11月9日(1日目)
いつものように自分は羽田空港に向かい、那覇行きの飛行機に乗り込みました。今回利用出来たのは全日空で、もう日本の航空会社では数機を残す程になってしまったジャンボ機で向かいました。自分は沖縄に行く機会が多かったので、結果的に何度かジャンボ機を利用する事になっていましたが、他の路線では羽田~新千歳空港間でしか基本的には見る事が出来ず、改めて貴重なフライトに乗っているのだという認識の中、沖縄ツアーの1日目の始まりを楽しみました。
この便は、披露宴演奏が決まってからすぐに予約してくれたもので、当時はまだツアー自体のスケジュールが定まっていなかった事もあり(披露宴演奏は2日目に行われました)、那覇空港に11:30ぐらいには着いてしまうという、いつものツアーからすると結構早い時間のフライトでもありました。この日はお馴染みの北谷 Mod's でライブが予定されていたのですが、17:30ぐらいに入れば良いという通常のスケジュールからすると、結構時間がある事になってしまいます。そして実は、今回のツアーの沖縄本島での移動はレンタカーを使う事にしていました。確かに、北谷、恩納村、平敷屋、そして再度那覇と、移動しては泊まり、移動しては泊まり…の状態が続くので、これは賢明な移動手段だとは思いますが、肝心の西仲さんが運転出来ないので(笑)、運転担当は自分にならざるを得ないという事になります。…それは別に良いとしまして(笑)、レンタカーは結構安いプランが沖縄には存在しており、3日間(72時間)で約6500円!というキャンペーン価格で申し込んでいたのですが、返却時刻を、那覇に戻って来る3日後の14:30と設定していた(この日のホテルのチェックイン時間が15:00だったのです)ので、当然の如く、借りる時間も14:30…。空港で自分は3時間近くも過ごさなければならなかったのです。勿論、これは当初から合意の上で、空港で時間を潰すのは得意なので(笑)大丈夫だと思っていたのですが、お酒を飲んではいけないという事実に気付いてしまい、食事系で過ごすのが厳しくなってきてしまいました(笑)。…という事で行ったのが、飛行機ウォッチングとマッサージ(笑)。意外と癒しの時間を過ごせました♪
さて、リフレッシュしたところで、レンタカーをピックアップしに向かいます。レンタカーの事務所は空港から離れた豊崎という場所にあり、送迎バスで15分程走って到着しました。ここで自分は車に乗り込み、自力で北谷に向かい、一足早く到着している西仲さんと合流するわけなのです。そういえば、西仲さんのツアーに最初自分が訪れた時は、西仲さんが空港で待ってくれていて、そこで合流して共に向かったものですが、いつしかライブハウスで合流する形になり、今回は自力で車で運転しての合流…(笑)。まあ、任せられてるという事でしょう。もう何度も呼ばれてますからね♪
ひとまずナビに、合流するホテルの住所を入れて出発。この時期の沖縄はまだ暖かく、窓を開けて走行すると、風が入ってなかなか気持ちの良いドライブが楽しめます。道順的にも、もう何度も通った道なので難しくなく、道中は順調そのものでした。しかし、若干の渋滞に遭遇してしまったのと、ホテルのチェックインの場所と泊まる場所が別々…というトラップに嵌りまして、予定の時間よりだいぶ遅くなっての到着となってしまいました…。西仲さんはビールを用意して待っててくれていて、ライブの入り時間まで、ひとまず祝杯を…みたいな感じになる筈だったのですが(ホテルからライブハウスまでは、西仲さんの姉が運転)、あまり時間が無く、着いてそのまま移動という事になりました(…とは言え、リハーサル後の夕食で、すぐにビールは頂くのですが…笑)。
ビールを飲んですっきりしたところで、ライブ本番です。今回はゲストに古謝美佐子さんをお迎えして、1ステージ目が西仲さんと自分とのデュオでお送りし、2ステージ目に古謝さんを加えて3人でお送りするという形にしていました。最初のステージではジャズ・スタンダード曲を多めにお送りしましたが、これは恐らく2ステージ目の古謝さんへの配慮もあったように思われます。CDのリリース・ツアーでもあるので、CDからの曲を多めに…とも思いましたが、古謝さんは本格的な沖縄民謡歌手でもあります。それは2ステージ目でもたっぷり楽しめるというものです。
さて、古謝さんとの共演は、前回〔西仲美咲、沖縄ツアー(2012.6.14~6.18)参照〕に引き続き2度目でしたが、前回でも取り上げた“ポメロイの山々”や“海ぬチンボーラ”等、自分はこの時に初めて知った曲が演奏する事が出来て嬉しかったです。そして、古謝さんの代表曲ともなっている“童神”や“Amazing Grace”等、こちらも丁寧に歌い上げていました。
その中で、新たな挑戦曲となっていたのが“月ぬ美しゃ(つきぬかいしゃ)”という曲でした。これは沖縄の中でも八重山民謡となっている曲なのですが、実は以前、西仲さんが突然この曲のメロディ譜だけを自分に持ってきて、「大ちゃんの思うようなコード進行を付けてみない?」と言われた事があったのです。勿論、自分はその曲は知らず、どんな曲なんですか?と聞いたのですが、新鮮さを出す為に、元曲は聴かないでほしいとの注文も受けてしまいました(笑)。
…という事で、元曲を知らずに自分が想像内で?付けたコード進行の譜面が出来上がったのですが、それが今回、古謝さんを加えて初披露するという運びになっていたのです…。古謝さんは勿論、歌い慣れている曲だとは思うのですが、元の雰囲気と異なっている(…かどうかも自分は分からず…笑)かもしれず、内心ドキドキしながらの演奏となったのでした。
しかしそれは、お客さんからの拍手で“成功”だったのだと確信しました。“月ぬ美しゃ”という曲は、1コーラス自体はとても短い曲で、それを何度も繰り返すような曲の進行となっているのですが、それぞれに古謝さんの歌、西仲さんのフルート、そして自分のピアノというように見所が自然と出来ていて、非常に聴きやすい感じに仕上がったと思ったのです。何だか、沖縄民謡からのアレンジにも少し自信が付いた瞬間でもありました(笑)。
こうして、沖縄ツアーの初日の演奏を無事に終える事が出来ました。1日目から古謝さんとの共演という、なかなか贅沢な始まりでもあったのですが、元気を貰えた部分もあり、良いように明日以降に繋がっていきそうです。そんな古謝さん達と、西仲さんと一緒に打ち上げに伺いましたが(びっくりドンキーでしたが…笑)、古謝さん、これまたよく喋る事…。いつの間にか深夜2:30ぐらいになっていました。それは元気も貰えるというものです(笑)。
まだまだ続きます!
入っているのを、よく聴いてました。(荘厳な雰囲気のアレンジで
す)なので、今年の西仲さんのバースデーライブで演奏された時、
驚きつつうれしかったものです。この記事の時、初演奏だったので
すね。しかも古謝さんの唄で…う~んぜいたく、ぜひまた聴きたい
ですねえ。
西仲さんの、竹内さんへの依頼のしかたも面白いですね。そしてそ
れはやはり信頼がないとできないことだと思います。
思い浮かぶと言いますか…。八重山の民謡という
事で、更に郷愁を誘うような感じもしたりします。
沖縄には、この1ヶ月後の12月にも行くのですが、もう
当然のようにレンタカー・プランが提案されていました(笑)。