夏…を感じる要因として、浴衣を着てお越し頂いたお客さんには1000円オフになる…というのも大きかったかもしれません(…ちなみに、FIRE HORNS のカラーである、赤い服を着た方も1000円オフ、そして赤い浴衣を着てお越しになった方は2000円オフ!…という事にもなっていました)。浴衣でお越しになった方は何人かいらっしゃっていて、夏らしい会場が展開されていたのでした。
そう、FIRE HORNS のカラーは、その名の通り真っ赤で、これは派手な光景になりそうな感じでしたが、まずは1バンド目に我々 TRI4TH が出演する順番となっています。これは、自分達で会場を温めておかなくてはなりません(笑)。ツーマンライブなので、1つのバンドが請け負う時間もたっぷりめの約70分。大船に乗ったつもりで?堂々と TRI4TH のステージをお届けしてきました。
まずは“Night Hawks”や“Volare Via”等、お馴染みの曲をお送りしていき、次には今回初披露となる、“Harvest”という曲を演奏しました。先日行われたレコーディング〔TRI4TH、オリジナル3rd.アルバムのレコーディング参照〕で取り上げられた曲で、スピード感があり、正にこれからの TRI4TH を象徴するような曲ではないでしょうか。
この後にはMCを少々挟み、少し静かめな時間へと移っていきます。まずは、こちらも先日のレコーディングで取り上げた“Everybody Kows That”。そしてお次は、ソプラノ・サックスとのデュオ演奏がもはや定着してきた“Circle”。そして、ピアノもメロディーを担当する“New Life Standard”です。どの曲も、他の時間帯に行われた曲とは異なる雰囲気を持っており、じっくりと音に耳を傾けて貰うのに良いセクションだったと思います。
さて、ここからは盛り上げていくコーナーです!…まずは“Hop”で手拍子を煽り、それぞれのソロでも客席を湧かせていきます。そして TRI4TH の代表曲と言って良い“Yellow Butterfly”。こちらも手拍子を煽りさせますが、曲のテンポが速いのと、手拍子も多めに打つようになっているので、よりテンションを上げていく感じで臨める事が出来ました。そして盛り上がったまま、ステージには FIRE HORNS の3人に登場して頂きました。このままコラボ・ステージへと突入していきます!
TRI4TH のホーンがトランペットとテナーサックスに対し、FIRE HORNS の布陣はというと、トランペットとアルトサックスとトロンボーンの3人。つまり、合計5管編成となり、これは相当な音圧が期待出来ます。…いや、演奏を行ったら期待以上…と言って良かったでしょう。曲目は今回の為にアレンジを施した“TRY AHEAD”と“Dance 'em All”でしたが、これが所謂、曲が化けた…という状態だったのかもしれません。
管楽器の音圧が凄い…というと、ビックバンドのような大所帯編成がすぐに思い付きますが、今回の場合は同じ楽器が2本までなので、1つ1つの楽器の音がよく分かり、それでいて音圧があるので、スッキリしながらも迫力があるような状況になっていたのです。ただ音が大きいだけではなくて、聴きやすく迫力がある…という感じで、それが本当に心地良かったのです。そして思ったよりビンクバンドらしいサウンドなっていたのは、意外と言えば意外でした。
当然、この迫力はお客さんにも伝わっており、一番の盛り上がりを見せてくれました。勿論、曲中のテーマでもそうですが、それぞれのソロの部分も迫力がある展開を見せており、サックスバトルやトランペットバトル等も見所となっていました。新たなサウンドの境地を発見出来た感じで楽しく、自分達のステージの締め括りになったと思いました。FIRE HORNS の皆さんに本当に感謝でした!
このままのテンションで、FIRE HORNS のステージへと繋がっていきます。FIRE HORNS のメンバーは3人構成ですが、他にリズム隊のメンバーがサポートとして加わり、そしてDJの方も加わって、豪華なステージになる事間違い無しの光景でした。勿論、3人尾の衣装は真っ赤です(最初登場した時には、被り物もしていましたし…笑い)!
FIRE HORNS の織り成すステージは、とにかくファンキーです。お客さんも自然に身体が動いてノってきてしまうのは、もはや必然と言えるでしょう。しかも楽器の音だけではなく、DJの方やメンバー達で声を出し合ってお客さんを煽っていくので、会場の熱量もどんどん上がっていくのが分かります。あっという間に時間が経ってしまったような感じがありました。
FIRE HORNS は、数々のアーティストをサポートしているという状況からか、普段はカバー曲も何曲かやるようなステージが多かったようですが、今回は全てオリジナル曲のみで構成されており、このツーマンライブへの強い意気込みを感じました。それは誠心誠意を持ってお客さんを楽しませよう…というステージの雰囲気からも伝わってきました。…そんな事を思っていると、いつの間にステージはアンコールへと突入していました。
アンコールには勿論、TRI4TH ホーンズ?もステージに上がって参加していきます!…先程の自分達の時と同じく、ステージ上には5人の管楽器陣が並び、より圧巻な光景が展開されてきました。そして曲のイントロが始まり、5人でフレーズを吹き終わった後には、皆でステップを踏みながら踊り始めるではないですか!…流石 FIRE HORNS のステージングですね。目で見ても単純に楽しめる時間です(織田君のステップは、若干違ったような感じがありましたが…笑)。そして、その後には再度?のホーンバトルへと移っていき、この日最高のテンションを叩き上げた感じがしました。皆、凄かったです。会場も1つになり、大きな拍手に包まれたものでした。
こうして、ツーマンライブは無事に終了しました。2つのバンドの魅力が満載で、どちらを知らないお客さんから見ても、大いに楽しめた1日になったのではないでしょうか。ただ、個性を吐き出した…と言うよりも、お互いがちゃんとお客さんと向き合ってやったライブだからこそ、今回のような雰囲気が生まれていたのだと思います。FIRE HORNS は後輩のバンド…と見てしまうのも変ですが、既にそのような見せ方でライブが出来ていた事に、感心を通り越し、本当に勉強になったと思いました。TRI4TH にとっても良い時間だったと思います…。どうもお疲れ様でした。そして、ありがとうございました!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com
☆FIRE HORNS のHP…http://ameblo.jp/firehorns/
☆代官山 Loop のHP…http://www.live-loop.com/index.html