簡単に言えば、イベント・タイトル通り、アコースティックな雰囲気を重視したもの…というスタイルにしていたわけですが、具体的な変更点は…と言われると難しいところでした。一応、楽器編成的に、ドラムはパーカッションとして、そしてギターはアコースティック・ギター1本で演奏した事が特徴付けられるとは思いますが、曲のアレンジを今回用に仕立て上げたわけではなかったので、後は個々のメンバーの演奏次第で成り立たせる感じでした。
つまりは、それぞれのメンバーが思う「アコースティックとは?」という議題を持ち寄って、それをそのまま演奏に持ち込ませた…という感じでしょうか。少し急なライブでもあったので、あまり事前の準備に時間を掛けられなかったという部分もありましたが、演奏する側の楽しみ方として、その方法に行き付くのは当然の流れだったのかもしれません。
この日のステージ場所も、通常とは異なり、いつもは客席となっている場所に設置されていました。また、対バンの方々も、自分達を含めて5バンドと多く、故に自分達のバンドの出演時間も25分と、結構限られた中でのライブではあったのですが、その中で全ての力を注いだ感じでしょうか。時間的に、あっという間という感じだったのですが、気分的に、もっと時間を長く感じられても良かったように思いました。その中で全5曲をやり切ったのですが、頭のどこかで、「25分のみ」という意識がどこかに残っていたのかもしれません…。全体的には、もう少し余裕のあるステージを組みたかったような、そんな心残りもありました。
…とは言え、それぞれが思う「アコースティックなライブ…」というのが、演奏の色々な面で垣間見れたライブでもあるので、ある意味個々の性格が出ていて、面白かった演奏の1つに数えられるのではないでしょうか。曲にしても、やり慣れたオリジナル曲から、今回2度目の披露となる曲、そしてカバー曲である“Through The Fire”等、盛り沢山である故に、皆で頭を働かせたライブのようにも思いました。いつもと変えてみた…と言ってしまうのは簡単ですが、自分1人の世界ではなく、それを皆で音を出しながら作っていく過程は、なかなか出来るものではありません。貴重な時間を過ごせていた…とも言えそうですね。
今回やったライブは、当然の如く次回のライブに生かされる筈です。そしてまた、個々でどのように考えて、そして良い方向に持っていけるのかを見付けるのも、次への大事な下準備の1つです。次回のライブは3月18日(月)の南青山 Mandala でのライブで、今回と演奏メンバーは同じでも、いわゆる「アコースティックに限定していない」ライブ(笑)です。さて、どうなるのか…。自分も楽しみにしている事にしましょう。どうもお疲れ様でした!
☆彬子さんのHP…http://www.akiranochikara.com/
☆渋谷 Under Deer のHP…http://www.under-dl.jp/