1月17日(1日目)
1日目の場所は、大阪は心斎橋にある Conpass というクラブにてで、TRI4TH メンバーのポピュラーな移動手段の車を使って(笑)、一気に東京から大阪に向かいます。新東名も既に通い慣れた道ですが、いつもと異なった雰囲気を味わう為、敢えて滅多に行かないサービスエリアに立ち寄ったりと(これが大正解でした…清水SA、お勧めです!…下写真参照)、少し変化を付けさせた?道中ともなりました。
順調に時間通りに大阪に着く事ができ、ここで fox のメンバーと合流。fox のリーダーであるキーボードのメルテン氏は関西出身なので、ここではおんぶに抱っこになりたいところですが、TRI4TH も、ベースの関谷君が関西出身でもあり、そんな思いを他所に、早速関西弁が飛び交います。車とは言え、一気に大阪入りを果たしたので、あまり関西に来た実感が湧いていませんでしたが、こうしたやり取りを聞くと、大阪に来たのだと感じさせてくれます。
リハーサル後には、メンバーでお好み焼き屋の“美津の”へ。なかなか人気店らしいのですが、偶然にも列は無く、スムーズに入る事が出来ました。サックスの藤田君は大のお好み焼き好きなので、相当な満足感を得られていた事でしょう。ビールも頂きつつ、これはパフォーマンスにも良い影響が出そうです(笑)。
そうしてライブが始まりました。既にお客さんは沢山入っていて、流石 fox の人気が伺えるというものです。この日は勿論 TRI4TH が一番手となり、会場を温めるべく、一同気合いを入れてのステージとなったのでした。
対バンライブではありますが、2マンなので、ステージの時間はたっぷりです。そして今回のツアーもまた、TRI4TH にとってはCD『Five Color Elements』のリリース・ツアーに即した面もあったので、当然CDの曲を中心にお送りしていきます。しかしこの時期になると、ツアーも何本か重ねてきていたので、そのパフォーマンスもより深みを増したものになっていたかもしれません。お馴染みの“Session A”で始まり、“Volare Via”と続きましたが、慣れた感覚と言うよりは、更に新鮮味を求めていた感覚でもありましょう。お客さんも盛り上がってくれて、楽しい時間がやってきた感じでした。
変わったところですと、1st.CDの中から“BMW の女”を演奏した事でしょうか。最近は節目節目でのライブでやる事が多くなっていた印象がありますが、このような状況の場で演奏するのは珍しかったように思います。それもまた、気合いの表れの一側面とも言えるかもしれません。
最後は“Dance 'em All”で締めましたが、ここでサプライズ・ゲストとして、メルテン氏を自分達のステージに上げて、一緒に演奏をしていきます(右上写真参照)。客席もまた一段と盛り上がり、一様に注目を集めていました。キーボード・ソロも勿論やって貰い、それに応えるように自分達も演奏で応えていきます。変化の激しい時間だったとも言え、今回のツアーだからこそ実現出来た時間でもありました。改めて fox に感謝です。
そして、そのままステージは fox に引き継がれました。fox は前述のようにピアノトリオという編成なので、TRI4TH より2人も少ない編成ですが、それ以上に賑やかなサウンドを作り出してくれます。メルテン氏の作り出すオリジナル曲の世界、そしてそれに呼応するベースとドラムの独特で確かなビート。それは、これが「現代版ジャズロック」だと自信を持って表現出来ているステージに間違いありませんでした。
お客さんの盛り上がりも更に高みを見せていて、そこは fox で支配された空間になっていたと言っても過言では無いでしょう。自分達も後ろの方からステージを見ていましたが、これは確かに見入ってしまいます。個々の演奏というより、三位一体感が強い感じはするのですが、個々の演奏を抽出してみると、それはまた独特のフレーズを出していたりするので、なかなか不思議な感じなのです…。しかし、この不思議な感じが魅力の1つだとは思います。その不思議さを解明する為に、また自分達は見入ってしまうのかもしれません。
そして fox のステージには、TRI4TH ホーンズの2人がゲストとして参加しました。これはまた新しい構図、サウンドではありますが(笑)、しっかりとその大役を果たしていました。客席からの大きな拍手がそれを物語ってくれていたと思います。このライブを切っ掛けに TRI4TH を知ってくれたお客さんも沢山いてくれて、とても大事な時間を過ごせました。CDも何枚か購入して頂きまして、本当にありがとうございます!
そしてライブ後は、楽しい楽しい打ち上げです!…この次の日のライブ後もありますが、自分達は次の日のライブの後はそのまま車で東京に戻ってしまう為(fox は別の場所に移動する為、そのまま居残るとの事)、皆でお酒を堪能出来る日は、実質この日だけでした。打ち上げ会場は豪勢に、鉄板焼きの鶏のお店にて行われ、一気にメンバーのテンションも高まった事を覚えています。ゆっくり…というわけにはいきませんでしたが、こうした機会もまた貴重な時間でした。まずは1日目、お疲れ様でした!
1月18日(2日目)
大阪から名古屋への移動は、いつも心に余裕があります。車で移動しても3時間を見ておけば問題無く、この日もお昼過ぎに大阪を出発と、充分に睡眠をとってからの移動という手筈に出来ました。身体もそんなに疲れが無く、思う存分この日のライブに打ち込めそうです♪…途中で休憩を挟むも、名古屋には早めの到着となり、むしろ近くの喫茶店で時間を潰していた程でした。このような余裕のある時間はやはり大切だと思いますね。今回のお店は金山にある SARU にて。JR中央線のガード下に位置しているのが興味深いですが(笑)、自分は初出演のお店で、立ち見のクラブ・スタイルとなっており、fox にもピッタリのお店でしょう。この日は何だかとても盛り上がりそうな予感がしたものでした。
よくよく考えてみると、TRI4TH 主導の名古屋でのライブとしては、立ち見スタイルというのは相当久し振りが、もしかしたら初めてかと思うくらい、新鮮な光景ではありました…。自分達が“第2のホーム”と言えるくらい、名古屋は何度も訪れている場所ではありますが、ここで fox との2マンライブが実現出来たというのも嬉しい限りです。そんなこの日は、fox が1バンド目として始まりました。メンバーも相当気合いが入っていたのではないでしょうか。
このお店の楽屋は吹き抜けの2階に位置し、自分達はステージを見下ろすような形で fox の演奏を見る事が出来ました(左上写真参照)。1曲目から全開で打ち込んでおり、恐らくこの日は逆に、fox を初めて見る方が多かったと思うのですが、既にお客さんを魅了している感じがありました。立場的には、昨日の自分達みたいな状況が、fox の今の状況に近く、どこか緊張している部分がある筈なのですが、そんな事を思わせないステージングは流石でした。
そんな迫力あるステージングと異なり、MCがだいぶ緩い感じなのもまた魅力的と言えるかもしれません(笑)。そして、次の瞬間に曲に突入すると、また三位一体の特殊な演奏時間が始まるのです。いつの間にか、このペースに引き込まれてしまっている自分がいる事にも気付かされました。あっという間に時間が過ぎ、昨日に引き続き TRI4TH ホーンズの2人も加わって1曲程演奏。素晴らしいステージでした。
さて、自分達も負けてはいられません。身体的にも皆万全で、ホームと言える名古屋で、どのようなパフォーマンスが出来るかは、後は自分達次第です…。
自分達も、1曲目から全力で飛ばしていきました。名古屋はこのリリース・ツアーを初めた時に最初訪れた街でもありますが〔TRI4TH、西日本ツアー(2013.11.3〜11.11)参照〕、同名義ツアーで同じ街に2度訪れるというのも珍しいかもしれません。それだけ心待ちにしてくれている方がいるという事で、本当に有り難いです。
こういった背景もあり、前回とは異なり、今回は立ち見スタイルにした経緯もあるのかもしれませんが、ステージングにしても、座りスタイルとはまた違った TRI4TH ライブの魅力をお伝えすべく、メンバー皆、どこかでそういった意識を持って臨んでいたのかもしれません。皆で汗だくになりながら(笑)、ヘトヘトになるまでやり切った感じがありました。
後半は更に一気に畳み掛ける感じで、お客さんの手拍子も煽り、このお店の空間全体を1つにしていきます。途中には勿論、メルテン氏を加えて全力演奏。前日以上に激しい時間が流れていたのではないでしょうか。更にお客さんも沸き、大きな熱量を持って最後まで駆け抜けられた感じでした。新しくCDに入れた曲達が、ここまで成長したというのを感じられた、とても有意義な時間だったように思います。立ち見スタイルでのライブの魅力も、ひと回り大きく見せられました。本当に楽しかったです。
2日間という短い期間でしたが、この充実した時間は上の写真を見ても明らかでしょう。1つものを共にやり遂げた後の、感無量な時間でもありました。…結局、打ち上げに行ってるじゃないか!…と思うかもしれませんが(笑)、TRI4TH メンバーはこの後の帰りの車の事情により、全員がノン・アルコールでございました(笑)。
1月19日(3日目)
この打ち上げが終わったら、東京に向けて帰らなければならない事は皆分かっていたの筈なのですが、結局お店を出たときは既に24:00を回ろうとしている頃でした。fox メンバーともここでお別れし、後は東京まで安全運転をするのみです。疲れはありましたが、心地良い疲れ…とでも言うのでしょうか。満足感と達成感がそこにはありました。
そして、明け方4:30頃に東京に到着するまで、今回のライブの反省や、この後すぐに控えているツアー・ファイナル〔CD『Five Color Elements』ツアー・ファイナル・ライブ!参照〕に向け、車中で色々な議論を交わし合うのでした。それもまた貴重な時間を過ごせていたのかもしれません。ツアー・ファイナルに向け、良いモチベーションを伸ばせたツアーにもなっていたと思います。どうもお疲れ様でした。そして、素晴らしい時間を一緒に過ごせた fox にも、本当に感謝です!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com
☆fox capture plan のHP…http://www.foxcaptureplan.net
☆心斎橋(大阪)Conpass のHP…http://www.conpass.jp
☆金山(名古屋)SARU のHP…http://www.saru.mobi