今日は、フルートの西仲美咲さんのカルテットで、吉祥寺 Meg にてライブをやってきました。メンバーはもちろん、ベースに池田暢夫君、ドラムに和丸君という、いわゆる今年の2月に敢行された沖縄ツアー〔西仲美咲、沖縄ツアー(2010.224~2.28)参照〕での面々で、それ以来、更にライブの自由度が増してきているんじゃないかと、自分では何となく思っています。
特にこの日は顕著で、それはリズム的な部分で明らかでした。元々、スイング系(4ビート)の曲が少ない西仲美咲カルテットですが、この日はファンク系の選曲が更に多く、いわゆる普通のジャズとは異なった雰囲気がお店を覆っているような気がしました。…かと言って、激しい曲ばかりではなく、時にはバラードも、8ビートを基本にやっていくわけです。
このままですと、普通に曲を進めていくだけでは、曲が似たようなリズムになってきてしまうのは明らかでしたが、だからこそ、この日はリズムで遊ぶ方向が生まれてきたのではないかと思います。8ビートや16ビートの曲でも、ノり方によっては大分印象の変わるリズムが出せるもので、そこはリズム隊同士で、曲中に作っていったという感じでしょうか。これらは特に事前の打ち合わせ等はなく、その時の雰囲気、また、その時のソリストのフレーズから受けた音を解釈しつつ、その場で生まれさせるものです。この発想こそが正にジャズで、リズムはスイングではなくても、ジャズらしいライブだったと自分では思いました。
そう考えると、やはりドラマーの和丸君の影響というのは大きかったのでしょうね…。彼から繰り出されるリズムというのは、ジャンルという概念では片付けられないほど多種多様で、そして全てが鮮やかです。自分も、そんなリズムに刺激を受けて、更にグルーブ感を作っていきたいと思ってしまいます。まだまだ発展の余地がありそうですね。次回、このメンバーでのライブは5月27日(木)、自分は初めての三軒茶屋 Obsounds にてです。またどうぞ、よろしくお願いします!
☆西仲美咲さんのHP…misakinishinaka.com/
☆吉祥寺 Meg のHP…www.meg-jazz.com/