Under Deer は何度も出演しているものの、自分達主催の今回ではお店を借りているような状況でもあり、何だかいつもとは異なった面持ちで過ごしていました。どのようなイベントにしていくか、お客さんの入り状況は…等々、クリアしなければならない事項は山ほどあり、その緊張感が独特の空気感を作り出していたのでしょう。…とは言え、出演者である自分達が緊張感丸出しだったら良くないので(笑)、ここは心から楽しむ事を念頭に、1つ1つの課題を乗り越えてステージに辿り着けるようにしました。そして、せっかくなので、対バンの方々の演奏も楽しみたいではないですか。
今回は対バンに、13 souls と Re-trick というバンドをお呼びしました!…どちらもグルービー且つファンキーなバンドで、本当に豪華な布陣が揃ったと思います。ドラムのタカオさん曰く、今回は特にドラマーが凄いバンドを呼んだつもり…との事で、成程、確かにそこから生み出される重いビート感は、このお店の雰囲気を更に独特のものにするもので、お洒落なラウンジから、エレガントなクラブへと変化させていきました。13 souls はギターにキーボード(兼ベース)、サックス、ドラムという編成で、Re-trick は標準的なピアノトリオの編成と、全く装いは異なるのですが、このイベントにおいては何かの共通点が見付けられそうな、そんな親近感さえも覚えました。どちらも楽曲は凄く、テクニックも確かなので、とにかく圧倒されます。そして、お客さんも楽しそうに過ごしていたのが何よりも嬉しい状況でした。
さて、自分達の出番です。この2バンドの後、最後のトリとしてステージに上がらせて頂きましたが、また違った雰囲気が会場を包んでいたような気がします。やはりここが、自分達主催ならではの雰囲気なのでしょう…。先程も言ったように、緊張感とリラックス感が入り混じったような空気で、自分達への期待感や責任感から来るものなのかもしれません。だからこそ、こちらは気合いが入るわけで、いつも以上にパフォーマンスをやっていこうという気持ちに、自然になれるのです。
先月は TRI4TH としては1度もライブを行わなかったので、今回は久し振りに立つステージでもありました。まずは昨年の12月に作り上げた織田君の新曲“Volare”からお送りしましょう。ラテン・テイスト溢れる曲で、まずは掴みの1曲と言ったところでしょうか。そしてそのままお馴染みのナンバー、“Yellow Butterflay”に突入します。やはりやり慣れている曲は、盛り上げ方も周知の上…と言いますか、皆で1つになれるサウンド感が心地良かったですね。そのまま手拍子も煽りつつ、今度は今回初披露する新曲、“Moment”をお送りしました。こちらも織田君の作曲ですが、自分達は現在、3枚目のCDアルバムを制作する上でのプリプロという作業に入っていまして、皆で新曲を持ち寄り、アレンジして、次回作への候補に仕立て上げていこうとしています。そんな中の1曲という事で、確かに今回のライブは新曲目白押しの状況でもありました。久し振りのライブでもあるので、やはり新しい事にはチャレンジしていかなくてはなりません。また、プリプロして出来た曲も、やはり実際にライブで演奏する事によって見えてくる部分も多いので、今回は重要な機会の場でもあったのでした。
そんな中、ちょっとしたサプライズを自分達は用意していました!…実は先日、ベースの関谷君に赤ちゃんが誕生しまして(女の子だそうです)、そのプレゼントをステー上でメンバーから渡したのです。会場からも温かい拍手が起こり、関谷君も嬉しそうでした。プレゼントの内容はベビー服で、何故か関谷君自身にも身に付けさせたりしましたが(笑)、今後の成長を見守り、前に進んでいく…という意味を込めて、“TRY AHEAD”をお送りしました(笑)。いつもより力強いベース・サウンドを感じたのは、気のせいでは無かったかもしれません…。
そして、お馴染みの“Circle”をデュオ編成でお送りし、ライブも佳境へ、そして新曲もどんどんお送りしていきます。今度は自分の新曲で、タイトルを“Crosswind Landing”というのですが、言わば飛行機の横風時の着陸の事で(笑)、スピード感と緊張感を表現してみました。テーマ自体はそんなに複雑ではないのですが、何度も繰り返す事で存在感を示し、トランペットとテナーサックスの2管の力強いハモりのフレーズとソリ・パートで深みも強調していきました。
そのまま続けて“Dance 'em All”へ…。曲調的にはビートの強い曲が続いていきますが、こちらはまだまだ元気があります(笑)。ソロも長めに取らせて頂き、最後の曲への布石とさせて頂きました。
…と、もう最後の曲だったんですね。あっという間の感じがしましたが、確かにここまで7曲を演奏しており、それなりのボリュームはあった筈なのです。自分達も楽しくやらせて頂いたからなのでしょう。お客さんと過ごした時間は本当に早く過ぎてしまいました。そして最後の曲も自分の新曲で、タイトルは“No Window,No Aile”と付けた曲でした。要は、窓側でもない、通路側でもない…という事ですが(笑)、これは先日のスペイン旅行の帰りのフライトで、自分は窓側でも通路側でもない、言わばお客さんに挟まれた席を確保され、なかなか辛い12時間の行程を過ごしまして(自分はいつも窓側を好んでいるので…)、帰国後、この熱い想いを曲にしてやろうと、家に帰ってすぐに作った曲でもあったのです(笑)!…プリプロでも好評だったので、今回はライブの最後の曲として取り上げさせて頂きましたが、ビート感も有りつつ、緊張感のあるソロも有りつつで、ライブ中の色々な場面で使えるような曲になるのではないかと思います。手拍子も煽って楽しんで頂けたようなので、また今後も取り上げたいと思える曲になりました。ありがとうございました!
そして、アンコールも頂きました。アンコール曲は、お馴染みになりつつある“ドンパン節”。秋田県の民謡で、自分が TRI4TH 用にアレンジした曲でもありますが、こちらも結構盛り上がる楽曲になっているので、弾いていて楽しいです。ライブ全体を通しても、色々と見せ場を提供したステージになったのではないでしょうか。また、多くのお客さんに囲まれての演奏は有難く、これもまた自主企画イベントだからこそ、その有難味は更に大きいものでした。改めて、皆さんありがとうございました!
こうして、Tokyo JAZZ Tribe Vol.2 は無事に終了しました。如何でしたでしょうか。勿論、色々な意見があり、こちらとしても課題は沢山あると思います。しかし、明らかに自主企画ならではの反応が多くて、やはりこうしたライブは音楽活動において重要である事が分かりました。そして、続けていくのも大事です…。今後も定期的にやっていきますが、実は早速第3弾が決定しております!…場所は同じく Under Deer にて、5月17日(金)に行われます。対バンには fox capture plan と Blu-swing をお迎えして、また魅力的な時間をお届けしたいものです。どうぞ今後とも御期待下さい。よろしくお願いします!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com/
☆13 souls の myspace…http://www.myspace.com/yousuke13souls
☆Re-trick のHP…http://www.re-trick.com/
☆渋谷 Under Deer のHP…http://www.under-dl.jp/
に触れられてましたが)このライブへの気合と意気込み、伝わりま
した~。
「Dance 'em All」のピアノソロ、圧巻でした、またその時の照明もかなり激しく注目でした(私、照明好きを最近自覚しつつあり
ます)。
竹内さんの「飛行機二部作」も初披露…飛行機の疾走感とか、急降
下する感じなど、って管楽器の奏でるメロディに合うところありま
すよね…。
対バンの方々の音楽もどことなくTRI4THと通じるところがあ
るように感じられて、楽しく数時間があっという間に過ぎました。
何よりしばらくぶりにTRI4THをライブで聴けて、盛況な様子
もうれしくって、とてもいい夜でした!
熱い想いであれば、不平不満も原動力の1つになるようです。
ピアノトリオだと、若干大変そうだなあ…(笑)。
>おちゃさん
久し振りの TRI4TH ライブ、楽しんで頂けたでしょうか。
暗譜していた新曲の中に、“Dance 'em All”のような
弾き慣れた曲が入ると、やはりノッってしまいますね(笑)。
新曲も早く慣れが来るようにしたいものです。その時は、
もっと面白い風景が出来上がるかもしれませんね。今後の
ライブでも楽しみに、どうぞよろしくお願いします!