2013年の演奏の弾き納めというと、2012年〔2013年、明けました!参照〕に引き続き、TRI4TH で渋谷 Jz Brat にて行われた“Jazz Jngle”というカウントダウン・イベントに参加してきました。イベントのタイトル通り、音楽を聴いている内にジャズの密林に迷い込んできてしまったような、正に音楽のジャングルと言える空間が演出されている時間でした。イベントは31日の19:00から、年明けの深夜2:00まで行われており、数々のバンド、そしてDJの方々がその場のシーンを作っていきます。お客さんも沢山お越し頂いて、昨年以上に大変盛り上がった年越しとなりました。
それでは、その日のリハーサルの時点から振り返ってみたいと思います。自分達のリハーサルは14:30からでして、オープン時間からすると早いですが、多くのバンドが出演するので、これは仕方ありません。しかし、2013年最後の演奏でもあるという事で、気合いが入るのは当然であり、良い1年の締め括りに相応しいステージングを目指すべく、皆、早めにお店に集合したのでした、、、。
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サックス藤田氏が来ませんでした!!
時間になっても来ないので連絡をしたところ、自宅で大掃除の真っ最中だったと…。その後、ライブ前の打ち上げ?で、彼に奢って貰ったのは言うまでもありません(笑)。何食わぬ顔で写真に写っていますが、御馳走様でした!
さて、イベントのスタートです。今回もDJからスタートさせ、イベントの演出に一役買っていきます。そして1バンド目の、二人目のジャイナ。歌の方がいて、そして管楽器隊がいる等、サウンド的にもファンク寄りな感じがしましたが、ライブの内容が楽しく、お客さん方も一緒になって盛り上がっている感じは流石だと思いました。まだお客さんの入りは序盤という状況でしたが、これで一気に客席は盛り上がり、これから始まる Jazz Jungle の楽しさの予感を思わせる時間でもありました。
そしてDJタイムを挟み、自分達 TRI4TH の出番です。今回、バンド演奏は40分が用意されており、決して長い時間ではないのですが、2013年の自分達をギュッと凝縮した演奏を見せたいところではありました。そうして始めた1曲目は“Hop”。今までですと、わりとステージの最後の方に演奏してきた曲ですが、手拍子を煽り、お客さんもステージの近くまで寄ってきて貰う等して、最初からの一体感を目指します。確かに、今までの自分達のステージを振り返ってみると、最初の方は少し固い印象だったという声が聞かれ、徐々に徐々に盛り上がってくるけど、最初が惜しい…と思う点は無きにしも非ずでした。…という事で、今回は最初からボルテージを上げて臨んでいきました。ソロもたっぷりとお客さんに向けて強く表現し、今回の TRI4TH の勢いを感じさせます。
それは2曲目の“Volare Via”も、3曲目の“TRY AHEAD”でもそうでした。“TRY AHEAD”ではドラムソロ中に、ドラムのタカオさんのマイク・パフォーマンス?も加わって、更にお客さんを煽っていきました。そんな中で、雰囲気を変えた4曲目の“Everybody Knows That”は、グッと大人っぽい演奏を目指し、個人的にも、メロディに少しフェイクを加えた感じで演奏してみたりしました。これもまた、新たな世界観が作り出せたのではないかと思っています。やはり年末の演奏というのは、少し感覚も異なって演奏に打ち込む事が出来ますね。
そうして、ステージはクライマックスへ…。“Rumble Fish”と“Dance 'em All”と繋げて演奏しました。それぞれに見所がある曲で、しかもどちらもビートが激しく、皆で身体を動かして踊れるナンバーです。“Dance 'em All”では、リハが未参加だった(笑)藤田氏のサックスソロから始まり、その汚点を払拭するかの如く?いつも以上にサックスを響かせ、いつも以上に大胆に客席を練り歩かせた時間でもあったかもしれません…。何度もこの光景を見てきた自分達でしたが、2013年締め括りの姿を見ているようで、非常に楽しいひと時でもありました。勿論、それぞれのソロも気合いが凄く、悔いの無い演奏が出来ているように思いました。…もう、やり残す事は無いです。どうもありがとうございました!
こうして TRI4TH の2013年最後の演奏は終わりましたが、同時にそれは自分の弾き納めの時でもありました。前回の記事〔2013年大晦日!!参照〕でも紹介した通り、2013年の自分のライブ本数は271本でしたが、正にその271本目のライブが今回だったわけです…。1年が無事に終われた安堵感が強かったですが、イベントはまだ続いていっているせいか、これも1つの経過点だと、冷静に捉える事も出来ていました。ひとまず、次の方のDJに耳を傾け、客席で売っていたタコスに舌鼓を打たせつつ、後は2014年を待つばかりとなりました。
TRI4TH のライブの後には、自分達と何度も対バンをしていて、同世代クラブジャズ界のバンドである“Immigrant's Bossa Band”、そして“bohemianvoodoo”のライブがありました。どちらのバンドも、この1年、非常に充実させた活動を行っており、自分達としても、本当に刺激を受けるバンド達です。今回のイベントに一緒に出演出来たというのも嬉しい限りで、これからもお互いを刺激し合って活動していきたいものです。そんな想いを胸に聴いていると、時間はあっという間に過ぎてしまい、いつの間にか、年越しまであと10分…というところまで来てしまいました。2013年も、あともう少しです。
ここで登場してきたのが、今年も何かとお世話になったDJの須永辰緒氏。一言の挨拶でも、冷静に新年を迎えるのじゃなくて、盛り上がって、酒でも飲んで、印象的な年越しにして欲しいとの願いを込め、巧みにディスクを回し始めました。そうして、ステージ奥のディスプレイには数字が映し出され、1秒ずつその数を減らしていきます。これがゼロになったら年明けであり、皆の手にはクラッカーの準備もなされ、あとはその時を迎えるだけとなりました。
しかし、トランペットの織田君と、サックスの藤田君の様子が、DJブースの横で何かと険しいものになっているではありませんか…。なんと、年明けと共に、急遽DJ音楽と共に演奏しなくてはならず、それは以前に TRI4TH で引き受けたリミックス・レコーディングのものだったのですが、あまりにも急に言われたので、曲を覚えているのか微妙な状態だったのでした(笑)。…なので、皆がカウントダウンをしている最中も、音源を聴き直す時間に徹していたわけですが(右上写真参照)、恐らく全部を把握する事は出来ず、ついにその時が来てしまうのでした。
「あけましておめでとうございます!」
…とは言え、この2人的には、こんなに緊張しながら年を迎えたのは初めてだったのではないでしょうか(笑)。年明けと同時に例の曲は流れ始め、これに何とか曲に合わせて楽器を鳴らしていく、TRI4TH ホーンズ…。本当にお疲れ様でした。ちなみに、ここで流れたミックスCDは2月頃に発売されるらしく、TRI4TH メンバーが演奏・アレンジを担当しているので、チェックして頂けると幸いです(笑)。
なんて晴れ晴れとした表情なのでしょう…(笑)。こうして2014年を、目出たく、そして皆で楽しく迎える事が出来ました。お客さんもスタンディングで満員に近く、凄い盛り上がりを見せていました。そのままの熱量で、この後には今回トリである Paris Match の演奏が行われ、2013年度の Jazz Jungle も、無事に幕を閉じるのでした。充実した時間を過ごせたイベントだったと思います。
こうして、今年も盛り沢山な年越しとなりました。そして、本当に印象的な時間でした。知り合いのバンドも多い中での演奏というのは、2013年中はお互いの健闘を称え、そして年が明けて2014年になってからは、また今年も1年頑張っていこうという気にさせてくれます…。今年は TRI4TH にとって、どのような1年になるのでしょう。また年越しライブがあった時に、そんな事を振り返られたら良いなと思いつつ、会場を後にした次第でした…。どうもありがとうございました!…改めまして、今年もどうぞよろしくお願いします!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆渋谷 JZ Brat のHP…http://www.jzbrat.com/
☆渋谷 Jazz Jungle のHP…http://www.jazzjungle.info/
藤田氏、やはり生まれながらのスター性をお持ちと痛感してます。
今後の成り行きにも目が離せないです(笑)。
TRI4THホーンズのDJ共演前後の貴重なショットも、よくぞ撮影、
お疲れ様です。
2月に出るミックスCD楽しみになりました。
皆で楽しく迎える事が出来て幸せでした。DJ共演前後の
写真は、完全にリアルな表情です(笑)。今後もこんな
写真を載せられるように頑張りますので(笑)、どうぞ
よろしくお願いします。2月のリミックスCDもお楽しみに♪