…ただ、蓋を開けてみて嬉しかったのは、この日は予約で既に、満席以上の状態になっていたという事でした。今までのお客さんは勿論、地元の方々も何人かお越し頂いて、これは盛り上がるライブになりそうな予感がしたものです。あとは、自分達自身が如何に楽しめるかに尽きるでしょう…。そんな想いを胸に、ワンマンライブは幕を開けたのでした。
“Session A”、“Vorale Via”、“Harvest”、“Everybody Kows That”と、お馴染みのナンバーが続いていきます。これはCD『Five Color Elements』の曲順通りであり、所謂ワンマンライブをやる時の恒例の曲順でもあるのです。この次によく演奏する“No Window, No Aisle”も含め、今回のツアーを通して基準となるセットリストはある程度の完成を見せており、これに、例えば Motion Blue のような雰囲気があるお店では、途中に最もジャズらしい“Night Hawks”を挟んでみる等〔CD『Five Color Elements』Release Party!…からの渋谷参照〕、ちょっとした変化を味付けしたりするのです。
そして、今回はクリスマス・シーズンに近い…という事で、5曲目には、以前に演奏した事があるという(自分は初めてでしたが)、TRI4TH によるクリスマス曲アレンジの、“あわてんぼうのサンタクロース”をお送りしてみました。途中には“Jingle Bells”も盛り込んで演奏する等、正にこの時だけのアレンジの曲が出来上がっていたと思います。時期的な問題もありますので、なかなか貴重な機会だったと言えるでしょう…(笑)。“No Window, No Aisle”はこの次に演奏し、そして“TRY AHEAD”で1ステージ目は締め括りました。なかなかバランス良い構成だったのではないでしょうか。
2ステージ目は、更に変化を付けていきます。まずは“Jazzhorick”で、先日の Motion Blue で行った、ベースの関谷君が1人で演奏を始め、次々に演奏者が加わる…という手法を取っていきました。スリリング且つジャズらしい時間でもあり、これはお店が変わっても、ワンマンライブでは継承していきたいステージングという事の現れでしょう。その次に“Night Hawks”を持ってきたのも、もはや必然だったと言えるのかもしれません。
そしてピアノトリオ編成による“Home”。特にこの日は織田君の待望の赤ちゃんである晋平君も会場に連れて来ていた事から、タイトル通り、演奏中の雰囲気も特別なものがあった事でしょう(…とは言え、織田君は演奏していませんが…笑)。そのまま続けて、今度はソプラノサックスとのデュオで“Flash By Flashback”。こちらも荘厳な?時間を提供させて頂きました。
…そしてここからは、“畳み掛け”の時間です(笑)。曲順は“Last Dancer”、“Rumble Fish”、そして“Hop”というもので、これは今回のツアーで培った、鉄板となるに至った曲順と言えるものです。自分達としても何度もこの曲順、構成でやっていきましたが、まだまだ飽きる事無く、そして毎回異なった景色が見える時間でもあります。お客さんも手拍子をしたり、そして立って(立ち上がらせましたが…笑)楽しんでくれたりして、楽しい時間を共有出来たと思いました。
最後には、アンコールの“Dance 'em All”。ここでいつもの、サックス藤田君による客席巡回が始まりますが(笑)、ついにこの日にはワイヤレスマイクがデビューしており、マイクのコードを気にしないで客席を回る事に成功したのでした!…何ともスムーズ、そして、どんなに遠くに行っても、モニター・スピーカーから常に一定音量のサックスが聞こえるという不思議な状態に一瞬戸惑うも(笑)、お客さんはより喜んでくれていたようで良かったです。また1つ、大きな一歩が進めたライブだったと思いました。
初めての川口でのライブは、沢山のお客さんと温かい声援に恵まれ、非常に印象深い場所となりました。そして今後もお馴染みな場所になっていけたら良いですね。お店の雰囲気も良かったですし、また機会があったらライブをやりたいですね。今回のライブはCDのリリース・ツアーの一環によるものではありましたが、それ以上に1つのライブとしての成功があり、次への自信に繋がった1日でした。お越し下さった皆様、どうもありがとうございました。またどうぞよろしくお願います!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com
☆川口 Shock On のHP…http://www.shock-on.jp