今日は、ボーカルのナオキ(Na-Key)さんと、品川にあるホテル・パシフィック東京内にあるラウンジ、Blue Pacific にてライブをやってきました。ここは自分も過去に何度か出演した事があって、地上30階から眺められる景色はもちろんの事、洗練された雰囲気で本格的なライブが聴ける事もあって、いつも出演するのが楽しみな場所でもありました。
ナオキさんとは何度かこのお店で共演させて頂きましたが(もう、結構前の話しになるかもしれませんが…)、その殆どはデュオによるスタイルでした(そう言えば過去に1回だけですが、自分のピアノトリオと共演した事もありましたね〔竹内大輔の写真日記(~2009)、ナオキ+My Trio 参照〕)。しかし今回は、メンバー欄にも“Na-Key with Friends”…ともなっているように、ベース、ドラムを加えてのライブとなっていたのです。普通、ホテルのラウンジでの演奏というと、大体は音量を抑えてやっていて、言わばBGM的に行うのが常ではあったのですが、ここはわりとライブ的に演奏しても良い場所でもあるので、今回の編成は正に打って付けだったでしょう。ベースは、以前お台場の演奏でも共演させて頂いた〔お台場の予感に誘われて参照〕鈴木健市さん、そしてドラムは自分は初共演の James Robinson、愛称は“JR”です。何だか親近感が湧いてしまいます(笑)。
今回は約45分のステージを3回と、結構たっぷり目にお届けしましたが、事前にリハーサルを何度か行った事もあってか、そのどれもが自分達なりにアレンジを加えての演奏となっていました。曲目で言えば、スティービー・ワンダーの曲や、ザ・プラターズの曲、スタンダードの曲やR&B系の曲をやったわけですが、今回の編成云々という前に、オリジナリティ溢れる曲調が表現出来ていたのではないでしょうか。
基本は、やはりリズムのアレンジから攻めていきます。普通はしっとりと、ゆっくり目にやる曲を、4ビートでやってみたらどうだろう?…というアイデアから始まり、他にロック調の曲をラテン風にやってみたり、逆にリズミックな曲をバラード調でやってみたり…。自分自身で演奏しても面白いですし、何より新鮮味があったのが良かったです。曲数は沢山ですが、個人的にはあっという間に過ぎた1日のように思いました。
今回のライブにあたって、やはりドラマーの JR の存在は大きかったです…。曲のアレンジは色々と施したわけですが、彼は譜面を見て演奏をしません。曲を元々知っている事もあると思いますが、いわゆる感覚的に演奏するタイプで、その場の雰囲気のニュアンスから、これだと思うリズムを出してくるのです。そのセンスも、自分には無いものがあったりするので、演奏するごとに刺激の連続でした。そして、その影響もあってか、自分も感覚的に演奏していく体制を作る事が出来たので、始めから最後まで、純粋な気持ちで音楽と向き合えたと言うか、良い集中力を保つ事が出来ました。結果的に凄く楽しいライブとなりましたし、お客さんにも好評だったのか何よりでした!
自分がピアノを弾いていく上での1つのテーマとして、常に感覚的で演奏したい…というものがあります。余計な事は考えず、ライブ時の音、空気感、雰囲気に馴染むように音を紡ぎ出すという事ですが、今回はそれに即したスタンスで臨む事が出来たと思います。
次回、同じくここ Blue Pacific にて、6月3日(木)にもライブをする事が無事?決まったようですし、また今回の気持ちを忘れず、新たに挑戦していきたいと思います。どうもありがとうございました!
☆Na-Key さんのHP…na-key.com/
☆品川ホテル・パシフィック東京のHP…www.pacific-tokyo.com/