Sometime は自分は初めて来ましたが、ジャズのお店ではあるものの、お店自体にしっかりとお客さんが根付いているお店でもあります。そしてそれはまず、賄いの食事を頂いた時に分かりました。…非常に美味しいのです!…これはレストランとして経営しているだけに非常に重要な事で、それでいてお店の雰囲気も良いので、普通にご飯を食べに Sometime に寄っても良いくらいだと思いました。お店は地下1階(2階?)に位置し、ステージは入り口からまた半階低い所に位置して、ステージを囲むように座席が設定されているのも面白いところです。ステージの奥には更に2層の座席が用意されていて、少し冒険心をくすぐられるような造りも自分好みです。飲み物も沢山ありますし、伝票の裏が1ドル札のデザインになっている(右上写真参照)のも、何だか遊び心を感じるではありませんか(笑)。
…そして何より、お昼のライブはミュージック・チャージが1000円に設定されているのも大きいでしょう。実際、今回のライブは満席に近い…と書いたのですが、半分以上は自分の知らないお客さんであり(池田君自身のお客さんも多かったと思われますが…)、要は一見様が多いという状況だったのです。気軽にジャズ・ライブが出来る場所で、このような状況というのは、実は有るようでなかなか無い事でもあり、流石、地元と共に歩んできているお店だと思ったものでした。これは、しっかりと自分達トリオの音楽を見せつけなければいけません!…そんな思いでステージに臨んだものでした。
前回のライブ〔自分名義ライブ46回目参照〕でもそうだったのですが、今回も選曲にも頭を悩ませる事になりました。前回よりはジャズ寄りな曲を…と考えて良いのでしょうが、こちらは1時間ステージを2回という、結構なボリュームの時間が用意されていたので、色々とステージ内に変化を付ける必要があったと思ったのです。
…という事で一番最初に演奏させて頂いた曲というのは、ピアニストのバービー・ハンコック作曲の“Tell Me A Bedtime Story”という、前回のライブでも演奏した曲でした。ジャズ曲という認知度は高いですし、…かと言って古い感じではないですし、むしろお洒落な雰囲気のある曲なので、演奏中の会場の様子を見るには打って付けだと思ったのです。こう書くと、まずはお試し的?な要素が含まれてしまうかと思われそうですが(笑)、まあ、否めない部分ではあるかもしれません。しかし、これで何となく様子は掴めたような感じはありました。
…その結論は、皆、じっと聴いてくれている…というものでした。Sometime はレストラン的な要素が強いと思っていたので、少し耳障りの良い、言わばBGMにもなるような音楽が良いのかな…と思っていた(実際、いつもより音量は抑えて演奏した方が良さそうだったので…)のでした。つまり、テーブル上でお客さん同士が会話出来るくらいとでも言いましょうか。しかし、いざ演奏してみると、皆さん熱心に演奏に耳を傾けてくれるではありませんか。…という事は、自分達の音楽を素直に演奏するのが、ここでは吉と出そうだったのです。
…ここからは、竹内大輔トリオCDの収録曲のオンパレードです(笑)。それは、一番新しい『ReInterpret the Passage』だけに留まらず、1st.アルバムの『Pictures』や、2nd.アルバムの『Fingers Dance』からも、幅広く…という感じでした。やはり、初めてお聴きになる方々に演奏するなら、オリジナル曲を是非とも聴いて貰いたいもので(…とは言え、一番新しいCDはカバー・アルバムだったので、そちらから極端に離れるわけにもいかなかったのは難しいところでしたが…)、そして実際、CDをお買い求めになって頂けた方も多かったので、これは演奏した甲斐があったと思ったものでした。
その中で1曲、まだCDにしていない“Casa Familia”という曲を、音源で聴いてみたいという声が多かったのは嬉しかったです。これは今年の3月頃に作曲し、その月に行ったライブ〔自分名義ライブ44回目参照〕で初お披露目した曲なので、CD化されていないのは止むを得ないのですが、何人かのお客さんに仰って頂けたのは、今後オリジナルCDを作る原動力にもなるというものです。気合いが入ると共に、ここ Sometime だからこその状況に感謝でしたね…。本当に1時間ずつのステージを、たっぷりと2回、やらせて頂きましたが、更にアンコールまで頂けました。ここで演奏したのは、所謂ジャズ・スタンダード曲の“Autumn Leaves”。即興感沢山でやらせて頂きました♪
お昼のライブ、非常に良かったです。こうした場所があるという事に、自分達は感謝しなければならないくらいですね。ただ、やはりお店的にも人気があるようで、次回のここでのライブも決めさせて頂きましたが、それは来年の1月19日(日)!という感じでした(笑)。かなり先の話しではありますが、またお昼にやりますので、どうぞ楽しみにしていて下さい。…そして久し振りに、外苑前 Z・imagine でのライブも決定しました!…日にちは11月17日(日)です(勿論、今年です…笑)。夕方18:30頃からのステージを予定しております。こちらもたっぷりと演奏しますので、皆様どうぞお越し下さいませ!
今回もどうもありがとうございました。ちなみに、この日はライブが終わっても17:00という時間だったので、この後は予想通り?皆で飲みに行ってしまいました♪
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Tell Me A Bedtime Story
2、Love Theme From Spartacus
3、Summertime
4、The Day Of The Black Key(オリジナル)
5、Here, There And Everywhere
6、Hagatna(オリジナル)
・2ステージ 1、Close To You
2、Scramble(オリジナル)
3、Casa Familia(オリジナル)
4、Monte Fiesole(オリジナル)
5、Tombo in 7/4
・アンコール ・Autumn Leaves
☆吉祥寺 Sometime のHP…http://www.sometime.co.jp/sometime/index.html
☆池田暢夫のHP…https://sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net
演奏スタートの直前についたら、すでに殆ど満席でびっくり・・・
Sometimeは前に1度だけ行ったことのある店ですが、その時はお客さん少な目だったので。。。
通された席は中二階の奥の席で、座るとプレーヤーの姿は全く見えない状態だったのですが、演奏のレベルが高ければステージが見えなくても十分に楽しめることが良く分かりました。
アンコールも含めて素晴らしいライブでした!
次回も楽しみです。
また格別でした…。
Casa Familia含む、オリジナルCDもいつの日にか楽しみです。
180℃お客さんから視線を浴びつつの演奏は、ミュージシャンに
はどんな感じなのでしょうか?
次回は、ぜひ別の角度からも味わってみたいなあ~と思うすてきな
ライブでした。
お店が満席状態だったのは、自分でもビックリでした。
ステージの見えない席ですみません!…しかし、新たな
楽しみを見出だしてしまったのは流石です(笑)。
今後もレベルの高い演奏を目指していきます!
>にーにさん
そうですね。そろそろ第50回目も視野に入ってきましたね。
まだ先の事なので、どうなるかは分かりませんが、何か
メモリアルな形で実現したら楽しいかなとは思います。
>おちゃさん
お客さんに囲まれる…というのは、今までに無い状況という
わけではありませんでしたが、バンドごと囲まれるというのは
無かったかもしれません(笑)。ある意味で、温かい目に
包まれるといった感じでしたでしょうか…。Sometime はまた
出演する機会がありますので、色々と挑戦してみて下さい!