1日目(11月27日)
このブログを何度も見ている方は分かると思いますが、自分のソロツアーで九州方面に向かうのは基本は飛行機で、それこそ毎回毎回バラエティに富む行き方で訪れました。そろそろ行き尽くしたのではないかと思いそうですが、航空会社の事情も変化に富んでいるようで(笑)、また新たなやり方で九州に飛ぶ事になりました。
〔竹内大輔、北九州ツアー(2012.4.5〜4.11)〕の時に使った Peach という航空会社を覚えてますでしょうか。この時は就航したてで、まだ東京には就航していなかったのですが、最近、成田空港〜関西空港便が就航しまして、ついに東京(成田ですが)にも顔を出す事になったのでした。値段は、就航キャンペーンという事で、2980円という破格の値段が提示されていまして(タイミングさえ良ければ、もっと安い運賃もありました)、恐らく、今後ツアーを行う時にもお世話になる機会が増えてくると思うので、今のうちに乗っておく事は責務のような感じがしてしまいました(笑)。また、お気付きかもしれませんが、行き先が関西空港になっているので、ここでまた別の航空会社に乗り換え、そこから先はスターフライヤーで福岡空港に向かう事にしました。どちらも大手会社より安い値段を展開させている航空会社ですが、片や LCC、片や高品質と、その戦略は全く異なるものです。その2社を乗り比べてみるのも面白いかもしれません。Peach は成田空港の第1ターミナルの1階にチェックインカウンターを設けてあり、例によって早起きを敢行し、いざ関西空港へと(笑)向かったのでした。
今回で2度目の搭乗となりましたが、やはり狭さは否めません…。足を組むのが少し難しいくらい…とでも言いましょうか。飛行機によっては最新式の座席になっていて、そちらは若干足下が広くなっているのですが、今回は以前のタイプでした。…とは言え、約1時間半程の所要時間なので、この値段なら文句を言っている場合ではないでしょう。折しも、この日はとても良い天気で、富士山は勿論の事、関西空港に到着する前に見える、奈良盆地(左下写真参照)や、和歌山県の紀ノ川付近(右下写真参照)等、飽きさせない機窓が続いていたものでした。
こうして、関西空港に定刻に到着しました。以前、ここに来た時は、まだターミナルというものが無いような状態だったのですが、ついに関西空港には Peach 専用と言えるターミナルが出来まして、これは国内初の LCC 専用ターミナルでもあるそうです。ここを発着する Peach の飛行機はボーディング・ブリッジを使わず、タラップのみ。しかし前後に2つ取り付けて旅客の乗降をスムーズにし、定刻を維持しようとしています。また、トーイングカーも使わず、飛行機は出発時、最初から自走で滑走路に向かう等、徹底したコスト削減化が図られているのです。
ターミナルは大きな倉庫ような、とても簡素でシンプルなものでしたが、新しく綺麗な雰囲気はあり、これから施設等も充実してくるのかもしれません。旅客的に、何も問題無さそうなターミナルではあると思いますが、1点を挙げるとすれば、今までの第1ターミナルと離れた場所にあり、かなり余裕を持って行動をしなければならない事かもしれません。無料バスで両ターミナルは結ばれていますが、約5分程掛かり、飛行機の到着時には結構な混雑になるので、予定を詰め詰めで行動する方にとっては危険が伴いそうです。自分は、次の飛行機までの時間を多目にとっておいたので大丈夫でしたが、値段が安いなりに、どこかで覚悟をしておく気持ちを持つ事が大切かもしれません(笑)。
…という事で、軽めの昼食をとり(笑)、お腹も膨れてスターフライヤーの搭乗口へ。こちらは LCC という括りでは無いものの、大手より安い、…そして高品質を提供してくれるという、独自性の戦略を打ち出している航空会社で、自分も既に何度か利用しています。
座ってみると、まあ広い事広い事…。先程が Peach だったので、比べるのが少し可哀想になるくらいですが、スターフライヤーでは通常の航空会社よりもシートピッチを広めに設定してあって、更にフットレストや個人用モニター等、エコノミーシートとしては国内で最も豪華な座席の1つに挙げられるかもしれません。こうなると先程とは逆で、この短い所要時間が惜しまれてしまうような気がしてしまうのですが(笑)、実際、機窓を見ていたり、モニターの番組を楽しんでいたりしていると、もう福岡空港に向けて高度を下げている状態でした。あんなに晴れていた天気が、福岡ではどうやら雨という天気で、たちまち雲中飛行になってしまいましたが、こちらはモニターがあるので退屈知らずなのです。
そして無事に福岡空港に到着しました。この時点で、まだまだ昼過ぎという時刻で、この日のお店には18:00入りぐらいで良いと言われていたので、またのんびりと空港探索。そして、のんびりと電車に揺られながら会場に向かおうと決心した次第でした(笑)。
そうして時間になり、いつものように小倉駅で Daddy さんと待ち合わせ、この日の演奏場所である、ぎゃらりー環という場所に到着しました。薬屋の2階に位置し、見た目は普通の建物だったのですが、中に入ってみると、だいぶ広いスペースの向こうにアップライトピアノが置かれ、マイクもセッティングされているような状態でした。外からは想像も出来ないような感じでしたが、なるほど、ギャラリースペースと考えれば納得いくような広さだとも思います。
早速、リハーサルを行いますが、いつものように時間をあまり掛けず(笑)、そのまま本番を迎えるという形になりました。ピアノの位置的に、どうしても客席に背を向けなければならなかったのが気になりましたが、これはピアノソロステージの時には少し角度を付け、なんとかそれらしい形を取るようにしました。
最初は Daddy さんとのステージ、次に自分ソロのステージという順番で進めまして、この日はお客さんは少なめではありましたが、和やかなムードでやっていけました。もう自分も何度も北九州に来させて貰っているので、顔馴染みのお客さんも増えて、本当に嬉しく、そして有り難く思います。この日も、そんな方々と楽しくやり取りをさせて頂き、北九州に呼んで貰えている喜びを感じたものでした。
お店の方にもお世話になりました。こうして、色々と演奏する場所が増えていくというのも、非常に有り難い事なのです。無事に1日目を終え、次の日の為にこの日は早めの解散となりました。この日だけ見ると、旅日記と酷似してしまいそうですが(笑)、それもまた自分にパワーを蓄えられる原動力にもなるのです。勿論、元気に2日目を迎えられそうなのでした♪
まだまだ続きます!