そして満月の夜となった4月15日(火)に、今回の月光浴ライブは行われました。晴れの日となったこの日は、お店からはちょうど満月が望め、正に月光浴というイベントに相応しい状況となりました。更に Jazz Drop は珍しく、地ビールを置いてあるお店でもあります。早速本番前に多摩の地ビールを頂きつつ、満月の光を一杯に浴びて、今回のライブをスタートさせました。
今回のライブは、タップダンサーの丹精君に誘われて実現しまして、トランペットに、自分は初めましての松木理三郎さんを加え、3人編成でお送りしました。ちなみに、この日は自分の新キーボード、SV-1 の初ライブ披露の日ともなりましたが、キーボードスタンドも抱えての電車移動はなかなか大変で、その思いを吹き飛ばすぐらいの演奏に(笑)していきたいものでした。
自分と理三郎さんは建物の中に、そして丹精君は建物の外にタップ板を広めに敷き、お店の全体を使ってステージを表現していきました。お客さんも本当に沢山の方にお越し頂き、天気が良かった事もあり、テラス席を選んで座って頂いた方も多かったです。お客さんと自分達を合わせると、客席とステージの空間が入り交じったような環境になっていたと思うのですが、それがまた人懐っこい丹精君らしい、今回のライブの特徴に繋がったのではないかと思いました。派手さと和やかさが同居した、丹精君だからこそ成し得たライブでもありましょう。
ただ、流石に音を外に出し過ぎたのか(笑)、近隣に考慮して、2ステージ目からは丹精君も室内で演奏していきました。今回取り上げた曲は、ジャズ・スタンダード曲をメインとするも、他にも“花”や“Tears In Heaven”等の有名カバー曲も取り上げ、様々な方が楽しめるようなセットリストを組んでいきました。勿論、“Armando's Rhumba”や“Cute”等、タップが生きる曲も多く取り揃えています。ライブも終盤になるにつれ、どんどんヒートアップをしていって、丹精君も汗だくになっている様子が伺えたものでした(笑)。最後にはアンンコールも頂いて、お客さんもヒートアップ…。正に、客席とステージが一体になった瞬間でした。何だか、あっという間の時間だった気がします…。
いつの間にか月の高さも上がっており、ついに店内からはその姿が見えなくなってしまいましたが、月光浴ライブとう名に相応しい、色々なパワーを貰えた1日となりました。個人的には初めてのお客さんが多かったのですが、沢山の方に喜んで頂けたようで良かったです。その方達にとって、今回のライブで元気を貰ったと言って頂けたのですが、本当に元気を貰えたのは自分達だったような気がします。とても温かみのあるお店の雰囲気と、温かい方々に囲まれて、とても印象的な1日を過ごせました。…この日は夜になると、少々肌寒くなってきてしまっていたのですが、夏の日のテラス席とか、最高でしょうね(笑)♪…またどうぞよろしくお願いします!
☆中神 Jazz Drop のHP…http://jazzdrop.com