今回は UNIT 編成という事で、伊藤さんの他に、最近ニューヨーク旅行をしてきた、ジャンベのミキヤ、ベースの池田君、ピアノに自分と、お馴染みの4人は勿論出演し、そしてそれぞれの日にゲストの方を加えて、どちらも5人編成でお送りしていきました。この濃厚な?2日間を順に振り返っていきたいと思います。
1日目の演奏場所となったのは、埼玉県は西川口にあるカシワヤというお店にてでした。このお店は勿論、自分は西川口自体に訪れたのが、ほぼ初めてだったのではないかと思いましたが、過去のブログを遡ってみると、なんと2009年の3月に、やはり伊藤さんとの編成で、西川口の如何屋(どうや)…というお店でライブをやっていた事が分かりました〔竹内大輔の写真日記(~2009)、気紛れライブハウス、西川口如何屋参照〕。やはりブログって書いておくものですね(笑)。
如何屋もかなりディープなお店でしたが、今回のカシワヤも、負けず劣らずディープさを感じさせるお店です。お世辞にも店内は広いとは言えず、1つのテーブル席と、カウンター席、そして壁側に設置されている席のみで構成されていて、15人も入ればギュウギュウ…という感じでしょうか。そしてその先に小さなステージがあり、更に少し左に奥まっているので、例えば入口からはステージ全容を見渡す事が出来ません(笑)。出演者とお客さんの距離の近さは相当なものですが、PA機器はちゃんとしており、ドラムのフルセットやアップライトピアノもある等、このスペースの割りには、かなり押し込んだ!…という感じのステージに映る事必至です。お店的に沖縄料理を押しているようでしたが、何故かオリオンビールは入荷待ちという状態で、自分達はずっとサッポロビールを飲む始末でした(笑)。それでも何となく魅力的に見えてくるこのお店。流石、伊藤さんが選ぶお店です。
この日はゲストとして、ギターリストの“しー君(茂…という名前らしいので)”という方を加えて、まず1ステージ行い、2ステージ目に Heavy Soul というバンドの方が出演…。そして続け様に3ステージ目として、ちょっとしたセッション&さばいばるいとう UNIT ライブ…という形でお送りしていきました。何だかんだで、全て間髪入れずにやっていったという感じで、特に自分達の1ステージ目が、伊藤さんが何を急いでいたのか分かりませんが、19:30スタートのところを早めて、19:15ぐらいから始めてしまいまして(笑)、急に自分もステージに呼ばれたりしたので、演奏中の写真を撮るのを忘れてしまいました。ひとまず、しー君との集合写真は撮れたので良かったですが、演奏も少し慌ただしい感じだったかもしれません…。曲数的には全部で6,7曲で、伊藤さん的には30年ぐらい前に作曲した曲ばかりを選んで演奏したようですが、久し振りだったという事と、色々と新しい試みを入れてのステージとしていたので、探り探りの状況でもあったと思います。何だか、あっという間に終わってしまった感じでした。
セッションの時間も不思議なもので、次の Heavy Soul さんのメンバーの方が2人程残って、自分達からは伊藤さんとミキヤが加わっての演奏を1曲お届けし、そこに自分が加わってのもう1曲をお送りして、ここで終了してしまいました…笑)。そして UNIT のメンバーに戻しつつ、お馴染みの曲である“大切な人へ”を演奏し、今回のライブの締めとさせて頂きました。
このように、何だか最初から最後まで慌ただしかった印象でした(そういえば、お店の入り時間も最初は18:00に設定されていましたが、皆で集合したところ、お店の人がまだ来てなくて、結局は18:15ぐらいに入る事にもなったりしました…笑)。久し振りの演奏だったので、もう少し入念に進めていきたい感じもあったのですが、お店の雰囲気も影響したのでしょうか。それでも強引に進めていく伊藤さんのパワーは流石だと思いつつ(笑)、ひとまず10日の演奏に繋げる事になっていくのです。
…という事で2日目の3月10日。この日は久し振りの所沢 Mojo でのライブとなっており、対バンには伊藤さんの昔からのバンド仲間である、一級河川荒川団を迎え、ミキヤの高校卒業を祝うライブ…という名目にもなっていたようでした。
今年初めて訪れた所沢は駅がリニューアルされており、かなり洗練された印象を受けました。そういえば、ここを通る西武池袋線は、今度の3月16日に東京メトロ副都心線を介して、東急東横線や、みなとみらい線と直通運転を始めます。その時には、飯能駅始発、快速急行、元町・中華街駅行き…という列車まで現れ、現在の快速渋谷駅行き…は貴重になるのかもしれません。せっかくなのでカメラに収めておきましょう(笑)。
少し話しが逸れたので、Mojo に戻りましょう。この日は全2ステージ構成となっていて、まずは荒川団の皆さんのライブ、そして2ステージ目に自分達です。荒川団の演奏を聴くのも久し振りですが、聴きやすい曲調と、どこか喉かな風景を思わせる世界観が心地良いステージでした。所々にミキヤの卒業祝い的なMCも挟んできましたが、まだピンと来ていないのが正直なところでしょう。確かに、まだまだ学生時代が続きそうな感じがありますしね(何度か言いましたが、ミキヤは大学には行かず、お金を貯めてニューヨークに住もうとしている計画があります)。
結構な盛り上がりを見せ、そのまま自分達の出番となりました。この日のゲストは、現在大学院生という、サックスの小高研人君…。伊藤さんと会うのは7年振りだそうですが、実は7年前までは、伊藤さんやミキヤと一緒にバンドを組んでおり(ある意味、今の UNIT の前身でもあります…自分が伊藤さんに誘われ、本格的に一緒にライブをやり出す直前です)、それはかなりの数のライブを熟していたのです(定禅寺ジャズフェスティバルとか出てました…笑)。
なかなか豪華な5人編成でのライブのとなりましたが、今回は皆、落ち着いていました。選曲的には9日の時と殆ど変えていなかったのですが、曲のクオリティが上がったというか、余裕のある表情を見せてくれています。逆に、余裕があると判断されたのか、伊藤さんが曲の途中で、予定には無かった構成に強引に持っていったり、ソロ回しを皆にも振ったりと、良く言えば遊び心もあるステージを見せてくれて、こちらも少し触発されてしまった感じでした。
結果的に、良いステージになったのではないでしょうか…。勿論、まだまだ演奏的には甘い部分があったり、詰められる所は更に詰められるとは思うのですが、この日お越し頂いたお客さんは皆、楽しそうな表情でライブを過ごして頂けたようで、こちらとしても嬉しかったです。それぞれの5人の人間模様というか、その辺りのやり取りが垣間見えたのも良かったです。それにしても、小高君は流石でした。明らかに伊藤さんのステージは癖のある感じなのですが、見事に吹き切ってくれました。やはり7年前という時期に(小高君は高校生だったそうです)沢山、一緒にライブをやっていたからなのでしょうか。当時のフィルターのままで伊藤さんの音楽を理解している印象がそこにはありました。お疲れ様でした!
このように、あっという間の2日間が過ぎたわけでしたが、自分達 UNIT の距離が、また一歩近付けたような2日間…と言えそうでした。ライブこそ何度か一緒にやってきていますが、2日連続という日程はなかなか無いので、1日目の浮き出た課題を、すぐに2日目にフィードバック出来るという状況がまた良かったのでしょう。…これでなお、演奏に対するそれぞれの思いも、より同じ方向に絞られてくれば良いなと思いました。勿論それには、ライブの本数も増やしていかなければならないのかもしれませんが…、また今後にも注目してみましょう!
ところで2日目のライブは、ミキヤの卒業を祝う?見届ける?ライブでもあったのですよね。あまりそんな感じでも無かったかもしれません(本人が一番「?」という状況でしたし…笑)。恐らく、3月24日(日)にミキヤ主催で行われる、川越 Live Cafe Jammin' でのライブでそれは体感出来たりするのではないでしょうか。この日は“伊藤樹明トリオ”という名義で、池田君がベース、自分がキーボードでステージに立たせて頂きます。要注目の日かもしれません。では、またどうぞよろしくお願いします!
☆西川口カシワヤのHP…http://www1.ocn.ne.jp/~w42tsx6j/
☆所沢 Mojo のHP…http://www.mojo-m.com/