さて、パリは今回で4回目であり、凱旋門やエッフェル塔等のメジャー所は避け、今まで行けてなかった所を中心にブラブラしてきました。まず行きたかった所はペール・ラシェーズ墓地。パリで最大の墓地と言われ、世界で最も有名な墓地とも言われます。それもその筈、フランスの文化や歴史に名を残した著名人のお墓が多々あり、年間数十万人の人が墓参りに訪れる為です。代表的な墓を挙げますと、ショパン(左上写真参照)、エディット・ピアフ、マリア・カラス、モディリアーニ、ビゼー、オスカー・ワイルド等、本当にキリが無いのですが、その中でも個人的に、ジャズ・ピアニストのミシェル・ペトルチアーニの墓(右上写真参照)には行っておきたかったのでした。
ミシェル・ペトルチアーニについては、以前のブログ〔竹内大輔の写真日記(〜2009)、好きなCD紹介 2.〕も参照して頂きたいのですが、本当に大好きなピアニストでした。ジャズはアメリカのもので、クラシックの要素を出してはいけない…と思っていた大学生の頃(この頃自分は、ずっと習っていたクラシックからジャズに移り出した頃で、フレーズにジャズらしさが出ない…と悩んでいた頃でもありました)に、ヨーロッパ・エッセンスの詰まった彼の演奏には随分と救われたものでした。そして、1999年の初めの頃に日本公演が予定されていて、自分も行くつもりだったのですが、その1ヶ月くらい前に亡くなってしまって、見れずじまいだったのでした。
…なので今回は「やっと」対面出来たのです。ショパンのお墓の3つ隣りに葬られているのも何だか微笑ましく、2005年に亡くなった奥さんのイザベル(3度目の妻ですが…笑)と共に眠っていました。個人的に、最も影響を受けたピアニストの1人だと思います。音楽感的にも、フレーズ的にもそうでしょう…。今回の墓参り?は、また新たな刺激を受けられた、非常に良い機会になったと思いました。
今回の目的地はパリでしたが、そこを拠点に、お隣の国であるベルギーのブリュッセルまで日帰りで足を伸ばしてみました。今まで乗りたかった国際特急タリス(左上写真参照)に乗車し、ブリュッセルまではノンストップで1時間20分!…ある意味、フランスの他の街に行くより早いです。世界で最も美しい広場と言われるグラン=プラス(右上写真参照)や小便小僧(下写真参照)等、有名な所を中心に見て回りました(壁に描かれていた小便小僧は、何だかワルい感じでしたね…笑)。
パリではやはり美術館巡りは欠かせません。恐らくパリに行く度に寄っているルーブル美術館にて、相変わらず記者会見みたいな状況だったモナリザ(左下写真参照)を確認しつつ(笑)、やはり4度目のオルセー美術館、2度目のオランジュリー美術館、そして今回が初めての訪問となった、国立自然博物館−進化大陳列館(右下写真参照)にも行ってきました。そのダイナミックな展示法と、建物の雰囲気が素敵な所でした。
また、モンマルトルも何度となく行っている地域ですが、やはり今回も寄ってしまいました。小高い丘の上に建つサクレ・クール寺院(左下写真参照)を初めとして、どこを切り取っても絵になる地域…。ピカソやモディリアーニ等の芸術家が好んで住んだ場所というのも窺えます…。丘から見えたエッフェル塔(右下写真参照)も、またパリならではの光景と言えるでしょう。
パリは4度目の訪問となりましたが、1回目は2月後半、2、3回目が夏の時期となっていたので、11月〜2月中旬だけに現れる移動式観覧車(左下写真参照)は今回初めて見る事が出来ました。場所的に、フランス革命時には、ルイ16世やマリー・アントワネットの処刑の場ともなったコンコルド広場に建てられてあるのが凄いですが(ちなみに、ここにあるオベリスクには何年間前のエイズ防止キャンペーンで、巨大なコンドームが被された事があるらしいです…やはりフランスの発想は凄い…)、せっかくなので乗ってみました。速さは日本の3倍くらいあり、3回転ぐらいしてくれる等、どちらかというとアトラクション系の乗り物なのかもしれません。この観覧車はフランス語で“Grande Roue de Paris”。つまり、パリの大きな輪…という意味になるなので、“観覧”的な要素がそもそも入っていないと思われます(実際、乗っている最中に写真を撮るのは至難の業でした…笑)。ここからはシャンゼリゼ通り越しに凱旋門が見え、一直線上に伸びるフランス式の美学を感じ取れる場所でもありました。
こんな感じで、楽しく、そして刺激的な7日間でした。パリも4度目となると、色々と気持ちも余裕が出てきて、より深い部分で楽しむ事が出来たと思います。これが今後の自分の音楽活動にどう影響するのか…、考えるだけでもワクワクしますが(笑)、まずは今日から普段の生活に戻り、切磋琢磨して臨みたいと思います。
そう言えば、帰りの飛行機でしたが、、、
こんな席配置でした!…窓側ではないものの、通路側は無事にゲット出来ていました(笑)。この状態では流石に“No Window, No Aisle”のようなストイックな曲は生まれないでしょうが、“No Window, But Aisle”ぐらいの曲な出来るでしょう。しかし、そんな曲に共感を受けてくれるのかどうか、心配なところではありますね。…変な締めですみません(笑)!
ぞいてる写真シリーズ(?)は今回からカット…。そこはかとなく寂しい気もしますが、Facebookで拝見した進化大陳列館で紙コップ
の後ろでマンモスを背景に写ってる写真がとってもイイです。
楽しそうな旅の様子は見てるほうも楽しくなります。
お墓参りもできて、ペトルチアーニの乗移ったようなすてきな演奏
できちゃいそうですね…。
なんかセピア色にしたら雰囲気が良かったので
載せてしまいました(笑)。背景に助けられて、
良い感じに写っていたかと思います。
はい、今月はパリの風を効かせた?良い演奏が出来ちゃうかもです♪