いつもは、お店のメイン・フロアの左前に位置する、わりと高さのあるステージ上で演奏する事が多い Under Deer ですが、今回はせっかくなのでフロアの下にステージを用意し、お客さんと身近に楽しめるライブ作りをして臨んでみました。結果的に、お客さんに3方向から囲まれるような状況でのライブになったのですが(笑)、これがある意味で一体感の空気を感じ、更なるステップアップに繋がった演奏になったのではないかと思います…。お客さんも、CDの発売を本当に喜んでくれています。これは、お互いに楽しむしかありません!
今回はワンマンライブとなっていて、休憩無しの長めのステージを1回…という布陣で挑みました。正に一発勝負…という感じですが、だからこそ曲も、今回のCDに入っている曲順を意識した上でのステージ構成とし、ある意味でCD紹介という部分も兼ねたライブにもなっていた気がしました。ちなみに、最初の曲は“Session A”、そのまま“Volare Via”、そして“Harvest”と、これはCDの曲順そのものでもありました。
さて、そのまま曲は続きますが、ここからは少し曲順と離れて、“Jazzholic”という曲を演奏します。恐らく初めて聞くタイトルだと思いますが、曲自体は既に演奏した機会はあって、わりと最近にタイトルが決まった(笑)という馴れ初めがあります…。軽快なテンポの3拍子の曲で、最初から最後まで緊張感が持続するような曲ですが、ステージの流れを変えるという意味でも、良かったのではないでしょうか。その後は久し振りの“Ramble Fish”。ベースをフィーチャリングしていく曲が続いていきましたが、それぞれに個性が垣間見えるコーナーだったとも思います。
そして、藤田君とのデュオ編成で“Flash by Flashback”。この曲は、自分が作曲した最初の段階でソプラノサックスとのデュオで演奏する事に決めていた曲で、この曲を作っていった経緯もMCで話させて頂きましたが、果たして伝わっていたかどうか…(笑)。ただ、実際に演奏してソプラノサックスの美しい音色を生で聴いて頂ければ、こういった曲を作りたかったのもお分かり頂けた事でしょう。自分としても楽しい時間でした。
その後、バンド編成に戻って“Night Hawks”。先程の“Ramble Fish”と共に、前回のCDからの曲ですが、まだまだ過去の作品の曲も捨てたもんじゃない(笑)…と思わせるのに相応しい演奏だったと思います。やはり、やり慣れている曲…というものの安心感、安定感は無視出来るものでは無いですよね…。
…さて、ライブもいよいよ佳境に入ってきました。ここからは最後までブッ飛ばす勢いです。まずは自分の作曲した、長距離の飛行機なのに窓側でも通路側でもない席に座らせられた葛藤を描いた(笑)“No Window, No Aisle”から始まって、トランペットの織田君が作曲した、速めのスウィング・ナンバー、“Last Dancer”へ…。そしてこの勢いのまま最後の曲、“Hop”へとなだれ込むという段取りです。“Hop”は、激しい音の洪水に呑まれていく曲…と言うよりは、皆と一緒に踊って楽しくなろうよ!…みたいな曲です。これが現在の TRI4TH のスタイル…というわけですが、手拍子も煽り、声も掛け合ったりして、本当に皆で楽しくなっていくのです。良い時間であり、これこそCDを作って、そしてライブをやった甲斐があったというものなのでした。
曲を終えても拍手は鳴り止まず、勿論アンコールへと突入させます!…ここで演奏したのは既存の曲ですが、もうこの曲無しには帰らせられない!というところまで来てしまったお馴染みのナンバー(笑)、“Dance 'em All”をお送りして、大いに盛り上がって終了となりました!…左右に振り分けられていたお客さんも、全部中央のフロアに呼び込みまして、お客さんと自分達とが一体になって作る、音楽の渦…。非常にグルーヴィーでハッピーな時間だったと思います。本当にどうもありがとうございました!
この日の楽しさは尋常では無く(笑)、これから始まるツアーに対しても期待を膨らませるに十分な手応えがあったと確信しております。CDも沢山、お客さんの手元に届いたようですし、更にこれから色々な方に聴いて頂きたいものです。ツアーは今度の11月3日(日)を皮切りに始まりますが、また一回り大きくなった TRI4TH の音楽に是非とも触れて下さい。そして、一緒に楽しい時間を共有しましょう。…それでは今後も引き続き、どうぞよろしくお願いします!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com
☆渋谷 Under Deer のHP…http://www.under-dl.jp
最近“Flash by Flashback”がライブで演奏されなかったので
「まさか新CDに入らないの?」と勝手にかなり心配したりも吹き飛
び、曲作りの話の最後に語られた、じゅんじゅんがこの曲を聴いて
言ったセリフ、というのがまた良かった♬聴くたびに深みを感じて
ほんとうに大好きな曲です。
後半、盛り上がりまくり、ラストに人垣の合間にチラ見のみしかで
きなかったので、練り歩きの際のコード操出しのお留守?(意味不明かもですがあえて解説不要)に鍵盤デビューを果たしていた織田様のお姿の写真をここで拝見できて良かったです。
5人の半年以上のいろんな想いのつまったCD、初めての曲も味わっ
て、大切に聴いていきます。ツアーもはじけてきて下さいませ、そ
して無事の帰京をお待ちしてます。
そして、ライブ中に起こった数々のシーンは、そもそも
決まって起きたのではなく、その場で突如起こった事
だったというのが、何ともライブ感があって良かった
のだと思います。その出来事に出来事を重ね、最終的に
見所たっぷり?なステージに繋がったのではないかと
思っています。とにかく、CDが発表出来て良かったです。
ツアーも気合い入れて回ってきます。またよろしくです!