型である103系での運用が基本ではありました。
103系というと、既に関東圏内では見られなくなって久しいですが、関西では随分と長生きしていて、以前にここでも取り上げた〔鉄道さんぽ 41.(JR西日本、阪和線編)〕や〔鉄道さんぽ 46.(JR西日本、大阪環状線編)〕では、さんぽ実行日にもまだ活躍している状況でした。しかし、これが最近になって、急速にその姿を減らすようになってきてしまったのです。上記の阪和線や大阪環状線では既に完全引退をしており、ここ奈良線でも103系の廃車進行により、普通列車の約3分の1が221系による運行となりました。そして今年2018年3月のダイヤ改正では、阪和線で引退になった205系1000番台5編成が奈良線へ転入。積極的に運用に投入されており、日中は103系の稼働を見るのが難しくなってきた感じもありました。
こうなると、やはり『鉄道さんぽ』に出向かざるを得なくなります。阪和線や大阪環状線、そしてここではまだ取り上げていませんが、JR関西本線でも近年103系が引退になり、もはやオリジナルの103系4両編成を見るにはここ奈良線が最後の砦になっていると言っても過言では無いのです。
実際に奈良線に足を運んでみると、予想以上に221系が幅を利かせ、そして205系も頻繁にその姿を見られるのが分かりました。その日、日中に動いていた103系は2編成だけだったようで、それでも動いていただけマシだったのかもしれません。阪和線には205系0番台の車両も余っているので(既に当線からは引退済み)、その気になればすぐに103系全編成を置き換えられる事は可能でしょう。この先どうなるかは分かりませんが、今のうちに足を運んでおいて良かったと思いました。そして、ここでの103系のウグイス色塗装が、また奈良線によく溶け込んだ塗装だった事にも気付けました。現在のJR奈良線の状況、どうぞ御覧下さいませ。
●日時…2018年6月10日 ●距離…34,7km ●駅数…19駅
お楽しみに!
クラシック演奏らしく、この日はフォーマルな姿勢で臨んでみました。ここでは珍しく、開演前のビールも我慢しておいています(笑)。見事な緊張感が溢れ出ていましたが、これは自分自身が緊張していたからでもありましょう。1曲目の“Piano Sonata No.16 in C major, K.545”(モーツァルトピアノソナタ、ハ長調)を始め、今回はクラシックでも特に有名な曲ばかりを取り上げたので、尚更緊張しやすい空気感だったのかもしれません。ただ、このピアノソナタやメンデルスゾーン“Lieder ohne Worte, Op. 19-3”(狩の歌)、そしてショパンの“Prelude Op. 28-15”(雨だれの前奏曲)は、学生時代にピアノ発表会で披露した曲でもあるので、それこそ何ヶ月も練習していた、特に思い入れの強い曲でもあり、今回はその時の自分を重ねつつ、今の自分に消化させながらピアノを弾く事で、ピアノと自分との対話を楽しませて頂きました。次第に緊張も解れ、クラシック・ステージの後半では少しリラックスして臨めるようになってきました。
そして今回、自分が特に力を入れていたのが、クラシックの中で一番好きな作曲家と言える内の1人、ベートーヴェンの“Piano Sonata No.8 Op.13(pathétique)”(悲愴)でした。これは本当に昔から聴いていた曲で、それこそ自分が母親のお腹の中にいる頃から聴いていたのではないでしょうか。第3楽章のみ、ピアノの発表会で披露した事はありましたが、第1楽章、第2楽章共に大好きな曲で、いつか続けて披露してみたいと思っていた曲でもあったのです。曲の長さは全部で20分弱と正に大曲なのですが、この曲を自分のライブで弾ける事の幸せは、なかなか言葉で言い表せるものではありません。時間をかけて練習してきた分、この日の演奏が一番上手く表現が出来ていたようにも思えました。この曲のあと、ショパンの“Nocturne Op.9 No.2”を弾いて、クラシック・ステージは終了。良い締め括りになれた時間でした。
そして、今度はオリジナル・ステージへと突入します。先程の緊張感とは打って変わって…というと緊張無しに見えてしまいますが(笑)、また異なった緊張感で臨めたステージだとは思っています。ここで披露させるのは、今回のソロピアノライブでも取り上げた様々なジャンルの音楽達を消化させ、自分からのアウトプットで作り得た、オリジナル曲というフィールド。今回の集大成とも言えるステージでもありました。テンポをフリーにし、少し揺れて弾いてみた“Casa Familia”から開始させ、これまでのオリジナル曲を改めて見直せた時間にもなったと思います。
“The Day Of The Black Key”や“A Short Novel”等、意外にもソロピアノではこれまであまり披露してこなかった曲にも挑戦しましたが、久し振りに、ソロピアノで弾く事を前提に自分が作った“Off The Grid”も披露させて頂きました。今回のソロピアノ2DAYSを通してみて、改めて自分にとってのソロピアノとは何か…と問いかけられた時の答えになれたような、そんな演奏になったと思います。
アンコールには、これまで幾度となく演奏してきた“Monte Fiesole”を取り上げました。この曲は御存知のように、トリオの演奏で何度も演奏していますが、ソロピアノでも何度もやってきた曲でもありました(自分名義意外も含む)。今回は気持ちを新たにして、全くフラットな姿勢で演奏していく事に務め、お越し頂いたお客さんとの良い時間を楽しめたように思います。本当に嬉しい時間でした。どうもありがとうございました!
…と、これで終わりにはしませんでした(笑)。もう1曲用意しています…と言い、前日と同じく“DIRTY BULLET”シリーズをお届けさせたのでした。しかもこの日は、“DIRTY ROSES”に加えて“DIRTY DROP”も取り混ぜたスペシャル・バージョン!…ある程度事前に決めていた構成と、その場で即興で紡いでいった部分を組み合わせて、この日限りの演奏にてソロピアノライブの締め括りとさせて頂きました。この時は脳内も解放され、色々な意味でピュアな自分の演奏をお届け出来たのではないかと思います。大きな拍手、歓声、どうもありがとうございました。自分の楽しく演奏出来ました!
さて、このように盛り沢山でお届けしたソロピアノ2DAYSでしたが、終わった後は本当に嬉しい余韻が広がっていきました。前述のような達成感、そして自分はピアノという楽器が本当に好きなんだと思えた2日間。この事を改めて思い起こせただけでも、挑戦した甲斐があるというものでした。そして、ますます次のステージに進みたくなってきました。またいつか、自分とピアノと1対1で向き合える時間を作りに、ソロピアノライブに挑戦していきたいと思います。ありがとうございました!…またどうぞお越し下さいませ!
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Piano Sonata No.16 in C major, K.545
2、Lieder ohne Worte, Op. 19-3
3、Träumerei
4、Prelude Op.28-15
5、Gymnopédies No.1
6、Piano Sonata No.8 Op.13“pathétique”
7、Nocturne Op.9 No.2
・2ステージ 1、Casa Familia(オリジナル)
2、The Day Of The Black Key(オリジナル)
3、A Short Novel(オリジナル)
4、Off The Grid(オリジナル)
5、Everybody Knows That(オリジナル)
6、From East(オリジナル)
7、Gare de Chasse-sur-Rhône(オリジナル)
・アンコール 1、Monte Fiesole(オリジナル)
2、DIRTY DROP〜DIRTY BULLET〜DIRTY ROSES〜DIRTY BULLET
☆南青山 ZIMAGINE のHP…http://zimagine.genonsha.co.jp/
さて、1日毎に2ステージを御用意させて頂きましたが、今回、更なる試みとして、2日間なので合計4ステージ毎に音楽のジャンルを縛って臨んでみるようにもしてみました。ソロピアノという状況故に、取り上げる音楽は幅広く捉えているのですが、自分のルーツとなる音楽に着目をし、クラシック、ゲーム音楽、ジャズカバー、そして自分のオリジナルという4つのジャンルに分類…。それらをステージ毎に振り分けて、1日目にはゲーム音楽のステージとジャズカバーのステージ、2日目にはクラシックのステージとオリジナル曲ステージ…というようにしてみたのです。これらのジャンルの曲を個々で演奏する事は勿論ありつつも、それらのジャンルで縛るステージというのは初めての経験で、それこそ、頭を集中させなければ到底出来る事ではありません。今回は2DAYSという状況以上に、ソロピアノの腕が試される状況下に敢えて自分を置く事で、自分の腕試しという側面も持たせていたのでしょう。お陰で、準備はとても大変なものになってしまいましたが(笑)、遣り甲斐のある2日間になったと思いました。
場所はお馴染みの南青山 ZIMAGINE にて、前回のソロピアノライブ〔竹内大輔、4回目のソロピアノライブ参照〕から取り入れたステージ配置で今回も臨みます。客席配置を見直し。更にお客さんに入って頂けるようにしましたが、1日目に大入り、2日目には満員御礼となりました。改めて感謝をすると共に、多くの方の期待に応えるべく、演奏にも気合いが入る次第でもありました。前述のように、1日目の 1st ステージにはゲーム音楽編、2nd ステージにはジャズカバー編を持ってきており、自分の音楽ルーツも話させて頂きつつ、ゆったりとそれらのステージを進めていきました。
最初のステージのゲーム音楽編ですが、まずこの企画を考えた時に、どのゲームから取り上げよう…と思ったのは当然でもありましょう。ゲーマーと言われる程、自分は沢山ゲームをやってこなかったですが、それでも思い入れの強いゲームは幾つかあります。…とは言え、あまりにも取り上げ過ぎると収拾が付かなくなってしまうので、RPGのドラゴンクエスト(以下DQ)、ファイナルファンタジー(FF)、クロノトリガー(CT)に集約。そこから印象的だった曲を取り上げて進めていく事にさせて頂きました。
そんな1曲目は、全てのDQに共通する序曲、DQ3で言うところの“ロトのテーマ”から始めさせて頂きました。音楽的にも幕開けに相応しく、ゲーム音楽ステージである事もハッキリと分かる瞬間でもあります(笑)。そして、DQときたらFFも…という事で、次なる曲は、全てのFFに通じる“プレリュード”を演奏。その後、それぞれの劇中で使われていた曲をピックアップして、ステージを進行させていったのでした。
それにしても、やはりこれら名作ゲームでは名曲も多い事に改めて気付かされます。特にDQの曲に関しては、なるべくオーケストラ・アレンジ(ゲーム・アレンジよりも複雑な場合が多いです)の構成で演奏させて頂いたので、DQという世界観の壮大さ、そして音楽で表現させていた可能性を十分に感じる事が出来ました。…最近でこそ、自分は全くゲームをやらなくなってしまいましたが、演奏していく度にその風景が思い出され、当時の世界観が蘇るかのようでした。これはFF、CTの曲に関しても同じです。今回、結果的には多作品の選曲になってしまいましたが、いつかは1つの作品にのみ絞ったゲーム音楽編でも良いのではないかと思った程でした。そんなゲーム音楽編の最後には、DQ3のエンディングテーマ、“そして伝説へ”を演奏。良い締め括りになれたと思います。
さて、2nd ステージはジャズカバー編です。今回の中では一番、普段からやっているステージに近い雰囲気の流れでもありました。…とは言え、だからこそ、今回の特別感を出していかなければいけない時間でもあります。ここは何かしらのテーマを決めたいところで、そんな中、今回は“旅”というものを挙げてみました。世界中の街や風景が浮かび上がるような、そしてそんな旅に出てみたくなるような演奏を目指して、2nd ステージを進めさせて頂きました。
“My Favorite Things”に始まり、“Misty”、“St. Louis Blues”とジャズスタンダードナンバーが続きますが、その中にもミシェル・ペトルチアーニの“Night Sun in Blois”を組み込ませたり、チック・コリアの“Blazilia”も入れたりと、どちらも地名が入っている曲を選定しつつ、この日の独自性も追求していきます…。そして、やはりお馴染みの“Spain”も外せなかったのでした。ソロピアノライブでも何度も取り上げたこの曲…。ある意味で自分の成長が垣間見える曲でもありましょう。この日も新鮮な想いで弾かせて頂きました。
最後には“Take The A Train”を演奏し、アンコールを頂きました。アンコールは実は最初からとある曲をやろうと決めていたのですが、これはカバーと言って良いのが、オリジナルと言って良いのか…という曲でもあります。それが TRI4TH 楽曲の“DIRTY BULLET”でした。既に皆さん御存知の、TVアニメ『博多豚骨ラーメンズ』のエンディング・テーマ。ソロピアノで披露した事は今まで無かったので、今回は良い機会でもありました。同楽曲の“DIRTY ROSES”とメドレーでお送りさせて頂きました。
既に色々な挑戦を盛り込んだ、ソロピアノライブ1日目でしたが、大きな拍手を持って終了となりました。自分としても、ここまでバラエティに富む選曲をして演奏したのは初めてで、だからこそ、あっという間に感じた1日でもありましたが、ホッとする反面、次の日に控える2日目のステージの事が脳内をぐるぐると回り始めました。そうです。まだ、あくまで初日が終わったばかり…。次の日の2日目の終了をもって、今回のソロピアノライブのプロジェクトは完結と言えるのです。なかなかこうした状況になった事が無いので、この時は不思議な余韻を感じたものでしたが、2日目に良い感じに繋げられそうな手応えは感じられました。いったん自宅に戻ってゆっくりと休みつつ、次の日を迎えたいと思います。次の日のブログに続きます。ひとまず、どうもありがとうございました!
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、ロトのテーマ【DQ3】
2、プレリュード【FF6】
3、Love Song 探して【DQ2】
4、遥かなる旅路【DQ2】〜広野を行く【DQ1】〜果てしなき世界【DQ2】
5、冒険の旅【DQ3】
6、樹海の神秘【CT】〜風の情景【CT】
7、時の最果て【CT】〜時の回廊【CT】
8、はるかなる故郷【FF5】
9、Ami【FF8】
10、おおぞらを行く【DQ3】
11、そして伝説へ【DQ3】
・2ステージ 1、My Favorite Things
2、Misty
3、St. Louis Blues
4、Night Sun In Blois
5、Brasilia
6、Spain
7、Take The A Train
・アンコール ・DIRTY ROSES〜DIRTY BULLET
☆南青山 ZIMAGINE のHP…http://zimagine.genonsha.co.jp/
その意味では、特異なステージだった名古屋ブルーノート編とも言えますが、お越し下さって分かるように、ここは TRI4TH のスタイルも貫く事が大事だと考えました。踊れるジャズを掲げている自分達にとって、もはや着席スタイルであろうと関係ありません。…最後には皆で立ち上がって、ブルーノートがクラブフロアと化していきます。そこには、前回以上に沢山の方にお越し頂いたフロアの様子が視界に飛び込んできたのでした。大勢の方と共に踊って楽しむ時間は、自分達にとっても至福の時間。最初は不安もありましたが、スタイルを貫いて良かったと思えるライブになりました。
この模様は、またツアー日記として綴らせて頂きます。『Hybrid ROOTS』ツアーも折り返し地点…。いよいよ週末には大阪、福岡へと出向き、今回のツアーの締め括りとなります。今後更にパフォーマンスをブラッシュアップすべく、このツアーの中でも変更点が生まれていくかもしれませんが、より良いライブの為に、まだまだ切磋琢磨していきたいと思います。引き続きよろしくお願いします!
☆TRI4TH、Hybrid ROOTS リリースツアー(後編)
・6月16日(土)梅田(大阪)シャングリラ
Open…17:30〜、Start…18:00〜
Charge…前売り3800円(共にドリンク別)
・6月17日(日)天神(福岡)The Voodoo Lounge
Open…18:30〜、Start…19:00〜
Charge…前売り3800円、当日4300円(共にドリンク別)
※以上、メンバー≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Sax)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Key)竹内大輔
どうぞお楽しみに!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆栄(愛知)NagoyaブルーノートのHP…http://www.nagoya-bluenote.com/index.html
当日は、かなり余裕を持ってお店に入りました。その後、サウンドチェックをするのはいつもの事ですが、久し振りに使用する TRI4TH フラグ、そして照明や進行の打ち合わせ等、そもそもサウンドチェック前にやる事も多いのです。TRI4TH でワンマンライブというと、昨年の12月に行われた〔TRI4TH、クリスマスの 360° LIVE参照〕以来、約半年振りというタイミングにもなっていたので、入念に準備を行いたいのは当然の事でもありましたが、それよりも、以前より更に仕込みを完璧にすべく、だからこそ時間をかけて行っていた…という部分が大きかったのでした。また、お店の方や当日のスタッフの方も含め、自分達のライブに関わる方々も多くなってきています。時間がかかるのは当然の事で、また、多くの方とこれからライブを一緒に作っていくべく、チームとなって進めていくという認識がより強く感じられた時間でもありました。この日から販売される新しいグッズの確認も勿論しておきます!
本番は、ほぼ時間通りに始まりました。今回はDJに、いつもヘアメイク等でお世話になっている AnthologyHair のマイサワさんにお願いしており、これまでの TRI4TH を次々に流して頂いた後に、そのままSEへと突入させます。曲は勿論、今回のカバーアルバムでも収録させて頂いている、F.I.B JOURNAL の“Politician in Mourning”。ここで自分達とお客さんは、ステージ上で初めて対面しますが、フロアに予想以上に沢山の人…。そして大きな拍手…。最高の瞬間でもあり、最も気が引き締まる瞬間でもあります。ここから約1時間半、今の TRI4TH のステージを思う存分に披露する時間がスタートされたのでした。
今回は『Hybrid ROOTS』のリリース・パーティー。当然、そのCDに収録されている楽曲を中心にお送りしていきますが、カバーアルバムであるが故、TRI4TH のオリジナル曲が必然的に少なくなってしまうという事が予想されていたかもしれません。…しかし、その事を忘れてしまう程、今回のカバー・アレンジのサウンドは正に TRI4TH!…といった印象を持たれたのではないでしょうか?…自分達も、そこが一番気を遣ったところで、カバー演奏というと、どこか客観的に曲を捉えてしまう傾向がありがちになってしまうところがあるのですが、アレンジは勿論、演奏面でも入念にリハーサルを繰り返して、違和感無くステージのレパートリーに組み込めるところまで持っていけたのでした。それはやはり、皆が尊敬している先輩方の楽曲…という想いもあるからでしょう…。曲にも敬意をはらって、自分達のパフォーマンスに消化していく。これが TRI4TH 流のカバー・アレンジなのです。
そして、この日限りのゲストもお呼びしています。前述の F.I.B JOURNAL より、ボーカルの山崎円城さんです!…円城さんには『Hybrid ROOTS』のレコーディングにも参加して頂いていますが〔TRI4TH、2018年最初のレコーディング参照〕、今回のステージにも参加して頂ける事になっていたのでした。レコーディング収録曲である“Politician in Mourning”、そして、TRI4TH 楽曲である“Walk Together”にも参加して頂き、ポエトリーの世界観と合わせて、この日ならではのステージが出来上がらせました。即興演奏でこちらも追い付いていき、言葉(歌ではなく)と音との唯一無二の掛け合いを楽しみました!
盛り沢山な内容を詰め込ませて頂きましたが、まだツアーも途中ではあるので、詳細はこの辺りに留めておきましょう。カバーアルバムのツアーではあれど、TRI4TH にとっては新たな挑戦を存分に詰め込んだツアーです…。このブログを書いている時点で、残すところは大阪と福岡の合計2ヶ所。是非ともお越し頂き、自分達の音楽に触れてみて下さい。そして自分達のライブを通して、カバーさせて頂いたバンド達の魅力さ、偉大さに改めて気付かされると思います。
リリース・パーティーを終えた後の打ち上げ会場にて…。初日を無事に終えられたからこそ、皆で囲んで飲むお酒は美味しいものです。今回も多くの方にお世話になりました。どうもありがとうございました!
☆TRI4TH、Hybrid ROOTS リリースツアー(後編)
・6月16日(土)梅田(大阪)シャングリラ
Open…17:30〜、Start…18:00〜
Charge…前売り3800円(共にドリンク別)
・6月17日(日)天神(福岡)The Voodoo Lounge
Open…18:30〜、Start…19:00〜
Charge…前売り3800円、当日4300円(共にドリンク別)
※以上、メンバー≪TRI4TH≫(Tp)織田祐亮、(Sax)藤田淳之介、(Ds)伊藤隆郎、
(B)関谷友貴、(Key)竹内大輔
そして、ツアー後編のスケジュールを今一度載せておきます。各地で皆さんに会える事を楽しみにしております。どうぞよろしくお願いします!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆F.I.B JOURNAL のHP…http://fib-journal.net/
☆代官山 UNIT のHP…http://www.unit-tokyo.com/
女性陣は着物で、そして男性陣はセットアップで臨みましたが、これらの写真を見ても分かる通り、それぞれ2種類の服が用意されているのが分かります。どのような形でこれらが披露されるのか、どうぞ楽しみにしていて下さい。
写真もPVも、とにかく沢山撮りました。これらの素材を組み合わせて、映像作品になるというのは、まだ想像出来ない部分もあるのですが、切り取った1つ1つの絵は素晴らしく、きっと素晴らしい作品になるに違いありません。スタジオもそうですし、照明の力も大きかったと思います。黒船に新たな風を吹き込れた印象でした。
前述の通り、約1週間前には外での撮影もしているので、これらと組み合わせたものになるとは思うのですが、島唄は勿論、津軽三味線、そしてジャズをベーシックにさせた黒船の壮大な音楽観を反映させ、バランスの良いものが出来上がる事でしょう。また、リーダー、関谷君の動きにも注目して頂ければと思います(笑)。
長丁場の撮影でしたが、無事に終了できました。多くのスタッフの皆さんの協力があり、正にチームのような流れがあって実現したものと言えそうです。本当にお世話になりました。…引き続き、どうぞよろしくお願いします!
※現在、黒船の 3rd CDアルバム制作はクラウドファンディングの形をとって
進めさせて頂いています。詳細は➡こちら。新しいPV、そして進化していく
黒船のサウンド…。特典も豊富ですので、どうぞ御覧頂けたらと思います!
☆黒船のHP…http://www.peaceofcake.net/kurofune/
鹿嶋敏行 trio…と、ここではトリオ編成である事を明確にしていますが、ベースのみのデュオ編成や、ピアノのみのデュオ編成でも必ず曲を取り上げ、ここでの力の入れようもまた特徴的ではないかと思います。鹿嶋さんの音楽の世界観は、少人数でやる時こそ真骨頂が見えるような感じもあり、デュオという編成にも強い思い入れがあるのでしょう。それらのステージに見られるのは音と音との対話で、とても表情豊かであり、まるで音がそのまま言葉として聴こえてくるような、そんな雰囲気を醸し出してくれます。
…勿論、それはトリオ編成になっても同じですが、ステージ上での自分達の対話というのは、あくまでも普段の対話なのです。特に飾らず、普段の自分達の会話を、多くのお客さん達に聴いて貰えるような空気感を出していく…。そんな雰囲気が自分達も好きですし、ここにお越し頂いているお客さんも好きなのだと思います。そこにある種の一体感が生まれ、独特の時間が流れているのだと思いました。勿論、それは心地良い時間で、今回のワンマンライブでは、それがより強調出来ていたような気もします。あくまでも普段の対話なので、敢えてステージに持ってくるという発想の元に実行するのは難しい事ではあるのですが(笑)、幾度のライブをこなしてきた事により、その感覚が自分達にとっても馴染んできたのかもしれません。
ライブを重ねる毎に手応えも感じられ、今回は特に、身体にしっくりと感じられる部分もありました。またステージを続ける事によって、良い方向に進んでいければなと思います。…今回は季節柄、雨に因んだ曲が多かったのですが、当日の天気もそれを見越してか、夕方以降に雨が降り始めていました。そして、最後には虹に因んだ曲をお届けした時には、外もいつの間にか雨も止んでいて、自然と空と一緒になれた時間を体験出来ていたのかもしれません。多くのお客さんにお越し頂き、感謝の時間でした。どうもありがとうございました!
☆鹿嶋敏行さんのブログ…https://blogs.yahoo.co.jp/kajimarl_to_the_world
☆新高円寺 STAX FRED のHP…http://staxfred.com/