Last Waltz への出演は、1月末のライブ〔関谷友貴の Live ソムリエ bottle.5!参照〕以来、2回目ですが、今回はボーカリストの共演という事で、また異なった雰囲気がありました。しかも水井君も斉藤さんも、個性の塊!…という感じで、同じピアノの弾き語りというスタイルをとるものの、音楽性は全く異なっていまして、色々な世界に連れて行かれている感じでした。
そして、個性の中にも、どこかキャッチーさがある。更に、主張がある…。ただ個性が散漫になるだけでは自己満足になってしまいますが、お客さんに向けたライブへの姿勢と、自分の音楽に対するひた向きさが、見てて面白いものへと繋がらせてくれました。やはり、これは真剣勝負の場なのかもしれません。
そんな個性的なお二方のステージの後に、鹿嶋さんとの出番となりました。色々な曲をやる事が多い自分達ですが、今回はわりとシンプルと言いますか、世の中のスタンダードと言われる曲を多めに演奏した日でもありました。しかし、そこは鹿嶋さん流が炸裂しており(笑)、それらを自分解釈の日本語で歌うという姿勢は、ある意味で鹿嶋さんの「スタンダード」のやり方でもあるのです。
言葉の持つ力は大きいもので、例えば英語の歌詞でも、日本語訳のやり方によっては別の解釈に聞こえてしまう時があります。これは演奏にも影響するもので(ピアノの演奏も、歌の雰囲気を聞いて作り出しているところがあるので…)、言葉選びというのは、予想以上に重要なものだと感じさせます。1音1音の持つ響き、そして伴奏とのハーモニー…。この事をしっかり理解していないと、鹿嶋さんとの演奏は成り立ちません。今回、久し振りの共演でしたが、改めてその大事さを意識出来た1日でもあったように思いました。
そして、三者三様のステージ(笑)がそれぞれ終わり、今度はコラボ・ステージへと移っていきます。コラボ・ステージとは言え、おまけ程度に1曲ぐらい演奏する…というものではなく、3人のそれぞれの組み合わせをしつつ、全4曲も演奏し、これはこの日のステージのメインとも言えるものでした。実は、この時間こそ「奇才」を垣間見れるステージであり、そして個性を再確認出来る瞬間だったのかもしれません。自分は出番が終わっていたので客席から見ていた身でしたが、この日で一番贅沢な時間を過ごせていたように思いました(笑)。皆さんどうもお疲れ様でした。楽しいステージでした!
☆鹿嶋敏行さんのブログ…http://blogs.yahoo.co.jp/kajimarl_to_the_world
☆斉藤さっこさんのHP…http://www.saitou-sacco.net
☆水井涼ノ佑君のHP…http://tosp.co.jp/i.asp?i=mizuiizumi
☆渋谷 Last Waltz のHP…http://lastwaltz.info