勿論、黒船としては初めてのライブではありませんが、メンバーを変え、曲もアレンジし直したものを考慮すると、雰囲気的には大きな変化があったと言え、文字通り“新生”という名に相応しい状況だったのです。ここまで、ライブをするにあたって下準備を積み上げてきたバンドは他に無いのではないでしょうか。自分としても、非常に楽しみなライブではありました。
楽しみ…と言うのは、ただ期待感を込めて思っているものではなく、お客さんにどう写るか…という部分も含めての自分の素直な気持ちでした。リハーサルやプリプロを重ね…というのは前述しましたが、それは所詮リハーサル・スタジオ内での話しであって、バンドとしては、それらを心地良く聴いてくれる人がいて初めて成立する部分は無視出来ないと思うのです。当然、時間を掛けているだけに、メンバー的には納得いくものが出来たと自負しているわけですが、それとお客さんへの伝わり方とは別の話しです。自分達にはその役割があるわけで、そうした想いを胸に臨んだライブでもあったのでした。
そして結果としては、非常に遣り甲斐があり、そしてバンド的にも手応えを感じられたライブであったと確信出来ました。ライブの流れも良かったと思うのですが、サウンド的にはやはり珍しい部類であると思うのです。津軽三味線と奄美島唄のコラボを、ジャズという土台を元に展開させる…というのは、一言で伝えるのはとても難しく、かと言って説明すれば良いというものではなく、どう理解して貰えば良いかというのは、常に悩みの種でもあったのです。
しかし今回のライブは、今日やった事が自分達です…と自信を持って言えるものであり、現段階の自分達を最大限に表現出来た1日だったのではないかと思いました。黒船は、インスト曲も歌有りの曲もどちらも取り上げていますが、そのどちらも黒船流の独特な?アレンジが施されており、そのインパクトはとても大きいものであったと言えるでしょう。…かと言って萎縮するわけでもなく、自分達のやり方を貫きました。その上で沢山のお客さん方の温かい拍手や激励のお言葉を頂き、本当に充実した時間を過ごせたと思います。
やはりライブは良いですね。新生黒船的にも、サウンド面でやっとスタート地点に立てた気がしました。…となると、気になるのは今後の展開だと思います。ひとまず先日にレコーディングした音源は、直ぐさまCDになるものでは無いようですが、何らかの変化を経て、また皆さんの前にお知らせ出来る日が来る事でしょう。どうぞ楽しみにして頂きたいと思います。まずは新生黒船の初ライブ、無事に成功、おめでとうございました!
☆関谷友貴君のHP…http://www.peaceofcake.net
☆中目黒楽屋のHP…http://rakuya.asia/top.shtml