今日は、フルートの西仲美咲さんのカルテットで、三軒茶屋にある Obsounds というお店にてライブでした。ここは2008年オープンという比較的新しいお店なのですが、今回はドラマーの和丸君のブッキングで、ライブが実現したという運びになっていました。彼は現在、日野皓正クインテットのレギュラー・ドラマーとしても大活躍中であり、Obsounds でも、そのメンバーでしか出演した事が無かったと言っていましたが、今回は自分達のカルテットで出演出来た事もあり、半ば興奮気味だったのが印象的でした。もっとも、和丸君以外のメンバーは皆、お店の出演自体が初めてになるので、それもそれで自分達のテンションが上がった状態になっていたのも見逃せない事実でした。
こんな背景もあってか、この日のライブは最初からかなり飛ばしての演奏となっていました。しかし単に暴走しているわけではなく、皆それぞれが音を聴き合い、そして反応が鋭くなっての演奏です。少し今までのライブとは違う雰囲気が漂いつつも、ちゃんと聴くと、やはり間違い無く“西仲美咲カルテット”のサウンドでした。即興性を重んじて、メンバーの出音からグルーブを作っていくという状況…、正にジャズのライブではなかったかと思っています。そしてそれは、ジャズを普段あまり聴かない方でも楽しめるような内容にもなっていたと思いました。
…何と言うか、メンバーそれぞれの絡みが、分かりやすいようにステージから放出されていたような気がするのです。アイコンタクトはもちろん、音に合わせて身体を動かしながら演奏していったりして、正にお店と一体になってライブを進めていった感じでした。そういった演奏時の変化というのは、確かに見ていても楽しそうだな…とか思ってしまいますよね…。最初から最後まで、良い時間を過ごせたのではないでしょうか。
そして2ステージ目の頭には、和丸君が1人でステージへと上がり、正味5分強?の完全1人のドラムソロを見せてくれました。これがまた、いつもより更に熱いソロであり、見ているお客さん、いや、自分達までもが圧巻させられてしまいました。自分も何回も見ているドラムソロですが、どうしても惹き込まれてしまうんですよね。スリリングで、ダイナミックで、、、この後どうなるんだろう…的な要素が全て盛り込まれているのです。正に、お店全体が釘付けになった瞬間でした。
今回のライブはお客さんもほぼ満員で、そして大好評の内に終えられたのは嬉しい事でした。何だか沖縄でやった時のライブみたいな雰囲気もあったかもしれません。この調子で、これからの季節もガンガンに!…と言いたいところなのですが、実は当のドラムの和丸君が、今年の夏は相当に忙しいらしく(東京にいるのは3日間くらいしかない…とか言ってました…)、ちょっとこのカルテットで何回もライブを行うのは厳しい状況にあるらしいのです。
…という事で、次回のカルテット・ライブは6月23日(水)で、吉祥寺 Meg にて行わさせて頂きますが、これを過ぎたら、少しばかりお休みを頂く事になるかもしれません。なので、次回ライブは本当に貴重な1回になりそうな感じがします…。是非とも皆様お越し下さいませ。どうぞよろしくお願いします!
☆西仲美咲さんのHP…misakinishinaka.com/
☆三軒茶屋 Obsounds のHP…www.obsounds.com/
その瞬間瞬間を逃さないように構えています。
ある意味、ライブのスタンスと同じでもあるのです(笑)。
…そのままピアノの前に座りましたが、
表現の媒体が変わっただけと言いましょうか、
とにかく、自分的には常に自然体だったのです。
それが良いライブを作り出せた原動力だったかも
しれませんね。昨日はありがとうございました!
よろしくお願いします。
お待ちしております♪