北條さんプロデュースの企画は数多く参加させて頂きましたが、北條さん自身を主役となって全面的に出演していくライブイベント…というのが、この『THE GRAND MOTEL』の特徴でもあります。キャスト陣も豪華で、元宝塚の真灯かなたさん、紫鳳あけのさん、コーラスグループ A.T.VISION(アッパッショネイト・テイク・ア・ビジョン)から KOJU さん、KELLY さん、TAKUZO さん、そしてダンスの RUI さん、また、スペシャルゲストとして吉田仁美さんも迎えています。…と、これだけでも既に大陣容ですが、更にこの面々のバックを務める演奏チームとして、自分と、ギターに後藤郁夫さん、ベースに大森輝作さん、パーカッションに佐藤直子さんがステージに上がります。本当に凄い人数ですが(笑)、初めましてのメンバーもいつつ、殆どがお馴染みのメンバーでもあり、久し振りに一緒に音を出せる喜びは大きかったと思います。
ライブは2ステージ、入れ替え無しで行われ、キャストの方が頻繁に入れ替わってのステージをお届けしていきました。それぞれの歌い手さんに強い個性があり、それは曲の選曲からMCに到ってまでだったので(笑)、盛り沢山と豪華さという意味では、本当に息つく暇も無いくらいでした。ここ Live Cafe HAYASE でも、フルバンドでの演奏を行うというのは初めてのケースだったらしく、また新たな時間を作れたのではないかとも思います。
曲調は、ジャズやラテン、ポップス、シャンソン、ミュージカル曲等々、その中にはそれぞれのオリジナル曲も含まれたりしますので、演奏者としては続々と迫り来る?曲達に、頭を切り替えるのも大変でしたが(笑)、一気に乗り切れたような気がします。お客さんの温かい拍手と声援で、やり遂げた時の満足感は大きいものでした。
特に、ミュージカル系の曲は、普段は演奏しない事が多い(やったとしても、デュオ編成ぐらいの小編成)ので、個人的に、とても新鮮さを持って演奏出来たと思いました。ジキル&ハイドから“Bring On The Man”、ロミオとジュリエットから“Aimer”…、そして、レ・ミゼラブルからは“On My Own”(この曲だけは、ピアノと歌のデュオで演奏しました)等を今回取り上げてみましたが、バンドで演奏するのは難しかったものの、自分としても好みの雰囲気だったので、とても遣り甲斐のある時間だったとも思います。
とにかく、久し振りだった今回の機会に、改めて呼んで頂けて本当に感謝でした。北條さんの行うイベントライブは、音楽や演出等、随所に拘りが感じられ、詰めれば詰める程完成度が増していくものの、殆どが1回きりで終わってしまうので、何だか勿体無くも感じられます。…とは言え、1回しかやらないこその輝きもあると言えるでしょう。今回も、一時の輝きに参加出来た事を嬉しく思います。どうもありがとうございました!
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☆尾山台 Live Cafe HAYASE のHP…http://livecafehayase.wix.com/home