ただ、4日間だからライブは4回…と言うと、そうでもなく、場所によっては、Daddy さんのステージに自分が参加するものと、自分自身のソロとしてのステージを分けて行った所もあったので、個人的なステージ回数としては6,7は回行っていたのでした…。Daddy さんのステージでは、言うまでもなく、ギター・コーラスのちきぴーさんと一緒の参加だったのですが、以前、6月に行われたツアーの時〔Daddy 津田、福岡ツアー(2012.6.21~6.26)参照〕での自分達のメンバーであった、ドラムの島田和夫さんの姿はありませんでした。このブログでもお伝えしましたが〔島田和夫さん…参照〕、昨年の10月2日に亡くなられたからです。あの時 Daddy さんは、自分が現状で呼べる最高のメンバー達…と言ってライブを行っていただけに、10月の訃報は残念でなりませんでしたが、この同じ月での今回のツアー…。また自分達が見せられる最高のライブを行いたいものでした。…そんな状況の中で行われた九州・山口ツアー。どうぞ御覧下さいませ。
10月30日(1日目)
この日は福岡県の小倉でライブが予定されていました。入り時間は18:00で良いとの事だったので余裕の時間設定でしたが、もう何度も九州に足を運んでいる自分にとって、その“行き方”というのには毎回頭を悩ませるカテゴリーでもあります…。既に、直接九州に入る事自体が少なくなり(笑)、そもそも前回の6月は関西空港に寄ってから向かいましたし、いつしかは山口県に寄ってから向かった事もありました〔竹内大輔、北九州ツアー(2010.4.1~4.5)参照〕。
そこで今回は、“安く”、“早く”に拘ってみました。ライブ当日の移動しか出来なかったので、新幹線か飛行機は必須という条件でしたが、値段的には絶対に飛行機の方が安いでしょう。折りしも、ここ最近は格安航空会社(LCC)の台頭が目立ち、Jetstar(ジェットスター)や Air Asia 等の外国資本の航空会社が、日本の国内線を運航する事になって、その価格破壊の話題には事欠きません。
そして今回は、オーストラリアの航空会社であるジェットスターを使ってみる事にしました。日本国内線の運航は Jetstar Japan というグループ会社によって運航されていますが、当然の如くそのブランドは受け継がれています。現在、九州方面としては、福岡空港行きが成田空港から出ていて、自分にとっては羽田空港より遠いので不便ではありますが、値段はキャンペーン価格だったものの3980円で購入する事が出来ました。ビックリするような値段ですが、世界基準で見た場合、LCC ではこの値段は珍しくも何ともありません。今後の日本の LCC の“標準”となって貰えるように頑張って頂きたいものです。
さて、航空会社は決まりました。…では成田空港まで、お馴染みの京成スカイライナーで…というのはあまりにも芸が無さ過ぎです。せっかく安く行けるのですから、自宅から成田空港までも安く向かいたいものです。スカイライナーではなく普通列車で行けば良い…とも思いますが、そうなると、自宅の要町駅~池袋駅~日暮里駅~空港第2ビル駅で、その料金は1520円。いや、もう少し安く行きたいものです(ちなみにリムジンバスは池袋から3000円なので論外)。
そこで、実はこんなルートがあります…。これは東京メトロ沿線の方なら実行出来るもので、まずは最寄りの駅から、東京メトロの路線だけを使って、東西線の西船橋駅まで行きます。ここまでの値段は駅によって異なりますが、東京メトロは最大の運賃でも300円なので、これを超える事はありません(自分の場合も300円でした)。そしてここから少し歩いて(笑)、京成本線の京成西船駅まで向かうのです。徒歩約5分という感じですが、お互いに見える所に位置していないので、ここは少々慣れが必要です。
あとは、ここから成田空港方面に向かえば良いのです。ただ、京成西船駅は普通列車しか停車しないので、どこかで特急列車(追加料金不要)の乗り換えが必要となるのですが、これだと、東京メトロの各駅~(最大でも300円)~西船橋駅~(徒歩)~京成西船駅~(780円)~空港第2ビル駅で、最大1080円という行程です。公共交通機関で、これより安い行き方は無いのではないでしょうか。欠点は、若干時間が掛かるのと、西船橋駅での乗り換えが徒歩なので(しかも、あまり大きな道ではないです)沢山の荷物は持っていけないという事、そして東京メトロ沿線の方に限定される…という事でしょか。それでも本当に節約したい方にはお勧めかと思います。…とは言えやはり大変だったので、自分はもうやらないと思いますが…(笑)。
さて、成田空港に着きました。現在、京成本線からの乗客は、空港第2ビル駅でも成田空港駅でも、乗降の際は2度改札を通らなければいけないという変な状況になっていますが、細かい事はさておき(笑)、ジェットスターの搭乗口へと移動しましょう。いつの間にか設置されていたチェックイン・カウンターは、自分は事前にHPでチェックインの手続きを済ませているので通過し、荷物検査を経て搭乗口に向かいます。やはりまだ殺伐としていた成田空港の国内線ロビーでしたが、今後は更に需要が加速しそうなので、ある程度は発展していくと思います。
さて、時間になったので飛行機へ向かいましょう…。LCC ではオープン・スポットといって、空港ターミナルから直接乗るのではなく、連絡バスに乗ってタラップで上がるのが、もはや常識です(コスト削減になっています)。機材はエアバスA320-200型で、日本国内線は全てこの機材で統一されています。格安航空会社と銘打っているものの、安っぽいという印象は全く無く、むしろ新しくてエネルギッシュな雰囲気が感じられるような出で立ちではありました。
ほぼ時間通りに成田空港を離陸。飛んでしまえば、もう一般の航空会社と変わらない感じではありますが、やはり飲食物は全て有料となっています。…とは言え、ある意味でオリジナリティあるメニューで勝負している感じもあるので、ここは割り切っても良い部分でしょう。福岡空港までのフライトは約2時間程度なので、大した疲れにもなりません。そもそも、飲み物は買って持ちこめば良いという考えもありますしね…。
フライトの途中は晴れ間も見えましたが、この日は成田上空も福岡上空も曇り空一色という感じでした。福岡では風も強く、フラフラしながら着陸していきましたが、こちらもほぼ時間通りに到着…。時刻は15:30で、ここまで計5060円で、福岡県に足を踏み入れられる事になったわけです!…ちなみに、成田空港出発は13:20で、12:30頃に空港に到着したかったので、自宅を出たのは10:30頃でした。ここまで約5時間。なかなかの行程だとは思います。
さて、ここから向かうは、小倉のライブハウスであるフォークビレッジというお店だったのですが、地図でその場所を確認すると、北九州モノレールの旦過駅となっています。鉄道で行くとなると、いったん博多駅に出てから2度の乗り換えをし、その料金は1600円との事でした。これはバスの方が安そうですね…。西鉄バスの小倉方面への料金は1200円との事で、しかもお店付近にもバス停があるようなので、こちらに決定しました。バスの時刻は16:10発で、小倉付近には17:30に到着。最寄りのバス停から15分くらい歩きまして、何とか18:00前にはお店に到着する事が出来ました。所要時間、約7時間半、料金、6280円。なかなか優秀な行程だったのではないでしょうか!
さて、そんなルートで来たとは露知らず(笑)、お店に入り、Daddy さん、ちきぴーさんと合流します。そのまま少しリハーサルを行い、腹ごしらえに出掛けました。その時に、今回はこのように来たという話し(あまり興味無さそうでしたが…笑)や、今回のツアーについて、そして島田さんの事等、色々と話題は出てきたものでしたが、ひとまずはお店に戻り、この日のライブをやらなければいけません。フォークビレッジは開店からもう20年近く経つお店で、名前の通りフォークという分野においては、かなり著名な方々がここで出演をされているとの事でした。確かに、店内飾られているサインを見れば納得です。
そんな中、本番が始まりました。前回、ライブをやって以来でもあるので、まずは慣れさせる部分が大事とも言えましたが、思った以上に体に身に付いているものです。前回と若干、構成が変わった曲もありましたが、それも納得してしまえば、自然に体に入ってきます。そして、このお店ではアップライトのピアノが置いてありまして、これがまた良好な音が鳴り、しかもマイクを通してスピーカーから聞こえてくる音のバランスも絶妙なのです。基本的に、アップライトのピアノで良好な音環境を作り出すのは難しく、過去にも何度も経験してきましたが、その中で、ここの音は本当にベストの状況でした。
…そうか、それが沢山の人が、ここでライブをやりたい理由なのか。…と自分は思いました。店長の小野和子さんがそのまま音環境も作ってくれていたのですが、小野さんの愛情と拘りのある音作りは、そのままお店の雰囲気にも反映されているように思いました。やはり、良い音環境のお店でのライブというのは、演奏者的にもまたやりたい思いが強くなってきます。ここで演奏するのは自分は初めてでしたが(過去に、お店に寄らせて貰った事がありました)、そんな音楽の大事な部分を教えられた時間にもなりましたね。今回のツアーの今後に繋がらせられる、良い1日になったと思いました。
まだまだ続きます!