激動の1年だった黒船の昨年の主な活動は、昨年末にまとめさせて頂きましたが〔2014年を振り返る 3.参照〕、その昨年末から新たなレコーディングを始めており、今年中には 2nd. アルバムの発売が期待出来るかもしれません。また、昨年行われた、1st.CD『CROSSOVER』発売記念ツアーを経た自分達にとって、この日はツアー後の初ライブという状況であり、ツアーで培われたものをメンバーそれぞれがどう消化させて演奏に望むのか、メンバー内的にも楽しみな1日でもありました。ステージの流れも、約1時間のステージが2回と、時間的にもたっぷりです。こうして黒船の今年最初の航海は幕を開けたのでした。
今年最初の曲目は、パット・メセニーの“Have You Heard”から始まりました。これは昨年の奄美でのライブで初めて取り上げた曲なので、今回が初めて聴いたという方も多かったかもしれませんが、原曲と同じように、ボーカルの里アンナさんのボイスもメロディに乗せて、自分達らしさを出していきます。そして、今後の黒船の代表曲にもなりそうな、奄美民謡の“ヨイスラ”。このように、CD『CROSSOVER』に収録されている曲ではなく、次回のCDアルバムに入りそうな曲を中心に、今回はライブを進めていきました。
また、2nd. ステージの最初にやったインスト曲の“Ice Dance”は、今回初お披露目となる曲でもありました。黒船はボーカル入りの5人編成のバンドですが、ボーカル抜きの編成でインストとして演奏していく曲が多くあるのも特徴の1つで、これはその中でも最近完成した、関谷君が書き下ろしてきてくれた新曲です。これも次回作のアルバムに入るのかもしれません。
改めて、今回のセットリストを振り返ってみると、他に“あやはぶら”、“行きゅんにゃかな節”、そして“やんばる”等々、奄美民謡の曲が増えてきた事を感じさせます。勿論、1st. CDに収録されている、お馴染みの“豊年節”や“六調”もやりましたので、民謡アレンジの曲が増えてきた事で、バンドの更なる特徴付けが示されてきたような気もします。恐らく、ここに挙げた奄美の民謡曲も次回作に収録されるでしょうし、更にもう少し増えるかもしれません。民謡以外のカバー曲も含め、楽しみにして頂きたいところです。
昨年のツアーという経験を通して、やはりバンドサウンドの一体感は増していました。そしてどこか心の余裕もありつつのライブになっていたような気がします。しかし、これで満足する事が出来ないのが黒船のサウンド作りです。何故なら、また心の余裕が無くなるような?新曲や、難解なアレンジが施された曲が出来てしまうからです(笑)。これぞジャズの精神に通じるようなところもあるかもしれません。今、正にレコーディング制作“中”と言える黒船…。これからの航海にも期待して下さい。今回はお越し頂き、どうもありがとうございました!
☆黒船のHP…http://www.peaceofcake.net/kurofune/
☆池袋 Apple Jump のHP…http://applejump.net
りちゃん(お茶目なジャンプ、最高!)。その3人を両側からガッチ
リ固める竹内トリオのおふたりは、この日今迄のどんなライブより
大人(冷静&頼れる感)に見えたのがまた新鮮でした…。
バンドの結束と、心の余裕の表れだったのでしょうか。
心地よくって唯一無二の黒船サウンド、船長さんの驚異のアレンジ
とともに~また楽しみにしていますね。
…と言いますか、バンドにおいて、それぞれの
ポジションが確立するのは良い事なんですよね。それが
バンドカラーとして輝きを見せていたのかもしれません。
驚異のアレンジにめげず(笑)、大人的に攻めていきます。