ボーカルの Kimika さんと、フルートの西仲さんの2人をフィーチャリングするこのユニットも、今回で3回目を迎えるライブとなりました。場所は今までと同じの大久保 Boozy Muse にてでしたが、今回はいつもと違う気合いを入れて臨んでいけたように思っています。
…というのも、今回で3回目のライブ…と書きましたが、1回目から今回の3回目まで、もう前々からスケジュールが抑えられていて、ある意味、今までの集大成とも言えるライブにする…というのが今回のライブの1つの到達点でもあったのです。メンバーの服装も、男性はビシッとスーツで統一され、Kimika さんに至ってはドレスで登場と、ここにも気合いの入れ様が伝わってくるかのようでした。
曲に関しては今までと変わらず、特に新曲というのはありませんでしたが、今回個人的に特に力を入れさせて貰った曲があります。それはカバー曲ではなく、Kimika さん自身のオリジナル曲で、タイトルを“坂道”というのですが、これは1回目、2回目のライブとも、バンドで演奏した曲でもありました。
ただ、今まで2回程演奏をして、どうも物足りないような思いが自分にはありました。それは仕方の無い事で、元々その曲はギターとボーカルのデュオ演奏が母体となっているので、それをそのまま自分達の編成に当て嵌めても、しっくり来る筈が無かったのです。
…なので今回、集大成の3回目のライブという事で、自分がしっかりとアレンジをさせて頂きました。今までの構成からいくと、1番を歌って2番を歌って、そのままエンディング…という本当にシンプルな感じです。更にコード進行もずっと同じままの曲だったので、何か付け加えたいと思うのは当然だったのかもしれません。…という事で、ここに思い切ってソロの部分を入れたり、最後はサビの部分を増やしつつ、転調も施したりしてみました。また、サビのメロディを参考に、イントロとアウトロのメロディも考えて、より印象の強い曲にしていきます。これで、今まで2分半だった曲(本当に短かった…)が、倍の5分くらいには聴かせられるようになりました。見方を変えれば、1曲に色々な側面をもたらせる事が出来た…とも言えそうです。
そしてここからが重要なのですが、自分はアレンジをする時に、演奏メンバーがそれぞれ生きるような構成で作っていく…というのが大前提としてあったのです。自分達はボーカルの他に、リズム隊とフルート…という、少し珍しいような編成で成り立っているわけですが、やはりそれを特徴付けられるアレンジでなければ意味がありません。特に Kimika さんのオリジナル曲なら尚更です。
その結果、アレンジはメンバーにも好評で、何よりお客さんに好評だったのが嬉しかったです。しかも、ただ良かった!…だけではなく、メンバーの個性がより引き立つアレンジだった…とか、ピアノとボーカルだけになる部分が絶妙!…等、具体的な部分を評価してくれたのが何よりでした。これは今後のアレンジの参考にもなりますし、自分への自身にも繋がりますよね。既存曲のアレンジというのは、なかなか一筋縄ではいかないものですが、そんな苦労が実った瞬間でもありました。どうもありがとうございました!
…さて、今回が集大成のライブ…と言いましたが、実際そのようで、暫くはこのメンバーでのライブはお休みとさせて頂きます。…ただ、一応次回のライブは決まっていて、同じく大久保の Boozy Muse にて、9月3日(金)だそうです。成程…かなり先ですが(笑)、これは充電期間とみなし、このメンバーでの更なるオリジナリティを目指し、アレンジも必要とあらば積極的にやっていきたいと思います。どうぞ今後ともまたよろしくお願いします!
☆西仲美咲さんのHP…misakinishinaka.com/
☆大久保 Boozy Muse のHP…www.boozy-muse.com/