そして年が明けて2014年の1月。中目黒楽屋にて、このメンバーで初となるライブを行いました〔新生黒船、初ライブ参照〕。ここで気付くのが、このメンバーで初めてライブをやってから現在まで、まだ1年が経っていないという事です。それだけ濃い1年間を過ごしてこれたのかもしれません。そしてこの時のライブの成功から、更なる黒船の発展が始まっていくのです。
前述のレコーディングでは、恐らくこの時はまだ、CD化させるかどうかは決まってなかったように思います。ここで使った手法がクラウドファンディングで、無事にプロジェクトは成功。CD化が決定する事に繋がっていきました(詳しくは➡こちら)。
そしてCD化が決定すると、その中に収録されている奄美民謡“豊年節”のMusic Video が公開されます〔黒船 Music Video“豊年節”緊急公開!参照〕。YouTube による効果は大きく、映像化させる事によって黒船というバンドのイメージが分かりやすく伝わり、多くの方に自分達の事を知って貰えるようになりました。
また、ほぼ同時期にCDのジャケット撮影(この同日には、CDのマスタリングも終了させました)も行われます〔黒船、初CDのジャケット撮影参照〕。こちらは Music Video とはまた異なった雰囲気でシックな感じに装い、黒船ブランドの幅の広さを披露させる事にもなりました。この事はCDに対する期待感を上げ、メンバーのバンドへの想いも、より強いものになってきたように思われます。
そしてついに7月5日、新作CDは『CROSSOVER』というタイトルが付けられて販売開始、同時にレコ発ライブが行われました〔黒船『CROSSOVER』レコ発ライブ!参照〕。多くのお客さんに迎えられ、皆で至福の時間を過ごせたのは記憶に新しいです。そしてこの時には、今までクラウドファンディング上でのみ、やり取りをしていたお客さんともお話しをする機会があり、色々な方に支えられてこの日があるという事を、改めて実感した日にもなりました。
このCD『CROSSOVER』はその後、9月に入ってから全国発売も開始され、より気軽にCDを購入する事も可能になりました。バンド的にはレコ発ライブ後にも何本かライブを行い、演奏曲のレパートリーを増やしたり、よりバンドサウンドの強化を図っていく事になりますが、その集大成として、CD『CROSSOVER』発売記念ツアーへと繋がっていくのです。福岡(左下写真参照)から始まり、大阪(右下写真参照)、東京を経て、最終日には念願の奄美でライブを行える事になり、更に大きなステップへと上がれたように思います。
この奄美でのライブは大きかったです…。そもそも黒船というバンドのコンセプトが、奄美の島唄と津軽三味線のサウンドをジャズにのせて…というものだったので、奄美でライブを開催出来るというのは、バンド結成時からの1つの到達点という認識が強かったかのです。このライブが実現したのも、LCC のバニラエアの存在は欠かせません。そもそも安い価格を提供している航空会社ですが、今回のツアーの協賛にもなって貰っていたのは大きな後押しとなっていました。奄美でのライブは大大大盛況!…色々な所で今回のライブのチラシを発見し、黒船への期待の高さが伺えるというものでした。そして、何よりも奄美の方々との繋がりを持てたのが嬉しかったです。今後の活動をする上で吸収出来た事も多く、とても重要なツアーになったと思いました。
そしてツアーを終え、黒船は新たなステージへ突入しました。2nd. アルバムのレコーディングです。ちょうど前作のレコーディングから丸1年を経ての新たな録音…。今までの良さも踏襲しつつ、この1年で培った事を全て注ぎ込み、更に新しいサウンドを目指してやっていきました。
レコーディングは先日の12月25日と26日の2日間掛けて行われましたが、これで終わりではなく、来年の1月にもその日程は予定されています。完成にはもう少々時間を要しますが、じっくりと吟味し、皆で納得出来るものを作りたいと思います。…思い起こせば、昨年の今頃はまだ、レコーディングした音をCDにさせるのかどうかさえ決めていなかったわけですが、今になって思えば、あの時CD化に踏み切って本当に正解でした。だからこそ、今の自分達があるとも言えましょう。
…さて、今度はどのような作品が出来上がるのでしょうか…。自分も楽しみに、そして黒船の成長と共に歩みながら、良い時間を過ごしていきたいと思います。改めてこの1年、どうもありがとうございました。そして来年もどうぞよろしくお願いします。
☆黒船のHP…http://www.peaceofcake.net/kurofune/