…と、そんな感じで始まった今回のライブでしたが、丸本さんとは、東京ではいつも吉祥寺の Manda-la 2 で一緒にやらせて頂く事が多いので、今回のような状況はだいぶ新鮮に感じました。しかも、自分達だけのステージで全2ステージやりますし、また、カバー曲を多めに設定したのも目新しかったように思います。
カバー曲というと、今まで僅かながら一緒にやってきた曲はあったのですが、今回は一気にその数を増やし、全20曲のセットリストの6〜7割にまで達していました。その中には丸本さん弾き語りの曲も3曲あり(右上写真参照)、色々なバリエーションを付けながらステージを行えたと思います。
カバー曲は、丸本さんが大好きなトム・ウェイツは勿論、やはりビートルズの曲は外せないでしょう…。その他、今まで何となく合わせてきた、“What A Wonderfil World”や、ジャズの曲として、“It's Only A Paper Moon”等を演奏してきましたが、自分にとって特に嬉しかったのは、サイモン&ガーファンクルの“Mrs. Robinson”を演奏出来た事でした。曲は勿論、昔から知っていましたが、今まで演奏した事は恐らく無かった筈です…。確かにピアノではなくギターの曲であり、歌にしても、コーラス要員がいないと再現性が乏しいかと思ってしまっていたので、今までやる機会が無かったのだと思いますが、これが演奏してみると相当楽しい曲はありませんか。今まで、何も気にせずに聴いていた曲ですが、いざ自分が演奏する立場になって、曲を客観的に眺めてみると、イレギュラーな小節数とキャッチーなサビのバランスがとても絶妙という事に気付かされ、改めて名曲と言われる所以が分かった気がしたものです。
普段、自分個人でカバー曲をやる時には、大体は何かしらのアレンジを加えて演奏してしまうものなのですが、今回は割りと原曲に忠実と言いますか、そこを参考に演奏していった感じがありまして(勿論、デュオ演奏なので、その時点でアレンジはしているのですが…)、逆に新鮮さを感じました。そして、曲の良さに改めて気付かされるのです…。
お客さんも皆、心から楽しんで聴いて下さった感じもあって、自分達も楽しく、あっという間に2ステージが過ぎていってしまいました。自分達が Manda-la 2 で毎月やっているライブとはまた違った、ここならではのステージが実現出来たと思います。またやれたら良いですね。どうもありがとうございました!
☆丸本達也さんのブログ…http://tatsuya.blog.jp