そして、今回ついにレコーディングを行う運びになりました。前回のブログを見ても分かるように、郷原君とは先日、群馬県の猿ヶ京でライブを行ってきたばかりという状況だったのですが〔猿ヶ京 Humpty Dumpty 初ライブ!参照〕、元々あまり数多くライブをやってこなかった自分達だけに、良いタイミングにもなったと思ったのです。勿論、レコーディングに向けたプリプロは何度か行ってきたのですが、デュオという編成での演奏は、ライブ感が非常に強い部分も持ち合わせている為、お客さんの前で演奏をしてきた状況を、そのままスタジオに持って来させる事にも繋げられたと思います。今回のレコーディングのエンジニアには、よくお世話になっている速水さんをお迎えし、2日間のスケジュールでやらせて頂く事になったのでした。
今回のレコーディングに使わせて頂いたのは、TRI4TH〔TRI4TH、オリジナル3rd.アルバムのレコーディング参照〕や竹内トリオ〔ピアノトリオ、カバー曲レコーディング参照〕でもお馴染みになってきた、オルフェウススタジオです。使い慣れたスタジオではありますが、デュオ編成での録音というのは勿論初めてでした。それぞれのブースが存在するスタジオですが、今回は敢えて、いつもドラムが置かれている一番広い部屋にグランドピアノを移し、普段ピアノが置かれている部屋をサックスのブースとして臨んでみました。どうやらピアノの響きの広がりが全然違うらしく、それは実際に弾いてみても如実に感じられるもので、そもそも広い部屋での録音というのは、状況的にも非常に気持ちの良いものだったのです…。いつもこの場所でやりたいものですが、ドラムが有る限り厳しいかもしれません…(笑)。そして、敢えてサックスとの間のドアは開けっ放しにし、お互いの音が入り込む事で、よいライブ感を表現する方向へと持っていきました。なかなかスリリング且つ、楽しい状況ではありませんか!
…レコーディングはとても順調でした。今回の作品は全部で10曲にする予定で、実際に録音したのは少し余裕を持って11曲にしたのですが、初日に7曲を録る事が出来まして、2日目には残りの4曲は勿論、改めて初日に録った曲を聴き直し、また再挑戦する時間も設ける事が出来ました。郷原君はアルトサックスとソプラノサックスを使い分け、後者は2日目に集中させた感じがありましたが、どちらも自分達が今まで行ってきたライブ感を満載に仕上げる事が出来たと思います。
デュオでのレコーディングなので、スタジオには速水さんを含めて全員で3人…という状況でした。最近の例ですと、ボーカル・ギターの丸本達也さんのレコーディングも似たような状況でしたが〔丸本達也、3作目のレコーディング参照〕、レコーディングと言うと、多くの方達が関わって作り上げていった印象があったので、久し振りに静かな雰囲気でのレコーディングを体験出来たように思いました。丸本さんのレコーディングは深夜でしたが、こちらはお昼の時間帯にも関わらず静かな雰囲気だったので、静さにより拍車が掛かり、これはこれで自分も好きな状況だったように思ったのでした。良い意味での緊張感と言いますか、音楽だけに集中しやすい状況が作れた気がしました。お陰で、2日目は予定より3、4時間も早く終了…。そのままお待ちかねの?打ち上げへと流れたのでした(笑)。
また、このスタジオ近辺の飲み屋が、いい味を出してるんですよね…(笑)。まだ、CD発売に関しての具体的な動きは決めていませんが、いずれ皆さんに披露出来る機会が作れると思いますので、少々時間を下さいませ。今回は非常に良い経験をさせて頂きました。完成を是非とも楽しみにしていて下さい。どうもお疲れ様でした!
☆郷原繁利のブログ…http://sgohara.com
☆オルフェウススタジオのHP…http://www.orpheusrecords.jp/recording/index.html