さて、秩父に向かう道中ですが、自分はドラムのトシさんの車で一緒に向かい、あまりにも余裕を持って出発した為に、このままだと入り時間より1時間も早く着いてしまう事が明白になりました。そこで、秩父は恐らく初めてというトシさんに、秩父市の雰囲気を味わって貰おうと、1軒の喫茶店に寄ろうと考えます。色々と調べて、“ぢろばた”というお店に行き着くのですが、下の写真の通り、かなり渋い雰囲気を持つ喫茶店で、自分達のテンションが否が応でも上がってしまう程でした(笑)。
ちなみに、このお店は食べ物の類いは置いていなく、本当に珈琲しか置いてないとの事(その代わり、珈琲の種類は非常に沢山あります)。ただ、食べ物の持ち込みは自由!と書いてあったので、それならば…と、近くにあったベーグル屋さんでベーグルを、その向かいにあったお肉屋さんでメンチカツをそれぞれ購入し(左下写真参照)、この喫茶店で珈琲と一緒に楽しんだのでした(右下写真にある“パリー”というお店も気になったのですが、今回はパスしました…笑)。既にこの時点で、秩父市内の店舗を3軒制覇した事になり(笑)、一気に満喫度の高い状態へと持ち込む事が出来たのです。
…さて、このままいくと旅日記になってしまいますので、演奏場所である MOTO Green-G へと出向きましょう(笑)。小鹿野町は、秩父市から更に20分くらい車を走らせた奥地にあり、まだ所々に雪も残っているような状態でした。…そんな中、以前と変わらぬ姿で健在していた夢鹿蔵と再会を果たしました。…が、やはりお店の前はライダーズカフェらしく、沢山のバイクが置かれてあり、見た目とは別に、雰囲気はだいぶ新しい香りが漂っているような、そんな印象を受けました。
中に入ってみると、これまた以前よりモダンな雰囲気になっています。以前は、もっと蔵そのものな感じだったのですが、壁紙が張り替えられたり、様々なポスターが貼られる等、少し垢抜けた印象かもしれません。そして何と言っても、ピアノがグランドピアノになっており(以前はアップライトピアノでした)、何だか凄そうな音響機器が入っているではありませんか。当初、現地にある機材はピアノだけ…と聞いていたので、生音に近い感じでやるんだろうな…と思っていたのですが、むしろパワフルなアンプと立派なスピーカーが設置されていて、逆にドラムだけが無い場所…と考えた方が正しいような、そんな環境のステージでした。ライブは月に1、2回程度しか予定されていないだけに、何だか勿体無いような気もしましたが、この日は思い切ってやっていこう!…という気合いの入った瞬間にもなりました。
本番は18:30から、時間通り始まりました。秩父は御存知の通り、先月の大雪で相当な混乱が生じ、イベントの日程も色々と変更があったりして、この日の集客は厳しいかも…という話しを聞いたりしていたのですが、蓋を開けてみれば予想以上に多くのお客さんにお越し頂き、本当に有り難かったです。秩父で演奏するのは本当に久し振りでしたが、皆、熱心に、そして温かく聴いて頂いているような印象がありまして、そして今回もやはりそうでした。演奏する自分達としても、楽しく出来たように思います。
ステージ奥の壁には上写真の通り、かなり大きめのディスプレイが設置されているのですが、これは自分達が演奏しているのを映しているもので、しかも定点撮影ではなく、演奏のシーン毎にカメラワークを考えて映してくれているものでした。ただ、この位置関係を見れば分かると思いますが、自分はピアノを弾きながら、このディスプレイを拝見する事が出来ます…。そして、例えばピアノソロ中に画面に目をやると、自分の演奏姿がアップで映し出され、更にカメラは手元に寄っていく…と、なかなか特徴的な状況が展開されていたのでした。自分で自分の演奏を、画面越しにタイムリーで見る…という環境はまず無いので(笑)、何だか面食らってしまいましたが、このディスプレイも画質が良く、そして恐らくハイビジョン撮影だと思うので、ついつい見入ってしまったのでした。実際との動きのズレも、無いに等しい感じだったので、例えば池田君を見る時も、ついついディスプレイの方を見てしまうような(笑)、そんな状況でした。不思議な空間でした。
さて、今回は全2ステージを行いまして、竹内大輔ピアノトリオのCD収録曲を中心に演奏させて頂きました。1ステージ45分程度の時間を頂いていまして、これは普段やっている1時間ステージからすると、コンパクトなサイズであったわけですが、曲を少なくするというよりは、1曲を短めにして、曲数は維持しよう…という方向にし、自分達がやっている音楽を色々な側面から披露していきました。やはり、カバー曲を演奏した方が喜ばれる傾向はあったようですが、オリジナル曲も結構好感触だったようで、ライブ後、「あのイタリアの曲は…」、「あのグアムの曲は…」という声を頂き、CDを購入して頂いたりもしたので、やはり自分達のやりたい音楽を散りばめていったのは正解だったのかもしれません。最初から最後まで、お客さんと楽しい時間を過ごす事が出来ました。
それぞれのステージの最後には、ボーカルの笠原とし子さん、そしてこの日の音響も担当してくれた、トランペットの新井政輝君(それぞれ、自分とは久し振りの共演でした)も加わって、4人、又は5人の編成でお届けし、こちらも盛り上がったと思います。秩父での演奏も久し振りでしたが、本当に皆さん喜んで頂けたようで、自分達としてもまた来たい気持ちが強くなったものでした。せっかくの良い環境。また使わせて貰える機会が出来るよう、今後も精進していきたいと思います。どうも皆さんお疲れ様でした。そして、ありがとうございました!
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Morning In Trastevere(オリジナル)
2、Love Theme From Spartacus
3、In A Sentimental Mood
4、Here, There And Everywhere
5、Hagatna(オリジナル)
6、Smile(with 笠原とし子)
・2ステージ 1、Close To You
2、The Day Of The Black Key(オリジナル)
3、Casa Familia(オリジナル)
4、Monte Fiesole(オリジナル)
5、Spain
6、It's Only A Paper Moon(with 笠原とし子)
・アンコール ・Georgia On My Mind(with 笠原とし子、新井政輝)
☆MOTO Green-G のHP…http://www.moto-gg.com/Moto-gg/MGG.html
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/